奏者達が遊戯王やってみた   作:ドロイデン

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下剋上デュエル中堅戦 アダムvs未来

「馬鹿な……英雄足るこの僕があんな一手で負けるなんて」

 何やらぶつぶつ呟いてるウェルを、了子さんはまるでゴミ箱に捨てるかのようにぽいっと放り投げる。

「了子さん、幾らなんでも……」

「良いの良いの、負けたら強制撤去って言ったでしょ」

「物扱いですか!?」

 さすがに酷くないかと思ったが、了子さんは

「あれだけイキって置いて、慢心して自分が落とした防御札の『超電磁タートル』を忘れるバカだから仕方ないわよ。一撃目を防いでたら確実に勝てたものを」

「……確かに」

 もし初撃を防いでいれば、逆にマリアは負けてても不思議じゃないくらいだ。

「それじゃあ次の試合は……そこの全裸男、さっさと引きなさい」

「やれやれ、今は脱いでないよ、僕はね」

 今にも脱ぎそうに右手で服を掴んでおきながら良くいう、そう了子はイラっとしながら平静を保つ。

「……あの、了子さん」

 と、その時だった。了子の背筋にゾクゾクっと冷たいオーラが疾ったのは。

 何事か、そう思って振り返ると、そこには至って何時も通りの未来がその場に立っていた。

「お願いです、あの人と戦うの……私にしてもらえませんか」

「え、ちょ……」

 そのお願いに了子の頬が引き吊る。詳しくは知らないが彼女のデッキについては弦十郎から聞いてるために、またメンテナンスなんて事になったら大事になりかねない。

「お願いします、どうしても……どうしてもあの人だけは私が戦いたいんです」

「うーん」

 はてさてどうするべきか、そう思ってかの全裸男に視線を向けると、

「構わないよ、僕は誰が相手でも」

「……はぁ、分かったわよ。まぁ下剋上戦だし、それぐらいの例外は置いておきましょう」

「ありがとうございます」

 そう言ってる未来の目はどこか真剣で、

(エルフナインちゃん、ガンバ!!)

 了子はメンテナンスになるのを予期にして、自分の後釜の技術者の少女を応援するのだった。

 

 

 

「しかし意外だよ、君から対戦を申し込むなんて」

 アダムは対面に立つ黒髪の少女に、やれやれと肩をすくめながら自らのデッキをシャッフルする。

「……どうしても、私は貴方と戦いたかった」

「うーん、繋がりは無いはずだが、君と僕に」

「いえ、1つだけ……たった1つだけあります」

 未来はデッキをカットし終え、定位置に起きながらキリッとした目でアダムを睨む。

「響をあんな怪物みたいにした償い……貴方にぶつけさせてもらう!!」

「……なるほどいったよ、合点が」

 アダムはそう言うと、帽子を脱ぎ捨て、上半身だけ裸へと変貌した。あえて言おう、変態だ、やはりコイツ!!

「なら此方も行かせてもらうよ、全力で!!」

「行きます!!」

「「デュエル!!」」

 

アダム LIFE8000

未来 LIFE8000

 

「私の先攻!!私はモンスターをセット!!カードを3枚伏せてターンエンド!!」

 

未来 手札2枚 LIFE8000

フィールド

伏せモンスター

伏せカード×2

 

「僕のターン、ドロー!!僕は発動する、『歯車街』を!!そして『歯車街』を対象に発動する、『古代の機械射出機』を!!自分のフィールドにモンスターが存在しないことで、『歯車街』を破壊してデッキから特殊召喚する、『古代の機械猟犬』を!!」

 

『古代の機械猟犬』 ☆3 A1000

 

「『古代の機械』ッ!!」

「続けて『歯車街』が破壊されたことでデッキから特殊召喚する、『古代の機械飛竜』を!!」

 

『古代の機械飛竜』 ☆4 A1700

 

「効果を発動する、『古代の機械飛竜』のね!!デッキから『古代の機械箱』を手札に加える。そして手札に加えられた『古代の機械箱』により、手札に加える、デッキから『古代の歯車機械』を!!」

「手札とフィールドに『古代の機械』が4体」

「僕は発動する、『古代の機械猟犬』の効果を!!『古代の機械猟犬』、『古代の機械飛竜』、『古代の歯車機械』、『古代の機械箱』の4体で融合!!『古代の機械混沌巨人』!!」

 

『古代の機械混沌巨人』(左EX) ☆10 A4500

 

「手札の『エフェクト・ヴェーラー』を捨てて効果を発動!!『古代の機械混沌巨人』の効果を無効にします!!」

「ほう、だが魔法カード『H―ヒート・ハート』を『混沌巨人』を対象に発動。これにより攻撃力を500アップし、貫通効果を得る。本来なら魔法効果は得ないが、『エフェクト・ヴェーラー』を使われてる今なら効果は受ける」

 

『古代の機械混沌巨人』 A4500→5000

 

「バトル!!『古代の機械混沌巨人』で、守備表示モンスターを攻撃!!」

「罠カード『レインボー・ライフ』!!手札の『D・HERO ドローガイ』を捨てて、このターン受けるダメージを、回復に変更する!!そして破壊されたのは『キラー・トマト』!!その効果で、デッキから『ユベル』を特殊召喚します」

 

『ユベル』 ☆10 A0

未来 LIFE8000→11900

 

「……色々と待ちたまえ!!君のデッキは『サイバー・ダーク』の筈だが、聞いたところ!?」

「生憎と『サイバー・ダーク』だけで百戦錬磨の戦場を駆け抜けてる人達に勝てるとは思ってません!!」

 つまり響と同じく超ごちゃ混ぜデッキだという。普通に強い『サイバー・ダーク』と混ぜるとはかなりの狂気を感じる。

「ならここでバトルを終了、カードを二枚伏せターンエンドだ。この瞬間『混沌巨人』の効果は復活し、攻撃力も元に戻る」

 

アダム 手札1枚 LIFE8000

フィールド

『古代の機械混沌巨人』 A4500

伏せカード×2

 

「私のターン、ドロー!!スタンバイフェイズに墓地へ送られた『ドローガイ』の効果発動!!このカードを特殊召喚して、『HERO』モンスターの効果での特殊召喚のため、互いに1枚ドローする。」

 

『D・HERO ドローガイ』 ☆4 A1600

 

「そしてさらに永続罠『王宮の鉄壁』を発動!!このカードがあるかぎり、互いのプレイヤーは除外できなくなります」

「また厄介なカードを……」

「私はさらに手札から『BF―弔風のデス』を通常召喚!!」

 

『BF―弔風のデス』 ☆4 A1000

 

「私はレベル4『ドローガイ』にレベル4『弔風のデス』でチューニング!!シンクロ召喚!!現れて!!『レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト』!!」

 

『レッドデーモンズ・ドラゴン・スカーライト』(右EX) ☆8 A3000

 

「『スカーライト』の効果を発動!!このカードより攻撃力の低い特殊召喚されたモンスター全てを破壊します!!私はこれにより『ユベル』を破壊して、貴方に破壊したモンスター×500のダメージを与えます!!」

 

アダム LIFE8000→7500

 

「問題ないよ、この程度。だが、」

「破壊されたことで『ユベル』の効果発動!!デッキから『ユベル-Das Abscheulich Ritter』を特殊召喚します!!」

 

『ユベル-Das Abscheulich Ritter』 ☆11 A0

 

「来てしまったか、第二形態が」

「さらに魔法カード『シンクロキャンセル』を発動!!『スカーライト』をデッキに戻して、墓地の『ドローガイ』と『弔風のデス』をフィールドに特殊召喚します。そして再び2体でシンクロ召喚!!現れて!!『魔王龍 ベエルゼ』!!」

 

『魔王龍 ベエルゼ』(右EX) ☆8 A3000

 

「さらに私は魔法カード『一時休戦』を発動、互いに1枚ドローして、貴方のターン終了まで互いにダメージを受けない」

「いささかやりすぎだよ、ここまで荒らしておいて」

「私はカードを1枚伏せてターンエンド、この瞬間『ユベル-Das Abscheulich Ritter』の効果発動!!このカード以外の互いのモンスター全てを破壊します!!」

「だが君の『ベエルゼ』は戦闘、効果で破壊されない。よって破壊される、『混沌巨人』のみが」

 

未来 手札1枚 LIFE11400

フィールド

『魔王龍 ベエルゼ』 ☆8 A3000

『ユベル-Das Abscheulich Ritter』 ☆11 A0

『王宮の鉄壁』 永続罠

伏せカード

 

「僕のターン、ドロー!!」

「この瞬間『ドローガイ』の効果発動!!このカードを特殊召喚、そして互いに1枚ドロー!!」

「『王宮の鉄壁』で除外されないのを逆手にとるつもりか、だがこの効果で引ける、僕もね」

 アダムは5枚に増えた手札を眺め、

「まずは回収に動くとしよう。伏せカード『貪欲な瓶』!!1枚ドローする、墓地の『混沌巨人』、『歯車街』、『古代の機械射出機』、『古代の機械箱』、『古代の歯車機械』を戻してからね!!フィールド魔法『歯車街』を発動!!そして再び『古代の機械射出機』を発動!!『歯車街』を破壊して、デッキから『古代の機械飛竜』を特殊召喚!!さらに破壊した『歯車街』の効果で『古代の機械猟犬』を特殊召喚」

「また同じ手順!!」

「残念ながらここからは違う。『古代の機械飛竜』の効果!!デッキから『古代の機械巨人』を手札に加えて、フィールドのモンスター2体をリリースしアドバンス召喚!!『古代の機械巨人』」

 

『古代の機械巨人』 ☆8 A3000

 

「そして発動する、魔法カード『古代の機械融合』!!フィールドの『機械巨人』、デッキの『機械巨人』と『古代の機械巨人―アルティメット・パウンド』を素材に融合!!現れろ!!『古代の機械超巨人』!!」

 

『古代の機械超巨人』(左EX) ☆9 A3300

 

「『古代の機械超巨人』は、素材にした『機械巨人』及び『機械巨人―アルティメット・パウンド』1体につき1度バトルできる」

「三回攻撃!?……でも『ユベル』と『ベエルゼ』は戦闘で破壊されない」

「いやするさ、このカードでね。装備魔法『重力砲』を『超巨人』に装備!!その効果を発動し、『超巨人』の攻撃力を400アップ」

 

『古代の機械超巨人』 A3300→3600

 

「さらに装備魔法『エターナル・エヴォリューション・バースト』を『超巨人』に装備!!これにより『超巨人』の攻撃に、発動できない、すべての効果を!!」

「!?」

「バトル!!『超巨人』でまずは『ユベル-Das Abscheulich Ritter』を攻撃!!『重力砲』の効果で、『ユベル-Das Abscheulich Ritter』の効果は無効になる!!」

「けど『一時休戦』の効果でダメージは受けない、そしてフィールドから離れた『ユベル-Das Abscheulich Ritter』の効果は『エターナル・エヴォリューション・バースト』の効果で発動できない」

「『超巨人』で『ドローガイ』へ2度目の攻撃!!さらに『超巨人』で『ベエルゼ』へ3度目の攻撃!!」

「っ!!」

 あれだけ固められていた未来のフィールドが、一瞬にして更地になってしまった。

「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

アダム 手0枚 LIFE7500

フィールド

『古代の機械超巨人』 A3600

『重力砲』 装備魔法

『エターナル・エヴォリューション・バースト』 装備魔法

伏せカード2枚

 

「私のターン、ドロー!!この瞬間『ドローガイ』の効果で、特殊召喚して互いに1枚ドロー!!私は手札の『サイバー・ダーク・カノン』の効果発動!!このカードを捨てて、デッキから『サイバー・ダーク・エッジ』を手札に加える。さらに魔法カード『マジック・プランター』を発動!!『王宮の鉄壁』をリリースして2枚ドロー!!」

 引いたカードを確認した未来は

「手札の『サイバー・ダーク・クロー』を捨てて効果発動!!デッキから『サイバーダーク・インフェルノ』を手札に加えて、発動!!」

「速攻魔法『サイクロン』を発動し、『サイバーダーク・インフェルノ』は破壊させてもらおうか」

「けど破壊されたことでデッキから『オーバーロード・フュージョン』を手札に加えます。さらに伏せていた魔法カード『貪欲な壺』を発動!!『ユベル』、『ユベル-Das Abscheulich Ritter』、『弔風のデス』、『キラー・トマト』、『ベエルゼ』をデッキに戻して、2枚ドロー!!」

「いくら引いたところで不可能だ、『超巨人』を破壊することなど」

「私は『サイバー・ダーク・エッジ』を通常召喚し、その効果で『サイバー・ダーク・クロー』を装備!!」

 

『サイバー・ダーク・エッジ』 ☆4 A800→2400

 

「私は『ドローガイ』と『サイバー・ダーク・エッジ』でオーバーレイ!!エクシーズ召喚!!現れて!!『鳥銃士カステル』!!」

 

『鳥銃士カステル』(右EX) ★4 A2000

 

「『カステル』の効果発動!!ORU2つを取り除き、『超巨人』をデッキに戻します!!」

「そう来るか、だが『超巨人』がフィールドから離れたことで、EXデッキから『古代の機械究極巨人』を、召喚条件を無視して特殊召喚!!」

 

『古代の機械究極巨人』(左EX) ☆10 A4400

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドです」

 

未来 手札4枚 LIFE11400

フィールド

『鳥銃士カステル』 A2000

伏せカード

 

「僕のターン、ドロー!!」

「『ドローガイ』の効果で攻撃表示で特殊召喚して、互いに1枚ドロー!!」

「バトルだ!!『古代の機械究極巨人』で『ドローガイ』を攻撃!!さらに速攻魔法『リミッター解除』!!攻撃力を二倍にする」

「きゃぁぁぁぁ!!」

 

『古代の機械究極巨人』 A4400→8800

未来 LIFE11400→5200 

 

「僕はこれでターンエンドだ。そして『古代の機械究極巨人』は破壊されるが、自身の効果で『古代の機械巨人』を墓地から召喚条件を無視して特殊召喚!!」

 

アダム 手札1枚 LIFE7500

フィールド

『古代の機械巨人』 A3000

伏せカード

 

「私のターン、ドロー!!手札の『サイバー・ダーク・カノン』を捨てて、デッキから『サイバー・ダーク・ホーン』を手札に加えて、魔法カード『ブラックホール』を発動!!」

「そうはいかないな、永続罠『安全地帯』!!『古代の機械巨人』に装備し、戦闘及び効果で破壊されない」

「まだです!!魔法カード『パワーボンド』を発動!!手札の『サイバー・ドラゴン』2体を融合召喚!!現れて!!『サイバー・ツイン・ドラゴン』!!」

 

『サイバー・ツイン・ドラゴン』(左EX) ☆8 A2800→5600

 

「バトル!!『サイバー・ツイン・ドラゴン』で『機械巨人』を攻撃!!」

「だが僕のライフはまだ尽きない、君のライフは危険域だが!!」

「まだです!!速攻魔法『リミッター解除』!!『サイバー・ツイン・ドラゴン』の攻撃力を倍にします!!」

 

『サイバー・ツイン・ドラゴン』 A5600→11200

 

「攻撃力11200の2連続攻撃、だと!?」

「くらぇぇぇぇ!!」

「ぬぉぉぉぉぉぉ!!」

 

アダム LIFE7500→0(-700→-8900)

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