奏者達が遊戯王やってみた   作:ドロイデン

5 / 15
一回戦第四試合 クリスvsサンジェルマン

「みんな~!!バトルフィールドのメンテナンス無事に終わったよ!!」

 響のその言葉に、その場にいた全員が安堵の表情を浮かべると同時に、それをするはめになった元凶に視線を傾ける。

「うう……ごめんなさい……」

 あのあと未来は司令とマリアからのお説教で大分精神的にやられたらしく、かつあまりのオーバーキルにマシーンの方も煙を上げたために全員から白い目で見られるという、普段の優等生さからは考えられない状況に陥っていた。

「未来、少しは反省してね」

「響!?そんな!?」

「今回ばかりはこのバカと同意件だな。しばらく反省してろ、ホントに」

「そんなわけで次の組み合わせは……クリスちゃんとサンジェルマンさんの二人……拳銃とガトリング対決だねクリスちゃん!!」

「って、アタシかよ!?しかもどんな組み合わせだよそりゃ!?」

 ため息付いたり突っ込んだりと忙しいクリスだが、その表情はどこか楽しそうだった。

 

 

 

「……そういえばお前と正面から話すのは初めてだったな、雪音クリス」

 サンジェルマンは自らのデッキをシャッフルしながら、ふと思い出すようにそう呟く。

「まぁそう言われればそうだな……キャラ被りしてるし」

「……そんなにしているか?私とお前が?」

「してるしてる。親死んでるところとか獲物が銃だったりとかな」

 なるほど、と呟くサンジェルマンにクリスはしっかりと目を睨む。そして

「「デュエル!!」」

 

クリス LIFE8000

サンジェルマン LIFE8000

 

「お、アタシのターンからか。アタシはフィールド魔法『リボルブート・セクター』を発動!!その効果を発動して手札の『アネスヴァレット・ドラゴン』と『シェルヴァレット・ドラゴン』を特殊召喚だ」

 

『アネスヴァレット・ドラゴン』 ☆1 D2200→2500

『シェルヴァレット・ドラゴン』 ☆2 D2000→2300

 

「続けて『アネスヴァレット』をリリースして『スピードローダー・ドラゴン』をアドバンス召還!!」

 

『スピードローダー・ドラゴン』 ☆6 A2400

 

「『スピードローダー・ドラゴン』の効果発動!!デッキから『ヴァレット』モンスター……『メタルヴァレット・ドラゴン』と『マグナヴァレット・ドラゴン』を手札に加えるぜ」

「なるほど、『ヴァレット』デッキか……さすがはイチイバルの奏者というわけか」

「お誉めに頂き感謝感激ってな。けど私のターンはまだ終わんないぜ。手札から魔法カード『スクイヴ・ドロー』を発動!!『シェルヴァレット・ドラゴン』を破壊して2枚ドローだ。そんで装備魔法『ヴァレル・リロード』発動!!墓地の『アネスヴァレット』を特殊召喚!!そんで『スピードローダー・ドラゴン』と『アネスヴァレット・ドラゴン』でリンク召喚!!召喚条件は効果モンスター2体!!出てこい!!『星導竜アーミライル』!!」

 

『星導竜アーミライル』(右EX) L2(右下、左下) A1400

 

「さらに永続魔法『星遺物の守護竜』を発動し、その効果で墓地の『アネスヴァレット』を特殊召喚!!そして『アネスヴァレット』でリンク召喚!!現れろ!!『守護竜エルピィ』!!」

 

『守護竜エルピィ』(中央) L1(左) A1000

 

「『守護竜エルピィ』の効果発動!!デッキから『ゲートウェイ・ドラゴン』と『オートヴァレット・ドラゴン』をリンクモンスターのリンク先に特殊召還!!」

 

『ゲートウェイ・ドラゴン』 ☆4 A1600

『オートヴァレット・ドラゴン』 ☆3 A1600→1900

 

「『ゲートウェイ・ドラゴン』の効果発動!!手札の『メタルヴァレット・ドラゴン』を特殊召還だ!!」

 

『メタルヴァレット・ドラゴン』 ☆4 A1700→2000

 

「アタシは『ゲートウェイ・ドラゴン』、『守護竜エルピィ』の2体でリンク召喚!!現れろ!!『デリンジャラス・ドラゴン』!!」

 

『デリンジャラス・ドラゴン』(中央) L2(上、下) A1600

 

「さらに『デリンジャラス・ドラゴン』、『オートヴァレット・ドラゴン』、『メタルヴァレット・ドラゴン』でリンク召喚!!召喚条件は効果モンスター3体以上!!出てこい!!『ヴァレルロード・ドラゴン』!!」

 

『ヴァレルロード・ドラゴン』(中央) L4(右、右下、左下、左) A3000

 

「アタシはこれでターンエンド。エンドフェイズに破壊された『シェルヴァレット・ドラゴン』の効果発動!!デッキから『アネスヴァレット・ドラゴン』を守備表示で『ヴァレルロード』の右に特殊召還!!」

 

クリス 手札1枚 LIFE8000

フィールド

『星導竜アーミライル』 (右EX) A1600

『ヴァレルロード・ドラゴン』(中央) A3000

『アネスヴァレット・ドラゴン』 D2500

『リボルブート・セクター』 フィールド魔法

 

 

「私のターン、ドロー!!私は『魔弾の射手 ザ・キッド』を通常召喚!!」

 

『魔弾の射手 ザ・キッド』 ☆3 A1600

 

「『魔弾』か……奇しくも本当に銃弾対決になったわけか」

「そちらは銃弾といいつつドラゴンだろうがな。しかも此方としては相性が悪いことこの上無い」

 何せ魔弾デッキは基本的に対象を取る効果で、現在クリスの場に居る『ヴァレルロード・ドラゴン』は効果の対象にならないために天敵中の天敵なのだ。

「が、だからといってなにもしないというわけでもないがな。ライフを2000支払い手札から魔法カード『同胞の絆』を『ザ・キッド』の同列の魔法、罠ゾーンで発動し、効果でデッキから『魔弾の射手 カスパール』と『魔弾の射手 ドクトル』を特殊召喚!!」

 

サンジェルマン LIFE8000→6000

『魔弾の射手 カスパール』 ☆3 D2000

『魔弾の射手 ドクトル』 ☆3 A1400

 

「『ザ・キッド』の効果発動!!手札の『魔弾の悪魔ザミエル』を捨てて、2枚ドロー!!そして魔法カード『一時休戦』を『カスパール』と同列の魔法、罠ゾーンで発動して効果発動!!『一時休戦』の効果で互いに1枚ドローし、『カスパール』の効果発動!!デッキから『魔弾-ネバー・エンドルフィン』を手札に加える」

「一気に手札増強してくるたぁ、さっきの未来じゃねぇがかなりぶん回すなぁ」

「その『ヴァレット』デッキに対して対策するには引くしかないからな。続けて魔法カード『手札抹殺』を『ドクトル』の魔法、罠ゾーンで発動!!まず『手札抹殺』の効果で私は5枚捨てて、5枚ドロー!!その後、『ドクトル』の効果で『ザミエル』を墓地から手札に戻す」

「アタシは2枚捨てて2枚ドローだ」

「私はさらに魔法カード『手札断札』を発動!!互いに手札を2枚墓地へ送り2枚ドロー!!カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

サンジェルマン 手札5枚 LIFE6000

フィールド

『魔弾の射手 カスパール』 D2000

『魔弾の射手 ザ・キッド』 A1600

『魔弾の射手 ドクトル』 A1400

伏せカード

 

 

視点 観戦室

 

「ねぇプレラーティ、サンジェルマンの動きって」

「あぁ、確かに少しおかしいワケだ」

 サンジェルマンの動きに不自然さを感じた錬金術師二人のその呟きに反応したのは、意外にも奏だった。

「どういうことだ?」

「サンジェルマンのデッキ、『魔弾』って、相手のターンに手札から魔法、罠カードを発動できるトリッキーなデッキなんだけど、いくら回収の手段が多いとはいえ普通は『手札抹殺』なんて入れるべきじゃないってことよ」

「さらに言うなら自分の『魔弾』モンスターの攻撃力と守備力を倍にできる『ネバー・エンドルフィン』を手札に加えておきながら、それすら墓地へ送っているワケだ。打点が低い『魔弾』デッキで態々自らの首を絞めるのは不自然しかないワケだ」

 その説明に納得した奏は少し考える素振りをして

「魔弾……手札から……あれ、もしかして……いやいやいや、そんなわけないなだろ」

「なにをぶつぶつ言ってるワケだ」

「そうね、さっさと吐いちゃいなさいよ」

 ジリジリと寄ってくる二人に、謎の恐怖心を覚えた奏は頭を掻きながら、

「予想だけど、多分サンジェルマンのデッキには()()()()()()()()()()()()()()()()()()があるってことだろ」

 

 

 

視点 バトルフィールド

 

「アタシのターン、ドロー!!」

「この瞬間、墓地へ送られた『D-HEROドロー・ガイ』の効果発動!!このカードを特殊召喚し、お互いにデッキからカードを1枚ドローする!!」

 

『D-HEROドロー・ガイ』 ☆4 A1600

 

「さらに『魔弾』モンスターの共通効果で、手札から罠カード『魔弾-ダンシング・ニードル』を『カスパール』の魔法、罠ゾーンで発動!!『ダンシング・ニードル』の効果で自分のフィールドに『魔弾』モンスターが存在するとき、互いの墓地のカードを三枚まで除外する!!私は『デリンジャラス・ドラゴン』、『メタルヴァレット・ドラゴン』、『シェルヴァレット・ドラゴン』を除外し、『カスパール』の効果でデッキから二枚目の『ネバー・エンドルフィン』を手札に加える」

「げっ、マジか……」

 クリスは流石にこの行動には驚くものの、しかし手札をしっかりと確認する。

「(さっきの『一時休戦』でアタシはダメージを与えられない……ならここでやるべきことは)『リボルブート・セクター』の効果発動!!相手のフィールドの方がモンスターが多いから、アタシはその数の差と同じ数の『ヴァレット』モンスターを特殊召喚するぜ。アタシは『メタルヴァレット・ドラゴン』をフィールドの左端端に特殊召喚!!」

 

『メタルヴァレット・ドラゴン』 ☆4 A1800→2200

 

「手札から罠カード『魔弾-デスペラード』を『ザ・キッド』の魔法、罠ゾーンで発動!!まず『デスペラード』の効果で『メタルヴァレット・ドラゴン』を破壊する!!そして『ザ・キッド』の効果で手札の『魔弾の射手 スター』を墓地へ送り2枚ドロー!!」

「ちぇ、やっぱりそう動くか。けどそれは予想範囲内だ!!手札から『ドラコネット』を通常召喚だ!!」

 

『ドラコネット』 ☆3 A1400

 

「『ドラコネット』の召還に成功したことで、アタシはデッキから『プロトロン』を特殊召還!!」

 

『プロトロン』 ☆1 D100

 

「アタシは『プロトロン』でリンク召還!!現れやがれ!!『リンクリボー』!!」

 

『リンクリボー』 L1(下) A100

 

「続けて『リンクリボー』、『ドラコネット』、『アーミライル』の3体でリンク召喚!!現れやがれ『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン!!』」

 

『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』(左EX下) L4(上、下、左、右) A3000

 

「手札から永続罠『魔弾-ブラッディー・クラウン』を『ドクトル』の魔法、罠ゾーンの列で発動!!その効果で墓地の『デスペラード』を回収し、その後、私は手札の『魔弾の射手 ドクトル』を召還!!」

 

『魔弾の射手 ドクトル』 ☆3 A1400

 

「そして伏せていたカード『ワンダー・エクシーズ』発動!!フィールドの『カスパール』、『ザ・キッド』、『ドクトル』2体でオーバーレイ!!現れろ『No.75惑乱のゴシップ・シャドー』!!」

 

『No.75惑乱のゴシップ・シャドー』 ★3 ORU4 D2600

 

「『ゴシップ・シャドー』……ちょっせぇカード入れやがって!!アタシは魔法カード『クイック・リボルブ』を発動!!デッキから『オートヴァレット・ドラゴン』を『トポロジック・ガンブラー』のリンク先に特殊召還!!」

 

『オートヴァレット・ドラゴン』 ☆3 A1900

 

「『トポロジック・ガンブラー』はリンク先にモンスターが特殊召喚されたとき、自身の手札2枚までをランダムに墓地へ送り、相手はその枚数分手札を捨てる!!」

「『ゴシップ・シャドー』の効果発動!!ORUを2つ取り除き、その効果を『互いに1枚ドローする』に変更する。よって1枚ドロー!!」

「ち、ドローだ。なら『ヴァレルロード』の効果発動!!『オートヴァレット』を対象にして、その攻撃力と守備力を500下げる!!そしてリンクモンスターの対象になった『オートヴァレット』の効果発動!!このカードを破壊して、フィールドの魔法、罠カードを1枚墓地へ送る。アタシは『魔弾-ブラッディー・クラウン』を選択だ!!」

「『ヴァレルロード』はその効果でチェーンできない……が、『オートヴァレット』は別だ!!『ゴシップ・シャドー』の効果発動!!ORUを2つ取り除き、その効果を『互いに1枚ドロー』に変更する!!ドロー!!」

「ターン1制限ついてねぇのかよ!!ドロー!!」

 

『オートヴァレット・ドラゴン』 A1900→1400

 

「バトル!!『ガンブラー』で『ドロー・ガイ』を、『ヴァレルロード・ドラゴン』で『ゴシップ・シャドー』を攻撃する!!『ヴァレルロード』の効果は発動しない!!アタシはカードを1枚伏せてターンエンド!!そんでエンドフェイズに『クイック・リボルブ』で特殊召還された『オートヴァレット』は破壊されて、その破壊された『オートヴァレット』の効果で『マグナヴァレット』を『ガンブラー』のリンク先に特殊召喚だ」

 

クリス 手札2枚 LIFE8000

フィールド

『ヴァレルロード・ドラゴン』(中央) A3000

『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』(左EX下) A3000

『マグナヴァレット・ドラゴン』 A2200

『アネスヴァレット・ドラゴン』 D2500

『リボルブート・セクター』 フィールド魔法

伏せカード

 

「私のターン、ドロー!!私は魔法カード『強欲で謙虚な壺』発動、その効果でデッキの上を三枚確認する。『魔弾の射手 スター』、『一撃必殺居合いドロー』、そして『封印されし者の右腕』」

「な!?『エグゾディア』だと!?」

「私は『一撃必殺!居合いドロー』を手札に加え、続けて『魔弾の射手 ザ・キッド』を通常召喚」

 

『魔弾の射手 ザ・キッド』 ☆3 A1600

 

「手札から魔法カード『一撃必殺!居合いドロー』を『ザ・キッド』の居る魔法、罠ゾーンで発動!!まず『一撃必殺!居合いドロー』の効果で、私は貴様のフィールドのカードと同じ枚数……6枚をデッキから墓地へ送り、その後1枚ドローする。そのカードが『一撃必殺!居合いドロー』ならば全てを破壊し、その数×2000のダメージを与えるわけだが……引いたカードは『封印されしエグゾディア』、よってダメージは発生せず、その後、墓地のカード5枚をデッキに戻す。私は『手札抹殺』、『一時休戦』、『デスペラード』、『ブラッディー・クラウン』、『カスパール』、『ザ・キッド』を戻す。そして『ザ・キッド』の効果で『魔弾-デスペラード』を墓地へ送り2枚ドロー!!」

「と、止める手段が無さすぎる!!」

「魔法カード『手札断札』を発動し、互いに手札を2枚捨てて2枚ドロー!!魔法カード『闇の量産工場』を発動!!『一撃必殺!居合いドロー』の効果で墓地へ送られた『封印されし者の左腕』、『封印されし者の左足』を手札に加え、手札の『封印されしエグゾディア』の効果発動!!手札に『封印されし者の右腕』、『封印されし者の左腕』、『封印されし者の右足』、『封印されし者の左足』が揃ったことで、私はこのデュエルに勝利する!!」

「嘘だろうがぁぁぁぁぁ!!」

 

クリス 特殊敗北

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。