「今日こそあなたを貰い受けるわ!」
「何をやっているんだ……キサラ」
『
「決まっているじゃない。全てはあなたを手に入れるたm「いや、そうではなくだな。」じゃあ何だというの?挙式の会場はもう手配済みよ。ハネムーンの準備や家族計画は一緒にしたいからまだだけど、予算は全然あるから心配しないd「いや、そういうことでもない」じゃあ他に何だって言うのよ?」
彼女はマスターがマスターだっただけに自分に絶対の自信を持ち、何度か私に挑んで来ては顔を真っ赤にして自滅するという何とも言えない結果になっている。
「何故壁を破壊して入って来たのだと聞きたいのだ。普通に扉から入ってくればいいだろう」
「それじゃああなたのトラップに引っかかるじゃない!」
「何故いつも仕掛けていると思っているんだお前は!?」
「え?先生仕掛けてないんですか!?」
「!?」
私とキサラの会話にいきなりソードマンが入ってくる。というかその言い方だと君は仕掛けているのか……!
「と、とにかく!あなたはまた私と戦うのよ!さあ!早く!」
「いや、その前に壁を直してもらいたいのだが……」
「その必要は無いわ!だって今日私が勝ってあなたは私の城に来るんだもの!」
「ちょっと待ったああああああああ!!」
「「!!」」
声の主はガールだった。そういえばいたな……マジシャンもちゃんといるな。
「キサラさん!何度も言いますがお師匠様を連れて行くなんてどういう神経してるんですか!お師匠様は私と結ばれるって決まってるんです!カプ絵だって圧倒的なのは私なんです!」
ちょっと待て決まって無いぞ。それにカプ絵とはなんだ。
「フン!客観的評価に惑わされるところは凡人そのものね!私はマハードと我がロードを進むのよ!それにマハードだってあなたのような痴女より私のような淑女の方を選ぶでしょうけどね!」
おい前世の名を使うな。それに淑女ならもっとおしとやかに……この世界ならこれが淑女なのか?全く落ち着きが見えない。
「先生、言い争っている内に避難を……」
「いや、事の発端は私だ。ここで逃げたとしても追いかけてくるだろうし、その時に他の女性を引き付ける可能性だってある。そうなったら先程君が言ったように全員を相手にしなければならなくなるかもしれない。ならここで決着をつける方がいいだろう。君はマジシャンと共に逃げなさい。元々君たちは関係のない問題だ」
「先生……」
というよりも逃げてくれないとこれから起こる戦闘に巻き込まれて無事でいられる保証がないというのが本心なのだがな。本当にどうにかならないだろうか。このままだと私ではなくガールとキサラが戦うことになりかねんぞ。しかもここのガールは元の世界のガールと比較しても弱い。普通に戦えばキサラに完全敗北という未来が容易に見える。
そうしてガールとキサラの言い争いを眺めながらどうするか考えていると
ガヤガヤ……
「……なんだ?」
「外から聞こえるようですが……」
キサラが破壊した壁から外を覗く。そこには
「ブラックマジシャン様の屋敷から破壊音が聞こえたわ!きっと何者かの陰謀に違いない!待っていてくださいマジシャン様!そのまま一緒に……グフフ」
「マジシャン様の屋敷に侵入者!?きっとマジシャン様を誑かそうとする輩に違いない!そこで颯爽と助け出したらマジシャン様も『ステキ抱いて!』ってなるに違いない!」
「んんんんんあああああああああああああああああマジシャン様ああああああああ!!!待っていてください!今こそあなたをお迎えにあがります!そのまま共に地の果てへ参りましょう!!」
「……」
「……」
「……やっぱり逃げよう」
「はい!」
いや、だってこれは流石に無理だ。100を超える女性型モンスターが押し寄せているんだ。流石に持ちこたえられないぞ。
そうして逃げる用意をしていると
「どこに行くのかしらマハード!まだ私との決着がついていないわよ!」
「お師匠様!いったいどこに行くって言うんですか!たった1人の弟子なんですよ!?置いていくなんてひどいです!」
……ばれたか。あわよくばこのままキサラからも逃げたかったのだが、そう上手くはいかないらしい。
「いや、仕方ないんだ。外を見てみろ、あの状況を見てしまっては逃げたくもなるだろう」
「あんな雑魚ども一撃で蹴散らせられるわよ?」
「そういう問題ではなく、どうやってもここの被害が尋常じゃなくなるだろう。ここは避難してほとぼりが冷めるのを待つべきじゃないか?」
「別にいいんじゃないかしら?そもそもここに攻め込んでくる時点で死ぬ覚悟くらい出来てるでしょう」
「仮にそうだとしても破壊する必要はないだろう」
「別にいいじゃない。どうせ復活するんだし」
「だからといっていくらでも破壊していいというわけでもないだろう」
「まあまあお師匠様、どうせ存在が消滅するわけでもないんですしご自分の身を守る為と思って。ね?」
「うーん……いいのか?いいのか……」
少々思うところはあるが、そういうなら大丈夫だ。多分。
「じゃあキサラ。頼めるか?」
「なら今日1日付き合ってもらおう。当然の報酬だよな?」
「足元を見おって……それは日を改めて礼をさせてもらおう。じゃあ頼んだ」
「ええ!ご、後日ってそれはまさかわ、わわ私の両親に会うということか!?それはそれで嬉しいが流石に心の準備が……」
「今日がもうすぐ終わるからそっちの方がいいと思ったのだがそこまで言うなら今日で「後日にしよう!そうしよう!!」
慌てすぎだろう。そう考えているとキサラが詠唱を始める。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(詠唱文考える能力がない非力な作者を許してくれ……)」
「お師匠様、彼女の詠唱ってどれくらいかかるんですか?」
「今までのものだと10~15分といったことろだg「顕現せよ!!『
キサラの身体が光輝き、ドラゴンへ変わっていく。デュエルモンスターズの中でもトップクラスの攻撃力を誇る
「くらえゴミども!【滅びの
キサラの口から青白く輝くエネルギー弾が放たれる。それは女性型モンスターの群れに落ち、一瞬にしてその場を焦土に変えた。そこには生き物の影は無い。
「……いつ見ても壮絶だな。出来ればくらいたくないものだ」
「……」
ソードマンが白目を向いて意識を手放している。取り敢えず私のベッドに寝かせておくか。さて、あそこの始末はどうしようか。
「キサラよくやってくれた。ありがとう」
「ふぇっ!い、いいいやいや、ここここれくらい当然だ!だ、だから後日はその一緒に……///」
顔を赤らめるあたりを直せばかなり格好いい場面なのだがな。まあここは顔を立てておくのも悪くないか。
「ああ、後で予定でも組もうか」
「!!!そ、そうだにゃ!!しょれくりゃい問題ないな!うんそうだ。大丈夫、大丈夫……///」
あれ、やりすぎたか?
「お師匠様!私も何かご褒美欲しいです!」
「お前は何もやっていないだろう。駄目だ」
「(´・ω・`)」
取り敢えずソードマンを何とかしておかないと。するとマジシャンが連れ帰るというので後は任せた。
(はあ、本当になんなのだこの世界は)
本当にこの世界はおかしい。私の世界とは似ても似つかない私にとってまるでギャグのような世界。
(だが……)
こういうのも少しはいいかと慣れてきてしまっている自分がいることも事実だ。
今はもう少し、ここにいてもいいか……
「お師匠様ー!」
「なんだ?」
「キサラさんが書斎の本を全て運びだしているんですがよろしいんですか?」
「何!?キサラ、どういうことだ!」
「どうも何も、壁が破壊されてしまったのだから修復するまで違うところで暮らさないといけないだろう?私の城なら部屋も余っているし、今後の計画を立てるのにも都合が良いからな」
「!!??」
「これからの予定を立てるのにも私の城に行くことは確定しているからな!ならここの本も持って行った方が効率的だ!」
「……」
「どうした?」
「やはりこの世界はもうたくさんだー!!!」
これでブラック・マジシャンのお話はおしまいです。評判が良かったら続き書くかも?
一応番外編はギャグ扱いなのでたとえ死んでも次のお話では復活する仕様です。
また気分次第ですが他のモンスターで書くかもしれません。それまでは本編書いてます。
どこかわからない箇所があったら質問受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
ではまたいつかお会いしましょう。