そして今章のラスボスが早くも出現、そのボスの驚きの能力とは?まだまだ前半戦。英国異変編第2話スタートです!
トーキー=シャドウミントは困惑していた。彼はイギリス清教に仕える魔術師である。得意とする魔術は教会の鐘を魔術に転化する 鐘楼斉唱という術式だ。
その能力は銘文が刻まれた鐘を打ち鳴らす事で刻まれた銘文の効果を街の隅々まで及ばせ、更に複数の鐘を順番通りに鳴らし組み合わせる事で、銘文を複数繋げ新しい効果を生み出す術式だ。
今回はそれを応用した広範囲からの標的を定めた精密爆撃を発動した。これにより数々のイギリス清教に仇なす異教徒を断罪してきた…と言うのにだ。
「何故だ!?何故あの男には能力が
銀髪の男…アレイスターにはトーキーの鐘楼斉唱が効かないのだ。どんな攻撃も全くもって通用しない。それがトーキーが困惑している理由の一つだ。
「くそ!神は罪人を見逃さない/我らが父は邪悪を許さず/信仰は闇の中に火を与える/我らが主はあなたを選んだ。!」
もう一度魔術を放つも、やはりアレイスターには傷一つつかない。それを見て発狂せんばかりに頭を掻き毟るトーキー。
アレイスターの魔術無効にはちゃんとした理由がある。別に幻想殺しの様な特殊な異能による防御ではない。世界に広まっている近代西洋魔術の理論はアレイスターが構築した、言わば「アレイスター流魔術解釈」と言えるだろう。故に裏口や脆弱性を知り尽くすアレイスターには一切の近代西洋魔術、または近代西洋魔術の要素が含まれた術式に干渉や無力化、ひいては乗っ取ることが可能だ。
この魔術無効を打ち破るには天使や悪魔の様な人外の魔術、近代西洋魔術以前の無人自律霊装、独自の魔術理論を持つ魔術師しか打ち破る事しか出来ない。だが、それを実行できる技量を持つ者は…イギリス清教にはいない。故にアレイスターに魔術で傷を与える事はできない。
「残念だったな、私が考えた魔術で私が傷つく訳がないだろう」
そうアレイスターが宣言し、鐘楼斉唱の精密爆撃を放とうとするトーキーに霊的蹴たぐりでミサイルを放ち壁を吹き飛ばす。
「
それ以外にも銀髪のシスター…かつては同じイギリス清教の仲間だったインデックスが
「〜〜〜〜〜♪♪♪」
更に10万3,000冊の魔道書の知識を活かした対象の信仰する教義の矛盾点を徹底的に糾弾し、相手の精神を破壊する
「
万物を消失させる赤黒い光線が魔術師達を襲う、更に天空より50の灼熱の矢が降り注ぎ魔術師達を殲滅する…そう、彼女は魔神に最も近き者。魔力さえあればその魔道書の知識を活かし大魔術を行使可能なのだ。
インデックスだけでない、
「エステルの修行がてら、魔術について独学で魔術の解析出来る様になってて助かったぜェ」
一方通行の能力の反射は魔術を反射する事は出来なかった。だが、エステルと過ごす内に魔術について多く触れ、独学で解析する事で漸く反射する事が可能となった。
「帰ったらエステルの頭を撫でてやるか」
そんな事を呟く一方通行、彼は一度も攻撃など行っていない。なにせ相手が勝手に魔術を放ち、自ら自滅するのだから攻撃する必要がないのだ。
「根性が足りてねえな!鍛え直してこい!」
「無駄無駄無駄ァ!私がどれだけ理不尽な敵と戦ってきたと思ってんだ!私を倒してえなら大天使か上里勢力を連れて来い!」
削板のカラフルな謎の爆発が発生し、ギャグ漫画の様に魔術師達が空のお星様になる。麦野の原子崩しが周囲に乱れ呆気なく倒される魔術師達。
「たく……根性が足りてねえな、こいつらは」
「とんだ腰抜け共にゃーん」
そうほざく二人だが仕方ないだろう、削板と麦野の実力が圧倒的過ぎて並みの魔術師ではもう相手にならないほどの実力なのだから。
「くっ……!異教徒と科学サイドの尖兵め…!だがこの私、アンジュ=カタコンベを簡単に倒せると思うな!」
クラシックなメイド服を着た金髪の女性…アンジュ=カタコンベは複数のスーツケースを『棺』として扱い、操作し突進させる事でインデックス達を攻撃してくる。その速度は車以上の速度と大型トラックに匹敵する衝突を誇る。
「ま、当たればの話だけどな」
垣根は未元物質の壁を形成し、スーツケースの衝突を防ぐ。帆風もザドキエルをその身に降ろし超スピードで突進するスーツケースを避ける。麦野は原子崩しを3発アンジュに放ち倒そうとするが…
「甘い、ですよ!」
「な……!?」
スーツケースを盾にして原子崩しを防ぐアンジュ、イージス艦を輪切りにする威力を誇る原子崩しを単なるスーツケースで防がれた事に目を見開く麦野。
「シジルで名を刻み、テレズマを宿した私の子供達はそんな攻撃ではビクともしませんわよ!」
このスーツケース達はシジルで名を刻み、自走する事が出来る。本来はスーツケースの内部は味方を収納する超小型防音環境で、状況に応じ負傷した味方を回収したり、敵を捕獲するのにも用いる。だがテレズマを宿している為、並大抵の攻撃では傷一つつかない。攻撃にも防御にも転用できる武器。それがアンジュの術式だ。
「はっ、流石だな
「……あ"?今なんと言いました貴方?」
垣根がニヤリと笑ってアンジュの事を『ミス』と呼んだ。それに過剰なほど反応し青筋を浮かべるアンジュ。
「ミスて呼んだんだよ、ミス アンジュ。で、そろそろ婚活パーティーに参加した方がいいとていとくん思うの。そろそろ
「………殺す!」
実はアンジュ=カタコンベ。色々崖っぷちな立場で普通の男女の出会いに飢えており、もうすぐ○○歳になってしまう。そんな彼女をミス呼ばわりすれば話し合い(物理)が始まるのだ。
そんな彼女は垣根の挑発に乗り、スーツケースを全て垣根へと突進させ、彼女自身も垣根に突進する。とはいえ怒りで我を忘れる様なアホな真似はしない。怒りながらも氷の様に冷静な思考で自分をミス呼ばわりした垣根を殺そうと考えていた次の瞬間。
『きひひ。これも契約の内ですから…悪く思わないでくださいね〜。いひ』
「な……!?」
アンジュの背後に現れた黒い影が彼女の中に入り込む。アンジュは抵抗しようとするがすぐに目の光を失い、口だけが歪に歪んでいた。
『「これでいいんですか〜?きひひ」』
「ああ、完璧だ」
その黒い影の正体はクリフォパズル545、アンジュに憑依する事でアンジュの支配圏を得る他、クリフォパズル545は「人をおかしくさせる空気」そのものである為、彼女が現れた時点で魔術師達の結束を瓦解させる。
「おいオマエ…まさか、あいつらの仲間じゃねえのか?」
「そういうお前こそ、さっき魔術をわざとあいつらに外したんじゃねえのか?!」
「私が裏切り者ですって!?あんたが裏切り者でしょう!この背信者!」
「言ったな!ワタシの様な熱心な信者を背信者呼ばわりとは…!さてはお前が裏切り者だな!」
「ぼ、僕は味方だ!?何故、攻撃をする!?」
「白々しいぜこの裏切り者が!ぶっ殺してやる!」
「お、落ち着いてマリアンヌ!私は貴方の親友でしょ!?」
「ええ、落ち着いてるわよ?だから、私達を騙した貴方を親友である私が断罪するの」
クリフォパズル545の本質は『憑依』ではなく、集団の結束力を破壊し内部からの瓦解を促すその邪悪さだ。まさに
『「いひひ。絆は簡単に壊れる。これが真理なんですよねぇ。きひ」』
「……やれって言った俺がいうのもなんだけど…えげつねえなこれ」
「………ですわね」
そう言ってアンジュの身体で嘲笑うクリフォパズル545。仲間同士で争い合う魔術師達とそれを催したクリフォパズル545に若干引く垣根と帆風。流石のアレイスターも僅かに頬を引きずり、インデックス達に至ってはドン引きしている。
「……やっぱり悪魔の力なんて借りるもんじゃないな」
そんなこんなでイギリス清教の魔術師達を撃破したアレイスター達は王室派と騎士派が待つ場所まで向かう。三重四色の最結界で閉ざされていた場所に入り込み、王室派と騎士派の面々が待っている場所に到着する。
「随分遅い登場だな…待ちくたびれたし」
「少々手間取ってな…だが、よく言うだろう?真打ちは遅れてくると」
王室派の指揮官を務めるキャーリサと騎士派の指揮官を務める騎士団長、そして偶々英国にヴィリアンに拉致監禁…招待されていたウィリアムがアスカロンを手に持って待っていた。
「さあ、これで役者は揃った。ここら一体の住民の避難は完了している。いくぞ学園都市の諸君、我が友よ。共に英国に巣食う悪魔を滅しようではないか」
「うむ、そうであるな」
騎士団長がそう宣言し、ウィリアムが同意とばかりに頷く。
「こちらはあのバカップル…上条当麻と御坂美琴、食蜂操祈がまだ来ていないが…その内来るだろう。さっさと行く…」
さっさと行くぞ…そうアレイスターが言いかけたその時だ。
「「「見ぃつけたぁぁぞぉぉぉ!!アレイスターぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」
「む……?誰…げぼぐばぶればぁ!?」
『!?』
そんな叫び声が聞こえ、アレイスターが不思議に思って振り返ってみると上条達が猛ダッシュしてからのドロップキックをアレイスターにお見舞いし、アレイスターは吹き飛ばされ近くの建物に激突、壁を突き破って建物の中に入っていた。
『「ええぇぇ……」』
流石のクリフォパズル545も困惑した声を出す、今いい空気だったのに何してるのこの馬鹿達。と人をおかしくさせる空気であるクリフォパズル545が空気を壊すなと突っ込んだ。
「よくも俺達を囮にしてくれたなァアレイスターくゥゥゥンよォォ!」
「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・よ、このクソ野郎がぁぁぁぁ!!!」
「跪いて地を舐めて死ねぇ!そして生まれ変わってまた私に殺されろ!この変態力天元突破親父!」
一方通行や麦野の口調になった上条と美琴、おかしいテンションの食蜂。そのイッちゃってる顔を見てドン引きする騎士派の騎士達。キャーリサ達でも引き顔だ。だがアレイスターは何事も無かったかのように建物の瓦礫の中から起き上がる。
「さあ、行くぞ」
「「「オイぃぃ!何事も無かったかの様にすんなボケェェ! !」」」
「女王達が日に日にリアクション芸人になって言ってる気がする件について」
「安心しろ、あいつらは生まれながらのリアクション芸人だ」
リアクション芸人達のことは放っておいて、垣根達 科学サイドとキャーリサ率いる王室派と騎士派連合は清教のトップであるコロンゾンを撃破する為、コロンゾンの足取りを追う。
「で、コロンゾンが何処にいるのか分かんねえのか?」
「ああ、ランベスの宮には当然ながらいないし、ロンドン全域を隈なく探してもいなかった。地下鉄も一応調べたが…何処にもいない」
コロンゾンはロンドンのあらゆる場所を探しても、何処にもいない。そう残念そうに答える騎士団長。
「ロンドンにはいない………なら
「!……それは考えていなかったであるな」
帆風のその言葉に目を見開くウィリアム、確かにコロンゾンがロンドンにいないならロンドン以外にいると考えるべきだった。
「流石だな潤子。やっぱり潤子は俺の自慢の彼女だな」
「えへへ。当然です、わたくし帝督さんの彼女なので」
「おい、誰かこのバカップルの口を閉じさせろ」
『「それが出来たら苦労はしませんよ…きひひ」』
そんな甘々な雰囲気を出す垣根と帆風に(未だ独身で神裂に想いを伝えられないヘタレな)騎士団長が青筋を立てて、誰か止めろと呟くがクリフォパズル545は無理だと一蹴した。
「なら、話は早いし。おい、コロンゾンが行きそうなロンドン外の場所を徹底的に探…」
探せ、そうキャーリサが言いかけたその時だ。突如アレイスター達の地面に黒い影が覆った。
「?なんだ……」
上条がふと上を見上げてみると…頭上には巨大な真球の巨岩が上条達を押し潰そうと迫っていた。
『………wats?』
思わずアレイスターと垣根、帆風以外の全員英語で(ほぼイギリス人だが)間の抜けた声を上げる。
「!か、回避…いや迎撃だ!」
キャーリサは咄嗟に回避する様に叫びかけるが、避けれないと即座に気づき真球の岩石を破壊しろと叫ぶ。その声に応じ麦野の原子崩しと美琴の超電磁砲、一方通行の暴風が放たれ岩石を破壊する。
「なんだあれは!?新手の魔術攻撃か!?」
キャーリサは愛馬 アレックス(処女厨)の手綱を握りながら飛来する岩石を避け続ける。まさにその様子は人馬一体。時速180キロの速度で岩石を避けながら何処から放っているのか確認する…そして、ロンドンの異変に気付く。
「な……」
ロンドンはいつの間にかエジプトを思わせる風景や構造物が出現していた。正確にはエジプトに似た風景や構造物だ。エジプトを知る者ならその違和感や違いに気付く筈だ…それはさながら西洋人から見たエジプトの様だった。
「……なんだあれ」
騎士派の騎士達も漸く何処から岩石を放っているのか理解した。クレーンや投石器のような形状の霊装が岩石を飛ばしてきているのだ。それを見て思わず垣根は目を見開いて呟く。
「……
「え?」
テヌフト=アルテミス、上里勢力の一人 豊山琉華が使用した
「コロンゾンの奴め、神威混淆を量産していたな…人と融合させるのではなく、地脈に接続している為蛇神宛那の様な戦闘力はないが…それでも厄介な霊装なのには変わらない」
本来の用途は人と融合させる為、地脈では1%しか力を引き出せない。だが、それでも並大抵の魔術師では相手にならない。
「ふん、愚かだなコロンゾン。俺達にそんなガラクタが通用すると思っているのか?」
「だとしたら舐めているな、私は元魔神だ。そんな玩具程度には負けん」
だが、ここにいるのはアレイスターや垣根などと言った猛者達だ。量産品に負けるわけがない…そう豪語するメイザースとオティヌス。
「……いや、あれ一体て訳じゃなさそうだぜ」
「?それはどういう意味だ帝督?」
削板が垣根の呟きがどういう意味か尋ねようとしたその時、地面が激しく揺れ、地下から数十のテヌフト=アルテミスが出現する
『は?』
テヌフト=アルテミスだけでない、他にも巨大なオベリスクの形状をしたラー=ゼウスやテムズ川から現れた全長300mを超える、戦艦サイズの巨大なワニ オシリス=ハデス。紫色の気色悪い薔薇を中核として葡萄の蔦が無数に生えた食人植物 イシス=デメテル。蛇の頭部を持つハゲワシ ワチェット=レト…五種の神威混淆が各種数十体以上もロンドンに出現するのだった
「……いや、作り過ぎだろ大悪魔」
「量産型とはいえ…数に限度がありますわよ…」
神威混淆のバーゲンセールに引き顔な垣根と帆風。アレイスターもこれは予想外だったのかうそーんと目を見開いている。上条達は「あれ?自分達が苦労して倒した敵さんの劣化版が一杯だ、わーい」みたいな顔をしていた
「……ふ、俺にはあんなの単なるガラクタでしかない(震え声)」
「……は、元魔神を舐めるなよ(震え声)」
「いや、滅茶苦茶震え声じゃないか」
脳幹が強がるメイザースとオティヌスにツッコミを入れる
「……ま、所詮は量産機だ。宛那達を相手にするよりはマシだ。相手は単なる図体がデカいだけの敵なんだからな」
いくら数が多くとも、質は宛那達の足元にも及ばない。頑張ればキャーリサや騎士団長でも撃破できる程度のレベルでしかない。
「は、上等だし。私のカーテナ=オリジナルの錆にしてやる。いくぞアレックス!」
ーーーヒヒィィィィィィィン!ーーー
愛馬にそう伝えると、嘶く愛馬。疾風の如く大地を駆け抜け降り注ぐ無数の岩石やラー=ゼウスが放つ「溶けた鉄のようなぬめりを持ち、同時に巨大な樹を思わせる」閃光をカーテナ=オリジナルの全次元切断術式で斬り裂く。イシス=デメテルの葡萄の蔦が地中から出現し襲いかかるがアレックスは素早い身のこなしでそれを回避、回避、回避。そしてキャーリサは射程範囲内に入った一体のテヌフト=アルテミスに斬撃を振るい、テヌフト=アルテミスを両断する。
ーーーガバァヴァァァァァ!ーーー
テムズ川からロンドンの街に陸地に四つん這いで上がってきたオシリス=ハデス数体、口から冥府の凍える息吹を吐き出しロンドンの街を凍て付かせ始める。
「行くぞ我が友よ!」
「うむ!」
騎士団長とウィリアムが音速を超える速度で駆け抜けた。騎士団長は三メートル越えの赤黒い長剣 フルンティングを、ウィリアムは大剣 アスカロンを構えオシリス=ハデスに挑みかかる。
「『切断威力』!」
「ふんぬ!」
ーーーガバァヴァァァァァ!?ーーー
なんでも斬り裂く切断威力でオシリス=ハデスの右前脚を切断、ウィリアムもアスカロンを横薙ぎで振るい左前脚を切断。オシリス=ハデスは戸惑いの咆哮を轟かす。
「「はあぁぁぁぁぁ!!!」」
『武具重量』で破壊力を増し、アスカロンの重量を活かしオシリス=ハデスの首を切断するのではなくハンマーの様に打ち砕く事でオシリス=ハデスを撃破する。
ーーーキィオオオオオォォン!!ーーー
空から急降下してくるワチェット=レト。口からシロナガスクジラを数秒で溶かし尽くす毒霧を吐き出すが垣根が翼を振るい烈風を放つ事で拡散される。
「お前の相手は俺だ、かかって来な」
ーーーキィオオオオオォォン!ーーー
恐れ知らずにも垣根へと襲いかかるワチェット=レト。垣根は空を駆け太陽を背にして太陽光を殺人光線に変換しワチェット=レトを焼き焦がす。
ーーーキィオオオオオォォン!?ーーー
身体中が燃え始めもがき苦しむワチェット=レト。垣根は翼の一翼を巨大化させ剣の様に振るいワチェット=レトの頭部を切断、首をなくしたワチェット=レトは地上へと落ちていった。
「さあ来いよ、格の違いを見せてやる」
垣根はそう宣言し、神威混淆達へと挑発。神威混淆達は咆哮を轟かせ、または攻撃を放つ事でその挑発に乗った。
メイザースにより召喚された
垣根は未元物質の翼でラー=ゼウスを切断。帆風のカマエルを宿した拳でオシリス=ハデスを一撃で沈める。アレイスターはテヌフト=アルテミスを蹴り砕く。脳幹もパイルバンカーでイシス=デメテルを消し飛ばす。
美琴の超電磁砲がテヌフト=アルテミスを破壊。麦野の原子崩しがイシス=デメテルを焼失させる。削板のすごいパーンチがオシリス=ハデスの巨体を吹き飛ばし空中でバラバラに破壊された。一方通行のプラズマがラー=ハデスをカケラ残さず消滅させる。
インデックスの
ーーーグギィガアアアアァァァ!ーーー
ーーーボオロロロロウウゥゥ!ーーー
ーーーグラギイイィィィ!ーーー
ーーーグラアアアアァァァァァ!ーーー
ーーーガギィアアアアア!ーーー
ーーーヴヴヴヴヴヴヴ…!ーーー
ーーーギィヤハハハハハ!ーーー
「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」
上条の7体の竜王がラー=ゼウスを、テヌフト=アルテミスを、オシリス=ハデスを、イシス=デメテルを噛み砕き消滅させる。たった数分で数十体もの量産型 神威混淆が屠られ続ける…だが。
「………チッ、一向に数が減らねえな」
倒しても倒しても、地面から、テムズ川から、空から湧き出てくる神威混淆達。騎士団長は神威混淆や垣根達の攻撃に巻き込まれない様に騎士達を退却させていた。
「あれほど倒したのに…まだ尽きる事の知れない…強さは大した事ありませんが…これ程数が多いと少々キツイですわね…」
もう100体は倒した筈だ。なのにまだ尽きる事の知れない神威混淆達…倒してもまた現れ、それを倒してもすぐに現れる…この繰り返しだ。
(ですが、何かおかしい。これだけの量をコロンゾンさんとはいえ作れるのでしょうか?幻覚…という線も薄いです。幻覚ならとっくの前に気づいてる…それに、何処から神威混淆達は現れている?)
予め様々な場所に隠しておいた。というのなら分かる。だが、あれだけ隠してあるなら最初から一気に全て出現させればいい筈だ。何故最初にそうしなかった?何処か怪しい、何かカラクリがある筈だ。
(……そういえば、このやり口。帝督さんでも出来そうですわね)
ふと思った、無尽蔵に強い戦力を送り続けるこの戦術は垣根でも出来るのではないかと。
(帝督さんの未元物質で白いカブトムシを量産し、更にそれぞれのカブトムシ達に女王達の能力を付加されたらどんな大国…いえ、地球を侵略出来そうですわね)
垣根の白いカブトムシ達に様々な能力を実装、強力な超能力を実装させ戦略の幅を広める、最近では魔術でも付加できる様になったと聞く。それに垣根が作った自律兵器は垣根からの未元物質の供給がある限り何度でも再生する。まさに無敵の兵隊だ。
(………まさか、いや…でも……)
帆風はある考えを思い浮かぶ、一瞬頭の中で否定しかけるが…それもありうると考え、帆風はホバリングしている垣根に向かって叫ぶ。
「帝督さん!透視能力で
「あ?地中を?」
垣根は言われた通りに透視能力を発動し、地面を透過し地中を除く…そして地中に蠢くナニかを発見する。
「……おいおい、嘘だろ。巫山戯んな」
垣根が見たもの、それは百本の蛇の長い首に頭部が犬やジャッカル、ロバ、シマウマ、ワニ、ブタ、蛇、カバ、ツチブタと様々な動物の頭部が生え、背中には巨大な翼があり、筋肉隆々の巨体に尻尾はとぐろを巻く巨大な蛇。
「……これが、この怪物が、あの神威混淆達を創り出していた元凶ですの?」
帆風は直感で気づいた。この怪物こそが、無限とも思える数のラー=ゼウスを、イシス=デメテルを、テヌフト=アルテミスを、ワチェット=レトを、オシリス=ハデスを増殖させているのだと。
「どうやら見つけた様だな」
コロンゾンは誰にいうでもなく呟いた。
「そいつを倒さねば量産型 神威混淆は無限に増殖し続けるぞ。どうする
嘲笑うコロンゾン。彼女は笑みを浮かべながら独り言を呟く。
「さあ、私が創り出した対アレイスター=クロウリー、垣根帝督専用霊装 神威混淆。そのシリーズ中 最"
最凶最悪の神威混淆 セト=テュポン。神威混淆の中で唯一、人と融合する事を目的てせず、
セト=テュポン。エジプト神話の悪神セトはテュポーンと同一化されており、キリスト教ではリヴァイアサンと同一化されています。更にセトは太陽を飲み込むエジプトの蛇神 アポビスとも同一とされています。テュポーンはギリシャのケルベロス、キマイラ、ヒュドラなどの父親…つまり化け物の父。故に他の神威混淆を増殖可能というチートを持っています。それでもまだ、力のほんの一旦に過ぎない
さあ、次回は更に物語が白熱化。どうすればこんなラスボスを倒せるのか?多分全章の中で一番大きなボスキャラだと思っています
次回もお楽しみに!