カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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さて平成最後の投稿です…明日から令和ですね。愛とは比べ合うものではなく育むものだと思うんですよ(唐突)。何故こんな事を言ったかと言うとこの回に関係する事だからですね

今回は上琴食の甘い話…と言うよりウザっこい話…かな?分かりにくかったらすみません。そして最後ら辺にあの変態親父が良い事(?)を言います…そして今回はていとくんは被害者です

この話と次の話の次で漸くアウレオルス編に突入できますね、アウレオルス戦も真面目に書くつもりなのでお楽しみに




バカップルの惚気話は犬も食わない

「面倒な場面に出くわした…」

 

現在垣根は顔に手を当ててため息をついてた、垣根は心理定規と毎月恒例のカップリング写真を見せ合う為にファミレスに入ったのだがそこで偶然デート中の誉望の猟虎に出会った。二人は揶揄うついでに二人と同じ席に座り雑談を交えてカップリング写真を見せ合っていた…誉望が揶揄われたりデートの邪魔をされて怒っている中ファミレスにとある三人がやって来たのだ…その三人とは

 

「先輩♪はいあーん♪」

 

「あーん♪」

 

「はい美琴もあーん♪」

 

「……今日はコーヒーが甘いっスね」

 

「…同意するわゴーグル君」

 

当然の事ながらバカップルである、三人で一つのパフェを頼んでそれぞれの口にあーんしている、それを見て誉望はコーヒーを啜るがブラックな筈のコーヒーが角砂糖50個入れたのではないかと疑うほど甘たるくなっていた、ファミレスにいる人達もあまりの甘さに吐きそうになっている

 

「…まさかあいつらがここに来るとは…それにしてもお熱いねぇ…くっつけた甲斐があったてもんだ」

 

「…それでもあのいちゃいちゃプリは異常よ…甘ったるくて吐き気がするわ」

 

「……まあ、仲が良いのは良い事っスよ」

 

「……ですがあれは周囲の視線が痛いです」

 

垣根が軽く笑う、あの三人をくっつけた張本人としていちゃいちゃしているのは良い事だと、心理定規はそれにしても甘ったる過ぎるとコーヒーを啜る、誉望達もコーヒーを啜る

 

「……本当にお前ら可愛いよなぁ」

 

「ふにゃ!?急に何言ってるの!?」

 

「いやぁこんな可愛い彼女二人と毎日を過ごして…昔の不幸はお前らと出会う為の試練だったのかと思う程だ…」

 

「もう、そんなに褒めても何もでないゾ☆」

 

上条がやっぱり自分の彼女達は可愛いな〜とこばすと二人共が顔を真っ赤にする、上条が昔の不幸はこの時の為にあったのかと呟くと美琴と食蜂が嬉しさのあまりにへーと笑う、それを見た上条は二人の背後に純白の翼を幻視した…決して未元物質の翼ではない

 

「……天使?あ、間違えた美琴と操祈だ」

 

「いきなり何を言ってるのかしらぁ上条さんは」

 

「あぁ悪い、お前らが可愛すぎて一瞬背中に白い翼が見えてさ…」

 

「そんな…天使だなんて…」

 

「悪い悪い…でも、天使に見えるくらいお前らが可愛いて事さ」

 

上条が目をこすりながら彼女達が天使に見えたと呟くと二人は照れて手で顔を隠す、上条は天使に見えるくらい可愛いんだと笑顔で答えると二人には上条がいつもより倍カッコよく見えた。そして何故か背景に薔薇の花も幻視した

 

「「ふ、福○雅治?」」

 

「え?」

 

「あ、ごめん!一瞬先輩がただの福○雅治に見えちゃって…」

 

「おいおいよしてくれよ…福○雅治ファンに怒られるからさ」

 

「そうねぇ…でも私達にとっては上条さんは福○雅治よりカッコいいんだゾ☆」

 

上条がイケメンな某俳優に見えたと呟く二人に今度は上条が顔を赤くする、そんないちゃいちゃを見せつける三人に垣根はうんざりした顔で厨房を見る

 

「……コットンキャンディーソーダはまだか?この甘ったるさをあのメルヘンで乗り越えたいんだが…」

 

「ただでさえこの甘ったるい空間であの甘いやつの向きによくなれるわね…」

 

「それがメルヘンて奴なのさ…」

 

(わたくしもあれくらい人前で大胆になれたら誉望さんも喜ぶでしょうか?)

 

垣根は注文したドリンクはまだかと厨房を見続ける、心理定規はよくそんな甘いのを飲む気になれるなとジト目になる

 

「やっぱり今日も先輩と操祈は素敵よね」

 

「何言ってるのよ美琴〜先輩と貴方の方が素敵力高すぎよぉ」

 

「はは、何言ってんだお前らの方が素敵に決まってるだろ」

 

「……え?何言ってるの二人共、私なんかより二人の方が百倍素敵に決まってるでしょ」

 

「……ちょっと何を言ってるか理解できないわぁ、私なんかよりも二人の方が千倍素敵に決まってるじゃない」

 

「……は?何言ってんだ俺みたいな冴えない男よりお前らの方が一万倍も素敵だろ」

 

(……あれ?なんか雲行きがおかしくなってるぞ?)

 

美琴が二人は今日も素敵だと呟くと食蜂は上条と美琴の方が素敵だと返し、上条はお前らの方が素敵だと笑顔で返す…これなら単なる激甘カップルの甘ったるい会話で済んだ…が、美琴が二人の方が自分なんかよりも素敵だと返すと二人も反論を繰り返す

 

「そんな訳ないでしょう、私の愛はあんた達よりも大きいんだから」

 

「わぁそんなに愛してもらってるなんて私感激〜、でも私の愛の方が大きいわよぉ」

 

「いやいや何言ってんだ、俺の方が二人を愛してるに決まってるだろ」

 

(……ねえ、これ…変な雰囲気になってきてない?)

 

お互いの愛を語り合う三人、自分こそが他の二人を最も愛していると呟く三人の目から段々と光がなくなり始める。そんな三人を中心に空気がガラリと変わり始める

 

「はぁ?言っとくけど俺の愛の次元はお前らと比べ物になんないから、だって俺はお前らを天使と見間違えたんだぜ?人間界を超えてるから、つまり俺の方がお前らを愛してる」

 

「単なる目の疲れじゃないかしらぁ?眼科へ行く事を進めるわぁ…私は肉眼で上条さんの事を福○雅治に、そして美琴は橋本環○に見えたから、つまり私の方が二人に対する愛情力が強いて事よぉ〜」

 

「操祈も眼科行った方がいいわよ、私は二人の事を世界で…いや宇宙で一番愛してるから、そんな他人に見えるとか言うんじゃなくてありのままのあんた達が好きなんだから、だから私の愛が一番て事でファイナルアンサー」

 

(……え?なんなんスかこの自慢話の様な喧嘩は?)

 

上条は自分の愛はそんな低次元なものじゃないとドヤ顔で言うが食蜂は自分の方が二人を愛してると豊満な胸に手を当てる、美琴は冷ややかな笑みで宇宙で一番愛してると貧相な胸に手を当てる…これを見ていた誉望は何この馬鹿な喧嘩と思っていた

 

「だから俺の方がお前らを愛してるて言ってるだろ!」

 

「いいえ!これだけは譲れないわ!私の方が先輩と操祈を愛してるんだから!」

 

「だから私の方が上条さんと美琴を愛してるて言ってるでしょ!なんでわからないのかしらぁ!?」

 

(…周りの人達が馬鹿を見る様な目で三人を見ていますわ)

 

上条が苛立った様に一番愛しているのは俺だとテーブルを叩いて立ち上がる、食蜂と美琴も立ち上がって反論する、そんな三人を店内の人達は馬鹿を見る目で三人を見る

 

「何で分かんねえんだよ!もう美琴と操祈なんか嫌いだ!」

 

「私だってあんたらなんか大嫌いよ!」

 

「私だってぇこんなに理解力が乏しい人達なんか大嫌いよぉ!」

 

「は!そんな簡単に嫌いなんて言うなんて…所詮その程度の愛だったんだな!」

 

「「先輩/上条さんが最初に言ったじゃない!」」

 

「…見ろ、アホがいるぞ」

 

上条が二人なんて嫌いだと叫ぶと美琴と食蜂も大嫌いだと勢いよく叫ぶ、それを聞いて上条がその程度の愛なのかと鼻で笑うと二人は最初に言ったのは上条だと言い返す。それを見た垣根は呆れた目で三人を見る

 

「…あ、あのぉ…お客様…周りの皆様のご迷惑になりますので店内ではお静かに…」

 

「「「部外者は黙れ!」」」

 

「は、はい!すみませんでした!」

 

((店員さん可哀想…))

 

大声で荒げる三人に勇気を振り絞った店員がお静かに…と注意をするが三人が黙ってろと睨むと店員は泣きそうな顔で厨房に逃げ去って行く、そんな店員を見て誉望と猟虎は可哀想と思う

 

「とにかく!俺が宇宙で一番美琴と操祈を愛してるんだ!それだけは譲れねえ!」

 

「だから私の方が操祈と先輩を愛してるて言ってるでしょ!?どうして分かんないのよ!」

 

「いいや一番愛してるのは美琴でも上条さんじゃないわ、私よぉ!」

 

(もういい加減にしろよ…お前らの惚れ話は外でやれ)

 

三人は自分こそが他の二人を三人の中で一番愛してるんだと叫ぶ、そんなやり取りを聞いてファミレスの中にいた垣根はいい加減にしろと言いたげな顔をしていた

 

「…埒があかねえな、こうなったら第三者(・・・)に誰が一番が決めて貰おうじゃねえか」

 

「そうね、第三者に決めてもらいましょう」

 

「そうねぇ、ご都合力がよく知り合い(・・・・)がこの場にいるからぁ、あの人達に決めてもらいましょう」

 

自分達では纏まりがつかないと見たのか第三者に誰が一番他の二人を愛してるか決めて貰おうと上条が言うと二人も納得する、そして三人が垣根達が座っているテーブルを見ようとする

 

「さて…磯野と空き地で野球でもしてくるか」

 

「私塾があるから帰るわね」

 

「俺達もデートの続きをするっス」

 

「ででででは、わたくし達はこの辺で…」

 

「「「逃さない」」」

 

垣根は両手に野球バットと野球ボールを持ってその場から逃げようとし、心理定規達も理由をつけて逃げようとするが上条達は彼らを逃さない

 

「知らなかったのか?超能力者(レベル5)からは逃げられない」

 

「いや知らねえから、こっちはお前らに付き合う暇はねえんだよ」

 

「嫌とは言わせないわ、それに私達を装備したら教会でお祓いするまで私達は装備から外せないわよぉ」

 

「私達は呪いの装備を装備した覚えはないわ、それにドラクエネタは前回やったわよ」

 

上条が俺達からは逃げれないと垣根に言うと垣根は知らんがなと返す、食蜂も呪いの装備は取り外せないと笑うが心理定規は装備した覚えはないと冷たく返した

 

「いいからこの三人の中で誰が一番他の二人を愛してるか決めてくれない?」

 

「「「「……不幸だ」」」」

 

美琴が垣根達に上条、美琴、食蜂の中で誰が一番恋人達を愛してるのか決めて欲しいと若干脅しながら頼む、四人は上条のセリフを呟きながら何故こんな面倒事に巻き込まれたのかと溜息を吐き出した

 

 

「と言うわけでこの四人に誰が一番恋人を愛しているか決めてもらおう」

 

「じゃあ、まずどうやって決めるかを考えないとね」

 

「これで三人の中で誰が一番愛情力が上か白黒つけてやるんだゾ☆」

 

(…面倒くさいわね…帰っていい?)

 

(…はぁ猟虎とデートしてた筈なのに…なんでこうなるんスか…)

 

(…誉望さんとのデート…)

 

誰が一番愛が深いか決めてくれと垣根達に言うバカップル、それを聞いた心理定規達はウンザリした顔でテーブルに項垂れる、なお他のお客さん達の迷惑になっているが上条達は気にも留めない

 

「……何が悲しくてバカップルの惚れ話を聞かなきゃいけないのかしら」

 

「でも心理定規さんてカプ厨なんっスよね?こう言う話聞くのて嬉しくないんスか?俺は聞くだけでウンザリするっスけど」

 

「…カプ厨だからと言って聞きたくもない話を聞くのはウザいのよ」

 

「み、身も蓋もないですね…まあわたくしも同意見ですが」

 

心理定規が心底どうでもいいと言う顔でそう告げると誉望がカプ厨なのにこう言う話は食いつきそうなのにと意外そうな顔をする、それを聞いて心理定規は聞きたくない話を聞くのは嫌だときっぱり言い切る、誉望達も同意見だと頷くが上条達はそれを気にも留めない

 

「じゃあ、手取り早く心理定規さんに心の距離を測ってもらいましょう!誰が一番心の距離が近いか見てもらいましょうよ!」

 

「…残念だけど、それならとっくの昔にやってるわよ、三人とも距離単位100…私が測れる最高単位だから測っても誰が一番愛が高いかなんて分かんないわよ」

 

美琴が心理定規の能力で三人の心の距離を測ってもらおうと言うと上条と食蜂もそれがいいと頷く、だが心理定規はそれなら昔に計っていると呟き、結果は全員100だったから誰が一番か分からないと答える

 

「100…それてどんなぐらいなんっスか?俺らは30…「付き合ったばかりの瑞々しい初心なカップル」だった筈スよね」

 

「100はね…「1日でも会えないと発狂する、恋人の為なら世界も滅ぼせるレベルに愛し合ってる」て単位ね」

 

「では心理定規さんの能力で白黒つけるのは無理ですね…ならどうすれば…」

 

「いや、調べる方法なら無くはないぞ」

 

誉望が心理定規に100はどう言う距離なのかと尋ね心理定規は彼に説明する、猟虎がどうすれば上条達が納得するかと考えていると垣根は調べる方法があるぞと指を鳴らす

 

「そんな事出来るの?」

 

「あぁ、こんな事もあろうかと脳幹先生に作ってもらった物があるんだ…」

 

垣根は懐から何処かで見た事がある片耳式のヘッドセットの形をした電子機器を取り出しそれを装着する

 

「これの分析機能を使えば愛情度を数値化出来る…ピンセットと並ぶカプ厨必須アイテムの一つだ」

 

「いやそれスカウターっスよね!?ド○ゴンボールの!」

 

「スカウターじゃねえよスパウザーだ、これで測定すれば当麻達も納得するだろ」

 

その某七つの球を集める物語に出てくるスカウターに似たアイテムを垣根はボタンを押して起動させいつでも測定出来る様にする

 

「教えてやるよ、地球上で一番美琴と操祈への愛が大きいのは上条さんて事をな」

 

「望むところよ、この世で一番操祈と先輩を愛してるのは私だって事を理解させてあげる」

 

「私だって負けないわ、美琴と上条さんへと愛は誰にも負けないて事を教えてあげるんだゾ☆」

 

(なんだこの斬新な喧嘩は…一体何と戦ってるんだよお前らは…)

 

三人は自身の背後に燃え盛る炎を出してるかのようなオーラを出してお互いを睨みつける、垣根はそんなに仲良いなら喧嘩やめろよと心の中で呟く

 

「まずは俺からだ……うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

「いや力んでも上がんねえぞ」

 

上条は力んで叫びながら測定を開始する、スパウザーの愛情度がみるみる上がっていき一気に28,000を超え30,000…31,000…32,000…そして38,000に到達する

 

(こんな数値見た事ねえ…流石バカップル)

 

「まだだ…ここからが俺のフルパワーだぁぁぁぁ!!!」

 

上条は更に力んで数値を上げようとする…そして

 

「……」

 

「だから力んでも上がらねえて言っただろうが」

 

結局38,019で止まっていた、だがその単位を見た食蜂と美琴は目を見開いて驚く

 

「「そ、そんな…38,019ラヴもいくなんて!?」」

 

(ダッサい単位をつけられた…)

 

「…ふ、これが俺の愛の強さだ…今なら謝れば許してやるぜ」

 

(そんなに愛してるなら折れればいいのに…)

 

美琴と食蜂は一気に38,019ラヴもいくのかと目を見開く、垣根は勝手にダサい単位をつけられた事に落ち込む…上条は降参すれば許してやると笑う、だが美琴は余裕の笑みを見せつける

 

「甘いわね、その程度の愛で私に勝ったつもり?」

 

「なん……だと?」

 

「ねぇ…私の愛情度は何万だと思う?」

 

「え…?5万…くらいでしょうか?」

 

その程度の愛なのかと美琴が鼻で笑うと上条が驚愕する、そして猟虎に私の愛情度はどれくらいだと思うと尋ねる美琴、猟虎は5万くらいと言うと美琴は笑って答えた

 

「私の愛情度は……53万よ」

 

「ミコっちゃんは何処の宇宙の帝王なのか?」

 

「まあ先輩と操祈には悪いけど…この勝負…私の圧勝ね…はあぁぁぁぁ!!」

 

美琴は自分の愛情度は53万だと言って笑いながら上条と同じく力んで測定を開始する…そして美琴の測定結果は…

 

「……」

 

「力んでも意味ないてさっきの見て分かんなかったのか?」

 

数値は上条と同じ38,019…53万どころか10万にも届かなかった…それを見た食蜂はニンマリと笑う

 

「あらぁ〜?二人ともその程度なの?なら私の勝利は確実ねぇ」

 

「「な…!?」」

 

「なら見せてあげるわ…私の愛は誰にも負けないて事をねぇ!」

 

食蜂は自分の勝利を確信し笑う、そして測定を開始する…自分の愛情度が二人より上だと確信した様な食蜂の笑みに上条と美琴が冷や汗を流す…そして結果は…

 

「……」

 

「…38,019…見事に当麻達と同じ数値…だな」

 

先程の二人と同じ数値だった、それを知った食蜂はガックリと項垂れている、結局スパウザーでも三人の中で誰が一番愛が深いか分からなかった

 

「三人全員同じ数値だと…くそ!ドローかよ!」

 

「いや、全員同じ数値て逆に凄いだろ、だからもう終わりにしようぜ」

 

「いえまだよ!完璧に決着をつけるまで終わらないわ!」

 

垣根はもうこれで終わりにしようと宥めるが三人はますますヒートアップ、もう誰も彼らを止められない、第一位さえも止められない三人、その惚れ話にファミレスの人々は耳を塞ぐ事しか出来なかった…そんな彼らの前に、

 

 

ーーー最後の希望が舞い降りた

 

 

「いい加減にしたまえ」

 

「「「!?」」」

 

立ち上がったのは一人の男性だ、長い銀の髪に緑の目、手術衣をきた男…彼は上条達を見据え口を開く

 

「さっきから黙って聞いていれば自分が一番愛しているだの…実にくだらない喧嘩だ」

 

(いやなんでここにいんのアレイスター!?)

 

「「「く、くだらない?」」」

 

その人物の名はアレイスター=クロウリー、学園都市の統括理事長である。垣根はいやなんでここにいるんだよと突っ込みながら彼を見る。上条達はくだらないと言われた事に目を見開きながら彼を見つめる

 

「そうだ、実にくだらない……愛は比べるものではない…それすら分からない者にそれ以外なんと言えばいい?」

 

「な…じゃああんたには愛てのが分かるのか!?」

 

「少なくとも君達よりはな…君達の愛は先程から聞いていて確かに互いに愛し合っているのは理解出来る…だが、自分が一番と思っている時点で君達の愛は知れているよ上条当麻、御坂美琴、食蜂操祈…愛と言うのはな…比べるものじゃない…確かめ合い育み合うものだ」

 

「確かめ合い、育み合う…もの?」

 

アレイスターが愛を比べている時点で高が知れていると薄く笑い、上条がお前は本当の愛を知っているのかと質問する、それに対しアレイスターは愛とは確かめ合い育み合う事だと告げた

 

「自分の愛が一番なんてそれは自分本位のもの…誰しも一番になりたいものだろう…相手の事をもっと知りたい、相手の事をもっと愛したい…だが愛とはそう単純なものではない…愛とはお互いに確かめ合って育むものだ、恋は一人でも育てられる…だが愛は二人でしか育てていけないだろう?…いや君達の場合は三人か」

 

(((め、滅茶苦茶いい事言ってる…)))

 

「喧嘩するのはいい、それも一つの愛の形なのだから…だが…喧嘩をした後はちゃんと仲直りする事だ…人の運命とは誰も分からない…もしその恋人が喧嘩したまま不意の事故で亡くなったら…そんな事にならない様に…私の様に妻をなくしてからでは遅いのだから」

 

「「「……」」」

 

アレイスターが語る愛に心理定規達が凄くいい話だと驚き、上条達も黙ってアレイスターの言葉を聞き続ける、最後にアレイスターが全てを語り終えるとアレイスターはそのままレジに向かいレジの店員に小切手を渡す

 

「これはコーヒー代と彼らがこの店に迷惑をかけた事に対する迷惑料だ…釣りはいらない」

 

「え!?こ、こんなに貰えません!」

 

「いいさ、こんな端金私は必要としないからな…」

 

そう言ってアレイスターが店から立ち去ろうとする、その前にアレイスターはクルリと上条達の方を向く

 

「では御機嫌よう」

 

(((か、カッコいい…)))

 

(…でも、お前昔沢山の愛人いただろ…そんな人間に愛だの言われても…)

 

アレイスターは一言呟いて店から立ち去る、それを見て誉望達や店内の人々がカッコいいと思う中、唯一垣根はいやお前沢山の愛人と付き合ってたじゃんと心の中で呟く

 

「……確かめ合うもの…か、そうだな…愛は比べるものじゃねえもんな…ごめんな、二人共俺勘違いしてた」

 

「私も…自分が一番二人の事を愛してると思ってたわ…でも…さっきの人の言葉で分かった気がする」

 

「…完敗…ね、愛に順位なんてない…考えれば分かる事なのに…」

 

(いや何悟り開いた顔になってんのお前ら)

 

憑き物を落とした様な顔をしている上条達に垣根がジト目で見つめる、そして上条達は笑い合いながら三人で抱き合う

 

「でもこれだけは言わせてくれ、俺が一番愛してるて言ったのは…それぐらいお前らを愛してるて事なんだ…お前らが俺の事を愛してないて言う意味じゃないからな」

 

「…馬鹿、それくらい分かってるわよ…私だって先輩と操祈と同じ気持ちで一番て言ってたんだもん…ただ自分が一番愛してるて二人に認めて欲しかっただけ」

 

「…やっぱり似た者同士ねぇ私達てぇ、考えてる事まで一緒なんて」

 

(はい、しゅーりょー。エンダアアアアアア)

 

(凄い棒読みね)

 

三人が仲直り出来た所で垣根がようやく終わったかと溜息を吐く、心理定規達もやっと甘い空間から解放されたと息を吐く

 

「よし!仲直りした事だし何処か遊びに行くか!」

 

「「賛成!」」

 

(……本当に面倒くせえなこいつらは)

 

垣根はさっきまで喧嘩していたのにいつの間にか仲直りしている三人を見て笑う…だが、そんな三人の前にある人物が現れた

 

「ほう?随分仲がいいようだな」

 

「「「……え?」」」

 

そこにいたのは常盤台の学生寮の寮監…彼女は三人を見つめており、その威圧感に三人は蛇に睨まれた蛙の様に恐怖によりその場で動きを停止する

 

「え…り、寮監がなんでここに…?」

 

「先程常盤台に連絡が来てな…ファミレスで常盤台の生徒達が騒いでいると…誰だと思い来てみれば…お前達だったのか御坂、食蜂…そして第二位」

 

「え、えっともう仲直りしたので…もう大丈夫ですよぉ」

 

「そ、そうです!俺達仲直りしました!なぁ!?」

 

「はい!だから心配しなくていいですよ!」

 

「そうか、だが迷惑をかけたのは事実…なら罰を与えるのが当然だろう」

 

ジリジリと歩み寄る寮監に三人は一歩一歩後ろへと後退する…そして三人が逃げようと考えたその瞬間、寮監の姿が一瞬にして消え三人の背後に現れ三人の首元へと手を伸ばす

 

「ひ!?」

 

「で!?」

 

「ぶ!?」

 

寮監は三人の首をへし折り三人は地面に死体の様に倒れこむ、その間なんと1秒未満、影分身、もしくは残像が残る程の超高速を行なったのでは?と思う様な光景に誰もが唖然とする

 

「……やっぱりこうなるか…さて、俺達も会計済まして帰るか」

 

垣根はやっぱりこうなるかと三人を呆れた目で見る、そして立ち上がってレジに向かおうとするがポンと寮監に肩を掴まれる

 

「何を逃げようとしている第一位…お前もだ」

 

「……へ?いや俺何もしてないんだけど…」

 

「常盤台に不法侵入した人物の言い訳が通ると思っているのか?」

 

「え!?いや本当に俺は無実!何もやってないから!ゴーグル君達も何か言って…」

 

寮監は垣根も罰を受けると言うと本気で驚く垣根、必死に垣根は弁明し誉望達にもこの誤解を解く様彼らを見るが…彼らはもうファミレスから消えていた

 

「あいつら逃げやがった!?嘘だろ!?」

 

「さあ……覚悟はいいか?」

 

「え!?マジで首カックンやるの!?俺今回だけはマジで何もやってねえのに!?俺は被害者側……!」

 

誉望達は寮監が怖くて垣根を見捨てて逃げたと理解すると垣根は嘘だろと目を見開く…寮監の腕が垣根の首へと伸び垣根は弁明を続けるが…カックンと垣根の首がへし折れ上条達同様地面に力なく倒れた

 

「……常盤台の生徒がご迷惑をかけた様で申し訳ない」

 

寮監はファミレスの店長達やお客達にそう告げて頭を下げるとそのまま店内から去っていく、ファミレスは先程の騒がしさから一変して静寂が訪れた…だが誰も彼らの事を気にしない

 

 

「ご飯ご飯〜♪て、え!?ていとく達が倒れてるんだよ!?」

 

「なんだと!?」

 

「まさか魔術師に…!?急いで傷の手当てを…!」

 

その後、ファミレスで食事をしようと店内に入って来た魔術師三人が床に倒れていた四人を発見する事となった、なお誉望達は会計を済まさず逃げた様で結局は垣根が誉望達の分まで代金を支払う事となった

 

 

 

 




アレイスターは最後にいい事を言ってましたね…まあていとくんが言った通り史実でもとあるでも愛人がいたアレイスターが言っても説得力はないですが(笑)

そしてていとくんは今回は被害者なのに寮監さんに首カックンされました…まあ一度常盤台に不法侵入してきた人がその騒いでた人物達の近くにいたらていとくんも関わってると思われても仕方ないかな…実際スカウターのパチモンで更に上条さん達はしゃいでたし…因みにスパウザーてのは某銀魂の竜宮城編で出て来た人間の戦闘力を昆布やら胸で数値化する機械の事です

個人的には誉望君のCVは阪口大助、猟虎ちゃんのCVは小倉唯ですかね。何故かこの二人はそう言う声のイメージなんですよ、個人的に…皆さんは誰の声を連想します?

さて次回は盛夏祭のギャグですね。原作だとミコっちゃんがヴァイオリンを弾いて終わりでしたが…この作品だとどうなるのか?お楽しみに
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