今回のテーマは超能力者の能力を戦闘だけじゃなくて別の事に役立たないか?と言うのをテーマにして考えました。例えば心理掌握が医療に役立つとか、窓のないビルの
ずばり今回のテーマは超能力をド派手な演出に使ちゃおうぜ!です。レベル5の能力を他の人が思いつかないような方法で活用すると言う誰得な話です。つまらなかった、こんなのできるわけねえだろと思った方は謝っておきます…さて盛夏祭でていとくんがどんな活躍をするのかお楽しみに
インデックスは小萌の部屋にある超能力に関する本を読み漁っていた、彼女の目は真剣そのもの…何かを調べるようにその本の一字一句をその脳に焼き付ける
「……」
「買い物から戻りました…おや、何を読んでいるのですかインデックス?」
「あ、おかえりなんだよ…ちょっと気になる事をこもえの本で調べてたんだよ」
「ん?何々…超能力に関する本か…それを読んで何を調べているんだい?」
黙って本を読んでいたインデックスだが神裂達が帰ってくると本を閉じて二人に笑顔を向ける、神裂とステイルは買って来た食材を床に置くと彼女が読んでいた本を手に取る
「…前にていとくが言ってたんだ…超能力と魔術はおなじものだって…それをこの部屋にあった本を読んで私なりに考えてたんだよ」
「超能力と魔術が同じ?彼は変な事を言うね」
「でも、一概に違うとは言えない部分もあるんだよ…実はあるこの本に載ってる思想が魔術的な思想と酷似して…」
ステイルが垣根が言っていた超能力と魔術は同じと言う考えを笑おうとするがインデックスはそうとも言えないと言うと二人は顔を見合わせる、インデックスが詳しく言おうとした所でコンコン、と扉がノックされる音が聞こえ神裂が扉を開ける
「どちら様でしょうか…」
「やっほー、久しぶりだにゃーねーちん…」
神裂は扉を閉める。開けた先に語尾ににゃーをつける同僚の魔術師を見たような気がするが恐らく幻覚だともう一度扉を開けるとやはりいたのは必要悪の教会所属の魔術師 土御門 元春がそこに立っていた
「酷いにゃーねーちん、扉を閉めるなんて…」
「何の用だ土御門…あの女狐に言われて僕達を…いやインデックスを連れ戻しに来たのか?」
「そんな訳ないにゃー、ここに来たのは用があったからなんだぜい」
「そうですか…では何故ここに来たのですか?」
ステイルがルーンカードを取り出しいつでも攻撃出来るように構える、土御門はそんな事はしないと笑って伝えると神裂が何をしに来たと尋ねる
「ねーちん達は盛夏祭て知ってるかにゃー?」
「盛夏祭?なんなのかなそれは?」
「常盤台の常盤台中学学生寮で行われる行事の事だにゃー、正式名称は常盤台中学女子寮盛夏祭。学生寮は普段は一般公開されないんだけど今日…つまり盛夏祭だけは招待された客だけが入れるんだぜい」
「……それがどうした?」
「そこにカミやん達や先輩…垣根帝督もいる筈だぜい、会いに行きたくないかにゃー?」
「!ていとく達もいるの!?会いに来たいんだよ!」
今日は常盤台中学学生寮で盛夏祭と言う行事が行われており、そこに行けば彼らの恩人である垣根達に会えると土御門が笑って伝えるとインデックスが行きたいと騒ぎ出す
「なら俺と一緒に行こうぜい、俺も招待されてるからねーちん達も入れるにゃー」
「わぁ本当!?ねぇ二人共私その盛夏祭に行きたいんだよ!」
「……君がそう言うのなら…僕も彼らがどうしてるか気になるしね」
「そうですね、買い物も終わった事ですし、小萌さんは今日は学校の用事で昼は私達だけで食べてと言っていましたしね」
土御門が自分と盛夏祭に行かないかと言うとインデックスが大喜びでピョンピョン跳ねる、ステイルと神裂はそんなインデックスを見て笑っていた
「わぁ〜!皆メイドさんの格好してるね!」
「メイド…私と同じ聖人の
「学生寮とは思えない建物だね…」
三人は盛夏祭が行われている学生寮に招待状を見せて中に入る、石造り三階建ての洋館みたいな建物の中に寮生達が全員メイド服を着ていた為三人はここは本当に科学の街なのかと驚く、因みに土御門は「
「あ!あそこにいるのて…」
インデックスがキョロキョロと寮の中を見ていたが視界に映った人物に目を向ける
「やっぱりメイド服着てる美琴可愛いわぁ!」
「…俺暫くこの写真を待ち受けにするな」
「馬鹿…そんなにジロジロみたいでよ…恥ずかしいから…//」
「……何かのプレイ中か?」
食蜂と上条に携帯で写真を取られ顔を赤くして恥ずかしがっているメイド服を着た美琴を見つけた三人、三人はどう話しかければいいのか暫く悩んでいたが上条と食蜂が写真を撮り終わった所でステイルが話しかける
「やあ上条当麻、御坂美琴、食蜂操祈…元気そうで何よりだ」
「お、インデックス達も来てたのか?」
「うん、もとはるに誘われて来てみたんだよ」
「そう、じゃあ盛夏祭楽しんでね…あ、庭で私のヴァイオリンの独奏をやるから楽しみにしてなさいよ」
上条達がお前らも来ていたのかと驚く、美琴が自分も庭のステージでヴァイオリンを弾くから楽しみしておけと笑うとヴァイオリン弾けるんだとインデックス達が口を開ける
「がさつそうな貴方がヴァイオリンを…」
「人は見かけによらないとはまさにこの事だね…」
「二人とも失礼だよ、確かに女子力皆無に見えるみことだけどそんな事言っちゃダメなんだよ」
「……喧嘩売ってんのかしら?」
三人がヴァイオリンを弾けるイメージが美琴にはなかったと笑いながら呟くと美琴が手から火花を散らす、それを慌てて止める上条達を尻目に三人は他の場所を見に行こうと歩く
「そういえば土御門が食べ放題があるて言ってたな…後で食べに行くかいインデックス?」
「え!?食べ放題なの…ジュルリ」
「…シスターなのですから節制した方がいいですよ」
「う……平気だもん、だって見習いだから!だから沢山食べるのは仕方ないかも」
ステイルがバイキングに行くかとインデックスに言うとインデックスは目を光り輝かせる、神裂が食べ過ぎるなと半笑いで言うとインデックスは服を摘んで頬を膨らませながら見習いだから大丈夫だもんと不満げに呟く
「あらインデックスさん達も来ていましたの?」
「あ、くろこ!確かくろこはここに住んでたんだっけ?」
メイド服を着た黒子が空間移動で三人の目の前に現れインデックスが友達に出会えて嬉しそうな顔をする
「ええ…あ、もし宜しけれは寮内をご案内いたしますわ」
「それは助かるよ、僕はこの生け花を見に行きたいんだ」
「インデックスのバイキングは最後として…私はシュガークラフトに行きたいです」
「成る程、でしたらここをこう行って…」
インデックス達は黒子に寮の案内を頼み、四人はそのまま地図を片手に学生寮を歩き回っていく
「あ〜口からケーキが出そう…もう暫くケーキは食いたくねえ…」
「大丈夫ですか垣根さん」
「食べ過ぎなンだよていとくンは…」
「一人でホールケーキ5個も食えば当然胃もたれになるわな」
「それにしても展示作品は根性が込められてそうな作品ばっかだったな」
垣根は口元を手で抑え先程バイキングで食べたケーキを逆流しそうになるのを抑える、帆風はそんな垣根の背中をさすり一方通行と麦野はあんだけケーキを食えばそうなるわと呆れていた
「お、バイキングはどうだった…て、どうした垣根?」
「…なんでもねえよ…ちょっとケーキを食い過ぎただけだ…欲張って5個も食べるもんじゃねえな…誰だよ甘い物は別腹て言った奴」
「ていとくンがそォ言ってたンだろうがァ…」
「おい御坂、ステージでヴァイオリンの独奏やるて聞いたぞ、楽しみにしてんぞ」
「ありがとう麦野さん、頑張るわ」
垣根達と合流した上条達は何故垣根が気分が悪そうにしているのかと疑問に思うが単なる食いすぎだと垣根が答える、麦野は美琴を見て午後のステージを期待してると笑う
「そう言えばミコっちゃんはどんなヴァイオリン使ってるんだ?」
「あ〜私のはこれよ、この古臭いヴァイオリン」
垣根が美琴にどんなヴァイオリンを使っているのかと尋ねると美琴は持っていたヴァイオリンのケースの留め具を慣れた手つきで外し、中から古びた輝きを見せるヴァイオリンと弾く為の弓を取り出す
「…中々いいヴァイオリンですね…このヴァイオリンお高かったんでしょう?」
「そんな事ないわよ、たかが千数百万よ」
「「千数百万!?」」
帆風が美琴にヴァイオリンの値段を尋ね美琴は千数百万だと教えると、上条と削板があまりの値段に驚くが垣根達は「へぇ、安いな」とでも言いたげな顔をしていた
「か、金持ちの金銭感覚は分かんねえな…」
「まあ、ヴァイオリンは一番高いのだと16億のもあるからな…安い方だろ」
上条が美琴が持っているヴァイオリンをじっくりと眺め千数百万あれば家が建てれるんだろうなぁ〜と庶民じみた事を考える
「もし良かったら先輩にヴァイオリンの弾き方教えてあげようか?」
「え!?いいのか?俺みたいなそんな見るからに高価そうな物に触れても?」
「いいに決まってるじゃない、それに教えてる間は私が先輩の背中に密着出来るし」
「み、密着!?」
美琴がヴァイオリンの弾き方を教えようかと上条に言い、教える間は背中に密着すると言われて上条は下心満載で教えてもらおうかな〜と考える、それをジト目で見る垣根達と上条と密着するなんてズルいと言う目で美琴を睨む食蜂。そんな甘い空間を壊す様に窓の扉が勢いよく開かれある人物が現れた
「御坂さんに密着出来ると聞いて!さあ御坂さん!僕の背中にその慎ましやかな胸を密着させて下さい!」
「「「「「「「「……」」」」」」」」
そこから現れたのはあの
「消え失せろぉぉ!!」
「うわばら!?」
思わず美琴はヴァイオリンを海原の頭部へとフルスイング、海原はその痛みと衝撃により窓を掴んでいた手を離し下へと自由落下、グチャ…と肉が潰れたような不快な音が聞こえたが多分死んでいないだろう…多分
「デッカいゴキブリがいたわね…不愉快だわ」
「……いやそんな事はよりミコっちゃんのヴァイオリンが…」
「?ヴァイオリンがどうかした……」
美琴が汚物を見る目で海原がいた場所を一瞥する、そんな美琴に垣根がヴァイオリンを見てと呟き美琴がヴァイオリンを見ると…ヴァイオリンはフルスイングの所為でバキバキに折れ弦も千切れ、とてもじゃないが演奏できる形ではなくなっていた
「……どうしよう」
「み、美琴は悪くないわよぉ!悪いのはさっきのストーカーだから!」
「そうだ美琴は悪くないぞ!」
「…でもこれじゃあ独奏は無理ですわね」
美琴が青ざめた顔でヴァイオリンを片手に焦り始める、食蜂と上条がそれを宥めるが帆風がこれじゃあ演奏は出来ないと呟く
「…おい、ヤバいんじゃねえか?御坂の独奏が盛夏祭のメインなんだろ?」
「替えのヴァイオリンなンてねェだろうし…どうすンだよ…」
「こ、根性でエアヴァイオリンなんてどうだ?」
麦野と一方通行、削板もこれは不味いと慌て始める、絶体絶命の大ピンチが超能力者達を襲っていた
「だ、大丈夫…さっきインデックスに言っちゃたけど別に私が何をやるかて寮生以外には誰も知らないから…」
「そうだな…なら別の楽器を用意して演奏するのも手だな…もしくは俺達も出て「超能力者全員で演奏します!」とかならインパクトが大きくて多少下手でも目を瞑ってもらえる可能性もあるな」
「!それだわ垣根さん!そのアイデアで行きましょう!」
「え?マジでこの案で行くの?適当に言ったのに?」
「適当でもなんでもいいわよ!皆はなんの楽器なら弾けるの!?」
美琴が慌てつつも冷静に思考を巡らせる、寮生以外にはヴァイオリンの独奏をするとは言ってないから問題ないと呟き、垣根もなら超能力者全員で演奏するというインパクトなら下手でも許されるかもと呟くと美琴がそれだと指を鳴らす。そして期待を込めた目で皆は何が弾けるのかと上条達に聞くが…
「俺はフルートだな」
「わたくしはピアノですわ」
「「「「「………カスタネット」」」」」
「……終わったわ」
垣根はフルート、帆風はピアノなら演奏できると伝えるが上条達はカスタネットしか演奏できないと呟く、それを聞いた美琴はもうダメだと諦める
「ま、まだ諦めるのは早いだろ!垣根の未元物質ならヴァイオリンを複製出来るかもしれないにゃーん!」
「!確かに…それなら万事解決だな!」
麦野が未元物質で美琴のヴァイオリンを複製すればいいじゃんと叫ぶと上条がそれだ!とその案に賛成する。帆風達もそれならこの問題は解決…と安心しかけるが
「無理だな」
「…え?帝督今なんて?」
「だから無理だよ、ヴァイオリンみたいな弦楽器は未元物質じゃ再現不可能だ…外見だけなら再現できるが…音までは無理。金管楽器なら音まで再現出来るんだが…」
「…そんな…打つ手なしじゃない」
垣根が無理だと断言し削板が思わず聞き返す、未元物質ではヴァイオリンの形状は再現できてもヴァイオリンが奏でる音までは再現不可だと伝える、それを聞いた美琴がどうすればと頭を抱える
「…でもよォ、演奏できねェなら出来ねェて言えばいいじゃねェか」
「確かに…ちゃんと言えば許して…「あ、メルヘンのお兄ちゃんだ!」?」
一方通行が出来ないならそう言えば皆が納得するんじゃね?と美琴に言い、その手があったかと美琴が何か言おうとするが突然女の子の声が聞こえ全員が振り返る
「お、鞄ちゃんか…それにちびっ子共も…お前らも盛夏祭に来てたのか」
「うん!メルヘンのお兄ちゃんも来てたんだね」
垣根の足に抱きついて来たのは鞄を持った少女
「知り合いか?」
「ああ、あすなろ園てとこの子供達だよ。休日とか暇な日に遊びに行っててな」
「そうなんだよ、メルヘンのお兄ちゃんが遊びに来てくれてお人形さんとかお菓子くれたり、カブトムシさん達の背中乗せてもらって一緒に空を飛んだりしてもらってるの」
「へぇ、垣根てそんな事してなのか…で、この子達は誰に招待されたんだ?」
麦野がこの子達と面識があるのかと聞くと垣根が時々会ってるかと教える、上条は誰に招待されたのかと首をひねるがそれを教えるかの様に寮監がやって来た
「……私だが何か?」
寮監がジロと垣根達を睨み超能力者達はそれを見てビクッとなる、この子達は寮監が招待したらしい
「ねえねえお兄ちゃん!私達ビーズで指輪作ったりお絵描きしてたんだ!」
「お〜そうか、楽しんでるな〜」
「でもね、一番楽しみにしてるのは…そこにいるお姉ちゃんのステージ!」
子供達が垣根にビーズで作った指輪やら絵を見せてくる、垣根達はそれを微笑ましい顔で見つめているがふと佳茄が言った美琴のステージという単語に全員が不自然に固まる
「あ、あなた達、どこでそれを聞いたのかなぁ〜」
「私が教えた……御坂、もしあの子達の期待に応えられなかったら……分かっているな?」
「は、はい…皆の期待に応えられるよう頑張るぞい!」
美琴が恐る恐る何処でそれを聞いたのかと聞くと寮監が自分だと素っ気なく返す…そして美琴の耳元に近づき失敗したら…分かっているなと脅し美琴は涙目で答える
「わ〜楽しみだな〜!」
「でもまだ時間あるし他の場所も見て回ろうぜ!」
「「「賛成〜!」」」
「ほらほらぁ〜、寮の中は走っちゃいけませ……は!り、寮の中を走るなと言っているだろうが!」
佳茄が楽しみだと笑って他の四人と一緒に何処かへ走っていく、寮監がそれを普段より優しげな声で咎めそうになるが美琴達に見られていると思い出しキツめの口調に戻る。寮監が立ち去った後美琴はヘロヘロと地面に倒れる
「……どうしよ…このままじゃあ首カックンさせられるわ」
「だ、大丈夫だ美琴!まだ失敗するとは限らないしさ!」
「そ、そうよぉ!それに仮に失敗してもこのにいる全員が一緒に罰を受けてあげるから」
(おい、俺達も巻き込むなよ)
弱気な美琴を慰める上条と食蜂、垣根はどうやってこの状況を乗り切るかと考えあるアイデアを考える
「そうだ、ダンスなんかどうだ?それも唯のダンスなんかじゃない…王子様とお姫様の格好して踊れば面白えんじゃねえか」
「はぁ?いきなり何言ってんだよ垣根…それに上条さん達はダンスなんて踊れませんよ」
「安心しろ、心理掌握で無理矢理身体を操って踊ればいいから…みさきちなら普段から派閥の子を洗脳してそういう事やってそうだし」
「…垣根さんが普段私の事をどういう風に見てるのか分かった気がするわぁ」
(でも実際に女王はそれに似た事を普段からやっていますよね)
垣根がお姫様と王子様の格好をしてダンスを踊ればいいんだと唐突なメルヘンな考えを呟く、上条は踊れないと言うが垣根が心理掌握で無理矢理身体を動かせばいいと言って笑う、食蜂は自分はそんな使い方をしてないと頬を膨らますが帆風は「いや派閥の子を洗脳して芸とかさせてましたよね?」内心で呟く
「で、肝心の王子様役とお姫様役はどうするんだよ?行っとくが俺は踊られねえぞ、俺が仮に王子様役でもお姫様は一人なんだろ?俺には美琴か操祈かどっちか選べなんてできねえからな」
「当麻達には期待してねえよ…出番だぜアー君、一緒に来てた打ち止めを連れて来て一緒に踊れ」
「…ていとくンは俺を観客達にロリコン認定されて欲しいのかァ?」
「…?アー君はロリコンだろ?」
「…愉快なオブジェ決定な」
上条が横で何か騒いでいるが垣根は無視して一方通行に盛夏祭に連れて来た打ち止めと踊るように言う、一方通行はステージを見に来た観客達にロリコン認定されると断るが垣根は一方通行は最初からロリコンだろと言われ、一方通行は能力を使って垣根を肉塊にしようとするが上条が右手で一方通行を抑える
「…ダメか、じゃあむぎのんが浜ちゃんを誘って来て踊ればいいじゃん」
「は、はぁ!?なんで私が浜面なんかと踊らなきゃいけねえんだよ!?」
「…やっぱ無理か、むぎのんは脚が太いからな」
「…ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
次点として垣根は麦野に浜面を誘って踊れと言うと麦野は顔を真っ赤にしてツンデレモードになる、そして垣根が麦野が気にしている事を言うと彼女は切れて原子崩しを垣根に放とうとして美琴達がそれを取り押さえる
「…くそ、なら俺が踊るしかねえか…ワルツなら踊れるしな」
「いや俺が抜けてるぞ帝督」
「…いや軍覇にはダンスなんか無理だろうし、そもそも踊る相手なんかいないだろ?」
「……殴っていいか?」
垣根が意を決して自分が踊ると呟くが削板は何故自分を抜かしたと聞く、垣根は削板にはダンスは踊れないだろうし踊る相手もいないだろと言うと削板は本気で殴ろうかなと思ってしまう
「でも垣根が王子様役か…中身はアレだけどイケメンだしルックスもいいし…似合うかもな」
「確かに…じゃあお姫様役は誰が…」
「はい!はいはいはい!!わたくしが!わたくしがやりますわ!」
上条が王子様役は確かに垣根が適任だと頷く、美琴はお姫様役は誰がやるかと聞こうとすると帆風が凄まじいスピードで手を挙げ立候補する
「女王と御坂さんは上条さん以外とは踊りたがらないでしょうし、麦野さんも浜面さん以外と踊りたくないでしょうから必然的に垣根さんと踊るのはわたくしと言うことになりますわ!」
(…凄い必死だにゃーん)
「別に無理しなくてもいいぞ?今からイギリスに本物の
「いえいえ!お気になさらず!今から行っても間に合わないかも知れませんし、こんな千載一遇のチャンスを逃す訳には…!」
帆風が早口で自分が垣根と踊る理由を言い、自分の意思ではなく流れ上でこうなったと言い切る。麦野は凄い必死だな〜と帆風を見つめ垣根は無理してるなら英国に行って知り合いの第二王女と踊ると言いかけるが帆風はチャンスを逃すものかとそれを止める
「…ま、縦ロールちゃんがいいなら…まあダンスの振り付けとかは心理掌握で動かすから問題ないとして…後は演出だな」
「演出だァ?ンなもン要らねェだろうが」
「馬鹿だな…単なるダンスだけならつまんねえだろ?俺にいい考えがあるんだよ」
「いい考え?」
垣根は帆風が納得しているならそれでいいかと呟き次はどんな演出をするのか考える、そして上条達に自分の案を伝える
「俺達の超能力を演出に使うんだ」
「…具体的には何するのよ?」
「まあ最後まで話を聞け、まず削板の能力で……」
超能力を演出に使おうと呟いた垣根に美琴がどうやって超能力を演出にするのかと尋ねる、垣根は笑ってそれぞれの役割を伝える
「げふぅ…バイキング美味しかったんだよ。でも腹五分目て所かな?正直まだ足りないんだよ」
「ま、まさかお一人で全部の食材を平らげるとは…しかもまだ足りないとは…」
「インデックスの腹は常識が通用しませんから」
「全くだ」
インデックスはお腹をさすりながら庭のステージへやって来る。黒子はインデックスがバイキングの食材全てを平らげたのに驚いており神裂達はいつも通りの光景なのか動じていない
「ここがステージですか…もうじき御坂美琴のステージが始まるのですか」
「確かに御坂美琴かヴァイオリンを弾くだったかな?」
「ええ、お姉様のヴァイオリンの独奏は思わず聞き惚れてしまう程の腕前ですの」
インデックス達は庭のステージに置いてあるパイプ椅子へと腰を下ろし、美琴の独奏が始まるのを楽しみに待っていた。他にも寮監が子供達の横に座って腕時計を見て時間を確認していたり、土御門が義妹と一緒に独奏が始まるのを待っていたり、数多が打ち止めを膝に乗っけて始まるのを一緒に待っていた…他にもステージの前には何人もの観客が美琴がステージに上がるのを待っていた
『…お待たせしましたぁ〜この盛夏祭のメインイベント…第五位 御坂美琴のヴァイオリンの独奏を行います』
「あ!みさきの声だ!」
「おや?おかしいですわね?こんなアナウンスを行う予定はなかった筈ですのに…」
ステージに置かれたスピーカーから食蜂の声が聞こえ、インデックスが大声を出すが黒子がこんな予定はあったかと首を傾げる
『では御坂美琴のヴァイオリンの独奏会をお楽しみください…と、言いたいんですがぁ〜』
「ん?」
『実は独奏で使う筈のヴァイオリンを海原光貴に破壊されてしまい演奏が出来なくなってしまいました』
「はい!?」
『なお海原光貴がヴァイオリンを破壊した理由は以前御坂美琴にフラれた事が原因であり、彼はその仕返しの為にこの独奏会を滅茶苦茶にしてやろうとヴァイオリンを破壊した模様です』
食蜂が海原がヴァイオリンを破壊した為独奏が出来なくなったとアナウンスで教える、それを聞いた一同は「ええ〜!?」と大きな声を出す
「あのストーカー男…以前の復讐の為に今日のお姉様の晴れ舞台を滅茶苦茶にしたんですの…!?」
「最低な野郎なんだよ!」
「男の風上にも置けないな…」
「…あの様な男には救いの手を差し出さなくてもいいかもしません」
「「「「「…楽しみにしてたのに」」」」」
(…海原、今度あったら首をへし折る)
黒子達が海原の所為で楽しみにしていた美琴の独奏が無くなったのに怒り、子供達の残念そうな顔を見て寮監は海原の首をへし折る事を心の中で誓った、これでヴァイオリンが弾けない理由を海原になすりつける事に成功したのだった
『ですが、ご安心ください。代わりに
「え?ていとくとじゅんこが踊るの?」
食蜂がヴァイオリンの独奏の代わりに垣根と帆風が円舞曲を踊ると伝えるとインデックスが目をパチクリさせる、一部の観客も突然の事で混乱している
「お、お姉様(帆風)があの男と!?キィィィ!なんて羨ましい!」
「おのれぇぇぇ第一位ぃぃぃ!!」
「お姉様ぁぁぁ!そんな男より私と一緒に踊りましょうぅぅ!」
「いやぁぁぁ!わたくしのお姉様が穢されるぅぅぅ!」
「お姉様の髪をクンカクンカしたいお!」
「…凄い人気だな」
「…昔のわたくしもああだったと思いますと…恥ずかしくなってきますの」
帆風を慕う常盤台生徒達は帆風と一緒に踊る垣根に嫉妬に狂っていた、それを見たステイルと黒子はドン引きしていた
「…ヤバい緊張してきた…本当にこれ上手くいくの?」
「大丈夫ですよ…それよりよくこんなドレスとか持ってましたね」
「あ〜いつか当麻とかミコっちゃん達にコスプレさせようとして買っておいたんだよ」
舞台裏で垣根は青い絵本の王子様が着そうな服を着用しており、帆風もピンク色のドレスを着ていた…これは垣根が当麻達にコスプレさせる様に買っていたものらしい
「…さて、そろそろ始めるか…軍覇」
「任せろ」
垣根が近くにスタンバイさせていた削板に指示を送ると削板が笑う、そして右腕を地面に当てるとステージに赤青黄色のカラフルな煙が出る爆発が起こる
「!?す、凄い演出なんだよ!」
「よし…いくか」
「はい」
爆発が起きた瞬間に垣根と帆風がステージに現れ、観客達が派手な登場の仕方だな〜と驚く…だがこれだけでは終わらず垣根が指を鳴らすと垣根達の背後に未元物質で創造された十人の白い人型が一瞬で作り出される、その手にはフルートやオーボエ、ホルン等の楽器が握られている
(俺の未元物質で作った金管楽器でピアノの代わりに伴奏させる…それにこれならインパクトが高いだろ)
(確かに幻想的ですね…)
(だろ?それにそれだけじゃねえ…むぎのん)
(分かってるツぅの!)
垣根が自分の未元物質で作った即興の演奏者達で観客達にインパクトを与える、次に麦野に指示を送ると麦野はステージの左右に各三つの原子崩しを展開し、それを上へと打ち上げる…それはまるで緑色のステージライトの様だ
「…あのビームをこの様な演出に使うなんて…」
神裂があの原子崩しをこんな風に使うなんて…と驚いていた。観客達も原子崩しを眺め終わった後未元物質の演奏者達が演奏をし始める…そして垣根の右手と帆風の左手を軽く握り、垣根が左手で帆風の腰に軽く添えて踊る
「わぁ〜凄い素敵な踊りかも」
「…本当だね」
観客達が二人の踊りに釘付けになる、未元物質の演奏者が奏でるメロディーに垣根と帆風の踊りにインデックス達も目を見張る
(よし…心理掌握で円舞曲の動きは完璧だ、次はミコっちゃん、アー君頼んだぜ)
(…たく、こんなくだらねェ事に能力使うなンてなァ)
(…同感よ)
垣根が次の指示を出すと一方通行と美琴が次の演出の準備を行う、美琴がステージの周囲にスパークを起こし火花を散らす…その星の煌めきの様な火花がステージを彩る。そして一方通行が右手を頭上へと伸ばす、そして一方通行の手が大気に流れる
「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくけけこかくけきかこけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!」
一方通行が叫ぶ、そして大気の流れを演算しステージ付近の風を操る、そして観客達が座っているパイプ椅子や立ってダンスを見ている観客達の身体を空中へと浮かび上がらせる
「えぇ!?い、椅子が宙に浮いてる!?」
「風を操って椅子や身体を持ち上げている様ですね…しかもこの人数、そして誰も落ちない様に完全に計算して…」
「こ、これは婚后さんと同じ風力使い…いえそれ以上ですわ!」
フワフラと宙に浮く椅子や人体…その現象に観客達が歓声を上げる、円舞曲だけでなく演出も完璧、この様なアトラクションじみたダンスを見るのは初めてだろう…
「一方通行さんは凄いわねぇ〜この学生寮付近とはいえ大気の流れを完璧に演算出来るなんて…それにひきかえ私達は地味な仕事ねぇ」
「そんな事ねえさ、帆風ちゃんを心理掌握で操って上手く踊れてる様にしてんだろ?立派な役目じゃないか」
「まあそうねぇ…」
食蜂が自分の仕事は地味だと愚痴るが上条が頭をポンポンと撫でる、食蜂は頬を緩めながらリモコンを弄って帆風の動きを操作する
(…そろそろフィナーレだな)
垣根が笑うと未元物質の演奏者達の背中から一対の白い翼が生え空に浮かび観客達の間を飛び回る、その突然の出来事に驚く観客達、そしてステージ付近に白い雪の様なものがひらひらと舞い落ちる
「「「「「わあぁ〜!!」」」」」
「凄い〜!て、ミサカはミサカは幻想的な光景に感動して声を大きくしてみたり!」
「ほお…雪みたいに細かい未元物質を降り注がせてるのか…中々いい演出だ」
未元物質を白い雪に見立て降り注がせる。佳茄達がその光景に見惚れ、打ち止めも木原の膝の上で燥ぎ数多もいい使い方だと笑う…円舞曲も終わりへとに近づく
「いい感じに盛り上がってるな…だがまだ終わりじゃねえぞ」
垣根がそう言うと庭に白い染みの様なものが現れ、それが周囲を侵食していきステージの周囲を白一色で覆い尽くす。そこから未元物質で出来た木々や花が誕生し、小鳥や鹿、兎、栗鼠の姿をした擬似生物達が木々で戯れたり宙に浮かぶ人々の真下を駆け巡っている…まさにそれは神々が住む天界そのものだった
「わぁ!凄いですね佐天さん!こんな事が出来るなんて流石超能力者です!」
「超能力てこんな演出も出来るのか…て、もしかして私達の出番てこれだけ?」
観客の心を動かすその景色に歓声が響き渡る、だがまだメルヘンは止まらない。垣根がスタンバイさせていたカブトムシ四体が垣根の指示を受けて動き出す、その内の二体 水流操作のカブトムシ達は角から霧状の水を噴出させ虹のアーチを作り出す、残りの二体 光学操作のカブトムシ達は光を操って雪の様に舞う未元物質に光を当てて、未元物質で光を分散・拡散させ七色に輝く光がステージ全体を更に幻想的に仕上げる
「…綺麗ですわ」
「だろ?俺の未元物質にかかればこんな事お茶の子さいさいよ」
「でもこれではわたくし達は目立っていないのでは?」
「安心しろ、ここからが俺達の見せ所だからな」
「え?」
帆風が綺麗だと呟くと垣根がそうだろと笑う、だがこれでは自分達が目立っていないと心配する帆風に垣根が悪戯ぽく笑うと垣根は自分の背中から三対六枚の翼を生やす、それで大気を叩き宙へと帆風の手と腰を掴んだまま飛び上がる
「ええ!?」
「はは!空中で円舞曲を踊るなんて凄えメルヘンだな」
帆風は驚いて声を出すが垣根は気にせず踊りを続ける、空を舞って踊る二人を見た観客達はまるで天使が天女と舞っているみたいだと感じる…そして翼の生えた未元物質の演奏者達が楽器を吹くのをやめ空中に静止する。動物達も動きを止め降っていた雪も止み、虹のアーチや七色に輝く光も消えていった…そして垣根と帆風がステージに降り立つ
「……これで幻想も終わりだな」
ステージの裏にいた上条が満足げに笑いながら未元物質の地面に触れる、それだけでステージ周辺を覆い尽くしていた未元物質が搔き消え、動物達や木々や花が一瞬で消えて無くなる…そして一方通行が宙に浮いている観客やパイプ椅子を優しく下ろす。そして演奏者達も無数の花弁になってその姿を消し観客達はその幻想の終わりに息を飲む、そして垣根と帆風が観客達に頭を下げる…暫くして観客達の盛大な拍手が沸き起こる
「凄かったんだよ!こんなダンス初めてかも!」
「…まあ悪くはなかったかな」
「素晴らしかったです」
「お姉様が活躍できなかったのは残念でしたが…悪くなかったですの」
「もう一度見て見たい!てミサカはミサカは無理と承知でアンコールしてみたり!」
「まあまあ良かったんじゃねえのか?」
「凄かったなー兄貴ー」
「……まさか演出にこんなけ能力使うとは思わなかったんだぜい」
「凄かったね〜!演出も良かったけどメルヘンのお兄ちゃんの変な髪型のお姉様のダンスもまるで本物の王子様とお姫様が踊ってるみたいで感動した〜!」
「…ヴァイオリンの独奏がなくなって少し焦ったが…杞憂だったようだな」
観客達の称賛する声が垣根と帆風の耳に入る、帆風と垣根は笑いながら観客達に手を振って舞台袖に下がっていった
「ふぅ…緊張した〜、成功して良かった」
「ですね…わたくしも疲れてしまいした」
舞台裏に下がった二人は疲れ切った様子でグッタリしていた、他の六人も疲れた様子で椅子にもたれ掛かっていた
「疲れたわぁ…もう暫く動きたくないわぁ」
「私もあれだけ電気使うなんて思っても見なかったわ…」
「いやあ皆大興奮してたな!」
「疲れたにゃーん」
「大して働いてねェだろむぎのんと削板と上条は…一番働いたのは俺だろうがァ…」
「演出ご苦労様だったな、そのお礼に何か昼飯奢ってやるよ」
「「「「「「じゃあ焼き肉!!」」」」」」
垣根は六人を労う為に何か昼飯を奢ると言うと、一同は大声で肉〜!と叫び垣根はそれを聞いて苦笑する
「オッケー、じゃあ焼肉屋行くか。縦ロールちゃんもそれでいい?」
「はい、わたくしも構いませんわ」
垣根と帆風は笑って服を着替える為に更衣室に向かう。かくして盛夏祭は無事超能力者達の活躍により無事幕を下ろしたのだった
後に盛夏祭に訪れた人々に盛夏祭で何が印象に残っているかと尋ねれば全員が必ず
「最後の超能力者と大能力者のダンスが素晴らしかった」
と、訪れた人々は口々にそう言ったという
どうでしたか?超能力の無駄遣いというべき演出は?いささか無理がありましたかね…反省してます、でも後悔はない!別に超能力を戦闘以外に使ちゃダメなんてルールはないからね。まあダンスのら辺は作者が帝風(垣根帝督×帆風潤子)が書きたかっただけなんだけども(本音)、因みに一方さんは脳の演算機能を失ってないのでこれから成長したら地球上の全ての風を操れるようになっちゃうかも。
未元物質は便利、万能、大抵のことなら出来ちゃいます…が、ヴァイオリンみたいな弦楽器の音の再現は無理です、金管楽器なら再現できますけどね…あ、未元物質で作った人型がフルートとか演奏できたのはフルートとかが弾ける人の残留思念をていとくんが前もって手に入れていたからです、残留思念て便利
さて次回は…皆様が大変長らくお楽しみにしていた(?)であろうアウレオルス=イザード編に突入!もうあの人をヘタ練とは呼ばせない!そしてまさかのあのキャラがローマからやって来る…次回もお楽しみに!