カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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縦ロールちゃん可愛い、なんか恋愛ぽいけど恋愛じゃない、縦ロールが似合う潤子ちゃんだけど縦ロールにする前の三つ編みも可愛いよね。縦ロールちゃんが好き過ぎて書いて暴走した、反省はしてる。後悔はない(キリッ)

後…寮監さんは強かった(白目)、黒子はこの作品だと真面目、ツッコミ役、常識人…まあ何でもありなのが自分の小説なので…許してくださいな…


翔んで常盤台!(行ってきました)

「うぅ……えぐっ」

 

才人工房(クローンドリー)のある大きな部屋にてプラチナブロンドの長髪を二つに分けた三つ編みにした少女が泣いていた。彼女は才人工房の研究者達に無茶な能力開発をされた所為で脳血管が異常拡張し、彼女は慢性的な群発頭痛に苦しんでいた、まるで脳味噌を針で突くかの様な痛みに苦しみ泣きじゃくる、しかも無茶な開発の所為でいつ彼女の能力が暴走してもおかしくない状況下にあった

 

「痛っ…誰でもいいから……助けて」

 

少女の弱々しい言葉が部屋に響く、だが誰も助けてくれない、研究者達は単に素体が欲しいだけ、彼女が死んだ所で別段悲しまないし次の素体を探すだけだろう。そんな事は彼女は知らないが彼女は研究所の皆に迷惑をかけない様に痛みを堪える、痛みを堪えるあまり地面を掻き毟る、そんな泣き噦る少女に救いの手を差し伸べた存在がいた

 

「…随分痛そうにしてるけど頭痛か?」

 

「…ひっぐ…お兄さんは…誰ですか?」

 

「ん?俺か?ここ内部進化(アイデアル)に最近在籍する事になった能力者だよ」

 

声をかけた人物は茶髪の少年は少女と同じ黒い服を着ていた、違うのは男子用な所程度で色合いは同じ、彼は泣いている少女に近づき服からハンカチを出して涙を拭く様に渡す、少女はハンカチを受け取って涙を拭う、少女は少年の顔を見る

 

「…あんまり近寄らない方がいいです…わたくしの能力がいつ暴走して…貴方を傷つけるか…」

 

「…あぁ、あの研究者(ゴミクズ)の無茶な能力開発を受けた子か、まあ心配すんな、暴走しても俺が止めてやるからよ、何せ俺は超能力者だからな」

 

「……超能力者?お兄さんが?」

 

少女は近寄ると能力の暴走に巻き込まれるかもと言ってハンカチを返し、この場から立ち去った方がいいと警告するが少年は笑って平気だと告げる、そして自分は超能力者だと告げると少女は目を丸くする

 

「YES、序列は今の所第一位…ま、そろそろ第二位に降格するかもな…おっと話が変わってたな、確か頭が痛いんだろ?なら任せとけ」

 

「え?」

 

「お兄ちゃんが助けてやるよ、俺の能力ならその痛みを多分なんとか出来るさ」

 

少年は今の所は第一位だと軽く笑いながら言う、そして少女の頭痛を治してあげようとにっこり微笑む少年を見て少女は彼を凝視する

 

「だけどこの能力を使うとなると全力で能力を行使しなきゃだからな…今から起こる事を見ても笑わないでくれよ?後失敗しても怒るなよ?」

 

「……うん」

 

「よし、いい返事だ」

 

これから起こる事を見ても笑わない事と失敗しても怒らないでと少年が言うと少女は頷く、それを見た少年が微笑むと彼の背中に白い塊が吹き出しそれが三対の翼になった

 

「……天使?」

 

「…やっぱりそう見える?…まあいいか、食蜂 操祈の自分だけの現実を再現……よし出来た」

 

彼女が少年の姿を見て天使とこぼした、少年はやっぱり天使にしか見えないか〜と呟きながら両手の間から何かを生み出す…それは最初は小さな脳の形をしていたがすぐにその形が崩れ小さなカブトムシになる

 

「…カブトムシさん?」

 

「そう、本当はイルカ型とか女子向けの可愛いのが良かったかもしれねえが生憎カブトムシしか作れなくてな…ま、いいだろ。感覚同調開始」

 

この才人工房にいる自分と同じ超能力者の少女の能力 心理掌握(メンタルアウト)の力をカブトムシに再現させた少年は少女の頭痛を治すべく、カブトムシに能力を発動させる、先ずは洗脳を行い痛みを押さえ込ませ、もう一匹心理掌握を使えるカブトムシを生み出し、彼女と深く同調させ患部の異常を見つけ出す…カブトムシが患部の異常を見つけたのか羽を動かして擬似的な発音をする

 

『マスター、患部の異常を発見しました』

 

「よし、水分操作でその異常を治せるか?」

 

『了解、実行します』

 

頭痛の痛みがなくなった事に驚く少女を他所に、二匹目のカブトムシが彼女の脳の異常を見つけ少年はそれを治す様指示する、暫くしてカブトムシが修復出来ました、と告げると彼は満足げに笑みを浮かべると指を鳴らしてカブトムシ達を消滅させる

 

「これでよし、どうだ頭の痛みは治ったか?」

 

「…え…あ、はい…痛くないです」

 

「そうか、良かった良かった、何せ一発勝負だったからな…下手したら廃人になってたかもだからヤバかった…いやぁ成功してよかった」

 

少年の問いかけに頷く少女、彼は下手したら廃人コースだったならな〜と笑いながらいい彼女は「そんなに危ない橋を自分は渡っていたのか」と成功して良かったと心底思う

 

「…そう言えばお兄さんは如何してここに…?見ない顔ですが…」

 

「俺は最近やって来たばかりでね、何でも俺の能力を利用した研究をしたいんだと…どうせロクでもない事に使う気だろうが…まあロリみさきちに会えたし、蜜蟻ちゃんにも会えたし、警策ちゃんとの取引と出来たし俺としては万々歳だがな」

 

「……みさきち?警策 看取?…蜜蟻さんとお知り合いなんですか?」

 

「おっと、こっちの話だ、忘れてくれ…ま、ここだけの話…俺は救いに来たんだよ、ドリー(羊ちゃん)とその警策 看取(親友)、そして後の食蜂操祈(超能力者)をな」

 

「……つまり…ヒーローさんですか?」

 

「…違うな、俺は壊しに来たんだ、この才人工房も『外装代脳(エクステリア)計画』も蠢動俊三のクソ野郎を壊しに来た悪党だよ…あ、この話内緒な、お兄さんとの約束だ」

 

少女が少年に新しく研究所(クラス)に来た人かと尋ねると少年は頷く、そして少年はある人物達を救いに来たんだと口に人差し指を当てて少女に冗談ぽく告げる、少女はヒーローみたいと少年を見て言うが少年はヒーローではなく悪党だと呟いた後この話は内緒と彼女の唇に指を当てる、すると部屋の扉が開き研究者が何人か入ってくる

 

「……驚きました、もう心理掌握の再現が出来るとは…」

 

「…チ、何処から見てやがった(…さっきの話は聞こえてなかった様だな…)」

 

「勝手にいなくなられては困ります、貴方は私達の計画の要なので」

 

「は、俺の能力で優秀な能力者の能力を再現しそれを学習装置(テスタメント)に記録して他の能力者に学習させる…お前らがやりそうな事だよ」

 

研究員の女性がもう心理掌握の能力を再現出来たのかと感嘆の声を漏らす、それを少年は不快そうに舌打ちする、研究員が早く少年の部屋に帰るよう手を向ける、少年は鼻で笑いながらも少女の元から離れ彼等についていこうとする、そんな少年に少女は声をかけた

 

「あの……ありがとうございます」

 

彼女が少年に頭を下げると少年は一瞬動きを止め…少女に向けて笑いかけた

 

「礼を言われる程じゃねえよ、男として可愛い子を助けるのが当然だからな」

 

「…可愛い……あ!わたくし帆風 潤子(ほかぜ じゅんこ)と申します!貴方のお名前は」

 

彼は可愛い女の子を助けるのは当然だと笑い、彼女は可愛いと言われ顔を赤くするがその場から立ち去ろうとする少年に自分の名前を伝えた、少年は彼女に向かって微笑みを向ける

 

「潤子ちゃんね…可愛らしい名前だ…俺は垣根 帝督、また会えるかは分からないが…また会えたらいいな」

 

少年…垣根は少女…帆風に自分の名前を伝えるとまた会えたらよろしく、と手を振って研究員と共に部屋から立ち去っていく、少女一人残った

 

「……垣根、さん」

 

彼女は自分の手を胸に当てる…そしてそのまま部屋の床に座ったまま垣根が立ち去っていた扉を魅入る様に見つめて……数日後才人工房は閉鎖する事になった、聞いた話によると何者かがある実験を妨害したらしい…帆風はその話を聞いて自分を助けてくれた少年を思い出した…

 

 

「帆風さん、もう朝ですよ起きてください」

 

「…んぅ?入鹿さん?」

 

帆風 潤子は目を覚ました、彼女を起こしたのはルームメイトの頭髪で右目を隠し、頭の左側に髪飾りを付けている少し茶色ぽい黒髪ロングの少女 弓箭 入鹿(ゆみや いるか)だ、帆風と同じ内部進化に在籍していた仲であり同い年でもある

 

「帆風さん、いい夢でも見ていました?幸せそうな寝顔でしたけど」

 

「……そうですね。懐かしい昔の夢を見ていました」

 

いい夢を見ていたのかと入鹿が尋ねると帆風が笑って頷く、帆風は素早く常盤台の制服に着替え入鹿と共に部屋を出る。彼女達が住んでいるのは常盤台中学の外側と内側にある常盤台中学学生寮の内、内側の学生寮だ、これは自分が所属する派閥の女王が内側の学生寮に住んでいるからである、因みに常盤台のエースは外側の寮だ

 

「……垣根さんは今日は何をしているのでしょうか?」

 

帆風は風に髪を揺らしながら虚空に向けて呟いた……そして彼女はふと立ち止まる、それを不審に思った入鹿が帆風に話しかける

 

「どうかしましたか帆風さん?」

 

「……今垣根さんの匂いがした様な…いえ気の所為ですね」

 

帆風は今垣根の匂いがした気がしたと呟く、がそんな訳はないと自分に言い聞かせて入鹿と共に女王がいる場所へと向かう…その頃の垣根はというと…

 

 

「婚后さん、知ってますか?昨日の第七学区の強盗事件の事」

 

「はて?何の事ですの?」

 

「湾内さんも知っていらしたんですか?わたくしも聞きましたよ、確か超能力者の第一位さんが強盗犯を捕まえたとか」

 

「ほう!それは凄いですわね!」

 

不自然なほどサラサラの髪に手に豪奢な扇子を持った少女 婚后 光子(こんごう みつこ)とその友達 であるウェーブのかかったライトブラウンでセミショートの髪の少女湾内絹保(わんないきぬほ)と黒のロングヘアの少女泡浮万彬(あわつきまあや)は三人仲良く学舎の園(まなびやのその)の道を歩いていた、そして昨日起こった事件の話を湾内が誰かから聞いたのか婚后にその話題を言う

 

「わたくしもその強盗犯が車で逃げようとした所を白いカブトムシが取り囲んで捕まえた、て聞きましたね」

 

「え!?カブトムシ!?」

 

「やっぱり超能力者て能力者の見本みたいなお人なんですね、御坂さんや食蜂さんみたいにお優しい方なのでしょうね」

 

泡浮が自分の聞いた話だとカブトムシが取り込んで強盗犯を捕まえたと話すと何故カブトムシが出てきたと婚后が驚く、湾内はやはり超能力者は常盤台の超能力者の様に心優しいお人なんだろうなと笑いかけた、その時

 

「うおおおお!!?」

 

「「「!?」」」

 

空から何か叫びながら彼女らの三歩手前に落ちて来た、そしてドシンと響いた落下音に砂煙が舞い三人は驚きの余り目を見開く、何が起こったのかと考える中煙の中から誰か現れる

 

「イテテ…ちくしょーミスったぜ、いきなり飛んで来たゴミ袋を頭に被って演算をミスっちまった…」

 

「だ、誰ですの貴方?」

 

現れたのはホストの様な服を着た少年 垣根、垣根は服についた汚れを落としながら三人の目の前に姿を現わす、ポカーンとしていた三人だが婚后が誰だと尋ねる、すると垣根は笑って答えた

 

「空から落ちてくる系のヒロインです」

 

「は、はあ…?」

 

「それよりお嬢さん達、ミコっちゃんとみさきち…いや第五位と第六位が何処にいるか知らないかい?」

 

「み、御坂さん達ですか?た、確か二人はいつも図書室にいるかと…」

 

「そうか、ありがとうちょっと荷物を届けに来てね、助かったよ。じゃあね」

 

「は、はぁ…」

 

世紀末帝王 HAMADURAのセリフを言った垣根は柔和な笑顔で婚后達に話しかける、戸惑う婚后に第五位と第六位が何処にいるか知らないかと尋ねると湾内が図書室にいる筈と教え垣根がお礼を言うと、先程落ちて来た場所にあった服か何かが入っていそうな箱二つを両脇に荷物を抱えてこの場から立ち去る

 

「……不思議な殿方ですわね」

 

「ええ、でも人を惹きつけそうなお方に見えましたわ」

 

「まあ悪い人ではなさそうですし気にしないでおきましょう…所でその強盗事件を解決した超能力者の事なのですが…」

 

三人は不思議な人だな〜と思いながらも気にせずに先程の話を続ける…が、ここでふと思う、ここは常盤台中学、女子校だ、なのに何故男性がいたのかと、それに確か彼は空から落ちてきた、つまり空からやってきた、そして怪しげな荷物を持って常盤台の超能力者に会いに行った…もうこの時点で怪しさ満載である、そしてある結論に至った三人は同時に叫んだ

 

「「「侵入者!?」」」

 

 

帆風が今いるのは常盤台の図書室…と言っても膨大な数の本の数々が本棚に収められている為図書館と呼んでも案外間違っていなさそうなこの部屋に二人の少女達が静かに本を閲覧していた、その二人に帆風が声をかける

 

「おはようございます御坂さん、女王」

 

「あ、潤子先輩」

 

「おはようなんだゾ☆」

 

帆風が丁寧に頭を下げると二人も軽く頭を下げる、帆風は二人が何を読んでいるのかチラッと横目で見る、美琴は「たった一年で胸を大きくさせる方法」、食蜂は「彼氏を虜にする100の秘訣」…タイトルだけで二人が何を考えているのか理解出来る

 

「…あら、上条さんを喜ばせる為にその本で勉強をしているのですか?」

 

「!ち、違いますよ!わ、私は別に先輩の為に胸を大きくしようなんか考えてないです!ただ操祈が一年で大きくなったから私も!て思っただけです!」

 

「わ、私もよぉ!ただどんな事が乗ってるのかなぁ〜て思って読んでみただけであって…べ、別に上条さんを喜ばせようとか思ってないしぃ!」

 

「……(分かりやすいですね、それにしても今日も帆風さんはお綺麗です)」

 

帆風が口元に手を当てて優しく笑うと超能力者の後輩二人は顔を真っ赤にして反論する、入鹿は隠しきれてないと内心で突っ込む。すると帆風が何かの匂いを感じたのか鼻をくんくんさせる

 

「?どうしたのぉ?」

 

「いや…また垣根さんの匂いがして…」

 

「…いや何で潤子先輩は垣根さんの匂いて分かるんですか?」

 

また垣根の匂いがすると鼻をくんくんさせる帆風…美琴は何故垣根の匂いを知っているのかと突っ込む、すると食蜂と美琴の間に黒子が現れる

 

「お姉様方、ちょっとよろしいですの」

 

「どうしたの黒子?」

 

「実は先程婚后さんから聞いたのですが…常盤台に侵入者がいる様ですの」

 

「……この常盤台に侵入してくるなんて…命知らずなのねぇ」

 

「全くですわ…もし不審な人物を見つけたら能力で拘束してくださいまし…まあ男性の様なので一発で不審者と分かるはずですが」

 

黒子が婚后から不審者が常盤台に侵入したと美琴達に教えると食蜂は呆れた目でその話を聞く、超能力者が二人もいるこの常盤台に侵入する等無謀でしかない

 

「後は怪しげな荷物を持っていた様で爆発物の危険もあるかと…後は空から落ちてきたので飛行系の能力者の可能性がありますの」

 

「全く命知らずな奴ね…私と操祈がいる常盤台に入り込むなんて…常盤台の能力開発用の機材や薬品を奪いに来たのかしら?」

 

「まぁ私と美琴の協力力なら犯人もイチコロよぉ〜十分で終わらせられるわぁ」

 

「はは、ミコっちゃんとみさきちが手を組んだらその不審者死ぬんじゃね?」

 

黒子が爆発物を所持している可能性もあると教え、更に飛行系の能力者かもしれないと忠告する、二人は自分達に勝てるものかと笑い、愚かな侵入者を叩き潰してやろうと席を立つ、そんな二人を見て垣根が犯人終わったなと笑う

 

「しかし、その侵入者は何処にいるのでしょう?」

 

「普通に考えて何処かに潜んでいるのでは?」

 

「本当だぜ…全く何処のどいつだ、常盤台に侵入した不審者は…俺が絶対見つけ出してやる」

 

帆風と入鹿がその不審者はどこにいるのかと考える、そしてその横で腕を鳴らしながら垣根が不審者を見つけ出すと言う

 

「まあいい、この俺が不審者を必ず見つけてやる、オセロちゃん達は気にしなくていいぜ」

 

「いや部外者は大人し…」

 

垣根が黒子の肩に手を当てて大人しく本でも読んでろと笑いかける、黒子は貴方は大人しくしていて、と言いかけてふと気づく、自分達のすぐそばに垣根(不審者)がいる事に、図書室の生徒達の目線が垣根に集中する

 

「「「………」」」

 

「……ふ、俺に常識は通用し…」

 

「「黙れ」」

 

「ごふぅ!?い、いきなり蹴るなよ…非常識かお前らは…」

 

「「女子校に不法侵入してくる常識知らずに言われたくない」」

 

沈黙する生徒達に垣根は手を顔に当てて決めセリフを言おうとするが美琴と食蜂のダブルキックを喰らい吹き飛ばされる、本棚の角に頭をぶつけ頭を抱える垣根に帆風が心配そうに近づく

 

「大丈夫ですか垣根さん?」

 

「…縦ロールちゃん心配してくれるとかマジ天使」

 

「いやですわ、そんなに褒めないでください」

 

帆風が起き上がれる様に垣根に手を差し出すと垣根が本当にいい子と帆風と一緒に笑う、すると図書室に婚后達が入ってくる

 

「!いましたわ!そこの男性が不審者ですわ!」

 

(((あ、うん見てわかります)))

 

「あ、婚后さんストップ、この人私達の知り合いだから」

 

婚后が扇子で垣根を指して不審者だと叫ぶ、そりゃあそうでしょうねと図書室にいる全員が頷く、婚后は早速捕まえようとするが美琴が制止をかける

 

「え!?この変人は御坂さんのお知り合いなのですか?」

 

「うん…否定したいけど否定できないのよね」

 

「…私達の唯一と言っていい汚点だけど切っても切り離せない存在…それが垣根さんなのよねぇ…」

 

「相変わらず散々な言われ様ですわね」

 

婚后達がこの変人が美琴達の知り合いなのかと驚き、生徒達も騒めく…美琴と食蜂は遠い目で垣根を見る、黒子はこの人散々な言われ様だな〜と軽く哀れみの目で見た

 

「たく、人を不審者だとか失礼だな」

 

「いや学校に勝手に忍び込んだ時点で不審者確定ですわ」

 

「安心しろ、不審者だと言う自覚はある」

 

「じゃあやめてくださいまし」

 

垣根と黒子がコント染みた会話を進める中婚后が御坂達に近づき扇子で口元を隠して小声で話す

 

「御坂さん…知り合いだとは分かりましたが…あの殿方は何者なんですの?」

 

「…垣根 帝督、私達と同じ超能力者の序列 第一位よ…あんなだけど」

 

「え!?れ、超能力者!?それに第一位て昨日の強盗事件を解決したあの!?」

 

「湾内さんや私が思っていた超能力者と違いますわ…」

 

美琴があれが超能力者の第一位だと教えると図書館にいた全員があれが第一位と驚嘆の叫びを漏らす

 

「で、垣根さんは如何して常盤台に侵入した訳?」

 

「あ?言ってなかったか?お前らに届け物があるって前に言っただろうが」

 

「そういえば御坂さん達に届け物があるて言ってましたわね…」

 

「でぇ、垣根さんは何を届けに来てくれたのかしらぁ?」

 

垣根が荷物を二人に見せる、婚后もそういえば出会い頭に言ってたなと思い出す、食蜂が胡散臭げな目で垣根を見る、垣根は満面の笑みで荷物を開けて中身を見せる

 

「じゃじゃ〜ん!堕天使エロメイドと大精霊チラメイドなのよな!これで愛しの彼氏君を襲うんだにゃー!」

 

「「死ねぇぇぇぇ!!!」」

 

「よなぁぁぁぁ!?」

 

「垣根さん!?」

 

どっかのクワガタ教皇代理とシスコン軍曹の様な口調で箱から取り出したのはメイド服…と呼んでいいのか分からない様なメイド服だった、両方とも胸を強調しておりとにかくエロい、その一言に尽きる、当然それを見せつけられた二人は垣根に蹴りを叩き込み腹筋を崩壊(物理)させる、そして勢いよく本棚にぶつかり帆風が思わず叫ぶ

 

「セクハラじゃねえか!それにこの強調された部分!嫌がらせか!?私に対する嫌がらせかゴラァァァ!」

 

「じ、自分から貧乳と認めてるじゃないですか…「だぁれが貧乳じゃゴラァァァ!」やこど!?」

 

「ストップよ美琴!超電磁砲はダメよ!ステイステイ!」

 

「操祈ぃぃぃ!当たってるわよ!それも嫌味か!?たった一年で急成長した胸を貧相な私に見せつけてんのかゴラァァァ!」

 

美琴が自分に対する嫌味かとチラメイドの強調された(何処がとは言わない)部分を指差し、自分で認めてるじゃん〜と言いかけた垣根を再び蹴り飛ばし腹筋崩壊(物理)させる、怒りの余り超電磁砲を放とうとする美琴を食蜂が羽交い締めして止め、食蜂の豊満な胸が美琴の背中に当たり更に美琴がヒートアップしたのは言わなくても分かるだろう

 

「イテテ…暴力系ヒロインは嫌われるぞミコっちゃん、さぁてプレゼントは渡したから俺はここら辺で帰るわ…」

 

「誰が逃すかこの野郎!ここがあんたの墓場だぁぁぁ!」

 

垣根は立ち上がり、ここら辺でずらかるかと考え美琴は絶対に逃さないと超電磁砲を放とうとしたその瞬間

 

「貴様が侵入者か?」

 

「あ?」

 

垣根に声をかけたのは三角眼鏡をしたスーツの女性、彼女を見るなり図書室の生徒達が凍てついた、そして怒りを一瞬で鎮めた美琴と彼女を押さえつけていた食蜂がワナワナと恐れながら彼女の名を告げる

 

「「り、寮監!」」

 

彼女こそ大能力者三人やら猟犬部隊の隊員達を瞬殺した能力開発を受けていない一般人の中では最強と呼ばれる存在…寮監である、あの超能力者である美琴や食蜂ですら恐れる存在がここに君臨し生徒達が震え上がる、だが垣根は平然と笑うのみ

 

「……あんたの事は知ってるぜ、何しろあのミコっちゃんや軍覇を睨むだけで鎮圧するぐらいだからな…」

 

「ほう、第一位に名前を知ってもらえるとは光栄だな」

 

「いつもミコっちゃん達から聞いてるぜ、「子供に向ける優しさを私達にも向けて欲しい」だとか「29歳て売れ残りよねぇ」とかな」

 

「よし後であの二人も刈ろう」

 

垣根は不敵に笑い寮監も第一位が自分を知っているとはと笑う、つい垣根が普段彼女をなんと言っているか口を滑らせ寮監が後で制裁を加えると腕を鳴らす、美琴達は滝の様に冷や汗を流す、垣根の次は自分達かと

 

「確かにあんたは凄えよ、この常盤台の能力者達を震え上がらせるその力…その実力は超能力者さえ畏怖させる…」

 

「……」

 

「だかな、何事にも限界がある、確かにあんたは強い、それは認める…だが…俺にそれは通用するのか?」

 

図書室の空気が一変する、あの寮監と同じ風格が垣根から感じる、生徒達は漸く理解する…垣根は超能力者の第一位なのだと、あの寮監の前には超能力者である美琴達も畏怖すると言うのにこの男は臆する事はない…

 

「言っておくぜ、俺はミコっちゃんやみさきちより強い、常盤台の生徒全員が力を合わせればホワイトハウスを攻略出来るらしいが…俺はたった一人でアメリカと戦争を起こしても勝てる自信がある」

 

垣根の背中から純白の翼が展開される、それは三対の翼…十字教で言う熾天使(セラフィム)の如き六枚の翼を持つ天使を連想させる、生徒達の視線が翼に釘付けになる…あれが超能力者の第一位の能力なのだと、寮監も僅かに目を細める。これが学園都市が誇る第一位なのだと証明する様に翼が広がる、垣根は寮監に笑いかける

 

「さあ、来いよ寮監さん、格の違いを見せてやる、俺の未元物質にあんたの常識は通よ「話はそれだけか?」ねぼし!?」

 

「「「カッコつけてたのにあっさり倒されたぁぁぁ!?」」」

 

寮監がカッコいいセリフを言おうとしていた垣根の首を一瞬にしてへし折った、その速さはまさに神業、自動防御を備え持つ未元物質も庇えない程、垣根は一瞬で意識を刈り取られドサリと地面に力なく倒れる、確かに格の違いを見せつけてくれた…寮監の圧倒的勝利という形で…

 

「…さて後はこの不審者を外に捨てるだけだな」

 

寮監は垣根の襟首を掴み引きずりながら常盤台の外へ放り出そうとするが垣根のポケットから何か出て来た

 

『待って下さい』

 

「…第一位の能力の噴出点か?」

 

『はい、私はカブトムシ05と言います、マスターがご迷惑をかけ申し訳ありません、マスターは私が連れ帰るので貴方がお手を煩わせる事はありません』

 

「そうか、なら自分の主人の後始末は頼む」

 

『了解しました、では皆様さようなら』

 

カブトムシ05がマスター(垣根)の代わりに謝罪し、垣根を背中で背負えるくらいの大きさに05が変化し、垣根を背負って図書室から出て行く…その歩く姿は何処と無く愛嬌が漂う。去って行った05と垣根、まるで嵐の様な超能力者に図書室にいた生徒達がポカーンとしている…が寮監は図書室から逃げ出そうとしているある二人(・・・・)に声をかける

 

「まて御坂、食蜂」

 

「「ビクゥ!?」」

 

「……「子供に向ける優しさを私達にも向けて欲しい」、「29歳て売れ残りよねぇ」…か、第一位に私の事を好き勝手言っていた様だな」

 

「「い、いえ…違うんです、これは誤解というものでして…だ、だからじりじりと歩み寄って来ないでくれませんか?…」」

 

忍び歩きで逃げる美琴達に一瞬で近づいた寮監、まさに蛇に睨まれた蛙と言わんばかりに美琴と食蜂はお互いを抱き合って涙目になる、寮監が先程垣根が二人が言っていたと言う言葉を復唱し二人が弁解をしようとする…だが寮監の眼鏡がキラリと光る

 

「誤解も六階もない…人の悪口を言ってはいけない、それが守れん奴には罰が必要だ、そうは思わんか」

 

「「は、はぃ…で、でも首を刈るのは許し…」」

 

その後ゴキッと鈍い音が二回響き人が倒れる音がした、寮監はそのまま図書室から立ち去りその場には静寂のみが残された…黒子があまりの恐怖に失神しかけ婚后も初めて寮監の罰を見たのか扇子を地面に落としているのに気づかない、美琴と食蜂は冷たい図書室の床に死体の様に倒れていた

 

「……ご冥福を祈りましょう」

 

入鹿は手を合わせ合掌する、生徒達は思った、超能力者の三人を一瞬で刈り取った寮監は絶対能力者(レベル6)ではないのかと、生徒達は思った、これからは絶対に規則を破ってはいけないと

 

 

「そう言えば帆風さん、貴方垣根さんと随分親しいようですがどんなご関係ですの?」

 

「はい?わたくしと垣根さんとの関係ですか?」

 

気絶した超能力者二人を黒子と帆風が担いで常盤台の廊下を歩く、黒子が美琴を背負いながら食蜂を背負う帆風に垣根とはどんな関係かと尋ねる

 

「そうですね…王子様…でしょうか?」

 

「お、王子様?」

 

「ええ、少しメルヘンチックですが…わたくしを助けてくれた王子様です」

 

「は、はぁ…物好きな方ですわね」

 

帆風が冗談ぽく王子様みたいな人と笑うと黒子が苦笑いする、確かに見た目は王子様ぽいが中身はアレだ…蓼食う虫も好き好きとはよく言ったものだと黒子が考える中、帆風は自分の縦ロールを撫で思い出にふける

 

 

『うぅ…大失敗ですわ…わたくしの三つ編みが…こんな縦ロールに…』

 

春頃、常盤台中学指定美容院に入った帆風はやる気が欠けていそうな顎髭を生やした眼鏡の男性に毛先を整える様伝え、そのままついウトウトして寝てしまった…それが運の尽きで目が覚め鏡を見ると見慣れた三つ編みがなんと14連の縦ロールに大変身していた、この余りの変貌ぶりに店主の坂島道端(さかしまみちばた)に何故こんな髪型にしたと問い詰めると

 

『いやぁ思わず…でも似合ってるから反省も後悔もない』

 

そんな事を抜かしたので天衣装着(ランペイジドレス)を発動させ顔面にパンチを食らわしてやった、反省も後悔もない、この髪型を食蜂や御坂、派閥のメンバーに見られたらなんと言われる事か…

 

『特に垣根さんにこの髪型を見られてしまったら…』

 

『俺が何だって?』

 

『いえ、この髪型を見られるのは恥ずかしく…て!か、垣根さん!?ど、どうして此処に!?』

 

帆風がこの縦ロールを垣根に見られたら恥ずかしいと呟いていると背後から垣根が現れビクッとなる

 

『あぁちょっと当麻達をからかって来た、その帰りだ、いい写真が撮れたぞ見るか?』

 

『い、いえまたの機会に……(はわわ…!垣根さんに出会ってしまいましたわ…この様な髪型を見られたら何と思われるか…い、急いで弁明を…!)』

 

フォルダを開き携帯の画面を見せつけようとする垣根、帆風はやんわり断りながら内心縦ロールを見られて垣根に変な事を思われないかと不安になり何か言おうとする

 

『あ!こ、この髪型なんですが…美容師さんが『あ、そうだその縦ロール似合ってるね』……へ?』

 

『縦ロールだよ、縦ロール、お嬢様ぽくて凄く似合ってるよ、前の三つ編みは眼鏡が似合いそうで似合ってたけど…今の髪型も可愛いね』

 

『…えぇ!?』

 

まさか縦ロールを褒められるとは思わず驚く帆風、垣根は前の髪型も似合っていたがこの髪型も似合っていて可愛いと言うと顔を真っ赤にして手で口を塞ぐ

 

『ん?浜ちゃんとむぎのんだ、ごめんね俺あの二人尾行してくるよ』

 

『可愛い、可愛い…えへへ…』

 

『聞こえてないかぁ…じゃあ俺行くわ』

 

『えへへ…垣根さん、わたくしの縦ロールてそんなに似合っ…あら?』

 

垣根は自分の知人が歩いているのを見て携帯片手に尾行すると帆風に言うが帆風は何やら呟いて垣根の話を聞いていない、垣根はそのまま二人を尾行すべくその場から立ち去り帆風がもう一度似合っているか聞こうと現実に戻ってきた時には垣根はもういなかった

 

『……垣根さんに褒められたこの髪型…変えないでおきましょう』

 

彼女は自分の縦ロールを軽く撫でながら嬉しそうに呟いた、こんな髪型にしたあの美容師にも少し感謝する事にした

 

 

「垣根さんはいつになったらわたくしの気持ちに気づいてくれるのでしょうか?」

 

「?何か言いましたの?」

 

「いえ、何でもありませんわ」

 

彼女はそう言って黒子に笑いかけた

 

 

 




ぎ、ギャグだから垣根君は負けても仕方ないよ(震え声)、後この小説だと入鹿さんが潤子ちゃんと相部屋です、原作だと食蜂さんかもだけど、この作品では入鹿ちゃんです。え?食蜂さんは誰と相部屋なの?…部屋を抜け出して美琴ちゃんのベットで添い寝して寝てます

次回は垣根さん家の家事情編、垣根君の家族が出てくるよ、お楽しみに
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