カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回はシリアスに見えるギャグ。読者の皆様はなんでギャグを入れんだよ、本編(御使堕し編)の続きはよ、と思ってる人やギャグがあまり好きじゃない人はすみません。今回はネタが多過ぎて逆に面白くないかもしれません…作者はネタが分かりづらいですから…こんな作者ですみません

因みにこの話を含めて四話くらいギャグ回が続きます。因みにこの四話で出そうと思ってるキャラはオッレルス、レディリー、レイヴィニアとかですね、後ステファニーさんと砂皿さんも出したいな〜

因みに作者は銀魂好きです、今回の話は銀魂のあの話のパク…パロディですが他にも色んなネタが入ってます。やっぱり作者は常識が通用しない作品しか書けないようです(白目)。最初はていとくんがモノハンシャコ型等の自律兵器を使ってそれに一方さん達の能力を実装させて戦わせるて言う予定でしたが…ギャグですからそんなシリアスパートは除去しました(笑)


第二章 御使堕し 編
強くなりたいなら仙人を探すよりもインストラクターに指導してもらえ


午前五時、まだ太陽が昇って間もない時間帯、この時間に起きている人は少ないだろう…常盤台の学生寮でもそれは同じ白井黒子もまだ眠っていた

 

「…ジャッチメントですのー…神妙にお縄につきなさいですのー」

 

「起きなさい黒子」

 

「起きてくれるかしらぁ」

 

「……ふえ?お、お姉様方?」

 

彼女は幸せそうに夢を見ていたその時、肩を揺さぶられ黒子は目を覚ます。目を覚まさせたのは美琴と食蜂…何故か二人とも体操服に着替えている

 

「え…まだ五時ですわよ…何かご用で?」

 

「ちょっとね、外へ行きたいから空間移動お願いできる?」

 

「……はい?いやいやこんな時間に何をしにいくおつもりですの」

 

「外へランニングしにいくのよぉ」

 

「……はい?」

 

黒子は食蜂が言ったランニングの意味が分からない、美琴なら兎も角この運動音痴な食蜂がそんな自殺行為をするのは不自然だと目をパチクリさせる

 

「いいから早くしなさい」

 

「は、はいですの…でも七時前には門の前で待っていてくださいね、お迎えにあがりますので」

 

「ありがとうねぇ白井さん」

 

白井は寝惚けた目を擦りながらも空間移動で二人を外に連れ出す、そしてまた部屋に戻ってきた黒子は布団をかけ直す…外に出た二人は準備体操をしてから人影のない道を駆け出す…その一分後まだ十メートルも走っていないのに食蜂がダウンし美琴が肩を支えていた

 

 

「9994!9995!9996!9997!9998!999!10000!まだまだぁ!根性ぅぅ!」

 

「……指一本で男二人を乗せて腕立て伏せする奴初めて見たぞ」

 

「…てかこれ腕立て伏せじゃないんじゃ…指立て伏せですよこれ」

 

削板は自宅で腕立て伏せをしていた、しかも横須賀と矢文を乗せて更に指一本で一万回も腕立て伏せ(?)をやっていた。削板の背中に乗った二人はポカリを飲む中彼はまだ腕立て伏せを続ける

 

 

「………」

 

一方通行は無言で演算を行う、彼の頭上では荒れ狂う嵐の様に大気が荒れ狂っている。彼は学園都市中の風の流れを…いや世界中の風を掌握すべく演算を行なっていた

 

「ねえ木原さん、あの人は何をしているの?てミサカはミサカは尋ねてみたり」

 

「何でも自分がどれだけ風を掌握できるか確かめてるんだってよ」

 

打ち止めと数多が一方通行を見守っている

 

(…駄目だ、どれだけやっても学園都市全域の風しか操れねェ…これ以上は無理だ)

 

一方通行はこれ以上は操れないと舌打ちし能力を中断する

 

「一方通行!はいこれ!てミサカはミサカはコーヒーを差し出してみたり!」

 

「…悪ィな」

 

打ち止めから渡されたブラックコーヒーの蓋を開け一気に飲み干す一方通行、そして空き缶を数多に投げるともう一度能力を発動させる

 

 

「……」

 

麦野の原子崩しが10個の空き缶に向かっていく、ジュッと何かが焼ける音を立てて10個の空き缶が消えてなくなる

 

「…フレンダ、次は空き缶を投げてくれるか?動くものにも当てられるか精度を確認する」

 

「お、オッケーて訳よ」

 

フレンダが五つの空き缶を投げる、その動く的に麦野は原子崩しを命中させ缶を全て蒸発させる

 

「…次はもっと小さい奴か当てにくい物…フレンダお前携行型対戦車ミサイル持ってたよな?それ投げろ」

 

「いやそんな物騒な物持ってないんだけど!?あるのはフレメアを喜ばす為に自作したパラシュート花火て訳よ!」

 

麦野は今度は爆弾投げろと言うとフレンダはこれは自作の花火だと突っ込む、それを見ていた絹旗達は小声で喋る

 

「…なんか超気が立ってますね麦野」

 

「よく知らねえが、自分の能力を鍛えるて言ってたぞ」

 

「うん、むぎのが鉄球を足に嵌めて走ってるの見たよ」

 

三人は何があったんだろうと首を傾げながらも麦野を見る、麦野は花火でもいいから投げろコラとフレンダに当てる気のない原子崩しを放ちフレンダが猛烈にダッシュする

 

 

「……優先する、石を上位に、煉瓦を下位に」

 

上条は手に持った小石を煉瓦にぶつける、普通なら小石が砕ける筈が煉瓦が小石にぶつかって粉々になる。これはテッラが使っていた光の処刑という魔術、この前の戦いで魔術が使えると分かった上条はその能力の確認をしていた

 

「…あのテッラて人と違って一つしか使えねえし、距離が長くなれば精度も落ちるみたいだな…それにあの竜王の殺息とか黄金錬成は使えねえし…本当に幻想片影て謎だよな」

 

光の処刑はテッラより使い勝手が悪いし、黄金錬成は使えない。超能力なら見ただけで完全に使えたのだが…魔術と超能力では何か条件が違うのかと首を捻る上条

 

「……今はその事はいいか、次は魔女狩りの王の使い方にもなれとかねぇとな」

 

上条はそう呟くと次は地面から魔女狩りの王を召喚してそれを命令して動かしたり、自動制御にしたりとどれが自分に合った使い方が思考する

 

 

「……本当にいいんですね?」

 

「ええ、構いませんよ入鹿さん…本気でかかってきてください」

 

「…いいでしょう、私の実力を見せるチャンスですからね…全力でいかせてもらいます」

 

弓道部の部室で帆風と入鹿が向き合っていた。入鹿が本当に戦っていいのかと帆風に尋ねる、帆風は真剣な顔で頷く、入鹿は小鳥丸(軍用懐中電灯の光を収束させて作った光の剣…ビームサーベルみたいな剣)を構え笑う

 

「「………!」」

 

帆風は天衣装着を発動し入鹿に接近し、入鹿は小鳥丸を携えて帆風に振り下ろす。弓道部にて大能力者の戦いが繰り広げられる

 

 

((強くなりたい))

 

 

(帝督と同じくらい強くなりてえ)

 

 

(これからはていとくンだけには頼らねェ、俺も強くなンなきゃいけねえンだ)

 

 

(絶対に垣根に追いついてみせる)

 

 

(俺は…いや俺達はあいつに守られるんじゃなくて一緒に戦いたいんだ)

 

 

(だから今よりも強くならなきゃいけないんです)

 

 

(((((((そう、強く!)))))))

 

超能力者達の思いは一つだった、全員違う場所にいても、特訓の内容が違っても…「垣根と一緒に戦いたい」…それだけは同じだった

 

 

午前八時、上条達は垣根の家にやって来る、上条が呼び鈴を鳴らし暫く立って家の扉が開き垣根が顔を出す

 

「あ?なんか用か?」

 

「…垣根に頼みたい事があってな」

 

「……なんだ?」

 

真面目な顔になった垣根に上条達は口を揃えて言った

 

「「「「「「「俺/私達…強くなりたい」」」」」」」

 

それが彼らの願いだった、その真摯な願いを聞いた垣根は笑ってこう返した

 

「あっそ、頑張れよー、応援してる」

 

そう言って垣根は家の扉を閉めた。扉の中から「あ〜眠、もう一眠り〜」と声が聞こえる

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

固まる超能力者達、棒立ちになった彼らはふと笑みを浮かべる

 

「「「「「「「ちょっと待てぇぇぇ!」」」」」」」

 

「ひでぶ?!」

 

扉を開け二階に上がろうとして入る垣根にドロップキックを喰らわせる七人、垣根は派手に吹き飛ばされ床に転がる

 

「いてて…住居不法侵入及び傷害で訴えるぞコラ!」

 

「やかましい!俺らが真剣に頼んでるのにその態度はねえだろ!」

 

「知るか!修行するなら他所でやれ!鬼○の刃とかドラゴンボ○ル、ブラッ○クローバーがオススメだぞ!」

 

「他作に丸投げしようとするな!序盤のシリアス感が台無しだろうが!」

 

垣根にそんな態度はないだろと怒る上条だが垣根は逆ギレし他作に修行しに行けと叫ぶ、麦野がシリアスを返せと叫ぶ

 

「帝督!友情・努力・勝利の三大原則を思い出せよ!」

 

「古いだろその考え、今はチート・ハーレム・御都合主義の三大原則だろ、なろうみたいな」

 

「なろうを悪く言わないでよ!なろうだって名作あるわよ!キミスイとかこのすば、リゼロ…沢山あるじゃない!」

 

「それにジャンプ力はまだ古くわないわぁ!今だってそんな漫画沢山あるわよぉ!鬼滅の○とか約ネバ、ブラクロとか!」

 

削板が暑苦しくジャンプの三原則を語るが垣根は時代は変わったんだよと軽く流す、美琴と食蜂も反論するが垣根は眠たげな眼で彼らを見る

 

「…俺は眠いんだよ、オティちゃん達とモンハンしてたから…寝たのは朝の六時なんだ…寝かせてくれ」

 

「だが断る!てかなんで強くなりたいのかとか理由聞けよ!」

 

「あ〜あれだろ?異性にモテたいとかそんな感じ?」

 

「違ェよ!そンな理由に見える訳ねえだろ!」

 

垣根は異性にモテたいんだろどうせ、と言うと一方通行が違うと返す

 

「てな訳で修行しようと思ってな!第一位のお前に鍛えてもらえればあのコロンビアにも勝てる!」

 

「コロンゾンな、いやそんな暑苦しいの最近のジャンプでもそうそうねえよ、努力したって天才には敵わねえんだよ、諦めろ」

 

「ていとくン、その一言で世界中の努力してる奴らを敵に回したぞ」

 

上条の言葉に垣根が努力したって天才には勝てないし、報われるとも限らないと冷たく返す

 

「てかさ、お前らはどんな修行する気なんだよ、まさか馬鹿みたいに山籠りとか言わないよな?超能力は演算能力の高さで精度が決まる…身体鍛えたとかじゃあ強くなれねえんだよ」

 

「「「「「「……あ」」」」」」

 

「お前らそこら辺なんも考えてないよな、I.Qは当麻と軍覇以外は高いのに…縦ロールちゃんは格闘術鍛えるのはありだけどな…」

 

垣根が正論を叩き込むと超能力者達は何も言い返せない、肝心な所では超能力者は馬鹿になる癖があるようだ

 

「能力を鍛えたいなら木原一族を頼れ、身体を鍛えたいならインストラクターに頼め…以上ていとくんからの一言でしたー」

 

「ま、待て!山籠りも利点になることがあるぞ!」

 

「…その利点ていうのは?」

 

「そ、それはあれだ!山には熊がいる!」

 

「野生の熊と戦って野生の勘を習得するてか?ベタだな。そもそも当麻には前兆の感知があるだろ」

 

「いや熊に腹筋を手伝ってもらう!」

 

「もう帰れよ、お前ら疲れてんだよ…病院行って診察して寝ろ…てな訳でおやすみ」

 

取り付く島のない垣根に全員が何かいい案がないかと話し合うがどれもダメ、垣根はもう寝よと階段を登ろうとする

 

「まあ待て盟友、そいつらの言う通り修行してやればいいじゃないか」

 

「あ!貴方は…」

 

「「「「「「こないだの痴女!」」」」」」

 

「よし、その喧嘩買ってやろう」

 

垣根に声をかけたのじゃがバターを貪るオティヌス、彼女を見て超能力者達が痴女と指をさして彼女を見る

 

「なんでだよオティちゃん…俺寝てえんだけど」

 

「分かっていないな盟友、修行パートてのは今は実は流行りなんだぞ、鬼○相撲とか鬼○の刃、ブラクロ、呪術廻戦…このジャンプ四大新人がいい例だ」

 

「いやもう新人じゃねえだろ…まあ面白いけど」

 

「まあこいつらの目は本気だ…やるだけの価値はある…私も手伝ってやるから盟友もやれ」

 

「……分かったよ、やればいいんだろやれば」

 

オティヌスが自分も手伝ってやると言うと垣根は溜息を吐いて頷く

 

「ありがとな痴女!垣根を説得してくれて!」

 

「感謝するぜ痴女ォ」

 

「痴女にはマジ感謝だにゃーん」

 

「ありがと痴女!人は見かけじゃないのね!」

 

「痴女力が高めな変人だと思ってたけどぉ、いい人で助かったんだゾ☆」

 

「帝督を説得してくれてありがとうな痴女!」

 

「え、えっとオティヌス…さんでしたか?ありがとうございます」

 

「よし、縦ロールは許す、その他は全員バレーボールの刑だ」

 

「「「「「「へ?バレーボー…ぎゃあああぁぁぁぁ!!?」」」」」」

 

オティヌスの事を痴女呼ばわりした超能力者達にオティヌスは青筋を立てる、そしてオティヌスが超能力者に拳を振るう。ドゴバキグシャメキベキゴスバキグシャドカメギョベギャドガベゴベゴ!!と暴力的な音と超能力者達の悲鳴が家に響く、垣根は帆風の目を自分の手で塞いでその惨劇を見せない様にする

 

「か、垣根さん?なんで目を塞ぐんですか?」

 

「縦ロールちゃんは見ちゃいけません」

 

そしてその暴力的な音が聞こえなくなると垣根の手が帆風の顔から離れる、帆風の目に映ったのは六個のバレーボール、そのうちの一つには腕らしきモノが生えている

 

「え?じ、女王達は?」

 

「女王?それはここにいるバレーボール共の事か?」

 

「……え?バレーボール……?」

 

オティヌスが探しているのはこのバレーボールかとバレーボールに目線を合わす、帆風がえ?とバレーボールをよく見るとバレーボールの表面に顔らしき何かが浮き出ている

 

「…もうこれ一種のホラーだな、写メ撮っとこ」

 

「そしてそれを心霊番組に送ろう」

 

「いや早く女王達を元に戻してくださいませんか!?」

 

「……仕方ねえな」

 

垣根が面白がってバレーボールになった上条達の写真を撮る、それを見て帆風が早く戻してあげてと叫ぶとオティヌスは持っていた槍を横に振るう。それだけでバレーボール六個が白眼を向いている上条達の姿に戻る

 

「おら、さっさと起きろ」

 

「蹴らないであげてください!」

 

オティヌスが全員の腰を蹴ると全員がはっと起き上がる、そしてオティヌスは上条を首元を掴みそのまま片手で持ち上げる

 

「もし今度痴女だの痴女ィヌスだの言ったら…命はないものと思え、分かったか?」

 

「Ha いィィィ…!カっっっ、じィ、KO、まっ、ィり、まぁあ、SHI、ィだっ…!」

 

「よし、では修行の話に戻るか」

 

次いえば命はないぞと脅すと上条はそれに頷く、一方通行達も某梨の妖精の様に超高速で首を縦に振る。オティヌスは納得したのか上条を床に投げ捨てて修行の話に戻す

 

「…さて、修行についてだが……修行をやる前にまず自分が理想とする姿を思い浮かべろ」

 

「理想…?」

 

「それがお前らの終着点だと思えばいい、人間というのは終わりのないゴールには辿り着けないが終わりがあればそこに行き着くものだ。それを目指してゴールまで突き進む…強くなりたいなら強くなった自分を連想しろ…そしてその夢に向かって直向きに進んでいけ」

 

「私も昔は魔神になろうと思ってた時はそう思っていた…いつか夢に届くと信じ、到達した時はどれだけ幸福なのかとそう夢想していたよ」

 

(オティちゃんいい事言うなあ)

 

オティヌスは目標に向かって突き進むのは気持ちが良かったと笑みを浮かべ少し空気が緩む…そしてオティヌスはまた口を開く

 

「…まあ、念願の魔神になった途端に世界が滅んで自分の居場所がなくなったがな…目標に到達しても幸せになれるかは別だな、むしろやる事がなくなって無気力になる場合もある」

 

「持ち上げたかと思ったら急に下げた!?何この人?!」

 

「あ〜もうちまちま鍛えるのも面倒くせえな、チートで終わらすか…やっぱり努力せずに楽に強くなりてえな、やっぱり修行なんて辛いだけだな、やっぱ修行なんかやらない方がいいな」

 

「最終的に修行全否定したよ!自由人過ぎんだろ!」

 

だが急にオティヌスはやっぱり修行はやらない方がいい、目標に達成してもいい事ばかりではない、とネガティヴ発言し上条が全力で突っ込む

 

「もう寝るのとかいいから俺はカップリング写真撮りに行くわ、最近撮れてねえからな」

 

「私はじゃがバターを食べる、邪魔をするなよ」

 

「撮りに行くな!そして食べるな!」

 

写真を取りに行こうとするカプ厨とじゃがバターを食べ始めるオティヌス、一同はそんな自由人に振り回され一行に修行が出来ない。そんな彼らにある人物が声をかける

 

「下らん、まるで茶番だな」

 

「!?誰よあんた」

 

上条達に声をかけたのは居間の扉を開けて出て来た変な服装をした男、麦野が誰だと尋ねると男は薄く笑って返す

 

「俺か?俺はサミュエル=リデル=マグレガー=メイザース。単なる魔術師だ、そして昨日オティヌスに呼ばれて垣根の家で焼酎を飲み過ぎて絶賛二日酔い中だ…ぶっちゃけ吐きそう」

 

「魔術師てか単なるダメなニートのオっさンじゃねェか」

 

魔術師と名乗った男は絶賛二日酔いで今にも吐きそうだった、一方通行はニートのオッさンと称するが実はこの人魔術師の中でもトップクラスの有名人である

 

「話は聞かせてもらったぞ、確か貴様らは修行をしたいんだったな?そんな貴様らに言ってやろう…修行を舐めてないか貴様ら?」

 

「!……どう言う意味かしらぁ?」

 

「修行てもんはな、明日からやるとか今日からやる…そんな物ではない、日々の積み重ねが大事だ…垣根はちゃらんぽらんに見えるが、実は隠れて新しい技や戦法を生み出して如何にして強くなるかと考えてる努力家だ。それに第五位も日々の鍛錬や努力で超能力者になったと聞く。そこにいる縦ロールや原石も毎日鍛錬しているだろう…だが他の奴に関しては論外だ、いきなり修行して強くなる?馬鹿め、そんな浅い考えではコロンゾンには勝てん…貴様らは指を咥えて戦いでも見守っていろ」

 

メイザースは真面目な顔で正論を叩きつける、日々の努力を怠る者がいきなり強くなれる筈がないと、隠れた所で努力している垣根に追いつける筈がないと呟く。そう言うと踵を返して居間に戻ろうとするメイザースに上条が言葉を言う

 

「待てよオッさん」

 

「…なんだ小僧」

 

「確かにあんたの言ってる事は正しいよ、だけど…それでも俺は強くなりてえんだ」

 

「……ほう?」

 

上条の言葉にメイザースが反応する、メイザースは上条の目を見る、その目は本気だった。他も上条と同じ目をしている…その目を見てメイザースが笑う

 

「いい目をしているな、いいだろう。この俺が直々に修行の指導をしてやろう」

 

「!本当か!?」

 

「ああ、この俺がアレイスターやウェストコットと共に立ち上げた『黄金夜明(S∴M∴)』の特別修行を貴様らにしてやろう」

 

メイザースが黄金夜明の修行をしてやると言うと垣根が思わず息を飲む、オティヌスも目を僅かに開ける…それ程凄い修行なのだろうかと上条達はゴクッと唾を飲む

 

「…厳しい修行になるだろう…貴様らにはそれを受ける覚悟はあるか?」

 

「…ええ、強くなれるのなら…覚悟は決めていますわ」

 

「…いい返事だ、なら早速やるとしよう」

 

帆風の返事にメイザースが笑う、そして上条達の背中に何かがのしかかり全員が気になって背後を振り向く

 

「「「「「「「やあ」」」」」」」

 

「「「「「「「……どちら様?」」」」」」」

 

変な格好をした男女七人が上条達にのしかかっていた、思わず誰だよと突っ込む上条達に男女達はただ笑うのみ

 

「こいつらは俺の黄金夜明の仲間達だ、右から順にアーサー、イスラエル、ポール、ロバート、仮面舞踏会の君、チャールズ、イエイツ…まあモブA B C D E F Gだと思えばいい。ではこいつらを全員背負った様だな、重いだろうが決して外すなよ…では今から修行を開始する」

 

「……おィ、待てよオッさン」

 

「ではお前らにはある物を探してもらおう…ちょっと来いウェストコット」

 

「ちょっと待つにゃーん」

 

一方通行と麦野が静止する様に訴えるがメイザースは聞かない、そしてウェストコットと読んだネクタイが付いた一張羅を着込んだ初老の男を近くに呼ぶ、そして手に持っていたサインペンでウェストコットの額に文字を書く

 

「ウェストコットの額に金と書いた、ウェストコットを今から全力で投げるからお前らはウェストコットを見つけて来い」

 

「「「「「「「いやそれ完全に亀仙人の修行!」」」」」」」

 

「言っておくがそこら辺に落ちているウェストコットに金と書いても駄目だぞ、文字で俺が書いたか分かるからな」

 

「いやそのオッさんは道端に落ちてないだろ!それに字じゃなくて顔で分かれ!」

 

「もし日が暮れるまでに見つからなければウェストコットは飯抜きだ」

 

「え!?」

 

「なんでよ?!その人何も悪くないじゃない!新手のイジメか何か!?」

 

「…はっきり言ってやろう、俺はウェストコットが気に入らない!だから修行の一環という理由で嫌がらせが出来る!ただそれだけだ!」

 

「「「「「「「最低だなあんた!」」」」」」」

 

ウェストコットを投げるから金という文字が額に書かれたウェストコットを見つけて来い、日が暮れるまでに帰ってこないとウェストコットは飯抜きだと伝えるメイザース、ウェストコットはなんで自分がと驚き上条達がメイザースに最低だと叫ぶ

 

「おいオッさん、それこないだ貸した漫画の影響だろ。そんなんで強くなれるわけねえだろ…武天老師気取りかよ、てかあんたも修行させる気ないだろ」

 

「チッ、バレたか…適当に格好いい事言ってこいつらから修行料とか言って金毟り取ろうと思っていたのに…」

 

「おィ!格好いい事言っておいて本当は金を騙し取ろうとしてたのかよ!」

 

「……仕方ないだろう、ギャンブルで金を全部使い切ったんだ…金がないと「またこいつ使い切ったのかよ」てミナとアニーに汚物を見る目で見られる」

 

「……アンタ自業自得て言葉知ってる?」

 

因みにメイザースは適当な修行をさせて金を毟り取ろうとしていたらしい。それを聞いた一方通行と美琴は青筋を立ててプラスマと超電磁砲をこのニートに放つかどうか悩んでいた

 

「いい加減にしなさいよぉ!こっちは真面目なのに巫山戯てばっかりじゃない!」

 

「そういう奴が詐欺に引っかかるんだ、勉強になったな」

 

「開き直りやがったぞこいつ…殴っていいか?」

 

「このオッさん凄え根性なしだな、ぶん殴るか」

 

メイザースは開き直って自分悪い事した?みたいな顔をするので麦野と削板がこいつぶん殴ろうかな?と本気でそう思う

 

「ふむ…修行…ね、昔のロマンがあるじゃないか」

 

「!?い、犬が喋ってますわ?!」

 

その時二階から声が聞こえ階段の上を振り向くと葉巻を咥えたゴールデンレトリバーが上条達に話しかけてきた

 

「失礼、私は木原脳幹。昨日オティヌスに誘われてゲームをやっていて少しこの家で休んでいたら声が聞こえてね…内容は聞いていたよ」

 

脳幹はそう言って一段ずつゆっくりと階段を降りる、その姿は愛くるしい犬そのもの。ただし声はダンディだが

 

「私も昔は修行をしたな、この漫画の主人公と同じ特訓をしたら自分もか○はめ波や天○龍閃を覚えられるんじゃいかとやったものさ…結局無理だったがね」

 

「いやその前にその身体でどうやって剣を持ったり両手を構えようとしたの?」

 

「まず二足歩行から駄目だった、剣も口で咥えても的に当たらないし…犬の身体は不便だよ」

 

脳幹はロマンがあるなと呟くと自分も昔修行をしていたと呟く

 

「おいわンちゃン、まさかあんたもこのニートのオッさンみたいに変な事考えてるのか?」

 

「まさか、私は君達にロマンを教えに来たのさ」

 

「ロマン…ですか?」

 

「そうロマンだ…私はロボットアニメが好きでね。特に合体物が大好物で個人的に合体ロボを作るレベルで好きなのさ」

 

「「「!合体ロボ…!見たい見たい!!」」」

 

「ほう?なら見せてあげよう」

 

脳幹が合体ロボを作ったと呟くと上条と美琴、食蜂が騒ぎ出す。脳幹は葉巻をアームで掴み煙を口から吐き出す。そして脳内である物を起動させる様に指示を送る…そして黒い影が空から脳幹に降り注ぐ

 

「あれは!?」

 

それは鋼鉄の塊…そう表現した方がいいだろう、だがそれは空中で分解するとドリルやらパイルバンカー、要塞攻略用大口径レールガン、ガトリング砲、速射砲、大型ミサイルコンテナ、火炎放射器、レーザービーム、ブースター、液体窒素、殺人マイクロ波などが姿を現し脳幹の身体に降り注ぐ、そして脳幹は背中に無数の兵器群を背負う

 

「これが対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)…通称A.A.A.…男のロマンだろう?」

 

「「「ふぁぁぁぁ!!!ドリルカッケぇぇ!」」」

 

「…ふむ。どうやら時代は変化しているらしい、女子もこのロマンが伝わるらしいな。だがまだ驚くのは早い…何せこれから残り四機と全合体をするのだから」

 

「「「!?全、合体!?」」」

 

目をキラキラさせる馬鹿三人に脳幹が軽く笑う、だがこれからくる四機と合体すると言うと三人はゴクッと唾を飲み込む

 

「さあ!来たまえ!唯一君、数多君、乱数君、幻生さん!今こそ私達木原一族の真の力を見せつける時だ!」

 

脳幹が叫ぶと空から何か飛来する、全員が期待を込めた目で空を見ると

 

「スカイジェット只今到着です!」

 

「いや単なる炬燵!?」

 

「待たせたなぁ!バスタードリルの登場だ!」

 

「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!?それドリル持ってるだけだろ!」

 

「いやっほー。実は一時間前からスタンバイしてた木原乱数ちゃんがマックスタンカーに乗ってやってきたぜ!」

 

「いや普通のトラック?!」

 

「…………」

 

「お爺さんが白目向いてる!?Gに耐え切れなかったんですね!」

 

空飛ぶ炬燵に乗った女 木原唯一(ゆいいつ)、ドリルを持っているだけの数多、小型トラックに乗った木原乱数(らんすう)、そして某宇宙の帝王が乗るポットに乗ってそのGに耐えられず気を失っている木原幻生(げんせい)。ツッコミ所満載なそのロボ(?)が脳幹に向かっていく…そして

 

「超合体!フルパワーA.A.A.!」

 

「「「「「「「いやさっきのパーツでどうやったらそんな姿になれるの!?」」」」」」」

 

「「もう単なるロボットじゃん」」

 

ドシンと音を立てて現れたのは15メートル程の巨大ロボット。てか完全に某合体超神である。炬燵とドリル、トラック、ポットがA.A.A.とどう合体したらこんな姿になるのか理解出来ない、垣根とオティヌスは完全にロボットだと突っ込んだ

 

「「「でもカッケぇぇぇぇぇぇぇ!」」」

 

「そして、このフルパワーA.A.A.はこんな技が使える…その名も…」

 

巨大ロボット フルパワーA.A.A.が激しく両腕を動かし左腕から膨大なエネルギーが放射される

 

「木原ビィィィィム!!!」

 

その左腕から発射された木原ビームは上空へと放たれる、軌道上にあった雲を突き抜け成層圏に突入した所で消えた。そんな光線を見て全員が唖然としていた

 

「「「ビーム出たぁぁぁぁ!!」」」

 

「…いや完全に○リットビームだろ」

 

「…まあパクった部分もあるが…これが私の木原でありロマンなのだよ」

 

大興奮するバカップルに垣根は冷静に某電光超人の必殺技だと呟く。帆風達はロマンは分からないが凄い技術力だと感心する、そこで垣根が呟く

 

「…で、これは修行と関係あるの?」

 

「………」

 

「ないんだな」

 

身も蓋も無い事を垣根が呟くと脳幹が一言も喋らなくなる。全員が確かに修行から脱線していたと気づく

 

「……力添えにならず済まない」

 

脳幹がロボから降りて頭を下げる、超能力者達は一体誰に頼ったらいいんだろうかと頭を悩ませた時垣根が大きな溜息を吐く

 

「……はぁぁぁ、脳幹先生もメイザースのオッさんも、オティちゃんも役に立たねえな…こうなったら俺がやるしかねえじゃねえか」

 

「!垣根…!」

 

垣根がこの3人がダメなら自分が修行をしてやると呟く。それを聞いた超能力者達が垣根を真っ直ぐ見る

 

「最初は面倒くさいと思ってたが…お前らの熱意を見てたらやる気になってきた、まあ、俺も修行の教え方とかよう分からんし、少し変かもしれねえが…やるだけやってやる」

 

垣根がそう言って笑う、漸くやる気になった垣根に全員が頬を緩ます

 

「さて…俺はちょっと修行に使う物を持ってくるから先に第十九学区に行っててくれ。オティちゃんテレポお願いな」

 

垣根はそう言うと近くに待機させておいた座標移動の能力を持つカブトムシで何処かへ瞬間移動する、オティヌスは垣根の言葉に頷くと帽子の中に入れておいた動物の脚の骨の側面に刃物で刻まれたような文字が刻まれた骨で出来た船を取り出す

 

「目的地はあの古びた場所だったな…誤差の所為で第十九学区じゃなくて第二十三学区に出現しない様祈るか」

 

オティヌスがそう呟くと景色が一変する、垣根の家から以前インデックスを助ける為の決戦の場に選んだ第十九学区へと一瞬で移動していた

 

「…それにしても垣根さんは何を取りに行ったのでしょうか?」

 

「…もしかしてジープとか?」

 

「おィおィ、むぎのんそれて昔の特撮じゃねェか…流石にあり得ねェ「お待たせ」お、言ってたら来たな」

 

垣根は何を取りに行ったのかと帆風は首を傾げ麦野は昔のテレビの様な過酷な特訓をする為にジープでも持っているんじゃないかと笑い全員がそれを聞いて笑う…そして垣根の声が聞こえ全員が振り返ると

 

「お待たせ〜!ちょっとこれ(・・)を借りるのに手間取ってさ!」

 

「「「「「「「………」」」」」」」

 

垣根はある乗り物に乗ってやって来た。それはロードローラー、しかも単なるロードローラーではなくローラー部分に棘がついた本来の路面を平らにするのではなく地面に穴を開ける

 

「ははは!ハードローラーだッ!これで修行をしてやるぜ!」

 

「DIO様かテメェは!?」

 

凄まじい爆音を響かせてハードローラーが上条達に襲いかかる、こいつマジかとハードローラーから逃れようとする。だが垣根が未元物質で壁を形成させ一直線の通路を作り上条達は真っ直ぐに逃げるしかハードローラーから逃れる方法はない

 

「あ、縦ロールちゃんは怪我させたくないからオティちゃん回収よろ」

 

「…分かった、縦ロールだけ回収するんだな」

 

「そうそう、流石に友達を傷つけるのはあれだからな」

 

「「「「「「俺/私達は友達じゃないの!?」」」」」」

 

垣根がオティヌスに帆風だけは回収してくれと叫ぶ、オティヌスは頷いて帆風を骨船で回収して他の面子が叫ぶが垣根は気にしない

 

「で、このボタンを押すとこのハードローラーに仕込んであるAIMジャマーが起動する…これで迂闊に能力を使えば自滅するぞ〜」

 

「「「「「「この外道がぁぁぁ!!!」」」」」」

 

垣根がハードローラーに仕込んである能力を使えば暴走を誘発するAIMジャマーを発動し、一方通行達は迂闊に能力が使えなくなる。上条と削板は使える筈だが彼らはそれに気づかない

 

「良かったな縦ロール、あれに巻き込まれずにすんで」

 

「……そうですね」

 

「垣根の奴、演算云々言ってた癖に結局は身体を鍛える修行じゃないか」

 

「あの乗り物を何処で手に入れたんだか…あの車はややロマンに欠けるな」

 

オティヌスが巻き込まれなくて良かったなと帆風の肩を叩く、帆風がそれに頷きメイザースと脳幹が溜息を吐く

 

「逃げんな!ハードローラーに向かってこい!」

 

「「「「「「お願いします!やめて下さい!」」」」」」」

 

逃げるなと叫ぶ垣根に必死に止める様に懇願する超能力者達、それを見たメイザース達は笑う

 

「さて…なけなしの金で競馬に行くか」

 

「私もグレンラガンでも見るか」

 

「私はじゃがバターを買って来る」

 

メイザースは競馬に行き、脳幹はアニメを見に家に帰り、オティヌスはじゃがバターを買いに行った…その場に取り残された帆風は未だに涙目で逃げる超能力者達と笑いながらハードローラーの運転をする垣根…それを見て帆風は呟いた

 

「……自分なりに修行をして強くなりましょう」

 

何でもかんでも他人に頼ってはいけない、自分で強くなる方法を見つけよう、帆風はそう思い第十九学区を後にする…後には超能力者達の悲鳴が残った

 

「「「「「「単純に修行がしたかっただけのに何でこんな目に…本当に不幸だぁぁぁぁ!」」」」」」

 

 

 




作者は銀魂好き、はっきりわかんだね。他にもネタがたくさんでしたが皆さんはいくつ分かりましたか?ハードローラーは凄い武器になりますよ、何せDIO様が武器として使ったぐらいですから。ジープよりもヤバイ特訓になる。これにはセブン兄さんも白目

今回は途中で黄金夜明のメンバーが出てきましたが…今後も登場するか未定です、てかウェストコットさんの能力て半不死の肉体ていう能力だったのに魔道書の原点になってるから黄金夜明のメンバーは実質ウェストコットさんの半不死の肉体を持ってるようなものなんですよね…そしてウェストコットさんの魔術の腕はアレイスターやメイザースさんには届かないから魔術戦には参加できない…あれ?この人メイザースさんと対立してた黄金夜明のウェストコット派のトップなんだよね?た、多分仮面舞踏会の君達とかよりは魔術の腕は高いんですよ(震え声)

次回も新キャラ登場。学園都市統括理事会のお話です。原作では6人も理事会のメンバーが未登場なのでこれを活かそうと思ってます
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