カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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さっきに言っておきます、この話は18禁じゃないです。ギャグ小説です。後オッレルスさんとシルビアさんの口調がこれじゃない感がありますが気にしないでください

こんなのオッレルスさんじゃない!オッレルスさんはこんなキャラじゃない!こんな喋り方しない!と思った方はすみません。もし不愉快になられたら本当にごめんなさい、オレシル(オッレルス×シルビア)が好きな人もごめんなさい



相手が友人でも家族でも連帯保証人にだけはなるな

ふらりと寄ったとある街で。パピーミルの集団を懲らしめた。

 

「動物を物として扱い檻の中に一生閉じ込める…そんな悪質ブリーダー共を皆殺しにして動物達を助けた…までは良かったんだけど…この子達が懐いちゃってさ」

 

「……前にもあったよね?この前は子供達、今度は犬猫達てか」

 

その女…シルビアは夫であるオッレルスを冷たい瞳で見つめる、彼の背後にはワンワン!ニャー!と鳴き続ける犬やら猫がオッレルスに向けて甘える様な声を出す。実際何匹の猫や犬はスリスリと彼の足を頬ですりすりしていた…シルビアは溜息を吐いてオッレルスに向けて呟く

 

「捨ててきなさい」

 

「おおう!!待って待って!こんな子達を野に放ったら死んでしまいますの事よ!?何もこのアパートメントを動物園にしようと言うのではありません!いつかの子供達の様に里親を見つけるまででよいのです!」

 

「捨ててこいよ、ウチには動物を養うだけの金はねえ」

 

「そんな殺生な!よくそんな事が言えるなこの冷血女!お前は動物嫌いのお母さんか!動物を見捨てる事なんて出来ねえだろ!そんな貧しい事しか言えないから胸も貧し「るせえ!」がぐぼげぇ!?」

 

捨ててこいというシルビアの足にしがみつくオッレルス、オッレルスはシルビアの靴を舐める勢いで必死に動物達を保護しようと言うがシルビアは捨ててと冷淡に呟く、その答えにオッレルスがそんな小さい事しか言えないから胸も小さいんだと呟くとシルビアの全力の蹴りがオッレルスの顔面に命中し香港映画の様にオッレルスは吹き飛ばされる

 

「キレた、そしてムカついた!テメェの股を割ってやる!」

 

「ちょ、落ち着こうシルビア!一旦冷静になろう!だからその手に持った犬小屋と縄を置いて!実は俺には名案があるのだよ!」

 

「あ?何だその名案て?」

 

玄関の近くに置いてあった犬小屋とそこの中に入れていた縄を持って迫り来るシルビアを何とか宥めるオッレルス、彼はいい案があると言うと真顔になってこう呟いた

 

「学園都市、あそこにいる()とその友達に金を貸して貰えばいい」

 

「何至極真面目な顔でゲスな事を言ってんだよ」

 

 

第七学区にあるセブンスミストのお菓子売り場にて、帆風はどっきり!ゲコ太チョコレートと言うシールのオマケが付いてくる食玩を買いにやってきた

 

「今日こそレアシールが当たりますように…」

 

帆風はそう瞑想してからゆっくりとどっきり!ゲコ太チョコレートの棚へと手を伸ばす、そして買い物カゴにチョコレートを入れてそのまま帰ろうとすると後ろから声をかけられる

 

「あれ潤子先輩も来てたんですか?」

 

「あら御坂さん、御坂さんもドゲチ(どっきり!ゲコ太チョコレートの略)を買いに?」

 

「ええ、ドゲチを先輩と操祈と一緒に買いに来たんです」

 

((凄い略し方))

 

どっきり!ゲコ太チョコレート、略してドゲチを買いに来たのかと帆風が尋ねそれに頷く尊、上条と食蜂は変な略し方だと内心で呟いた

 

「もしかして上条さんと女王もゲコラーに目覚めたのですか?」

 

「いや俺達は付き添いだよ…なんでも紳士協定で1日一個しか買えないから二人にも買って欲しいてせがまれて…」

 

「大人買いしてもいいと思うんだけどねぇ…」

 

「駄目よ、それじゃあちびっ子達が買えないでしょ。ルールを守って楽しくゲコラー、それが基本よ」

 

「それは何処の遊○王かしらぁ?」

 

帆風が上条と食蜂がゲコラー(同志)に目覚めたのかと嬉しそうな顔をするが二人は単なる付き添いだと笑う。四人は会計を済ませセブンスミストの店外にでると全員がチョコレートの封を開きチョコレートを齧りながらシールを確認する

 

「あ〜、駄目だったわ…「車に轢かれてペチャンコになったゲコ太」のシールだわ…私このシールもう12枚目よ」

 

「わたくしもですわ…「トンビに油揚げをさらわれる代わりにゲコ太がトンビに攫われた」のシールですわ」

 

「どんなシールだよ…俺のは「お菓子を買いに行く途中で財布を落として泣いているゲコ太」のシールか…ゲコ太も不幸なんだな」

 

「私はぁ「魔竜ゲコドラゴンに聖剣ゲコソードを携えて挑むゲコ太 前編・魔竜VS聖剣勝つのはどっちだ?編」てシールねぇ…というかぁシールに前編てあるの?」

 

「あ、そのシールの続きは「毒のゲロにより窮地に立たされたゲコ太、トドメを刺すべく襲いかかるゲコドラゴンの前に現れたピョン子 中編・死んだ筈のピョン子が何故ここに?編」と「愛情パワーで必殺ゲコダブルパンチでゲコドラゴンを撃破したゲコ太とピョン子 後編…今までご愛読ありがとうございました、新シリーズ ケロヨンのケロ冒険にご期待ください 後編・冒険の終わり…いやまだちょこっとだけ続くかも?編」ですよ」

 

「終わりなのか、続編があるのかはっきりしなさいよぉ」

 

美琴と帆風は目当てのシールではなかったのか落胆する、因みに全員シールの名前が酷かった

 

「で、その目当てのシールてどんな絵柄なんだ?」

 

「私のお目当のシールはね『幻の107番』と呼ばれるNo.107の『縁側でうっかり昼寝をして脱水症状のゲコ太』のキラシールよ…それ以外のシールはコンプしてるんだけどね」

 

「わたくしもNo.107の以外はコンプ済みですわ、次の第8シーズンまでには何としても入手しておきたいですわね」

 

彼女らの目当てのシールは幻の107番、噂では誰もまだ手に入れた事がないシールらしい。そんなレアシールが今回も手に入らず残念がる二人

 

「欲しいと思ってる物程手にはいないものよね…」

 

「あー分かる分かる、物欲センサーて奴だな。欲しいモノ程当たんねえよなぁ」

 

「そうなんですよ…て、いつの間にいたんですか垣根さん」

 

美琴が欲しいもの程当たらないとこぼすというの間にか側にいた垣根がうんうんと頷く、帆風がいつの間にと驚く

 

「さっきお菓子売り場でお菓子買ってたらお前らを見てな、急いで会計して追いかけて来たんだよ…お、全員ドゲチ食べてるのか。ウチのクロちゃんも食べてるんだよ」

 

「なあそのドゲチて略し方流行ってるのか?」

 

「じゃあ垣根さんの妹さんもシールを集めてるんですか?」

 

「まあな、でもタブりばっかりなんだよな…何個買っても同じ奴しかゲットしてないて愚痴ってたよ…俺もドゲチ買ってクロちゃんが持ってないシールをあげようと思ったんだけど…まさかのクロちゃんが持ってる奴とタブりだよ」

 

やはりどっきり!ゲコ太チョコレートをドゲチと略するは流行っているのかと上条が呟く、垣根はフロイラインの為にチョコレートを買ったが彼女が持っているものと同じだったと落胆する

 

「で、何が当たったの?「船酔いしてゲコゲコしてるゲコ太」?それとも「一人カラオケしてるゲコ太」?」

 

「えっとな……こんな絵柄の奴だ」

 

美琴が何が出たのかと尋ねると垣根は懐から一枚のシールを見せる、そのシールの絵柄は『縁側でうっかり昼寝をして脱水症状のゲコ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)』だった

 

「「………え?」」

 

「あ〜、たくこのシールもう何枚目だよ、クロちゃんはこれと同じ絵柄の奴10個も持ってるしな…あ、そうだこれ縦ロールちゃんにやるよ、こういうの集めてるんだろ?」

 

幻の107番とまで言われるレアシールを垣根が帆風達に見せ帆風と美琴は思考停止する。垣根は自分はいらないから帆風にあげると彼女にシールを渡す

 

「………」

 

「え?何その反応?あ、もしかして同じやつ持ってた?」

 

「………カキネエル様」

 

「カキネエル!?誰それ!?俺メルヘンだって自覚はあるけど自分から天使だって言わないよ!?」

 

帆風が無言でシールを見つめる、それを見て垣根は同じやつを持ってたのかと考えるが帆風は両手を合わせ垣根を拝み始め垣根が困惑する

 

「わたくしこれからカキネ教に入ってカキネエル様を毎日拝みますわ…アーメン」

 

「変な宗教を作られた!?やめて恥ずかしいから!」

 

「……私もカキネ教に入ればレアシール貰えるかな」

 

「「やめろ」」

 

帆風が自分が求めていたレアシールを与えられた嬉しさのあまり垣根を神のように敬う、美琴もカキネ教に入ればレアシールが貰えるもしれないとフラフラと垣根の方に歩み寄ろうとしそれを上条と食蜂に止められる

 

「随分楽しそうだね、垣根帝督」

 

「!?……お前は…」

 

ふと声が聞こえ全員が背後を振り返る、垣根達の背後には長身で金髪緑目の青年が立っていた、彼が具体的に何時頃から立っていたのかはわからない、最初からそこにいたのか、今来たのか…とにかく説明できなかった

 

「……アンタ誰?」

 

「俺はオッレルス…垣根帝督の知り合いでね…まあ君達には魔術師といった方が早いか…お楽しみの途中で水を差すのは悪いが少し彼に用があってね」

 

美琴が目の前の男を少し警戒して睨むとオッレルスは少し口元を緩める、そして垣根に用があるといってゆっくりと歩み寄る

 

(……こいつ強いな)

 

上条達はオッレルスの実力を理解する、彼はオッレルスから自分達をバレーボールにしたオティヌスとどこか似たような雰囲気を感じ取った

 

「で、用て何だ?」

 

「実は頼み事があってね」

 

「頼み事だと?」

 

頼み事があるとオッレルスがそう言った次の瞬間、オッレルスは後方へと飛び上がりムーンサルトを行いその後その勢いで地面へと急降下し土下座を行う。これぞオッレルスの必殺技が一つ ムーンサルト・ジャンピング土下座である

 

「お願いします垣根様!このゴミでミジンコなわたくしめにお金を貸してくださいぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「「「「……………え?」」」」

 

「………またかよ」

 

オッレルスの情けない声がセブンスミストの店外に響く、そのあまりにも綺麗な土下座に帆風達は何が起こったのかと思わず呆けた声を漏らしオッレルスを見つめる、垣根はまたかと頭を抱えた

 

 

「……と言うわけで犬猫を養う為にはお金が必要なんですよ、だからお金を貸してくれると嬉しいな」

 

「帰れ」

 

オッレルスが何故お金を貸して欲しいのかと理由を伝えると垣根ににっこり笑顔で媚びる、垣根は冷たい眼差しでオッレルスを見つめる

 

「そんな…俺と君の中じゃないか、頼むよ〜カキえもん」

 

「帰れ、俺がお前にもう何円金貸してると思ってるんだ」

 

「え……?ん〜二百円くらい?」

 

「違えよ馬鹿!二千万だよ!金借りたいならまずそれから返せよ!」

 

「いつか返すさ、そんな事よりお金を貸してくれ…そうだな、二千万くらいでいいよ?」

 

「もうお前本当死ねよ」

 

オッレルスがケチンボと頬を膨らませて怒り、垣根が青筋をピクピクさせる

 

「いや本当に頼むよ、俺こないだ就職先クビになってさ…今俺無職なんだよ」

 

「……因みに何でクビになったんでせう?」

 

「分からないよ…何も悪い事なんかしてないのに…クビになる前の日に上司と一緒に飲み会して酔った拍子に上司の頭を掴んで上司のカツラを毟り取って上司に大恥かかせただけなのに…本当に何が理由でクビになったんだろう?」

 

「それがクビの理由よ」

 

オッレルスは仕事をクビになって今無職だから金を貸してくれと懇願する、だがそのクビになった理由もオッレルスのせいである

 

「他にも新聞配達の仕事も寝過ごしてクビになるし、家庭教師の仕事も生徒がムカつく態度だったからつい殴っちゃってクビになるし、外回りの仕事も仕事中にパチンコ行ってた所為でクビになるし…本当に不幸だよ」

 

「全部貴方の自業自得力じゃない」

 

「と言うわけで垣根さん!この無職でニートな俺にお金を貸してください!この救われぬ者に救いの手をぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ねーちんの魔法名を言ったて貸さねえぞ」

 

他の仕事も(オッレルスの過失で)クビになりそれを理由に金を貸してくれと叫ぶオッレルス、垣根達は冷たい目でオッレルスを見下ろしていた

 

「じゃあな、早く再就職しろよ。応援してる」

 

「ちょ!?待って下さいカキネエル様!」

 

垣根が早く再就職しろと告げてそのまま踵を返してその場から去ろうとする、それをオッレルスが垣根の脚にしがみつく

 

「待ってくださいカキネエル様!ここでお金を貰わなければ我妻 シルビアにヌッ殺されてしまうのです!ですからせめて100万でいい!お金を貸してくれませんか!?そしてあわよくば就職先を紹介してくれませんか!」

 

「…貴方にはプライドという物はないのですか?」

 

「ふ、プライドなど日干しにして食べてしまったよ」

 

「貴方のプライドはたくあんなのかしらぁ?」

 

情けなく垣根に懇願するオッレルスに流石の帆風もドン引きした目でオッレルスを見つめる、オッレルスはプライドなどもう食べてしまったとキリッとした顔で呟き全員が少しイラっとした

 

「何度言おうが俺は絶対お前に金は貸さねえぞ」

 

「そうか…なら()に借りるのは諦めよう」

 

オッレルスはようやく垣根からお金を借りるのを諦めたの垣根はホッと息をつく、だがオッレルスは上条達にゆっくりと近づいてき彼等ににっこりと笑いかける

 

「お金貸してくれると嬉しいな」

 

「「「3秒以内に帰れ」」」

 

「申し訳ございませんが貴方様に貸すお金は一銭たりともございませんわ。回れ右してお帰りくださいまし」

 

「わお、取りつく島もないとはまさにこの事☆」

 

屈折のない笑顔でオッレルスが上条達にお金をせびる、上条達はオッレルスに露骨な顔で早く帰れよとジト目で睨む

 

「…こうなったらこちらもカードを切るしかないか…」

 

「カード?」

 

「そうだ…俺が話す情報と引き換えにお金を支払う…どうかな?」

 

「……で、何だよその情報てのは」

 

オッレルスが自分が言う情報と引き換えにお金を支払ってもらおうと呟く、上条がその情報とは何だと尋ねるとオッレルスはジロリと上条を見つめる…正確にはその右手を

 

「幻想殺しの秘密…と言うより、そもそもの正体について…それを話そう」

 

「!?…俺の右手について…だと?」

 

「そうだ、君も疑問に思っていただろう?自分の右手とは何かと…」

 

オッレルスが上条の右手の正体について教えると笑うと上条が自分の右手を凝視する…上条自身は記憶が朧げで覚えていないがアウレオルスとの戦いの時に現れたあの竜達の事を彼は思い出す…あの竜達は幻想殺しの本当の姿だったのか?あるいは…

 

「……知りたいようだね、俺でよければ幻想殺しについて教えよう…その代わり…」

 

「………分かった、金は払うよ」

 

「……いいだろう、君の持つ幻想殺し、その正体とは……」

 

オッレルスがまるで物語の黒幕の様な黒い笑みを見せ上条は真実を知る為なら…とお金を払う決意をする。そしてオッレルスが幻想殺しの正体を話そうとしたその瞬間

 

「チェストぉぉぉ!!」

 

「ねぼし!?」

 

「オティヌスさん!?」

 

突如現れたオティヌスがドロップキックをオッレルスの後頭部に放ちオッレルスが間抜けな声を響かせて吹き飛ぶ

 

「よお、久しぶりだなクソ兄貴(・・・・)

 

「や、やあオティヌス…元気そうで何より」

 

「……え?クソ兄貴?」

 

オティヌスが氷河期の様な冷たい目でオッレルスを睨む、帆風はオティヌスが今気になる単語を呟きん?とオティヌスを見つめる

 

「言ってなかったな、オッレルスはオティヌスの兄なんだよ…ほら髪の色とか目が同じだろ」

 

「あ、本当だ…よく見たら結構似てる」

 

「……よく言われる、こんなクソ兄貴と一緒にされるのは不快だが」

 

「し、辛辣ぅ…お兄ちゃん泣いちゃうぞ?」

 

「泣け、そして学園都市から帰れ」

 

垣根がこの二人は兄妹だと言うと上条が確かに似てるとこぼす、同じ金髪だし目の色も同じで雰囲気も少し似ている…オティヌスはオッレルス(こいつ)が兄なのは不愉快だと冷たい目で見つめていたが

 

「あ、オティヌスお金貸してくれる?お兄ちゃんにお恵みを!」

 

「あの頃の面影がねえな、昔の私を殺そうとしてた頃のお前は何処へ行った?」

 

「もう悪さしてないならいいじゃん。そんな事よりお金プリーズ」

 

「ざけんな、金貸して欲しいならこの前貸した二千万返せ」

 

((((この人借りてばっかいるなぁ))))

 

自分の妹からもお金を借りようとする情けのない(オッレルス)に汚物を見る目で見つめる(オティヌス)。そもそも妹に金を借りているところで兄としての威厳がない

 

「オッレルス…お前どんなけ金を借りてるんだよ?」

 

「そうだな、アレイスターからは三千万、木原 脳幹から一千万、あとその他諸々から借りたお金が三千万…全部で一億くらいだな」

 

「借り過ぎだろ」

 

オッレルスが指で何かを数え合計一億円借りていると笑う、上条は借り過ぎだとツッコんだ

 

「まあ、全部踏み倒す気でいるがね……あ、しまったつい本音が」

 

「最低ねアンタ」

 

オッレルスは一億もの借金を返す気はないらしく踏み潰す気満々だった、これには美琴も汚物を見る目しかオッレルスに向けられない

 

「……こんなけ言っても貸してくれないとは冷たい奴らだ…もういいよこの冷血漢共。他の奴らに頼るよ…カーッ、ペッ!」

 

((((金が貰えないと見るや態度変えやがった))))

 

オッレルスは金を貸してくれないと知るや否やペッ!と痰を地面に吐き出しベチョ、と嫌な音を当てて地面に痰が落ちる。その態度の変わりように帆風達は冷たい目でオッレルスを見下す、オッレルスは踵を返し次の金づるの所へと行こうとしたその時

 

「待てクソ兄貴」

 

「ん?なんだ…」

 

「これでも持っていけ」

 

オティヌスがオッレルスを引き止めるとオッレルスは首だけをオティヌスに向ける、そしてオティヌスが何かを投げると勢いよくオッレルスの顔面に命中する

 

「ひでぶ!?」

 

オッレルスはバタンと地面に倒れイタタ…と自分の顔をさする…そしてふと地面を見るとそこには札束が一つ転がっていた

 

「!?こ、これは…」

 

「……勘違いするな、それは犬猫達の食費代だ…貴様のものじゃない」

 

「オティヌス……」

 

「…ふん、動物が死ぬのは目覚めが悪い…その代わりいつか絶対返せよ」

 

(((ツンデレ……)))

 

オティヌスが犬猫達の食費代に使えと素っ気なく言う、目元に涙を潤ませるオッレルス…オティヌスはツンデレだなと上条達は理解した

 

「ありがとうオティヌス様!このお金は多分絶対返さないと思うけどありがたく犬猫達のフードに使わせてもらうよ!」

 

「せめて嘘でも返すと言おうかクソ兄貴」

 

オッレルスは半泣きでお金は返さないけど動物達の食費代にすると伝える、オッレルスは嘘でもいいから返すと言って欲しかったと呟き遠い目で空を眺める

 

 

『頼むーーー!お金を貸してくれ!』

 

『……嫌だ』

 

『そんな!頼むよ!お金貸してくれたら今度葡萄を買ってきてやるから!』

 

『……分かった、その代わり約束は守れよ』

 

『ありがとうーーー様!可愛い妹よ!』

 

『……くすっ』

 

 

「……クソ兄貴は昔も今も変わらんな」

 

彼女は軽く笑う、昔も今も目の前の馬鹿な兄は変わらないと…上を向いている為誰も彼女が笑っている事に気付かない

 

「よし!これでシルビアに怒られずに済む!さてすぐに帰ると……」

 

「…おいどうしたクソ兄貴、言葉の途中で固まって」

 

オッレルスが言葉の途中で固まる、彼はまるで何かいい案を思いついたぜ!とでも言う風な表情で固まっていた…それにある種の不信感を覚えるオティヌス。そんな妹に兄はにっこりと微笑んで口を開く

 

「……なあ、この札束100万くらいあるからさ…一万円くらいギャンブルに使ってもバレないよな?それにギャンブルに勝てばお金が増えるし…よし、久しぶりにラスベガスでも行くか」

 

「ざけんな、そんな事の為に貸したんじゃねえよクソ兄貴。やっぱり金返せ」

 

「だが断る」

 

オッレルスが某ギャンブル漫画の主人公の様な笑みを浮かべ、一万円くらいなくなってもバレへんバレへんと笑いラスベガスに行こうとしオティヌスがやっぱり金返せと呟くがオッレルスはジョジョ立ちしてノーだと言い切る。そしてオッレルスは札束を片手に早くラスベガスに行って金を稼ごうとしたその矢先、ガシッと誰かに肩を掴まれる

 

「誰だ、俺は恐妻の所為で何年もラスベガスに行っていな…」

 

「へぇ?誰が恐妻だって?」

 

「」

 

(オッレルス終了のお知らせ)

 

オッレルスの肩を叩いたのはシルビア、シルビアはにっこり笑顔でオッレルスにドス黒いオーラを放出しオッレルスが固まる

 

「し、シルビアさん?いつの間にここに?」

 

「あんたが土下座した頃からかな?で、恐妻の所為でラスベガス行けなくて不満だったと?ほう?」

 

「じ、ジョークだよジョーク!そんな所行くわけないだろう!ほらこれ犬猫達の食費代だよ!」

 

「もう要らねえよそれ、犬猫達の引き取り先は見つかったからな」

 

「……ふえ?」

 

「私のコネを使ってイギリスの第三王女が八割引き取ってくれてな、他の犬猫もイギリスで里親を見つけてきた…まあ数匹はうちにまだいるが…ガキ共が世話するから大丈夫だってさ。だからそんな大金要らねえぞ」

 

シルビアが睨むとオッレルスは萎縮して札束を見せる、だがもう殆どの犬猫達の里親が見つかったらしくそんな大金は要らないと告げる

 

「……そうか、ならこの金で美味いものでも食べに行くか?」

 

「おいその金返せよ」

 

オッレルスはこの金で美味い料理でも食べるかと聞くとオティヌスがその金返せと睨む

 

「てかお前、何私に隠れて一億も借金してるの?しかも踏み倒す?ねえ馬鹿なの死ぬの?」

 

「し、シルビアさん?何でしょうかその手に持った縄と犬小屋は…と言うかいつの間にそんな物を…」

 

「これか?これはな……お前にこうやって使うんだよぉぉぉ!!」

 

「ひぃぎゃあああああああああああッ!?家庭でできるカンタン三角木馬ぁーっ!?」

 

「「「一瞬で服を脱がせて目にも留まらぬ早業で亀甲縛りを行って犬小屋の上に乗せた!?」」」

 

シルビアがジリジリと縄と犬小屋を両手に携えてオッレルスに近づく、悪鬼の笑みを浮かべるシルビアに怯えるオッレルスは逃げようとするがシルビアからは逃げられない、一瞬でオッレルスは服をパンツ一枚だけ残して全て剥ぎ取られ、更にシルビアに亀甲縛りにされ犬小屋の上に座らせる

 

「アーーー!!?股が割れる、割れちゃう、割れてしまうの三段活用!やめて股間が!股間が痛い!」

 

「チッ…私とした事が鞭と蝋燭と漆を忘れてきてしまった…このまま放置プレイして買いに行くか」

 

(聞いてすらいない!?だが鞭と蝋燭、漆がないのなら安心だ…これくらいなら耐えきって見せる!俺はSMプレイなんかに負けない!)

 

オッレルスは叫ぶがシルビアは忘れ物をしたと舌打ちする、それを聞いてオッレルスは三角木馬くらい耐えきって見せると笑みを浮かべるが

 

「おいシルビア、とろろと蝋燭、鞭があるが使うか?」

 

「お、ありがとなオティヌス」

 

「オティヌスぅぅぅぅぅぅ!!?」

 

オティヌスが黒い笑みを浮かべて鞭や蝋燭、とろろを渡す。オッレルスは余計な事をと叫ぶがシルビアがそれを受け取るとオッレルスは全身から嫌な汗を掻き始める

 

「や、やめるんだシルビア!こんな子供達の前でやっていい事じゃない!だからその手に持った危険物を置いて…」

 

「んな事知るかぁぁぁ!」

 

「ふあぁぁぁん!?とろろぶっかけらめぇ!痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い!かゆいのぉ!」

 

「あははは!いい声で啼くじゃないか!さてお次は蝋燭プレイといこうか!」

 

「アツゥイ! 蝋燭プレイらめぇ!」

 

シルビアの攻めによりオッレルスが叫びをあげる、それを唖然とした顔で見ているセブンスミスト周辺に集まっていた人々、ゴクリと生唾を飲む上条達。帆風ははわわと顔を真っ赤にして手で顔を塞ぐがチラリチラリと指の合間からオッレルス達を見ている

 

「やっぱり無理ぃぃぃぃ!シルビアには勝てなかったのぉぉぉ!!シルビアの鞭さばき凄いのぉ!」

 

オッレルスの快感が混じった叫びがセブンスミスト周辺に響く、シルビアは鞭でオッレルスを叩くので夢中で周りの視線を気にしない

 

「……帰ろうか縦ロールちゃん」

 

「……そうですわね」

 

垣根は変態二人から目を逸らして帆風と一緒にこの場から去ろうとし帆風は顔を真っ赤にながら俯いて返事を返す、上条達は二人のプレイに熱中しており動きそうにない、オティヌスは札束をこっそり回収しそのまま何処かへ消えていった。垣根と帆風は逃げる様に駆け出した

 

 

「まだ終わらねえぞオッレルス!もっといい声で啼けよ!」

 

「ひゃああああ!!これ以上はらめぇなのぉぉぉ!!これ以外したら俺何かに目覚めちゃう!目覚めちゃうからぁぁぁぁ!!」

 

なおこの後二人は警備員に連行された、当然である

 

 

 

 

 

 

 




ドMのオッレルスさんとドSのシルビアさん…SS2巻でオッレルスさんの初登場を見たとき作者が思った印象は「あ、Mキャラか」ですね(失礼)、本編のカッコいいオッレルスさんは何処へ?オティヌスが味方キャラだから活躍できないのだよ

とろろに蝋燭…そして三角木馬…18禁だと思われないか不安…因みに作者にそんな趣味はないです、それとホモでもないです。

オティヌスとオッレルスが兄弟なのは作中でも言った通り髪と目が同じ色なのとオッレルスがオティヌスの過去を知っていると言った時点で作者は「兄弟なんじゃねこの二人?」と思い新約10巻でそこら辺の設定が出るはず…と期待していたのに出なかった…まあこの小説では二人は兄弟という事で、別の話でそこら辺を詳しく書けたらいいなと思ってます

次回は夏祭り編(あのテレスティーナ編にあったあの祭り)、次回もお楽しみに
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