カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回は夏祭りのお話です、夏祭りの夜店でていとくんと縦ロールちゃんが食べ物を食べたり、安定のバカップルや初登場のキャラが出てくるだけです

そして名前は出てこないけどとあるシリーズを知っている人なら分かるあのキャラ達も登場、貴方は何人わかるかな?一応ヒントが会話の中に紛れているのでそれを頼りにネットで検索するのも手ですね



夏祭りで楽しむのはいいがスリにはご用心

帆風潤子は決意を固めていた、帯を固く締めその目に熱意を宿す…それはまるで戦場へと向かう兵士の如しだった

 

「……まあ、ただ潤子さんが垣根さんと夏祭りに行くだけなんですけどね」

 

そんな燃え滾らんばかりの熱気を放つ帆風をジト目で見てきたのは弓箭入鹿、彼女はたかだか帆風の好きな男性と一緒に夏祭りに行くぐらいでこんなに決意するものかと思っていた

 

「これは負けられぬ乙女の意地があるのです」

 

「はいはい……着物の着付け終わりましたよ」

 

帆風の呟きを軽く流して入鹿は着物の着付けが終わったと言う、因みに帆風が着ている着物は花柄模様のピンクの着物だった

 

「……では行ってまいります!」

 

帆風は入鹿にお礼を言った後風のように部屋から去って行く…それを見届けた入鹿は自分も着替えようと着物の着付けを始める

 

 

垣根はワインレッドの携帯を弄りながら帆風を待っていた、垣根は早く来ないかと携帯の時間を確認しながら鼻歌交じりに携帯を弄っていた

 

「遅れてすみません垣根さん!」

 

「お、来たか…俺も五分前に来たところだから気にしてねえよ…」

 

帆風は遅れてしまい申し訳ないと頭を下げる、垣根は全然待ってないと笑う…因みに垣根は普段通りの格好である

 

「…あれ?女王や上条さん達は?」

 

「あいつらは先に祭りに行ってるてよ…それに一緒には回らないらしくてな…当麻達は3人でお祭りデート、アー君は打ち止めと数多さんと、軍覇は友達と、むぎのんは浜ちゃんやその他のメンバーと祭りを回って連絡があってな…俺ら二人だけだぜ…たく友達付き合いが悪い奴等だな」

 

「あはは…まあ仕方ないですよ」

 

「皆で祭りを楽しみたかったのにな…まあいいか、二人で祭りを楽しむとするか…なら早く行こうぜ。さっきから楽しみで仕方ねえんだ」

 

いつのもメンバーは他の誰かと回るらしく垣根はそれを不満げに呟いていた、帆風がそれを宥めると彼はなら早く行こうと笑いかける

 

「ふふふ、垣根さんもお祭りが楽しみなんですね」

 

「当たり前だろ、祭りには色んなものがあるからな、綿菓子にクレープ、チョコバナナ、りんご飴、かき氷、ベビーカステラ、ワッフル…美味い食べ物が沢山あるぞ」

 

(……垣根さんて意外と甘党なんですね)

 

帆風が垣根も祭りが楽しみなのかと笑いかけると垣根は頭の中で沢山の食べ物を想像し涎を垂らしかける…帆風はそれを見て甘党なのだと気付いた

 

「それに夏祭りてのはカップルが現れる場所でもある…つまり、沢山のカップリング写真が撮れるて事だ!」

 

「垣根さんらしいですね…」

 

「さてどんな写真が撮れるか楽しみで仕方がねえ…早く行こうぜ」

 

垣根は携帯を片手にカップル達のいちゃいちゃ写真を撮りまくってやると息巻く、帆風はそんな平常運転の垣根を見て苦笑する。そして帆風はふと気づく

 

(…わたくしと垣根さんだけでお祭りを回る?…つまりお祭りで男女二人だけで歩くという事…?そ、それてカップルみたいじゃないですか!…つまりお祭りデー…わぁぁぁぁ!!!)

 

「?何立ち止まってんだ縦ロールちゃん?行かないのか?」

 

「は!す、すみません!今行きます!」

 

垣根と二人きり、それは他の人から見ればデートなのでは?と思い顔を赤くする帆風、垣根はそれに気づかずに早く来いよと言い帆風は慌てて駆け出し始める

 

 

『いらっしゃい!お好み焼きお一つどうですか!』

 

『ケバブは如何すか!安いよ安いよ!』

 

『叶え屋です〜!お客様の望みを30分だけ叶えます!一回300円です!安いよ!』

 

『ウートガルザロキ、それは別の人のウートガルザロキのSSだ、と『助言』しておこう』

 

『……このカラーひよこ達はきっと復讐の手助けになるかもしれない…お1つどうだ』

 

『カラーひよこて昭和かよ…他に売るもんなかったのかよペルシ』

 

『俺と決闘してえ奴はいねえか?俺と戦っていい経験値になってくれよ』

 

『じゃがバターはどうだ、魔神お手製のじゃがバターだぞ、美味いぞ』

 

お祭りの広場に着いた二人に聞こえて来たのは人々の楽しそうな声やお店の人達の声、そして漂ってくる食べ物の匂いだ

 

「わぁ!今年も賑わってますね!それに美味しい匂いがこんなにも……」

 

「お、りんご飴売ってる店発見、早速買うか」

 

垣根は迷わずりんご飴を売っている店へ直行、りんご飴を自分と帆風用に二つ買い垣根は帆風にりんご飴を渡す

 

「ほら俺の奢りな」

 

「ありがとうございます!」

 

帆風は垣根から渡されたりんご飴を嬉しそうに受け取り舐め始める、垣根はサクサクとりんご飴を齧って食べる

 

「さて…知り合いがいないか確認…お、いたいた」

 

垣根が見つけたのは1組の男女、垣根は携帯を開いていつでも写真が撮れるように駆け出す

 

「お久しぶりだな、砂皿さんにステファニーさん」

 

「……垣根か」

 

「貴方も来てたんですか」

 

「まあな…て、なんだその両手の荷物?」

 

男の名前は砂皿緻密(すなざらちみつ)、女の方はステファニー=ゴージャスパレス…ステファニーはこの街の警備員であり砂皿は暗殺者だ、砂皿は弟子のステファニーに仕事がない時は学園都市で過ごしましょうと言われ当初は渋々ここに来たが最近では警備員に射撃銃の訓練を教えている…そんな二人は両手に沢山のお菓子やらぬいぐるみ等を袋に入れて抱えていたので何があったのかと垣根が尋ねる

 

「いや〜お祭りに来てテンションがハイになってしまい…砂皿さんと勝負をしてしまって…」

 

「射的でどっちが多くの景品を取れるかという勝負になってな…最初にやった店で全ての景品を撃ち落としてしまい次へ次へと行っているうちにこの祭り全ての射的の景品を撃ち落としてしまってな…」

 

「そのせいで私達射的出禁になっちゃいました〜あはは!やっぱりプロのスナイパーがお祭りの射的に出たらいけませんね!」

 

「……貴様がくだらん事を言わなければこんな事にはならずに済んだというのに…」

 

「えええ!?砂皿さんそれ言っちゃいます!?砂皿さんも案外活き活きとしてたじゃないですか!私のせいにしないでくださいよ!」

 

「………」

 

二人はお祭りの空気に当てられテンションが上がってしまいこの祭りの射的の景品を全てゲットしてしまい、そのせいで今後一切射的が出来なくなってしまったらしい…砂皿はジロッとステファニーを睨むがステファニーは砂皿も楽しんでたと反論し彼は無言で目を逸らす

 

「(いい砂ステの写真が撮れたな)そんなけ沢山取れたらいいんじゃないか?もう一生分の射的はやっただろ」

 

「よくないですよ!私は砂皿さんにテレビドラマみたいに『銃の標準が間違ってぞ』てみたいな感じで私の隣に立って砂皿さんの手が私の手と重なる…そんな風に期待してたんですよ!」

 

(そんな風に考えていたのか)

 

ステファニーは恋愛漫画みたいな展開にならずにもう今後一切射的が出来なくなった事にムキーとしていた、砂皿は今度学園都市の外の祭りの射的をさせてあげようと内心で考えた

 

「じゃ、俺達は他の店回るから」

 

「…そうか、またな」

 

「補導されない様に気をつけてくださいね」

 

垣根は自分達は他の場所へ行くと伝えると二人は手を振って人並みに消えていく…垣根は近くにあったかき氷を二つ頼み一つを帆風に手渡す

 

「少し放置してごめんな、ほらかき氷」

 

「いえいえ、お知り合いの方と仲良く話しているのに邪魔するのはあれですから」

 

垣根は放置してすまないと謝るが帆風は気にしていない、帆風はかき氷を咀嚼し何度か口の中に入れているとキーンと来て帆風は顔を顰める

 

「う…やっぱりかき氷を食べるとキーンて来ますね垣根さ…」

 

「ほえ?」

 

(もうかき氷食べ終わってクレープ食べてる!?)

 

垣根は一瞬でかき氷を食べ終わりいつの間にか買っていたクレープを咀嚼してた、しかも片手にはベビーカステラの容れ物が…やはり垣根には常識が通用しない

 

「あ、垣根さんに潤子ちゃんじゃないスか」

 

「ゴーグル君じゃん…猟虎ちゃんとお祭りデート?」

 

「ええ、そうっスよ」

 

「まあ…型抜きですか?」

 

二人に声をかけて来たのはゴーグルこと誉望、型抜きをしている誉望に二人は歩み寄る

 

「傘の形か…案外難しいよな型抜きて」

 

「ええ…あ、親父さん型抜けたスよ!」

 

「あいよ兄ちゃん!傘は二百円ね!」

 

「手先が器用なんですね誉望さんは…あれ?猟虎さんは何処ですか?」

 

「あそこで型抜きしてるっスよ」

 

誉望は見事型をくり抜き、お店のおじさんにそれを見せる、そして二百円を受け取ると誉望はいらなくなった型抜きを食べ始める…帆風が猟虎は何処かと聞くと誉望が指を指す

 

「…………」

 

「「くり抜くんじゃなくて彫刻刀でキングギドラの型を彫ってる!?」」

 

猟虎は集中力を高めピンク色の四角形だった何かを彫刻刀で掘り続けキングギドラを彫っていた

 

「猟虎の奴お祭りが始まってからずっと彫ってるんスよ…さっき右首が彫り上がりましたから後は中央と左の首と尻尾を彫るだけスね」

 

「猟虎ちゃん凄えぇぇぇぇ!」

 

「と言うか何でキングギドラ?」

 

「お、お兄ちゃん達もやってくかい?今ならスペースゴジラとデストロイアの型が残ってるよ」

 

「「遠慮しておきます」」

 

誉望が祭りが始まってからずっとキングギドラの型抜きをしていると教えると二人は純粋に驚く、店屋のおじさんがスペースゴジラとデストロイアの型抜きをするかと言うが二人は即座に断った

 

「いや〜猟虎が頑張ってる姿ていいっスよね〜着物も似合ってて大和撫子て感じもあるし…」

 

「……そっか、俺らは別の所回ったくるわ」

 

「分かったス、お二人もお祭りを楽しんでくださいスね」

 

「ええ」

 

誉望は猟虎の彫る姿を見ているだけで祭りに来た甲斐があった笑う、垣根達はこのままでは惚気話を聞く羽目になると思いその場から立ち去った、その途中で垣根は綿菓子を買っていた

 

「あ、縦ロールちゃんワッフル食べる?」

 

「いつの間に買ってたんですか?」

 

「俺に常識は通用しねえ」

 

帆風はワッフルを受け取るとパクリと食べる、垣根は綿菓子を貪りながら歩く。そんな二人に誰かが声をかける

 

「あれ?ていとくとじゅんこ?二人もここに来てたんだね」

 

「あらインデックスちゃん、インデックスもお祭りに?」

 

「うん!ステイルとかおりと一緒に来てたんだよ」

 

二人に声をかけたのはインデックス、インデックスはニコニコ笑いながら垣根達も来てたのかと笑う

 

「インデックスもう何か食べたか?それで何件の出店の食材を食い尽くしたんだ?」

 

「ちょ…!何で私が出店の食材を食い尽くしたて思ってるのかな!?」

 

「いやだってインデックスちゃんですし…」

 

「じゅんこも酷いんだよ!そもそもそんなに食べたらお財布の中身が空っぽになっちゃうんだよ!そんな暴飲暴食はしないかも!」

 

「「なん……だと…?」」

 

垣根がもう出店の食材をどれくらい食い尽くしたんだと笑いながら質問するとプンスカと怒るインデックス、帆風も笑いながらどうせ何件か出店を閉店させて来たんだろうな〜と笑う。だがインデックスはそんなに暴飲暴食はしないと叫ぶと二人はあり得ないと固まる

 

「何その信じられないて顔は!?二人は普段私をどういう目で見てるのかな!?」

 

「怒り狂うイビルジョーですね」

 

「胃の中ブラックホール」

 

「ひ、酷い言われようなんだよ…それに私は買う側じゃなくて売る側かも」

 

「え?売る側?」

 

インデックスは自分はそもそも買う側ではなく売る側だと怒ると帆風が首を傾げる

 

「こもえにはいつもお世話になってるからね、出店を出していい許可が出たらここでお金を稼いでこもえを焼肉屋に誘うんだよ」

 

「え?あの食欲しかないインデックスが他人に飯を奢る…だと?ま、まさかここは夢の中なのか?」

 

「…そろそろ噛み付いてもいいかな?」

 

「ま、まあまあ…で、何のお店ですか?」

 

「えっとね…ちょっと待ってね帽子被るから」

 

インデックスはいつも世話になっている小萌に焼肉を奢る為にお金を稼いでいるのだと言うと垣根は信じられないものを見たような顔をする、インデックスは思わず歯をガチガチと鳴らすが帆風が何のお店かと聞くと彼女は懐からある帽子を取り出しそれを被る

 

「いらっしゃいませでゲソ!イカ焼きを買ってくれると嬉しいでゲソ!」

 

「「イカデックスさん!?」」

 

イカ焼き屋だった、しかも某イカの女の子が侵略する漫画のキャラの様な格好になり語尾にゲソをつけている。二人はそれを見て転けた

 

「アニメを見てたら気づいたんだよ、私てこの子と似てるな〜て、だったらコスプレして売れば客寄せになるかなと考えたんだよ」

 

「似てるも何もそっくりじゃないですか…イカちゃん…じゃなくてインデックスちゃん」

 

「そういえばステイルとかねーちんは何処?」

 

「ここにいるよ垣根帝督」

 

垣根がステイルは何処かと尋ねると近くで声がした、ふと横を見るとイカ焼き屋がありそこでステイルが団扇を仰ぎながらイカを焼いていた

 

「やあ、お1つどうかな?1つ100円だよ」

 

「安いな、じゃあ2つくれ」

 

「あいよ…唐辛子は振り掛けるか?」

 

「いえ、結構ですわ」

 

「俺もだ」

 

「そうか、タレだけね」

 

垣根が2つくれと言うとステイルは焼き上がったイカ焼きにタレをかけて二人に手渡す

 

「やっぱりイカ焼きには甘酸っぱい醤油が合うな…この醤油は何処で売ってるんだ?」

 

「いえ、それは私の手製ですよ」

 

「あ、いたんですか神裂さん」

 

「ええ、イカを胴体と足に分けてました…足の部分は持って帰って小萌さんの酒のおつまみにします。因みにこのイカ達は私が海まで行って潜って今朝捕まえて来たばかりの新鮮なイカなんですよ…だから仕入れ値はタダです」

 

神裂が現れてその醤油は自分の手作りだと言い、烏賊も自分が今朝取ってきたばかりだと笑う

 

「それにイカを焼く炎は僕の炎の魔術だから火の調節が楽なんだよ…それにガスコンロとか買わなくていいから経費が安くなる」

 

「へぇ〜ほぼ0円で荒稼ぎか…だからこの値段なのか」

 

「それに美味しいですしね」

 

「まあこの考えはインデックスが考えたんだけどね、さてとそろそろ燃料を入れるか」

 

ステイルはそろそろ燃料を入れるかと懐からルーンが刻まれた木炭を取り出す、そしてそれを七輪の中に入れる

 

「ほら食べろイノケンティウス」

 

「グオオオオオォォォォォォ!」

 

「「それでいいのかイノケンティウス!?」」

 

「因みにイノケンティウスを常備発動しているとステイルの魔力が消費されるのですが、この木炭にはルーンが刻んであり魔力の補給の代わりにしています」

 

「因みに製作者は私なんだよ」

 

実は七輪の中の炎は魔女狩りの王であり七輪の中に木炭を入れると魔女狩りの王はそれを貪る様に自分の身体に入れる…その姿は何処ぞの動く城にいる火の悪魔の様だった。それを見た二人は魔女狩りの王をそんな使い方をさせていいのかと叫ぶ

 

「さて、ここからが稼ぎ時ですよ二人共…私も聖人として全力でイカを捌きます…お二人も死ぬ気でやってくださいよ」

 

「任せておけ神裂、僕の火の調節は完璧だ、イカを絶妙な焼き加減で焼き上げてみせる」

 

「客寄せは私に任せるんだよ…いらっしゃいでゲソ!このイカ焼きは美味しいでゲソよ!一本100円でゲソ!ぜひ買って欲しいでゲソ!ゲソーッ!」

 

3人は背後にメラメラと燃える炎を幻視させる程に熱意を滾らせており、3人はテキパキと動いてイカ焼きを焼き上げたりイカを捌きていく、インデックスは語尾にゲソをつける事で客寄せを始める

 

「…邪魔になるから行こうか」

 

「……ですね」

 

二人はここにいて邪魔になると思いその場から立ち去って行った。後日3人がこの出店で稼いだ金で小萌に焼肉を奢ると彼女が嬉しさのあまりに泣き崩れたのは言うまでもない

 

 

「残念でしたわね、インデックスさん達と一緒にお祭りを回れなくて」

 

「ううん、こうして白井さんと一緒にお祭り回れるだけで楽しいです…それに初めて家族以外とお祭りに来れましたし」

 

「そうですか…わたくしもそれを聞いて安心しましたの」

 

場所は変わって黒子と風斬が一緒に歩いていた、本当ならインデックス達と一緒に祭りを回る筈だったが3人はイカ焼き屋をやっている為一緒に回れなかったので二人はそれを残念がっていた

 

「お〜い!お嬢ちゃん達!金魚すくいでもやってかないかい!」

 

「金魚すくいですか…やってみましょうよ白井さん」

 

「そうですわね…やってみましょうか」

 

金魚すくいをやらないかと出店のおじさんに言われ二人は店に近づく…そして視線を水槽に向けると…その水槽には金魚とある魚(・・・)が泳いでいた、その魚とは…

 

「……おじさん、この魚はなんですの?」

 

「ん?お嬢ちゃん知らないのかい?こいつはピラニアて言う…」

 

「知ってますの!わたくしが聞きたいのはなんで金魚と一緒にピラニアがいるのて事ですの!」

 

何故か金魚とピラニアが一緒に泳いでいた、それを黒子が尋ねるとおじさんは笑う

 

「ふ、だから言ってんだろ金魚すくい(・・・)だってな、さあお嬢ちゃん達の選択肢は3つだ、1つはこのままここから立ち去って金魚がピラニアに食われるのを見殺しにするか、もう1つは金魚を全部すくってピラニアから助けるか、最後の1つはピラニアを全部すくって明日の食卓のおかずにするか…さあどれを選ぶ?」

 

「なんですのその選択肢は!?」

 

「これぞ本当の金魚すくいならぬ金魚救い…なんつって!」

 

「ギャグですの?!」

 

これぞ本当の金魚救い(・・)とおどけるおじさんに黒子がツッコミを入れる、とはいえこのままでは金魚が本当にピラニアに食べられてしまう、だが下手にポイですくおうとすればピラニアに噛まれてしまう…どうしたものかと悩む黒子に風斬は笑う

 

「なんだ、こんなの簡単じゃないですか」

 

「え?」

 

「おじさんポイ一つください」

 

「あいよ、400円ね」

 

風斬は簡単だと笑い400円を手渡してポイを一つもらう

 

「か、風斬さん!?危険ですわよ!ピラニアに噛まれたらどうなさるおつもりですの!」

 

「大丈夫です、こうすればいいだけですから」

 

黒子は風斬の心配をするが風斬は安心してくれと笑う、そして風斬はポイを右手で持つとシュンと音を鳴らしてポイを振るう、同時にザバーン!と音が轟き水槽の水が上へと舞い上がる

 

「「へ?」」

 

呆然とする黒子とおじさんに大量の水が降り注ぐ、そして風斬は素早い手つきで両手にお椀を持ち水と共に落ちてきた金魚とピラニアをそれぞれのお椀に種類毎に入れる

 

「…えへへ、見ましたか白井さん、ピラニアと金魚両方ゲットです」

 

「え、ええ…凄かったですの(あ…ありのまま 今起こった事を話しますの!今風斬さんはたった一回水槽の水をポイで思い切り強く殴りつけましたの!そしたらその衝撃で水が上へと跳ね上がりそれを風斬さんが一瞬で金魚とピラニアをそれぞれのお椀に入れましたの、わたくしも風斬さんが何をしたのか分かりませんが…あれは肉体強化系とか念動力とかチャチなものではありませんの…流石は第一位の妹…今日わたくしは風斬さんの能力の片鱗を見せられたのかも知れませんわ…)」

 

「これで明日のおかずが2品増えました…じゃあ他の所にも見て回りましょうか」

 

「(え、ピラニアだけじゃなくて金魚も食べる気ですの?)そ、そうですわね、参りましょう」

 

風斬は無邪気な子供の様に黒子に笑いかけ黒子は曖昧に笑いながら脳内ではポルナレフ状態だった、そのまま二人は金魚すくいの店から去ろうとするがおじさんが勢いよく立ち上がる

 

「ちょっと待った!嬢ちゃんただもんじゃねえな…なら嬢ちゃんはこいつをすくえるかな?」

 

「…こいつ?」

 

「そうさ、俺が店を始めてから15年…誰もすくう事の出来なかったこいつを嬢ちゃんはすくえる(救える)かな?」

 

おじさんは気に入ったと笑い、風斬ならこいつをすくえるかもしれないと笑みを浮かべる。黒子はなんだと胡散臭げな目をするがおじさんはある水槽を指差す

 

「そうこいつ…生きる化石ことピラルクーをな!」

 

「デカぁ!?こんなのポイですくえる訳ないですの!」

 

「安心しろ、こいつをすくうポイは普通のポイの2.5倍だ」

 

「それでもこんなデケェのすくえる訳ねえですの!」

 

おじさんがすくえと言ったのは全長3メートルはある世界最大の淡水魚 ピラルクー、こんなん釣れるわけないやんと黒子が叫ぶが風斬はまたお金を払って普通より大きいポイをもらう

 

「ふ、流石の嬢ちゃんでもこいつをすくうのはヘビーだぜ?さあ嬢ちゃん…見事にこいつをすくってこんな狭っ苦しい水槽(世界)から救ってやんな!」

 

「もう金魚すくい関係ねえですの」

 

おじさんは流石の風斬も先程のようにすくうのは至難だろう…そう思って笑っていた。もうこんなの金魚すくいじゃない、ピラルクーすくいだと黒子が呟く…そして風斬はポイを水の中に入れ…そのポイをピラルクーへと向かわせピラルクーの頭にポイの紙の部分を貫通しポイが破れてしまう…が、ポイの輪の中にピラルクーが入り込み抜け出せなくなる

 

「よいしょ…捕まえましたよ」

 

「……うそーん」

 

(このおじさん馬鹿ですの)

 

確かにピラルクーはポイですくえないかもしれないがこうやって頭を輪の中に入れれば持ち上げられる、呆気にとられるおじさんに黒子は何故それに気づかなかったかと溜息を吐く

 

「……ふ、まさかこいつがすくわれるとはな…いいぜ嬢ちゃん…持ってきな、そして全国金魚すくいマスターの座はあんたのもんだ。おめでとう」

 

「いやなんですのその変な称号は…てかピラルクーは金魚じゃねえですの」

 

おじさんはいい顔をしてピラルクーを持って行けと託し、台車に水槽を乗せると台車ごと持ってけと笑う

 

「やりましたね、おかずだけじゃなく珍しい魚までゲットしました」

 

「あ、うん…そうですね」

 

ニコニコ笑う風斬と信じられないという顔をしている黒子は祭りの中を台車を押しながら呟く

 

「あ、この魚白井さんにあげますね」

 

「はい?」

 

「私はこんなに魚持ってますし…白井さんだけ金魚すくい出来なかったですから…この子をあげます」

 

「……ありがとですの」

 

風斬がピラルクーをあげると黒子に言うと黒子は風斬の笑顔を見て笑う…だが同時にこう思った

 

(……どうやって寮でピラルクーを飼えばいいんですの?)

 

 

垣根と帆風はインデックス達から離れた後他の夜店を回っていた

 

「さてと…食いたいもんは食ったし次は遊ぶか…射的はもう閉店してるみたいだから…」

 

「輪投げ…なんてどうですか?」

 

「輪投げか…やってみるか」

 

何をやろうかと悩む垣根に帆風が輪投げはどうだと言う、垣根はいいなと頷き近くの輪投げの店に歩く

 

「おいちゃん輪投げやりたいんだけどいくら」

 

「お、美男子に美少女か、お二人さんもしかしてカップルかい?」

 

「ち、違い「いやいや単なる友達だから、カップルじゃねえよ」……」

 

「痛い!ちょなんで蹴るの縦ロールちゃん!?」

 

「……さあ早速やりましょうか」

 

「無視られた!?」

 

「はは、今のはにいちゃんが悪いぞ」

 

「なんでさ!?」

 

ふんと垣根からそっぽを向く帆風と困惑する垣根、そんな二人を見て店主が笑う。そんなコントじみた会話があったが二人はわっかをもらい景品へと輪を投げる、垣根は適当にわっかを放り投げるとキャラメルやラムネ菓子、ポッキー、竜田揚げにわっかが入る

 

「ちょっと待て、なんで竜田揚げがナチュラルに景品になってんだよ」

 

「ああ、それはさっき俺が買ってきて食べなかった分だ」

 

「あんたのお残しを景品にすんなよ」

 

「うぅ…1個も入りませんでした」

 

店主が夜食用に買ってきたのに食べなかった竜田揚げを景品にしていたことに垣根はツッコミを入れる、なお竜田揚げはスタッフ(帆風)が美味しくいただきました

 

 

次に二人が遊んだのはスーパーボールすくい、ポイを渡された二人は水の中を回るスーパーボールをすくいあげようとする

 

「スーパーボールは重量があるから破れやすい、これはテクニックが重要なのだよ」

 

「うぅ…またダメでした」

 

垣根は流れる手つきでスーパーボールをボウルの中に入れていく、垣根は十数個程取れたが帆風は1個も取れなかった。思わず涙目になっている帆風に垣根は半分自分がすくったスーパーボールをあげた

 

 

「パンデモニウムは如何ですか〜あなたに幻覚を見せてくれますよ〜」

 

「……気持ち悪いですわ」

 

「食える訳ないだろ、あんな化け物」

 

『に、肉が食べたいです』

 

夜店で売っていたパンデモニウムは華麗にスルーした二人、その時一匹のパンデモニウムから姫神の様な声が聞こえたが二人にはそれが届かなかった

 

 

「大抵の遊びはやり尽くしましたね」

 

「まあな…てか未だに当麻達と会ってないな」

 

「そういえばそうですわね…」

 

「たく、あいつら何処にいるんだ……」

 

ほぼ全ての夜店を回り尽くした二人はそういえば友達とまだ会ってないなーと話していた。垣根は何処かにいないかとキョロキョロと首を動かして見回す、そしてお面屋の近くで上条達を見つけた

 

「あ!ゲコ太のお面だ!買っちゃおうかな〜」

 

美琴は笑顔でお面屋のゲコ太のお面を手に取ろうとするがそれを上条と食蜂が美琴の伸ばした手を掴み、ゲコ太のお面を取らせないようにする

 

「え?何すんのよ」

 

「悪いがそのお面は買わせられねえな」

 

「同意よぉ、そのお面は買っちゃダメなんだゾ☆」

 

「はあ?なんでよ、いいじゃないお面くらい」

 

お面を買おうとする美琴に待ったをかける二人に美琴は少し怒ったような顔をする、二人はそんな美琴に口を開く

 

「だって…お面で顔を隠したら…美琴の可愛い顔が見れねえじゃねえか」

 

「それにそんなお面に夢中になって私達を見てくれないと困るからだゾ☆」

 

「……馬鹿、そんなわけないじゃない…私はいつだって二人しか見てないわよ//」

 

((((あ〜クソウゼェ、リア充爆発しろ))))

 

美琴の顔が見れないのとお面に心を奪われたくないんだと二人が笑う、二人の背後にキラキラと眩いエフェクトが見えた気がした、それを聞いた美琴は顔を赤くして惚気る。祭りに来ていた人々は爆ぜろと内心で呟く

 

「ふん、二人なんか知らないわ」

 

「!おい待てよ美琴!」

 

「ふふん、逃げられたくないなら私を捕まえてみなさい!」

 

「…いいわよ、捕まえてあげるわ!私達のマイエンジェル!」

 

「…は、馬鹿だな美琴…俺がお前を逃がすわけねえだろ。お前と操祈の為なら地獄の底までついて行ってやるて決めてんだからな!」

 

「あはは!私はそう簡単には捕まらないわよ〜!」

 

((((もう本当に爆ぜろよバカップル))))

 

美琴が踵を返し二人から離れる、二人はそれを見て驚くが美琴は笑いながら顔を二人に向け自分を捕まえてみろと笑う。上条と食蜂もそれを聞いて笑いながら追いかける…そして二人が美琴に追いついたと同時に…3人の周囲が爆発した

 

「「「ぎょえーーっっ!!」」」

 

「「「「リア充が本当に爆発した!?」」」」

 

「「「「バカップルが死んだ!このひとでなし!」」」」

 

「「「「でもスカッとした!ありがとう爆発を起こした誰か!」」」」

 

断末魔をあげるバカップル、それを見ていた人達も騒ぎ出す…因みに爆発を起こしたのは垣根である

 

「か、垣根さん?!なんで爆発させたんですか!?」

 

「イラっときたから」

 

「確かにイラっときましたけど爆破する事はないんじゃないですか!?」

 

「だって読者(みんな)が期待の目で見るから」

 

「メタい事言わないでください!」

 

垣根はイラっときたからという理由で爆発を起こしたらしい、帆風もイラっときたのには同意するが爆破するなよと叫ぶ

 

「警備員よ!これはなんの騒ぎ!」

 

「ヤベェ、先進状況救助隊(Multi Active Rescue)の連中だ…しかもあの声にピンクの駆動鎧…テレスティーナか」

 

爆破の音を聞きつけて駆動鎧を着た数人の警備員が駆け寄ってくる、その内の一人の声に垣根は聞き覚えがあった、幻生の孫の木原=テレスティーナ=ライフラインだと察し自分が爆発の犯人とバレたら不味いと考える

 

「ん?あそこにいるのは垣根…そうか!貴方が爆発の犯人ね!」

 

「いきなりの決めつけ!?まああってるけども……逃げるぞ縦ロールちゃん!」

 

「え!?か、垣根さん!?」

 

「待ちなさい垣根!」

 

テレスティーナは垣根を見つけるとこの爆発の犯人は垣根だと断定し、垣根は捕まってなるものかと帆風の手を掴んで走って逃げる。帆風は垣根に掴まれて顔を赤くしながら一緒に逃げテレスティーナ達は二人を追跡する

 

「あばよ、とっつぁん!」

 

「こちらA班、祭りで能力を使用した能力者を発見、至急こちらに来なさい」

 

『了解です隊長!』

 

垣根はテレスティーナに手を振りながら翼を展開し空へと逃げる、テレスティーナは無線機で応援を呼ぶ…その後垣根と帆風は追ってくる先進状況救助隊から無事逃げ切った

 

 

「はぁ…はぁ…くそっテレスティーナめ、あそこまで執拗までに追いかけてくるか普通?」

 

「多分お子様に見せられないような顔をしねると駆動鎧越しでもわかるくらいの剣幕でしたものね…というかあの駆動鎧速すぎでは?」

 

「まあな…あの駆動鎧は普通の駆動鎧の3倍の力を秘めてるからな」

 

「何処の赤い彗星の専用ザクですの?」

 

なんとかテレスティーナから逃げられた垣根達はそろそろ打ち上がる花火がよく見える穴場へと辿り着いていた

 

「さて…そろそろ花火の時間だ…ここからならよく見える筈だ」

 

垣根がそう呟くと花火が打ち上がる独特の音が聞こえ破裂音と共に夜空に色鮮やかな花が咲く

 

「まあ……本当に綺麗ですね」

 

「だろ…あ〜この光景をあいつらに見せたかったのにな…ま、あいつらも何処かで花火見てんだろ」

 

帆風が花火を見て綺麗だとこぼす、垣根も近くの柵に肘をついて頬杖をつきながら花火を眺める…花火は次々と夜空に打ち上がっていき色とりどりの花を空に咲かせていってはすぐに消えてしまう…だからこそ美しく垣根達はそれを眺めていた

 

 

「見て見て一方通行!凄く綺麗だよ!てミサカはミサカは花火を見上げて見る!」

 

「……そゥだな」

 

「お〜い、かき氷買ってきたぞ」

 

 

「たく…絹旗達は何処へ行ったんだ?」

 

「まああいつらなら大丈夫だろ…そんな事より浜面、向こうで鮭すくいでもしねえか」

 

「いや鮭すくいてなんだ?」

 

(よし、麦野と浜面を二人きりにする作戦は成功て訳よ!)

 

(そして半蔵さん達に頼んでおいた鮭すくい屋に二人が超向かっています)

 

(後は鮭が飛び跳ねた水がむぎのの着物にかかってなんかエロく見える作戦が発動する)

 

(これが私達の完璧な作戦て訳だ)

 

 

「うおおお!根性!」

 

「まだだ!まだ負けねえ!今日こそ勝ってやるぞ第七位ぃぃぃぃぃ!!!」

 

「……たこ焼きの大食いでここまで熱くなれるものなのか…あ、お兄さん僕もたこ焼きお代わりで」

 

 

「わぁ〜!やっぱり花火て綺麗よね〜」

 

「それはどうかしらねぇ、もっと綺麗なものがここにあるじゃない」

 

「そうだな、それの前には花火なんて埃以下だな」

 

「え?何よそれ?」

 

「「美琴」」

 

「!?……馬鹿//」

 

((((またこいつらか…さっきみたいに爆発しねえかな))))

 

 

「花火とは風流な物ですね…」

 

「花火…か、僕の魔術なら簡単にできそうだが…」

 

「いや花火て言うのは金属の炎色反応を利用したもので、音は金属が燃える時の音で、花火の色が違うのは金属によって燃える時の色が違うからなんだよ、だからステイルの魔術だけじゃああの花火を再現するのは難しいかも」

 

((何を言ってるか全然分からない))

 

 

「型抜きで猟虎が一万円稼いでくれたお陰で何でも買い放題になったスね。ありがとな猟虎」

 

「いいいえ、単なる娯楽でお金を稼いだだけですわ」

 

「悪いわねゴーグル君、奢ってもらって…これはお詫びの印よ…二人がイチャイチャしてるシーンを撮ったカップリング写真よ」

 

「いやいつの間に撮ってたんっスか心理定規さん!?」

 

「潤子さんいないですね…垣根さんといい雰囲気になってたらいいのに」

 

 

「わぁ〜!綺麗ですね白井さん」

 

「そうですわね…たーまーやー!」

 

 

「クソがァ!垣根の奴逃げ切りやがったな!」

 

「どうした。テレスティーナ?」

 

「垣根の野郎が爆発起こしてよ…捕まえようとしたら逃げ切りやがったんだよ!」

 

「垣根帝督か…まあ第一位なんだ、逃げ切られるのも無理はねえさ。落ち込むな」

 

「煩えぞ佐久!てか垣根の奴綺麗な女子と手を繋いで逃げてよ…見せつけか!もう○○歳になっても結婚相手が見つからねえ私に対する嫌味か!」

 

(その、顔芸じみた顔を。しなかったら、モテると思う)

 

 

「風情があっていいねえ〜花火て」

 

「花火は正面から見ると一番綺麗だ、と『助言』しておこう」

 

「…花火を使った復讐方法はないものか」

 

「だから何でもかんでも復讐の材料にすんなよ…お、鞠亜が来たみたいだぞペルシ」

 

「すまない!迷子になってしまってね!ふ、この歳で道に迷うとは…いい感じにプライドにヒビが入ったよ」

 

「中々歯ごたえある敵はいねえな…今度垣根に喧嘩売りに行くか」

 

「じゃがバター美味しいな」

 

 

「見てごらん、リリス。日本の花火は綺麗だろう」

 

『確かに綺麗ですわね、と代筆中』

 

 

「ほんと綺麗だねぇ花火てのは…」

 

「ええそうですね」

 

全員が花火を見上げて楽そうに笑っていた、夜空にまた花火が浮かぶ…垣根と帆風はそれを柵に寄りかかって眺めていた…花火が打ち上がらなくなっても暫くは二人は夜空をそこで眺めていた…すると背後から声が聞こえてきた

 

「お!帝督〜!祭り楽しんでるかぁ!!!」

 

「煩えぞ削板ァ!」

 

「浜面は駒場に呼ばれて帰ったから暇だから8人で祭りを楽しもうにゃーん」

 

「操祈と美琴と一緒に回るのもいいけど8人で回るのも楽しそうだからな」

 

「潤子先輩も早く早く!」

 

「早く8人でお祭りを回りましょうよぉ」

 

上条達が集まって大声で垣根と帆風を呼んでいた、それを見て二人は軽く笑った

 

「……たく、騒がしい奴等だな」

 

「………ですね」

 

垣根と帆風は笑って彼等に向かって歩いていく

 

(…垣根さんとの二人きりも良かったですけど…やっぱり皆さんと一緒にいる時も楽しいですね)

 

帆風は上条達に近づきながらそう思った、垣根達と一緒にいる時が一番自分にとって幸せな時間だと

 

(願わくば…ずっとこんな日常がずっと続きますように……)

 

帆風はそう心の中で呟きながら垣根達と話して笑い合う、こうして夏祭りの夜は過ぎていった

 

 

 

 

 

 




夏祭りかぁ…自分は家族としか行った事しかないですね、友達に誘われたりしませんでしたし(笑)、なおピラニア釣りというのは実際あるらしいです、ピラルクーすくいはないけどな!皆さんは夜店で何が好きですか?自分は綿菓子ですね、お祭りがあるときは必ず買ってます、なおメロン味が好きです

なお、この作品ではテレスティーナさんは普通に警備員やってます、他にもとあるの新約に出てきた魔術師やら暗部のあの人も出てきましたが…分かりましたか?作者はマイナーキャラを出すのが好きです。

さて次回は御使堕し編、上条夫妻が漸く登場…後次回は御使堕し編とは言ってもまずは上条さんが地元に帰郷する回にする予定です、ここで上条さんの過去を上手くかけたらいいな〜と思っています

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