カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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いやぁ〜ようやくテストが終わった〜。でも今回のテストは爆死したぜ!(白目)。テスト勉強しながら小説書くと遅くなっちゃいますね…反省反省

今回はフィアンマさんが大活躍、え?超能力者の扱いが悪い?まだ成長時ですから…経験値を上げてる途中なんです。最初の方はまだ無双しませんから(無情)。一応パワーアップポイントというのはあるんですがね…まだ先だからなぁ

フィアンマさんは聖なる右を使わなくても強いんやで、原作だとかませ化されたフィアンマさんですが(僧正に吹き飛ばされる、オティヌスに妖精化を当てたせいでオティヌスが完成した)この作品ではそんな原作での扱いぷりが嘘みたいに強いです(元から強いですが)



腕を振れば勝てる?何そのチート、最近のなろうでも見ねえよ

フィアンマと名乗った青年はそう言うと上条達に笑いかける

 

「神の右席…確かあのテッラさんが所属している組織の……」

 

「そうだ、正確に言うと俺様は神の右席のリーダーだ」

 

帆風が三沢塾の時に知り合ったテッラと同じ組織の人かと呟くとフィアンマはその通りだと頷く、そしてドタドタと誰かが廊下を歩く音が聞こえてきた

 

「おい!無事かお前ら!」

 

懐中電灯を持ってやって来たのは垣根、彼は懐中電灯で部屋を照らすと全員が無事な事を知り安堵の息を吐く、だが床に倒れる火野とその近くに立っているフィアンマを見て目を見開く

 

「……フィアンマ?」

 

「久しぶりだな、垣根。元気にしていたか?」

 

「まあな、てかお前こっちに来てたのか」

 

「ああ、日本には海岸のゴミ拾いに来ていてな。その途中で天使の気配を感じバチカンに連絡を入れてみれば御使堕しなるものが起こったと聞き、その発生源が偶然にも俺様がいた場所の近くでな…そしてここまで来てみればお前の友達が襲われていたので助けてやったんだ」

 

垣根がフィアンマの名前を呟くとフィアンマは旧友に会った様な表情で垣根へと笑いかける。垣根が友達に話しかけるくらいの気安さでフィアンマに話しかける

 

「こいつはお前の知り合いなのか?」

 

「そうだよ、俺の友達のフィアンマだ。こいつは強いぞ、俺の未元物質軍団を一瞬で蹴散らすんだからな」

 

「はは、何をいう垣根、お前こそ俺様の聖なる右を翼で耐えきったではないか。あれは流石の俺様でも驚いたぞ」

 

麦野が知り合いかと聞くと垣根は頷く、そしてお互いがお互いのことを自慢し始めた直後に打ち止め(店主)災誤(息子)が部屋に入ってくる

 

「お客さん、なんの騒ぎだい…て、おい!床で気絶してるのて火野神作じゃねえか!」

 

「む?ここの店主か、なら話が早い。俺様がこの男を捕まえた、警察に連絡してくれないか?後こいつを縛る縄も頼む」

 

「お、おう!おい麻黄、早く縄を持ってこい!」

 

「分かった!」

 

店主が打ち止めの可愛らしい外見で驚いた顔をする、フィアンマが警察に連絡して火野を縛る縄を持って来てくれというと災誤が急いで縄を取りに行く、打ち止めは警察に連絡をいれる

 

「どうした当麻?なんかあったのか?停電かと思えば下で騒がしい音がしたが…なんだったんだ?」

 

「あ、父さん…いや実は…」

 

騒ぎを聞きつけたのか刀夜や土御門達も集まって来た、それを見た上条がここで何が起きたのか説明する

 

「まさか殺人犯がここに潜んでいたとは…当麻達を助けてくれてありがとうございます」

 

「いや構わんよ、人助けは俺様の趣味だからな」

 

「?趣味…ですか?」

 

刀夜がフィアンマに頭を下がるとフィアンマは自分の趣味だと笑う、美鈴(詩菜)が趣味?と首を傾げるとフィアンマが笑みを浮かべる

 

「そう、俺様は世界を救いたい、この世界から争いをなくし誰もが笑って生きる世界を作りたいのだ。だから俺様はその為に毎日人助けをしている、道端に落ちているゴミを拾ったりお婆さんを家まで送ったり、飢え死にしそうな村の人々に農作物の作り方を教えたり、土地を耕したり、戦争を止めたり、オアシスを見つけたり、砂漠に木を植えたりしている」

 

「つまりお兄さんはボランティアの人なの?」

 

「概ねそうだ、3年前まではこんな事をしていなったが垣根に「人を救ったことがない奴が世界を救えるわけねえんだよ」と言われ、ならば世界中の人々を救ってから世界を救おうと考えたのだ…そしたら人助けが趣味になったのさ」

 

「……俺もここまで性格が変わるとは思ってもいなかった」

 

フィアンマは割とボランティアの域を超えている事を何個か言い、垣根の言葉で今の自分がいると呟く。垣根はここまで性格が変わると思っていなかったらしく遠い目でフィアンマを見ていた

 

「さて、私は垣根と少し話があるのだが…少々席を外してくれないかね?」

 

「ああ、友達同士のお話か、確かに私達がいたら話しにくいかもしれないな…じゃあ私達はこれで」

 

フィアンマが刀夜達にこの部屋から出て行ってくれないかと言うと刀夜はそれを聞き入れ美鈴と駒場(乙姫)を連れて出て行く、それを確認したフィアンマは真顔に戻り垣根と向き合う

 

「で、話して何だ?」

 

「なあに、テッラから頼まれた事から言うだけだ。アウレオルス=イザードと姫神秋沙はバチカンで元気に暮らしていると伝えてくれと言われてな。それだけだ」

 

「……そっか、あいつら元気にしてるのか」

 

上条は良かったと笑みをこぼす、垣根達もそれなら良かったと安心する。フィアンマも彼等の笑みを見ていて自分の顔も綻ばした

 

「さて、もう9時か…さっさと風呂に入って寝たほうがいいぞ」

 

「お、そうだな…じゃ風呂に入るか…あ、一緒にフィアンマも入るか」

 

「そうだな、なら俺様も入るとしよう…ところでここは露天風呂か?」

 

フィアンマがもうこんな時間かと呟くと垣根と一緒に風呂に入りに行く、因みに上条達は垣根が土御門達と卓球をしている間に風呂に入っていた

 

「…本当に垣根の友人関係て謎だよな」

 

「「「「「「同感」」」」」」

 

垣根の友人関係は広いんだな〜とあたらめて感心する上条達、彼等は自分達も明日に備えて早く寝ておくかと各自の部屋に行こうとする…その時上条と美琴、食蜂はとある声が耳に届いた

 

『なあ…母さん、今晩…久しぶりにヤらないか?』

 

『あら、刀夜さんたら当麻さん達がいるのに…エッチなのね』

 

「「「!!?」」」

 

刀夜と美鈴の声が三人の耳に届くと三人は会話の意味を理解する、これはアレだ。男女の夜の営みだ。そう気づくと三人は階段を駆け上がり上条夫妻の部屋まで猛ダッシュする

 

『なあ、母さん…私の息子がもう我慢できないんだ』

 

『まあ、刀夜さんたら乱暴なんだから…』

 

『……詩菜、ヤってもいい…』

 

「「「その幻想をぶち殺す!」」」

 

「そげぶ!?」

 

美鈴を布団に押し倒している刀夜に三人がローキックをお見舞いする、刀夜は吹き飛ばされて壁に激突する

 

「な…!何をするんだ!?」

 

「煩えこの変態親父!ナニやろうとしてんだ!ナニだけに!」

 

「てか私のママの姿をしたお義母さんとヤろうとしないでください!私達には先輩のお義父さんと私のママの浮気にしか見えない!」

 

「そんな修羅場見たくないわぁ!」

 

そう、今詩菜の姿は美鈴なのだ、つまり美琴にとっては刀夜が自分の母と浮気しているようにしか見えない、それを許容する程彼等は精神異常者ではない

 

「べ、別にいいじゃないか!大人なんだもの!当麻達もきっと大人になれば分か…」

 

「「「問答無用!そんな事がしたいならR_18に行けぇぇ!!!」」」

 

「ぎいゃあああぁぁぁ!?ナンデ!?」

 

「あらあら、当麻さん達には刺激が強すぎたかしら」

 

わだつみに馬鹿父とバカップルの声が響き渡る、なおフィアンマは温泉卵を露天風呂で作ろうとしているのを店主に見つかり叱られていた

 

 

 

「「「……眠い」」」

 

「……何故女王達はそんなに眠たげなんですか?」

 

上条達は眼をこすりながら欠伸をしていた、帆風はどうして眠たげなのかと首を傾げる。三人は朝まで刀夜が詩菜に手を出さないように見張っていた所為で眠れなかったのだ

 

「そういやていとくンが居ねェな…何してンだ?」

 

一方通行がこの場に垣根がいないと呟く、一同が垣根を探しに行こうかと考え始めた時フィアンマが部屋に入ってきた

 

「垣根の奴なら外で電話をかけている、御使堕しの件について禁書目録と話し込んでいるようだったぞ」

 

「あ…フィアンマさん…と呼んでもよろしかったですか?」

 

「構わんよ、それよりお前達は今は暇か?」

 

「まあ…暇といえば暇だが…」

 

「なら良い、少しばかり俺様に付き合え」

 

垣根は今電話中だとフィアンマが伝える、そしてフィアンマは暇なら自分に付き合えと言うと踵を返して部屋から出て行く。帆風達はどういう事かと首を捻りつつもフィアンマの後を追って行く、フィアンマはわだつみから出て海岸の人気のない場所へと向かう

 

「ここなら問題ないだろう…さて、本題に入ろうか」

 

フィアンマがそう言うと超能力者達は更に首を傾げる、この男はここに自分達を連れてきて何がしたいのかと

 

「アンタは一体こんな場所に私達を連れ込んで何かしたいのよ」

 

「なあに、少し確かめるだけさ」

 

「確かめる?何をだ?」

 

美琴が何をしたいんだとフィアンマを少し睨みながら言うとフィアンマは確かめたいだけだと呟く、削板が何を確かめるのかと尋ねるとフィアンマは口元を歪めながら口を開いた

 

「お前達が垣根の横にいるのは相応しいかどうかを俺様が見定めようと思ってな」

 

直後、上条達の周囲に炎の柱が吹き上がる、マグマの様に突然吹き上がった炎に全員が目を見開く

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

「さて、垣根の奴はお前達の事を高く評価していたが…本当にそれだけの実力があるのか…確かめるとするか」

 

フィアンマはそう言って笑うと掌に火球を生み出し、それを地面に投げつける。地面に当たった火球は周囲に爆散し上条達を襲い上条達はその火球から逃れる

 

「いきなり何すンだオマエ!」

 

「だから言っただろう、見定めると。これはテストのようなものだよ」

 

一方通行が何をすると叫ぶがフィアンマはこれはテストだと笑う、彼は更に火球を掌に作り出しそれを投げつけてくる、それを上条が右手で触れて消滅させる

 

「……ふむ、これが垣根の言っていた幻想殺しか…確かに異能の力には有効のようだが…対処法はある」

 

フィアンマは上条の右手…幻想殺しを一瞥する、魔術師にとってその右手は脅威だと、だが対処法ならあるぞと笑うと右手を振るい炎の波を出現させる

 

「ッ!」

 

上条がその炎の波に手を伸ばし触れる事により消滅させる…が、地面から放たれた火球が上条の横腹へと向かい上条は咄嗟に右手を動かしそれを無効化する

 

「な!?地面から火球を放っただと!」

 

「教えてやろう、俺様は火属性の魔術を扱っている……だが『一つの属性を操るということは、広義において他の属性に影響を与えることである』という理論を応用し俺様は地面や虚空…すなわち土と風に影響を与えそこから火球を放てる様にしているんだ」

 

フィアンマが火以外の属性…土と風に干渉する事で地面や虚空から火球を放つ事が出来ると笑う、そして右手を上へ上げると火の柱や火球が地面から、虚空から出現し上条達を攻撃してくる、縦横無尽に放たれる炎の連撃を上条達はただただ避けるしかない

 

「幻想殺し、確かにその異能を打ち消す力は脅威だが…その右手に当たらなければどうということはない。数で攻めるか軌道が読めない攻撃には滅法弱い…俺様のこの攻撃はさぞ相性が悪いのだろうな」

 

「く…!」

 

フィアンマが嘲笑うかの様に口元を歪め上条に多角的に火球を放つ、上条は右手でそれを無効化するが数が多くて消しきれず攻撃を食らってしまう

 

「チッ!」

 

麦野は舐めるなと拡散支援半導体(シリコンバーン)を投げつけてそこに原子崩しを当てる事で原子崩しを拡散させ火球を全て相殺する

 

「ほう?」

 

「舐めてんじゃねえぞ!」

 

麦野が余裕の表情のフィアンマに原子崩しを放つ、それに対しフィアンマは左手から炎を出現させそれを原子崩しに放ち相殺させる

 

「超能力者の第四位 原子崩しの麦野沈利、曖昧なまま固定された電子を操る能力者か…垣根からは話は聞いていたが想像以上の能力だな…」

 

「余裕な面しやがって…すぐにその表情なくさせてやる」

 

麦野は次々に原子崩しを発射、フィアンマはそれを僅かに身体を逸らす事で避けたり天から火球を飛来させ相殺させる、麦野は0次元の極点でフィアンマの背後へとワープし原子崩しを放つがフィアンマはそれを掌から放つ火炎放射で拮抗させる

 

「それが0次元の極点か…だが安直だな、ただ背後に回るだけとは…やりようによっては無限の可能性があるというのに」

 

「煩えな!いきなり喧嘩ふっかけといて説教とか頭沸いてんのか!…それに、私が背後に回ったのは攻撃の隙を作る為だよ」

 

「……何?」

 

麦野が隙を見せたなと笑う、フィアンマが一瞬驚いた顔をすると麦野と向き合っていたフィアンマの背後に削板が現れる

 

「すごいパーンチ!」

 

謎の力を纏った拳から不可視の拳を放ちフィアンマを攻撃する削板、麦野はこれは防げまいと笑みを浮かべる

 

「…考えが浅いな、この程度で隙が出来たとでも?」

 

「「な!?」」

 

直後フィアンマの周囲を囲む様に炎の渦が発生しすごいパーンチを防ぐ、防がれるとは思っていなかったのか驚く二人にフィアンマが嘲笑しながら両手から火炎を噴出し二人は慌ててそれを避ける

 

「確かに説明できない力とは厄介だな、だがオッレルスの攻撃よりは対処の仕様があるぞ世界最大の原石」

 

「…いきなり攻撃仕掛けてくる根性無しかと思ったが…やるじゃねえか」

 

フィアンマはオッレルスの攻撃よりは防ぎようがあると笑みを浮かべる、美琴が電撃の槍を放つがフィアンマは炎を吹き出して攻撃を防ぐ、食蜂もフィアンマの精神に干渉しようとするがこれも当然の様にフィアンマには通じなかった

 

「これでも喰らいやがれェ!」

 

一方通行が石を蹴り飛ばし超電磁砲以上の速度で石をフィアンマに向けて蹴り飛ばす。その蹴り飛ばされて起こった衝撃波をフィアンマは火炎放射をぶつける事で相殺する

 

「確かお前は第三位の一方通行だったな、ベクトル操作による反射は魔術にも干渉する様だが…攻撃をすり抜ける方法はないわけではない」

 

フィアンマが反射は厄介だが突破する方法はある笑うと掌から炎を噴出しながら一方通行の手を避ける

 

「火とは生命の象徴だ、こうやって身体能力を強化する事も出来てな…だが火とは生命の象徴であると同時に死の象徴でもある…例えばこういう風に人の命も奪いかねんのだからな」

 

フィアンマが火について語りながら一方通行の当たれば大ダメージを与える手を避ける、一方通行はそれをうざったい目で見ていたがふと息が苦しくなっている事に気付く

 

「!?が…ァ…!?」

 

「酸素不足による酸欠、先程からこの場一帯の酸素を炎によって奪い続けていた。一方通行、確かにお前の反射は厄介だ…だが流石のお前でも酸素がなくては生きていけないだろう?お前は化け物などではなくれっきとした人間なのだからな」

 

失神しない様に一方通行は呼吸器内の酸素の制御を行う、フィアンマは無酸素状態なら流石の一方通行でも死んでしまうと言うと一方通行から遠ざかり酸素が彼に届く様にする

 

「まあ安心しろ、垣根の友を殺す様な真似はしない…これはテストなのだからな。お前達超能力者の力は本物だ、確かに並大抵の魔術師なら圧倒できるだろう…だかな、どんな力にも弱点は少なからず存在する…俺様が今お前達にした様にな」

 

フィアンマは上条達は強い、だが決して無敵ではないと淡々と呟く

 

「例えば幻想殺し、その能力は数が多いと全ては防げない、それに軌道が読めなければ防げない、幻想片影でその弱点を補っているのはいいがまだまだだな。次に一方通行、貴様の反射は厄介だが先程の様な無酸素状態になれば失神してしまうのが弱点だ、それに演算を上回る速さで攻撃してきたりする攻撃にも弱い…と言ってもこれはミナ=メイザースレベルの魔術師でない限りその心配はないが…次に原子崩しは単純な火力に頼り過ぎだ、ワープが出来るという利点をもっと活かせ、超電磁砲は単純に火力が足りない。心理掌握は精神攻撃が通じない相手にどう対処するのか対策を練っておけ、原石は自分の力を掌握する事をオススメする」

 

フィアンマは超能力者達に問題点を支持するかの様にそう告げる、その顔は余裕そのもの。自分は超能力者達の問題点を支持するぐらいの余裕があるのだというかの様に

 

「……ああ、まだお前の問題点は言っていなかったな」

 

フィアンマはお前だけ何も言っていなかったと呟き、背後からの奇襲を仕掛けてきた帆風の蹴りを左手で受け止める

 

「!?わたくしの蹴りを片手だけで!?」

 

「緩い、この程度で俺様を倒せるとでも?」

 

帆風はあっさり自分の攻撃が止められた事な驚くがすぐに体勢を整え即座に回し蹴りを放つ、フィアンマはそれを片手で防ぐ。帆風は大型トレーラーの激突以上の衝撃を誇る拳を振るいフィアンマはそれを自身の右手で防ぐ。二人の拳がぶつかった瞬間帆風の頭の中にある情報が流れてきた

 

ーーー神の如き者(ミカエル) 聖なる右 世界を救う力ーーー

 

「「!?」」

 

突然の出来事に帆風とフィアンマは即座に離れる、帆風は頭を抑える…今のは何かと。軽い頭痛の様な鈍い痛みが帆風を襲いフィアンマも自身の右手を呆然と眺め…そして笑みを浮かべて呟いた

 

「成る程…アレイスターめ、御使堕しすら利用していたのか…しかもこの分なら垣根も知らない様だな。全く…アレイスターの考えている事は理解できん」

 

「?…どういう意味ですか?」

 

「まだお前は知らなくてもいい。まさか人為的に魂を誘導するとはな…」

 

フィアンマが何かブツブツと呟き帆風がどういう意味かと尋ねる、フィアンマは知らなくていいと意味ありげな笑みを向けると炎を帆風の目の前に出現させ帆風は慌てて炎を避ける

 

「帆風潤子、貴様の肉体強化は凄まじい…聖人…とまではいかないが凄まじい威力だ。単純な力と速さ…だから強い。だが同時に自分以上に強い敵には勝てない上に近距離戦しかできないのが難点だが」

 

「…わたくしが気にしている事をズバズバと言いますね」

 

「…だが、お前なら垣根と…いや、これはまだ早慶か」

 

垣根は帆風に問題点を呟いた後引火による大爆発を帆風の周囲に起こし帆風を吹き飛ばす、吹き飛ばされた帆風はゴロゴロと地面を転がり倒れこむ

 

「うおおお!」

 

削板がすごいパーンチをフィアンマに放つ、その不可視の拳は真っ直ぐフィアンマに向かい…フィアンマの身体をすり抜けた(・・・・・)

 

「何!?」

 

「今のは蜃気楼…幻影だ」

 

驚く削板の背後から声が聞こえ振り返るとフィアンマが立っていた、そしてフィアンマは削板の腹を炎を宿した拳で殴りつけ爆発を起こし削板を吹き飛ばす

 

「私を……忘れんな!」

 

美琴がコインを空中へと投げ指で弾き超電磁砲をフィアンマへと放つ、フィアンマはそれを軽く一瞥すると火炎放射を吹き出しぶつけ合う、一瞬拮抗するもすぐに炎が押し返し超電磁砲をかき消していく

 

「え!?」

 

「確かその超電磁砲の射程は50m程だったな、それは空気摩擦でコインが溶けてしまうためらしいが…こういう風に炎でコインを溶かしてしまえば消えてしまう、覚えておけ」

 

驚く美琴にフィアンマは腕を振るい周囲から炎を吹き出させ美琴の表皮を焦がす。麦野の原子崩しが何本もフィアンマに放たれるがフィアンマはそれを炎の渦で防御する

 

「弱い、弱過ぎるぞ超能力者(レベル5)。この程度の実力で垣根の横で戦えると思っているのか…ならそれは垣根に対する侮辱だ」

 

フィアンマは弱過ぎると冷たい目で超能力者達を見下す

 

「本当に怠惰だな、お前達は…人に頼るのは楽でいいだろう、人の考えに従うのは楽だろう。本当にお前達は怠惰な人間だよ」

 

「……どういう意味だ」

 

「そのままの意味だ、お前達はいつも垣根に頼り過ぎている、垣根の言っている事をただ聞き、それを実行する…それだけだ、お前達は垣根の命令を聞く機械(ロボット)の様な物だ…それは仲間とは言わん。道具という」

 

「違う!俺達は垣根に頼り過ぎ…「違わない」!?」

 

フィアンマが上条達を怠惰と断言すると垣根に頼り過ぎている、それは単なる機械と同じだと嘲笑うと上条はそれを否定しようとするがフィアンマはそれを一声でかき消す

 

「違わないだろう、お前達は垣根に頼り過ぎている、頼るという事は信頼ではなく甘えだ。本当の仲間とは、そういうものではない筈だ。お前達は単に垣根を頼っているだけ…何も違わないだろう」

 

「「「「「「「……ッ!」」」」」」」

 

フィアンマの言葉に固まる超能力者達、確かにフィアンマの一言を彼等は否定できない。インデックスの時もアウレオルスの時も垣根に助けてもらってばかりだった、特にコロンゾンの時はお荷物も同然だった…確かに甘えと捉えても文句は言えないだろう

 

「…何故垣根は俺様達神の右席ではなくこんな脆弱な奴を仲間にしたのだ、理解に苦しむ。まあいい…もう下らん戦いは終わりにするとしよう」

 

フィアンマが右手を空へと掲げる、上条達の頭上に巨大な火球…小さな太陽と見間違う程の巨大火球が創成された

 

「「「「「「「な!?」」」」」」」

 

火球が炸裂し無数の火が雨の様に降り注ぐ、上条達がいた場所を覆い尽くさんばかりの火の雨にフィアンマの視界から上条達の姿が消える。大地が焼かれ周囲が煙で充満する

 

「……呆気ない、この程度の実力しかないとは…垣根はこいつらに何を期待していたのだ?」

 

フィアンマは呆気ないと呆れる様に溜息を吐き出す、親友があれ程自慢げに語っていた超能力者達は自分には手も足も出なかった。それだけで呆れるのには彼にとって十分だった、この場から立ち去ろうとフィアンマが考え始めたその時

 

「…確かに俺達はあいつに頼り過ぎたかもしれねえ」

 

「………耐えたか」

 

煙が晴れ視界が良くなってくる、そこで見えたのは五体満足の上条達。フィアンマはあれを耐えきったのかと薄く笑う、そんなフィアンマに眼もくれず上条は口を開く

 

「あんたの言う通りだ、俺達は弱いかもしれねえ、垣根に頼り過ぎたかもしれない…だけどよ、それで…それだけで垣根の側にいる資格がないだの言われる筋合いはあんたにはない筈だ!」

 

「………ほう?」

 

「確かに俺達は垣根の足を引っ張ってるだけかもしれない、でも…だからてあいつの側にいたらダメなのかよ!あいつだって万能でもなけりゃ神様でもねえんだ!あいつが一人で無茶しねえ様に…友達が支えてやりてえんだ!」

 

「だがお荷物(お前達)がいたせいで垣根がお前達を庇って死んだとしたらどうする?それはお前達がいたから死んだと言うことになるのではないか?お前達が弱いから垣根はお前達を守って死ぬ…そんな事もあり得るかもしれんぞ」

 

上条は自分達は弱い、でもそれだけで友達(垣根)の側にいてはいけないのかと叫ぶ。フィアンマはそれを聞いて僅かながらに笑い上条達を庇って死んだらお前達の責任だと問いかける。その問いに帆風が答えた

 

「いいえ、垣根さんは絶対に死にませんわ」

 

「…何故そう言い切れる?」

 

「決まっています、わたくし達がいるからです。わたくし達は垣根さんを死なせたりしないからです」

 

「…は、答えになってないな」

 

自分達がいるから垣根は死なないと揺るがない目で答える、フィアンマは理想論だと鼻で笑いながらも上条達を見る目を変えていく

 

「ごちゃごちゃ煩えンだよ、赤男。いちいちこっちの事情に突っかかりやがって…オマエはていとくンの親御さンなンですかァ?」

 

「キモいたらありゃしないね、あんまり過保護になりすぎると垣根に嫌われるぞ」

 

「それに黙って聞いてりゃ私らが垣根が側にいる資格がないだのアンタの個人的な解釈で決めて…垣根が聞いたら怒るわよ」

 

「てか、いきなり喧嘩吹っかけておいて説教しても説得力ゼロよぉ」

 

「同感だ、根性はあるが常識はない様だな」

 

超能力者達は次々にフィアンマに文句を言っていく、その罵言にフィアンマは口元を歪めていく

 

「…いい顔になってきたな、確かにお前達の言う通りだな。俺様は喧嘩をいきなり仕掛け、個人的な意見を一方的に喋っていただけだったな…確かにこれは良くなかった、反省しよう……だが俺様は意見を変える気は無いしお前達が垣根の側にいる資格があるとは思えない…だから俺様に勝ってお前達が強いという事を証明してみせろ」

 

フィアンマが超能力者達を挑発する、先程の様に侮った顔ではなくスポーツマンが試合中に見せる勝負に興奮して顔を綻ばせる様な表情で笑う

 

「…て、奴さんは言ってますけど…どうする」

 

「決まってンだろ上条…あいつをコテンパンにして俺達が強いて証明してやる」

 

「ボコボコにして自分が言ってた事は間違いです、すみませんでしたて土下座させながら言わせてやるか」

 

「賛成、私達を2度と弱いなんて言わせないくらいまで叩きのめしてやるわよ」

 

「賛成〜☆」

 

「よし、俺も根性を入れ直すか」

 

「…わたくしも全力でいかせてもらうので…怪我をしても知りませんよ」

 

超能力者達も笑みを浮かべながらフィアンマを見据える、それを見てフィアンマはよりいっそう笑みを深くする

 

「……上等だ、返り討ちにしてやろう」

 

フィアンマのその言葉を合図に上条、一方通行、削板、帆風、麦野の姿が消える。そして上条、帆風、削板が一瞬でフィアンマの正面へと移動し拳を振るう、その三人の拳をフィアンマは右手で削板の拳を払い帆風の拳を左腕でガード、上条の右手の拳は紙一重で避ける

 

(幻想殺しで触れられてしまっては肉体強化が解けてしまうからな…避けるに限るな)

 

フィアンマが幻想殺しで殴りかかられては非力な自分では分が悪いと判断し上条の攻撃のみ回避し二人の拳は両手で防ぐ。そして火炎放射を上条達に放つが上条が口を開く

 

「優先する人体を上位に、火を下位に!」

 

「…!テッラの光の処刑か。先程の攻撃もそれで防いだのか」

 

フィアンマは先程の火炎も光の処刑で防いだのかと呟く、光の処刑の効果で上条達はその身に炎を浴びても火傷一つつかない、彼らは炎に臆する事なくフィアンマに拳を振るう。フィアンマはそれをヒラリヒラリと避けつつ拳を受け流していく

 

「私らを忘れてんじゃねえぞ!」

 

「……ふん」

 

フィアンマは炎の渦を展開し背後に現れた麦野の原子崩しを防ぐ、次々に放たれる原子崩しをフィアンマは炎の渦で防御していく

 

「真上がガラ空きだぜェ!」

 

「む?」

 

一方通行は背中に竜巻を背負いながら空気を圧縮しプラズマを形成、それをフィアンマき投げつける。核シェルターすら破壊するその一撃をフィアンマは膨大な熱量を誇る火炎を掌から放射しプラズマにぶつける、プラズマと火炎は激突した瞬間対消滅が起こり爆風が生じフィアンマ達に爆風が襲いかかる

 

「中々やるな、だがこの程度では俺様は倒せんぞ」

 

「……ああ、知ってる。この程度じゃ倒せないてな…だから最大の必殺技で速攻で倒してやる」

 

「何……?」

 

フィアンマが自分はこのままでは勝てないと笑う、だが上条は自分達の最強の技で倒すと笑う。フィアンマが訝しむと同時に麦野の0次元の極点で上条以外の四人がフィアンマの周囲から消え上条も能力を使ってこの場から離れていく。フィアンマは何が起こるのかと周囲に目を向け気づいた、美琴と食蜂がフィアンマの方を真正面から見据えていた

 

「喰らいなさい、これが私と操祈の…」

 

「これで終わりよぉ…これが私と美琴の…」

 

美琴が指でコインを弾きフィアンマに放つ、それだけなら通常の超電磁砲だった…そう普通ならば…だが、食蜂はリモコンのボタンを押し水分操作を行う。そして二人は声の出る限り大声で叫ぶ

 

「「全力だぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

「!?」

 

食蜂がコインの表面を水分の格子模様で覆う、それによりコインの表面を覆う水分が弾体の熱を奪って冷却を促しつつ、蒸気として爆発的に膨張させることでより高い速度を叩き出す。この超電磁砲は飛距離が伸びれば伸びるほどさらに加速し威力を増す…その名も液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)。第五位の御坂美琴と第六位の食蜂操祈の協力があって放てる最大の技にして超能力者の技なら垣根を除けば超能力者最大の威力を誇る必殺技である

 

「……これは炎では防げないな」

 

超威力を持つ必殺技を前にフィアンマは棒立ちしたまま液状被覆超電磁砲を眺める、そんな必殺技を繰り出されてピンチな筈のフィアンマだがその顔は笑みを浮かべており…そしてフィアンマは液状被覆超電磁砲に飲み込まれていった

 

「……やったか?」

 

上条がそう呟く、あれを喰らって無事な筈がない。寧ろ死んでしまっていないかと上条達がフィアンマの心配をし始める…だが、その心配は無用だった

 

「驚いた、まさかあれ程の威力をもう技を持っているとは…いやはや垣根の見る目は正しかったという事か」

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

煙の中から平然と立っているフィアンマが上条達は目視した。だが彼等の視線はフィアンマに向いていない、液状被覆超電磁砲のコインを指で摘んでいる右肩から出現した歪な形をした第三の腕(・・・・・・・・・・)に視線を集中させていた

 

「な、んだ…それは…」

 

「聖なる右、世界を救う力…とでも言おうか」

 

フィアンマは自身の右手の力が空中分解した姿である第三の腕を振るう

 

「破壊力はいらない。触れれば終わるのだから、相手を壊すための努力は必要ない」

 

腕を振るった、それだけで一方通行と麦野が風に飛ばされた葉っぱの様に蹴散らされる

 

「……え?」

 

「速度はいらない。振れば当たるのだから、当てるための努力は必要ない」

 

帆風は何が起こったのか理解できなかった、もう一度腕が振るわれる、削板と美琴、食蜂が同じ様に吹き飛ばされる

 

「……は?」

 

「ふむ、驚きのあまり声がでないか…これは俺様の能力 聖なる右の力でな、これには「倒すべき敵や試練や困難」のレベルに合わせ自動的に最適な出力を行う性質があってな。簡単に言えば腕を振れば勝てる、それだけだ」

 

その力はRPGでいうならばコマンドに『倒す』がついてるようなものだ、フィアンマがそれを説明するかの様に腕を振るう。それにより帆風が吹き飛ばされる

 

「…帆風ちゃん?」

 

地面に倒れた帆風に意識はない、一方通行達もたった一撃でノックアウトされている。残された上条はこの現状を起こしたフィアンマを睨む

 

「フィアンマああぁぁぁぁぁ!!」

 

「そう怒るな…といっても無理はないか、まあいい。俺様も一度試してみたかったんだ、お前の右手と俺様の右手…どっちらが優っているのかをな」

 

上条の右手がフィアンマへと向かう、フィアンマは軽く笑い第三の腕を動かす…直後衝撃音が響く。不思議な右手を持つもの同士の激突、その戦いの勝者はただ一人

 

 

 

「うにゃー、派手にやってくれたもんだにゃー。これは隠蔽作業と土地を戻すのに時間がかかりそうだぜい」

 

「そうか…すまんな。ついはしゃいでしまった」

 

土御門が呆れた声を出すとフィアンマは土御門に頭を下げる。彼等の視線の先には荒れ果てた大地と戦いの爪痕を残す大きな地面の裂け目など戦う前の光景とは大きく変わっていた

 

「でもまあ、超能力者を赤子扱いとは…流石神の右席のリーダーだにゃー」

 

「いやそうでもないぞ、戦って分かったが…あいつらは全員大きく化けるぞ」

 

「?どういう事だ?」

 

「…ふ、垣根の目は正しかった様だな。逆に俺様の目は節穴だな…あんな奴らを雑魚と一瞬でも考えてしまったのだからな」

 

土御門は超能力者ではフィアンマに叶わなかったかと呟く、だがフィアンマは首を振り上条達は化けると呟くと彼は地面で気絶したまま寝ている上条達を横目で見る

 

「……さて、あいつらの中で誰が一番早く化けるのかな?」

 

フィアンマはそう呟くと上条達をその場に放置したまま、土御門を連れてこの場から去っていく

 

 

 

「そうか…天使を倒せばこの御使堕しは解除されるのか…ありがとな助かったぜ」

 

『うん、他にも分かったらまた連絡するんだよ』

 

垣根は上条達とフィアンマが戦っていた事など露知らず、インデックスと御使堕しについて携帯で話し合っていた…そんな彼を無言で見つめる人物がいた

 

「…………」

 

その人物の名はミーシャ=クロイツェフ、彼女は機械の様に無機質な目で垣根を見下ろす。その目は獲物を捕らえた狩人そのもの…彼女は垣根を観察するかの様に見据える。そんな彼女の右手にはバールが握られていた

 

 

 

 

 

 




うーん、戦闘描写が雑ぽい、フィアンマさんの聖なる右てやっぱりチートですね。そして等々現れたミーシャ=クロイツェフ…彼女はいったい何者なんだー(某)

次回、等々現れる天使。ていとくん達は天使を倒すことはできるのか?次回もサービスサービスぅ!…すみません、ネタに走りました。あと最近この作品カプ厨要素がない…こ、この話が終わればカプ厨要素だしますから(震え声)

次回もお楽しみに!
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