因みにサブタイが某撲殺天使なタイトルな理由はミーシャて最初はバール持ってたじゃないですか、そこからドクロちゃんぽいな〜て思ったからです
「お〜い、お前ら。御使堕しの解除方が分かったぞ……て、なんでお前ら服が泥だらけなんだよ?」
「「「「「「「……泥遊びしてた」」」」」」」
垣根は電話を終えわだつみに戻ってきた、そして一階のテレビがある部屋に行くと上条達に解除方法が分かったと伝える…だが垣根は何故彼等の服が汚れているのかと気になったが全員が目を逸らし泥遊びで汚れたんだと呟いた
「ははは、子供は泥遊びが好きな様だな。だが着替えてきたらどうだ?その格好だと汚いぞ」
(((((((ぶん殴りたい、この笑顔)))))))
フィアンマが汚いから服を変えてきたらどうだと笑う、超能力者達は元凶が何笑ってんだと青筋をピクピクさせながらフィアンマを睨みながら握り拳を作る
「で、その解除法てなんなんだにゃー先輩?」
「ああ、解除方法は至ってシンプル。天使を倒せばいいだけ。簡単だろ」
「……言うは易く行うは難しだにゃー…てか、人が天使に勝てる訳…いや先輩なら勝てそうだぜい」
「当たり前だ、こいつは俺様の目標点の一人だぞ。天使如きに負けてしまっては困る」
解除方法は天使を倒す事だと垣根が言うと土御門は天使は人では倒せない、と言いかけるが垣根なら勝てそうだとこぼす。フィアンマも垣根なら余裕余裕と笑みを浮かべる
「……なあ、聞こうと思ってたんだけどさ…天使てどれくらい強いんだ?」
「お?当麻も天使に興味が湧いてきた?」
「いやさ、此間は悪魔で今回は天使なんだろ?敵の事は先に知っておいた方が戦う時楽かな〜と思って」
「ふ、勤勉な様だな…いいだろう、俺様が教えてやろう」
上条が天使とはどれくらい強いのかと尋ねるとフィアンマが何処からか眼鏡を取り出しそれをかける。そして何処から持ってきたのか黒板とチョークも取り出し天使について説明し始める
「天使というのは科学でいうロボットの様なものでな、神話上の様な自我などは一切ない。ただ神が記したプログラムの通りに行動するだけだ」
「つまり天使てのは強いペッ○ー君て事か」
「おい軍覇、その例えやめろ」
フィアンマが天使とはロボットの様なものと教える、軍覇は某ロボットの名前を呟き垣根が彼の頭を殴る
「で、その実際の強さてどれくらいなんだよ」
「そうだな…簡単に言えば天使は人が使う魔術は使わない、天使のみが扱える術式で攻撃してくるだろうな」
「ンで、その天使の術式てどンな能力なンだ?」
「ふむ、天使によって使う魔術は異なるが…下級天使は精々人間が扱う魔術より強い程度だが…大天使クラスになると星を破壊するくらい容易いレベルの魔術を行使してくるな」
「……あれ?聞き間違いかにゃーん?星を破壊するとか聞こえた気がする」
フィアンマが大天使クラスになると星を破壊する規模の魔術を使うと呟くと麦野が聞き間違えかと呟く、垣根を除く超能力者達が今のは嘘だと言ってくれと冷や汗を流しながら期待の目でフィアンマを見るがフィアンマは冷酷に真実を告げる
「いや事実だ、大天使クラスの天使は存在そのものが天災と言ってもいい。
「……インデックスといい、アウレオルスといい…何で俺達が戦う敵て毎度毎度ヤバい奴ばっかりなんだよ」
「…神様て絶対に私達の事が嫌いよね」
「寧ろ好き過ぎて虐めてるんじゃないかしらぁ…小学生が好きな子に悪戯するみたいに」
フィアンマが天使の恐ろしさを教えると上条達は何で自分達が戦う敵はこんなんばっかなのかと頭を抱える、神様は自分達の事が嫌いすぎているのではないか、もしくは好き過ぎて意地悪しているのかと疑う上条達
「でもまあいいじゃねえか、天使と戦う機会なんてそうないんだ。寧ろレアな体験だと思って倒してやろうぜ」
「…垣根さんて本当に能天気ですね」
垣根は滅多にない機会だから元気を出せと笑う、帆風は通常運転の垣根に半笑いする
「それにいざとなったらフィアンマがいるしな、フィアンマの聖なる右なら天使にも勝てるしな」
「まあな…だが俺様は極力手を貸す気は無いぞ。俺様がやったところで一撃で倒してしまうのは何ともつまらん幕引きだ…なら垣根が天使を倒した方が面白いだろう」
「言うと思った、まあ俺もお前に倒してもらおうなんて思ってなかったけどな。天使くらい倒せなきゃコロンゾンは倒せねえからな」
「……はぁ、お気楽な二人だにゃー。相手は天使だってのに」
フィアンマと垣根が軽口を言い合う、土御門はやれやれと首を振る。上条達はその光景を見て笑う
「後は天使が何処にいるかだが…まあ、その内やってくるだろ。主に当麻にバールで殴りかかってくる形で」
「いや何その襲われ方!?怖っ!」
「大丈夫、大丈夫。幻想殺しの所為で御使堕しの影響を受けてないから犯人だと思われて襲われるだけだから」
「大丈夫の要素が一つもない!?」
垣根が上条にバールを持った天使に殺されるなよと冗談交じりに呟くと上条が巫山戯んなと叫び返す
「てか、先輩のお義父さんは大丈夫なの?天使に狙われる可能性はないの?」
「そうよぉ、お義父様が天使に狙われちゃうんじゃないのぉ?」
「いや安心しろ、天使っても御使堕しの被害者だ。天使は自身が『堕ちてきた』て理解してるから術の存在は理解している筈だ、 だが周囲で『誰が誰を演じているのか』までは理解出来ねえんだからな、だから親父さんが術者て気付かれる心配はねえ」
「そっか、なら父さんが狙われる心配はないのか…良かった」
美琴と食蜂が刀夜が狙われる心配はないのかと垣根に尋ねるが垣根はその心配はないと笑う、天使は御使堕しの被害者でありその術者の存在は理解出来ないのだと教えると上条が安心した様に息を吐く
「ん?今私の名前を呼ばなかったか?」
「うわ!?父さんいつの間に!?」
「いや少し通りかかっただけだ。で、当麻達は何を話していたんだ?」
「べ、別に!友達同士のくだらない会話だよな!なあ皆!」
「お、おう!そうだな!」
「?ならいいんだが…悩み事があったら父さんに相談するんだぞ」
刀夜がいつの間にか部屋に入ってきており上条達がビクッとなる、上条は何とか誤魔化し削板もそれに相槌を打ち刀夜は首を傾げながらも納得し部屋から立ち去る。それを見てホッと息を吐く上条
「親には心配をかけたくないのか、そこら辺はまともなのだな」
「おい、まるでその言い方は俺がまともじゃないみたいに聞こえるんだが」
「彼女が二人いる時点でまともではないだろう、この色欲男」
「うっ…!それを言われたら返す言葉もねえ…まあ、父さんや母さんを魔術だのの世界に関わらせる訳にはいかねえからな」
フィアンマの言葉に何も言い返せない上条、彼は親には面倒事に巻き込ませたくないのだと言うとフィアンマは軽く笑う
「成る程、確かにお前の両親は一般人だ。魔術とも超能力とも本来なら縁のない人間だからな、その判断は正しい」
「確かにそうだぜい、下手に関わらせると魔術師に狙われちまうからな。ただでさえ超能力者の親てだけで誘拐されやすいのにこれ以上面倒事に関わらせない方がいいな」
フィアンマと土御門はその判断は正しいと頷く、下手に関わらせると魔術師に御使堕しを起こした術者としてその方法を探る為に狙われる可能性もある。それにただでさえ超能力者の親とは学園都市の技術を盗もうとする外部の人間に狙われやすいのだから
「それもあるけど…両親にあんまり心配かけたくないていうか…ほら、昔から迷惑掛けたから…今回も心配して欲しくなくてさ」
「…だから、気づかれない内にさっさと天使を倒したいと。当麻らしい考えだな」
両親に気付かれないうちに早く倒したいと呟く、そんな上条に垣根はお前らしいと笑う
「さて、俺もオティヌスに天使の居場所を掴んだか電話で聞いてくる。少ししたら戻るから少し待ってろ」
垣根は立ち上がって携帯を取り出し外へと出て行く、その後入れ違いになるかの様に
「あれ?あのホストの格好した兄ちゃんは?注文のコットンキャンディーソーダ持ってきたのに」
「いやなんで海の家にコットンキャンディーソーダがあるんだよ」
「客が望む品を提供する、それがうちの流儀でね」
「何処の
打ち止めが注文のコットンキャンディーソーダを待ってきたと言うと麦野が何故海の家にコットンキャンディーソーダがあるのかと返す、店主は笑って何処ぞのカエル医者の様な事を言うと美琴がツッコミを入れる
「あ、じゃあわたくしが垣根さんにこれを持っていきますね」
帆風はそう言ってコットンキャンディーソーダを店主から受け取ると外に出て行った垣根に届けに行く、上条達は暇になったのかテレビをつける。そこには警察官の姿をしている美琴と食蜂に手錠をかけられた一方通行がテレビに映った
「うにゃー、カミやん達は俺らの目からは姿が入れ替わってない様に見えても現実には入れ替わってるんだにゃー」
「ふむ、未元物質の影響で姿は変わっていない風に見えるが実際は別の人間と魂が入れ替わっているのだろうな。未元物質でも完全に術式を遮断する事は不可能だっのか」
「いや、なンで俺が警察に捕まってンだよ」
土御門とフィアンマはテレビに超能力者達の姿が映ったのを見てやはり完全に術式から逃れたわけではないのかと呟く、一方通行は自分の姿をした犯罪者見てドン引きする。だが一方通行自身犯罪者に見えるので違和感は全くと言うほどない
「えっとなになに?ロリコン容疑で容疑者の
「いやおかしいだろ御坂ァ!俺じゃねェだろ!容姿は確かに俺だけど中身は別物だろ!」
「「「「「黙れロリコン」」」」」
「」
ロリコン容疑で等々一方通行は捕まったのかーと軽く言う美琴に一方通行がキレる、だが五人にロリコンは黙れと返されると一方通行は沈黙し部屋の隅っこに移動し体育館座りをする
「………」
「落ち込むなよ一方通行!ロリコンなのは事実だろ!(あー!すまんすまん!嘘だって一方通行!ジョークだよジョーク!)」
「打ち止めと暮らしてる時点でロリコン決定なのよねー(そうよ!私達がアンタをロリコンだなんて思ってる筈がないじゃない!)」
「もうロリコンだって主張力しちゃいなさいよ!(一方通行さんがロリコンな筈ないじゃないのぉ!皆失礼よ!)」
「まあ落ち着けよ
「例えお前がロリコンでも俺はお前の友達だぞ!」
「本音と建て前が逆なンだよオマエらァァァァ!!愉快なオブジェに変えてやらァァ!」
落ち込んだ一方通行を励ます為に上条達は励ましの言葉を言う、だが思っている事と建て前の言葉がつい逆になってしまい一方通行はブチギレ、わだつみが一気に騒がしくなる
「やれやれ、騒がしい奴等だ…」
フィアンマはまるでバーボンを飲むかの様に大きな氷が入った麦茶を飲む。その姿は一種の美しさを表している、そしてグラスを掲げ麦茶が入れられたグラス越しに上条達を見る
(ふ、自分でも信じられんな。こんなお子様達がいずれ我々神の右席と同格…いやそれ以上の存在になるなど…まあ、俺様にとっては些細な事だ。俺様は人々が救えるのなら何人でも俺様を越えようが構わん)
フィアンマはそう考えながらまたグラスに口をつけ麦茶を飲み始める
(だが、いち早く化けるのはやはり幻想殺しだろうな。それでもまだ本来の力…神浄討魔には至らないだろうが…幻想殺しの本来の使い方を掌握すればこの俺様でも危うい存在になるだろう)
フィアンマは飲み干したグラスをテーブルに置く、そしてテーブルに両肘を立てて寄りかかり、両手を口元に持っていき口元を隠す
(だが1番の予想外は
フィアンマは口元を隠しながら笑う、アレイスターは本当に面白い事を考えたと
(
フィアンマは脳裏にある人物を思い出す、そしてフィアンマは面白そうに笑った
(さてさて、中々面白い事になってきたな…)
「んじゃ、やっぱり天使はここら辺に潜んでいるのか」
『ああ、今メイザースと共同で天使の位置を探知してはいるが…何分天使は優れた隠蔽の魔術を持っている…旧約では溺れた子供を助け、人と共に食事をした、更には『トビト記』においては
オティヌスと垣根は御使堕しについて話し合う、オティヌスは天使は自身の存在を完全に隠蔽する術式がありそれのせいで完全に居場所が特定できないらしい。それを聞いた垣根は眉をひそめる
「成る程、天使の術式てのは本当に厄介だな」
『ああ、私達魔神でも天使の術式等専門外だからな。あの禁書目録でさえ天使の術式 神戮を模倣した硫黄の雨は大地を焼くは使えても肝心の天使の術式は扱えなかった様だしな…まあ、術式に関しては誰も天使の術を知らないからなのだがな』
「インデックスや魔神も知らない天使の術式…興味が湧いてきたな」
『まあ、私は北欧神話の魔神だ。十字教の術式は知っても意味がない…まあ十字教の魔神がいたとしたら別だが』
オティヌスは北欧神話の主神の名を持つ魔神である…故に違う宗教の魔術は使わない。使えないことがないが北欧神話の術式が得意なので使っているだけである、簡単に言えば弓使いがわざわざ剣を使って戦うよりも弓を使った様が戦いやすいのと同じだ
「ありがとなオティちゃん、こっちも気をつける。また何かあったら教えてくれ」
『ふん、まあ精々頑張れよ。天使は魔神程ではないが気をつけろよ。油断していい相手ではないのだからな』
「分かってるよ。心配ありがとな」
『心配などしてないさ、盟友なら勝つと信じているからな』
「そうかい、じゃ切るわ」
オティヌスとの通話を終えた垣根は携帯を閉じて懐にしまう、その時後ろから声が聞こえた
「あ!ここにいましたか垣根さん」
「ん?縦ロールちゃんか?何か用か?」
「いえ、店主さんがコットンキャンディーソーダを持ってきてくれたので届けにきました」
「お、サンキュー。丁度喉が乾いてたんだ」
帆風が垣根にコットンキャンディーソーダを手渡す、垣根はストローでソーダを吸い喉を潤す
「……すまねえな縦ロールちゃん」
「?なんで謝るんですか?」
「いやな…御使堕しの所為で折角の海で泳ぐ予定が台無しだしな…本当悪いと思ってる」
垣根が折角海に来たのに御使堕しの所為で泳げなくなって本当にすまないと謝る、それを聞いて帆風は微笑む
「いいんですよ、確かに泳げなかったのは残念ですが…また来年でも来ればいいんです。それに皆さんと一緒に来れただけでもわたくしは嬉しいんです」
「……縦ロールちゃんマジ天使だわぁ〜癒されるわぁ」
「いえいえ、垣根さんの方が(能力的に)天使ですわ」
帆風が泳ぐのはまた来年でも構わない、全員で来れただけでも嬉しいと笑うと垣根が天使かよと笑う…そんな二人に忍び寄る影が
「…問一。『御使堕し』を引き起こしたのは貴方か」
「「!?」」
そこに立っていたのは…ワンピース型の下着にも似たスケスケの素材と黒いベルトで構成された拘束服と赤い外套を羽織り、リード付きの首輪をした金髪の13か14くらいの少女…手にバールを握った彼女はジルジリと二人に歩み寄る
「解答がない場合、犯人と断定するがよろしいか」
「な…サーシャ…いや、ミーシャ=クロイツェフ!」
「…私の名を知っている、つまり御使堕しを起こした犯人と確定」
「いや待って!俺は術者じゃない!」
彼女…サーシャ…いなサーシャ=クロイツェフの肉体に入っている
「問二。なら何故貴方は他と違い肉体の入れ替わりを
「な……?お、俺が入れ替わっていない?当麻みたいに……?何故?」
「解答。質問を質問で返さないでもらいたい」
問答無用とばかりにミーシャはバールを持った手を振り上げ垣根へと急接近、垣根は反応が遅れバールが垣根の脳天をぶちまけようとする、そんなミーシャのバールに帆風の拳が激突する
「垣根さんにそんな物騒な物を振るわないでくださいまし!」
「!チッ!」
ミーシャは舌打ちしながらその場から距離を取る、バールは折れ曲がっておりとても使い物にはなりそうにない。彼女はバールを投げ捨てノコギリを取り出す
「!
「分かりました!」
ノコギリを振るうミーシャに拳を振るう帆風、回し蹴りでノコギリを破壊しミーシャは金槌を取り出し帆風の頭を砕こうとする。それを帆風は左腕で金槌の柄を掴み金槌ごとミーシャを投げ飛ばす、投げ飛ばされたミーシャは金槌を捨てドライバーとネジ回しを投擲、帆風は足でそれを弾く。だがミーシャは金属ペンチを取り出してそれで帆風の肉を掴もうとする
「させません!」
「!?…ちょこまかと!」
金属ペンチを右の拳で叩きつけ遠くへと吹き飛ばす、ミーシャは舌打ちしながらまた懐から何か取り出そうとするが帆風が蹴りを放ちミーシャはそれを紙一重で避ける、ならばとミーシャが右拳を振るい帆風も右拳を振るう。お互いの拳が激突した瞬間帆風の頭の中にフィアンマの時のようにある情報が流れ込む
ーーー
「「!?」」
二人は慌てて距離をとる、そして帆風は頭を抑える。フィアンマの時と同じ鈍い痛みを彼女を襲っていた
「大丈夫か縦ロールちゃん!?」
「ええ…大丈夫ですわ…でも今のは一体?」
垣根が心配して近づく、帆風は大丈夫だと伝えるが顔を痛みで歪めている…そしてミーシャもそれも同じ…否それ以上だった
「がぁ……がぁjmtjぁぁjmtあmwtぁntjgpj!?」
「なんだ?なんであんなに苦しんでるんだ?」
頭を抑え苦しみ悶えるミーシャ、それを見て垣根は何が起こったんだと考える、だがそれも一瞬でミーシャは苦しみながらも口を開く
「数価。四〇・九・三〇・七。合わせて八六 …照応。
空中に水が集まりそれがヒュドラやヤマタノオロチの如き姿をした「水の蛇」となりて帆風と垣根に襲いかかる、だが垣根は翼を展開し帆風を抱き抱えその場から逃げる様に立ち去る
「くそ!いきなりかよ!」
「逃すか…!」
逃げる二人にミーシャは頭を抑えながら追尾する、彼女は背中から水晶を削って作ったような鋭く荒削りな水で構成された翼を展開する。その翼には天使の力が隅々まで行き渡っておりその一撃は山を破壊するだろう
「帰る…!私は天界へと帰還する!」
ミーシャはそう呟くと水翼を羽ばたかせ垣根達を追いかける
「……遅いわねぇ、垣根さんと潤子先輩」
食蜂達は外に出て垣根達を探していた、幾ら何でも遅い。垣根が席を外したのは十分程度だが胸騒ぎを感じた彼等は外に出て二人はどこかとキョロキョロしたいた
「どうしたんだ、皆してキョロキョロとして」
「あ、父さん…いや垣根が電話に行ったきり帰ってこなくてさ…飲み物持っていた帆風ちゃんも帰ってこなくてさ」
「たんに長引いてるだけじゃないか?長電話かもしれないぞ、飲み物を持っていた子も終わるまで待っているだけだろう」
「…だといいんだけどな」
刀夜がこんな所で何をしていると尋ねると上条は二人が帰ってこないと返す、刀夜は心配し過ぎだと笑うが上条の不安は消えない
「もしかしたらあの縦ロールのお姉ちゃん、あのホストのお兄ちゃんに告白してたりして!」
「いやいや…先輩はヘタレだから告白できないと思うわよ」
乙姫が帆風が垣根に告白していたりして!と冗談交じりに言うと美琴はヘタレだからないない、と本人が聞いていれば顔を真っ赤にして怒りそうな言葉を呟く…その時派手な音が響き上条達の近くの地面に何かが激突し周囲に砂煙が舞う
「「「「「な!?」」」」」
「な、何事だ!?」
超能力者達が爆音がした方を向く、刀夜は何が起こったのかと叫ぶ、煙が晴れ地面に倒れている帆風が見えた
「!大丈夫か帆風!」
「え、ええ…わたくしは無事です…あ!垣根さんは!?垣根さんは何処ですか?」
麦野が無事かと尋ねると帆風は頷く、帆風は垣根は何処かと周りを探すが何処にもいない…だが探している人物の声は近くから聞こえた
「縦ロールちゃん、ひいてる、ひいてる。俺縦ロールちゃんの尻に物理的にひかれてる」
「え?…きゃあ!す、すみません!」
「いやいいて……それより今はミーシャだ」
帆風は顔を真っ赤にさせて急いで尻で踏んでいた垣根に謝罪する、垣根は平然と起き上がり今はミーシャだと言うと水翼を生やし空から着地したミーシャを睨む
「な、なんだ彼女は…当麻…あれも学園都市の能力者なのか?」
「…違う、学園都市でもあんな能力はない…つまり…あいつが…?」
上条はあの少女が御使堕しによって
「因みに宿ってる肉体の少女はサーシャ=
クロイツェフて言ってな…ロシア成教の魔術師だ」
「…ふむ、ミーシャ……か、俺様の天使の名も含んでいるとはな」
「フィアンマさんの天使…?……
「ほう?やはり知っていたか…だが違うな。あいつは俺様の天使の力が混ざっているだけだ…
「混ざっている…?それはどォいう意味だ?」
「詳しい話は省くが…俺様を含む一部の者しか知らんが…実は火、水、土、風の四大元素が歪んでいてな…故に御使堕しが起こったのはその歪みが原因の一つでもある」
フィアンマがミーシャとは自分の力の源である天使の名前だと呟くと帆風がそれはミカエルかと尋ねる、だがフィアンマは被りを振りミカエルではないと返す
「……私は天界へと帰還する、それを邪魔する者は…悪」
ミーシャはそう呟くと海が荒れる、そして海水が噴水の様に吹き上がり、大量の海水がミーシャの背に目掛けて殺到、そして水翼に接合し更に巨大な翼へと変貌する。それは人が越えられない壁、触れれば全てを裂く水晶の扇と表現するしかない凍える数十の翼…瞬間その翼が垣根達へと死の刃となって飛来する
「させねえよ!」
垣根は未元物質の翼を30メートル程まで伸ばしそれを横へと振るう、天使の力が隅々まで行き渡った氷の羽を容易く破壊する
「当麻!早くミーシャに右手で触れろ!」
「!分かった!」
「!?…その右手は……!」
上条は垣根に言われた通り削板の原石の力を幻想片影で使い、一瞬でミーシャに接近する、そして幻想殺しでミーシャの肩に触れる…ミーシャは全身をぞっとする様な感覚に襲われ…口を開く
「mj何tatwjmpj'dwntmajtj!?!?!??」
ノイズのかかった絶叫と共にミーシャの身体が崩れ落ち水翼が音を立てて崩れ去る、そしてミーシャの…否サーシャの体からクリスタルガラスの花瓶を通すことで人の目に映る姿を歪ませる陽光に似た光がこぼれ出て上空へと飛翔する
「…天使の魂か…」
フィアンマがあの光こそが天使の魂だと呟く、そしてその光が膨張し人の形を成していく…そして現れたのは…
「mtjwtj許mwtjwさmtjいmt」
神話上に描かれる白い翼を生やした美しき天使…
「mjtjntxj月mtj」
天使が何か呟く、それだけで朝日が昇っていた明るい空が一転、星の散らばる夜空へと切り替わった
「「「「「「な……」」」」」」
「よ、夜になった?」
驚く超能力者達、刀夜も何故いきなり夜になったのかと呟く
「天体制御…?天体単位で地球と太陽の位置関係を自在に…いえ、月や他の惑星も操る魔術?…そんな…あり得ませんわ」
「フィアンマ、ツッチー。当麻の親父さんとお母さんは頼んだぜ」
「オッケー、任されたにゃー。あ、もう店の中にいた店主とか従妹ちゃんは眠らせておいたぜい」
「いいだろう、この夫妻は俺様が護ってやろう」
フィアンマと土御門が上条夫妻を天使から遠ざけるかの様に自分達の背後に立たせ二人を守る、垣根はそれを見るとその天使を見据え天使の真名を答える
「…水の象徴にして青を司り、月の守護者にして後方を加護する者。旧約だと堕落都市ゴモラとソドムを焼き払い、新約では聖母に神の子の受胎を告知した者にして常に神の左手に侍る双翼の大天使。そうだろ『
その真名を聞いた瞬間、ガブリエルの背から爆発し先程の水翼が飛び出す…そして海水が先程の様に集まり先の翼と全く同じ形状をした翼が再誕する。前になかったものとして頭上に一滴の水が浮かび小さな円を描くと自分の頭上に浮かぶ輪となった…その姿は正しく天使。ただその天使は恐ろしい程までの殺気を周囲に充満させている
「ガブリエル…ゲームとかでよく見るよな…確か女の天使だっけ?」
「いや、天使には性別なんざねえよ…ただガブリエルは女性的なイメージがあるがな。なにせ聖母が怖がらない様に同性の姿をして現れたて言う逸話があるくらいだしな」
上条の問いに垣根は天使には性別はないと笑って返す…ガブリエルはそんな人間達の会話など気にも留めない。彼女(彼?)の目的はただ一つ、御使堕しを解除し元の位階へと戻る事。それしか頭にない
「mtawgwm誰mtj術'w者mtjxt?……鏖mtktj殺jtpj」
ガブリエルは目の前の人間達の内、誰が御使堕しの犯人なのかと思考する。最初に攻撃を仕掛けた自分達と同じ気配がする
「やれやれ…神の力め、神の命なしに人を殺していいのか?天使は人を殺せない…神の命だからな…それに背くなど…堕天したのか神の力よ?」
フィアンマが呆れた声を出すがガブリエルには届かない、もはやそんな事関係ない。天界に帰るには例えこの星の人間の大多数を焼き払っても構わない…そうガブリエルは考えていた。それが正しいのだから、自分は間違っていないと機械的に考えながら水翼で垣根達を一掃しようと翼の一つを振り下ろした。その一撃は山を裂く一撃、食らったら即死の一撃に…上条はその右手で触れた
「wtjttl何a?!」
バラバラと崩れる翼を見てガブリエルが無表情だが明らかに動揺した気配を見せる、ガブリエルは何かの間違えだと考え翼の内5枚ほど砕けガラスの破片の様に水翼が垣根達を襲う。その刃の豪雨に対し超能力者達は冷静に対処する。
ある者は純白の翼で全ての水翼の破片を防ぎ切る。ある者は右手を駆使して異能をかき消し他の能力を使って処理できない分をカバーする。ある者は反射で全ての刃を防ぐ。ある者は0次元の極点でガブリエルに向けて跳ね返す。ある者は電撃を放ちそのジュール熱で氷を焼き尽くす。ある者はフリーズドライの崩壊現象に似た現象を起こし刃を崩壊させる。ある者は赤青黄色のカラフルな爆発を背負って刃の豪雨を防ぐ。ある者は破片を華麗に避けながらも小さな傷を負いつつも逃げる
「blkjugnkjチッ!」
ガブリエルは更なる攻撃を加えようとする、だがその前に音速の2倍のスピードでガブリエルに接近する、空を蹴って接近し謎の力を腕に纏いそれをガブリエルの腹へと叩き込む
「jwm痛ugj!?」
ガブリエルは3メートル程吹き飛ばされるも空中で静止する、そして自分を殴りつけた不届き者に天罰を下そうとするが次に美琴の超電磁砲が飛来しガブリエルは慌てて水翼で防御する…が電撃のジュール熱により氷が溶けガブリエルの腹部に超電磁砲が命中してしまう
「xvksnjガァlyu!?」
ガブリエルはノイズのかかった声で痛みの声をあげる、海面からいくつもの水柱が立ちそれが槍となって垣根達を襲うが一方通行がそれを斜め横に反射し、麦野が原子崩しで迎撃し上条が右手でそれを無効化する
「ckvvk何者……jamudgvlkv何者bjmvkajm!?」
ガブリエルは何なんだお前らはと叫ぶ、天使である自分の攻撃を防ぎ剰え自分に傷をつける人間などあり得ないと…そんなガブリエルを嘲笑うかの様に垣根は笑みを浮かべる
「おいおい…ガブリエル。まさか俺達を雑魚とでも思っていたのか?心外だな…そんなお前に一言言ってやるよ…超能力者を舐めんじゃねえぞコラ」
垣根は6枚の翼を巨大化させガブリエルへと伸ばす、その白き剣はグサリとガブリエルの肉体に穿ち肉体に損傷を与える
「mjvajljlonjblllkrur!!?!??!?!??!」
ガブリエルは声にならない叫びをあげて海面へと墜落する…それはまるで地に堕ちた堕天使。そんな神話の様な戦いを見て刀夜と詩菜は絶句する
「…何なんだこれは」
「………当麻さん」
人外との遭遇だけに留まらず、二人の息子とその友達がその人外と戦っているのを見て困惑していた。一方墜落したまま上がってこないガブリエルを見て垣根以外は安堵の息を吐く
「やったか…?」
それがフラグだったのだろうか、頭上の月が一際青く輝き眩い月の周りに光の輪が生まれる。それが満月を中心に広がり夜空の端の水平線の向こうまで消えていく…輪の内部には複雑な紋章が描かれ光の筋が走る…それは魔法陣だ。まるで海を泳ぐ魚の群れの様に血を歩く蟻の行列の様に、何億何十億の魔法陣が連なり巨大な陣を築き上げる
「「「「「「……な!」」」」」」
「…チ、これくらいではくたばらねえか」
魔法陣の完成と共にガブリエルは海の中から浮上する、そして浮上と共にある単語を呟くのだった。他の者には理解出来ぬ言語…だが垣根…そして帆風はガブリエルが何と言ったのか理解した
「
上空の何十億もの光がより一層強く光る…その何十億もの火炎の豪雨が地上を焼き払うまで…そう時間はかからないだろう
ガブリエルさんが弱く見える?油断してただけです(無情)。本気を出せば彼等と互角に戦えますから…でも知ってます?御使堕しの所為でガブリエルさん21巻で見せた程の力はないらしいですよ…これでも(白眼)
さて、最後はもう大ピンチ……果たして一掃を止める事は出来るのか?人類は生き残れるのか?天体制御であっけなく殺されたりしないのか?次回御使堕し編最終回です
次回もお楽しみに!