カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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上里君とのガチ戦闘になると思った?そんなことするわけないでしょ、まだエンデュミオンですよ?勝てるわけないでしょ。上里君との決着は随分先です

今日温泉に行ったら大柄なお兄さんがガムボールをサイクリングに見立てたゲームで大当たりというゴールにガムボールをゴールインさせてガム3個ゲットするシーンを目撃しました。その人二千円以上使い果たして漸く頂点(ゴール)にガムを入れたんですよ…それを見てた観客の皆さんも大盛り上がりで隣にいたお婆さんなんかチップとして千円あげてたぐらい…なお自分の婆ちゃんは柿ピーを何個もあげて母はちんすこうをプレゼント、自分はみぞれ玉をプレゼントしました。人間こんな事でも大盛り上がりできるんだなーと感動しました

話が脱線してしまい申し訳ありません。さて今回はギャグ多め、恋愛描写ありです。お楽しみに。なおタイトルは母が決めました。



今夜はスパークリング!ゴーゴー!

あの右手は危険だ、美琴はそう感じた。美琴はかつて自分の能力を消した上条に喧嘩を売りまくって一方的に上条を攻撃していた事がある。だから彼女は上里の持つ理想送りが上条の幻想殺しと似たものだと本能的に理解できたのかも知れない。あの右手は上条と同じ…いやそれ以上の得体の知れない何かだと彼女は直感で理解した。故に彼女の取った行動はシンプルだった

 

「喰らえ!」

 

彼女はコインを指で弾き超電磁砲を1メートルも離れていないであろう上里へ向けて放つ、超電磁砲の余波だけで店内のテーブルや椅子、窓ガラスが粉々に砕けその衝撃のあまり付近にいた上条達の体勢が崩れる…そんな強力な一撃を前に上里が取った行動は右手を突き出す、ただそれだけだった

 

「新たな天地を望むか?」

 

上里がそう呟くと同時に超電磁砲が上里の右手…理想送りに触れる、直後上里を死に至らす一撃は右手に吸い込まれる様に消えた

 

「………え?」

 

美琴は思わず呆けた声を出してしまう、それは自分の一撃が防がれたことではなくその右手の能力だ、上条の幻想殺しとは違う能力の無効化…否無効化というのは正しくないだろう。まるで超電磁砲をこの世界とは違う別の場所へ送ったかの様な光景に垣根を除いた全員が唖然とする

 

「『新天地』…と言ったら理解出来るか?」

 

「新天地…世界の容量の限界を100%と定義すると、 人の意識の中で構築された世界は100%の内のほんの20%~30%だけしか使われていない。新天地はその空き容量で構成された世界…そこにミコっちゃんの超電磁砲を送り込んだんだな」

 

「……知っていたか」

 

理想送りは幻想殺しの様に異能を打ち消すのではなく新天地と呼ばれる場所へ送る能力だ。そして幻想殺しとの大きな相違点は幻想殺しが異能…超能力や魔術しか打ち消せないのに対し理想送りは条件さえ揃えば魔術や超能力は勿論コンクリートだろうが石鹸だろうが位相、そして人間だろうが消し飛ばし神すらも凌駕する究極の一撃なのだ

 

「さあどうする超能力者?きみ達の攻撃はぼくには一切届かないぞ」

 

彼のその言葉は虚勢でも自慢でもない。それが事実なのだと淡々と告げているだけだ。麦野は原子崩しを上里へと放つ、上里の右手で消し飛ばされる、一方通行のベクトルで強化した暴風が上里を襲う、上里の右手で消し飛ばされる、上条が召喚した魔女狩りの王が上里を焼き尽くそうとその巨腕を振り下ろす、上里の右手で消し飛ばされる

 

「何度やっても結果は変わらないぞ」

 

上里はそう呟きながら一歩ずつ上条達へと歩み寄る、彼には垣根達のあらゆる能力も通じない。帆風の天使崇拝や垣根の覚醒した未元物質、竜王の顎すら上里の理想送りには敵わないだろう…垣根はそう考えながら携帯を取り出し上里に見えない様にポチポチとボタンを押し誰かへメールを送る

 

「皆……」

 

「俺の後ろにいろ、絶対にお前を守ってやる」

 

アリサはどういう状況なのか分からずに怯えていたが削板がアリサを自分の背後に隠す、削板は上里にすごいパーンチを放つがやはり理想送りで消し飛ばされてしまう…上里はゆっくりと右手を垣根達に向けながら近づく。あの右手に触れたら最後垣根達はこの世界から永久に追放される…その直後垣根達の姿は突如消えた

 

「……何?」

 

上里は何が起こったのかと周囲を見渡す、垣根達は何処に消えたのかと上里が首を動かす中宛那が口を開いた

 

「……今のは魔術ですね、恐らく学園都市の魔術師が転移魔術を使ったのだと思われます」

 

「だが幻想殺しは転移魔術の効果も打ち消す筈だ、なのに何故転移出来た?」

 

「恐らく幻想殺しに干渉するものではなく、この世界に干渉するものかと思われます」

 

「……成る程、魔神の力か」

 

上里は魔神が何かしらの行動を起こしたのだと理解する、兎に角標的が消えたのならここにいる意味はないと思ったのか上里は踵を返しファミレスから立ち去ろうとする

 

「追わなくていいんですか?」

 

「別に構わないさ、鳴護アリサを狙うならエンデュミオンでのライブの時に拐えばいい。垣根帝督達もその場に現れる筈だ、その時狙えばいいだけだ」

 

上里は宛那にそう言うとファミレスから立ち去り光一つない街の中へと消えていった

 

 

 

「……ここは?」

 

上条が周囲を見渡しながらそう呟いた、彼らがいたのは何かしらの建物の中だ

 

「ここは第十二学区にある私達の拠点だよ」

 

奥から声が聞こえ垣根達が声が聞こえた方を振り向く…そこに立っていたのはオティヌスだった

 

「よお、助かったぜオティちゃん」

 

「いきなりメールが来たと思ったら骨船でここまで移動させて欲しいと書いてあって驚いたぞ全く」

 

「そうか…オティヌスさんの骨船でわたくし達を移動させたんですね」

 

帆風は上里から逃げる為に垣根が携帯でオティヌスにメールを送っていたのだと気づく、確かに骨船なら上条の幻想殺しの影響を受けず上条ごと上里から逃げる事が出来たのだ

 

「第十二学区ていうと…神学系の学校を集めた所だよな」

 

「ああ、と言っても第十二学区は裏では魔術師が集まる溜まり場の様なものだ」

 

オティヌスが言うには第十二学区は裏ではオティヌスの様な魔術師が集まる場所らしい、ここで蚊帳の外だったアリサが口を開く

 

「あの……助かったの?」

 

「ん?……ああ、レディリーのお気に入りの娘か。安心しろ、恐らくだが理想送りからは無事に逃げ切れたと思うぞ」

 

アリサは先程の状況を理解しておらず今もどう言う状況なのか理解できない、だがあの恐ろしい力を持つ少年から逃げ切れたのかとオティヌスに尋ねオティヌスは頷いた

 

「そっか…なら家に帰ってもいいかな?」

 

「それはやめておいた方がいい、あいつらはお前を狙っていた様だ。家に戻ればあいつらが襲ってくるかもしれない…今日の所は家に帰らない方がいいな」

 

「いやでも…鳴護さんの家族も心配してるんじゃない?それに家族も襲われるかもしれないし…」

 

「それは安心しろ、今お前の家にブリュンヒルデとトールが向かっている。お前の家族に何かあれば二人がお前の家族を守る筈だ」

 

オティヌスは今日の所は家に帰らない方がいいと教え既に自分の部下がアリサの家族を護衛に向かわせたと呟く

 

「え…じゃあ今日は何処で過ごせば……」

 

アリサがオティヌスに何か言おうとした時垣根が口を開く

 

「じゃあ軍覇の家に泊めて貰えばいいじゃん」

 

「「………え?」」

 

垣根の一言にアリサと削板が固まった、帆風達も何を言ってるんだこいつという目で垣根を見る

 

「……確かに盟友の言う通りだな、超能力者の家に泊まらせて護衛にするか…いい考えだな」

 

「な、ちょ…おい!帝督流石にそれは…!」

 

「えっとつまり…男の子の家に…」

 

オティヌスが納得したと頷くと削板が顔を赤くして無理無理と垣根に訴える、アリサも何か言おうとするが垣根はにこりと笑う

 

「てな訳でオティちゃん鳴護っちと軍覇を軍覇の家まで送ってやってくれ」

 

「了解だ」

 

二人が有無を言う前にオティヌスが骨船で二人を削板の家までて輸送する、少々強引なやり方に唖然とする上条達だが帆風はジト目で垣根とオティヌスを見つめる

 

「……お二人共、もしかしてわざと削板さんの家に鳴護さんを泊まらせようとしてましたの?」

 

「あ、バレた?」

 

「ほう、察しがいいな。実はメールでこんな事が書かれていてな」

 

帆風の推測に垣根が笑って正解だと返す、そしてオティヌスが携帯を帆風に見せつける

 

『オティちゃん、理想送りが攻めて来た骨船で助けてくれ。そしてそれを利用して軍覇の家に鳴護っちを泊まらせたんだけど協力してくれる?』

 

と書かれていた、それを見た帆風は溜息を吐く

 

「……垣根さんはあの非常時でもブレないんですね」

 

「言っただろ、俺には常識は通用しねえて」

 

「おい盟友、頼まれた通りにやったんだ。報酬は払えよ」

 

「分かってるて、後日じゃがバター30個送ってやる」

 

「交渉成立だな」

 

垣根がじゃがバターを後日送ると言う、それを聞いたオティヌスは微笑むと垣根と手を握る

 

「さて、ピンセットで軍覇の家にある滞空回線に接続して映像を見るとするか…ふふふ、どんなカップリング映像が見れるか楽しみだ」

 

「……削板さんドンマイですわ」

 

 

 

小萌先生のアパートにてインデックス達は焼肉を食べていた

 

「焼肉美味しいねこもえ」

 

「そうですねー」

 

インデックスがムシャムシャと大盛りご飯に焼肉を載せて箸を進ませる、小萌も美味しそうに焼肉を貪る。ステイルは魔女狩りの王で焼肉を焼き神裂がご飯をよそる

 

「で、ステイルちゃんに聞きたい事があるのですよ」

 

「何ですか小萌さん?」

 

「あそこでてるてる坊主みたいに吊るされてる女の子達(・・・・)は誰なのですー?」

 

小萌が箸を自分達の部屋に吊し上げられているメアリエ、ジェーン、マリーベートに向ける…彼女らはステイルに敗れ小萌の部屋に吊るされているのだ

 

「てかさ、この子達は馬鹿なのかな?聖人であるかおりと擬似魔神である私に勝てるとでも思ってたのかな?」

 

「よしなさいインデックス、あの三人はきっと頭が悪いだけです。だから私達に勝てないのに挑んで来たんです」

 

「まあ、三人がかりでも僕を倒せない時点で何故インデックス達に勝てるのかと思ったのか疑問だね」

 

と、散々な言われようをされるメアリエ達、メアリエ達はジィーとインデックス達が食べている焼肉を見つめていた

 

「………食べたいのか?」

 

「!…べ、別に食べたいと思ってませんよ」

 

「そうか、なら全部食べてしまうか」

 

「「「あぁーー!?」」」

 

ステイルが焼肉を彼女達の目の前にチラつかせる、彼女達は涎を垂らしながらも我慢するがステイルが彼女達の前で焼肉を食べ彼女達は悲鳴をあげる

 

「ほら皆もこの馬鹿弟子の前で食べよう、それが何よりの罰になる」

 

「分かったんだよ…あ、この団扇で匂いを嗅がせたらもっと食べたくなるかも」

 

「いいですね、そしてなるべく彼女達の顔の近くで食べましょう」

 

「「「この外道がぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

ステイル達はそう言いながらムシャムシャと彼女達のすぐ近くで焼肉を貪る、メアリエ達を包むかの様に美味そうな肉の匂いが漂う…そして幸せそうな顔で焼肉を食べるステイル達にメアリエ達が涎をダラダラと垂らす

 

「ほら、この肉が食べたければイギリス清教が今どうなっているか教えろ」

 

「こ、この…!私達はこんな拷問には屈しませんよ!」

 

「そうです!私達には魔女の誇りがあるんです!ししょーなんかに負けない!」

 

「焼肉なんかに絶対に負けないですの!」

 

メアリエ、ジェーン、マリーベートは焼肉を使って誘惑をしてくるステイルを睨みつける、そして……

 

 

「ほう?現在イギリス清教は理想送りという右手を持つ少年 上里翔流を筆頭に学園都市を滅ぼそうとしているのか」

 

「しかも鳴護さんを捕まえようとしてるなんて…ファンとして見過ごせませんね」

 

「早速ていとく達に明日知らせないとね」

 

ステイル達は馬鹿弟子達から聞き出した情報を聞いて何やら話し合いをしていた、メアリエ達は「焼肉には勝てなかったよ…」とムシャムシャと体育館座りで焼肉を食べていた

 

「……焼肉美味しいですね」

 

「……私達イギリス清教に帰れないな」

 

「……これも全部ししょーが悪いんですの」

 

「まあまあ、折角焼肉を食べているのですから元気出すのです」

 

ズーン、と擬音が出ていそうなぐらいの暗いオーラを出すメアリエ達に小萌が焼肉を彼女達の皿に置いてあげる、その優しさにメアリエ達は涙ぐむ

 

「で、何でお前達がここに来たんだ?はっきり言ってお前達の様な雑魚が僕らを倒せるとは思えないんだが」

 

「酷い!酷いです師匠!私達がまるで雑魚みたいないい様です!」

 

「いや実際雑魚だったよね?ステイルの炎剣を爆発させた一撃を喰らって目を回して気絶してたよね」

 

「うわぁぁぁん!本当の事言わないでくださいよ!私達だって強いんだもん!ししょーが強すぎるだけだもん!」

 

「幼児退化してるぞジェーン!」

 

ステイルが何故こんなクソ雑魚(馬鹿弟子達)が自分達を殺しにと純粋に疑問に思う。それを聞いて酷いと叫ぶメアリエと幼児退化し始めたジェーン、それを宥めるマリーベート…もはやカオスである、前回の敵キャラの風貌は何処へ行ったのか

 

「は、君達はルーンもろくに使いこなせないんだろ?ならルーン魔術の天才である僕に勝てる筈がないだろう」

 

「「「黙れ、教え方下手な癖に何偉そうにしてんだよ。このロリコン」」」

 

「よし、今から少し出かけてくるよ。何心配いらないさ…少しこのゴミ達を川に捨ててくるだけさ」

 

「「「ごめんなさい、舐めた口聞いてすみませんでした」」」

 

メアリエ達が強気な発言をステイルに言うがステイルはこいつら沈めてくると真顔で言うと彼女達はジャパニーズ土下座をした

 

「で、この子達はどうするの?学園都市に引き渡すの?」

 

「そうだな、明日土御門の奴に引き渡すとしよう」

 

「「「待ってよ師匠/ししょー、何でも言うこと聞くからそれだけはご勘弁を!」」」

 

「僕は君達に何もして欲しくない、だから土御門に引き渡す」

 

「「「そんな!どうせその土御門て人が私達に乱暴するんでしょ!ウ=ス異本みたいに!」」」

 

「安心しろ、あいつは義妹に夢中なシスコン軍曹だ。手を出される心配はない」

 

メアリエ達が引き渡すのらめぇ!と叫ぶがステイルは真顔で焼肉を食べる、この師匠冷たいや

 

「あ〜!そんな事言っていいんですか師匠!じゃあ言っちゃいますよ!師匠の秘密を!」

 

「……僕の秘密だと?」

 

「ええ!聞いてくださいインデックスさん!師匠は私達が着替えをしてる時に私達の部屋に入って来て私達の裸を見たんで……」

 

「うおおおおい!!それはいちゃダメだろ!僕のキャラがおかしくなる!」

 

メアリエが顔を赤くしながらステイル(師匠)に裸を見られたと叫ぶ、ジェーンとマリーベートも顔を赤く染めながら明後日の方向を向く。ステイルがそれは言うなと叫ぶ

 

「………見損ないましたよステイル」

 

「今まで見た事ない冷たい目!?」

 

「だ、大丈夫ですよステイル君。貴方くらいのお年頃は思春期真っ盛りな時期ですから…でも覗きはダメだと思うのです」

 

「違います!僕は覗きなんてしてない!あれは事故なんだ!」

 

神裂からは冷めた目で見られ小萌からは生暖かい目を向けられ誤解だと叫ぶステイル、そして彼は気づいた…自分の背後から凄まじい殺気を感じたのだ

 

「い、インデックス?」

 

「…………」

 

彼の目には今までにない程の怒りのオーラを纏ったインデックスが映っていた、そんな彼女を見てメアリエ達はガクガクと震えお互いの身体に抱きつき合う

 

「……ねえステイル」

 

「な、何でしょうかインデックスさん?」

 

インデックスはニコッと笑顔をステイルに見せる、だが目は笑っていない…ガクガクと生まれたとの子鹿の様に震えるステイルに彼女は笑ってこう告げた

 

「お前死刑な」

 

「」

 

直後第七学区の街中に咀嚼音と男の悲鳴が響いた、それは停電が起こる2、3分前の出来事だった

 

 

 

「摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智、亦無得……」

 

削板は般若心経を唱えながら座禅を組んでいた、全ては心を無にする為。普段の彼なら腕立てを一万回程して汗ダクダクになっている筈…なのに彼は腕立てをしない…何故なら自分に家に自分以外の人がいるからだ

 

「あの…軍覇くん」

 

「!な、なんだ!?」

 

「お風呂上がったよ」

 

「そ、そうかじゃあ次は俺が入るな!」

 

声をかけられた削板はビクッと体を震わせて振り返る…そこにいたのは削板の家のお風呂に入っていたアリサだった、風呂上がりな為ホカホカと体から湯気が出ていた…彼女の鴇色の髪は濡れておりそれにエロスを感じた削板はお風呂に行くと叫んで音速の二倍の速さでお風呂へと向かった

 

(うおお!落ち着け削板軍覇!変な行動をとれば嫌われるぞ!冷静になれ!冷静になるんだ!)

 

削板は音速の二倍の速さで服を脱ぎ服を洗濯籠に入れシャワーで頭を洗う。そしてお風呂にザバーンと浸かる

 

「帝督の奴め…いきなり女の子を泊めるなんて順序が速過ぎるだろ…まだ付き合うどころか告白すらしてないのに」

 

削板は風呂に入りながらどうアリサに接すればいいのか悩む、そしてふと気づくこの風呂は先程アリサが入っていた…そう削板が考えた瞬間鼻から赤い液体が溢れそうになった

 

「うおおお!落ち着け俺!素数を数えるんだ!いくぞ!1!2!3!4!5!6!7!8!9!10!」

 

削板は鼻を押さえながら素数を数え始める、もう彼の顔は逆上せた様に真っ赤だった。その頃アリサは削板の家のソファーに座りながら携帯でメールを打つ

 

「ごめんねお姉ちゃん、今日は友達の家に泊まるから帰れないんだ……これでいいよね」

 

彼女はメールを送信した後ソファーに寝っ転がる、そして周囲を見渡す…ダンベルやバーベル、トレーニングマット、バランスボール、腹筋ワンダーコア&スマートワンダーコア、ランニングマシンなのが置いてあり床には飲みかけのプロテインが置いてある

 

「……男の子の家てこんな風なのかな?」

 

アリサがそう呟く、彼女は男友達がいない。故に男の家に来た事などない。精々父親の部屋に入った事ぐらいだ…その父親の部屋は飛行機の模型やら世界地図、アダルトな雑誌しかなかった

 

「それにしてもあの二人て何者だったんだろう?」

 

彼女はふと自分を狙って現れた蛇神宛那という少女と上里翔流という少年は何者かと考える、学園都市の人間とは考えにくい。それに上里の能力は超能力とは違う気がした…でなければ超能力者の一撃を防げるわけがない

 

「……「奇跡の子」……か」

 

アリサは二人が言っていた「奇跡の子」という言葉を気にかけていた、もしかしてあの二人はディダロス(お義父さん)シャットアウラ(お姉ちゃん)しか知らない自分の不思議な力(・・・・・)を知っているのかと考える

 

「………」

 

彼女は寝転がったまま天井を見上げ今日起こった出来事を思い返す、その時ふと削板が言った言葉を思い出した

 

 

『俺の後ろにいろ、絶対にお前を守ってやる』

 

 

「………!!」

 

彼女はその言葉を思い出した途端ボンと顔を赤くした、そして急に立ち上がってその考えを消す為にブンブンと頭を振るう

 

「ふぅ…お風呂はやっぱり気持ちいいな……て、何をしているんだ?」

 

「ひゃあああ!?な、なななんでもないよ!?」

 

削板がお風呂から上がり部屋に入ってくる、ビクッとアリサが体を震わせ何でもないと首を振る。それを見て削板は首を捻った

 

(あうう……よく考えれば今この家には削板くんと私しかいない…つまり男女二人だけなんだよね…うぅ、意識したら恥ずかしくなって来た)

 

(くっ…やっぱり恥ずかしいな…くそ帝督め、明日あったらすごパ食らわせてやる)

 

お互いどう接すればいいのか分からない二人は顔を赤くしながら思考する…そんな様子を垣根はピンセット越しに見ていた

 

「お〜イイね、最高だねぇ!当麻達とは違う初心っぽい反応がたまらねえ!ヤベェよ、俺は重度の上琴病のレベル5だと思ってたけど削アリに目覚めそうだ…」

 

「じゃがバター旨し」

 

「紅茶を持って来たぞオティヌス、垣根」

 

((なにこのカオス))

 

アリサと削板の初心の反応を見て興奮する垣根にじゃがバターを貪るオティヌス、そんな二人に紅茶を渡す加群…偶々現場に居合わせたウートガルザロキとシギンは混沌だと思ったそうな

 

 

 

「よっす軍覇!いい夢は見れたか?」

 

「すごいパーンチ!」

 

翌朝、垣根と帆風達は削板の家を訪れチャイムを鳴らし削板とアリサが出てくるのを待つ、そして扉が開き垣根がいい夢は見れたかと尋ねる…その瞬間削板はすごいパーンチを垣根に放ち垣根は未元物質の翼でそれを防ぐ

 

「いきなり酷いじゃねえか…ていとくん悲しい」

 

「黙れ!昨日はよくも有無を言わさずにアリサを俺の家に預けたな」

 

「まあそんな事より何か進展あった?エロい事した?」

 

「すごいパーンチ!」

 

垣根はいい笑顔でエロい事した?と尋ね削板がすごいパーンチを放つ、そして再びそれをガードする垣根…よく見れば削板の目元にはくまが出来ていた…いきなり好きな女性と同じ家で寝るのが恥ずかしかったからだろう

 

「……おはよう皆」

 

「あ、おはようごさいます鳴護さん……あら?目元にくまが…」

 

アリサも少し遅れて家から出てくる、彼女にもくまが出来ていなかった為アリサもいきなり男子の家に行くのは緊張したのかもしれない…垣根はそれを見て脈アリかと笑う

 

「さあて、鳴護っちの家に鳴護っちを送り届けねえとな」

 

垣根はそう言うと全員でアリサの自宅まで向かう、昨日急な停電が起こった事で暫くパニックになっていたがここは学園都市、時々美琴の漏電で停電になる事は珍しくない。そんな時の為に停電対策はバッチリな為僅か20分で停電から回復した。だが昨日の停電は美琴が起こした訳でも何かしらのトラブルが起こったわけでもなくどうして停電が起こったのか分かっていないらしく学園都市は昨日の停電の話で持ちきりだった

 

「ま…オティちゃんからの報告だと何かしらの術式によって停電が起こったらしいがな」

 

垣根はそう言うと全員がやはり魔術かと納得する、アリサだけは術式…?と頭を傾げていたがあまり気にしていない…暫くたわいのない会話が続き漸くアリサの家に着く

 

「ありがとね送ってくれて」

 

「いや、これくらい当然の事だ!」

 

「それに……昨日は泊めてくれてありがとう」

 

「………おう」

 

(((((あらやだ、何この一昔前のラブコメ的な雰囲気は)))))

 

(お二人共いい雰囲気ですわね)

 

(いいね、この甘ったるい空間…嫌いじゃない)

 

アリサは昨日の事を思い出して顔を赤くしながら削板に礼を言い削板も顔を逸らしながら頷く…それを見た垣根は携帯で二人の写真を撮る

 

「ただいま〜!」

 

「っ!おかえりアリサ!昨日はいきなり友達の家に泊まると聞いて驚いた……ぞ…?」

 

アリサが玄関の扉を開ける、するとドタドタと二階から彼女の義姉であるシャットアウラが降りてくる、彼女は笑って出迎えるがアリサの横に削板がいる事に気付き表情が固まる

 

「あ、この人は昨日泊めてもらった削板くんだよ」

 

「初めましてお姉さん!俺は削板軍覇と申し……」

 

アリサが削板を紹介し削板が挨拶しようとしたその瞬間、シャットアウラの飛び蹴りが削板の顔に炸裂する

 

「私の妹にナニをしたぁぁぁ!」

 

「そげぶ!?」

 

「軍覇!?」

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

飛び蹴りを喰らい10メートル程削板が吹き飛ばされた、垣根達はええー!?と驚きの顔をしアリサは何してるの!?と驚きの顔をする。削板は鼻血を流しながらも立ち上がろうとするがその前にシャットアウラが削板の胸倉を掴む

 

「昨日の夜私の妹にナニをした!?純粋無垢なアリサを騙してあんな事やこんな事をしたのか!?許さんぞ貴様ぁぁぁ!!」

 

「な!?ご、誤解だ俺は何も…」

 

「黙れ!変なハチマキと変なTシャツ野郎!アリサに手を出す下郎は悪・即・斬だ!」

 

勘違いをしたシャットアウラは削板の顔面に拳を何度もぶつける、このお姉ちゃん怖いや。そして何事かとディダロスも現れる

 

「何をしているシャットアウラ!?」

 

「聞いてくれ父さん!こいつが昨日アリサが言っていた友達だ!アリサはこいつの家で夜を過ごしたらしい!」

 

「………それは本当か?」

 

ディダロスから凄まじい殺気が放たれる、それを肌で感じて垣根達はビクッとなる…そして一歩一歩削板に歩み寄るディダロス、そして彼は鬼の様な形相で削板を見下ろしながら告げた

 

「私の娘に手を出す奴は……ターミネートする!」

 

ーーーデデンデンデデン!ーーー

 

「ター○ネーター!?」

 

某近未来からやって来た殺人アンドロイドの曲がディダロスの背後から流れ彼の背後に二体の異形な生物が出現する

 

「行けミーモス、ハルドメルク。娘に手を出す下郎をターミネートしろ」

 

「いやT-1000じゃないのかよ!」

 

「てか古龍と金属生命体を手懐けてるこのオッさン凄え!」

 

「ちょ…!一旦落ち着いてお父さん!お姉ちゃん!私の話を聞いてよ!」

 

金属生命体と液体金属を操る龍が削板に襲いかかる、上条は某液体金属で出来たアンドロイドではないのかと叫び一方通行はこのオッさんできる!と叫ぶ。アリサの叫びが周囲に響いた

 

 

 

「「すみませんでした」」

 

ディダロスとシャットアウラは土下座を削板をした、あの後アリサが昨日起こった事を説明し二人は削板は自分の娘/妹を守ってくれていた削板に申し訳ない事をしたと土下座しているのだ

 

「いや俺も女の子を入れたのは流石にやり過ぎだと思っていたので大丈夫だ(全部垣根が悪いんだけどな)」

 

「もうお姉ちゃんとお父さんも人の話くらいちゃんと聞いてよ!(まあ帝督くんが全ての元凶なんだけどね)」

 

削板とアリサは土下座している二人を宥める、二人は土下座を解いて垣根達を見る

 

「いや本当に申し訳ない事をした…娘を助けて貰ったというのに」

 

「私の妹を助けてくれて感謝する」

 

「いや人として当然の事をしたまでです、ねえ皆さん」

 

帆風はにっこり笑って垣根達に同意を求める

 

「しかし変な奴らに襲われたか…これでは明日のエンデュミオンの公開ライブは延期になるかもしれないぞ」

 

「確かに…一応レディリーさんに連絡を入れて警備を強化しておく様言っておくか?」

 

「そうだな、娘の晴れ舞台を変な奴らの所為で邪魔させてたまるか」

 

ディダロスが明日のライブは無事に行えるのかと疑問に思い、シャットアウラがレディリーにこの事を伝えようとディダロスに言うとディダロスは頷く

 

「そういや明日がエンデュミオンのオープン記念だったな…レディリーも張り切ってたからな」

 

垣根は自分の同僚で魔術師でもあるレディリーが明日を楽しみにしていた事を思い出す、アリサを溺愛しているレディリーの事だ、警備を厳重にしてでもアリサの晴れ舞台を中止にする事はないだろう

 

「で、削板君だったね?」

 

「はい!削板軍覇です!」

 

「……本当に娘に変な事はしていないだろうね?」

 

「は、はい!天地天命に誓い何もしていません」

 

「……それならいいんだ、まあ仮に変な事をしていたら……」

 

削板に本当に手を出していないんだなと睨むディダロス、もし嘘をついたら…とディダロスの脅しと共に彼の背後に金属生命体と龍が現れる

 

「もうお父さんたら!軍覇くんはそんな事しないよ!」

 

「まだ会って一日の男の何が分かる、男というのは心の奥底に獣が住み着いているんだよ…そうあの頃の私の様に」

 

アリサは削板はそんな事をしないと叫ぶがディダロスは真剣な顔で男には獣が住んでいるのさと呟く

 

「そうだぜ鳴護っち、男には二種類いる。スケベがむっつりスケベかに分かれてるんだ。因みに俺と当麻はスケベでアー君や軍覇がむっつりスケベだ」

 

「よくこのタイミングでバラせるなお前…てか俺はスケベじゃねえ!美琴と操祈限定のスケベだ!そこんとこ間違えんじゃねえ!」

 

「俺もむっつりスケベじゃねェぞていとくン!」

 

垣根はこの世の男はスケベかむっつりスケベだと言うと上条は自分は美琴と食蜂限定のスケベだと力強く叫び美琴と食蜂は顔を赤くし他のメンバーは軽く引いた

 

「聞いてくださいお父さん!」

 

「貴様にお義父さんなど言われたくないわ!」

 

「いやそう言う意味じゃなくて…俺はアリサには手を出さないので心配する必要はない…」

 

「何だと!貴様私の妹には魅力がないと言いたいのか!?」

 

「えぇ……」

 

削板がお父さんと呼べばディダロスに怒られ、手を出さないといえばシャットアウラに怒られる…削板は何を言えばいいのかと悩む、その後二人はアリサに「お父さんとお姉ちゃんの馬鹿!大嫌い!」と言われ二人は血反吐を吐いて倒れ冥土帰しの病院に搬送された

 

 

 

ここは第二十三学区にある制空権保全管制センター、ここに上里と宛那はセンターの中を歩いていた…廊下には時折血を流して倒れる警備員らしき男達が見える…上里達がやったのではなく上里の仲間達が倒したのだろう

 

「やあ絵恋、準備はいいか」

 

「ええどすえ、学園都市の無人兵器 『六枚羽』と『10本脚』の制御は完了どす」

 

センターの中にある広い空間に絵恋と獲冴を含む少女達が集まっていた、彼女達の近くにはHsAFH-11…通称『六枚羽』と呼ばれる無人攻撃ヘリやHsWAV-15…通称『10本脚』と呼ばれる装輪装甲車が置かれていた

 

「後はトライデントの連中と合流し明日エンデュミオンで開かれる鳴護アリサの公開ライブを襲うだけだな」

 

「ええ、トライデントの兵力は約2万人…それだけの人数があれば警備員(アンチスキル)を抑える事など容易でしょう…問題は超能力者や学園都市の魔術師ですが…」

 

「問題ない、獲冴や宛那達に超能力者達は任せておく…「奇跡の子」はぼくが確保しに行くよ」

 

彼等は制空権保全管制センターに置かれた六枚羽や10本脚と言った兵器を奪い取り明日のエンデュミオンのライブでアリサを攫うつもりなのだ…しかもトライデントと合流して更に戦力を増加する気だ。上里は宛那と会話を終わらせると彼は六枚羽を見据えながら口を開いた

 

「さあ作戦を始めようか、この学園都市を破壊し尽くすぞ」

 

 

 

 

 

 

 




削板×アリサもいいものです、なおオティちゃんはじゃがバターをあげれば大抵の言うことは聞いてくれます、オティちゃんマジちょろイン。削板さんはエロいシーンを見たら鼻血とか出しそうですよね

さて上里君が暗躍する中ていとくんはカップリング魂を久しぶりに発揮し色々と台無しに、そしてディダロスさんもシャットアウラさんも大分キャラ崩壊してるな……後エンデュミオン編は5話では終わらない気がします、長くなったらすみません

次回もお楽しみに
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