そしてお気に入りを見て見たら600超えてた、そして投票数が35個になった…これはとあセラが放送してるから?とあセラ効果なのですか?もしくは魔術師の仕業か?おのれ魔術師!ともあれ嬉しいです、これからもこの作品を応援宜しくお願いします!
今回で完全死霊編は終了でございます!イサクとの決着の後はほのぼのギャグ。そして一方さんに新しい家族が…!?どうぞお楽しみに!
イサクは怯えながら一方通行を見つめていた、先程まで自分が優位だったのに今は自分が追い込まれている事にイサクは理解できなかった
(な、何故だ?何故俺が追い込まれている?俺はイサク=ローゼンタールだぞ?今最もこの世界で一番神に近い男なんだ…そんな俺が何故目の前の超能力者に恐怖している?)
自問自答しながらも応竜・蚩尤は一歩一歩後ろへと後退する、自分は神に最も近い筈…なのに何故目の前の男に臆しているのかと
(そ、そうだ…確かにこいつは強い…だが俺は超能力者達をさっき蹂躙したんだ…!たかが翼を出した程度でやられるわけがねえ!あの翼は見掛け倒しだ!)
イサクはそう思い込み残ったガトリング砲やキャノン砲から銃弾を連射させる、それを一方通行は片手を広げる事で反射させる。その隙にイサクは天候操作で落雷を収束させ今までの落雷とは文字通り桁違いな大きさの落雷…いな雷霆とでも言うべき電撃を放つ
「これで消えてなくなれぇぇぇ!!」
その電撃は一方通行どころか周囲に倒れている上条達の肉体すら一欠片も残すこともなく消滅させる程の威力を秘めている。その雷霆を一方通行は翼を弓の様にしならせ翼の先端を勢いよく雷霆にぶつける。それにより雷霆は消し飛ばされた
「……は?」
イサクは自分の最大の大技が軽く消し飛ばされたのを見て呆気にとられる、だが一方通行は冷静に翼を横に振るい応竜・蚩尤の機体に命中させる
「がっはぁ……!?」
応竜・蚩尤は派手に吹き飛び建物に激突し建物を破壊しながらその瓦礫に埋まれる、瓦礫を押しのけて応竜・蚩尤が立ち上がりイサクは金属加工で百を超える金属剣を形成。それを一方通行へと撃ち放つも一方通行はそれを無造作に翼を振るう事で全ての剣を砕いた
「嘘だ!あり得ない!この応竜・蚩尤の能力が効かぬ相手等…!」
「煩ェよチンピラ、オマエはただ酔ってただけだ。自分の能力じゃねェ他人の力になァ。所詮は借り物の力…他人の能力に他人が作った機械…オマエは単なる人から奪った玩具を見せびらかして威張ってる小物なンだよ」
イサクは天候操作でダウンバーストを一方通行へと放つ、その突風でさえも一方通行が頭上へ手を掲げる事でその突風を一点に収束され巨大な風の球となり応竜・蚩尤へと投げ飛ばす。応竜・蚩尤はその球に命中し機体から火花が散る
「お、俺が小物だと!?そんな事はない!俺は神だ!ローゼンタール家の唯一の悲願を達する天才なんだ!」
「オマエの事なンざ知るかよ。だがオマエは俺のダチに手を出した…その報いは受けて貰うぜェ」
イサクは一方通行の言葉を否定するかの様に空から六条ものウォーターカッターを放つ、それを軽々と反射した一方通行は翼をまるで鞭のようなしなりを見せ応竜・蚩尤の機体を叩きつける、その一撃一撃は機体に亀裂を入れその度に火花が散る…ヨロヨロと退がる応竜・蚩尤に一方通行は右翼を思い切り上へと振り上げ勢いよく振り下ろす。イサクは天候操作で暴風を自分に当てて吹き飛ばす事でそれを回避する
「おのれぇ…!調子に乗るなよクソ餓鬼が!」
イサクは雷霆を何発も一方通行に放ち更には地面から金属杭を形成し刺し殺そうとする、だが金属杭は一方通行の身体に当たる前に粉々に砕け雷霆は翼にあたって霧散する。イサクのあらゆる攻撃はもう一方通行には意味を成さなかった
「巫山戯るなぁ!なんなんだその力は!?何故この強化された「天候操作」と「金属加工」が通じぬ!?」
「ンなの簡単だろゥが、誰かを守る力とただ壊すだけの力…どっちが強いかなンて明白だろ?」
イサクは無数の金属剣や地面からの金属杭、落雷、風の刃、ウォーターカッターを放ち一方通行を攻撃するが彼はそれらの攻撃に対し翼で軽く振るう。それだけで全ての攻撃があらぬ方向へと反射され吹き飛ばされてしまう。これが一方通行の守る為の力、イサクの力など単なる暴力、簡単に言えば棍棒を振るう蛮族と姫君を守る騎士ぐらいの差はあるだろう
「これが守るべき力て奴だ、オマエには何百年経っても分かンねェだろうがな」
これがイサクと自分の決定的な差だと一方通行は嘲笑う、イサクは躍起になって天から雷霆を落とし続けるが一方通行はそれを翼で破壊するのみ…そんな繰り返しの中一方通行が口を開く
「オマエのその「天候操作」とか言ゥ能力は確かに応用性が高ェ…だが基本その能力は落雷・豪雨・暴風の三種類を操るだけの能力だ。それに今の雷霆見てェに落雷に力を偏らせると豪雨と暴風は使えねェ、又は威力が弱まる見てェだな」
「!?」
一方通行は天候操作の弱点を見抜く、天候操作は一つの気候に偏れば他の気候が弱体化又は操る事が出来なくなる。イサクはそれを見抜かれた事に驚き一歩退がってしまう…その隙を一方通行は見逃さなかった
「これで終わりだ」
「がぁ!?」
一方通行が右手をゆっくりと下げると応竜・蚩尤の機体が地面に叩きつけ地面へとめり込ませる。動けなくなった応竜・蚩尤へと一方通行は一対の黒い翼を百を超える鋭い杭の様に分断させ応竜・蚩尤を狙う、それは応竜・蚩尤の周囲一帯に絨毯爆撃の様な攻撃を仕掛けた様で容赦なく応竜・蚩尤を破壊する為にその杭をぶつけていく
「ガァアアアアアあああああぁぁぁ!!?」
イサクの叫びが響く、応竜・蚩尤はもう全身がボロボロで所々火花を散らす部位が見える…それでもなお天候操作で雷霆やダウンバースト、ウォーターカッターを放つが翼を振るう、ただそれだけの行動で呆気なく防がれてしまう
「おのれ……おのれぇぇぇぇ!!」
千を超える金属剣を形成するとそれを一方通行に放つのではなく未だに地面に倒れている上条達へと放つ
(あいつには勝てない!こうなったら他の奴らを殺してその死体だけでも回収してやる!)
一方通行に勝てないと踏んだイサクは上条達を殺してその死体を回収しようと企む。だが一方通行はそれを見逃す筈がなく黒い翼を裂いて鋭い黒い羽を出現させそれを金属剣へと放つ、その数は金属剣と同じく千を超えその速さは音速よりも速い、そして狙いを仕損じる事はなく全ての金属剣に命中しそれを打ち砕く
「な……!?馬鹿な!?」
「だから言っただろゥが、この力は誰かを守る力だってな」
これが守るべき力、ただ破壊するだけの圧倒的な力とは違う、大切なものを守り抜く強き力だ。イサクにはそれが何故強いのか分からないだろう
(何故だこの俺が押されている!?おれはイサク=ローゼンタールだぞ?!俺はローゼンタール流とも言うべき死霊術の基礎を作り上げた偉大な魔術師なんだ!それがこんなクソ餓鬼如きにィィィィ!!)
イサクは応竜・蚩尤の機体に風を纏わせ宙に浮き後方へと全力で後退する
「!?逃げる気か!?」
「逃げるのではない!これは戦略的撤退だ!こんな失敗作では勝てるわけがない!あの使えない兄妹め!今度はこの応竜・蚩尤よりも強い棺桶を製作してやる!」
イサクは勝てないと察知し逃げる事を選んだのだ、菱形兄妹を貶しながら彼は風を纏って全力で逃げる…だが逃げれるわけがなかった
「逃げれると思ってンのか?」
「なっ!?」
一方通行は音速の数十倍の速度でイサクへと追いつき応竜・蚩尤の機体に触れる、驚くイサクに構わず一方通行は片手で応竜・蚩尤を持ち上げ地面へと叩きつける
「……俺らもやるぞ」
上条が立ち上がりながらそう呟く、その言葉を聞いて麦野達も立ち上がる
「一方通行だけ良いところ見せて終わりとか癪だしな…俺らであいつの装甲を破壊するぞ」
「確かに…私らがただやられるだけで終わりてのもアレだしな」
「よし…俺らも根性出して頑張るか」
「そうね…行くわよ操祈」
「分かってるわぁ、美琴こそ足引っ張らないでよ」
彼らは一方通行を援護する為に上条は右手を竜王の顎へと顕身させ、麦野は原子崩しを収束させ束ねて放ち、削板の超すごいパーンチを、食蜂と美琴は
「な………!?貴様らぁ!」
機体がその超威力の能力により破壊され応竜・蚩尤に組み込まれていた死体が地面に転がる。これにより応竜・蚩尤は完全に破壊されイサクはもう二度と「天候操作」と「金属加工」を操る事が出来ない……しかし
「これで終わったと思うなよ超能力者ゥゥゥゥゥゥ!!」
「「「「「!?」」」」」
破壊された応竜・蚩尤の機体から青白く輝く光が現れる…それはイサクの霊魂だった。彼は破壊される瞬前に応竜・蚩尤と自分の魂を切り離し機体から抜け出したのだ
「俺は諦めんぞ!俺は完全なるゴレムを完成させる!その為にまた再び学園都市に訪れる!」
イサクは霊魂状態のまま空へと飛び去る、彼は凄まじい速度で上空へと移動して行く
「今度こそ貴様らの息の根を止めてやる!貴様の死体を散々陵辱し尽くしてやろう!覚悟しておけ!」
イサクはそう捨て台詞を吐し出して空の彼方へと消えていく…これだけ距離を取られれば美琴と食蜂の液状被覆超電磁砲も届かず、麦野の0次元の極点で瞬間移動しても逃げてしまうだろう…だが一方通行はイサクを逃さない
「エステルゥ!」
「!?」
一方通行はエステルの方へと振り向く、彼の赤い目はエステルと彼女か握っている短剣を見つめていた。その視線だけでエステルは自分が何をすべきが理解した
「飛ばすぞ!」
「……ッ!分かった!」
一方通行がエステルの手を握る、そして一方通行はエステルを回転をつけて空へと投げる。投げつけた速度は音速の数十倍を超えていただろう。通常ならばエステルはその速度に耐えきれず死んでいた筈だった。だが彼女の身体を覆うように天使の力に似た力が纏わり付き彼女の身体を強化していた。彼女は短剣…舜帝の剣を右手で握りしめながら逃げるイサクを視界に確認する
「逃がさんぞイサク!」
「!?ば、馬鹿な……」
呆気にとられるイサクにエステルは勢いをつけたまま舜帝の剣を振るう、その短剣の刃は紙を断つ様に容易くイサクの霊魂を二つに斬り裂いた
「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーーーー!!?」
耳をつんざく様な断末魔が轟く、斬り裂かれたイサクの霊魂は淡い光となって溶ける様に消え始める…こうして何百年も続いたイサクの野望は同じローゼンタール家の者によって終止符を迎えたのだった
「……さてこの後はどうする?」
彼女はそう言って今更ながら自分の置かれた状況を確認する、自分は今空にいる…その後どうなって無事に地面に降り立つのかと考えもしかしてこのまま永遠にお空を飛び続けるのかと考え始めたその時
「よォ」
「!?あ、一方通行!?」
一方通行が黒い翼を羽ばたかせながら彼女の横を飛行していた。それを見て驚くエステル、そんな彼女の肩を掴み一方通行は抱き寄せるかの様にエステルを引き寄せる
「ちょ……!?一方通行!?」
「あンま喋ンな、舌噛むぞ」
エステルが顔を赤くして何か呟こうとするが一方通行が黙れと言葉を遮る、そして一方通行が黒い翼を勢いよく羽ばたかせる。直後済まさじい速度で二人は移動し一瞬で元いた場所へと移動していた
「え?は?な、何…?」
「……いい手慣らしにはなったなァ」
未だに困惑するエステルに自身の背から出現した黒い翼を撫でる一方通行。それと同時に噴出されていた黒いエネルギーが弱まってき黒い翼は消滅してしまった
(あれは天使の力……?いや違う……これが超能力者……凄まじいな)
エステルはただただ圧倒されていた…これが超能力者、自分とは住む世界が違いすぎる
「………一方通行」
「……なンだ?」
エステルは一呼吸ついてから一方通行に話しかける、訝しげな顔を向ける一方通行に彼女は口を開いた
「ありがとう」
「………ッ。は……別にオマエの為にやったンじゃねェよ!」
太陽の様に笑うエステルを見て一方通行は視線を逸らす、彼女を見ていると何故か身体がくすぐったくなったのだ…そんな素直ではない一方通行を見てエステルはくすくすと笑う。そんな二人の前に上条達が手を振って駆け寄ってくる
「やったな一方通行!」
「最近カッコいい所がなかったけど今回は珍しくカッコよかったわよ!」
「そうねぇ、一方通行さんにしては珍しく主人公力が高かったんじゃない?」
「るせェな、俺はいつだってカッコいいだろゥが」
上条達が一方通行を揶揄う様に肩を組み合いながら喋り合う、その一方通行の顔は本当に楽しげで…エステルはそれを一瞥すると彼らから背を向け歩き始める
「………ァ?エステル?」
一方通行が気付いた時にはエステルは影も形もなくなっていた
「……あいつ……チッ、別れの挨拶ぐらいしろよ」
一方通行は舌打ちをすると何処に立ち去ったのか知れない少女に向けて口を開く、この言葉は届かなくてもいい。ただ彼自身の気持ちを素直に出したいだけだった
「またな、エステル」
「見てください垣根さん…ゾンビ達が」
「……どうやらアー君達が親玉を倒した見てえだな」
垣根と帆風は次々と地面に倒れ腐り始めるゾンビ達を見て一方通行達が親玉を倒したのだと理解する、恐らく街中でも無数のゾンビ達が消滅しているだろう
「……このゾンビ達は墓で眠っていた死体なんだ、だから冥福を祈ろうぜ」
「……ですわね」
二人は目を閉じてゾンビ達に手を合わさる、彼らは被害者だ。イサクにより無理矢理動かされていた死体達の冥福を二人は祈った
「………うぅ…ここは?」
「おや、目が覚めたんだね」
「………アンタ誰?」
番外個体は病室で目を覚ましここは何処かと起き上がる、それを近くの椅子に座っていた冥土帰しが声をかけると彼女は警戒した目で冥土帰しを睨み右手から電撃を発生させる
「安心しなさい、僕は医者だよ」
「どうだか…ミサカの身体を解剖とかするんじゃないの?」
「しないよ、僕は医者だ。患者の身体は治すが傷つける真似はしない」
「……まあいいか、もうミサカは組織に見捨てられたしねー。さてこれからどうしようかなぁ」
番外個体は冥土帰しに興味をなくしたのかバサッとベットに倒れこむ、蠢動には見捨てられた。もう自分はあの組織からは用済みなのだろうと判断しこれからどう過ごすか思考を巡らせる番外個体…そんな彼女に冥土帰しは笑いながら告げる
「それなら僕に一ついい提案があるんだがね」
「?」
菱形兄妹は病院の窓からゾンビ達が倒れたのを見ると安堵の息を吐き出し、安心のあまり床に崩れ落ちる
「……良かった、イサクは無事に倒されたようだ」
「やったねお兄ちゃん。私達の発明がこれ以上悪用されることはないね」
「……ああ、だがもう棺桶に関するレポートや製造法は破棄しなければな…もう二度とこんな事件が起きないように」
「……そうだね、エステルっちには申し訳ないけどね」
幹比古は今後このような事態を起こさぬ為にも棺桶に関するレポートや製造法は破棄しなければと呟き蛭魅もそれに頷く、協力してくれたエステルには悪いがもうこんな事を起こさない為には必要な事なのだ
「……まあそう残念がるな、僕達は生きている。学園都市がある限り僕らは研究を続ける…そうだろう?」
「……うん、よし!じゃあ早速新しい研究課題でも考えますか!」
「それでこそ僕の妹だ…さて、これから忙しくなるな」
二人はそう笑いながら次の研究課題は何にするか考える、一度失敗してもそこで立ち止まらない。その失敗を活かし成功するまで諦めないのが菱形兄妹の信念だ
「見て見て数多!ゾンビ達が消滅していくよ!てミサカはミサカは叫んでみたり!」
「お、本当だな。どうやら俺の自慢の息子かその友達が事件を解決したみてえだな」
打ち止めが言った通りゾンビ達が消滅していき数多は一方通行が事件を解決したのだと微笑む、トールはゾンビ達が消えたのを確認するとホッと息を吐く
「ふぅ……ようやく消えてくれたか…実は俺ゾンビとか苦手なんだよな」
「え?怖いの苦手なの?てミサカはミサカは驚いてみる」
「そうなんだよな〜、俺スプラッター映画とかお化け屋敷が苦手でさ…内心ビビりまくってたんだぜ」
「それでもゾンビに殴りかかるてお前凄えな」
実はトールはゾンビ等のホラー系が苦手なのだが彼はそれを耐えて殴っていたのだ、その事実に驚く数多と打ち止め
「……さて、今日は一方通行が帰ってきたら肉でも食わせてるか……ん?」
数多は今日は肉の日だなと笑っていると、ふと自分の携帯が鳴っていることに気づき携帯を手に取る。電話の相手は冥土帰しだった
暗い下水道の中を一匹のコモドオオトカゲと複数人の研究員達やそれを護衛する傭兵達が歩いていた。番外個体を垣根達へと送り込み自分達は高みで見物していた蠢動達だ
「作戦は失敗か……まあいい、私達の様な優秀な人材は学園都市の外の組織からは喉から手が出る程欲しい逸材なのだからな」
「そうですね蠢動さん」
蠢動達は学園都市から逃げ外の組織に身を寄せる気なのだ
「覚えていろ垣根帝督、貴様の首は必ずやこの私が……」
蠢動がそう忌々しげに言葉を吐き出したまさにその瞬間、背後で蠢動の部下達の悲鳴が響いた
「「「「「ぐわぁぁぁぁぁ!!?」」」」」
「!?な、なんだ!?何が起こった!?」
部下達の断末魔を聞いて急いで背後を振り返る蠢動、傭兵達が銃口を悲鳴の先に向け銃を乱射する…だがその弾丸は
「な、ぜ…何故ここにいる
「残念ですが私は垣根帝督であって垣根帝督ではありませんよ」
現れたのは衣服のみならず身体まで真っ白な少年だった、その姿は蠢動の憎き怨敵である垣根帝督そのものだった。彼は背中から生えた白い三対の翼を振るい傭兵達の首を全員切り落とし蠢動のみを残して研究員達と傭兵達を全滅させる
「私の名前はカブトムシ05、学園都市の超能力者の第一位 垣根帝督自身を模した自律兵器です…マスターからは白垣根と呼ばれますがね」
その少年の名はカブトムシ05、垣根が操るカブトムシ軍団のリーダー格であり最も垣根の未元物質の扱いに慣れている個体。彼は無表情で蠢動へと歩み寄り蠢動は一歩ずつ退がり始める
(こいつは未元物質で身体を構成している…故にこの身体が持つバクテリアの毒は通じない…まさかこんな所で私は終わるのか?嘘だ、あり得ん!)
蠢動は自分はこんな所で死んでいい人間ではないと頭の中で考えるも白垣根はそれを逃がすわけがなかった。だがこれは因果応報なのだ。今まで彼が行ってきた悪事が利子をつけて帰ってきた。ただそれだけである
「くそ!くそくそくそくそくそ…!クソォォ!!」
「………」
せめてもの抵抗にと白垣根に飛びかかる蠢動…だが白垣根は無表情で翼を振るいコモドオオトカゲの首を切り落とした。ゴロゴロと赤い血を撒き散らしながら転がる首…それを無表情で見つめた後彼は踵を返して歩き出す
「……こんな下衆相手にマスターの手を煩わせる事はありませんからね」
彼はそう言いながら人間体での姿を崩し白いカブトムシの姿になって、更に大きさを縮小化し始める…そうして彼は下水道の深い闇の中へと消えていった
「さあ準備はいいか一方通行、打ち止め…
「「うぇーい!!」」
数多家では事件解決と
「……何でミサカも」
そう呟いたのは番外個体だった、彼女は冥土帰しに自分を引き取ってくれる人に心当たりがあると言われ連れてこられた場所が数多達の家だったのだ
「畜生あのヤブ医者め…今度あったら鉄釘をあの頭に打ち込んでやる」
何が悲しくて殺そうとした相手の家に住まねばならぬのかと番外個体は歯噛みする、絶対に今度冥土帰しに会ったら鉄釘を飛ばしてぶち殺してやると番外個体は決めた
「にしてもさ……アナタは何も言わないんだね」
「ァ?まあ、俺は寛大で広い心の持ち主だからなァ…一度殺そうとしてきた奴程度なら許してやンよ…て、オイ!それは俺の焼肉君だろゥが!」
「へへーん、これはミサカのものだもんねー!てミサカはミサカは一方通行に見せびらかす様に焼肉を頬張ってみたり!ううん…デリシャス!」
「くそったれが!じゃあ俺はオマエのプリンを食べてやらァ!」
「いや全然寛大じゃないじゃん」
番外個体がそれでいいのかと一方通行に質問する、一方通行は自分は優しいからなと呟くも打ち止めに肉を取られブチ切れる…何処が寛大な心の持ち主なのかと番外個体は突っ込んだ
「ええ!?嘘だよね?!嘘でしょ!?嘘なんでしょ!?の三段活用!てミサカはミサカは冷蔵庫に走っていく一方通行を制止してみた……あぁ!?ミサカのプリンがぁぁ!?」
「あひゃひゃひゃひゃ!オマエのプリン美味かったぜェ!」
「……こんな奴をミサカは殺そうとしてたの?なんか悲しくなってきた」
打ち止めが自分のプリンを食べられて泣き始め、一方通行は自分の肉を食べた罰だと笑う。そんな小物臭い一方通行を見て番外個体はこんな奴を殺そうとしていたのかと頭を抱える
「それにオマエみてェな雑魚は俺の敵じゃねェからな。また襲いかかったきても平気だしな」
「うわ、上から目線だよコイツ…言ってる事は小物臭いのにクソ強いから本当にミサカアナタの事嫌い」
「は、オマエに嫌われたって構わねェよ」
一方通行が番外個体等敵ではないと本人の目の前で言い彼女は嫌いと呟く、一方通行は嫌いでも構わないと笑いながら焼肉を貪り数多に野菜を食べろと木原神拳を喰らい吹き飛ばされた。それを見て番外個体は笑った
「痛ェな木原くン……チッ、仕方ねェな。少しくらい野菜も食ってやンよ」
一方通行はそう言って箸で人参を取ろうとした時、ピンポーンと玄関からチャイムが鳴る音が聞こえ一方通行は立ち上がって玄関まで歩く
「チッ…今は焼肉パーティーだてのに…」
そう言いながらも一方通行は玄関の扉を開ける
「どちら様ですかァ?要件をさっさと言いやがれ……」
「やあ、早速だが家に上がらせてもらうぞ」
「」
そこに立っていたのは背中に登山でも行くのかと言うぐらいの大荷物を背負ったエステルだった、驚き過ぎて固まっている一方通行に構わず彼女は家の中へと入り焼肉パーティーが行われている応接間まで歩く
「お、この肉美味そうだな。食べさせてもらうぞ」
「お、嬢ちゃんも焼肉食いに来たのか?まあ食べろ食べろ」
「あ、エステルだ!てミサカはミサカは喜んでみたり!」
「……ああ、あんたがミサカを助けてくれたエステルて奴?別にミサカは助けてくれなんて言ってないけど…感謝してあげるよ」
「…………いやおかしィだろォ!?」
普通に焼肉を食べるエステルに彼女の事を一切気にしない数多達に一方通行はツッコミを入れる
「?どうしたんだ一方通行?肉食べないのか?」
「あ、食います。俺は肉が大好きだからなァ〜…て!そうじゃねェンだよ!てかエステル!オマエ学園都市から居なくなったンじゃねェのかよ!?」
「?等々服のセンスだけでなく頭をおかしくなったのか一方通行?」
「誰の服のセンスが悪ィだと!?…まあそれは置いておいて…オマエあの場から居なくなったじゃねェか」
「ああ、あれは私が住んで居た蛭魅達の家に置いたあった荷物を取りに行ったんだよ」
「紛らわしい事しやがって……ン?なンで荷物を取りに行ったンだよ?」
エステルは学園都市から去ったのではなく荷物を取りに帰っただけらしい…一方通行は何故荷物を取りに帰ったのかと尋ねるとエステルは真顔でこう返した
「今日からここに住むからな」
「へェ〜……え?今なんて?」
「今日からここでお世話になります、飯は三食付き、テレビも風呂も頼むぞ」
エステルがここに住むと言うと一方通行が固まる、エステルは更に図々しく注文を重ね唖然とする一方通行だったがハッとした顔でエステルに叫ぶ
「な、何言ってやがンだオマエ!?てかどうしてここに住むンだよ!?」
「恩返しだ、私は一方通行に世話になった。だから恩を返したい…だが私は戦闘力はクソ雑魚だし戦闘では役に立たない。だからこの家に居候させてもらう」
「いや意味が分かンねェ!どうやったらそんな考えになるンだ!?オマエの頭沸いてんのか!?」
「む、聞き捨てならんな。頭が湧いてるのは服のセンスがいい(笑)の一方通行の方だろう。それに確か蛭魅が教えてくれた漫画にはこう言ったシュチュエーションが男には一番のご褒美と聞いていたのだが」
「誰が(笑)だ!?それにそんなシュチュエーション俺は望ンでねェ!なあ木原くンもなンか言ってやってくれよ!」
恩返しとしてここに住むと訳の分からない事をほざくエステルに一方通行が数多に助け舟を求める…しかし
「お〜いいんじゃねえの?俺的には大歓迎だぜ。二人目の娘が出来た気分で」
「て事は私はお姉ちゃん!?てミサカはミサカは満面の笑みで叫んでみたり!」
「いや見た目的に妹でしょ…ミサカも別にいいよ、一応命の恩人だし…べ、別に感謝なんかしてないけど」
「マジで!?もしかして俺がおかしいのか!?」
数多達はエステルがこの家に住むのを歓迎していた、嘘だー!と一方通行が頭を抱える
「と言うわけでお世話になるぞ一方通行。喜んでもいいぞ」
「オマエマジでぶん殴ろうかな」
「!ま、まさか私に恩返しという名のそういうプレイを…?だ、だが仕方ないな…そんなプレイをしても……いいぞ」
「いやそんな事しねェし!てかなんで嬉しそうにしてンだよ!」
偉そうに言うエステルに一方通行が殴ろうかこいつと握り拳を見せつけるとエステルが興奮する、それを見て一方通行がツッコミを入れる
「……あー、一方通行?あまたんはそう言った事にはとやかく言わねえが…打ち止めに悪い影響を与えるなよ?」
「いやしねェからな!何本気になってンだよ木原くン!?」
「……最低、てミサカはミサカは冷たい視線で見つめてみたり!」
「だから誤解だって言ってンだろ!?」
「あ、喋りかけないでくれる?後ミサカと半径1メートルの範囲に入らないで」
「」
数多は一方通行から目を逸らしてそう言い、打ち止めは冷たい目を一方通行に向ける。番外個体に至っては引いた目で一方通行から距離を取る…一方通行がどう弁解していいのか分からず途方に暮れる…そんな彼にエステルが肩を叩く
「ドンマイ」
「全部オマエの責任だろゥがァァァァ!!畜生!不幸だァーーーー!!」
優しい笑顔を見せるエステルにそう叫ぶ一方通行、彼は思った。上条よりも自分の方が不幸なのではと
「たく……酷い目にあったぞ」
一方通行は疲れた顔でエステルが泊まる部屋へと案内する、彼は数多達に誤解を解くまで話を続け気づけば10時だった。結局肉を食いそびれ散々な目にあった彼は疲れながらもエステルを部屋へと案内する
「ほら、ここが空いてる部屋だ。好きに使ェ」
「すまんな」
「……本当に済まねェと思ってンなら帰ってくンない?」
「だが断る」
「ブン殴るぞオマエ」
部屋の電気をつけて背中の荷物を置くエステル、一方通行は寝ようと自分の部屋に戻ろうとしたその時
「待ってくれ一方通行」
「あ?なンだよ」
「……私はお前と出会って分かった。自分はまだまだ未熟で弱いのだと」
「…ま、超能力者と比べるもンじゃねェと思うがなァ」
「だが足手まといだったのは事実だ…だが私は恩を返さないといけない。だからもしお前が困っていれば助けたいと思っている…だがこのままではなんの助けにもならない」
そこでだ、とエステルが呟き一方通行に向かって笑いながら口を開く
「私を鍛えてくれないか一方通行」
「……は?」
今日何度目か分からない一方通行が呆けた声を出した。何を言ってるんだこいつという目でエステルを見つめる一方通行
「お前が鍛えてくれれば私も強くなれる、そんな気がする。てな訳で明日からよろしく頼むぞ」
「……待てよ」
「安心しろ、弟子として食器洗い、家事洗濯も任せておけ。偶にでもいいから修行をつけてくれればいい」
「…おい、俺をおいて頂上を目指そうとするな」
「な、なんなら夜の相手でも……//」
「オマエはどンな目で俺を見てンだよ」
一方通行は顔に手を当てる、ドウシテコウナッタと言わんばかりに…出来るならエステルの襟首を掴んで窓からポイ捨てしたい。だがそんな事をしたら数多達から何と言われるか…それに垣根達からも何か言われるかもしれない…一方通行は1分近く悩んだ後溜息を吐いてエステルに話しかける
「……強くなれるか分かンねェぞ」
「!……ああ、構わない!宜しく頼む一方通行!」
「……面倒くせェ事になったなァ」
弟子にしてやってもいいと一方通行が呟くと笑顔になるエステル、一方通行も口では面倒くさいと呟くがエステルの笑顔を見て彼も苦笑する
「そうだ!弟子になったんなら一方通行と呼び捨てにしてはダメだな!師匠とかどうだ?」
「なンかステイルと被るからバツ」
「じゃあウルトラマン(笑)とか服のセンスがいい師匠(笑)はどうだ?」
「敬う気ゼロだろオマエ」
エステルがどんな風に呼ぶかと色々と考え口に出すが一方通行はダメだと首を振る、そんな中エステルはいい案を思いついた様に暫く固まり口を開く
「……先生と呼んでいいだろうか?」
「……それならまァ…許す」
先生はどうかと聞かれ一方通行はそれならいいと頷く、それを聞いたエステルは頬を緩める
「そうか、ならこれからよろしくな「先生」」
「……もし逃げたら覚悟してけよ「弟子」」
こうして超能力者の先生と魔術師の弟子といった奇妙な関係が出来上がった。それを影で見ていた数多は嬉しさのあまり感涙し打ち止めは「ヒロインポジとられた…てミサカはミサカは…」と落ち込んでいた…それを見ていた番外個体はこの家には自分しか常識人がいないと溜息を吐いた
「てな訳で早速缶コーヒーを買ってこい弟子」
「ただのパシリだなそれは。私はそんな事の為に弟子になったのではないぞ服のセンス(笑)の先生(センスない)」
「……これは教育だ、聞き分けの悪いクソ弟子に対する愛の鞭てヤツだよォ」
「え!?く、黒い翼は流石にやり過ぎだと思います先生…」
「エステルくゥゥゥゥゥゥン!」
「ひゃああああああ!!!?」
なお、こんなやり取りがこれから数多家で続く様になるのだが……その話はまたの機会という事で
イサクさんと蠢動はかませ。はっきり分かるね。そしてエステルちゃんの弟子化と番外個体の居候化…うん無茶苦茶だな。それにしても書く時間がなくて文章が雑になってるか心配だなぁ〜
さて次回は待ちに待った「大覇星祭」編!学園都市だけじゃない!イギリスの女王達やらバチカンの神の右席、アメリカ大統領やフランスの聖女様、ロシアの変態さんも総登場だ!そして何やら影で蠢く怪しい影…てな訳で新章スタートでございます!
「lnvm壊ynvnvjyksl」
「
御坂美琴
「afvcbvhl滅nvnonv」
「
食蜂操祈
「グギィガアアアアァァァ!!!」
「
「お前は俺で俺はお前だ」
「????」幻想殺しの奥に潜む謎の存在ーーーー神浄の討魔
さて波乱の予感がする大覇星祭編…ていとくん達は普通に大覇星祭を楽しむ事が出来るのか!?次回は一旦ギャグ書きます
次回もお楽しみに!