カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回で大覇星祭・裏は終了となります。いやー長かったですね…そして自分は企業見学に行ってきて緊張して疲れました。はぁ…態度とか大丈夫だったかなー?

そう言えばとあレーであの竜王の顎の天使の姿をした竜には魅了の力以外にも物体を塩化する力があるらしいですね…つまりカンピオーネ!のヴォバン侯爵の「ソドムの瞳」みたいな能力てことか(知らない人は検索してね)

まあそんな事より…知ってますか?今度発売するとあるマガジンでなんと!「とある科学の未元物質」が連載するらしいですよ!?主人公は勿論垣根帝督!ていとくんが漸く主人公に!マジかよおい!エイプリルフールネタとかじゃなくて!?やったぜやっほーい!嬉し過ぎて昨日は一日中ニヤニヤしてました



黒き太陽を掻き消す眩い緑の光

頭上には黒く燃え盛る太陽が不気味にも浮かぶ、そんな妖しげな太陽の下で獲冴と麦野がお互いを睨みつけながら向き合う

 

「……行くぞ」

 

麦野は右手を振るい数十発の原子崩しが獲冴に向かっていく、対して獲冴は周囲を覆う様に電磁バリアを形成しそれを防ぐ

 

「怨霊神てのは自然災害の化身だ。なら雷を操るのは当たり前だよなぁ」

 

そう言うと上空から稲妻が麦野の目掛けて放たれる、その一発一発が天満大自在天神の雷霆に匹敵する程…だがそれを麦野は原子崩しの球体をクルクルと自分の周囲で回転させ雷霆の軌道を逸らす

 

「そんもんかお前の力でのは?大した事ねえな」

 

「舐めてられるのも今の内だぜ」

 

獲冴は頭上から槍の如き鋭き氷の柱を形成、更に鎌鼬や紅蓮の炎、先程見せた稲妻に魔力で形成した岩礫を隕石の如く投擲する。氷に炎、風、雷に岩礫。様々な攻撃が麦野を襲うが彼女は背中の翼を盾の様に扱う事でそれを防ぐ

 

「今度は私の番だ」

 

獲冴の全方位に凡そ数万の原子崩しの閃光が獲冴を襲う。彼女はそれを自身の周囲に発生させた紫の炎を紅炎(プロミネンス)を彷彿とさせる極細レーザーとして放ち原子崩しとぶつけ合い相殺する

 

「威力は互角、て所か…」

 

そう言って麦野は数万もの原子崩しを束ね一本のレーザーソードを形成する。それを手で持つのではなく右手の近くに浮遊させ右手の動きと連動させる。先程の数万の原子崩しを収束させたその光剣は万物を容易く裂き灰燼も残さない威力を誇る。例え未元物質だろうが今のこの原子崩しには焼き切る自身があった

 

「剣か…だが私にもそれに似た力はあるぞ」

 

そう言って彼女が虚空より取り出した一本の刀…それは草薙剣と呼ばれる神剣だ。崇徳院を主祭神とする安井金比羅宮は縁切りの聖地として知られる。同じく草薙剣は縁切りに使う祭具でもある。勿論本物ではなく偶像の理論を応用して即興して作り上げた贋作だが獲冴は草薙剣を握りしめるとそれを横薙ぎに振るう。直後に麦野が右手を振るいレーザーソードもそれに連動して動き草薙剣とレーザーソードがぶつかり合う

 

金属音を鳴り響かせて二つの剣が拮抗する、万物を断つ筈のレーザーソードは草薙剣を断ち切れず、また日本に登場する刀の中で一番名の知れた神剣もレーザーソードを断ち切れずにいた。片や万物を断ち焼き尽くす電子の剣。片や悪縁を断ち良縁を結ぶ水神の尾より見つけし神剣。麦野が右手を振るい押し退けようとするが獲冴はオシリス=ハデスから無限とも言えるほどの膨大な魔力を草薙剣に流し込みレーザーソードを断とうとする。どちらも譲れぬ攻防を繰り返しある時は獲冴の服にレーザーソードが軽く触れ服を焼き焦がし、草薙剣が麦野の頬を切り裂き赤い筋から血が流れる

 

「「はあああぁぁぁぁぁ!!!」」

 

だが両者も退く気はない。剣がダメなら翼だと獲冴は崇徳院の黄金の翼を、麦野は背中から噴出する翼をぶつけ合う。その衝撃が第十九学区を破壊し遠くから戦いを眺めていた浜面とフレメアの所まで爆風が吹き荒れる。その光景は日本の大魔縁と西洋の天使の戦いだ…もはや人が辿り着ける領域ではない

 

「まだだ!日本最強の大魔王の力はこんなもんじゃねえだろ!もっと力を!」

 

「そんなもんか大魔王てのは?ならこの勝負は天使である私の勝ちみてえだな」

 

彼女達は自分の持てる力全てを出し切って戦闘を繰り広げる、天から降り注ぐ流星に似た岩礫、虚空より放たれる空間ごと刈り取る鎌鼬、地を焼き焦がす空より飛来する天雷、大地を融解する灼熱の火炎、万物を凍てつくさんばかりの冷気を放つ氷柱…それらを麦野は0次元の極点で避けるのではなく数万を超える原子崩しの閃光を放つ事でその自然災害を連想させる魔術を相殺させる

 

「ほらよ」

 

麦野はレーザーソードを投擲する、獲冴はそれに驚くも投擲された剣を避け草薙剣の剣を握る力を強める。自ら武器を捨てた理由は分からないが邪魔なレーザーソードがなければ勝つのは自分だと確信し草薙剣から白銀に輝く光が発生しそれをレーザービームの様に放つ。その光は麦野の首を斬り落とす…そう獲冴が確信したと同時に彼女は背後からの大爆発に飲み込まれる

 

「な……!?が、ああぁぁ!!?」

 

爆発の原因は先程投げたレーザービーム、収束していた数万の原子崩しが剣の形を保てず崩壊し大爆発を起こしたのだ。その一撃たるや爆発した起点を中心に半径20メートル以内にあった建物や地面などが全て消し飛び大きなクレーターが形成されてしまう程だった。麦野は翼を繭のようにして防御し浜面とフレメアは麦野が展開しておいた原子崩しの防御壁によって無事だった

 

「す、凄え威力だな…流石は超能力者だぜ…」

 

「に、にゃあ……」

 

余りの威力に浜面は腰を抜かすかと思った、フレメアに至っては目の前の出来事を理解できず呆然としていた…だがそんな一撃を喰らってもなお獲冴は五体満足で立っていた

 

「やるじゃねえか…だが私はこんなくらいじゃ死なねえよ」

 

「そうかい、ならあと何十発、何百発でも撃ち込んでやるよ」

 

再び麦野は獲冴を覆うように数万の原子崩しの閃光を放つ、獲冴はそれを迎撃する為に紅炎の如き灼熱の炎である紫のレーザーを放つ。紫炎と翠光が激突し着弾と同時に爆発を起こす。それで生じた煙を利用し獲冴は高速で麦野の背後を取り草薙剣で斬りかかる

 

「ふん!」

 

「な!?」

 

対して麦野は獲冴がその行動を取ると読んでいたかの様に草薙剣が振り下ろされた軌道に原子崩しの壁を展開しており、草薙剣はその壁を切断したものの麦野はその隙に剣から逃れ草薙剣が空を切る。そして麦野はブースターの様に足に原子崩しを携えその勢いで足を動かし超スピードで放たれた回し蹴りが獲冴をくの字に曲げる

 

「が、ぁあ!?」

 

獲冴が派手に吹き飛び地面に激突する、口から血を吐き出し今ので骨にヒビが入ったと獲冴は理解した…だが彼女は攻撃の手を緩めず空に浮かぶ黒太陽より太陽のカケラを落とし麦野を焼き殺そうとする

 

「あの太陽は私の原子崩しじゃあ相殺するのは難しいな……ま、この翼ならなんとかなるか」

 

そう入って麦野は生物の翼と言うより、斜め上に伸びるスポットライトに近い形をした形状の翼を動かしそれを盾にして太陽のカケラを防ぐ。そして翼から勢いよくエネルギーを噴出させ空へと飛び立ち翼から緑のエネルギーを球体状にして放つ。また翼の形状を変化させ鉤爪の様な形にして獲冴を引き裂こうとし獲冴はそれを黄金の翼でガードする

 

「これが学園都市、超能力者……人間じゃなくて化け物じゃねえか!」

 

「化け物じゃねえよ、私らは人間だよ。少しだけ性格がおかしくて変な能力を持ってるだけのな」

 

空中で草薙剣とレーザーソードで斬り結びながら獲冴がそう叫ぶ、麦野は真っ直ぐに獲冴の目を見つめながら自分達は人間だと返した

 

「喰らえ!」

 

何千もの稲妻が天から飛来する、それを原子崩しで逸らす麦野、隙を晒した麦野に草薙剣を横薙ぎで振るう獲冴だが麦野のレーザーソードがそれを受け止める。そして麦野は普段は生存本能でセーブがかかっている原子崩しの本来の威力を引き出す為にセーブを一瞬だけ外す。翼が生えた状態では原子崩しの威力が通常よりも数倍威力が上がっている…更にそのセーブを解けばその威力は絶大の二言に尽きる

 

「うおらぁ!」

 

「な……!?剣が!?」

 

その最大威力となった原子崩しのレーザーソードが草薙剣の刀身を切断した。折れた草薙剣を見て呆然とする獲冴だが麦野はそんな彼女の腹に蹴りを喰らわし地面へと吹き飛ばす

 

「が、ぁ!」

 

地面に穴を開けて倒れる獲冴、だが怒りの眼で麦野を睨み折れた剣を地面に突き刺す

 

「はぁ……はぁ、これなら…どうだ!」

 

その言葉と共に大地が揺れる、そして地が割れて現れたのは頭部が八つある巨大な大蛇だった

 

「……おいコラ、流石にそれは反則だろ。何でもありだな魔術て」

 

八岐大蛇(やまたのおろち)、流石の麦野も超有名な怪物の名前くらいは知っている。嵐神であるスサノオに討伐された日本神話最大の怪物。だが獲冴が呼び出したのは本物の八岐大蛇と言うわけではなくその姿を模した身体を水で構成した紛い物だ

 

「安徳天皇て知ってるか?草薙剣を抱いて海の中で身投げした天皇だ…まあ日本史勉強してたら知ってるかもな」

 

「ああ、平家と共に滅んだあの天皇か…それがどうした?」

 

「実はな安徳天皇てのは魔術師の間では八岐大蛇の生まれ変わりとして有名なんだよ」

 

「……は?」

 

そもそも草薙剣というのは八岐大蛇の尾から発見された天叢雲剣が名前を変えたものだ。そして安徳天皇は八岐大蛇の生まれ変わりと言う説があり、それに深く関わっているのが崇徳院である。崇徳院は国家転覆の呪いを書き込んだ経典を竜宮城に投げ込みそれを受け取った竜宮の神が安徳天皇(八岐大蛇)を送り込んだという説もあることから獲冴が八岐大蛇を召喚したのもそれが理由と見られる

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

八岐大蛇が鎌首をもたげ八つの口を開きそこから灼熱の炎が放たれる。麦野はそれを0次元の極点で回避、即座に八岐大蛇の背後に現れ原子崩しを八岐大蛇に放つ。それを八岐大蛇は八本ある尻尾を振るう事により相殺し口から砂鉄を吐き出し砂鉄を固める事で剣の形にして麦野へと投擲する

 

「!?チッ!」

 

翼を拡張し飛行しやすい形状に変えて音速で空中を移動し鉄剣を回避、音速で逃げる麦野を鎌首を持ち上げて火炎放射を放つ。八筋の火炎放射が麦野を焼き殺そうと迫り麦野はそれを避ける。そんな麦野に獲冴のドロップキックが炸裂する

 

「が……!?」

 

「気を取られ過ぎなんだよ!」

 

八岐大蛇の攻撃は囮だった、獲冴はそう言って再び新しい草薙剣を取り出して麦野を斬ろうとする。それを即興で作り上げたレーザーソードで防御し麦野は獲冴の腹にパンチを喰らわす、獲冴の顔が痛みで歪むが彼女はそれを耐えて草薙剣をバットの様にフルスイング、麦野はレーザーソードでそれを受け止めるが衝撃で地面近くまで落下してしまう

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

八岐大蛇は口を大きく開き火炎放射ではなく巨大な火球を放つ、それは小規模の太陽かと思う程の大きさでそんな馬鹿デカい火球が八つも麦野に迫っているのだ。麦野はレーザーソードを投擲しそれを起爆させる事でその小太陽を爆発で消滅させる

 

ーーーシャアアアァァァァッ!!ーーー

 

八岐大蛇は口から火炎放射、超高圧水流、毒の息吹、雷撃を放ち麦野はそれを翼でガード、だが驚くべきスピードで八岐大蛇が地面を進み一番左の首が首を伸ばし麦野を飲み込もうとする

 

「その図体でよくそんなに走れるな!」

 

レーザーソードを振るい彼女を飲み込もうとしていた八岐大蛇の首の一つをそれで切断する。ドサッと音を立てて首が地面に転がる、だが首だけでも動き斬り落とされた八岐大蛇の首は麦野に飛びかかってその牙で噛み潰そうとする。流石の麦野もそれに驚きレーザーソードを投擲しグサリと八岐大蛇の額に突き刺さり爆裂し首の残骸が周囲に飛び散る

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

首一つ失っても八岐大蛇の戦意は消えず逆に興奮しているかの様に唸りを上げる。吐き出される雷撃に火炎放射、超高圧水流を麦野は上手く掻い潜り八岐大蛇に接近し靴の下に原子崩しをロケットの様に放ち右から三番目の首まで跳躍しレーザーソードでその首を斬り落とす。更にレーザーソードの刀身を伸ばし更に右の首を二つ切断する

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

四つの首を切断され頭部が残り四つとなった八岐大蛇は舌を鳴らしながら麦野を睨む、獲冴もただ見ているだけではなく天から稲妻、氷柱、鎌鼬、岩礫を放ち、地からは火柱を発生させ麦野はそれを回避しつつも八岐大蛇の身体を斬り裂いていく

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

左から四番目の首が咆哮を上げて麦野にその顎を広げる。麦野は臆する事なくレーザーソードを振るい首を縦に両断、八岐大蛇の首の一つが縦に裂け首が胴体に繋がったまま絶命する

 

ーーーシャアアアァァァァッ!!!ーーー

 

残った三つの首は特攻のつもりなのか鋼の様に硬い体を振るい麦野を押し潰そうとする、麦野はそれを0次元の極点で回避し八岐大蛇の真上に現れると数万の原子崩しを放ち八岐大蛇を全方位から飲み込み光が炸裂し八岐大蛇の姿が光に飲み込まれ消えていく…だが

 

ーーーシャアアアァァァァッ!ーーー

 

「……凄えな」

 

身体は原子崩しで焼き滅ぼされ肉体が灼け爛れ首が一本になっても麦野を倒そうと首を伸ばし火炎を吐き出す。その姿を見て麦野は驚きつつも愚直なまでに自分に挑み掛かる八岐大蛇に敬意を持ちレーザーソードでその首ごと胴体を一刀両断、切断された八岐大蛇はその肉体を単なる水に戻し地面を濡らした

 

「……お前のとっておきのペットは倒したぞ、後はその草薙剣(玩具)だけだな」

 

「……は、馬鹿だなお前」

 

そして麦野が頭上を見上げ残るはお前だけだと獲冴に宣告する、だが獲冴は勝ち誇った顔をして笑っていた

 

罠にかかったな(・・・・・・・)

 

そう言って獲冴は黄金の翼を羽ばたかせて遠くへ移動する、そして崇徳院の力で生み出した黒太陽が麦野目掛けて天より落ちてきた(・・・・・)

 

「は?」

 

そのあまりにも大規模な攻撃に麦野は呆然とする、そして理解する。あんなものが直撃したら第十九学区どころか学園都市そのものが消滅してしまう

 

「これで学園都市が消えれば大将が殺そうとしている魔神も死ぬ!それで私は大将に褒められる!最高じゃねえか!」

 

最初の災害じみた魔術攻撃も草薙剣による斬撃も、八岐大蛇の召喚も、全てはこの術式を完成させる為の時間稼ぎに過ぎない。これが直撃すれば学園都市が、麦野の好きな人も、仲間も友達も全部綺麗さっぱり消えてしまう

 

「……巫山戯やがって」

 

麦野はそう言って浜面とフレメアの正面に現れる、麦野の0次元の極点を使えばこの二人を連れて学園都市から移転して避ける事も出来るだろう。そうすれば自分達だけは生き残れる…だが麦野はそんな事はしなかった

 

「……学園都市は私が私らしくいられる最高の居場所でな。それを見捨てる程私は腐っちゃいねえんだよ」

 

今の(・・)原子崩しでは何万発撃っても黒太陽は破壊できないだろう、ならば原子崩しの最大威力をセーブしている生存本能を解き最大威力で放てばいい。だが失敗すれば麦野の身体は消し飛ぶ…そのリスクを冒してでも彼女は学園都市を、目の前の少年と幼女を守る為に原子崩しを放つ決意をする

 

「なあ、浜面……私さお前の事…」

 

「麦野……?」

 

「……やっぱなしで、この言葉は今日のフォークダンスで言うわ」

 

麦野は浜面に告白をしようかと思うが、やはり今日の夜のフォークダンスで言おうと決意し、その為には絶対に学園都市を守り死なない様に全力を尽くそうと決意する

 

「行くぞ、これが私の………全力だああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

生存本能という鎖から解き放たれた原子崩しは今までで最大の威力を誇っていた、天を穿とうと緑の極太の柱が天へと目指し空を駆け上る…その途中で隕石の如く落下する黒太陽と激突し激しくぶつかり合い拮抗する

 

「な……!?黒太陽と…拮抗してる?!だと!?」

 

黒太陽は学園都市を消し炭にするほどの威力を誇る、そんな黒太陽と同格の威力を誇る攻撃などありえないと獲冴は狼狽える

 

「う、おぉぉ…うおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

最初は拮抗し合っていた黒い太陽と翠光の柱だが徐々に翠光の柱が黒太陽を空へと押し上げていく

 

「な!?わ、私の黒太陽が……!?」

 

黒太陽が翠光の柱を押し上げ黒太陽を眩い光で呑み込まんとする、それを見て驚く獲冴に麦野は笑みを浮かべる

 

「その力は所詮は怨念だ、怨念…恨みてのは確かに強い力だ……だがな恨みよりも強い()ってもんがあるんだよ」

 

その一言と共に翠光の柱が黒太陽を穿ち黒太陽が破裂し黒き花火が空中に咲いた。黒太陽を貫通した原子崩しは雲を貫き成層圏まで到達した…そして光の柱が細まっていき麦野がその場に片膝をつく

 

「はぁ……身体は消し飛ばずに済んだ様だな」

 

「麦野!?大丈夫か!?」

 

「む、麦野のお姉ちゃんのビーム凄い!」

 

全身から汗を流す麦野に大丈夫かと尋ねる浜面、そして先程の原子崩しを見て目をキラキラと輝かせるフレメア…獲冴は冷や汗を流しながら黒太陽が原子崩しに押し負けたことに目をキョロキョロと動かして必死に思考を巡らせる

 

(私の中で最高の威力を誇る黒太陽が…神威混淆のアシストもあったのに…嘘だ、ありえない、あっちゃいけない…嘘だありえないあっちゃいけない…)

 

獲冴の思考は停止状態だった、何を考えても勝てるビジョンが浮かばない。こんなの聞いてない、自分一人で学園都市を消し去るつもりだったのに、これでは上里に失望される…そんな考えが脳によぎるなかで麦野が彼女を見て嘲笑う

 

「何をすればいいか分かんねえて顔だな。所詮お前はその程度だよ。怨霊(人様)の力を借りてイキがってただけの奴…そんな奴が本当の意味で強いわけねえだろ」

 

「!?」

 

「お前は偽りの強者だ、強い奴の力を借りて自分が強くなってた様に錯覚してるだけのな…そんな奴が私に…能力を使い続けて鍛え続けてきた奴に勝てる訳がねえ!」

 

「……ま……、…まれ、黙れぇぇぇ!!!」

 

麦野の言葉に苛立ったかの様に獲冴がペットボトルを破壊して自分が知りうる限り、呼び出せる限りを尽くして数百を超える10円玉に怨霊達を宿らせる…建勲、豊国大明神、東照大権現、武振彦命、平将門、天満大自在天神などの今までの怨霊達や新たに呼び出した怨霊達が無数に宿り黒き星々の様に麦野に迫る

 

「……悪足掻きか」

 

数百の星々、されどたかが数百(・・)だ、万を超える閃光には数で劣る。呆気なく黒い流星群は光の閃光に飲み込まれ獲冴へと向かっていく

 

「ちく、しょう……畜生……チィクショウゥゥゥゥゥゥうううううううううううううッ!!!」

 

光に飲み込まれる瞬間まで彼女は悔しさの咆哮を轟かせ、そして光に飲み込まれ消えていった…それを見届けた麦野は力を使い果たしたのか翼が消え地面に倒れそうになる

 

「大丈夫か麦野!?」

 

「浜、…………面」

 

浜面が麦野を支えて地面に倒れるのを防ぐ、麦野はゆっくりと浜面の顔を見て微笑んだ

 

「勝ったぞ」

 

「ああ、見てたよ…凄えな麦野は、あんな化け物に勝っちまうなんてさ」

 

「まあな、何せ私は……超能力者の第四位だからな」

 

獲冴に勝ったことを驚く浜面に当然だと笑って返す麦野、そんな二人にフレメアが駆け寄ってくる

 

「お姉ちゃん凄かった!もう一回あの翼見せて見せて!にゃあ!」

 

「……ああ、また見せてやるよ」

 

もう一度あの翼が見たいとねだるフレメアにいつか見せてやると軽く頭を撫でる麦野、フレメアが無事で本当に良かったと麦野が心の中で呟いていると浜面が麦野を両腕で抱き抱える

 

「……は?」

 

「疲れただろ?大して俺は動いてないしな。ついでに怪我してないか病院に確かめに行こうぜ」

 

「な、ななななななぁ!?//」

 

「おー、浜面大胆ー。にゃあ」

 

俗に言うお姫様抱っこをされて顔を赤くする麦野、そんな事など一切気づかずに浜面は怪我がないか確かめる為に病院に急ぐ。フレメアはヒューヒューと口笛を吹く真似をしながら浜面の後を追う

 

 

 

「あらら、獲冴はん負けてしもうたわ」

 

学園都市に侵入したカトンボのような無人機からの映像を見ていた有村絵恋(ありむらえれん)は敗北した獲冴を見てそう一言呟いた

 

「えらい息巻いとったわりには呆気ない終わりかたどすな…全く宛那はんといい獲冴はんといい…上里はんの恥晒しもいいところやで」

 

そう言ってパソコンを操作し画像を消す絵恋、学園都市に送り込んだUAVも今頃自爆して痕跡も残っていないだろう…彼女は仲間が敗れたと言うのにそれを悲しむどころか蔑んでいた。獲冴や宛那達が負けると上里の評判が落ちるとでもいいたげに

 

「……まあええんやけどね、うちには関係のない事どすし。それに計画もそろそろ実行段階どすからな〜役立たずは消えてもらった方がよろしいですなあ」

 

そう言って彼女は机の引き出しからある建造物が描かれた羊皮を取り出す…それを眺めてクスリと笑った

 

「さて次はロシアの司教さんに頑張ってもらいましょか」

 

 

 

学園都市を襲撃したシェリーは無事に垣根と帆風の尽力で捕まりレイヴィニア達に引き渡した。もう一人の襲撃犯である獲冴も瀕死で倒れていた所をトールとブリュンヒルデに確保された。これでもう何も事件は起こらない

 

「「じゃん、けん、ぽん!あいこでしょ!」」

 

「……なあ、三人で踊った方が良くないか?」

 

「「先輩/上条さんは黙ってて!これは美琴/操祈と私の戦いだから!」」

 

「………うす」

 

「「いくわよ!今度こそ……!じゃん、けん、ぽん!……あぁ!?またあいこぉ?!」」

 

美琴と操祈はどちらが先にフォークダンスで上条と踊るかじゃんけんで激闘を繰り返していた、上条は三人で踊ろうと提案するが一蹴され上条は黙り込む。彼女達は何度もあいこを繰り返しながら仁義なき戦いを繰り広げる

 

「な、なあアリサ…よ、よよ良かったら一緒に踊らないか!?」

 

「…………うん!」

 

「……父さん、拳銃と鉛玉はないのか?あの野郎の眉間に撃ち込む用の」

 

「奇遇だなシャットアウラ…ここにライフルがあるぞ」

 

「……うん、問題なく弾は入ってるわね…それじゃあ…()りますか」

 

削板が根性と勇気と愛を出し切ってアリサをフォークダンスに誘いアリサは顔を赤くして頷く、それを見たシャットアウラとディダロス、レディリーは拳銃やライフルを構えて削板の頭を某パンのヒーローの様に吹き飛ばそうと狙いを定める

 

「なあ師匠!一緒にフォークダンスとやらを踊ってみないか!?」

 

「……別にいいけどよォ、俺なンかでいいのか?」

 

「ああ!私には師匠しか(男の知り合いが)いないからな!」

 

「………誤解を招く言い方はやめろ」

 

エステルにフォークダンスを誘われた一方通行は「やれやれ仕方ねェな付いて行ってやりますかァ」といった風にエステルに手を引っ張られていく、その顔は満更でもなさそうでそれを見ていた打ち止めは思わず持っていた缶ジュースを握り潰し番外個体がひぃと身体を震わせる。因みに数多は木原一族の打ち上げでビールを飲んでいた

 

「ねえねえステイル!踊りに行こ!あ、ステイルの次はかおりだからね!」

 

「……ふ、やれやれ仕方ないな…行こうじゃないか(やっほぅい!インデックスにダンスに誘われたよー!ありがとう主よ!感謝します!アーメン!)」

 

「行ってらっしゃい二人共」

 

「……師匠だけ青春を謳歌しててズルい」

 

「……私達の裸見た癖に…許しませんわ」

 

「……どうするメアリエ、ジェーン?ししょー達を襲う?」

 

「「賛成」」

 

内心素っ気ない顔をするステイルだが内心ではヒャッホーとインデックスに誘われて舞い踊っていた、それを見た三馬鹿弟子は魔術で二人の踊りの妨害をしてやると黒い笑みを浮かべる

 

「いつもよりも多めに回しておりまーす!」

 

「ちょ垣根さ…!?フォークダンスはクルクルと回って踊る踊りではありませ…て、速すぎませんこれ?!」

 

「わ〜竜巻が起きてる、凄いなー(棒読み)」

 

垣根は帆風と手を繋いで踊っているがクルクルとその場を二人で回っているだけ、回転速度が速すぎて竜巻が起こるほどでそれを見た入鹿はすげーと棒読みで呟いた

 

「フォークダンスか…私も若い頃母さんとよくやったな」

 

「いつも刀夜さんは最後らへんでこけてましたものね」

 

「ちょ…!?恥ずかしいから言わないでくれ!」

 

「あはは、心配する事はないさ!俺なんか転んでばっかりだったからな!」

 

「いや誇れる事じゃないからね」

 

上条夫妻と御坂夫妻はフォークダンスを見ながら昔を思い出す、自分達の若い頃もこんな風に踊っていたなーと過去に浸っていた

 

「ウィリアム、一緒に踊りましょう。有無は言わせない」

 

「離せである!強制連行するなである!」

 

「すまん我が友よ…貴方の給料をゼロにする!と言われてしまっては…仕方ないだろう?」

 

「私も首元にエクスカリバーを突きつけられて脅されたんだし…仕方ないし」

 

ハイライトオフのヴィリアンが強制的にアックアをフォークダンスに誘う、逃げようとするアックアを押さえつけている騎士団長とキャーリサ、フィアンマとエリザード達はアックアの無事を祈って手を合わせた

 

「ねえクランスちゃん、私とサーシャちゃんとどっちと踊りたい?」

 

「すまんが私は踊る気は…」

 

「仕方ないわねぇ…じゃあ行きましょうかサーシャちゃ…ごふぅ!?」

 

「第一の問いですが…誰が行くと言ったクソババア!」

 

クランスが踊る気は無いというとワシリーサはじゃあサーシャと踊ろうと彼女の手を握ろうとする、そしてサーシャの名状しがたきバールの様な何かにぶん殴られて気絶した

 

 

「たく……騒がしい奴らだな」

 

「ははは、でもそれが学園都市だろ?」

 

「……言えてるな」

 

浜面とフォークダンスを踊りながら麦野が呆れた様に呟く、それがいつものことだと浜面が笑うと麦野も笑い返す

 

「いやー今日は散々な目にあったけど…フレンダも駒場も比較的軽傷で入院とかせずに済んで良かったな!」

 

「てかあのカエル顔の医者有能過ぎんだろ」

 

駒場とフレンダは比較的軽傷で治したのがカエル顔の医者だったのでもう外を歩ける筈だ、本当にあの医者はリアルブラックジャックではないのだろうか?もしくはスタンドにクレイジーダイヤモンドでもいるのだろうか

 

「……で、麦野はあの時なんて言おうとしたんだ?」

 

「え?」

 

「ほらあの女と戦ってた時、なんか俺に言おうとしてたじゃん。なんだったのかなーと思ってさ」

 

「………ああ、あれね…あれはな…」

 

黒太陽を原子崩しで迎撃した時何を言おうとしたのかと浜面が尋ねる、麦野はしろどもどろになりながらなんと言おうか悩む

 

(私はお前の事が好きなんだよ……なんて言えるか!)

 

麦野は顔を赤くしながら「お前の事好きなんだよ」なんて言えるわけがないと首をブルンブルンと振る、それを見て浜面はキョトンと首を傾げる

 

「どうかしたのか麦野?」

 

「べ、べべべ別にい!?なんでもねえし!」

 

心配して声をかけてきた浜面に麦野はなんでもないと笑って返す、そして心の中で何を言えばいいのか悩んでいると浜面が笑って声をかける

 

「俺さ、麦野にフォークダンスに誘ってもらえて嬉しいんだよ」

 

「………へ?」

 

「だって麦野は俺の初めての女友達だからな!女子にフォークダンスに誘われるのなんて人生初だし…本当にありがとな麦野!」

 

「は、初めて……は!まあ私もお前にはいつも仲良くしてもらってるしな!と、特別な意味はねえからな!」

 

「?」

 

浜面が生まれて初めて女子に囮に誘われて嬉しいと笑いかける、麦野はそれを聞いて耳まで赤くしてツンデレる。それを遠くから見ていたフレンダ達は溜息を吐く

 

「はぁ…麦野たら素直じゃないて訳よ」

 

「麦野も麦野ですがそれに気づかない浜面も超浜面です」

 

「ま、あの超鈍感が気づくのは無理だろ…果たしてむぎのんと付き合うのは何年後になるんだろなぁ〜」

 

「そんなヘタレなむぎのと鈍感なはまづらを私は応援してる」

 

「……まあ、なんだ……頑張れ」

 

「にゃあ!」

 

フレンダ達はそんなヘタレな麦野(友達)を応援している

 

(……いや、このままじゃダメだ。いつまでたっても進展しねえ…なら勇気を出して…)

 

「な、なあ浜面!」

 

「ん?」

 

このままでは一生友達のままだと麦野は考え、それではダメだと勇気を出して浜面に声をかける…そう告白の為に

 

(私は翼を出したんだ!だから告白も出来る筈!あの削板も出来たんだ!私に出来ない道理はねえ!)

 

「浜面…実は私はお前の事が……!」

 

(おお!ついに麦野が告白を…!)

 

翼を出したあの時の様に告白してみせると息巻く麦野、フレンダがそれを見て驚きに震える、あのヘタレが告白をする気になったと誰もが驚いた

 

「す、好…「あ、いたいた〜!」……は?」

 

「いたわねあの時の助けてくれた人!」

 

「あんたは…麦野が病院に入院した時にいた地面に転げて俺が運んだ人じゃないか」

 

麦野が告白をしようとした瞬間、それを邪魔する声が響き麦野が声がした方を向く。その声をかけた人物は魔術師 ダイアン=フォーチュンだった

 

「じ、実は貴方を探してて…ねえ、わたしと次に踊ってくれない?」

 

「………あ"?」

 

(((((し、修羅場……!?)))))

 

(大体修羅場だと思う、にゃあ)

 

顔を赤くして浜面をフォークダンスに誘うダイアン、そんな恋する乙女の顔を見て麦野がビキィと青筋を立てる音を鳴らしてダイアンを睨みながらドスの効いた声を出す。フレンダ達は修羅場だこれ、と理解した

 

「テメェ……なに浜面に手を出そうとしてんだ?あぁ?」

 

「は?あんたには関係ないじゃない、ほらオバさんは帰った帰った」

 

「上等だよ、表出ろ。お前の薄汚えクソ×××に焼きを入れてやるよ」

 

「上等よ、ぶっ○してあげるわ。このダイアン=フォーチュン様がね」

 

(((((こ、怖え!!)))))

 

(浜面が置いてけぼり、にゃあ)

 

ダイアンと麦野の視線がぶつかり合いバチバチと火花が散る、それを見てフレンダ達が恐怖で足を生まれたての小鹿の様にプルプルさせる

 

「お、おい?どうしたんだよ麦野にダイアンさん?」

 

「待っててね浜面、ちょっとこのクソビッチに焼きを入れてくるから」

 

「はぁ?ビッチじゃないしそっちこそババアじゃない、オバはんは夜の街に行って股でも開いてなさい」

 

「上等だよコラ、テメェのその×××に原子崩しを入れてヒィヒィ言わしてやる。穴という穴から汗を吹き出させてやるから覚悟しとけ」

 

「は、黙りなさいこの××。ダイアン様を怒らせたらどうなるか思い知らせてやるわ」

 

浜面は二人を宥めようとするが二人はニコニコと笑いながら睨み合う、もう二人の放つ威圧だけで人が殺せるんじゃないかと言わんばかりのオーラに流石の浜面も汗をダラダラとかく

 

「神の祈りは済ましたか?」

 

「それはこっちのセリフよ」

 

「じゃあいいな………?」

 

「ええ、構わないわよ」

 

「よろしいならば戦争だ」

 

「ぷーくすくす、たかが超能力者が黄金夜明の魔術師であるダイアン=フォーチュン様に勝てると思わないでよね」

 

「関係ねえよ!!カァンケイねェェんだよォォォ!!何が魔術師だ、何が黄金夜明だ!!つけ上がってんじゃねえぞクソビッチ。テメェなんざ指一本動かさなくても100回は殺せんだよォおおおおおッ!」

 

戦いの火蓋は落とされた。原子崩しが狂った様に飛び回り、自己情報無限循環霊装(アーキタイププロセッサー)と呼ばれる黒い箱の形をした霊装に術式を突っ込み箱の中から黒い龍蛇が現れる。麦野とダイアン、二人の攻撃でフォークダンスが行われている場所を無茶苦茶に破壊される

 

「うそーん!?ここまで大規模破壊するのあの馬鹿二人!?あり得ないて訳よ!」

 

「と、兎に角ここは超危険ですから超逃げましょう!」

 

「その通りだな!て、あー!?私のイルカちゃんにビーム掠った!?」

 

「私はそんなむぎのと知らないお姉さんを応援できない」

 

「……逃げるぞ」

 

「にゃあ!」

 

フレンダ達は命の危険を感じその場から逃げる、他の踊りを踊っていた連中もそれを暴れる二人を見て逃げ始める

 

『そんなまだ先輩と踊ってないのに!』

 

『不幸なんだゾ!』

 

(でもこれでどちらかが傷つかずに済む…ありがとう麦野さん!)

 

『凄いジャーンプ!』

 

『お、お姫様抱っこで抱かれたまま軍覇君と一緒に空を飛んでる!?』

 

『『『く、クララ…じゃなくてアリサが飛んだ!?』』』

 

『わぁ!?ビームがいっぱい飛んできたんだよ!』

 

『そ、そんな…まだそんなに踊ってないのに…不幸だぁー!』

 

『『『やーなかーんじー!!』』』

 

『ああ、メアリエとジェーン、マリーベットが原子崩しに当たって吹き飛んでしまいました!』

 

『メルヘンニゲール!』

 

『ただ空を飛んで逃げてるだけですわ!?』

 

『に、逃げましょう佐天さん!』

 

『ふえぇん!なんでこんな時にしか出番がないのさー!』

 

阿鼻叫喚地獄とはまさにこのことだろう、原子崩しやダイアンの術式で吹き飛んで何人もお星様になった、全員が逃げ惑い恐怖に駆られるなか浜面は逃げずにこう呟いた

 

「……なんで喧嘩をし始めたんだあの二人?」

 

翌朝まで二人の仁義なき争いは続き、常盤台の寮監に「煩いぞ貴様ら」と一瞬で首をカクンと曲げられ二人は沈黙したとさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今までのボスとは違いほぼ互角じみた戦いをしているのは崇徳院が強いからです、調べれば分かりますが…崇徳院は日本で一番有名な怨霊なのでこれくらいはしなきゃと思い頑張って書きました

そして次回からは新章のスタートです!タイトルはズバリ「御使堕し・(リターン)」です!ロシアにてあの司教と以前戦った天使…そして新たな天使との激戦を繰り広げます!

「ロシアはとっても恐ロシア〜」
未元物質(ダークマター)』 超能力者第一位ーーーー垣根帝督

「皆さん、ロシアの寒さを舐めすぎですよ」
天使崇拝(アストラルバディ)』全体論の超能力者ーーーー帆風潤子

「これで私はロシア成教を…いや!世界すらも牛耳れる!」
『ロシア成教司教』ロシア成教の裏切り者ーーーーニコライ=トルストイ

「「「「bvnokvzj排onvaov除igoks」」」」
『四大天使』火水土風を司る天使達ーーーー神の如き者(ミカエル) 神の力(ガブリエル) 神の薬(ラファエル) 神の火(ウリエル)

次回は安定のギャグ回です。次回もお楽しみに!

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