カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回のお話は某有名な映画の要素を加えたパロディです。ぶっちゃけ暴走気味。作者の理性のハンドルがぶっ壊れたので作品もぶっ壊れです。因みに作者が好きな新海誠さんの映画はサマーウォーズです



第七章 御使堕し・再 編
帆風「君の名は?」垣根「ギルガメッシュです(大嘘)」


「時は満ちた…これより我が『K計画』を実行段階に移す」

 

真夜中の学園都市、とあるビルの屋上に佇む黒い影は何らかの呪文を呟きとある術式を完成させる

 

「さあ…私の為に楽しい物語を見させてくれよ?」

 

 

 

「ふぁぁぁ〜よく寝たぁー」

 

朝6時、垣根は目を覚まし布団からガバッと起き上がった。そして気づいた、ここは自分の部屋ではないと

 

「あ?何処だここ?」

 

周りをキョロキョロと見渡すとベッドの周りにはゲコ太のポスターやぬいぐるみ、ソフビなどが置かれており机にもゲコ太の鉛筆やノート、下敷きが置かれていた。そして隣のベッドを除くとそこにはスヤスヤと寝ている入鹿の姿があった

 

「むにゃ……帆風さぁん〜、それは垣根さんじゃなくて犬のフンですよー」

 

「……俺はフンじゃねえぞ」

 

何故ここに入鹿がいるのか気になったがそれよりも垣根はある事に気づく、まずは声が何故かいつもより高い事と胸が異様に重いのだ

 

「まるで胸に重い肉でもついたみてえだな…あ、もしかしてスイーツの食い過ぎで太ったか?」

 

そう言って何気なく垣根は自分の手を胸に持って行き、もにゅとたわわな果実(・・・・・・)を揉んだ

 

「………はい?」

 

思わずもきゅもきゅとそのたわわな果実を揉みまくる。垣根は視線を下げて胸を見る。目に映ったのはたわわに実った明らかに女の子のオッーパーイであった

 

「……え?え??え???」

 

垣根は急いで立ち上がって部屋の中にあった鏡を覗いて見る。鏡に映ったのはボインボインなナイスバディにプラチナブロンドの長い髪、それに宝石の様に綺麗な灰色に近い眼を持つ美少女が鏡に映った

 

「……潤子ちゃん?え?どういう事?」

 

鏡に映ったのはムニュムニュと胸を弄りながらもほっぺをつねる帆風(垣根)、頬に痛いのが走った事から夢でない事は分かる…

 

「………何処の都会の少年と田舎の少女だよ」

 

某映画を思い出しながらそう呟きながら自分の…いや帆風の額に手を当てる。これからどうすればいいのか…いやそれよりも大事なのは

 

「……どうやって服を着替えるかだよなぁ」

 

垣根はカプ厨でメルヘンだが一般常識くらいは理解している(それを守るかどうかは別問題だが)。いくら友達でも女子の身体は見れない…そこで垣根はそこら辺に置いてあった白いハンカチで目を塞ぎパジャマを脱ぎ始める

 

「……いや前から思ってたけどさ、潤子ちゃんて大きいよな〜…何処がとは言わねえけど」

 

帆風本人が聞いたら顔を真っ赤にして怒るであろう事を垣根は服を脱ぎながら呟く、パジャマを脱ぎ終わりハンガーにかけてあった制服を取って制服を着てスカートを履く…女子の服の着方は分からないがなる様になった

 

「……で、縦ロールにはどうやってするの?」

 

ここで重要な事に気付いた、縦ロールにするにはどうしたらいいのか?垣根は暫く考えるがもうめんどくせえやと長い髪をゴムで一つ結びにする

 

「うん、こうやってよく見るとやっぱり潤子ちゃんて美人だよな〜。スタイルもいいし胸もでかいし…文句なしの美人さんだな…そんな女の子の体になった俺…は!つまりメルヘン×美少女=メルヘン美少女てことか!?」

 

自分の身体が美少女になったからかハイテンションな垣根、帆風の身体を動かして鏡の前でふざけていると入鹿が目を覚まし布団から身体を起こす

 

「ふあぁ〜おはようございます帆風さん」

 

「!?ぐ、グーモーニング入鹿ちゃん!」

 

「?なんで英語なんです?」

 

首を傾げる入鹿だが寝起きの為かそんなに怪しんではいない、フゥと息を吐く垣根だがふと自分の携帯が着信音を鳴らしている事に気付く

 

ーーーゲコゲコゲコゲコゲコゲコゲコ♪ーーー

 

「着信音までゲコ太なのか…流石ゲコラー」

 

携帯を手に取って誰からの電話かと確認すると垣根は目を見開く、電話をかけてきたのは垣根帝督(・・・・)。つまり垣根自身だ

 

「……もしかして」

 

垣根は急いで通話ボタンを押し携帯を耳に当てる、そして携帯から聞こえた声は

 

『もしもし!今電話に出ているのはわたくし…いえわたくしの身体の中にいる垣根さんですか!?』

 

「……マジであの映画じゃん」

 

予想道理の展開に垣根は映画かよと溜息を吐き出した、それを見ていた入鹿は首を傾げる

 

 

「……で、俺の身体はどうだい潤子ちゃん?」

 

「えっと…意外と筋肉があって逞しくて…美形なんだと思いました…て、何を言わせるんですか垣根さん!」

 

「おおっと、俺の身体で顔を赤くしないでくれ。自分で言うのもなんだが凄く気持ち悪い」

 

とあるファミレスで垣根と帆風がそんな会話をしていた、一応説明するが垣根の身体にいるのは帆風であり帆風の身体にいるのは垣根である。ああややこしい

 

「…で、どうする潤子ちゃん?俺達身体が入れ替わってるみたいなんだけど?」

 

「……そうですね、このままではダメでしょうし何か元に戻る方法を探さないと」

 

「……ティアマト流星群が関係してないかなー?」

 

「?ティアマト流星群がどう関係してるんです?」

 

「あ、ごめん。あの映画知らないのか…今の発言は忘れてくれ」

 

「?」

 

垣根は某映画の入れ替わりの原因を呟いてみるが帆風はその映画を知らないのか首を傾げる、それを見て垣根はその言葉は忘れてくれと言った

 

「あ〜困ったな。どうして俺らだけこんな風になったんだろうな?」

 

「……実はその事で言わなければいけないことがありまして…」

 

「ん?」

 

「実は…わたくし達だけではないんです」

 

「……何が?」

 

「入れ替わっているのはわたくし達だけではないと言うことですわ」

 

帆風が入れ替わっているのは自分達だけではないと呟く、その言葉と共にファミレスに4人の人物達が入ってくる

 

「……アー君達じゃん」

 

一方通行とエステル、軍覇とアリサが現れ首を傾げる垣根。何故ここに四人がと考えているとアリサが首を開いた

 

「よお!おはよう帝督!」

 

「……ん?」

 

アリサから削板(・・)の様に明るい声で挨拶し、それに違和感を覚える垣根…それに気づいた様に削板は顔を赤くして答える

 

「あ、私の身体で喋ってるのは軍覇君だよ」

 

「……ぇ」

 

「因みに私は先生ではなくエステルだ」

 

「……で、俺が一方通行だよ」

 

削板(アリサ)から告げられた一言で垣根は気づく、お前らもあの映画みたいな状態になっているのかと。つまりアリサの身体にいるのは削板で削板の身体にいるのはアリサで。一方通行の身体にいるのはエステルで、エステルの身体にいるのは一方通行で…もうややこしいのレベルを超えている

 

「……お前らもあの映画の影響を受けたのか?」

 

「ンな訳あるかァ!!!」

 

「せ、先生!私の声でそんな声を出さないでくれ!私はそんな不良ぽくないぞ!」

 

映画の影響でも受けた?と垣根が尋ねると一方通行はエステルの顔で顔芸じみた真似をし、エステルがやめてくれと宥める

 

「朝気づいたらなんか胸に違和感を覚えてな、それに部屋も違うし鏡を見たら身体がアリサになってるし…驚いたぞ」

 

「私も驚いたよ、だってダンベル持ったまま立って寝てたんだもん、その所為で驚いて手からダンベル離して頭に当たって痛かったよ」

 

「いやどんな寝方してんだよ削板ァ」

 

「今の私はアリサだよエステルちゃん」

 

「いやそれは私ではなく一方通行だ」

 

「……だぁ!ややこしいな!」

 

垣根は頭を抱える、自分達二人だけでも面倒なのに更に四人追加だ。余計ややこしくなっただけでなんの解決にもならない

 

「やっぱりていとくンでも解決策は分かンねェのか」

 

「ああ、さっぱりだ。これが超能力なのか魔術なのか…俺でも分からねえ」

 

「それは困ったな…アリサの身体では筋トレするとアリサに余計な筋肉がつきそうで筋トレが出来ないからな」

 

一方通行、垣根、削板の順で喋り三人とも困った顔をする。だが他人から見ればエステル、帆風、アリサという美少女達が可愛らしい顔でため息を吐くという光景に見える筈だ

 

「しかし鳴護っちとエステルっちの顔で軍覇とアー君の言葉が出るて斬新だな。あまりにも似合わなすぎて笑えるわ」

 

「その言葉そっくりそのままていとくンに返すぜェ」

 

「そうだな!帆風はそんな言葉を言わないから違和感が凄いぞ!」

 

「安心しろ、自覚はある」

 

にゃははと帆風の顔と声で笑う垣根、どんな姿になっても垣根は垣根だなと一方通行と削板がエステルとアリサの顔でため息を吐く。その仕草は可愛らしいが中身は男である

 

「……そう言えば先生に聞きたいことがあるのだが」

 

「なンだ?」

 

「……この状態でトイレに行く場合はどうしたらいいのだ?」

 

『………あ』

 

エステルの何気なく言った一言で全員が凍てつく、そう男と女の身体では色々と違う。トイレがいい例だ

 

「あ、あの…わたくしも先程から我慢しているのですが…どの様にすればいいでしょうか」

 

「わ、私も……」

 

帆風とアリサが照れ臭そうに手を挙げる、それも垣根と削板の身体でだ。思わず一方通行は吐きそうになった

 

「……はあ、仕方ねえな。俺がレクチャーしてやるよ」

 

「おいコラていとくン、オマエが今女子だって忘れてンじゃねえか?」

 

「忘れてねえよ、知ってる上で男子トイレに入ってレクチャーしようと考えてるんだよ」

 

「ド変態じゃねェか」

 

垣根はじゃあ俺が教えてあげようと席を立とうとして一方通行に肩を掴まれる

 

「大丈夫、俺が手取り足取り男の子の身体の事を教えてあげるんだゾ☆」

 

「食蜂の真似すんじゃねえよこのオカマ野郎」

 

「というかわたくしの身体でそんな恥ずかしいポーズをしないでくださいまし」

 

垣根は食蜂の真似をして可愛らしく舌を出す、それを見て帆風は頬を赤くし一方通行は青筋を立てる

 

「おいおい…アー君もしかして嫉妬か?自分がやっても俺みたいに可愛くなれないからて嫉妬してんだろ?」

 

「……ァ?」

 

垣根がそう言うと一方通行の顔から表情が消える。普段のエステルから想像できない様な顔に垣根以外が全員がビクッとなる

 

「何調子乗ってやがンだていとくン、言っとくけどお前の元の姿でやったらただ単純に気持ち悪ィだけだから。帆風の姿だからセーフなだけだからな」

 

「それを嫉妬と言うのだよ一方通行君、俺の今の身体はナイスボディのJC。エステルっちもかなりのスタイルだが…可愛らしい美少女である潤子ちゃんには叶うまいよ」

 

「ァ?舐めンじゃねえぞ俺の弟子を、言っとくけどエステルはマジで羞恥心ねェから。家で毎回ラッキースケベが発生してるからな。お堅いお嬢様の帆風じゃ出来ねえ事をやってくれるお色気要員だぞ?峰不二子もびっくりだ」

 

「はぁ?サービスシーンだけが全てじゃねえんだよ。安易なエロほど寒いもんはねえよ。それに俺はお色気キャラよりも清純な女の子が好みなんだ。はい論破」

 

「頭沸いてんのかクソメルヘン、言っとくけど帆風よりエステルの方が俺基準では上だから。金髪で巨乳とか王道ヒロインじゃねえか。はい論破」

 

「はぁ?プラチナブロンドの何が悪いんだ?縦ロールもいいだろ?それが分かんねえのかこのロリコンクソもやし。はい論破」

 

「煩え黙れメルヘンカプ厨。はい論破」

 

「後半ただの悪口じゃないかな?」

 

何故か垣根と一方通行の口喧嘩が始まった、それも垣根は帆風の、一方通行はエステルの良いところをさも自分の自慢の様に言い合う。後半になるにつれて悪口になり始めアリサはこのままでは収集がつかなくなると二人を宥める

 

「か、垣根さんたら…わたくしの事をそんな風に思っていたんですの……」

 

「……サービスシーンとはなんだ?」

 

帆風は垣根の顔を真っ赤にしエステルは二人がなんの話をしているのか理解できず、一方通行の顔で首を傾げる

 

「おい落ち着けよ一方通行、帝督!今はそんな事言ってる場合じゃないだろ!」

 

「軍覇君……」

 

削板が喧嘩している二人の仲裁に入る、アリサはよくぞ空気を読んでくれたと自分の彼氏を褒めようと口を開いた直後

 

「それにこの中の女子で一番可愛くて優しくて根性あるなのはアリサだって分かりきってるんだからそんな事で口論するなよ!」

 

「軍覇君!?」

 

削板は帆風やエステルよりもアリサの方が可愛いと大声で叫んだ、アリサはそれを聞いて全然空気読めてないじゃん!火に油を注いでどうするの!?と怒る気持ちと自分をそんな風に思っていてくれて嬉しいという気持ちの板挟みにあった

 

「は?寝言は寝て言えよ軍覇、潤子ちゃんが一番だから。精々お前らは二番だから」

 

「……久しぶりにカチーンときたぜェ、表出ろよ」

 

「誰が何を言おうとアリサが宇宙で一番の根性ある美少女だ!異論は許さん!」

 

垣根、一方通行、削板は目からメンチビームが出てるんじゃね?と思う程の眼力で睨み合う。絵面だけなら美少女達が不良顔負けのメンチを切っている絵面に見える為ファミレスの人達は驚いた顔で三人を見ていた

 

「ちょ、垣根さん達!?落ち着いてくださいまし!」

 

「こんな所で喧嘩はダメだよ!」

 

「黙ってな潤子ちゃん、鳴護っち…男には戦わなきゃいけない時があるんだ」

 

「いや今の君達は女だぞ?」

 

帆風とアリサが宥めるがもはや一発即発の状態だ、垣根が立ち上がり目を細めこう言い放ったのだ

 

「逆ナンして誰がより多くの男を落とせるか勝負しようぜ!」

 

「「「なんで!?」」」

 

逆ナンで勝負だ!と叫ぶ垣根に女子(体は男)全員がなんでだよとツッコむ。だが一方通行と削板はそれを聞いてやる気を出す

 

「はン、ンなもん楽勝だな。俺の魅力に堕ちねえ男はいねェよ!」

 

「いやその身体は私のなんだが!?」

 

「この根性あるアリサの身体ならどんな男もイチコロだぞ!俺の勝ちだな!」

 

「え!?軍覇君本気なの!?」

 

一方通行と削板は立ち上がって勝つのは自分だと笑い、エステルとアリサはやめてくれと叫ぶ

 

「じゃあ今からスタートな!」

 

「俺が優勝してやンよ!」

 

「根性ぉぉぉぉ!!!」

 

「「「ちょっと待ってぇぇぇぇ!!」」」

 

ビュオオオ!!と疾風の如くファミレスから出て行き逆ナンをしに行く三人、帆風達は馬鹿達の後を追いかける…その時ファミレスの店長は思った…

 

(あいつら金払ってねぇ!!)

 

 

「さて、どうやって逆ナンするかな?」

 

垣根は街中に来てどうやって逆ナンをするか考えていた、すると後ろから声をかけられた

 

「よう、そこのお嬢さん」

 

(お、ナンパかコレ?)

 

垣根はナンパかと期待を込めて背後を振り向く、そこに立っていたのはメイザースだった

 

「もし良かったら俺と一緒に人生という名のマイウエーを飛ばしてかない?」

 

「いい歳こいて何ナンパしてんだ既婚者」

 

「ねぼし!?」

 

車にもたれ掛けながらカッコつけてナンパするメイザース、垣根は取り敢えず金的を思い切り蹴り飛ばしてやった

 

「な、何をするんだお嬢さん…て、あれ?よく見たら垣根とよく一緒にいる…」

 

メイザースがヨロヨロと股間を手で押さえながら何か言おうとすると、ポンとメイザースの肩に誰かが触れメイザースが後ろを向くとそこには満面の笑みを浮かべているミナの姿が

 

「……少し向こうでO☆HA☆NA☆SIしましょうか。ア・ナ・タ」

 

「………はい」

 

笑っているのに眼はハイライトオフのミナに引き摺られる様にメイザースは路地裏に連れて行かれる。そしてその後路地裏からオッさんの叫びが響いたが垣根は見なかったフリをした

 

 

その頃の一方通行

 

「ねえ、そこの君!もし良かったら俺に金を貸してくれないかな!?」

 

「さっさと元いた場所に帰りやがれェ!」

 

「そげぶ!?」

 

一方通行はお金を借りに学園都市にやって来たオッレルスに絡まれるも、ベクトル操作で強化した足で金的を攻撃しオッレルスを地面に倒れさせ悶絶させる

 

「オッ〜レ〜ル〜ス〜?」

 

「し、シルビア!?何故三角木馬を…」

 

「問答無用だゴラァ!!」

 

「イヤァァァァァァッ!?」

 

そして瞬間移動の様に現れたシルビアにオッレルスは三角木馬の刑に処された。その場にオッレルスの悲鳴が轟く…一方通行は見て見ぬ振りをして他のターゲットを探しに行く

 

 

その頃の削板

 

「ゲヘヘ、俺は渋井丸拓男(しぶいまる たくお)。略してシブタク、君可愛いねぇ〜俺と一緒にバイクでドライブ…」

 

「下心丸出しの奴にはついて行かん!根性入れ直して出直してこい!」

 

「ケバブ!?」

 

学園都市にやって来たいつかのシブタクを削板は凄いパーンチ(物理)を金的にクリーンヒットさせた。豚は股間を抑え涎を垂らしながら失禁。その後シブタクはアンチスキルに連行された

 

「そこのお嬢さん、俺と夜明けのコーヒーでも飲みに行きま…」

 

「ヤバそうな男にはついて行かん!」

 

「ジャグジャグ!?」

 

「ウホッ、いい女。ねえ私とホテルにでも…」

 

「レズはホモ!はっきり分かるなパーンチ!」

 

「レズゥ!?」

 

「僕と契約して魔法少女になって…」

 

「俺は魔法少女なんかにならーーん!!!」

 

「わけがわからないよ!?」

 

その後もチャラそうな男やクレイジーサイコレズ、人外にナンパされるも削板は拳でそれを退治していく…その姿を見た人々はその光景を目に焼き付けのちにこう語り継がれる…「拳王亜利沙」と

 

 

夕暮れ時、垣根と一方通行、削板は公園のブランコでゆらゆらと揺られながら黄昏ていた

 

「……それで結果は?」

 

「「「……一人も誘えませんでした」」」

 

「うん、何となく予想はしてたよ」

 

「私もだ」

 

帆風が結果を尋ねると三人はダメだったと、ズーンという擬音が似合いそうな落ち込みぶりで呟く。アリサはこうなる予想をしていたのか苦笑いを浮かべる

 

「……まあ、アレだな。今は勝負よりもどうやって元に戻るかだもんな」

 

「……ああ。勝ち負けなンざどーでもいい。早く元の身体に戻らねえとな」

 

「………そうだな」

 

三人はそう言って元の身体に戻る方法を考える、そこで垣根はある方法を思いつく

 

「そうだ!この現象が異能の力によるものなら幻想殺しが効く筈だ!」

 

「!?確かにこんな時に役立つそげぶマンがいるじゃねェか!」

 

「確かに当麻君の力なら何とかなるかも!」

 

上条の幻想殺しならこの入れ替わりを解けるのでは?と垣根が叫ぶと全員がその手があったかと頷く。垣根は急いで携帯を取り出し上条に電話をかける

 

「あ、もしもし当麻?済まねえけど急いでこっちに来て…」

 

『その声は帆風か?なんか垣根みてえな喋り方だな…あ、悪いけど俺今忙しいからいけねえんだわ』

 

「………はい?」

 

『今美琴と操祈のプールに来てるから。凄えんだよ二人の水着姿…あの二人は人間じゃねえよ、現実に現れた天使なんだよ…操祈のあの蜂蜜みたいな綺麗な長い金の髪に豊満な胸、美琴の栗色の髪に小さいけど確かにある胸…そしてほぼ半裸の肢体!それを彩る水着!あ、ヤベェ鼻から鼻血()が…てな訳で俺はこの眼で二人の天使の姿を焼き付けなきゃならねえから!じゃあな!』

 

プツン、と上条は美琴と食蜂の事を大声で自慢した挙句に用件を聞かずに電話を切った。無言で垣根が携帯をしまいゆっくりと全員の顔を見渡す

 

「……今度皆で当麻にお礼参りにいくか」

 

『異議なし』

 

これで有効的な手段がなくなってしまい途方に暮れる垣根達、そこでエステルがいい考えを思いついたのか口を開く

 

「そうだ、少々魔術的な考えになるが一つだけ方法がある」

 

「なンだ?」

 

「今の私達の状況は魔術による【呪い】だと考えるのはどうだろうか?例えば童話に出てくる荊姫や人魚姫、白雪姫、かえるの王さまなどの呪いの様にな」

 

エステルが言うにはこの入れ替わりは童話の様な呪いの可能性がある、との事らしい。それを聞いて帆風はハッとある考えにたどり着く

 

「……そうか、分かりましたわ!この呪いを解く方法が!」

 

「!マジかよ!流石潤子ちゃん!で、その方法てのは!?」

 

「はい、キスですわ!」

 

『………はい?』

 

帆風が呪いを解く方法が分かったと叫び、垣根が期待を込めてその方法を尋ねると帆風はキスだと答えた。それを聞いて目を丸くする垣根達

 

「……何でそんな結論になった?」

 

「白雪姫も荊姫もかえるの王さまも皆キスしたら戻るからですわ!」

 

「……荊姫はそうだが白雪姫はキスしてないし、かえるの王さまは壁に叩きつけてかえるから元の姿に戻っただけなのだが…」

 

「まあとにかく、キスをしてみましょう!」

 

「いやそれ潤子ちゃんがしたいだけ…「アリサさん?」ア、イエナンデモ……」

 

帆風がにっこり笑顔で童話のヒロインや王子様はキスしたら元に戻ると笑う、エステルがそれは荊姫だけだと教えるが帆風は兎に角試してみようと垣根の身体を押さえつける

 

「さあ…口づけを」

 

「え!?ちょ!?お、落ち着こう!先ずは落ち着こう!」

 

「大丈夫ですわ。責任は取りますから」

 

「全然大丈夫じゃねえ!」

 

帆風が垣根に唇を近づける、垣根はそれから逃れようともがく。いや美少女から口づけなんてご褒美ですやんと思うだろうがちょっと待ってほしい。今の垣根の身体は帆風だ。そして口付けの相手は中身は帆風、身体は垣根…つまり垣根から見れば自分が自分に口づけされると言うシュツエーションなのだ。そんなもの罰ゲームでしかない

 

「おい!アー君に軍覇!どっちでもいいからヘルプミー!」

 

垣根は一方通行と削板に助けてくれと叫ぶ、だが一方通行も削板もエステルとアリサに肩を掴まれて身動きが取れなくなっていた

 

「おい何してンだエステル!?」

 

「私がキスをすればこの呪いが解けるのなら…やってみる価値はあるだろう?」

 

「ざけンな!自分に自分をキスされるとかどンな罰ゲームだよォ!?」

 

「お、おいアリサ!やめてくれ!」

 

「わ、私だって恥ずかしいんだよ…でも元に戻る為にはこうするしか……」

 

「いやだぁぁぁ!!!アリサにされるならまだしも自分が自分に口づけとか嫌だぁぁぁ!」

 

一方通行も削板もエステルとアリサに強引に口づけされそうになっていた、もう他から見れば一方通行と削板が嫌がる美少女達に無理矢理キスしている様にしか見えない

 

「では………いただきます」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

そんなカオスな垣根達のやり取りを双眼鏡越しに覗いている怪しげな影がとあるビルの屋上にいた

 

「くくく…私が考えた計画『K計画』は大成功の様だな」

 

その人物は黒いタキシードに蝶ネクタイをつけた肥満の中年男性…イギリスの騎士派の重鎮 ホレグレス=ミレーツだった

 

「私の術式は完璧だ、あの三組は私が術式を解除しない限り決して解けぬ…」

 

そうホレグレスが呟いた直後だった

 

「へぇ、なら無理矢理にでもお前に解除させるしかねえみたいだな」

 

「!?何奴!?」

 

ホレグレスの背後に立っていたのは土御門だった、彼は拳銃をホレグレスに向けながら不敵な笑みを見せる

 

「まさか騎士派の重鎮がいるとはな…単刀直入にいうぞ。お前があの六人の入れ替わりに関与しているのか?」

 

「……そうだとも。我がK計画には三組のカップルまたはそれに近い仲の男女が必要だったのでな」

 

「……何が目的だ?」

 

土御門はホレグレスに垣根達の入れ替わりの事件の犯人はお前かと尋ねる、ホレグレスはその通りだと笑みを浮かべ何故こんな事をしたのか土御門が尋ねる…するとホレグレスは予想外の一言を告げる

 

「目的はただ一つ。カップリングが見たい、それだけだ」

 

「そうかカップリングを……へ?」

 

「そう!私は何を隠そうカプ厨なのだよ!」

 

「マジか!?」

 

自分はカプ厨だと豪語するホレグレスに土御門がマジかと拳銃を落とした。まさかこんな事件を起こした理由がカップリングが見たかっただけなど天才陰陽師である土御門も予想外だった

 

「先日日本のとある映画を見て思ったのだ!入れ替わりこそ至高!なら学園都市のカップル、そして付き合っちゃえよお前ら!みたいな男女に私が考えた術式をかけ身体と身体の入れ替わりをさせようと!」

 

「……因みに俺はサマーウォーズ派だぜい」

 

「そして案の定私の計画通りだった!男子は身体が女の子になれば当然の如く胸を揉んでいた!滝君の様に!女子は身体が男の子になれば下半身のあそこに触れて顔を赤くした!三葉ちゃんの様に!つまり私が言いたい事は…新海誠監督サイコー!という事だぁぁぁ!!」

 

「……お前頭おかしいだろ」

 

甲高い声でそう叫ぶホレグレス、それを見て土御門はぶっちゃけ引いた

 

「見るがいいあの三組を!あともう少しで口づけしそうだぞ!ああ…いい、実にいい!こんな展開を私は待ち望んで痛んだ!男が女の身体になって元女の男に攻略されて堕とされて心も女に染まっていく…ああ…エクスタシーィィィィィィッ!!!」

 

「もう撃っていいよな?答えは聞いてないが」

 

顔を真っ赤にして両腕で身体を抱きしめクネクネと動くホレグレス、それを見て生理的に寒気がたった土御門は引き金を引いてホレグレスの身体に穴を開けた

 

「あ………殺しちゃったぜい。これじゃあ術式が解けないにゃー」

 

土御門はドジっ子だった。これで垣根達は二度と元の身体に戻れず一生身体が入れ替わったまま人生を終えるのであった

 

「テヘペロだにゃー☆」

 

 

 

 

「という夢を見たんです」

 

「いやどんな夢だよ」

 

ファミレスで帆風はこんな夢を見たと垣根に笑いかけた

 

「てか長えよその夢、よく覚えてたな」

 

「ええ…まさか垣根さんがわたくしの身体を弄るなんて…喜べばいいのか怒ればいいのか分かりませんわ」

 

「いや現実の俺はそんな事してねえから。夢の中の俺だから…でもそれが夢でよかったな」

 

「ええ、本当に夢でよかったですわ」

 

二人はそう笑いながら夢で良かったと頷く、そう話し合っていた時、いきなりファミレスに上条達が入って来て垣根と帆風が座っているテーブルまで走ってやってくる

 

「助けてくれ垣根!朝目が覚めたら美琴の身体になってたんだけどどうすればいい!?それにミコったんのパーフェクトボディに自分がなってるかと思うと興奮して胸の高鳴りが止まらないんだ!どうしたらいい!?」

 

「私も気づいたら操祈の身体になっちゃってたの!?どういう事なのこれ!?それにしても胸デカッ!?ホルスタインじゃない!やっぱり操祈は神が作った最高傑作ね!」

 

「私も朝目を覚ましたら妙に胸が軽いな〜て思って胸を触ったら胸がなくて…鏡で見てみたら上条さんの身体になってたんだゾ!それで半裸になって見たら凄くイケメンに見えて思わず鼻血が出ちゃったのよぉ!」

 

「「」」

 

食蜂(美琴)上条(食蜂)美琴(上条)の身体が入れ替わっていた。垣根と帆風は呆然とした顔をする

 

 

「ふははははは!これよりK計画を開始する!学園都市をカップリングで染め上げるのだぁ!!」

 

ホレグレス(カプ厨)による学園都市K(カップリング)計画はまだ始まったばかりである……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかのホレグレスさんカプ厨化。まあ敵よりはマシだよね。因みにカエルの王子様として有名な作品 かえるの王さまですがあれは原点だと壁に叩きつけられて元の姿に戻るらしいです…つまりキスされて戻るのは後世によるアレンジです。因みに白雪姫もキスされて目覚めたわけではありません。荊姫(眠れる森の美女)だけはキスで目覚めるらしいですが

さて次回は以前頼まれた番外編に出て来たキャラをもう一度出して欲しい、と言われたので即興で作ったアウ姫回。まさかのあのとあるに関係ないキャラも出てくるかも?

次回もお楽しみに
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