カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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明日から発売されるとあるマガジンに掲載される「とある科学の未元物質」が気になり過ぎて興奮が収まらない作者です

今回はアウレオルスさんと姫神さん、そして青ピ君。そして以前の勝手にクロスオーバー回からまさかのあの二人が参戦です。こんなのありかよ、無茶苦茶だなこの小説とのツッコミはなしで。この作品には常識は通用しないだけです



ソシャゲとガシャと課金は三位一体

第二十三学区の鉄身航空技術研究所付属実験空港に一機のビジネスジェットが着地する。そしてジェット機の扉が開くと複数人の男女がジェット機から降りてくる

 

「また来たぞ学園都市…俺様達が遊びに来たぞ!」

 

「久しぶりの有休だからてはしゃいでるわねフィアンマの奴」

 

「まあ我々にも休息も必要です。ですが程々にですよー?」

 

「さて、私は筋トレ道具を買ってくるのである」

 

彼らは神の右席、ローマ正教の暗部中の暗部にして最高戦力。そんな肩書きを持つ四人は有給を取って学園都市に休暇を過ごそうとやって来たのだ

 

「ふむ、やはり学園都市は何度来ても物珍しさを感じるな」

 

「うん。バチカンよりも近代的だもんね」

 

アウレオルスと姫神もジェット機から降りて学園都市を見渡す。そして二人が降りた後にローマ教皇であるマタイもゆっくりと降りる

 

「さてお前達、これからは各自自由行動だ!ゲーセンに行くもよし、ショッピングを楽しむもよし、カラオケに行くもよし!自分達が行きたい場所に行くのだぞ!」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「遠足か!」

 

マタイが号令をかけてまるで引率の先生の様にアウレオルス達に指示を出す、その光景を見てヴェントは遠足に来た幼稚園児かと突っ込んだ

 

「財布はあるか?忘れ物はないか?困り事があったら私に電話するように。では解散、絶対に学園都市の人々に迷惑をかけないように、集合場所はここだぞ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「……幼稚園かよ」

 

はぁと溜息を吐くヴェントを後にマタイ達は個人の行きたい場所へと足を進める

 

「ふははは!まずは学園都市中のゴミ掃除といこうではないか!覚悟しろ学園都市に潜むゴミよ!俺様が一つ残らず掃除し尽くしてやるわ!」

 

「パン屋さんに行ってどんなパンがあるのか食べ比べしたいのですねー。後お酒の飲み比べも」

 

「腹筋ワンダーコア&スマートワンダーコアを買ってくるである」

 

「私はゲーセンに遊びに行くぞ、学園都市のゲーセンを制覇してやる」

 

「快然、私達は学園都市を散歩してこよう」

 

「うん」

 

「……はぁ、私は弟へのお土産買ってくるか」

 

フィアンマはゴミ拾いへ、テッラはパン屋さんへ、アックアは筋トレ道具を買いに、マタイはゲームセンターに、アウレオルスと姫神は散歩に行ってしまいヴェントは溜息を吐いて学園都市にしかなさそうなお土産を探しに行った

 

「歓然、それにしてもやはり学園都市は珍しさで溢れているな」

 

「そうだね。ここでしか見れないものが沢山があるね。特にアレ(・・)とか」

 

「む?」

 

周囲をキョロキョロと好奇心に溢れた目で眺めているアウレオルスに姫神があるものを指差す、そのあるものとは…

 

「くそがぁぁ!!あいつらまた会議サボりやがって…なんで私だけがこんなに苦労しなければならない!」

 

「ほら。学園都市特有の同僚に振り回される人」

 

「……あれは何処にでもいるぞ」

 

姫神が指差した相手はトマス=プラチナバーグだった。彼は今月8回目の垣根達の会議サボりに頭を悩ましていたのだった

 

「苦労していそうな人だな…」

 

「うん。あの人とっても苦労してそう」

 

アウレオルスと姫神がトマスを可哀想な人見る目で見て、踵を返して立ち去る

 

「で。これから何処に行くの?」

 

「快然、とあるカフェでインデックス達と待ち合わせをしているのだ。早く行かねばな」

 

アウレオルスはインデックス達と会う約束をしており、早く行こうと姫神の手を引いて待ち合わせ場所へと急いだ。姫神は手を繋がれて頬をほんの少し赤くして彼の手に導かれるまま道を歩く

 

 

『ごめんね青ピ君!急用が出来ちゃって…今日のデートいけないの』

 

「ええよ、急用なら仕方ないしなー。気にせんといてや」

 

『ごめんね…今度埋め合わせするから…』

 

青ピこと藍花悦は自分の彼女である蜜蟻とのデートの待ち合わせの場所で待ち合わせよりも30分早く来て彼女を待っていたのだが、彼女は急用で来られなくなってしまい青ピは怒ることなくまたデートをしようと笑って電話を切る

 

「……はぁ、ああは言ったけど暇になってしもうたな〜。カミやんも今日はデートらしいから無理やろしツッチーは舞夏ちゃんの手料理を食べとるんやろなー」

 

青ピは今日は何をして過ごそうかと考えて頭を抱える

 

「ああ〜空から女の子が置いて来たりとかしたら面白いのになー」

 

そう彼が呟いた直後だ、彼の耳にとある声が聞こえて来た

 

「ここは何処なんだー!?タマ達は確か丸亀城でうどんを食べてた筈なのに!?」

 

「お、落ち着いてタマっち先輩!これはきっとアレだよ!異世界転移だよ!」

 

「ん?なんや?」

 

二人の少女の慌てた声を青ピは聞いて声の方向へと体を向ける、そこには卵色の長い髪の少女と栗色の髪の少女が何やら喋り合っていた

 

「というか此処はどこなんだ?香川ではなさそうだし…それに四国以外バーデックスに滅ぼされたのに…おかしいぞ」

 

「いやそもそもここは私達がいた世界じゃないのかも…ほら小説とかでよくある転移とかみたいなやつじゃないかな?」

 

青ピには彼女達が何を言っているのかさっぱりだが二人が困っている事は分かった、困っている人がいるのなら放って置けない彼は不審者扱いも覚悟して二人に話しかける

 

「なあそこの君達、何か困り事かいな?」

 

「!?た、助かった!実はタマ達ここが何処か分からなくてな!ここは何処なんだ?」

 

「ここは学園都市やで、その口ぶりからするといきなりここに来たみたいやけど何があったん?」

 

「分からん!いきなり気づいたらここにいたんだ!なああんず!……あんず?」

 

栗色の少女が青ピに話しかけられて安堵の顔をする、青ピにここは学園都市だと言われ「学園都市?」と首を傾げながらいきなりここに来たのだと言って相方の少女に同意を求めるが、横にいた少女がいない事に気付く

 

「あんず!?何処だ!?何処に行ったんだ!?」

 

「……その杏ちゃんて子はあそこにおるで」

 

「え?」

 

少女は慌てふためいて杏という少女を探すが何処にも見当たらない…そこで青ピがある場所を指差し少女がその方向を向くと…

 

「ああ、いいよ〜可愛いよ〜!やっぱり幼女て可愛いな〜」

 

「あんずぅぅぅぅぅ!!?」

 

「……あの子はロリコンか」

 

偶々ここの近くに遠足に来ていた幼稚園児達を彼女はうっとりとした顔で眺めていた。流石ロリリングハイツ伊予島さん

 

「こらぁぁぁ!あんずの浮気者!」

 

「……はっ!つい幼女の魅惑に惑わされちゃってたよ」

 

「全く!あんずはタマだけ見てればいいんだぞ!」

 

「もうタマっち先輩たら!タマっち先輩はいつでも私の一番だよ」

 

「……!?!ふ、ふん!そんな言葉でタマの機嫌を良くしようとしてもダメなんだからな」

 

「……この子達はミコっちゃん達の同類か」

 

その百合百合しい雰囲気を見て青ピは彼女達は美琴と食蜂の同類だと理解した

 

「あの〜百合百合しい雰囲気壊して申し訳ないんやけど…君達迷子なんやろ?」

 

「迷子じゃなくて異世界転移…は!てことは何かチートな能力が!」

 

「まあ異世界転移とかそう言うのは置いておくとして…もし良かったらボクが君達の助けになるで」

 

「ええ…なんかやましい事でもあるんじゃないか?」

 

「失礼やな、ボクは一応彼女おるし他の女の子に手え出したりせえへんよ」

 

「え!?彼女さんいたんですか!?てっきり彼女いない歴が年齢かと思ってました…」

 

「君達失礼やね…まあ、よく言われるけども」

 

タマっち先輩と呼ばれた少女が胡散臭げな目で青ピを見るが、青ピは自分は彼女持ちだとさりげなく自慢すると杏という少女にさりげなく毒を吐かれ青ピの心は傷ついた

 

「ああ、ボクは藍花悦て言うんや。君達は?」

 

「タマは土居球子だ」

 

「私は伊予島杏ていいます」

 

「球子ちゃんに杏ちゃんやね。で、二人はこれからどうしたいん?」

 

「「とりあえずうどんが食べたい(です)」」

 

「……うどん?」

 

青ピがどうするのかと聞くと二人は迷わずにうどんが食べたいと返した。てっきり元の場所に帰りたいと言うと思っていた青ピは目を丸くして驚く

 

「タマ達はうどんを食べようとしていたらここにいてな、まだうどんを食べてなかったんだぞ」

 

「だからうどんが食べたくて…近くにうどん屋さんはないんですか?」

 

「……うどん専門店はないやろうけど…ファミレスやカフェならあると思うで?」

 

「「じゃあそこで!」」

 

「……最近の女子はうどんが好きなんかな?」

 

うどんうどんと連呼する球子と杏に青ピは最近の女子はうどんが好きなのかと考える、敢えて言おう、そんなことはない。香川はうどん県、はっきり分かるね

 

 

「ふむ…では私はカフェラテとサンドイッチを注文しよう」

 

「私は。イチゴパフェを」

 

「かしこまりました」

 

アウレオルスと姫神はとあるカフェで食事を注文しウエイターが頭を下げて厨房へ戻る。姫神はコップに入った水を飲んでアウレオルスに口を開く

 

「……で。インデックスちゃん達はまだ来ないの?」

 

「ああ、あと一時間後(・・・・)に来る筈だぞ」

 

「そう。あと一時間後……て。え?」

 

アウレオルスが一時間後に来るというと姫神は頷きかけ、すぐに驚いた顔をアウレオルスに向ける

 

「待って。なんで一時間後に来るの?」

 

「私達が約束の刻よりも一時間前に来たからな」

 

「……なんで一時間早く来たの?」

 

「日本では10分前行動という言葉があるらしいのでな、早めに行っておいた方がいいかと思ってな」

 

「………早過ぎ。だよ」

 

アウレオルスが約束の時間より早く来ていた方がいいと言うと姫神は早く来過ぎだと溜息を吐く、そうこうしている内にウエイターが注文した食事を持って来て姫神はパフェをスプーンですくい口の中に入れる

 

「美味いか?」

 

「うん。美味しい」

 

「歓然、それなら良かった」

 

アウレオルスがそう言って頬を緩ます、そして彼もサンドイッチを咀嚼する

 

「お〜、丁度空いとるやんか」

 

「ここにうどんがあるのか!?」

 

(あ、あそこに幼女がいる…可愛いな〜)

 

カフェの扉が開き青ピ達が入って来た、青ピは丁度空いている時間だった事に喜び球子達は席に着くなりうどんを注文する

 

「……カフェにうどんはあるのだな」

 

「最近のカフェは侮れないね。飲み物だけじゃなくて食べ物まであるんだから」

 

アウレオルスはカフェにうどんがあるのかと純粋に驚く、姫神は最近のカフェ凄えと思った

 

「いや〜しっかしタマげたな。この学園都市て場所は。近未来的と言うか…タマ達がいた世界では考えられない程ハイテクなんだな」

 

「せやろ、学園都市は外よりも30年以上も発展しとるからな」

 

「でもその割にガラケーなんですね」

 

「学園都市ではガラケーの方が便利なんや」

 

(ふむ、見た所あの少年は学園都市の外から訪れた少女達を案内しているのだな)

 

学園都市の発展した科学を見て興味津々な球子にこんなにも発展してるのに何故今だにガラケーなのかと首を傾げる杏、アウレオルスはその反応を見て外からの人間だと察した

 

「しかし世の中アニメみたいな事がホンマにあるんやね、異世界転移とか…まあ超能力がある時点であんま驚かんけどね」

 

「いや私達からしたら超能力も凄いですよ、火を出したり雷を操ったり、瞬間移動も出来るなんて…本当に小説の世界にやって来たみたいです」

 

「まあタマ達もバーテックスとかいう漫画みたいな敵と戦って来たんだけどなー」

 

「ボクからしたら君達みたいな女の子が勇者なんてド○クエみたいな職業についてたのが驚きや。まあ勇者というより魔法少女に近いんやろうけど」

 

お互いの世界のことについて話し合う三人、青ピからしてみたら四国以外の世界が滅びるなど信じれないし球子と杏から見れば超能力を科学で生み出すなど信じられない。だが三人はそういう世界なのだと理解する

 

「まあこっちは平和やけどそっちは大変なんやね」

 

「そうでもないぞ、天の神ていうラスボスが食中毒で死んだから平和になったしな」

 

「……食中毒で死ぬラスボスてなんやねん」

 

「あはは…それは私も思いました」

 

ラスボスが食中毒で死ぬとか情けないやられ方やなと思う青ピとそれに頷く杏、球子は注文した肉ぶっかけうどんを啜っていた

 

「うまぁい!このうどん美味すぎる!こりゃタマらん!学園都市は料理も美味いのか?!」

 

「あ、口の周りにつゆがいっぱいついてるよタマっち先輩」

 

「わざとだぞ?だってこうしておけばあんずがタマの口を拭いてくれるからな!」

 

「………!た、タマっち先輩たら!」

 

「……ウエイターのお兄さんー、ボクのコーヒーまだなん?甘いこの空気から解放されたいから急いで持って来てーな」

 

アウレオルスは思った、あああの少女二人はデキているなと、別にアウレオルスは同性愛を否定はしない、十字教の教えなら否定されるかもしれないが愛があるのなら年の差も性別など関係ないだろう

 

「……なにせ私を救ったヒーローも彼女が二人いるという色欲魔なのだからな」

 

「……世も末だね」

 

彼女二人持ちの上条を思い出してアウレオルスと姫神は遠い目で窓の外を見る、所詮かっこいいヒーローなど物語の中にしかいないのだと

 

「それにしても勇者て女の子ばっかりなんやなー、それ男にとっては理想郷(エデン)やん」

 

「いえいえそうでもないですよ、天の神倒したら今までの税金返せとか住民の皆さんが手のひら返しして、それの鎮圧とかで大忙しでしたから」

 

「うわ、なんなんそいつら。今まで守ってもらって来たのに用が済んだらポイ捨てとか人間のクズやん」

 

「特に酷かったのは千景の…ああ、タマ達の仲間の一人だ。そいつの住んでた村人達が最低でな…千景が勇者じゃなくなったから今までヘコヘコしてた奴らが千景にイキり始めてな、それに千景の父親も勇者じゃなくなったら金が入らないじゃないかて千景に酷い暴言吐いて千景が泣いちゃてな」

 

「……その村は滅びとけばいいんとちゃう?」

 

「因みにその父親の金的にタマが蹴り喰らわして完全に潰してやった。村の奴らはブチ切れした若葉と友奈に半殺しにされてたなー」

 

「………(無言のグーサイン)」

 

「あ、あはは…あの時の皆の形相を見たら多分バーテックスも裸足で逃げるよ…」

 

その時の若葉と友奈の怒りや凄まじく、精霊をその身に降ろす切り札を使った時よりも絶対強くなってるだろ、と思ってしまう程の力を発揮した勇者二人の活躍によりその村は地図から消え村人達は半殺しにされた。その時の二人の顔はあのレオ・スタークラスターでさえも尻尾を巻いて逃げるぐらいの鬼の如き形相だった。杏はそれを思い出し苦笑いするが彼女も村人にイイ笑顔で鉄パイプを振り回していたのだから何も言えない

 

「で、その千景ちゃんて子大丈夫なん?そのクソ共に罵言吐かれて心傷ついとんのとちゃうの?」

 

「……まあ、なんだ…心が傷つくどころか心が壊れちゃってな…一時期は丸亀城の寮に引きこもってゲームばかりしてたんだが…若葉と友奈が慰めに行ったらそれ以来二人に依存してる」

 

「……ていとくんが聞いたらビュオオオオオオウ!て言いながら写真撮りそうな案件やな」

 

なお若葉さんに依存する様になった千景ちゃんをひなたさんが見ると、目のハイライトが消えて「私の若葉ちゃんがNTRた…消さなくちゃ」と包丁を持って突撃しかけたので杏と球子が全力で止めた

 

「そっちも色々と大変なんやな〜。まあこっちもこっちで色んな事件が起こるんやけどね」

 

「例えばどんな事件だ?」

 

「能力を使った銀行強盗事件や無能力者狩り…まあ能力が弱い人達を虐める奴らによる暴行事件とか…後こないだ大覇星祭でドラゴンと化け物が大怪獣バトルしとったな」

 

「「いや最後の事件おかしくない!?」」

 

(唖然、この少年はあの事件の事を忘れていないのか?)

 

青ピが学園都市でも強盗事件や暴行事件、それに大覇星祭で起こったドラゴン襲撃事件について話し二人はどんな事件だよと突っ込んだ

 

「ドラゴンまで出てくるのか…この世界はもうなんでもありだな」

 

「因みにどこかの海で天使が現れたとかいう話も聞いたことあるなー」

 

「て、天使…この世界はバーテックスより恐ろしい存在が沢山いるんですね」

 

自分達の世界よりもこの世界の方がヤバいんじゃね?球子と杏はそう思った

 

「まあボクには関係ない話やけどなー、ボクは友達と違って大能力者やし彼らと違ごうて厄介事には巻き込まれへんしね」

 

「友達…お前友達いたのか?てっきりぼっちかと思ってたぞ」

 

「……君は遠慮てもんがないんやね、ボクかて友達はおるわ。でなその友達が凄いんや、超能力者ていう学園都市に七人しかいない能力者なんやねどな。全員性格がイっちゃってるんや」

 

「い、イっちゃってる?どう言うことですか?」

 

「簡単に言うと全員人格破綻者やね。第一位はメルヘンでカプ厨、第二位は彼女二人持ち、第三位はロリコンもやし、第四位はシャケジャンキー、第五位と第六位は第二位と付き合ってる上に君達みたいな百合属性。第七位はド根性…意味分からへんやろ」

 

「……キャラが濃そうて事は理解したぞ」

 

「……ひなたさんがまともに見えるぐらいの人達ですね」

 

自分の友達は人格破綻者、と曖昧に笑いながら呟く青ピになんだそいつらマジでヤベェと若干引きかけている球子と杏…その話を聞いてアウレオルスは眉をピクッと動かし口を開く

 

「概然、聞き捨てならんな少年。確かに彼らは人格が破綻している変人だが私の教え子を救ってくれた恩人だ。悪く言うのは許さんぞ」

 

(なんか知らないオッさんが話に入り込んできたぞ)

 

「頑然、私は18歳だ、オッさんではない」

 

「いやナチュナルにタマの心を読むな!てか18歳にしては老け過ぎだろ!?」

 

アウレオルスがインデックス(自分の教え子)を救ってくれた恩人達の悪口は許さない、と青ピを軽く睨む。それを見て青ピは両手を軽くあげて笑う

 

「誤解させてもうたみたいやな…ボクは別にカミやん達が嫌いやないで。ただの軽口や、別に悪気はないんやで…不快に思ったならホンマすんません」

 

「……いや私も年下にムキになってしまった、謝る必要はない」

 

「こっちも女の子と喋ってて気分ようなって喋り過ぎてしもうたわ…で、お兄さんはカミやん達と知り合いなん?」

 

「まあな、彼らとは一度殺しあった事がある仲だと言っておくか」

 

青ピは上条達との知り合いなのかと尋ねるとアウレオルスは頬を緩めて頷く、その際殺し合いという不吉な単語が出で球子と杏がん?と顔になったが杏は気を取り直して口を開く

 

「あの…一つ聞いていいですか?その超能力者の皆さんてどんな能力なんですか?」

 

「第七位は説明出来ない力を扱う、第六位は心理掌握…また精神操作能力やな、第五位は超電磁砲…簡単に言うと電撃操る能力や、第四位は原子崩し…まあ全身からビーム放つ能力て思えばええよ、第三位の一方通行の能力はベクトル操作、第二位は幻想殺し、あらゆる異能を打ち消す対異能の能力や。そして第一位 垣根帝督の能力は未元物質。この世に存在しない物質を操る能力で」

 

「へ〜強そうな能力ばっかりだな…て、ん?垣根帝督…何処かで聞いた事が…」

 

青ピから名前を聞いて球子は垣根の名前を聞いて、どこかで聞いた覚えがすると頭を抱える。杏も首を傾げて思い出そうとし…二人はある記憶を思い出す

 

 

『ここで俺はうどん屋を開く!』

 

 

「「あ!バーテックスフライの人!」」

 

「いや。バーテックスフライて何?」

 

バーテックスフライの人だと思い出した二人に姫神が何それとツッコミを入れる

 

「なあその垣根て翼が背中から生えてる残念なイケメンの事か!?」

 

「え?なんや二人共ていとくんと知り合いなん?」

 

「て、ていとくん?でもまさかあの人てこの世界の住人だったなんて…」

 

垣根はこの世界から自分達の世界にやって来たのかと驚く二人、そんな二人にアウレオルスが口を挟む

 

「愕然、君達も垣根帝督に救われた者なのか」

 

「ええ、以前私とタマっち先輩を助けてもらって…て、君達も?」

 

「うん。私達も彼に救われたから。それに私達以外にも色んな人が彼に救われてる」

 

「まあていとくんは色んな人を助けとるからなー、フットワークも軽いし異世界も行くやろ」

 

「いやフットワークの軽さと異世界行けるかは別じゃないか?」

 

「まあていとくんには常識は通用せえへんから」

 

ていとくんならいつか異世界行くと思っとたで、と呟く青ピにうんうんと頷くアウレオルスと姫神。この人達は垣根をなんだと思っているんだろうと球子達は思った

 

「でも、ここにあいつがいるなら助けてくれたお礼が言えるな。あいつタマ達が礼を言う前にいなくなってたからさ、いつかお礼が言いたいなと思ってたんだよ」

 

「ならボクが電話でていとくんここに呼んだろか?この時間帯なら街中でカップリング写真撮っとるやろし」

 

「本当ですか、ありがとうごさいま……」

 

杏が青ピにありがとうございます、と言おうとしたその瞬間。カフェの近くの宝石店から爆音が生じ五人は窓から外の様子を眺める…目に映ったのは爆音が生じた宝石店の窓を割って出て来た六人くらいの大きな袋を背負った男達だ

 

「早いとこずらかるぞ!警備員(アンチスキル)が来ちまう!」

 

「……宝石。強盗?」

 

姫神が言った通り彼らは宝石強盗だ、彼らは逃走用に用意していたであろう車に宝石を詰めた袋を入れ込んでいる

 

「ひゃっはー!これだけの金があれば暫くはいくら課金しても懐が痛まねえぜ!」

 

「俺この金でゆゆゆいのUR 結城友奈ちゃんを当てるんだ!」

 

「パズ○ラで課金してレア当てるぜぇ!」

 

「モ○ストガシャ引き放題キタコレ!」

 

「拙者課金するでござる!」

 

「世の中はソシャゲと課金、ガシャで出来ている」

 

「て、全員課金する気満々じゃないか!」

 

「強盗した理由がしょうもなさ過ぎます!」

 

「課金ダメ絶対、良い子はああなっちゃいかんよ」

 

宝石強盗達が強盗をした理由は単純(シンプル)、ソシャゲで課金する為の軍資金が欲しかったから。ただそれだけである。その余りにもしょうもない理由に球子と杏は転けるが勇者としての正義感からか宝石強盗達を止めようと動く。そんな二人を青ピが肩を掴んで止める

 

「ちょい待ちタマちゃん、あんずん、心配ないで」

 

「なんでだ!あのままじゃあいつら逃げるぞ!」

 

「大丈夫や、何せあいつらを止めるヒーローはもう来たんやから」

 

青ピがそう言って窓の外を眺めると何か車が走ってくる音が聞こえる、宝石強盗達も不審に思って音が鳴る方へ首を向ける…そして彼女の目に映ったのは

 

「………」

 

「「なんか磔にされてるぅぅぅ!?」」

 

リアカーの上に十字架を刺し、その十字架に磔にされた上に口の中一杯に鯉の刺身を詰め込まれた垣根だった。しかもそのリアカーを引いているのは尾で歩いている鯉達だった。その鯉達はソシャゲ廃人達の近くでリアカーを止めるとリアカーから磔になったままの垣根を地面に叩き落とす。そして鯉達のうちの一匹が垣根に唾を吐きながら口を開く

 

「あんさん、今度鯉料理よりもフグ料理の方が美味い言うたら…その脳みそブチ抜きますで」

 

そう言うと鯉達はリアカーを押してこの場から立ち去る

 

「うぅ…鯉にはコイ毒ていう危険な毒があるじゃねえか…ならフグの方を喰いてえよ」

 

そう言って涙目で立ち上がる垣根、そんな彼を見て宝石強盗達は明らかに怯えた顔になる

 

「な!?あいつは超能力者(レベル5)の第一位 垣根帝督!?馬鹿な何故ここに!?」

 

「な、垣根帝督だと!?あのメルヘンでカプ厨と言われる超能力者随一の変人か!?」

 

「なんとなく始めたソシャゲで、なんとなくレアなキャラやカードを手に入れる事で有名な垣根帝督か!?」

 

「どうも、垣根ていとくんです」

 

動揺する宝石強盗達に笑いかけながら歩み寄る垣根、だが宝石強盗達はこれしきで諦めたりしない

 

「ま、まだだ!俺達はソシャゲで課金をするんだ!こんな所で負けるわけにゃいかねえ!」

 

「そうだ!俺は友奈ちゃんを当てるんだ!」

 

「我ら爆死すともソシャゲは死せず!」

 

「世界はソシャゲより生まれ、課金へと終わる…これ即ち万物の(ことわり)なり」

 

(ソシャゲと課金)のサイクルは停止しない!」

 

「だからよ、止まるんじゃねえぞ…」

 

「名言ぽく言ってますけど…ただの全員ダメ人間じゃないですか!」

 

宝石強盗達はまるで漫画の主人公の様な決め台詞を吐き垣根を睨む、それは悪党に挑むヒーローにも見えるが彼らはただソシャゲがしたいだけの宝石強盗である

 

「行くぞお前ら!ソシャゲ廃人の恐ろしさとくと見せてやれ!」

 

「「「「「イエッサー!」」」」」

 

「なああんず…タマ達は何を見ているんだ?」

 

「これがソシャゲの業の深さだよタマっち先輩」

 

垣根に臆する事なく挑み掛かるソシャゲ廃人達、だが垣根は笑みを浮かべながら三対の純白の翼を顕現する

 

「たく、口を開けば課金、課金、課金てうっせえな。ソシャゲてのは楽しむもんだろうが。人様に迷惑かけてんじゃねえよクソボケ」

 

「黙れぇ!貴様に何が分かる!お目当のキャラがガシャで出ない我々の気持ちが分かるのかぁ!?」

 

「知るか、目当のもんが当たらない、それを含めてソシャゲてもんは楽しいんだろうが。そんな事も忘れちまったお前らに俺が喝を入れてやる」

 

垣根は翼を羽ばたかせ烈風を発生させる、その風で動きを止める廃人達。その一瞬で垣根は両腕をクロスさせ翼の先端を廃人達に向ける

 

「ここでお別れだ………死ね」

 

『なっ…!?』

 

その瞬間、六枚の翼が廃人達を捉えた

 

「カップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングカップリングッ!!!」

 

「「「「「「ギャアアアアァァァァァァァァァッ!ソシャゲ万歳!!」」」」」」

 

「お前らに足りないもの、それは常識、キャラに対する愛、現実に支障を乱さない様ゲームをやる気持ち、計画性、 両親に対する気遣い、友達、メルヘン…そして何よりも……」

 

ーーーカップリング愛が足りない!

 

翼による打撃の連撃が容赦なく彼らを襲い、廃人達は翼による打撃で全身を殴打され口から血反吐を吐いてドサドサと北斗の拳のモヒカン達の様な倒された方で倒れる、そんな彼らを垣根は一瞥しドヤ顔で叫ぶ垣根

 

「す、凄い…何が凄いのか分からないけどとにかく凄い!」

 

「つ、翼の連続攻撃カッコいい〜!!」

 

「当然、それが垣根帝督という男だ」

 

「流石カプ厨。無茶苦茶強い」

 

「そこに痺れる憧れるぅ!」

 

うおおお!と目を輝かせる球子と杏、流石は超能力者だと何故かドヤ顔をするアウレオルスと姫神

 

「あ!今がチャンスだよタマっち先輩!お礼を言いに行くチャンスだよ!」

 

「!そうだなあんず!目の前にいる今がチャンスだ!」

 

二人は今しかお礼を言うタイミングはないと思いカフェから飛び出して垣根に近づく、そして二人が口を開こうとした瞬間、球子と杏の姿が消えた(・・・)

 

「……え?」

 

青ピは球子と杏が消えた事に戸惑い目を見開く、その直後にアウレオルスの携帯が鳴り響く

 

「む?フィアンマからか?」

 

アウレオルスが携帯電話を取り出し通話ボタンを押す、そして携帯から焦ったフィアンマの声が聞こえてくる

 

『アウレオルスか!?大変だマタイの奴がゲーセンの格ゲーでコンボ技を決めすぎて相手の不良達が怒ってマタイを路地裏に連れて行こうとしている!今すぐ来てくれ!』

 

「「何してるのローマ教皇」」

 

どうやらマタイが調子に乗ってコンボ技を連発し次も俺のターン状態を格ゲーでやってしまい、相手の不良がブチ切れて路地裏に連れていかれそうになっているらしい。本当に何してるんだローマ教皇

 

「すまんな少年、私達は上司を救いに行かなければならない」

 

「私の魔法使いのステッキ(スタンガン)が紫電を纏うよ」

 

アウレオルスと姫神は代金を支払ってカフェから飛び出して行く、さっきまで五人いたのに自分一人になってしまった青ピはさっきまで向かい合って座っていた少女達の事を考える

 

「お、青ピじゃん。お前今日は一人なのか?」

 

「ていとくん…」

 

「ん?考え事か何かか?…あ、俺コットンキャンディーソーダ一つで」

 

カフェに入って来た垣根がウエイターにコットンキャンデーソーダを注文する、青ピは無言で垣根を見てそして口を開く

 

「なあていとくん、一つ言ってきたい事があるんやけど」

 

「?なんだよ」

 

「いつか前に君に助けられたていう二人の少女が君にありがとうて言いたいて言ってたで」

 

「へぇ〜二人の女の子か、あーでもな。誰か分かんねえや。そういう子達は一杯助けて来たから」

 

「せやろな、実はさっきまでここにおったんやけどいなくなてしもうたからボクが代わりに伝えとこうと思ってな」

 

「そうか、もっと早くこればよかったか?」

 

青ピがその少女達の代わりに垣根にお礼の言葉を伝える、垣根は早くこれば良かったと溜息を吐きながらコットンキャンデーソーダを飲む

 

「……君達の気持ち伝えといたでタマちゃん、あんずん」

 

青ピはそう言って窓の外を眺めて笑った

 

 

 

 

「「はふぅ!!」」

 

「え!?タマちゃんとアンちゃんが落ちて来た!?」

 

「ゆ、友奈か…て、ここは丸亀城か?」

 

「て事は…戻って来ちゃたみたいですね」

 

球子と杏は丸亀城の食堂の天井から床へと頭からダイブした、その音を聞きつけて友奈が駆けつけてくる。二人は頭を抑えながら元の世界に戻った事を理解する

 

「……またお礼言いそびれちゃったね」

 

「そうだな…、でも今回みたいにあっちの世界にまた行けるかもしれないしそん時お礼を言おう!またあっちの世界のうどんも食いたいしな!」

 

「……うん、そうだねタマっち先輩」

 

「??二人共なんの話してるの?」

 

またお礼が言えなかったとしょぼんとする杏だがまた行けた時に今度こそ言おうと笑いかける球子、彼女の笑う顔を見て杏もにっこりと微笑む。そんな友人二人を見て友奈は首を傾げる

 

「さて!もう一杯うどんを食べるかあんず!」

 

「えぇ…そんなに食べると太っちゃうよタマっち先輩」

 

「私もうどん食べたい!」

 

今日もこの世界は平和である…一部を除いて

 

 

 

「………」

 

「なあ千景…そろそろ離れてくれないか?」

 

「……………やだ」

 

「私の若葉ちゃんに……やはり消さなくては」

 

「あ!?またひなちゃんがダークサイドに堕ちちゃってる!?」

 

「……止めに行くか」

 

「……そうだね」

 

その後、球子と杏は全力で日本刀を持って突撃しかけた巫女さんを羽交い締めして動きを封じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アウ姫要素が薄い、殆どタマあんの後日談になってしもうた。これは作者のミスですな。本当にごめんなさい

因みに作者は妖怪ウォッチ真打で妖怪ガシャを引いて目当ての妖怪がでなくてキレた事があります。水虎が中々当たらなくて…あいつさえ揃えばやまタン仲間になるのに…て、結局友達に譲ってもらいやまタン解放できたんですけどね…因みにイッカクは妖怪ウォッチ元祖やり始めて3日後にガシャ引いたらでました。それから回復キャラに困らずにすみ今でもイッカク使ってます

作者はゲームはガチ勢ではなく趣味でやってますからガチの人には勝てないのですたい、ポケモンでも自分の好きなポケモンでパーティ組むから伝ポケばっかりで試合とか出せないし、だからバトルツリーみたいな場所は苦手です。妖怪ウォッチもレア度と自分が好きな妖怪でパーティ組んでますから。因みにパーティは黒鬼、山吹鬼、イッカク、犬神、イザナミ、心オバアです

関係のない話してすみません…次回からは「御使堕し・(リターン)」が始まります。ご期待ください

次回もお楽しみに!
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