カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回もギャグ成分多め、そして新約のあのキャラが登場します

夏休みも終わり来週から学校にまた行かなくちゃ…夏休みて全然休んだ気にならない…履歴書とか書いてたからほぼ学校に毎日行ってましたからね。しかも初日からテスト…疲れるなぁ。それにまだ履歴書の本番書いてないし…ああ、不安しかない(白目)

では夏休み最後の投稿、ぜひ楽しんで読んでください



ロシアの寒さはとっても恐ロシア〜

「あ、兄さんからメールだ」

 

インデックス達とランチを食べていた風斬がそう呟く。それを聞いてムシャムシャとパンにかじりついていたインデックスと黙々とおにぎりを食べるステイルと神裂、野菜サラダを上品に食べている黒子とその横で餌を食べるピラルクーが反応する

 

「ていとくからメール?」

 

「うん。えっとね…今皆と一緒にロシア上空でスカイダイビングやってるんだって」

 

「相変わらず意味が分からないな」

 

「もう突っ込んだら負けですわ」

 

今ロシアの空でスカイダイビングをやっていると風斬が言うと、ステイルと黒子はいつもの様に訳が分からんとこぼす

 

「ほら画像もありますよ」

 

「確かにスカイダイビングをしていますね…ですが何故上条当麻達はパラシュートを開いていないのです?」

 

「なんでも渡したパラシュートが不良品で開かなかったみたいですよ」

 

「ふーん、まあでもとうま達なら大丈夫だよ。核爆弾でも死ななそうだから」

 

インデックスはさりげなく毒を吐きながらスープをがぶ飲みする。それを誰も否定しないのも超能力者なら上空から紐なしスカイダイビングしたぐらいでは死なないと理解しているからだろう

 

「しかしロシアか…何故垣根帝督達はロシアに行ったんだ?」

 

「休日だからスキー等の遊びの為に行ったのか、もしくは……魔術関連か」

 

「……ていとく達の事なら後者の方が当たってるかもね」

 

インデックス達は垣根達は何らかの事件を解決する為にロシアに行ったのでは?と推測する

 

「まあでもていとく達なら平気なんだよ」

 

「ですね、心配するだけ無駄というものです。ご飯を済ませてボーリングにでも行きましょう」

 

「見ていろよ神裂、ストライクを華麗に決めてやる」

 

だがインデックス達は心配したり不安になったりしない、彼らならどんな事件でも解決してくれる。そう信じているからだ…だから三人は黒子達と一緒に遊ぶ事を優先する

 

「因みにボーリングていうのはね、ピンを災いや悪魔に見立ててそれを沢山倒したら災いから逃れられるていう宗教儀式の一種なんだよ」

 

「へー、そんな事も知ってるんだねインデックスは」

 

「流石インデックスさんですの」

 

「えっへんなんだよ、まあこれくらいシスターとしては常識だからね」

 

ボーリングについて豆知識を語るインデックスに純粋に凄いと褒める風斬と黒子、インデックスはえっへんとない胸を張って鼻を伸ばしていた

 

「あんまり褒めないでくれ風斬、彼女はすぐに調子に乗るからな」

 

「むう、何さステイル。私は調子に乗ったりしないもん」

 

「いやしているでしょう。そういう所を治さないと一人前のシスターにはなれませんよ」

 

「ムキー!かおりまで!一人前のシスターになんかなれなくていいもん!皆と一緒に居られれば半人前だろうがシスター失格だろうがどうでもいいんだよ!」

 

ステイルがあまり褒めると調子に乗るから褒めるなと呟き、神裂もその通りだと頷く。それを聞いてインデックスは皆と入られるなら一人前になれなくてもいいと叫ぶ

 

「まあ、お姉様もいらっしゃる事でしょうし心配する事はありませんわね」

 

「それにいざという時のブレーキ役の帆風さんもいるし大丈夫でしょう…でも帆風さん最近兄さん達の所為で壊れかけてるからな〜少し不安かも」

 

黒子と風斬も心配する事なく食事を続ける、風斬は義兄の事を一切心配しないで今日の晩御飯は何にしようか考えていた

 

 

上条達は某犬神家の一族の様に両足を突き出して、上半身は逆さに突き刺さった状態で雪面に埋もれていた

 

「犬神家……」

 

「な?だから言っただろ、この作品はギャグだってな」

 

帆風が偶然でこうなるのかと驚いていると垣根はギャグだからな、と笑いながら返す。そして未元物質でカマキリ型の自律兵器を形成しカマキリ達に上条達を引っこ抜かせる

 

「お〜い、大丈夫かお前ら〜?」

 

「ハッ!?ぜ、前世の俺が見えた気がする」

 

「いやお前の前世てなんだよ当麻」

 

上条が前世が見えた!と叫ぶとお前の前世は何だったんだよとツッコむ垣根

 

「た、確か俺の前世は緑の着ぐるみみたいなパジャマを着て枕を抱いてる男の人だった!」

 

「いやそれあべし、お前の中の人だ」

 

「わ、私も前世が見えたわ…カレーが苦手なイタかわ系女子が私の前世よ!後、佐天さんの前世だと思わしき女性が「トナカイは架空の動物ですよね?あんな空飛ぶ生き物いるわけないじゃないですか」て言ってるのも思い出したわ!」

 

「それはサトリナ、ミコっちゃんの中の人な。そしてそれは佐天さんじゃねえ。伊藤かな恵さんだ、そしてそれはトナ回だ」

 

「「「「………」」」」

 

「いや何か言えよ」

 

上条と美琴は自分の前世の記憶を言うが垣根はそれは中の人だとツッコミを入れる。そして一方通行達は無言だったので何か喋れよとツッコむ

 

「そんな事よりも…ここは何処でしょう?」

 

「ああ、言ってなかったな。ここはエリザリーナ独立国同盟て所だよ」

 

「エリザリーナ独立国同盟…聞いた事あンぜ。ロシアのやり方に納得できず独立した小国の集まりだよな」

 

「そうだ、俺はそこの立役者と知り合いでな。その立役者に頼んでここに降りる事を許可してもらったんだ」

 

垣根がここはエリザリーナ独立国同盟だと教え、自分がここで降りてもいい様に許可を取ったのだと笑う

 

「ならスカイダイビングした意味力は何なのかしらぁ?許可を貰ったらここら辺で降りた方が良かったんじゃない?」

 

「え?勿論お前らの面白い顔が見たかっただけですけど何か?」

 

「「「「「「垣根ェ!!」」」」」」

 

「あ、ははは…流石垣根さん。ブレませんわね」

 

食蜂がスカイダイビングした訳は何かと尋ねると垣根は上条達の面白い顔が見たかっただけ、とそう暴露し上条達は巫山戯んなと叫んだ。それを見て半笑いを浮かべる帆風

 

「さて、そろそろお出迎えが来る筈なんだが…遅えな」

 

「お出迎え…なんか悪い予感がする様な気が今までの経験からピンピンするのでせうが」

 

「奇遇力ね上条さん、私も嫌な予感力がピンピンするんだぞ」

 

「私の危険察知メーターがビリビリしてるわ…」

 

垣根がお出迎えが遅いなと呟くと上条達は何か嫌な予感がすると呟く、何処からかエンジン音が聞こえ垣根達が振り返ると一台の大型車が走って来た。そして車が垣根達の近くで止まり運転席から一人の男性が降りる

 

「学園都市からやって来た超能力者達だな、俺達はエリザリーナさんからお前達を連れて来る様に言われて来た」

 

「おお、ご苦労さん。確かアンタは…元 ロシア兵士のグリッキンだったけ」

 

「ああ、さあ乗ってくれ。エリザリーナさん達がお前達を待っている」

 

その男 グリッキンが垣根達に車に乗る様に言うと垣根達はそれに従って車に乗る。大型車は垣根達を乗せエリザリーナ達が待つ場所へと車は向かう

 

 

エリザリーナ独立国同盟はロシアに周囲を囲まれた国である。これではせっかく独立しても人員や物資のやり取りにロシア政府からの許可が必要な状況になってしまう…それを解決する為に小さな国をいくつか繋げることによって ロシアの外の東ヨーロッパの国々までのルートを自力で構築しており、 その長さは驚くべき事に300km程。それによりロシアの間接的支配から逃れ、ロシアからは疎んじられているが学園都市がエリザリーナ独立国同盟に支援をしている為迂闊に手を出せない状況下にある

 

「……ご機嫌はいかがですかロシア成教の総大主教さんにワシリーサさん」

 

「ええ、だいぶ良くなりました。ありがとうございますエリザリーナさん」

 

「いえいえ、私の姉さんと仲良くして貰っているそうなのでこれくらいは当然です」

 

エリザリーナが今いるのは広場の近くにある四角い石の建物…軍事施設だ。そこにワシリーサとクランスはいた

 

「さて、帝督ちゃん達はまだ来ないのかしらねー?」

 

「先程グリッキンに垣根帝督達を迎えに行くに行かせましたから時期に来る筈です」

 

エリザリーナがそう言った直後だった、バァン!と垣根と帆風がクルクルと回転しながら回る亀に乗りながら石壁を破壊しワシリーサを亀で吹き飛ばした

 

「亀ラップ!?」

 

「ワシリーサァ!?」

 

キラーン!とワシリーサはお空の彼方まで吹き飛ばされてお星様になった。そして亀になりながら垣根と帆風は亀ラップを歌う

 

「YO!そこの道行く兄ちゃん♪姉ちゃん♪この時代突き進む スタイル 確立 独立♪」

 

ぱちんぱちんと指を鳴らしながら垣根がラップを歌う、帆風はリズミカルに太鼓のバチで垣根の頭を殴打する

 

「時代の反響♪一人の絶叫♪」

 

「僕ガメラじゃなくてカメーバだよ」

 

「この亀社会に生まれた俺達若者♪それでも耐え抜く俺のスピリットデメリット♪」

 

垣根が歌うと乗っている亀がガメラじゃなくてカメーバだよと教える、そしてズコドンドンと帆風が垣根をバチで頭を殴る

 

「これって友情?愛情?亀参上♪EYAーーー♪」

 

「そしてカメーバは捨てましょ♪地獄の底に♪お眠り下さい♪永遠に♪」

 

「ギャァァ!!?ガニメェ!?ゲゾラァ!?」

 

「この矛盾の中で生きてるていとくん達の苛立ち♪許せなくやるせなく亀助け人生♪」

 

帆風は乗っていたカメーバを掴んで地面へと叩きつける、そしてカメーバは首の骨がへし折れ死亡。帆風が自転車(補助輪付き)に乗りその後ろに垣根が乗る

 

「さぁ立ち上がるなら今♪道進むなら今♪こらって友情?愛情?亀参上♪EFAーーー♪」

 

「理不尽な貴婦人なキャベジンが全開♪」

 

「なんで亀ラップなんです?なんで亀ラップなんです?」

 

帆風はペダルを漕ぎながら何故亀ラップなのかと問いかける、すると垣根はひょっとこのお面をつけて答える

 

「なんでかな〜?」

 

「なんででしょう?」

 

「それはね、それはね」

 

「なんです?なんです?」

 

「メルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘンメルヘン」

 

「え?!本当なんですか!?」

 

垣根は掌をパタパタさせながらそう教え、帆風はそれに驚き縦ロールがビョーンと伸びる

 

「嘘嘘、本当はね本当はね」

 

「なんです?なんです?」

 

「だーくまたー、だーくまたー」

 

「……ランペイジドレスー」

 

垣根の問いに呆然とした帆風の縦ロールの中からニシキヘビがニュルリと出てくる

 

「奥義 ニシキヘビマシンガン」

 

「痛いでちゅ痛いでちゅ!?」

 

ニシキヘビが弾丸の如く発射されガブガブと垣根に噛み付く、見ているクランスとエリザリーナはドン引きしていた

 

「ミラクル痛いでちゅ」

 

「縦ロール、縦ロール」

 

「ならばはっちゃけろ〜、はっちゃけろー」

 

「た、縦ロー…縦ロー……テーロール!」

 

Teh(テー) ROLL(ロール)。シナモンロール作りに最適です」

 

猫じゃらしで鼻をくすぐりくしゃみをしてしまう帆風、その際言ったテーロールと叫ぶ。そして垣根はシナモンロールを持ってドヤ顔をする

 

「スキ有りです!ぎゅー!」

 

「ひゃわぁ!?」

 

帆風が垣根に思い切り抱きついてハグをする、驚く垣根は白いカブトムシになって目を赤く輝かせる

 

「ピーポーピーポー♪ここにハグ魔は来ませんでしたか?」

 

「来てませんわ」

 

パトランプを頭につけた垣根がそう言うと帆風は口笛を吹きながら嘘をついた

 

「テメェ如きが俺の相手が務まると思ったのか?身の程をわきまえろ。余程愉快な死体になりてえようだな」

 

「ありがとうございます!わたくしにとってその言葉…ご褒美です♪」

 

垣根がペストマスクを被りながらそう告げる、それを聞いて帆風はぐるぐるメガネに日ノ本鉢巻をつけてありがとうございますと叫ぶ。その時カブトムシとなった垣根の背中から白いトンボが現れる。そのトンボは「おひらき」と書かれた紙を帆風に渡す

 

「ダダー☆ダダー☆」

 

「ん〜〜〜〜仕方ない子だな潤子ちゃんはーーーーー」

 

やだやだと駄々を捏ねる帆風(ただしその仕草は某三面怪人)、そして垣根は仕方ないと笑う

 

「じゃあ最後でメルヘンロードを走り切ろうぜベイベー!潤子ちゃんだけ特別なんだゾ☆」

 

「そんな特別だなんて…うれ(しー)でございまーす!うれ(しー)でございまーす!」

 

「「パラレルやっちゃってーー!!!パラレルやっちゃってーーー!!!」」

 

パフパフ、ボンボン、ガンガンガン、ズンドコズンドコと派手な音を鳴らして補助輪付きの自転車は加速する…そしてそのまま自転車は崖の下へとダイブする

 

「「パラレル行っちゃうよぉぉぉ!!」」

 

その後、バキッグシャと鈍い音が二つ聞こえたがクランスとエリザリーナは無視する事にした

 

「……最近潤子先輩がぶっ壊れ始めた件について」

 

「……ああ、昔の潤子先輩は遠い遠い思い出の記憶力の中に…」

 

美琴と食蜂は今の自分達の先輩を見て、昔と悪い意味で変わってしまった悲しみで涙を流していた

 

 

「ではニコライについて説明させて頂きます」

 

包帯ぐるぐる巻きの垣根と帆風、そんな二人を全力で見ないようにしている上条達、ロシア成教の総大主教であるクランス、ロシア成教のシスター ワシリーサ、エリザリーナ独立国同盟の立役者であるエリザリーナと会議を始めていた

 

「あれ?俺達の心配誰もしないの?おかしくない?」

 

「崖から落ちたんですよ?心配してもいいと思うのですが…」

 

「「「「「「この作品はギャグだから死なないて言ってたのは誰でしたっけ?」」」」」」

 

「「」」

 

垣根と帆風が心配してよと言うが上条達はギャグだから死なないて言ってただろ、と冷たく返し二人は絶句する。何気にスカイダイビングの件で根に持っていた上条達であった

 

「私とワシリーサ、そしてサーシャがいつもの様に学園都市のTS〇TAYAでレンタルした映画を見ていた時でした」

 

「ちょっと待て、え?TS〇TAYAにレンタルしに行ったの?ロシア成教の総大主教が?」

 

「はい、ロシアにはTS〇TAYAは少ないので…学園都市ならアレイスターから貰ったカードで半額になってお得ですし」

 

総大主教からTS〇TAYAと言う単語が出るとは思わなかったからか、上条が驚くがワシリーサに「少し黙ってなさい」睨まれ上条は黙る

 

「その直後いきなり扉を破ってニコライが私達に襲って来たのです。私は術式を唱える間も無くやられてしまい、頼みの綱のワシリーサもイワン王子の術式の前に敗れサーシャも倒されてしまいました…そしてサーシャを連れ去られたのです」

 

「そして私達は本拠地から逃げ出して辛くもエリザリーナ独立国に辿り着いたて訳よ」

 

クランスとワシリーサが事の顛末を伝える、そして次にエリザリーナが口を開く

 

「調べた所、ニコライが使う術式はイワン王子が主人公として活躍する民話「イワン王子と火の鳥と灰色狼」である事が分かりました」

 

「で、その何とか王子のお話はどんな内容なんだにゃーん?」

 

「この物語はイワン王子が灰色の狼に自分の馬を喰われ、その狼が馬の代わりに王子のお供をするお話です。その狼は何度も王子に火の鳥や金のたてがみの馬を手に入れる際にそれ以外持ち帰るなど忠告するのですが王子は火の鳥の際は金の籠を、馬の際は金の轡を持ってきてしまい捕まって最初は金のたてがみを持つ馬を、馬の次はエレーナ姫を引き換えに目的の品物を渡すと言われました。ですが王子は金のたてがみの馬もエレーナ姫も、火の鳥も全て自分の物のしたかった。それで灰色狼が最初はエレーナ姫に、次は馬に変身し代わりに引き渡される事でイワン王子は火の鳥、金のたてがみの馬、エレーナ姫を得た…そして王子は彼の兄達に殺されてしまいますが灰色狼は王子の肉をついばもうとした鳥を捕まえその母鳥に死の水と命の水を持ってこいと脅し、その水をかけ王子は蘇生、兄二人を罰し王子は姫と幸せに暮らす…ざっくり言えばそんなお話です」

 

「……その王子様は随分と欲張りなんだな。だが狼は根性あるな!」

 

エリザリーナが「イワン王子と火の鳥と灰色狼」について説明すると削板は王子は欲張りだと非難し、狼はそんな王子の為に頑張って献身する根性の持ち主と褒める

 

「ニコライの術式はそんなどんな存在にも化けられる灰色狼、世界各地に伝わる火の鳥伝説…不死鳥(フェニックス)や鳳凰、不死鳥の原型たるエジプトのベンヌの要素を取り入れた火の鳥、雷の如き速さで走る金のたてがみの馬、そしてイワン王子の魔剣 サモショークを扱うものよ…はっきり言って超能力者でも苦戦しそうな魔術ね」

 

「そんなにも強ェのかよ、そのニコライてクソ野郎は」

 

「いえ…以前のニコライは……貴方達どころかエリザリーナさんにも劣るプライドだけしかない魔術師でした。それがいきなりアレだけの術式を…」

 

「つまり裏がある…何者かがニコライさんを裏から操っている。そんな事も考えられると…そう言う事ですか?」

 

ワシリーサがニコライの術式について説明し、その力は垣根達でも苦戦はするだろうと言う。それに一方通行が眉をひそめながら言うとクランスは急にニコライが力を増したのだと告げると帆風は何者かが裏で糸を引いているのではと呟く

 

「その可能性もあります、ですから油断しないでくださいね。ニコライは言って仕舞えば小物で小悪党にも満たないプライドだけが取り柄の魔術師ですが…今の力は未知数です」

 

「分かってるさ、それに俺らもいきなりこんな場所連れてこられた原因のオッさんにムカついてんだ。顔面整形するつもりでそいつをぶん殴ってやる」

 

「「「「「右に同じ」」」」」

 

「ニコライを血祭りにあげるぞー、盆踊りの準備はバッチリですかー?」

 

「何故盆踊りですの?」

 

「……血気盛んな子供達ですね」

 

クランスが決して油断しないようにと告げると上条は頷く、そしてニコライを血祭りにあげてやると全員がやる気に溢れる姿を見てエリザリーナはクスリと笑った

 

「私達も手を貸したいのだけどまだ傷が癒えてなくてね…代わりにロシア成教の魔術師を案内役として連れてって頂戴な」

 

「え?いいのかそんな事して、ここもいつニコライの部下が来るかもしれねえのに」

 

「だって貴方達ロシアの地理知らないでしょう?ここは素直に聞いてくれると嬉しいわ。と言うわけで入ってきなさいサローニャ」

 

「はーい。このサローニャちゃんをお呼びですかー?」

 

ワシリーサが案内役として自分達の仲間の魔術師を同行させると言い、手を叩きながらサローニャと呼ぶと奥から白い肌に金髪の緑色の服と膝上まである革のブーツを着用した帆風と同い年くらいの少女が入って来る

 

「はーい、初めまして学園都市ちゃんの超能力者の皆。私はサローニャ=A=イリヴィカ、気軽にサローニャちゃんて呼んでいいよ。短い間だけどよろしくちゃんね」

 

「はい、よろしくお願いしますサローニャさん」

 

帆風が笑って頭を下げるとニコッとサローニャも笑い返す

 

「じゃあ頼むわサローニャ、精々帝督ちゃん達の足を引っ張らないようにね」

 

「私が足を引っ張る前提ちゃんですか…まあ仕方ないか」

 

ワシリーサが精々足手まといにならないようにと笑うとサローニャが頷く

 

「現在ニコライが潜伏しているのはこの地点です、近くの住民を魔術を使って強引に追い出しこの建物にいるとの事です」

 

エリザリーナがそう言って何処からか地図を取り出す、そしてある地点に赤丸をつけここにニコライがいる事を教える

 

「恐らくここで何らかの魔術的な儀式を行っている筈です…しかもその触媒はサーシャ=クロイツェフ」

 

「……あいつか」

 

上条が思い出すのは自分の右手で触れてとある少女から追い出した大天使(ガブリエル)、そしてその大天使が器として宿っていた少女こそがサーシャだ

 

「この子があの御使堕しで神の力のテレズマを宿した少女…でしたよね?私はあまり詳しくは知りませんがニコライは彼女を使って神の力を召喚しようとしているのかもしれません」

 

「またあのクソ天使と戦うかもしンねェて事かよ…チッ、面倒くせェな」

 

一方通行がまたガブリエルと戦わなければならないのかと舌打ちする、そこでサローニャが手を叩く

 

「はいはいちゃん、ならさっさとそこに攻め込んでニコライ達をぶっ倒せば早いんじゃないですか?」

 

「……それだ!サローニャだったよな、お前頭いいな!」

 

「……天才、かどうかは置いておくとして…それもひとつの手ね。超能力者という核兵器以上の戦力が手元にある以上…時間を取るのが一番の無駄だものね」

 

早く潰した方がいいとサローニャが身もふたもない事を言うと削板が天才さと叫ぶ。天才かどうかはさておき、変な真似をされるよりも先に先制攻撃を仕掛けると言う点はいいかもしれないとエリザリーナは考える

 

「じゃあ話は早いな、俺らが今から速攻でニコライのクソ野郎をぶっ倒しに行く。これで決まりだ」

 

「ですわね……さっさと終わらせてロシアのお土産でも買って帰りましょう」

 

「……頼もしいわねぇ帝督ちゃん達は」

 

ワシリーサが垣根と帆風を見てそう呟く、そして垣根達が今からすぐにニコライの本拠地へ向かおうとしたその直後

 

「あ、待っててください。ロシアの寒さに耐える為に持ってきた外套とマフラー、ニット帽を着てきますので」

 

「あ、俺もダウンコート着てこよっと」

 

「は?何言ってんだよお前ら。ロシアの寒さなんてガブリエルとかと比べたら大した事ねえだろ」

 

「寒さに負けるなんて情けねェな」

 

「ふふん、寒さなんて上条さんと美琴との愛の力でアツアツで吹き飛ばしてやるんだゾ☆」

 

「もう操祈たら…///」

 

垣根と帆風は着替えに個室に入り外套やダウンコートを着る、そんな二人を見て情けないなと鼻で笑う上条達…そんな六人を見てクランスは呟いた

 

「……この先の展開が私には読めた」

 

 

そして垣根達がエリザリーナ独立国同盟から出発し、徒歩でニコライのアジトへと向かい初めて三分が経った

 

「さ、寒ィ…こ、こンなにロシアて寒いのか…!?てか右手を離せ上条ォ!反射で寒さを跳ね返せねェだろうが!」

 

「一人だけズルはさせねぇ…お前もこの寒さを味わえ!」

 

「こ、こんな極寒力なんてぇ…私達の愛の前には……ごめんなさい、やっぱりロシアの寒さには勝てなかったのぉ」

 

「だ、大丈夫よ操祈…抱き合えば…私と操祈の温もりで暖かく…なりませんよね、はい」

 

「……厚着すればよかった」

 

「根性を入れれば寒くなど……あ、やっぱり無理だ。寒いぃぃぃぃぃ!!!」

 

「……だから言ったのに」

 

案の定上条達はロシアの寒さに敗北した、垣根はだから言ったのに…と冷たい目を上条達に向ける

 

「皆さん、ロシアの寒さを舐めすぎですよ」

 

「そうだねー、ロシアの寒さちゃんを舐めたら…凍死しちゃうよ?」

 

「ロシアはとっても恐ロシア〜」

 

「「「「「「………寒っ」」」」」」

 

帆風とサローニャが呆れた様に呟き、垣根はこんな時につまらないダジャレを呟く。そんな寒過ぎるダジャレの所為で発生した吹雪が上条達を包み上条達は氷の彫刻になってしまった

 

「そんな漫画みたいに!?」

 

「安心しなさい縦ロールちゃん。こんな事もあろうかと熱々のお水ちゃんを入れたヤカンちゃんを持ってきたよ!」

 

サローニャは熱々の熱湯が入ったヤカンを上条達にかけて氷を溶かそうとする。そして氷が溶けて熱湯が直接上条達に当たる

 

「「「「「「あ、アツゥイ!!!熱い熱い熱い熱い熱い!?いややっぱり寒…て、やっぱり熱…でも寒いぃぃぃ!!?」」」」」」

 

「……なんか不安になってきましたわ」

 

「あ、潤子ちゃん冷凍みかん食べる?」

 

「何故こんなに寒い所で冷凍みかん…勿論食べます」

 

熱い、寒いと繰り返す上条達に嬉々とした顔で熱湯をかけるサローニャ、垣根と帆風はそれを眺めながら冷凍みかんを咀嚼していた

 

 

 

南は赤、西は青、東は黄、北は緑…そんな彩りのとある部屋に鎖で天井に繋がれた少女がいた…その少女を見て笑うのは中年の男…ニコライだ

 

「さあ、儀式を始めるぞ。まんまとやってきた超能力者達を皆殺しにする為に…殺戮の天使を呼び出すのだ」

 

ニコライがそう命じると部下達が何らかの呪文を唱える。その少女…サーシャの下にある魔法陣が血の様に赤く輝く。サーシャは呻き声を上げる

 

「さあ今ここに再誕せよ、神の力(ガブリエル)!貴様には我が計画を実行する駒になってもらおう!」

 

莫大な天使の力が部屋に充満する。サーシャを型として天使の力が実体化しようとサーシャを基点に収縮する。そのあまりのエネルギーにニコライは歪んだ笑みを浮かべる

 

「さあ神の力…いなミーシャ=クロイツェフよ!私の命に従うのだ!そうすれば貴様を元の座…ミカエルの力と交わった状態ではない正常な状態に戻してやろう!」

 

「………ynoucajn了vkosy解eln」

 

天使は顕現した、その天使はノイズのかかった声を出しニコライの命に従う。今ここに殺戮の天使は再びこの世に姿を現したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんか最近縦ロールちゃんがぶっ壊れてる気がする…なんでだ?(作者のせいです)。まあそれでも他のメンバーよりは彼女はまともです。はっちゃけるのはていとくんが関わっている時だけですから

サローニャちゃんて可愛いと思う人は手を挙げて下さい、あの子可愛いけどもう出てこないのよね…全くかまちーは魅力あるキャラを書きまくるから困る

さて次回は等々バトル描写ありの戦闘回…になる予定です

次回もお楽しみに!
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