カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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御使堕し・再編はこれにて終わりです。今回は前半がシリアス、後半がギャグです。前半は上里の動きに注目して後半で笑ってください

後今日温泉で四年ぶりにある友達と再会したんですよ。すっかり印象変わってて名前とか忘れて変な名前言っちゃった、いやぁ四年も見ないと変わるもんですなー



お土産は慎重に選びましょう

「ば、馬鹿な!?四大天使達が……ま、負けた!?」

 

ニコライは唖然とした顔で上空を見上げる、彼が散々最強の駒と自慢し、垣根達に苦戦していれば役立たずと罵った四大天使(オモチャ)は垣根達により完全にこの世界から消滅したのだった

 

「あ、あり得ない……聖書に記されし天使が…それも普通の天使ではない十字教最強にして崇高な天使達…あのミカエルやガブリエルが…」

 

ガクッと雪に膝をつけニコライは白い顔になる、自分の切り札は全滅した。これでは自分はロシア成教に裏切り者として捕まり処刑される…勿論今までの地位を失う…その事実に気づいた時ニコライは頭を抱えて叫ぶ

 

「く、そ……くそ、くそ、くそ、くそ、くそ…クソがァ!!何処だ!?何処で間違えた!?このニコライ=トルストイの人生は完璧だった筈!?何処で躓いたというのだぁぁぁぁ!?」

 

「……これが全てを失った者の末路…こうはなりたくはないわね」

 

「同感なんだゾ…こんな大人には絶対になりたくわないわぁ」

 

頭を掻き毟っては毛を毟り取り、充血した目をギョロギョロと忙しなく動かすニコライ、彼は完全に発狂していた。それを見て美琴と食蜂がドン引きする

 

「ニコライ、アンタの幻想は終わった。大人しく投降しろ」

 

「……投、降?投降だと?このニコライ=トルストイがか?馬鹿を言うなよ小僧。私はロシア成教の司教だ…まだきっと私を欲しがる輩がいる筈…私はそれを探して旅立とうではないか…」

 

「……完全にイかれてるわね」

 

ニコライはギョロリと血走った目を上条に向け口元からネチョとした唾液を垂らす…その目は完全にイかれていた。もう彼の思考は平常ではない

 

「ふひ、ふひひひ…今度こそ私は世界を牛耳る王になってやる…いや王など生温い…神だ、私は新世界の神になってやる…」

 

「……発狂力し過ぎて厨二になっちゃてるんじゃないかしらぁ」

 

訳のわからないことを口走るニコライを見て食蜂が半歩下がる

 

「悪いけどそんな野望ちゃんもここまでだよ」

 

「……?」

 

ニコライが向けた視線の先にいたのはサローニャだ。彼女は背後に灰色狼を従えながらニッコリとした顔で笑う

 

「灰色狼ではないか…そうだ、お前がいたな…早くそいつらを殺せ」

 

「…………」

 

「あー、それは無理ちゃんだね。もう狼ちゃんのコントロール権はサローニャちゃんにあるんだなー」

 

「……なに?」

 

ニコライが灰色狼の存在を思い出し殺せと命令するが灰色狼は動かない、主人の命を聞いてもだ。サローニャはニッコリと笑ってニコライと上条達の疑問に答える

 

「私の術式は森の妖精「レーシー」。ここの近くには私が管理する森があるからね。そこに狼ちゃんを連れてってギャンプルで勝って貴方の支配権を無理やり私に移行させた…そう言うこと」

 

「……盗人め」

 

「盗人でも構わないよん、こんないい使い魔は滅多に手に入らないしね。変身から策謀まで役に立つ…こんないい使い魔が手に入るなら泥棒ちゃんだってするよ。それに自分の意志を貫くのが魔術師ちゃんてもんでしょ」

 

彼女の術式は「森の支配者であり、そこに住むすべての動物達の王」であるというレーシーの伝承を基にした彼女が支配する森で「酸素と二酸化炭素のやりとり」をすれば支配下におけるという術式だ。ただし本来は昆虫や爬虫類など、脳の構造が単純な生物の制御を行うだけだが例外的にギャンブルで勝てば強制力を持って支配下に置くことは可能なのだ、それを利用して灰色狼を自分の使い魔に彼女はしたのだ

 

「さてロシア成教司教 ニコライ=トルストイ。貴方を裏切りの罪で捕縛するよ」

 

「ふん、小娘如きが私に勝てると思うか?」

 

「ふふふ、それはどうかな?今のサローニャちゃんには狼ちゃんがいるし上条ちゃんや美琴ちゃん、操祈ちゃんもいるんだよ?」

 

「「「人をあてにするな」」」

 

「……はぁ」

 

サローニャはカッコよく言いつつも結局は上条達を脅しにし三人にツッコまれ灰色狼はため息を吐く、ニコライは歯軋りしながら後退するが誰もニコライを逃がすつもりはない…せめてもの足掻きとニコライが走ろうとした時

 

「やあ、また会ったね上条当麻」

 

「「「!?」」」

 

「!お、おお!助けてくれ上里翔流(・・・・)!」

 

ザクザクと雪を踏みしめる音が聞こえ、ニコライの背後から上里がゆっくりと歩いて現れる。上条達は驚愕に顔を染めニコライは味方が来たと安堵する

 

「上、里…翔流!!」

 

上条の右手に宿る能力 幻想殺し(イマジンブレイカー)、それの対になる能力 理想送り(ワールドリジェクター)を右手に宿す少年 上里翔流。上条は上里を睨む、上里の顔からは何の感情の気配も掴めない。そんな彼にニコライは歩み寄って彼の背後に隠れるように上里の後ろに移動する

 

「さあどうするお前達!上里が来た以上お前らの勝ち目はないぞ!」

 

つい先程までは自分にはもういらないと叫んでいた上里に情けなく頼り縋るニコライ、上里はそんなニコライは無感情な冷たい目で見つめると彼の肩に右手(・・)を置く

 

「…………ぇ」

 

「もうきみは用済みだニコライ=トルストイ。今まで協力してくれて感謝する。お礼と言ってはなんだが…殺さないであげるよ」

 

なにが起こっているのかさっぱり分からないとでも言いたげな顔でニコライが上里に顔を向ける、上条はこれからなにが起こるのか理解し何か叫ぼうとし…その前に上里が口を開いた

 

新たな天地を望むか(・・・・・・・・・)?」

 

瞬間ニコライは上里の右手に吸い込まれるように右手に彼の左半身が飲み込まれた

 

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「「「「!?」」」」

 

ニコライが絶叫する、指先からニコライの身体は吸い込まれていきその光景に上条達が目を剥いた。そしてニコライは上条達へと助けを求める

 

「た、助けてくれ!い、嫌だ!新天地などという得体の知れない場所に行きたくない!頼む助けてくれ!何でもする!反省もするしお前達が望むものを与えてやる!だから助けてくれ!頼む!私はこんなところで……」

 

喚きながら絶叫を上げる、左半身が理想送りに飲み込まれ右半身も右手に吸い込まれていく…ニコライは涙を流しながら右手を上条達へと必死に伸ばす、上条はそれを見て一瞬戸惑いそれでもニコライに手を伸ばそうとした瞬間にニコライは完全に右手に飲み込まれこの世界から消滅。事実上の死を迎えた

 

「………」

 

上条がそれを見て唖然とし…怒りの目を上里に向ける、確かにニコライはクズで外道で悪党だ。だからと言って上里の行為は許せなかった。上里はその目線に気づき上条に目を合わせる

 

「……なんで彼を新天地に送った、て顔をしているね上条当麻」

 

「当たり前だ!」

 

「ああ、実に偽善者らしい考えだよ。そんな事を考える暇があるならこの世界の何の役にも立たない迷惑しか巻き起こさない魔神を殺そうと思ってもいいのに…やはり学園都市は魔神の所為で腐敗しているな……やはり滅ぼした方がいいか」

 

上里はニコライを消した事に怒るよりも魔神(オティヌス)を殺す事を考えた方がいいのにと冷たく呟く、そして学園都市はオティヌスの所為で腐敗していると考えやはり学園都市は消し去った方がいいと告げる

 

「……やっぱりお前は俺の敵だよ上里翔流」

 

「残念だ、ぼくと同じ魔神の被害者であるきみとなら分かり合えると思ったのに…本当に残念だ…このハーレム肯定野郎」

 

上条はやはりこの男とは分かり合えないと理解し右手を握りしめる、上里も上条を睨みつけて肩を鳴らす…一発触発な空気の中、上条が拳を握りしめ走ろうとしたその瞬間。大地が振動した

 

「!?」

 

ロシアの大地がひび割れる、ゴッ!!という轟音が増したから響き渡る。上条達の体は宙に浮いていた…いな、違う。彼らが立っていた雪の大地が地盤を大きく崩す様に持ち上がったのだ。重力が一瞬だけ感じなくなった、そして彼らが立っていた場所が崖のように切り立った

 

「「「「!?」」」」

 

不味いと感じた四人は崖のように切り離され上空へと浮かぼうとする大地から飛び降り、地面から切り離されなかった部分へと着地する…上里はそんな上条達を見下ろしていた

 

「また会おう」

 

そう言って上里の姿は大地が空へと近づくほど見えなくなっていく…上条は上里に何か言おうと口を開けるがその時にはもう上里の姿は見えなくなっていた

 

「くそ…………ん?」

 

上条が悔しそうに唇を噛む…そして空から紙が落ちてきたのに気づき上条はその上条を掴み取る

 

「………これは?」

 

それは何かしらの文字が書かれた羊皮紙(・・・)だった、上条には何も読めないが魔術に関わるものだとは分かり後で垣根に聞こうと懐にしまった…その羊皮紙が後に役立つ事など露知らずに

 

 

 

「!あ、あれは……!?」

 

振動は垣根達にも伝わっていた、そして雪の大地から出現したそれ(・・)を見て唖然とする

 

「……こんなもんを隠してやがったのか」

 

それは縦横の長さがおよそ15kmに及ぶ巨大な十字架型の形状に中央だけ円形の形をした巨大な建築物だった。恐らくはロシアの地下鉄なども取り込んでいるであろうその浮上する要塞を見て垣根達はゆっくりと空へと浮かび上がる様を見ている事しか出来なかった

 

「……嘘、だろ……!ラピュタは本当にあったんだ!」

 

「こんな時に冗談を言わないでください!」

 

「そんな怒らなくても……まあジョークはこれくらいにして…あの建物…ベツレヘムの星やラジオゾンデ要塞みたいなもんか?」

 

垣根が某天空の城に出てくる少年のセリフを帆風に言うと帆風は冗談を言う場合ではないと怒る、それを垣根が悪い悪いと軽く謝り…そして真剣な目で浮上要塞を見入る。それを見た垣根は原作におけるフィアンマのベツレヘムの星やグレムリンのラジオゾンデ要塞に酷似していると思った

 

「あの野郎……あれで戦争でも起こす気か」

 

だがベツレヘムの星とラジオゾンデ要塞と決定的に違うのは武装の有無だ。ベツレヘムの星とラジオゾンデ要塞は武装がほぼ一切ゼロだったの対しアレには大砲やらキャノン砲やらの武装が見える…あれは完全に戦争向けの要塞なのだと垣根は理解する

 

「……空飛ぶ要塞ね…まあガブリエルとかを見た後だと……迫力不足に見えるのよね」

 

「いや建物が空を飛ぶのも充分凄いと思うぞ!」

 

「ま、アレ見て驚かねェ俺らがおかしいンだけどな」

 

そんな会話を続けている間にも要塞は浮上し続ける…恐らくは上空3000メートルを超えただろう。だがまだ浮上を続ける…恐らく大気圏スレスレまで

 

「……もう手が出せねえな」

 

もう未元物質でも攻撃が届かない距離に要塞が行ってしまうと垣根はそう呟いた、あの高度ではどんな攻撃も当たらない…唯一の例外は神戮なのだろうがそれを使う余力が今の帆風にはない

 

「……ニコライの裏にいたのは上里だったのか、ならあのガブリエル達から別のフォーマットを取り除いたのも、ニコライにガブリエルを召喚する術を教えたのも上里…いやコロンゾンか」

 

上里が裏にいたと分かりこの騒動を巻き起こしたのは誰かと垣根は理解する、彼の脳裏には椅子にもたれかけて微笑む金髪の女の姿が目に浮かんだ

 

「どうするていとくン、あの要塞を追いかけるのか、それともこのままエリザリーナ独立国に帰るか…どっちだ?」

 

「……帰るしかねえだろうな。その前に当麻達を迎えに行くか…あいつらニコライは捕まえてるよな?」

 

一方通行の問いに垣根は帰るしかないと答える、そして踵を返し上条達の所へ行こうと歩み始める

 

「………………」

 

帆風は無言で空に浮かぶ巨大な要塞を見上げる、帆風はあの建物がいずれ自分達の前にまた現れると予感していた…暫く要塞を見つめ……垣根達の後を追ってその場を後にした

 

 

 

エリザリーナ独立国に戻った垣根達はニコライがこの世界から消え新天地へと上里の手で追放された事、上里が巨大な要塞を地下で建設していた事をエリザリーナ達に話した

 

「…そうか、ニコライは上里達がロシアの地下でそれを建設している時から繋がっていたのか」

 

「馬鹿な奴ね…あんな連中と組めば切り捨てられるて分かりきってる筈なのに…本当に馬鹿な奴」

 

クランスとワシリーサは裏切ったとはいえ無残な最後を迎えたニコライにほんの少し同情した様な顔を一瞬見せた。だがその顔も一瞬で消え失せ口を開かせる

 

「恐らくその浮上要塞に未だに捕まったままのサーシャが捕らわれているのでしょう」

 

「多分そうね、て事は上里達はまたガブリエルを…もしくは四大天使をまた召喚するかもしれないわね」

 

「……マジかよ、いい加減にしろよ」

 

未だに敵の手にサーシャが捕らわれたままであるとクランスが告げ、エリザリーナが恐らくまたガブリエルを召喚する気だろうと推測すると麦野がいい加減にしろとうんざりした顔になる

 

「ですが皆さんのお陰でニコライの暴走を止める事が出来ました…その事に深く感謝しています」

 

クランスはそう言うと頭を垣根達へと下げる

 

「貴方方がいなければロシア成教は…ひいてはロシアがどうなっていたか分かりません…本当にありがとうございます」

 

「いいて、俺らは当然の事をしたまでだからな」

 

クランスが再度お礼を言うと垣根はそんな事しなくていいと笑う。それを聞いて頭を上げたクランスは笑みを浮かべたまま口を開く

 

「また何か浮上要塞について分かった事がありましたら学園都市に連絡します…」

 

「ああ、頼むぜクランス」

 

垣根達は席から立ち上がってクランス達に背を向ける、そんな彼等の背をクランスは見つめていた。そして垣根達は建物の外に出る

 

「さて…どうやって帰る気なんだ?」

 

「ああ、アレ(・・)だよ」

 

上条がどうやって学園都市に帰るのかと尋ねると垣根がある場所を指で指す…そこにあったのは行きも利用したあの悪魔の乗り物…超音速旅客機がいつの間にかエリザリーナ独立国にあった

 

「「「「「「………」」」」」」

 

「何処へ行く気だ」

 

上条達は逃げる様に超音速旅客機から遠ざかろうと走り出す、だが垣根は未元物質で作り出した白いクワガタムシを六体製造し、その顎で上条達を拘束する

 

「離せ!俺らはもう二度とあんな地獄の乗り物にはならないんだ!」

 

「あんなのに乗るくらいなら海を泳いで学園都市に帰った方がマシよ!」

 

全員が必死に超音速旅客機に乗るまいと暴れる、だがクワガタムシ達の拘束は緩まず上条達は席に無理やり座らせられる

 

「マジかよ……またあの地獄を体感するのかよ…」

 

「最悪だぜクソ……てかていとくン達は?」

 

麦野がまたこの地獄を体感するのかと明らかに嫌そうな顔をし一方通行も毒を吐く、だが一方通行は垣根と帆風が超音速旅客機に乗っていないことに気がつく…そして一方通行の肩に白いカブトムシがちょこんと乗った

 

『一方通行さんの疑問に私が変わってご説明します』

 

「おお、05じゃねェか」

 

カブトムシ05は上条の右手に触れられて反射が使えない一方通行の肩で羽をパタパタさせながら、何故垣根達がいないのかその疑問に答える

 

『マスターと帆風さんは今ロシアの首都 モスクワでお土産を買いに行っています』

 

「「「「「「何してんのあいつら!?」」」」」」

 

モスクワにお土産を買いに行ったと05が言うと上条達ははぁ!?と叫ぶ、何自分達だけロシア満喫する気だゴラァとレベル5特有の顔芸を披露しながらギリギリと歯軋りする

 

「あいつゥ……!!」

 

「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

 

「潤子先輩ぃ…今度会ったら無理やりスイーツを食べさせて太らせてやるんだゾ☆」

 

「……嫌がらせに垣根さん家に爆竹投げ込むか」

 

「いいな、俺も手伝うぜ美琴」

 

「……俺もアリサの為に土産が買いたかったのに」

 

削板以外の五人は垣根と帆風に怒りのボルテージを上げていく…徳に麦野、食蜂、美琴はヒロインとしてその顔はどうよ?と言えるぐらいの般若の如き顔になっている、多分これを原作の一方通行が見たらちびる

 

『あ、後マスターから伝言があります。聞きますか?』

 

「……なんだよ」

 

05が伝言を聞くかと尋ね上条が頷く、そしてバタバタと羽を動かして05が伝言を伝えた

 

『あ、超音速旅客機のスピードをアレイスターに頼んで通常の五倍にしてるからな。ジェットコースター以上のスリリングをていとくんがお前らにお届け♪楽しんでゆっくりしていってね!!!』

 

「「「「「「死ねぇぇぇ!!!」」」」」」

 

その巫山戯た伝言に上条達がブチ切れだ。上条達は激怒した。必ずかの常識が通用しない暴君を八つ裂きにして肉塊にして100回ほどぶち殺さなければと…だが無常かな、彼らがそれを実行する前に超音速旅客機が離陸した、凄まじいGが彼らを襲う

 

「「「「「「うごげぇぇぇぇぇ!!!?か、垣根ェェ…!!絶対にいつかぶっ殺すぅ!!」」」」」」

 

その一言と共に気を失い白目を剥く六人…05は垣根から貰った昆虫ゼリーをムシャムシャと食べていた

 

 

 

翌日、垣根は垣根家へと帰宅した

 

「ただいマーライオン〜」

 

「おかえりてーとく、お土産買ってきた?」

 

「お帰りなさい兄さん…それと何ですかそのマーライオンて……さよなライオンですか?」

 

垣根は台所で寛いでいた風斬とフロイラインがおかえりと笑いかける、垣根はフロイラインの頭を撫でながらお土産を風斬に手渡す

 

「ほら買ってきたぞ、ロシア名物のマカデミアナッツだ」

 

「いやそれハワイ!兄さんが行ってきたのはロシアだよね!?」

 

「冗談だよ冗談…本当はこれだ」

 

垣根がマカデミアナッツを渡すと風斬はこれはハワイの名物だとツッコむ。垣根は冗談だと笑い次の土産を渡す

 

「ほらロシア名物 白い恋人だ」

 

「それ北海道!確かに雪国だけども!」

 

今度は白い恋人を出して風斬にそれは北海道!とツッコミを入れられる、そして次に垣根が取り出したのは

 

「ほれ、味噌カツにひつまぶし、ういろう、天むすだ」

 

「それ全部名古屋だよ!」

 

「はぁ!?名古屋じゃねえよ全部三重県発祥だよ!何間違えてんだコラ!三重県の人達に謝れよ!」

 

「なんでキレてるの!?」

 

風斬が味噌カツにひつまぶし、天むす、ういろうを名古屋の名物だと叫ぶ。すると垣根は発祥は三重県だと本気でブチギレてしまう

 

「いいか!?名古屋はな三重県から色んなもんを奪ってそれをさも「自分の所の名物なんです〜」て思ったんだよ!あとナ○シマスパーランドも三重の施設なのに愛知の施設だと思われてんだぞ!なのに三重県人は起こらねえんだ!優しいね三重県人!」

 

「み、三重県に詳しいんだね……」

 

「いいか、今度間違えたら三重県人の代わりに成敗してやるからな。覚えとけよ」

 

垣根はそう言って本当のロシアの土産 マトリョーシカを机に置くと二階へと上がっていく…それを横目に風斬はマトリョーシカを手に取る

 

「……やっぱりロシアと言えばマトリョーシカだよね。でも…ピロシキが良かったな」

 

「私はビーフストロガノフ…ビーフ!ストロ!ガノフ!」

 

風斬は食べれる物が良かったな…と少し残念そうにういろうを食べる。フロイラインはビーフ!ストロ!ガノフ!と大声で叫んでいた

 

「さて…後でゴーグル君達にも同じ事をするとして…上里はあの浮上要塞で学園都市に攻めてくる事間違いなしだ…どうすっかな」

 

垣根は自分の部屋のベッドに寝転がりながらそう呟く、そして暇潰しに携帯ゲームでもやろうかと携帯を取り出し即座に投げ捨てた

 

「はぁ〜、そんな気分じゃねえや……ま、俺は難しい事考えるの苦手だし……ゴーグル君達に土産渡すついでにカップリング写真撮るか」

 

土産を持って垣根は窓を開けて翼を広げ飛翔、ゴーグル達をからかう為に学園都市の空へと飛び立った

 

 

「はい入鹿さん、お土産の東京ナナナです」

 

「ナナナ!?何ですかそれバナナじゃなくて!?てかそれロシアの土産じゃないですよね絶対!いやいただきますけど!」

 

入鹿はロシアの土産と言って東京ナナナを出してくる帆風にツッコミを入れる。朝からキレキレのツッコミである

 

「冗談ですよ、本当のお土産は水晶ドクロですわ」

 

「いやそれオーパーツ!?」

 

何処からか水晶ドクロを取り出した帆風、それを見て何故オーパーツ!?とツッコむ入鹿

 

「嘘ですわ、これが本当のお土産…ロシアの雪…あ、溶けてましたわ」

 

「もう単なる水でしょコレ!いりませんよ!」

 

「ではこの水で後で紅茶を淹れますね」

 

「淹れんな!」

 

ロシアの雪を出そうとするが当然の事ながら雪は溶けており単なる水と化していた。帆風はそれで紅茶を作ろうとし入鹿が全力でそれを止める

 

「あ〜帆風さんが段々おかしくなっている!これも全部垣根さんの所為です!ああもう!不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

その頃の上条と一方通行

 

「ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ、ヒコウキコワイヨ」

 

「あー、お空綺麗だねー。あははは、あはははは」

 

「……あかん、完全に壊れてるわ」

 

「叩いたら戻るわよ、きっと」

 

「カミやん達は昔の家電じゃないんだぜい」

 

「だ、大丈夫ですか上条ちゃん!?それに一方通行ちゃんも!?い、一体何があったのですー?!」

 

ガクガクと震えている上条に遠い目で空を見ている一方通行、完全にヤバイ人である。それを見て教室中の生徒達は合掌し小萌先生はガチで病院に連れて行こうかと考えていた

 

 

「…………」

 

「む、麦野の目が完全にイっちゃってる!?」

 

「ど、どうしたんですか麦野!?」

 

「ロシアで何があったんだ!?」

 

「そんなむぎのを私は心配してる」

 

「にゃあ、でも麦野のお姉ちゃんは大体こんな感じじゃない?」

 

「「「いや違うだろ!」」」

 

「フレメア、それはないよ」

 

呆然とシャケを生で食べる麦野を見てフレンダ達が大慌てする、フレメアはいつもこんな感じだと呟くが四人は全力で否定する

 

「お、麦野達じゃないか。こんな所で何してんだ?」

 

「よお、浜面じゃねえか。ゴミ掃除か?」

 

(((ふ、復活した!?)))

 

(はまずらを見たらトラウマを克服するむぎのを私は凄いと思う)

 

(にゃあ)

 

駒場や半蔵と共にゴミ拾いをしていた浜面が偶然麦野達の前に現れる、それだけで麦野は正気に戻り笑顔を浜面に向ける。それを見てフレンダと絹旗、黒夜がコケた

 

 

「おのれ超音速旅客機め!あんなGに負けない為に今の内に鍛えておく!」

 

「いい心構えだ第七位!だが俺と俺の子分三十人+矢文を背中に乗せたまま腕立て伏せが出来るとは流石だな!!」

 

「「「パネェす削板さん!」」」

 

「……もうツッコまないぞ」

 

削板はいつの日か超音速旅客機にリベンジする為に身体を鍛えていた、その特訓にノリノリで協力するモツ鍋こと横須賀とスキルアウト達。そんな彼らを冷たい目で見る矢文

 

「よし!このまま学園都市を三十週だぁぁ!」

 

「頑張れ第七位!お前が強くなればなるほど倒しがいがあるんだからな!」

 

「「「パネェす削板さん!」」」

 

「……あ〜、今日も空は青いなぁ」

 

 

常盤台の美琴と黒子の部屋にて、美琴と食蜂は布団を被ってペットの上で丸くなっていた

 

「……お姉様達、そろそろ外に出たらどうですの?もう授業が始まっていますのよ」

 

「い、嫌よ!お外怖い!またGが襲いかかってくるんだわ!私達押し潰されて死んじゃうのよ!どうせ死ぬなら操祈と先輩の三人で死ぬわ!先輩が来るまで私達はここから一歩も動かない!」

 

「ああ…思い出したくもないわぁ…あのG…ああ、嫌よあんなのもう二度と嫌よ……あんな思いは二度とごめんよぉぉ!!」

 

「……何があったんですの」

 

黒子が先輩二人を外に連れ出そうとするが二人は全力でそれを断る、無理に布団を取ろうとしたらフシャー!と猫の様な威嚇をするので手に負えなかった

 

「サボりをしている馬鹿な生徒二人はここか」

 

「り、寮監様!?」

 

「……全く、お前達と来たら…早く外に出ろ」

 

「「い、嫌です!お外は怖いし!寮監はもっと怖いし…どうせ彼氏がいる私達を虐めるんでしょ!?姑みたいに!」

 

「(ピギィ)」

 

(あ、地雷踏みましたの)

 

寮監が入って来て二人を起こそうとするが二人は起きない、それどころか寮監の逆鱗に触れてしまった

 

「誰が○○歳過ぎた売れ残りだ!」

 

「「ねぼし!?」」

 

超高速で布団を取り、そして二人の首を刈り取る寮監。二人は白目をむいて床に倒れ寮監に引きずられていった…黒子は二人に合掌した

 

 

 

「……さて。時は来た……理想送り(ワールドリジェクター)はもう止まらないぞ?どうする人間(アレイスター)、そして垣根帝督(イレギュラー)よ」

 

イギリス清教の最大主教(アークビショップ)ローラ=スチュワート…いな大悪魔 コロンゾンはランベスの宮にあるジェット水流マッサージ風呂の小型ユニットバスに足をつけながら鼻歌交じりにそう呟いた

 

「まあ、私としてはどんな結果でも良いのだけれど…楽しい方が好みでありける…おっと、好みだな」

 

悪魔はそう言って口元を歪めながらクスクスと笑う、全てはコロンゾンの掌の上。ピチャピチャと足をお湯から出してお湯を飛ばす

 

「ふふふ、理想送りが勝つか、はたまた学園都市が勝つか…どちらに転んでも……面白いのは変わりはない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さあ…いよいよ新章からは理想送り…上里君との決戦です。イメージは原作におけるフィアンマ戦ですね。まあその前にギャグ挟みますけど…頑張って書かなきゃ

因みに三重県のギャグのくだりですが…味噌カツ、天むす、ひつまぶし、ういろうはマジで三重県が発注です。なんで知ってるのかて?僕三重県出身ですから、そしてクロちゃんが「ビーフ!ストロ!ガノフ!」て叫んだのを書いて完全に僕の中でのクロちゃんの声優が花守ゆみりさんになってしまった(結城友奈は勇者であるの三ノ輪銀ちゃんの声の人)

そして次回は新章 『理想送り』編です


『ぼく達は魔神に復讐する、ぼく達にはそうする権利はある。だから邪魔するなら君達も敵だ』
理想送り(ワールドリジェクター)』ーーーー幻想殺し(イマジンブレイカー)と対になる右手を持つ男 上里翔流(かみさとかける)

次回はギャグを挟み、新章「理想送り」編へと突入します。ぜひ期待して待っていてくださいね!

次回もお楽しみに!
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