別にステイル君をイノケンティウスの攻撃を防ぐ盾にしたりとかギャグで書こうと思えばかけますけど…大抵の人が同じことしてそうだから二番煎じになりそうなのでやめました。それにステイル君はよくかませにされるけど実力はレベル5クラス…(原作の)ミコっちゃんやみさきちになら勝てる実力者ですからね…この作品では勝てるかどうかは別として…ねーちんは霊装こみなら宇宙行けますしね。それにかませになるキャラは基本強キャラだから…つまりこの二人は本当は強いんだ(断言)前書きが長くなりましたが…要するにギャグなしの回て事です
魔術師 ステイル=マグヌスは内心憤っていた、禁書目録を回収する為に歩く教会から漏れる魔力を探知してここまで来た、途中で歩く教会が破壊された事も知ったがこれはチャンスだと彼女を捉える為に仲間の
「さあ楽しませてもらおうか」
ワインレッドのスーツを着た少年…垣根 帝督が笑いながら彼等の目の前に立ち塞がる、自分達の事情も知らない癖に偽善者ぶる垣根に苛立ちを覚えたステイルは口に咥えていた煙草を掴み取るとそのまま放り投げる
「
その放り投げた煙草のラインから炎が生まれ出る、その熱度は3,000度、あらゆる物質を白い灰か黒い炭と化すその炎を剣の様にステイルは振るう
「ーーーー
ステイルは炎の剣…炎剣を真っ直ぐ垣根に振り下ろし炎剣が垣根に向かって行く、そして近づいた瞬間に炎剣が爆裂し垣根ごと周囲を炎で覆い尽くした
「ていとく!?」
インデックスが悲痛な悲鳴をあげる、あの魔術を生身で食らったら誰でも一瞬で死に至る、インデックスは無防備に食らった垣根を見て涙をこぼしそうになる…がふと気づく、上条達の顔に変化はない、目の前で友達を焼かれているというのに…
「は…口程にもない奴だ…さて残りの連中も始末して「あっちいな」…な!?」
ステイルが垣根が死んだと見て残りの連中を始末してインデックスを回収しようと歩こうとするが炎の中から声が聞こえ炎を見る、炎が不自然に消えるとその中にいたのは…繭だった、淡く発光する純白としか表現出来ないその繭を見て魔術師達は不可思議なものを見る目で繭を凝視する…だがそれは繭ではなかった、繭状に閉ざされていた未元物質の三対の翼が広げられ火傷の一つも負っていない垣根が現れる
「攻撃は防げたが…肝心の熱気までは完全遮断出来なかったか…」
「…天……使?」
「…馬鹿な、ここは学園都市…超能力を使う町の筈だ…なのに何故天使が!?」
垣根が熱気までは完全に遮断出来なかったと笑う、魔術師達は何故天使の姿をしているのかと驚愕に目を見開く、そんな中インデックスは冷静に垣根の翼を見る
(あの翼…その力の源は
「……見た目に反して随分メルヘンチックだな…滑稽過ぎて笑みが浮かんでくるよ」
「安心しろ、自覚はある」
「……
インデックスが翼について思考する中、垣根の翼を見てステイルは馬鹿にする様に笑い垣根もつられて笑う、そして今度は右手だけでなく左手に青白いもう一本の炎剣を生み出したステイルは垣根に斬りかかる、垣根は未元物質の翼を盾にして炎剣を防ぐ、翼には焦げ跡一つもない
「…成る程、口だけじゃあないらしい」
「だろ?もっと本気になってもいいんだぜ」
「……退きなさいステイル、私がやります」
「……頼む神裂」
口だけじゃない様だとステイルが憎らしげに呟き垣根が笑う、そんなステイルの肩に神裂が手を置き自分がやろうと言うとステイルは彼女の後ろへと移動する
「…その翼…天使の力と酷似している様ですが…何故能力者である貴方がその様な力を持っているのでしょう?」
「さあな、だがこれだけは言っておく、これは天使の力なんかじゃない。俺が引き出してる物質…未元物質で構成されている翼だ」
「…未元物質?…まあいいでしょう…七閃」
神裂が魔術サイドとして何故天使の力に似た力を扱っているのかと問いかける、垣根はこれは未元物質だと教えると彼女は首を傾げながらも刀に手を触れる、そして街路樹や学生寮の壁が同時に切断される
「え…!?今のは…居合!?目に見えない程の斬撃を七回放った!?」
「オイオイ、魔術師と自称してる発火能力者の次はサムライかよォ…なンて奴等に狙われてんだオマエ」
帆風が七回目に追えない程の神速で居合を放ったのかと驚き、一方通行も魔術師の次はお侍さんですかと呟く
「…今のは警告です、彼女を渡さなければこうなると言う事です」
「……魔術…に見せたフェイクか、ワイヤーで周囲を切断する…抜刀・納刀を七回繰り返して切り裂いた居合と間違えさせる事で敵を欺く…天草式が用いる技だな」
「!?…一発で見抜いたのですか!?それに天草式の事まで…!」
「まあな、そっちの少年は予めここら辺にルーンを設置しておいて炎の魔術を使ってるんだな」
先程の技が刀を鞘内で僅かにずらす動作の影で操る七本の
「…!僕のルーンに気づいただと…もしかして…君も
「違えよ馬鹿、俺は正真正銘の超能力者だよ…ただ魔術の存在を知ってて何回か魔術師との戦闘経験もあるだけの超能力者だ」
(予想外です、まさか科学サイドに魔術の存在を知る者がいるとは…それにあの翼…偶像の理論を利用して翼を得ている?いえ天使の力に似ていますが…天使の力とは全く違う…一体あれは…?)
ステイルが垣根は魔術師かと考えるが垣根はそれを否定する、神裂は学園都市に魔術の事を知る人間がいるなどと思わず眉をひそめる、そして翼の正体を必死に考える…だが彼女の頭では翼の正体を理解する事は出来なかった
「どうした魔術師、もう降参か?まだ魔法名すら名乗ってねえだろ」
「……愚問だね、これくらいで降参するとでも?」
「……出来れば魔法名を名乗りたくはなかったのですが…」
垣根が挑発するとステイルは睨む様に笑い返し神裂はゆっくりと目を閉じる
「…
「……
彼等は自分達の為すべき事をする為に
「なあ知ってるか。この世界は全て素粒子によって作られている」
「……素粒子…すみませんが私達は科学に疎いもので…何の事やらさっぱり分かりません」
「あ、やっぱり?素粒子てのは分子やら原子より小さい物質…簡単に言えば人間の細胞やそこら辺の石ころ、あんたの刀も素粒子から出来てる」
「……それがどうかしたか?」
神裂の肉体強化魔術で強化された腕から放つ拳を垣根が六枚の翼の一枚を盾にし、その翼を無数の羽に変換してばら撒く事で衝撃を阻害する、垣根は攻撃を防ぎつつ神裂達と会話を唐突に始める、ステイルがその話がどうしたと苛立ちながら呟き垣根がそれを聞いてうっすらと笑う
「まあよく聞け、素粒子には種類があってな、素粒子間の
垣根は魔術師達にもわかりやすい様に素粒子の種類を伝え、世界は素粒子で構成されていると笑う、それがどうしたと神裂達は垣根を睨む、そして一呼吸おいて彼はこう言った
「俺の『未元物質』に、その常識は通用しねえ」
轟!と神裂の攻撃を防ぐ為に無数の羽に変換させた翼が演算によって再構築される。物理法則を無視し異世界から引き出された様な白い翼が美しくも禍々しく光る、その翼で空気を叩き上空へと飛翔する
「俺の生み出す…いや引き出している未元物質はこの世に存在しない物質…素粒子だ。ダークマターの本来の意味である暗黒物質が理論上は存在する筈だの、まだ見つかっていない…なんて低次元な話じゃない。本当に存在しないんだよ」
本来の物理用語である
「「な!?」」
「そして存在しない物質には存在しない法則が働く」
2人は理屈やどういう原理が分からないが垣根が何らかの攻撃を行ったと察し、距離をとって攻撃から逃れる
「日焼けで死ぬとか愉快な死因だと思わねえか?」
「……何をした」
「今のは回折、光波とかの波は狭い
日焼けで死ぬ気分はどうだと垣根が笑いステイルがどういう意味だと睨む、垣根は翼で回折した太陽光(正確には赤外線)が殺人光線になったのだと教える
「…そんな事が可能なのですか?」
「不可能だ、こいつが
「異物てのはそういうもんだ。たった一つ混じっただけで、世界をガラリと変えちまう、それが俺の未元物質、まあこれは未元物質の単なる副次的な効果だから法則改変の方向性を決められる訳じゃあねえけどな」
神裂がそんな事が出来るのかと質問する、垣根はそれが普通の物質なら不可能と答え、自分の未元物質はこの世の物質ではない為、それに干渉した物質も独自の物理法則に従う…つまり物理法則を塗り替えてしまうという能力だと知り目を見開く魔術師達
(…異世界から能力を引き出してる?それって…私達が魔術を位相から引き出してるのと同じ?それにこの世の法則ではない?つまり
インデックスは魔術師が魔術を使う為に位相から力を引き出す様に、垣根の未元物質も同じ様に異世界から引き出しその異世界の法則をこの世界に適用させる…つまり自分達 魔術師と同じ理論で能力を使っているのかと考察する
「それに回折で性質を変えるのは太陽光だけじゃねえ、可視光線には太陽光以外にもあるしな、それに相互作用するなら可視光線以外でもいけるしな」
垣根は未元物質の翼を広げ赤外線と紫外線を回折して赤外線は殺人光線に、紫外線は物質を腐蝕させる光線へと変換する。2人は光線を避けつつ炎剣や鋼糸を使った空気中に三次元的な魔法陣を描きそこから炎を放つも垣根はそれらを避けながら会話を続ける
「これが『未元物質』、異物の混ざった空間。ここはテメェらが知る場所じゃねえんだよ」
翼にありったけの力を込めて羽ばたく事で衝撃波を撒き散らす。ステイルはその衝撃波に吹き飛ばされ地面に転がる、神裂は両足に力を込めて踏ん張る
「く…!」
「おい、そろそろ本気を出してくれよ『聖人』、聖人に俺がどこまで通用するか試してえんだ」
「……聖人の事も知っているのですか…悔しいですが出し惜しみしていては負けてしまいますね。それに貴方なら私が本気を出しても…死にはしないでしょう」
聖人としての本気を出してくれと挑発しながら笑う垣根に対し神裂は確かに本気でかからないと自分が負けると察する、そして目を閉じ刀を強く握り独自の呼吸法で魔力を練り上げ
「……唯閃」
彼女は必殺の抜刀術を繰り出す、放たれた斬撃に垣根は左に飛んで回避するが完全には避けきれず右翼が全て切断される、この世の物質での攻撃では大抵の攻撃を防ぐ未元物質を切断する威力に垣根が目を見開く、その数秒で神裂は空にいる垣根の正面に現れ拳を振るう、左の翼の一枚を盾にして前の様に無数の羽に変換して防御するが防ぎきれなかった衝撃が垣根を地面に叩き落とす
「な…!?未元物質を斬り裂いただと!?私の原子崩しでも何発も撃ち込むか長時間当てないと無理だってのに!」
「…あの女風力使いじゃねェのか?発火能力者?いやあの異様な身体能力も能力か?…どの能力だ?」
「もしかして上条さんや削板さんと同じ原石と言うものではないでしょうか?」
「違うんだよ、あれは魔術…あの女は聖人なんだよ」
「いやそれは見た目からして成人て分かるわぁ…23歳くらいかしらぁ?」
麦野が未元物質を斬り裂いたのに驚き、一方通行が神裂の能力は何だと思考し帆風は削板と同じ原石かと考える、だがインデックスはそれを魔術と言い彼女は聖人だと教える
「その成人じゃないんだよ、聖人だよ聖人、聖人君子の聖人…簡単に言うと神の子のレプリカ。生まれた時から神の子に似た身体的特徴・魔術的記号を持つ人間の事を示しその身に天使の力を宿す存在なんだよ」
「……そう言う設定なんだろ、はいはい…て言いたいがあの女の人の能力を見てるとそう思えてくるな…」
「あんなのデタラメよ、潤子先輩の天衣装着でもあそこまでの身体能力は強化できないし…そもそも天衣装着とは全く論理が違うと思うわ」
「理論としてはテレズマを腕力や脚力、五感・思考速度などの身体機能を強化してるんだよ、炎は空気中に三次元的な魔法陣を描く事で炎を出したんだね」
インデックスが聖人の事を説明し、あの炎を出した魔法陣についても説明する、上条は厨二病の設定だろ…と言おうとするが神裂の能力を見ると否定できずにいた
「チ、流石聖人…舐めてかかっていいレベルじゃねえな」
「…降参してくれれば嬉しいのですが」
「無理な相談だ、それにその力…時間制限付きだろ?なら時間限界まで耐えればいい、俺にはそれができる」
「……気づいていましたか」
垣根がやはり舐めていいレベルじゃないと笑い、神裂は降参しろと垣根を見つめる、垣根は時間まで耐えればこっちの勝ちだろと言うと神裂は顔を歪める、唯閃とは特定の宗教に対し別の教義で用いられる術式を迂回して傷つけるという攻撃術式である、その力はあの天使をも傷つける程であり垣根も喰らえばタダでは済まない、それ程の完全なる破壊力を生み出す唯一無二の技…だが唯閃は聖人としての力を大きく引き出す為本来は短時間しか使えない、抜刀術という形も一発で仕留める為である、故に時間が経過すればするほど彼女の身体は疲労していく
「つまりあんたが倒れるまで俺が逃げ切ればいい、それだけだ」
「……確かにその通りですね…私と貴方の一騎打ちならば…ですが」
「あ?」
「忘れていませんか?ステイルの事を」
垣根が時間まで逃げ切れば俺の勝ちだと笑いながら翼を再構築する為の演算を行う、そんな中神裂は嘲笑を含んだ笑みを浮かべ不審がる垣根にステイルの声が響く
「
「…!?」
「
る裁きの光なり、それは穏やかな
ステイルの服の胸元が大きく膨らみボタンが弾け飛び内側から巨大な炎が溢れ出る…それは真紅に燃え盛る炎の中に重油のような黒くドロドロした人の形をしたモノが芯となっている巨神を象る形状をしている炎の塊…これが
「くそ!」
白い翼でその巨腕を押さえつけ3,000度の業火から逃れる、だが別の方向から神裂が放った氷の魔術が飛来し垣根はそれを未元物質の素粒子で氷を削り壊す、魔女狩りの王の腕から逃れた垣根は未元物質の素粒子で物質を構築、槍や釘の形をした未元物質を神裂に放ち神裂はそれを見てビクッとなるも魔女狩りの王がその腕で攻撃を防ぎ内部で焼き尽くした
「わざわざ槍や釘の形にするとは…聖人の弱点も知っているようですね」
「当たり前だ、聖人てのはキリストの事だろ?ならその弱点は処刑・刺殺て事だ」
「その通り、軽薄な男かと思っていたが意外と勤勉の様だね」
「まあな…だがもっと意外なのはテメェの魔術は誰かを守る為の魔術だって事だな…魔法名の通り『あらゆるものからその誰かをを守るために最強となる』て事か…見た目に反して優しいな」
「!……一々癇に障る奴だな君は…」
槍や釘の形にするのは聖人としての弱点を突く為かと神裂が察する、垣根は神裂の弱点を語るとステイルがよく分かったなと笑う、垣根も見た目に反してその魔術は誰かを守る為の物だと言って笑うとステイルは苦虫を噛み潰したような顔になる
「…そろそろネタバレの時間といこうか、なあ聖人 神裂火織に魔術師 ステイル=マグヌス」
「「!?」」
「あ?何故名前を知っているのかって?まあそれは置いておいて…そろそろ本音を語り合わせねえか?イギリス清教第零聖堂区
「…ね、必要悪の教会?それって確かインデックスさんが言っていた…」
垣根が2人の魔術師の名を言うと2人が名乗ってもいないのに何故?と目を見開く、そして次に言った必要悪の教会と言う言葉に帆風が反応する
「必要悪の教会…その魔術師達が…?ありえないんだよ!私は必要悪の教会の修道女なんだよ、その同じ教会の仲間がなんで私を襲うっていうの!」
「簡単だ、
「あァ?このガキを守る為だァ?何言ってんだていとくン、このガキを狙ってるンだろその自称魔術師達てのは」
「……そうだ、勘違いも甚だしい、僕達の目的は彼女の回収だ…彼女を守っている?どう解釈すればそうなるのかな…翼だけでなく君の頭もお花畑なのか?」
インデックスが仲間にこんな仕打ちをする筈がないと否定し一方通行も怪訝な顔をする、それを見てステイルはその通りだと煙草を取り出して火をつけて口に加える…口から煙を吐き出し垣根を嘲笑うが垣根の笑みは消えない
「嘘をつくのもいい加減にしろよ魔術師、いやこう言った方がいいか?禁書目録の二年前のパートナー達て」
「…パートナー?」
「そう、パートナー…更にその一年前…つまり三年前のパートナーの名前はアウレオルス=イザード…ま、こいつは今は関係ない…で、インデックスはこの3人の名前に聞き覚えはあるか?」
「……
彼らの事を垣根がインデックスの元 パートナーと称すると帆風が首を傾げる、垣根は会話を続けインデックスにこの名前を知っているかと聞くとインデックスは首を振る、それを見て魔術師達はその反応が当たり前と知りつつも顔を歪める
「ねえ、何を言ってるのか分からないんだけど?」
「そうだな、簡単に言うと…インデックスは一年前以上の記憶がねえんだよ、そうだろ?」
「「「「「「「な……!?」」」」」」」
美琴が何を言っているのか分かるように言えと睨むと垣根が簡潔に言った、インデックスには一年前以上の記憶がないと、それを聞いて目を見開く上条達と知っていたのかと下を向くインデックス
「……知ってたのていとく?」
「言っただろ、俺は全てを知ってるてな」
「…でもどうしてこのガキの記憶がねェのがこいつらとこのガキをどう結びつけるンだ?」
「……完全記憶能力て知ってるか?」
「む?それくらい俺でも知ってるぞ、一度見聞きした事柄は瞬時に覚え絶対に忘れない…て言う体質だったよな」
インデックスが自分の記憶がないことを知っていたのかと聞くと垣根は頷く、一方通行が何故神裂達がこいつの記憶喪失に絡んでいるのかと言うと垣根は完全記憶能力と言う単語を出す
「そう、一度見たものを絶対に忘れない…それがインデックスの体質…それに精神調整を何十回も繰り返して大量の
「…確かに完全記憶能力なら…沢山の本の記憶ができるわねぇ…でも結局それはこの子の記憶喪失と何の関係があるのかしらぁ?」
「…後は魔術師達から聞くんだな」
垣根が完全記憶能力のお陰で10万3,000冊の魔道書の記憶しているのだと語る、食蜂がそれなら確かに無数の本を一言一句まで完璧に記憶出来ると肯定するもそれがインデックスの記憶喪失に関係があるのかと首をひねる、垣根は後は魔術師達に聞けと首を向ける
「…ステイル」
「…言うな神裂、こいつの思惑に乗ってはダメだ…」
「……もうここまでバラされては隠しきれませんよ…私だって不本意です…ですが、彼以外が納得すれば…インデックスを保護できるかもしれません…」
「しかし…!」
「…なら貴方はあの少年を倒せるのですか?仮に倒しても彼と同じ強さを持つ人物達を後6人も相手にしなければいけないのですよ」
「…!…勝手にしろ、どうなっても知らないぞ」
神裂がステイルを見る、ステイルは首を振って言うなと睨む、だが神裂は事情を言った方がインデックスを引き渡してもらえると言うとステイルが舌打ちして好きにしろと投げやりに叫ぶ
「……彼の言う通り、インデックスは私達と同じ必要悪の教会の同僚です………それと同時に…大切な親友
神裂が告げた言葉を上条達は理解出来なかった、同僚…と言うのはわかるが親友というのはどう言う事だ?しかもだったと言う過去形…そもそも完全記憶能力を持つのなら記憶喪失にならないのではないかと思い始める上条達に神裂は言葉を続けた
「彼女の脳の約85%は10万3,000冊の残りの1魔道書で埋め尽くされています…そして残りの15%分の容量しか記憶を覚えられません…それだけの容量では一年しか持ちません…彼女は一年毎に記憶を消さないと頭がパンクして死んでしまうんですよ」
「「「「「「…!?」」」」」」
「……死ぬ?私が?」
「……はぁ?」
神裂が何かを堪えるように彼女の記憶を消さないと脳がパンクして死んでしまうと痛々しそうに語る、それを聞いてインデックスや一方通行達は目を見開く…が、帆風は「何言ってんのこいつ?」と言う呆れた目をする
「…私はこの目で見たんですよ、忘れられない記憶に圧迫されて苦しむ彼女の姿を…彼女は最後に何と言ったか分かりますか?…「ごめんね二人共」…彼女は自分が苦しいのにも関わらず私達に謝ったんです。私達と過ごした思い出を全て忘れてしまう事に…」
「……君達には分かるか?助けたかったのに助けれなかった僕達の気持ちが…僕らだって彼女を傷つけたいわけじゃないんだ…」
「お願いします…インデックスが苦しむ前に…私達に彼女を…彼女を死なせたくないと思うのなら…どうか」
「……先に言っておくが記憶を消去すれば君達の事も彼女は忘れる…そして10万3,000冊の魔道書を狙う敵と認識される…僕達の様にね…君達には何の益もない…だから…彼女にこれ以上楽しい思い出をあげないでくれ、彼女が記憶を失うのが怖くならないように…頼むよ」
神裂とステイルは語り続ける、彼らは顔を歪めインデックスの事を語る、その顔は今にも泣き出しそうな子供に見える、声も泣くのを堪えている風にもとれる、その事から彼らも心の底では記憶を消去したくないと思っていると理解出来る…そんな魔術師達に超能力者達は口を開いて答えた
「…で、今の話を聞いてお前らはどう思った?」
「……何言ってんだこいつら?て思った」
「…アホらしィ、聞いて損したなァ」
「同感だにゃーん、馬鹿馬鹿しくて逆に苛立ってきた」
「右に同じく、自分達を悲劇の主人公みたいに扱ってて凄いムカつくわ」
「…呆れて声が出ないてこう言う事をいうのねぇ〜こう思ったのは人生で多分初めてなんだゾ☆」
「まったくだ」
「わたくしも上条さんと同じ答えです」
「「……な!?」」
垣根が上条達にどう思ったと聞くと彼らが言ったのは神裂達が予想していた答えとは違った…全員が神裂達を睨みつけ敵意を露わにする
「なんだ全員同じ答えか…じゃ戦いの続きと行こうか、さっさと終わらせてやる」
「き、君達はインデックスを見殺しにしたいのか!?」
「記憶を消去しなければ彼女は死んでしまうのですよ!?」
垣根がそれを聞いて笑うとステイル達は今の話を聞いていなかったのかと叫ぶ、このままでは彼女が死ぬというのに…だが垣根は聞く耳を持たない、垣根は神裂に翼で接近すると片手に美琴のチェーンソー状の砂鉄剣と同じ原理の無数の素粒子で形成されたチェーンソー状の剣を持ち神裂に斬りかかる
「お前達の間違いはただ一つ、彼女の敵になった事だ…確かにお前らが敵として認識されればお前らは少しは辛くなくなるかもしれねえ…だが彼女はどうなる?記憶をなくし敵に追われ…どんな思いをしたと思ってる」
「……煩い」
「記憶を失ってもまた友達になればいい、それでもまた記憶を失えばまた友達になればいい…それを繰り返せばいい。それから逃げ自分達の心の負担を減らした時点でお前らは間違ってんだよ」
「……うるっせんだよド素人が!知ったような口を利くな!何も知らないくせに!私たちが今までどんな気持ちで彼女の記憶を消してきたかも知らないくせに!」
剣を七天七刀で防ぎ唯閃を放つ神裂、それを避けつつ神裂に言葉をかける垣根、神裂は怒声を発しお前に何が分かると怒る、七天七刀が垣根の頬を切り裂き血が流れる、それを気にせず垣根は冷たい声で言った
「……彼女泣いてたぞ」
「!?」
「地獄の底まで付いて来てくれる?…てな、その地獄を見せたのは親友だったお前らだろ」
「そ、それは仕方な…」
「仕方ないで済ますな、結局はそれはお前らの勝手だ。自分達が傷つきたくないから、そんな思いで彼女にこの1年間地獄を見せたんだろ…それで自分達は悪くない?は、悲劇の主人公気取ってんじゃねえよクソボケ」
インデックスが苦しんだか分かるか、この一年を地獄と称する程追い込んだのは誰だ?と垣根が神裂を睨む、神裂が仕方ないと言おうとした所を垣根はそんな言葉で済ますなと睨む、悲劇の主人公を気取るな加害者と呟くと翼を神裂に叩きつけ神裂は地面に激突する
「……ッ!?」
「お前らだって苦しいのは分かる、だが…それが彼女を苦しめ泣かせる理由にはならねえだろうが!」
垣根は大声で叫び翼を弓なりに湾曲させありったけの力を込めて羽ばたく、それにより衝撃波が発生し神裂は衝撃波により10メートル程吹き飛ばされる、だがその程度では彼女は倒れない
「…く、私とステイルを引き離した?ですが10メートル程なら一瞬で…」
彼女はすぐさま立ち上がり仲間の元へと移動しようとするがカツンと何かの足音が聞こえ振り返る、そこには…無数の彼女の敵がいた
『『『『『魔術師『神裂 火織』の姿を補足しました。これより戦闘及び捕獲を開始します』』』』』
「な……!?」
それは垣根の未元物質で生み出された自律兵器達…よく知る白いカブトムシだけでなく、偵察用の白いトンボ、接近戦用の白いカマキリ…他にも様々な昆虫の姿をした自律兵器や恐竜の姿をした自律兵器が50体程神裂を囲っていた。しかも全員が超能力を実装されている、カブトムシ達は神裂を見ると緑色に光っていた目を赤く染め神裂に向かって進む、神裂は七天七刀を握って自律兵器達に斬りかかった
「あの
「ええ、垣根さんの未元物質から生み出された噴出点達、一個体ずつ様々な超能力が実装されています…それに壊れても未元物質を供給すれば再生する…恐るべき軍団です」
インデックスがあれは垣根の使い魔かと尋ね帆風があれは垣根の能力で生み出された軍団兵器達だと教える
「……魔女狩りの王!」
ステイルは神裂のことを気にしながらも魔女狩りの王に垣根を攻撃する様に命令する、魔女狩りの王の姿が両腕で2メートル以上の巨大な十字架を持った姿となる、その十字架はツルハシの様に垣根へと振り下ろす
「…で?」
垣根はそれを右の翼全てでその十字架を受け止める、そしてありったけの力を込めて翼で十字架を押し返すと十字架は再び人の形に戻る、魔女狩りの王の巨腕が垣根に向けて振り下ろされるが翼に塞き止められる、垣根は翼を羽ばたかせ後ろへと移動し塞き止めていた炎から逃れる、垣根の翼が魔女狩りの王にぶつかり魔女狩りの王が未元物質の翼により掻き消され黒い肉片が周囲に飛び散る…がすぐさま黒い飛沫が四方八方から集まり元の形に復活する
「炎の塊を攻撃しても意味は無い、周囲にあるルーンの刻印を全て破壊しなければいけねえんだよな」
「…ああ、その通りだ…だが君に何万枚もあるルーンをなんとか出来るのか?」
「…は、確かに普通はそうだろうな…だが俺にその常識は通用しねえ」
ステイルが自分が予め貼っておいたルーンを全て破棄しなければ魔女狩りの王は消滅しないと不敵に笑いそんな事は不可能だと高を括る、確かにそうだと垣根は認めるがそれは自分には通じないと笑い返すと翼を大きく広げる
「要するにルーンがなくなればいいんだ、つまりルーンを
翼を大きくはためかせ烈風を暴風の様に周囲に吹き荒れさせる、その風圧により周囲の建物などに配置されたルーンが描かれたコピー用紙が剥がれ風によりビリビリに破かれる…そしてルーンが無くなった事により烈風に魔女狩りの王が掻き消され粘性の液体が飛び散る…魔女狩りの王が再生する事はなく重油の様に黒い肉片は空気に溶ける様に消えてしまった
「……噓だ…い、の……けんてぃうす…いのけんてぃうす…イノケンティウス、魔女狩りの王!」
自分の最強の切り札が呆気なくやられた事にステイルは信じられず何度も魔女狩りの王の名を叫ぶ、だが世界になんの変化はない。垣根はステイルに向かって歩きだす、そしてステイルの正面に立つと彼は口を開いた
「あんな炎の人形でこの俺を止められると思ったか?」
「………あ、あ…」
「残念だったな、お前じゃ俺には勝てねえよ。工夫次第でどうにかなるレベルを超えちまってる」
垣根が威圧しながらステイルにそう言うとステイルは後退りしながら垣根を見る、垣根はステイルを見て笑いながら言った
「これが
垣根がそう言った後白い翼がステイルを襲う、ステイルの頭部に打撃を喰らわせ彼の意識は一瞬で刈り取られ地面に倒れる。遠くから砲撃と破壊音の音が聞こえる、カブトムシ達と神裂が戦闘を繰り広げている音だ…だがそれもすぐに終わる。神裂の身体は唯閃で限界寸前、大してカブトムシ達は未元物質を供給すれば再生可能…誰が見てもこの戦いの勝者は明らかだった
無駄に長くなってしまった…後悔はしてる。次回はギャグです。いきなりラスボス(自動書記)はいきません。体力を回復させないと…自分はラスボス前には必ずHPとMPが満タンで挑む派ですからね。基本MPを使わない通常攻撃でモンスターを倒してました。薬草は常に99枚袋に常備して回復は薬草です
ステイル君とねーちんがほぼほぼかませだった?ミコっちゃんや上条さんなら苦戦してた筈です。相手が悪かった。なお一方さんやむぎのん、ソギーなら同じ結果です。みさきち?彼女に肉体労働を期待するな。さて次回は自動書記前のギャグ回ファミレスにて敵だった二人のツッコミが走る、お楽しみに