カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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理想送り編…スタートです。この作品は常にギャグとシリアスが交差する時 物語は始まるスタイルで書いてますが…今回はギャグとシリアスが入り交じってます。ただシリアスの度合いの方が高いかも

そして今回は上里勢力のあの子が登場、それに怒涛の展開が待ち受けています


空中要塞

「ふむ……上条当麻がロシアで回収した羊皮紙(・・・)…ロシア成教の手でまとめられた不出来なもの…だがこれは垣根帝督と帆風潤子の成長に役に立ちそうなアイテムだ…利用させてもらうか」

 

窓のないビルでアレイスターは誰に言うでもなくそう呟いた。そんなアレイスターとその娘 リリス以外誰もいない場所に誰かの足音が響く

 

「やあアレイスター、やけに生き生きとしているね」

 

「……冥土帰し(ヘブンキャンセラー)か」

 

「これも垣根君のお陰かな?昔よりも正規に満ち溢れた目をしているよ」

 

「……ふ、そうかもしれないな」

 

その人物の正体は冥土帰しだった、彼はにこやかにアレイスターに笑みを向けるとアレイスターも笑みを返す

 

「で、何の用だ?私はこう見えても意外と忙しいのだが」

 

約束していたもの(・・・・・・・・)が出来たから持ってきてあげたんだよ」

 

「……ほう」

 

アレイスターは目を細めて冥土帰しを見つめる、冥土帰しは右手に持っていた鞄から6個のチョッカーを取り出しアレイスターに渡す

 

「前から頼まれていた演算補助デバイスだよ、いきなりもう一つ作れと言われた時は焦ったが…漸く完成したよ」

 

「おお、漸くか…」

 

演算補助デバイス、超能力者達の脳波をミサカネットワークにリンクさせるための変換器だ。超能力者達の能力を更に強化する為に垣根が提案した物であり以前から冥土帰しに作らせていたのが漸く完成したのだ

 

「バッテリーを作るのに時間がかかってね、後脳波をリンクさせるのも難しかったよ。後能力を全力で使っても三十分は持つ筈だよ」

 

「三十分か…長いな」

 

「まあ医療目的じゃなくて戦闘用に作った物だからね。さてと、僕は用事が済んだ事だし帰らせてもらうよ」

 

冥土帰しはそう言うと鞄を持って窓のないビルから立ち去ろうとする

 

「ああ、お疲れ様だった。報酬は約束通り「ビキニ服を着たナース」の写真を君の机の引き出しに……む?」

 

「ふむ、ビキニ服を着たナースか…どんな写真なんだろうね……どうかしたかいアレイスター?まさか報酬が惜しくなったのかね?」

 

「そんな訳ないだろう…ただ、一つ気になることが出来ただけだ」

 

「気になること?」

 

アレイスターが怪訝な顔をしながら口を開く

 

「……魔術師が学園都市に侵入した」

 

 

 

「チッ、クソガキが…何が「つぶつぶが飲みたいの!てミサカはミサカは可愛い外見を活かしておねだりしてみたり!」だよ」

 

「ははは、まあいいじゃないか先生」

 

ザクロつぶつぶジュースが飲みたいとだだをこねた打ち止めの要求に応えるべく、一方通行とエステルは真夜中の道を歩いていた

 

「所でこのザクロつぶつぶジュースとやらは美味しいのか?」

 

「巷では大人気なンだってよ」

 

「ほう!そうなのか!なんだか私も飲んでみたくなってきたな!」

 

「……また今度お前の分も買ってやンよ」

 

「やったー♪」

 

そんな軽い会話を続ける二人、そんな会話をしている二人だが自分達の背後を誰かがゆっくりと後をつけているのには気づいていた

 

「……先生」

 

「…ああ」

 

バッと勢いよく背後を振り向く一方通行とエステル、一方通行は右手を突き出し風を操り背後の人物を攻撃する。だがその人物は軽く跳躍するだけでそれを回避する

 

「……へ、気づいてたんだね。びっくりだよ一方通行ちゃん」

 

「ちゃん付けは気持ち悪ィな…で、誰だオマエ?」

 

「私は去鳴(サロメ)、上里翔流の妹だよ」

 

「……ンだと?」

 

襲撃者の姿は褐色の肌に半透明のレインコートを二枚重ね素足で歩くツインテールの銀髪を円盤状に巻き束ねた少女だった

 

「ああ、勿論義理のね」

 

「去鳴……聞いた事があるぞ…あの終末思想カルトの教祖及び教徒達を一人残らず鏖殺し、数多の凶悪犯罪者集団を殺してきた存在…『絶滅犯』 去鳴…そうかお前が…」

 

「おー、科学に疎い魔術師にも私の名は知れ渡ってるのか。嬉しいなぁ」

 

「……上里のクソ野郎の命令で学園都市の奴らを皆殺しにでもしにきたのか?」

 

絶滅犯、警察にすらターゲットにする者達の性質やあまりの余罪の多さから「捕まえた方が損をする」と匙を投げられ警察すらも捕まえようとしない凶悪犯罪者である。確かいつか前にマスメディアから抹消された筈だが今でも調べれば容易に検索に引っかかるほどの知名度を持つ…そんな絶滅犯が一方通行の目の前に現れ彼は苦虫を噛み潰したような顔で去鳴を睨む

 

「やだなー、なんで罪もないパンピーを殺さなきゃなんないのさ。普通に無抵抗のパンピー襲ったってつまんないでしょ?せっかく手の中に猟銃があるのに、牧場で呑気に草食ってる羊を狙うなんてマナー違反だよ。それは単なる動物虐待っしょ」

 

「……イかれてンな」

 

「まあね、でもそれは一方通行ちゃんや他の超能力者も一緒でしょ?皆頭がイカれてる」

 

「先生を…先生の友達を侮辱するな!」

 

彼女にとっては魔術師や犯罪者以外の一般人を狙うのは動物虐待(・・・・)と同じなのだ、去鳴は自分も頭がイカれているが一方通行達も同じだと笑いエステルが怒りをその顔に染め上げる

 

「まあそンな事はどうでもイイ、オマエは何しに俺らの目の前に現れた?」

 

一方通行がそう尋ねると去鳴はニッコリと笑ってこう告げたのだ

 

「お願いしにきたんだ。私のお兄ちゃん…上里翔流を私と一緒に思い切りぶん殴ってくんない?」

 

「「…………はっ?」」

 

一方通行とエステルは数秒間絶句し呆けた声を口から出したのだった

 

 

 

「て、訳でこいつをここに連れてきた」

 

「はぁーい超能力者の皆、私は去鳴。まあ気軽に話しかけてきてよ」

 

「「「「「いや喋れるか!」」」」」

 

「あ、このポテチまいうー」

 

「垣根さんはちゃんとことの重要さに気づいてください」

 

一方通行は上条の家に垣根達を集め去鳴を紹介する、軽くピースをしながら笑う去鳴にツッコミを入れる上条と美琴、食蜂、麦野、削板。垣根は上条のポテチを勝手にパーティー開けにして貪っており帆風がため息を吐く

 

「縦ロールちゃん、ため息すると幸せが逃げるらしいよ」

 

「馴れ馴れしいですわね貴方…」

 

去鳴もポテチを食べながら横に寝転がりながらそう言い、帆風がそれを見て状況が分かっているのかと呟く

 

「で、お前は俺らと一緒にあのハーレム否定野郎こと上里のクソ野郎を倒そうと提案しにわざわざ学園都市に潜入したてことか?」

 

「うんそうだよ、あのクソ馬鹿お兄ちゃんが順当に堕ちていくのを見逃せなくてね。かといって私の言うことは聞かないだろうし言おうと思っても他の売女に邪魔されるからね」

 

仲間…と言うより上里のシンパと言うべき女子達の事を売女と去鳴は貶すように言う。それを聞いて上条は引きずったような笑みを浮かべる

 

「ば、売女て…仲間なんだろ?」

 

「少なくとも私はあいつらの事を仲間だなんて思ったことはないよ。私にとっては自分の初恋の相手(お兄ちゃん)を狙うライバルであり、そんな馬鹿野郎(クソ馬鹿お兄ちゃん)が間違った考えを起こそうとしてるのに止めようともしない砂糖漬けと一緒にされるのは心外っしょ」

 

「ひ、酷い言い様だな…」

 

去鳴にとって絵恋や宛那達は自分と同じ男性(上里)を狙う恋のライバルであり、自分の復讐の為に魔神や関係のない学園都市を狙う馬鹿(上里)に盲目的に従う馬鹿という認識だ。それらと一緒にされるのは不愉快だと眉を顰め去鳴は少し不機嫌そうな顔をする

 

「まあ、いいや。話を戻そうか。私に何とかお兄ちゃんを止めたい、だから貴方達と協力してお兄ちゃんの目を覚まさせてやるんだ。お前のしてる事は間違ってる、てね」

 

「……成る程ね」

 

去鳴は真面目な顔にしてなんとか自分の義兄を止めたい、と真摯に垣根達に語りかける。その目は嘘を言っているようには思えない…そう垣根達は判断した

 

「……どうする?」

 

「はっ、どうするも何も…オマエの中じゃ答えはもう決まってんだろ?」

 

「ま、私もお前らと同意見だけどな」

 

「私は先輩の考えに従うわ」

 

「私も右に同じなんだゾ☆」

 

「当然俺もだ!」

 

「やれやれ…ここには本当にお人好しが多いな」

 

「わたくし達もですわよ垣根さん」

 

垣根達の考えは同じだった、彼等は全員微笑みを浮かべ去鳴へと笑いかける

 

「……皆」

 

去鳴が頭を下げようとした次の瞬間

 

『だが断る』

 

「いやそういうネタはいいから!」

 

全員ジョジョ顔になって某作家のセリフを言い、去鳴はテーブルに思い切り頭をぶつける

 

「ねえ私本気で言ってるの!ネタでもギャグの前振りでもなんでもないの!何でそれが分かんないかなこのお笑い芸人達は!?」

 

「やられたらやり返す、ギャグ返しだ」

 

「意味が分かんないよ!あぁ!本当に超能力者は異常者揃いだよ!」

 

垣根がドヤ顔で意味の分からない言葉を言い去鳴がツッコむ。絶滅犯などと恐ろしげな異名を持っている割に彼女はツッコミ役だった

 

「まあ親睦会を含めて…皆でカラオケ行こうぜ!」

 

「ヘ○ラをやっつけろ!を歌うわよ!」

 

「ヘ○ラ ヘ○ラ ヘ○ラ ヘドロの中から生まれたヘ○ラ〜♪トンボも 鳥も 皆○し〜♪空も野原も全滅だ〜♪」

 

「何エゲツない歌詞を楽しそうに歌ってるの!?てかヘ○ラをやっつけろ!とか懐かしいなオイ!」

 

食蜂が何処から取り出したのか、カラオケのマイクを手に取りながら某日本一爽やかに皆殺しと歌う歌を歌い又しても去鳴がツッコミを入れる

 

「俺サマの歌を聞きやがれェ!!!」

 

「オマエらのハート、溶かし尽くしてやるぜえぇええー!」

 

「根性!」

 

「それ明らかに違うスピンオフだよね!?」

 

某とある偶像の様にマイクを片手に歌い始める一方通行達、もうツッコミ切れないよと去鳴は肩で息を吸う

 

「たく、ここにはまともな奴らがいやしねえな」

 

「全くですわ」

 

垣根はヒゲメガネをかけながらバランスボールに乗りながらピロピロ笛を3本咥えていた、そのまま息を吐くとピーと音を立てながら紙筒が伸びていく。そして両手に持ったスリンキーを両手で端を持ち遊んでいた。帆風はそんな垣根を見て頬を赤くしてうっとりしていた

 

「……」

 

去鳴の中の何かがキレた。去鳴はスポーツバッグに大量な武器を詰め込んである中の一つのチェーンソーを取り出し鎖を回転させる。そしてチェーンソーを超能力者達に向ける

 

「外的御供、我は海神マナナンに武具捧げ彼の恩恵求める者なり」

 

パキンとチェーンソーを素手で破壊した、それにより去鳴の術式 「外的御供」が発動しチェーンソーの特性と破壊力が彼女自身に上乗せされる

 

「……さ、去鳴さん?」

 

「……ああ、安心して。これはツッコミだから」

 

ニッコリ笑顔で手刀を振り上げる、慌てて全員がそれを避けると手刀が床に当たる…それだけで上条の部屋の窓ガラスが衝撃波だけで割れ床に亀裂が入った

 

「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

『絶対ツッコミじゃねえ!』

 

殺意度マックスのツッコミが超能力者達を襲う

 

 

 

黄金夜明が現在活動の拠点としているのは第三学区の高級ホテルの最上階。最上階全てがメイザース達だけの貸切であり今の黄金夜明の拠点なのだ。そこでとある人物達(・・・)の尋問を行なっていた

 

「そろそろ話したらどう?蛇神宛那、獲冴」

 

「「…………」」

 

尋問しているのはダイアン=フォーチュン、だんまりを決め込んでいるのは以前削板が倒した上里勢力の魔術師 蛇神宛那と麦野が倒した獲冴だった。獲冴は腕を組んだままお前らに喋る事など一つもないと言わんばかりにダイアンを睨みつけ宛那は深く目を閉じ瞑想をしているかの様にピクリとも動かない

 

「……はぁ、私じゃダメみたいね」

 

ダイアンは自分ではダメだと首を振ると席から立ち上がり、部屋から一旦出る。そして部屋の外に出ると待機していたメイザースとオティヌス、脳幹の顔を見る

 

「やっぱり私じゃダメだったわ…後は頼むわ」

 

「いいだろう、ここから先は俺達に任せろ」

 

宛那達は椅子に座らされ魔術的な記号を記したロープで椅子に拘束されている。束縛した魔術師の魔力を封じてあるので逃げられる心配はない。メイザースは扉を開け他の二人と共に部屋に入る

 

「誰が行く?」

 

「私に任せておけメイザース。この人情派刑事 オティヌスに万事任せろ」

 

「いや刑事じゃないよね君?」

 

人情派刑事 オティヌスがマントを翻しながら椅子に座り、二人の前に二つの丼を置く

 

「まあ腹が減ってんだろ?食えよ」

 

「魔神……は、刑事ドラマの見過ぎだろ。カツ丼で私達がゲロるとでも思ってんのか?」

 

「誰がカツ丼だと言った?これはカツ丼よりも美味いものだぞ」

 

「……何?」

 

そう言ってオティヌスはゆっくりと丼の蓋を開ける…そして丼の中身は…

 

「さあ食え、ほかほかじゃがバター丼だ」

 

「「じゃがバター!?」」

 

「あいつ…あの馬鹿、じゃがバターを出す刑事がこの世の中のどこにいる」

 

「いや彼女は刑事じゃないよね」

 

じゃがバターだった、流石じゃがバター大好きオティヌスさんである。それを見てメイザースと脳幹が軽く頭に手をやった

 

「さあ食え、美味いぞ」

 

「「ぶふ!?」」

 

「やってる事が非人情派なんだけど」

 

そう言ってオティヌスは二人の頭を両手で掴み、丼に二人の顔面を埋める。ふがふがと苦しみ悶える獲冴と宛那、それを見てニコニコと笑うオティヌス…因みにこの行動は悪意などなく純粋に百%の善意からの行動だ

 

「どうだ?じゃがバターは世界一の美味さだろ?今ならこれにケチャップかマヨネーズをかける権利を与えてやろう」

 

「ぷはぁ!?……いるかこんな烏の餌!巫山戯てんじゃねえぞこのクソ魔神!」

 

「はぁはぁ…流石に…これはない」

 

笑顔でケチャップとマヨネーズもいるかと笑うオティヌス、二人はざけんなと丼から顔を上げオティヌスを睨む

 

「はぁ、退けオティヌス。お前のじゃがバター好きを他人に押し付けるな。ここからは俺がやる」

 

メイザースはそう言ってオティヌスをどかしで自分が椅子に座る。そしてスタンドの光を二人に浴びせる

 

「いい加減吐いたらどうだ!上里に関する情報を言わねえとアレだぞアレ…処すぞ!」

 

「は、下手くそだな。全然怖くないぞ」

 

「……もしかして君達刑事ドラマにハマってたりする?」

 

テレビでよくありそうなチンピラみたいな脅しに脳幹はため息を吐く

 

「さっさと吐けよ!俺はなぁお前らに構う時間などない!昨日はぶっ潰れるまでウェスコットと飲んでたらミナから張り手食らうし、小遣い全部競馬で使ってスッカラカンになったからミナの財布から一万抜こうと思ってそれがバレてミナにそげぶされるわ、ミナのへそくりでエアーガン買ったら頭突きされるわ…これも全部お前らのせいだ!」

 

「人のせいにすんなよ!全部お前の自己責任だろうが!」

 

「……私が言うのもなんだが…下衆だな」

 

メイザースが妻に張り手を食らったり、そげぶされたり、頭突きされたのは宛那達のせいだと叫ぶと二人はお前の自業自得だよと睨み返す

 

「今日もミナに「お前最近太った?」て言ったらミナがゴミ虫を見る目で俺を見て俺の下半身にある息子を思い切り蹴ったんだ…これも全部お前らのせいだ!」

 

「人のせいにすんじゃねえよこのロクでなし!」

 

「ロクでなし魔術師と妻から渡された離婚届(アカシックレコード)。なんつって」

 

女性に言ってはいけない言葉ランキング一位の言葉を言ってしまい、ミナに股間を思い切り蹴られてしまったメイザース。それすらも宛那のせいにして獲冴がブチ切れ寸前になる

 

「ああそうです!俺は好きになった女に迷惑しかかけれないまったくダメなオッさんですよ!略してマダオ!」

 

「おい、宛那達じゃなくてあいつが吐いてるぞ」

 

「……」

 

宛那達が吐くのではなくメイザースが自分で自分の事を暴露する、その光景にオティヌスと脳幹は冷たい目でメイザースを見る

 

「俺だってな頑張ってるんだよ!パチンコや競馬で一山当ててミナをディナーに誘おうとか考えてんだよ!でも当たんねえんだよ!全部外れるんだよ!偶にヤケクソになってナンパするけどいつもミナに妨害されて折檻されるし…俺の人生てなんなんだよ!偉大な魔術師?んなもんで妻を養えたら苦労はしねえよばーか!頑張って小説を書きました!投稿しました!でも人気は減るし評価は最近辛辣だし心が挫けそうです!人気な作家の文章を見て自分なりにアレンジしても無駄でした!やっぱり一流には敵いません!どうしたらいいんですか!?」

 

「もう途中からメイザースの言葉じゃなくなってるね。別の作者(人物)の気持ちの暴露じゃないか」

 

大人気なく大泣きするメイザース、それを見てドン引きの獲冴だが宛那は一息ついて口を開く

 

「そんな事はないのではないか?」

 

「!?」

 

「貴方がそんなにダメで甲斐性なしでクズなマダオならそのミナとかいう女は貴方を見捨てているはずだ。なのに未だ見捨てられない…それはミナとやらも貴方を愛しているからではないか?」

 

「………ッ!」

 

「だからそう卑下するな、貴方に何かしらの魅力があるからこそその女は見捨てないのだ…そして今度さりげなくデートに誘うといい。それでミナとやらの期限も治るはずだ…そして小説に関しては……うん、諦めろ。他の方とは年季も才能も違うのだ。つまり要約すると大して面白くないつまんねー作品しかかけない奴という事だ」

 

宛那のその言葉にメイザースは深い衝撃と感銘を受けた、そして清々しい顔で席を立ち宛那に一礼する

 

「………ありがとうございます」

 

安らかな顔でお礼を言いオティヌスと脳幹の近くへと戻るメイザース、その顔はいつになく綺麗で…オティヌスはそんなメイザースを見て微笑む

 

「何懐柔されてるんだ!」

 

「ひでぶ!?」

 

ドロップキックを炸裂させるオティヌス、メイザースは派手に吹き飛ばされ壁に大激突。首が曲がってはいけない方向に曲がるが気にしない

 

「全く君達は……仕方ない私が行くとしよう」

 

脳幹はトコトコと歩き椅子の上に登る、そして葉巻を咥えながら宛那達の瞳を見つめる

 

「さあ、話してもらおうか。上里翔流の目的について」

 

「は、誰が話すかよ犬っころ。人語が話せても所詮は畜生みたいだな。魔神を匿う外道共と一緒にいる時点で里が知れてる」

 

「……外道、か。そうかも知れないな。私もかつては数え切れないほど命を殺めた…外道と呼ばれても仕方ないかも知れない」

 

獲冴の言葉を否定せず自分の事を外道と称する脳幹…だが彼は再び口を開く

 

「だけど全員が外道ではない、垣根帝督や帆風潤子、その他の超能力者。そして娘を救う為に運命に抗ったアレイスター、この学園都市に住まう生徒達…彼ら彼女らは決して外道などではない…私の事はいくらでも侮辱しても構わない。だが我が友とその親友、そして学園都市を馬鹿にする事は温和な私でも…許さないよ」

 

口調は穏やかだがその言葉の奥には揺るぎない意志があった。自分の親友(アレイスター)とその友、そして学園都市を馬鹿にするのは許さない…獲冴はそれに気圧される

 

「……そうだな、我らも上里様…いや上里()を馬鹿にされたら激怒する…学園都市を、貴方の友を侮辱した事、獲冴に代わって謝罪しよう」

 

気圧された獲冴の代わりに宛那が頭を下げる、そして彼女の闇色の瞳がまっすぐ脳幹の瞳を見つめ…口を開ける

 

「ずっと疑問に思っていた。自分達は正しい事をしているのかと。だが言ってしまったら上里君に嫌われるかも知れないと恐れ言えなかった…だからこの様な暴走をさせてしまったのかも知れない」

 

「………」

 

「だから話そう、上里君の罪をこれ以上増やさない為に…私達の…上里君の計画全てを」

 

「!?あ、宛那!?テメェ裏切る気か!?」

 

宛那は怖かったのだ上里との絆が絶たれる事を、だが削板の言葉を聞いて殴れた時気づいた。恐れていては何も変えられない、相手に嫌われる覚悟で当たらないと何も変わらないのだと…宛那はこれが裏切りと知りながら計画を話すと告げ獲冴が逆上する

 

「煩い黙っていろ小娘」

 

「がぁ!?」

 

宛那の細い首に噛み付いて噛み殺してやろうとする獲冴、それをオティヌスは片手で獲冴の頭を掴み机へ頭をねじ伏せ…その机を貫通させ部屋の床へとめり込ませる

 

「暫くそこで頭を冷やしているといい…で、その計画とやらは何だ小娘…いや蛇神 宛那」

 

「……ああ、上里君が考えた恐るべき計画。それは…」

 

宛那が話そうとしたその瞬間、脳幹の携帯が鳴り響く

 

「……取ったらどうだ?」

 

「……申し訳ない」

 

脳幹は背中のアームで携帯を掴み通話ボタンを押す

 

「何だね唯一君。今は君に構っている時間はないの…」

 

『違います先生!外を…学園都市の南側の外を見てください!』

 

「……外?」

 

唯一の焦った声が響きそれを聞いた脳幹は首を傾げる、メイザースは何事かとテラスへと続く部屋の扉を開けテラスへ出て南側の空を見上げる…そして彼は目を見開く

 

「……何だあれは」

 

それは巨大な空飛ぶ要塞だった、外見は建築様式の違う、複数の聖堂や神殿をかき集めて作られた様に見える石材等で構成され大砲やキャノン砲が剥き出しになった要塞…ロシアで垣根達が見た上里の浮遊要塞である

 

「……Hanging Gardens of Babylon」

 

「……今何と言った?」

 

「Hanging Gardens of Babylon。それがあの浮遊要塞の名だ」

 

Hanging Gardens of Babylon…即ちバビロンの空中庭園。だが実際のバビロンの空中庭園とは違い本当に空を飛んでいた

 

「バビロン…神の門。まさかあれはメソポタミア神話をモチーフにした魔術要塞…」

 

「それだけではない、浮遊能力は要塞下面に200~300個ほど設置されたガスタンク状の球体に溜め込んだ魔術的意味を持つガス…つまり科学と魔術を融合させた要塞だ…上里君はあれで学園都市を破壊する気だ」

 

「…具体的にはどうやってだ?」

 

「あの要塞を学園都市にぶつける(・・・・・・・・・)。至極簡単かつそれだけで学園都市を滅ぼしてしまう恐ろしい一撃だ」

 

上里はあれを学園都市にぶつける気なのだ。あの要塞は普通のガスで浮遊しているのではない。魔術的な意味を持たせた魔術と科学が融合して誕生したガスだ…当然爆発はガ通常のス爆発とは比べ物にならない。そしてあれだけの巨大な建物が学園都市にぶつかればそれだけで学園都市は壊滅してしまう…それはまさに単純かつ最強(シンプル・イズ・ザ・ベスト)。シンプルだからこそ防ぐのが難しい恐るべき兵器なのだ

 

「あれこそが上里翔流の秘策……予想以上に桁外れだな」

 

脳幹がそう呟く、あれを破壊するのは厳しいと…獲冴は浮遊要塞を見て笑った

 

「これで大将の悲願はまた一歩近づくんだな…これで学園都市と復讐対象の1人である魔神も殺せる…でも、私も大将のために働きたかったな」

 

Hanging Gardens of Babylonの激突に巻き込まれ、自分も死ぬかもしれないというのに獲冴は自分の心配よりも上里の役に立たないことに腹立っていた…

 

「大丈夫だよ獲冴、私が貴方達を助けに来たから」

 

「!?その声は…琉華!?」

 

いつの間にか部屋の中に海賊帽子にミニスカートを着用し黒薔薇をデザインしたファッション眼帯をした少女 豊山琉華(とやまるか)が立っていた。驚くメイザース達をよそに彼女は手に持ったカトラスで獲冴と宛那の縄を切り裂き二人を自由にする

 

「上里君の指示で助けに来たんだよ」

 

「大将が…やっぱり私は大将にとって必要な女らしいな!」

 

琉華達の足元に魔法陣が描かれる。それが転移の術式である事にメイザースは即座に理解した

 

「その魔法陣…まさかレグバ=アティボンか!?」

 

「正解♪てな訳でばいなら〜。もう二度と会う事はないと思うけど」

 

ポンと音を立てて三人はこの部屋から姿を消した

 

「逃したか……」

 

脳幹は苦虫を噛み潰したような顔をする、だがHanging Gardens of Babylonを黙って見ていたオティヌスはふと言葉を漏らす

 

「……空が…変わっていく」

 

Hanging Gardens of Babylonを中心として何らかの魔法陣が広がっていく、それはどんどん広がっていき明るかった空が暗闇へと変貌していく…夜だ。太陽は沈み月が空に佇む。昼夜の逆転。通常ではあり獲ないその現象に三人は心当たりがあった

 

「……神の力(ガブリエル)か」

 

ガブリエル、垣根達と二度戦った天使…今は悪魔だがそれが三度又しても現れたのだとメイザースは理解した

 

「……ガブリエルだけじゃない…見ろよ」

 

オティヌスが指差したのはHanging Gardens of Babylonの要塞下面から溢れ出る白い何か(・・・・)だ…その白い何かは学園都市へと迫って来ている

 

「……上里翔流め、本当に戦争を起こす気なんだな」

 

 

 

「……ねえ、初春。あれ何?」

 

「?どうかしたんですか佐天さん?」

 

初春はパフェを食べる手を止めながら佐天が指差した方を見る、南の空にとても巨大な浮遊する建物があった

 

「……学園都市の新しい技術のパフォーマンスか何かでしょうか?」

 

「そうなのかなぁ?まあいいか、取り敢えず写メでも撮ろう」

 

そう言って佐天が携帯を取り出し浮遊する建物を撮ろうとした時だった、彼女は気づいてしまったのだ。その建物の下面から何か白い物が溢れ出ている事に

 

「………あの白いのもパフォーマンスなのかな?風船?それにしては大き過ぎるし…何かの機械とかかな?」

 

そう佐天は学園都市の住人らしい言葉を呟く…だがそれはすぐに覆される。その白い何かが近付いてくれば来るほどそのシルエットがはっきりしてくる…それは人型だった

 

「……え?人間……違う」

 

それには()が生えていた、佐天の脳裏に過るは学園都市の超能力者 第一位…垣根の翼に似てるなぁと思うがあの超能力は垣根ただ一人のものだ。なら第一位の力を模した人型のアンドロイド?違う、明らかに有機的でとてもロボットには見えない

 

「……天使」

 

隣にいる初春がそう呟いた、案外的を射ているかもしれないと佐天は思った。街中にいる何人かは写メを撮っている…だが佐天と初春はいつの間にか冷や汗をかきはじめていた

 

『私達は実はね魔術師なんだよ!るいことかざりは友達だから話すけど他の人には言っちゃダメなんだよ!』

 

何故だか分からないが佐天と初春の友人の言葉を唐突に思い出した。その直後だった、人型の一体は手に持った光り輝く剣の先をビルへと向ける…そして剣先から光線が放たれそのビルの屋上から3階までを派手に破壊した

 

「「!?」」

 

最初は唖然とした顔でその爆破されたビルを見ていた人々、次にその顔を恐怖に染め蜘蛛の子を散らすように逃げ始めた

 

『na異端lgofk者onvjy鏖nynvj殺dfjy』

 

人型…天使達はそう呟くと学園都市の至る所に降り立ち手に持った剣を振るい建物を破壊し人々に刃を向ける。弓を持った天使達は上空から人間達を射殺そうと矢を番える

 

「に、逃げよう初春!」

 

「は、はい!」

 

佐天と初春も顔色を変えて逃げる、だがそんな二人の目の前に一体の天使が降り立ち二人の行く道を遮った

 

「「………ぁ」」

 

「uvt異端oasl死nlkv」

 

無情にも天使が持つその剣が振り上げられ…そして二人を斬り裂く為に振り下ろされるのだった

 

 

 

上里翔流はHanging Gardens of Babylonのとある部屋でモニター画面に映った天使達の暴虐を眺めていた

 

「これでいい、魔神を匿う学園都市はその文明ごと消失する。そしてオティヌスを殺せば終わりだ」

 

彼の目は無感情そのものだった、学園都市の人々が死のうとも彼の心は揺るがない…魔神に復讐する。ただそれだけの信念で彼は動いていた

 

「さあどうする垣根帝督、そして上条当麻。きみ達が愛する学園都市が天使達に蹂躙されているぞ」

 

そう言って上里は口元を歪めるのだった。まだ学園都市を襲う天使達は序の口に過ぎない、上里はそう心の中で呟きながら映像を眺めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




天使の軍団…襲来(白目)でもご安心を、ミカエルとかウリエルとか名前がある天使は一体しかいないから…それでも人の手で倒すのはきつい、核兵器じゃないとあんまり効果がない、大能力者クラスじゃないと勝てない…うん数の暴力だこれ(白目)、天使軍団の実力を簡単に例えるならソルジャーレギオン+ギャオス・ハイパー+ドビシ+インペライザーですね…良かった、ギャラクトロンは混ざってない(それでもハード)

あのみさきちが歌っていた歌ですが…すごくツッコミどころが満載です。気になった方は調べてみて下さい

そしてまたお前かガブリエルぅ!もう3度目だよこいつ!原作よりも登場回数多いな!?本当にいい加減にしろよ!そして佐天さんと初春の運命は!?死んだらダメだよ!佐天さんは無能力者の唯一の希望なんだ!人気ランキングでも上位なんだ!初春も死んだらダメだよ!全国のファンが泣いてしまう!だから絶対に死んじゃダメだ!次回 佐天&初春死す! デュエルスタンバイ!(おい)

さあどうなら次回…お楽しみに!
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