カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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理想送り編最終回、等々あの二人が本格参戦。ギャグと思わせてシリアスな怒涛の展開です

何故かお気に入りが増えてる…これは上里が人気なのかパトリシアちゃんが人気なのか、クリフォパズル545が人気なのか…どれだか分かんねえな

今回はパロディの大乱闘スマッシュブラザーズ


叛逆へのカウントダウン

パトリシアはまるで長い夢から覚める様にゆっくりと眼を開く。最初に映ったのは自分の顔を見下ろしている男の顔、最初は寝ぼけ眼のせいでぼんやりとして誰か分からなかったが目がはっきりしてくるとそれが誰かパトリシアは気づいた

 

「…………上里さん?」

 

「漸く目が覚めたみたいだな」

 

寝ぼけた声でパトリシアが彼の名前を言うと上里は優しげな顔でパトリシアに笑いかけた。そしてパトリシアは気づいた、頭部に生暖かい感触があるのを…そして上里は自分の頭を見つめている…つまり膝枕である

 

「て。ひ、膝枕ぁ!?ななな何をやってるんですか上里さん!?」

 

「何って……膝枕だが?」

 

「それは分かります!私が言いたいのはそうじゃなくてぇ!何で私を膝枕してるのかて事ですぅ!」

 

パトリシアが顔を真っ赤にして上里に喚き立てるが上里は顔色を崩さない

 

「後、風邪をひかない様にぼくの制服をシーツ代わりにかけてあるぞ」

 

「あ、お気遣いどうも…じゃなくて!膝枕の理由を私は聞きたいんです!」

 

話をナチュナルに逸らす上里にツッコミを入れるパトリシア

 

「クリフォパズル545を倒した後、きみが目覚めるまでそっとしておこうと思って膝枕してた」

 

「ああそう言う事ですか……て、それでも膝枕なのは納得できません!」

 

「ぼくの去鳴(義妹)は昼寝する時はいつもこうしてたんだが」

 

「それは貴方の妹さんがおかしいだけです!」

 

パトリシアの怒涛のツッコミが炸裂、それを聞いても上里は無表情。苦笑するオティヌス達

 

「で、何処にも異常はないか?身体の何処かがおかしかったり、変な感じがする所はないか?悪魔に取り憑かれた悪影響とかはなさそうか?」

 

「え?……あ、大丈夫です」

 

上里にそう言われてパトリシアは漸く思い出した、自分はクリフォパズル545と名乗る人外染みた少女に取り憑かれたという事を。その間の記憶が一切パトリシアはないが悪い夢を見ていた様な心地の悪さはまだ胸の中に残っていた

 

「上里さん……私が眠ってる間に何があったんですか?」

 

「簡単に説明するなら悪魔に取り憑かれたきみがぼくの命を狙ってきた、それをオティヌス達が止めようとして返り討ち(笑)。ぼくの右手で逆転なう。だな」

 

「「おい、お前ちょっと来いよ」」

 

上里が砕けた口調でそう軽く説明する、その説明に納得のいかないオティヌスとメイザースがこっちに来いと言う

 

「本当の事だろう?きみ達はボロクソに負けた。ぼくは勝った。何も間違ってない」

 

「よし、その喧嘩15円で買ってやる。バレーボール決定だクソ野郎」

 

「上等だ小僧。上里翔流の三枚おろしにしてウェスコットに食わしてやる」

 

「こらこら、やめろ二人共」

 

上里がふんす、とドヤ顔でオティヌスとメイザースを挑発。二人はやろう、ぶっころしてやる、と青筋を立てて憤慨し主神の槍と象徴武器片手に上里にO☆HA☆NA☆Slしようとした所を脳幹がA.A.A.に装備しておいたハリセンで止める

 

「こいよオティヌスにメイザース!武器なんか捨ててかかって来い!」

 

「野郎、ぶっ殺してやぁぁる!!!」

 

「野郎オブクラッシャー!」

 

「コマンド○好きだね君達」

 

「の、脳幹さん。それじゃあ伏字でも隠せてませんよ?」

 

某映画の如く顔芸を披露しながら主神の槍と象徴武器をかなぐり捨てて上里に襲いかかるオティヌスとメイザース。それを見て上里が右手を握りしめながら殴りかかるその一瞬

 

「喧嘩、よくない」

 

「「「デネブ!!?」」」

 

「えぇぇぇぇ!!?筋肉ムキムキの頭に袋を被ったおじさんにラリアットされた!?」

 

全裸に近い格好で顔部分に「罪」と書かれた袋を被った変態が上里にラリアットを放つ。一瞬で撃破され地面に倒れる上里達を見てその怪人はこう言った

 

「喧嘩、ダメ絶対。お兄さんとの約束だぞ!」

 

((君/貴方は誰だ……?))

 

そう言ってその場から立ち去っていく変態。それを見てパトリシアと脳幹は何だ今のは……と心の中でツッコんだ

 

「痛てて…首が曲がったかと思ったよ」

 

「大丈夫かい?まあそれは兎も角、オティヌス達を挑発する様な事はやめなさい」

 

「はいはい、反省します、反省しました」

 

「それ絶対に反省してない人が言うセリフだね」

 

なおオティヌスとメイザースは未だに死んでいる。首があらぬ方向に曲がっているが…まあ魔神と原典だから死なへん死なへん

 

「本当に大丈夫なんですか?」

 

「ああ、これくらい何とも………て、パトリシア。ぼくの制服をちゃんとかけておいた方がいいぞ」

 

「へ?」

 

パトリシアは上里を心配してシーツ代わりにかけていた制服をどけて上里に近づく、だがそれを見て上里は決してパトリシアの方を見ようともせず制服をかけていなさいと告げる。それを聞いたパトリシアはどう言う意味かと首を傾げ……そして妙に肌寒いのに気づく。何故かと頭を下げて自分の身体を見ると…服がなかった(・・・・・・)

 

「……………はい?」

 

パトリシアは一切の服を着ていなかった。つまり生まれたままの姿である。しかも下着も着ていなかった。一瞬パトリシアは脳の思考が追いつかず硬直し…顔を茹でタコの様に真っ赤にする

 

「きゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

「………まあ気持ちは分かるよ」

 

神威混淆は解除、または破壊されると使用者が着ていた古代エジプト風の服は消滅する。それ以前に使用者が着衣していた衣服も使用と同時に消えてしまうので…こうなる事は当然だった。だから上里は制服を彼女の身体にかけていたんだ

 

「か、上里さんの変態!この視姦魔!痴漢!変質者!幼女趣味!ロリコン!異常者!ペドフェリア!セロリ!スケベ!一方通報!エッチ!変態性欲!異常性欲!アクセロリータ!ケダモノ!見損ないましたこのペドフェリア!」

 

「解せぬ」

 

パトリシアは思いつく限りの罵言を上里に吐き捨てる。上里はそれを聞いて喜ぶ様な変態ではないので軽くショックを受ける

 

「やーい、上里はロリコン。セロリセロリ〜!お前の義妹ブラコン〜!」

 

「ロリコン菌が感染るからこっち来んな。はいバリアーバリアー。エンガチョー」

 

「お前らだけは絶対に許さない」

 

「はいはい、君達落ち着こうね」

 

「「「まさかのドリル!?」」」

 

いつの間にか復活したオティヌスとメイザースが上里を挑発、上里は野郎オブクラッシャー!と二人を殴りかかろうとし三人仲良くドリルでぶん殴られた

 

「ふん!」

 

「ぱ、パトリシアさん?それは故意であってぼくはやりたくてやったんじゃなくて…」

 

「へー、わざとじゃないなら幼女の生まれたままの姿を見てもいいんですねー私知りませんでしたー」

 

「うぐっ」

 

そっぽを向くパトリシアに何とか弁解する上里、だがパトリシアは頬を膨らませて話を聞こうとしない

 

「い、言っておくがぼくは幼女趣味じゃ…」

 

「やーいロリコンロリコン。一方通報(アクセロリータ)のセロリやぁい」

 

「オティヌス、お前絶対ぶっ殺す」

 

「後はこうして……よし、上里が裸のパトリシア(幼女)を襲っている様に見える加工した画像をミサカネットワークのみさったーに投稿してっと…」

 

「やめてください、それ社会的にぼくが死ぬやつだから」

 

メイザースがミサカネットワークに加工した画像を送ろうとし、上里が全力で土下座してそれを阻止しようとする

 

「あ、ごめーん。間違えて押しちゃった。てへぺろ☆」

 

「私もメイザースから貰ったお前の画像を盟友達に一斉送信しちゃった。てへ☆」

 

「よし、殺す。もうお前ら絶対に殺す。お前らが泣いてもぼくはきみ達を殴るのをやめない」

 

てへぺろ☆と少女(何億歳)と変な服着たオッさんが舌を出す。可愛いと言うより腹が立ち殺意が湧いたので上里は近くに落ちていた鉄パイプを拾い握りしめる

 

「スクラップの時間だオティヌスくゥゥゥン!メイザースくゥゥゥン!」

 

「上ァァァ里くゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」

 

「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくけけこかくけきかこけききくくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」

 

「あーもう滅茶苦茶だな」

 

脳幹はそう呟きながら右脚で頭に触れた

 

「……くすっ」

 

そんな上里達を見てパトリシアがくすりと笑った

 

「?何がおかしいんだ?」

 

「いえ…皆さんとっても仲良いんだな、て思って」

 

『何処をどう見たら仲良く見えるんだ?』

 

「そう言うところですよ、そう言うところ」

 

パトリシアが笑いながら仲良いなと言うと脳幹を除く全員が何処がだよと突っ込む。そんな三人を見てそう言うところだとパトリシアはくすくす笑う

 

「………まあ機嫌が直ってくれたなよしとするか」

 

「あ、裸を見たのは許してませんよ。ええ、一生許しません」

 

「……デスヨネー」

 

「「ザマァ」」

 

「やっぱりお前ら新天地に送るわ」

 

これで機嫌も治るだろうと上里は笑いかけるがパトリシアは冷めた目でそれはないと無情にも告げる。オティヌスとメイザースがそれを聞いて嘲笑い上里は腕をポキポキ鳴らす

 

「でも本当に最初の頃とは見違える程元気になりましたね上里さん」

 

「ファ○クユー!」

 

「「ファ○クユー!」」

 

「……元気になり過ぎなんじゃないかな?」

 

上里は青筋を立てながらオティヌスとメイザースに向け両手の中指を立てて挑発し、対するオティヌスとメイザースも同じく青筋を立てながら中指を立てて挑発する

 

「上等だよこの痴女に服のセンス0オッさん」

 

「誰が痴女だ。さてはアンチだなオメー」

 

「粋がるなよ小僧。お前なんかな俺が本気出せば瞬殺だぞ?さてはアンチだなオメー」

 

「ムカついた、竹○房を新天地に送るついでにお前らも新天地に送ってやる」

 

そして三人の仁義なき闘いの火蓋が切られた

 

「ッゾオラ――――ン‼ア"ォ"ア"ー!!」

 

「喰らえ!チェスト竹○房ォ"ーイ"!!…あ、誤チェストでごわす」

 

「竹○房ゥァア"ーッ!」

 

上里はお腹が空きすぎてトラックに乗り込み竹○房に突撃する。メイザースが巨大化し竹○房を殴って破壊する。オティヌスは竹○房を弩で破壊したと思ったらそれは竹○房ではなくKADK〇AWAだった。だがオティヌスは全く悪びれない…と、もうやりたい放題だった

 

「………(プチィ)」

 

(あ、脳幹さんがブチ切れた)

 

その破壊行為に等々脳幹がブチ切れてしまった、脳幹は死んだ魚の眼で暴れまわる上里達達に近づいていき……そして

 

 

「反省したかね?」

 

「「「はい」」」

 

全身真っ黒焦げになり頭がアフロヘアーになった上里達が正座で地面に座っていた。脳幹は別の生き物を見るような眼で三人を見つめていた

 

「……このゴールデンリトリバー怒ると怖い」

 

「だろ?脳幹は怒らせると怖いんだ」

 

「普段温厚な奴ほどキレると怖いからな」

 

上里達はもう二度と脳幹を怒らせない事を心の中で誓った

 

「で、反省しましたか変態の上里さん」

 

「あのもう反省したんでその呼び方やめてもらっていいっすか?」

 

「嫌です、一生このネタでゆすり続けるつもりですから」

 

「……さいですか」

 

ニッコリ笑顔で死刑判決を下すパトリシア、上里は人生オワッタと白眼を剥く

 

「……でも、私を助けてくれたのは本当に感謝してますよ上里さん」

 

「…………別に感謝される事じゃない。ただぼくがやりたい事をやった。その過程できみを助けた…それだけの事さ」

 

パトリシアは笑ったままクリフォパズル545から自分を助けてくれてありがとうと上里に告げる。それを聞いて上里は感謝される程の事ではないと微笑む

 

「あ、でも裸見た事は絶対に許しませんよ」

 

「……もういい加減許してくれないか?」

 

「無理です、乙女の裸を見て許されるとでも思ってるんですか変態(ヒーロー)

 

「……凄く嬉しくない呼ばれ方だ」

 

だが例え命の恩人でも裸を見られた事は絶対に許さない、パトリシアは笑っていたが目は1ミリも笑っていなかった

 

「おーい!無事かパトリシア!」

 

「あ、お姉さんだ」

 

何処からパトリシアを呼ぶ声が聞こえた、上里が振り向くと猛ダッシュでパトリシアと同じ金髪碧眼の少女と黒いスーツを着た男性が走っている姿が見えた

 

「……誰だ?」

 

「あいつはレイヴィニア=バードウェイ。パトリシアの姉で私達と同じ学園都市統括理事会のメンバーの一人だ。で、横にいるのがマークだ」

 

レイヴィニアとマークの事を知らない上里にオティヌスが軽く説明する

 

「ミナからパトリシアが神威混淆に乗っ取られ暴れているという連絡を受けて急いで来たぞ!で、パトリシアは無事……なの……か?」

 

「………ぱ、パトリシア嬢…そ、その格好は(・・・・・)…?」

 

「はい?格好……?お姉さんにマークさんも何の事を言って…………ぁ?」

 

レイヴィニアとマークがパトリシアの格好を見て硬直した、何故かとパトリシアは首を傾げるが即座に理解した…自分が裸の上に上里のだぼだぼの制服だけしか着ていないからだ

 

「………あ〜、こりゃ傍から見たら事後だな」

 

見方によれば男女の営みの後にも見えなくはない格好をパトリシアがしていたのだ。暫く石像の様に硬直していたレイヴィニアとマークだったがレイヴィニアは何を思ったのかふっと笑みを浮かべマークに右手を伸ばす

 

「おいマーク、拳銃(チャカ)を寄越せ」

 

「はい」

 

「いやそれ拳銃じゃなくてバズーカ砲!?」

 

マークがバズーカ砲をレイヴィニアに手渡す、レイヴィニアは笑みを浮かべながら弾が入っているか確認。上里へと狙いを定める

 

「ま、待ってくれ!ぼくはきみの妹に手を出していな…」

 

「おいレイヴィニア、そいつは幼女に手を出したロリコンだ。撃ち殺せ」

 

「おいオティヌス、キサマァ!!」

 

「ボス、ロリコンなど社会のゴミです。ゴミ掃除してしまいましょう」

 

「おい、あんたもロリコン臭がするぞ!あんたの方がロリコンだろ!」

 

「おいクソガキ、私の何処がロリコンだ。ボスこいつ殺しましょう」

 

上里は勘違いだと弁解しようとするがオティヌスが指を指して「こいつロリコンです」、と嘘の情報を告げ上里が怒るがレイヴィニアとマークは確実に上里をロリコン認定している

 

「私の妹に手を出した事は万死に値する……ここで死にやがれクソ野郎が」

 

「だから違うって!話聞けよドSつるぺた幼女!」

 

「はい爆死決定」

 

「地雷踏んだぁぁぁぁぁ!!?」

 

話を聞かないレイヴィニアに上里が彼女が一番気にしている事を叫び、レイヴィニアは上里を殺す事を決定した

 

「遺言はないな、あばよロリコン」

 

「こんなアホみたいな終わり方あるの!?」

 

「お、お姉さん!私の話を聞い……!」

 

レイヴィニアは引き金を引いた、バズーカ砲から対戦車ロケット弾を発射。ロケット弾が上里に命中し大爆発が起こった

 

「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「か、上里さぁぁぁぁん!?」

 

某電気ネズミに負ける悪の組織の下っ端の様に吹き飛ばされていく上里、パトリシアが叫ぶ声は彼には届かず彼は夜空の星になった

 

「た〜ま〜や〜」

 

「へっ!きたねえ花火だ」

 

「……哀れだね」

 

オティヌスは花火を見る時の掛け声を、メイザースは某エリート王子のセリフを言う。脳幹は哀れんだ目で飛んで行った上里を見ていた

 

 

「うぅ……服がボロボロだよ」

 

上里はボロボロになった服で路地裏を歩いていた…ギャグ補正という能力で死ぬ事はなかった様だ

 

「………で、ぼくの後ろにいるきみ達(・・・)は誰だ?」

 

上里はそう言ってその場に立ち止まる、背後にいるであろう存在に問いかける様に…

 

「おお、気づいていたか」

 

「……その声、あの時の……あんたが魔神 僧正て奴か?」

 

上里が後ろを振り向き彼の目に映ったのは木乃伊の様に痩せこけた細い身体に枯れた古木を連想させる固まってい皺、そして紫の法衣を来た杖を…いな剣を杖代わりにしている老人と長い銀髪に目下に涙型のタトゥー、褐色の肌に全身を包帯で巻いただけの痴女がそこに立っていた

 

「いかにも儂が僧正じゃ」

 

「……何故ここに魔神がいるのだとか、色々言いたい事があるけど…一つだけ聞かせてくれ」

 

「何かしら?」

 

僧正が肯定する様に首を頷く、上里はそれを確認すると一つだけ質問したいと告げネフテュスが笑みを浮かべる

 

「何故ぼくを助けた?」

 

「そうじゃのぉ…儂ら魔神の被害者であるお主を見殺しにするのが嫌じゃったのと…お主が儂ら魔神に対する理想送り(特攻)を持っておるからじゃな」

 

「………何?」

 

何故自分を助けたのかと尋ねると僧正は笑みを浮かべる、上里を助けたのは魔神に対する特攻…理想送りがあるからだと告げる

 

「儂ら魔神は隠世と呼ばれる位相に普段は潜んでおる…そこで幻想殺しが我々の救いになる事を望んでいた……だがイレギュラー…垣根帝督の所為で幻想殺しの方向性が少し歪んでのぉ」

 

「それで危機感を覚えた私達魔神達は幻想殺しに代わる救済を望んだ。それをコロンゾンが利用し願いの積集体…それが貴方の右手」

 

「……それとぼくがどう関係ある?」

 

「いやお主に直接的な関わりは一切ない(・・・・・・・・・・・・・・・)。これは儂とネフテュスからの頼みじゃよ」

 

「……どういう事だ?」

 

上里が首を傾げると僧正は少し間を空けてから口を開く

 

「………儂とネフテュス以外の魔神はこの世界に見切りがついたのじゃ。幻想殺し…上条当麻は役に立たない。なら一旦この世界を滅ぼして(・・・・・・・・・)新しい幻想殺しの誕生を待とう。そう魔神達は決めたのじゃ」

 

「………は?」

 

「魔神達は上条当麻を、そして垣根帝督をこの世界ごと抹消して次の世界で自分達の救いを作ろうとしているの」

 

魔神達は上条では自分達の救いにならないと判断した、だから世界ごと上条当麻を、ひいてはイレギュラーの原因となった垣根帝督を滅ぼそうとしているのだ。それを聞いた上里は思わず固まってしまう

 

「世界を滅ぼす?………巫山戯てる」

 

「その通りじゃ、儂らは判断したが誰も聞く耳を持たず…儂とネフテュスは真の「グレムリン」から離脱を決意しゾンビが生み出した術式「鏡合わせの分割」で弱体化し世界を放浪しておった」

 

「この世界を守る為には魔神達を新天地へと送るしか他ないの…だから、力を貸してくれないかしら」

 

「頼む……この様な歪な世界に、アレイスターの娘の命を自らの我儘で奪った一人である儂が言うのもあれじゃが…儂は償いをしたい。その為にはこの世界を消す訳にはいかぬ…だから手を貸してくれ」

 

僧正とネフテュスが頭を下げる、上里はそんな二人を見つめていた

 

「………もう一つだけ質問いいか?」

 

「……なんじゃ?」

 

「何故そこまでしてこの世界を守りたい?」

 

上里がそう質問すると僧正は一瞬表情を固め…苦笑した

 

「気付かされたのじゃよ…あのイレギュラーに、世界の無限性を………な。儂ら魔神なんぞ居なくても世界は回っていける…その事に儂は気づいた」

 

「………そうか」

 

上里は目を瞑る、脳裏の中に自分の仲間である少女達との思い出が流れる…そして目を開け自分の右手を一瞥する

 

「ぼくはこの右手が与えられた意味が分からなかった…何故ぼくを選んだのか。だけど漸くその答えが見つかった気がする」

 

上里の頭に浮かんだのは今日出会い、たった今助けたばかりの金髪碧眼の少女…彼女の優しげな笑みを思い出し上里は頬を緩ます

 

「なんて事はない、誰かを助ける為にこの右手が与えられたんだ。この答えが違っていてもいい。ぼくはそう信じてるから」

 

理由なんてそれだけで充分だと上里は頷く、そして僧正とネフテュスに目線を移す

 

「……ぼくも協力するよ」

 

「…………感謝する」

 

僧正は笑った、ネフテュスも笑った

 

「…だがぼくら三人だけで魔神を一掃出来るのか?いくらあんた達が強くても敵の魔神の方が数が多いんだろ?いくらぼくの右手の一撃で倒せても魔神の攻撃に1発当たればゲームオーバーだぞ」

 

「その点の心配はいらないわよ。なんでこんな重要な話を学園都市でしたと思ってるの(・・・・・・・・・・・・・)?」

 

「……?」

 

だが上里は自分達だけで魔神達を倒せるのかと尋ねる、するとネフテュスはだからこの話を学園都市でしたのだと告げる。意味がわからず首を傾げる上里を他所に僧正は頭上を見上げ空に向かって…いな空気中に散布されているナノデバイス(・・・・・・)に笑いかける

 

「聞いておるのじゃろアレイスター?今言った話の通り儂らは魔神を打倒しようと考えている…そこでお主の力を、学園都市の力を借りたい。厚かましいのは重々承知しておる…頼む。力を貸してくれ」

 

 

「………………………」

 

その話をアレイスターは滞空回線(アンダーライン)で聞いていた。魔神と手を組む、少し前までのアレイスターなら考えられない事だ。寧ろ魔神が現れればすぐ様脳幹を向かわし対魔術式駆動鎧で駆除しただろう

 

「……ふっ」

 

だが今の彼は違う、脳裏に自分の親友が笑っている顔を思い出しふっと笑みを浮かべた

 

「願ってもない話だ、調子に乗った魔神達にお灸を据えてやるか」

 

アレイスターは僧正達と手を結ぶ事に決めた、親友なら垣根ならきっと同じ事をするだろうと頭の片隅で思いながら

 

「だが事が全て片付いたら次はお前達の番だぞ僧正にネフテュス。思い切り拳骨食らわしてやるから覚悟しとけ」

 

学園都市と魔神二柱、理想送りの結託。これにより世界は大きく動き出した

 

 

 

『う、うう……ひひ。何とか逃げ延びましたねぇ。いひひ』

 

クリフォパズル545は生き延びていた、理想送りにより新天地に送られる前に咄嗟にパトリシアから分離し、彼女の能力である実体化し人間の前に姿を現す際に「出産」の儀礼・魔術的記号を得る必要があるのを逆手に取り、非実体化し「流産」の儀礼・魔術的記号を得る事で学園都市の何処かにある路地裏のゴミ箱の中へと移動する事で理想送りから逃げられたのだ

 

『いひひ。とは言え私の命運もこれまでですねぇ…任務が失敗したと知られればコロンゾン様は私を消滅させるでしょうし…そもそも神威混淆が全滅した今、私の利用価値はないですからね〜ひひ』

 

例え生き延びたとて自分に明日はないと自嘲するクリフォパズル545。コロンゾンにとって自分は計画の駒の一つでしかない…クリフォパズル545は大人しく自らの運命を受け入れ死を待つ事にした…だが

 

「いや案外諦めるのはまだ早いかもよ?」

 

『ひひひ……?誰ですぅ?』

 

カツカツ、と何者かが歩いてくる音が聞こえクリフォパズル545は音が聞こえる方へ振り返る。そこに立っていたのはコットンキャンディーソーダをストローで飲んでいる垣根だった

 

「探したぜクリフォパズル545。いやぁ消滅したんじゃないかとヒヤヒヤしたぜ」

 

『垣根、帝督……?何故ここに?私に止めでも刺しに来たんですか?』

 

「いや寧ろその逆だよ、お前に死んでもらうと困るんだ」

 

『?』

 

自分を殺しに来たのかとクリフォパズル545は笑みを浮かべながら尋ねる、だが垣根は首を振って死んでもらっては困ると言い困惑するクリフォパズル545…そんな彼女に垣根は笑みを浮かべる

 

「なあクリフォパズル545、お前俺と潤子ちゃんの魔術アドバイザーになってくんない?」

 

『…………………………………はいぃ?』

 

大悪魔の掌の上で踊らされるのもここまでだ、ここからは誰も先が見えない一寸先の闇。悪魔と神達への叛逆の時は来た、ここから彼等の快進撃が始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アレイスターは魔神 僧正とネフテュス、上里と同盟を結んだ。ていとくんはクリフォパズル545をアドバイザーにした。パトリシアちゃんも結構Sぽかった。オティヌス達と上里が交わる時、ギャグが生まれる…以上今回の話のまとめでした

これにて理想送り編は終幕、新章『魔神』編に移りたいと思っています。そして毎度恒例の次回予告風な何かです


「案外学園都市の超能力者(レベル5)の第一位てのも大したことなかったなぁ」
「魔神」魔術を極め神の座へと辿り着いた者ーーーーゾンビ

「教えてやるよ魔神、これが俺の…人間様の力だぁぁぁぁぁ!!」
未元物質(ダークマター)」超能力者達を統べる最強の能力者ーーーー垣根帝督

「わたくしは諦めません」
天使崇拝(アストラルバディ)」不屈の意志を持つ者ーーーー帆風潤子

「あ、ああ………あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」
「学園都市統括理事長」魔神に最も近いた男ーーーーアレイスター=クロウリー

次回もお楽しみに!
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