そして遅れながらですが鬼滅の刃劇場版決定おめでとうごさいます!いやーまさか夢限列車編を劇場でやるなんて…普通劇場版と言ったらオリジナルが多いので珍しいですね。いやこれは期待するしかないでしょ。後本好きの下克上の声の人がゆかちーだからどうしても主人公がインデックスに見えてしまう…本好きだし接点多すぎだから仕方ないよね
激音が轟いた、コンテナが紙屑の如く吹き飛ばされる。第三の腕が巨大な剣を振るい説明出来ない力が吹き荒れる。
「あひゃひゃひゃひゃ!こんな程度でゾンビちゃんは死なないよ!」
だがゾンビには一切の傷はない、防がれたのだ。あれだけの攻撃を全て。それだけでゾンビの力量を嫌でも理解出来る。だがアレイスター達は攻撃の手を緩めない
「ふん」
聖なる右、ミカエルの象徴たる力を秘めた願いの積集体でその右手を真横に振るう。それだけで世界を軽く滅ぼせる程の力が込められた見えざる一撃が放たれる。相手は魔神だ、この試練を越えるのにはそれだけの力がいる。その力を聖なる右は引き出し試練に見合った力を引き出した。それは軽く世界を滅ぼせる程の力だ…だが
「うひ、いいねぇその右手!面白いですわ!」
ゾンビは世界を軽く滅ぼせるその一撃をただの手刀で砕いた。軽く舌打ちするフィアンマ。過去最大の力を引き出した聖なる右。だがそれでも魔神には遠く及ばない。今のフィアンマの攻撃力が999とカンストしていようが魔神の攻撃力は無限なのだ。聖なる右とて引き出す力は無限ではない。何処かで限界が来てしまう
「成る程…流石は魔神。魔術を極めただけはある…だがこの程度で勝った気になるなよ」
フィアンマはそう言いながら第三の腕から浄化の熱線を放つ。地上のありとあらゆる不浄と地獄の悪魔を滅ぼす神話の一撃が繰り出されるもゾンビはそれを片手で弾く…だが
「甘いね」
「よよよ?!」
ゾンビの身体は後方へと勢いよく吹き飛ばされた。ゾンビは吹き飛ばされながらも身体を一回転させ衝撃の威力を緩和しその場で着地する
「う〜ん、その術式……位相に関する力なのかな?説明出来ない力て面倒だね」
「お褒めの言葉ありがとう」
オッレルスが操る術式
「でも全く説明出来ないて訳じゃないよ?威力はこの中では大した事はあんまなさそうかな。まあ他の奴らの攻撃がマジハンパないだけだけどさ。それに曖昧な間合い、見えない攻撃、ノーモーション…これって私達魔神が操る位相と何となく似てない?」
「……ご想像にお任せするよ」
そう軽く言い合いながらもオッレルスとゾンビの間の空間からは爆音が鳴り響いている。オッレルスの説明出来ない力とゾンビの力が激しくぶつかり合っているのだろう。何千何万の攻撃が同時にぶつかり合い互いに相殺し合い、短い間隔で炸裂し合う為総体として一つの音となる
「私も混ぜろよ」
「俺を忘れられると困るな」
オティヌスが自身の武器であり象徴である
「残念☆あたくしには効かないよ」
黄金のエネルギーを纏って飛来する主神の槍を右手の爪先でキャッチしそのままオティヌスへと投げ返し、天使達を素手で軽く頭部を殴る事で頭部を破壊し消滅させる
「チッ、やはりこの程度ではダメか」
「これだから魔神は……」
オティヌスは左手で主神の槍を受け止める、メイザースも再び四大天使を召喚する。愚痴を言いながらも二人はゾンビへと距離を取りそれをゾンビが訝しんだ直後彼女の方に青白いレーザーポインターが浮かんだ
「およ?」
直後天から青白い光が放たれた。衛星軌道上に浮かぶ学園都市の人工衛星がレーザーを放ったのだ。しかも脳幹のA.A.A.と同じ原理の特殊性だ。今日この日の為に用意しておいた脳幹の秘密兵器だ
「秘密兵器と切り札、レーザーは……ロマンさ」
そう呟く脳幹だがゾンビはそれを喰らっても平然としていた。彼女を中心とした空間がレーザーの命中を防いでいたからだ。空間そのものが歪みレーザーはゾンビには届かない。そしてゾンビが空へと何かしらの魔術を放ち…天からの光が消えた…人工衛星が破壊されたのだろう
「この程度で死ぬと思った?」
「まさか、これは時間稼ぎさ」
「時間……稼ぎぃ?」
人工衛星を破壊した事で余裕の笑みを浮かべるゾンビ、だが脳幹はこれは時間稼ぎだと告げる。それを聞いて首を傾げた直後だった。ゾンビに強力な熱量が襲いかかった。それは宇宙を作ったビックバンを連想させる一撃だった。あらゆる銀河、星雲を含めた世界を滅ぼすその一撃はゾンビにしか効かない。つまり世界を滅ぼす一撃をゾンビのみに命中させた
「航空支援式ビックバン爆弾…現実にはない私の頭の中で思い描いた架空の兵器だよ…それを霊的蹴たぐりで再現した」
その威力は確実に一掃し、吹き飛ばし、沸騰させて、細胞の一つ一つに至るまで執拗に汚染する恐怖の一撃だった。だがその程度でアレイスターが終わらせるわけがない
「更に衝撃の杖の効果 「魔術の効果を標的の想像の10倍に増幅する」を上乗せする」
つまりそれは宇宙を10回も作れる程の膨大な熱量。しかも相手がその威力の10倍を想像しそれに対応しようとしても更に10倍した威力を10倍にする。つまり威力は100倍。100回は宇宙を創造できる熱量となってゾンビに放たれる
「死ね」
その一撃を防ぐ事は垣根でも無理だろう。そんな一撃に対しゾンビは…軽く腕を振るった。それだけで莫大な熱量は霧散する
「
その一言に全てが込められていた。余裕、強さ、実力の差…全てが込められた言葉だった。並みの者ならその一言で戦意を喪失しただろう…だがアレイスターはそれすらも計算に入れていた
「成る程な、お前が扱う術式は『魔術を含めた神秘の操作』。違うか?」
「あらら、もうバレちった」
ゾンビ…ンザンビとは不思議な力を持つ者達全ての総称。つまり人や動物、物…この世のありとあらゆるものの性質を含んでいる。つまりは魔術もだ。それが彼女が放ったもの以外…アレイスターの魔術すらも支配下に置く。それが不思議な力である限り。彼女は万物の母と同じ名を持つ神。この世界全てが彼女の武器と言っても過言ではない
「その通り、この世界はぜ〜んぶ、私の物。私だけの箱庭。私だけの所有物。私だけの玩具。だから幻想殺しも私だけの為に使う。好きなだけ世界を改変してより良くして、ダメだったら壊す。その為の幻想殺しなんだもの」
ゾンビにとってこの世界は玩具箱だ、そこらに転がっている小石も、空き缶などのゴミも、コンクリートで作られた建物も、空気も、動物も、人間も全て退屈しのぎの玩具にして自分の武器の一つに過ぎない。だから彼女は魔神の中では一番力を振るうのに戸惑いがない。世界など壊せばまた戻せばいいのだから
「……小さい女だな」
ボソッと、アレイスターが呟いた
「ん?何が小さいのかな?ゾンビちゃん何の事か分かんなーい」
「何もかもだよ、器も夢も希望も何もかも小さい。いっそ哀れだよお前は。昔の私を見ているようだ。お前を見ていると昔の私がいかに小さかったか理解出来る程にな。だが少なくともお前よりはマシだった。お前の様に薄っぺらい目的ではなかったと断言できる」
「……なんか見下してるみたいであたくしムカつくんですけど」
「見下してるみたい、じゃない。見下してるんだよ、分かんねえのかクソ女」
「……カッチーンときました。貴方達もイレギュラーと同じ愉快なオブジェクトにしてやるのだ☆」
まるで昔の自分を見ている様だとアレイスターは呟く。見るに耐えないと言わんばかりの顔でゾンビを挑発しビキビキと青筋を立てるゾンビ。ゾンビは両手の中指を立てて固まった笑顔のまま周囲のコンテナを浮遊させる
「ぶっ潰れろ………です♪」
音速を超えた速度で放たれるコンテナ群に対しオッレルスは説明出来ない力でコンテナを跡形もなく破壊。フィアンマは右腕を振るう事で原子レベルで消滅させメイザースは象徴武器の自動防御で防ぐ。オティヌスは主神の槍で風を生み出し風の盾でコンテナを摩り下ろす事で防御、アレイスターも瞬間移動や空から落とす光の柱でコンテナを避けたり破壊していく。脳幹は音速以上の速度で動く物体を捉える力はない為全方位をデタラメに攻撃する事によりコンテナを破壊していく
「お〜粘るねぇ。でもいつまで持つのでしょう?」
ゾンビは空に浮きながら指先を動かしコンテナの流星群を降り注がせる。破壊された筈のコンテナもいつの間にか元通りになっており破壊してもまた修復されアレイスター達へと降り注ぐ。イタチごっこの繰り返しだ
「ほらほら!最初の勢いはどうしたんですの!?あたくしに勝つのではなくって!?」
ゾンビはそう嘲笑いながら両手を大きく広げる。コンテナだけではない、鉄骨や小石、吹いていた風、挙句はコンテナ集合地帯に潜んでいた鼠や虫達がアレイスター達目がけて襲いかかる
「チッ!」
霊的蹴たぐりは無機物には効かない。虫や鼠は一掃出来てもコンテナなどの物体を破壊する事は不可能だ。コンテナなどはメイザースに任せ自身はゾンビへと攻撃を仕掛ける
「いくぞ」
32、30、10という数字が手から火花の様に散る、そこから滲み出るようにフリントロック銃が出現する。銃弾をゾンビへと放ちゾンビはそれを片手でガード、再び手から1、27、5の数字が火花の様に飛び出しクレイモアが出現。それを大きく振るいゾンビの肉を穿つ。だがゾンビは右手から圧縮したエネルギー波を放ちアレイスターを大きく吹き飛ばす
「死んじゃえ」
アレイスターに降り注ぐコンテナの雨、アレイスターは数字を散らし無数の盾を出現。コンテナから身を守りつつ弓を形成し矢を放つ
「あれれ〜?おかしいね?あたくしを倒すんじゃなかったの?」
「煩い、少しぐらい黙ってやれ」
「い〜や〜で〜すぅぅぅぅぅぅ!!どーせあたくしが勝つのなら無理やりでも場を盛り上げませんと…そうでないとこれから死ぬ貴方方が可哀想ではありませんか…あ、よよよ」
「舐めているな、ムカついた」
手振り身振りで大袈裟な動きを起こすゾンビ、それを見てアレイスターが青筋を立てながら衝撃の杖を振るう
「10倍返しだ、ありがたく受け取れ」
天から青白い流星群が降り注いだ。それはアレイスターが創造したソドムとゴモラを滅ぼした天使の術式 神戮だ。ガブリエルが放った一掃ではなく彼が頭の中で思い描いた神戮。勿論本家とは違うが本家以上の威力を誇るその超弩級の一撃に対しゾンビは軽く笑いながらその一撃を消し飛ばす
「んんん?こんな程度なのかなアレイスターちゃんや?期待外れにも程があるよん☆」
ゾンビに攻撃は一切通らない。逆にゾンビの攻撃は致命的となる。故にゾンビは焦らない。このままいけば自分が勝つに決まっているのだから…だから解せない。何故アレイスター達は
「何で笑ってるの?」
「ふ、そんな事にも気づかないのか」
「?」
アレイスターのその笑みの意図を理解出来ないのか首を傾げるゾンビ、それに対しアレイスターは嘲笑うかの様にこう呟いた
「お前と同じ
「………ぁ?」
直後だった、巨大な土塊の腕がコンテナ集合地帯に出現した。同時にゾンビの足元のアスファルトが融解しゾンビの動きを封じた
「な……!?」
音速の限界を超え腕が振り下ろされた。それは大地の鉄槌だ。学園都市全域が、いや世界がその鉄槌を地面に叩きつけた衝撃が襲う。それはまるで地震。たった一撃で全世界に振動を齎した。そんな一撃をゾンビは両腕でその巨大な腕を支える事で防いだ
「ま、さか…この術式は……!?」
「その通りじゃよゾンビ」
ゾンビは声が聞こえた場所に顔を動かす、そこにいたのは法衣を着た木乃伊の様な人物…その名は
「僧ゥ正う"う"うぅぅぅぅぅ!!!!」
魔神 僧正。ゾンビ達、真なるグレムリンを裏切った魔神の一柱だ
「何故貴方がここにいるの!!?答えろ僧正!」
「償い、の為じゃよ。儂は贖罪の為アレイスターに味方をする。つまりお前達の敵という事じゃ」
「……!?こ、の
ゾンビは怒る、僧正が自分の邪魔をした事に、だがそれだけには止まらない
「対象フィアンマ、ブースト」
「!?こ、この術式は……」
甘ったるい女の声が鳴り響く。それと同時にフィアンマの聖なる右の出力が増幅し第三の腕がゾンビへと伸びる。ゾンビは見えない力で第三の腕を押さえ込もうとするが第三の腕は呆気なくそれを蹴散らしゾンビにその爪を振るいゾンビをド派手に吹き飛ばす
「がっあ……!?や、やはりこの術式は……!」
ゾンビは悟る。この術式は誰のものかを…そしてそれを肯定する様にほぼ全裸に包帯を巻いただけの女が現れる
「ハァーイお久しぶりゾンビちゃん」
「ネぇぇフぅテュスゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!」
魔神 ネフテュス。僧正と同じゾンビ達を裏切った魔神の一柱だ
「この裏切者共が……よくのこのこゾンビちゃんの目の前に現れましたね…むしろ好都合。貴方達全員愉快なオブジェクトにして全世界晒し首決定だこのヤロウ☆」
そう口調は巫山戯ているが目を充血させながらギリギリと僧正とネフテュスを睨むゾンビ。だがそれを恐れる二人ではない
「対象アレイスター=クロウリー、ブースト」
ネフテュスが涙を流しながらアレイスターの能力を強化、アレイスターが衝撃の杖を振るう。再びビックバン爆弾を放つ気なのだと気づきゾンビはそれを止めようとするが
「させるわけないだろう」
オティヌスのその一声と共に弩の十矢が放たれ、召喚された
「ぐ、ううう………!?」
ゾンビはそれら全てを防ぐと流石にその顔と声色に余裕がなくなってきた様だ。それを見てアレイスターは嘲笑う
「チェックメイトだ」
セリオンの術式、黙示録に現れる災厄の獣と同一される獣を基にした一撃。大地を汚染し破壊し尽くす大災厄の一撃にして獣の刻印。衝撃の杖にてその威力を10倍に…いな10倍すればどうなるのだろうと想像してしまったゾンビにより100倍へと変貌…絶大な威力となったセリオンの一撃をゾンビは両手で全力で防ぐ
「がぁぁぁぁぁぁ!!!?ま、魔神を舐めるなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
だがその一撃すらも、ゾンビは不思議な力を支配する力でセリオンの一撃を跳ね飛ばした。雲に覆われていた空が真っ二つに割れた。それはさながらモーセの奇跡の如く
「は、は…ははは!どう!?ゾンビちゃんには貴方方の攻撃なんて届かない!届かないんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
そう叫ぶゾンビ、今のが最大の一撃だと確信するゾンビ…だがアレイスター達の表情は崩れない
「何か勘違いをしているようだなゾンビ」
「な、に……」
そんなゾンビにアレイスターはゆっくりと口を開く
「これまでの攻撃…全てがお前が油断させる為の罠なんだよ」
「……………………な…………?」
その直後だった、ステルス術式を解除しオッレルスがゾンビの背後に姿を現した。彼は右手に光り輝く光の杭を携えていた
「………え?」
「終わりだよ」
グサッとゾンビの腹部にそれが刺さった。その術式の名は『妖精化』。かつて十字教が異教の神々を無力化・矮小化して妖精として扱うことで、神の座から引き摺り下ろしたのと同じくこの術式を打ち込まれた魔神は神の座から強制的に人間に戻されるのだ
「あぎゃあ"あ"あ"ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」
絶叫するゾンビ、だがこれだけでは終わらせない
「
「ーーーーーッ!?」
暗闇から声が聞こえた、ゾンビが振り向くとそこには
(いつの間に………!?いやそもそもこいつはあたくしが殺した筈じゃ…!?まさ、か…助けていたのか!?僧正とネフテュスが!?)
「言っただろう、チェックメイトだと」
困惑するゾンビに対しアレイスターは勝利を確信した笑みを浮かべる
「これが学園都市だ、じゃあな魔神 ゾンビ。孤独な世界で永遠に生き続けろ」
その宣言と共に上里の右手がゾンビの肌に触れる直前まで近づいた
第十三学区の病院にて、帆風の言葉により落ち着きを取り戻した上条達。そんな中05が帆風に歩み寄る
「帆風さん、統括理事長から預かっていた物があるのですが受け取ってくれますか」
「え………?アレイスターさんから?」
05は懐から何かを取り出し帆風に手渡した、それは二つの小さな赤い玉だった
「これをわたくしに……?」
「ええ、確か統括理事長は「来たるべき時に使う時が来る」と仰っていました」
「はぁ……で、これは何です?」
帆風は不思議な物を見る目で二つの赤い玉を手に取って眺める
「性魔術の応用…と言ってました。つまり何らかの魔術の霊装なのでしょう。確か効果は記憶と記憶の共有と聞いています」
「性魔術……?」
「性魔術とは簡単に言えば人間の交尾です」
「ーーーーー!!!?そ、それって…閨事…!?」
「ええ、つまりこの穴と指で表すと…」
性魔術について05が卑猥な単語を言うことで簡潔に説明。顔を真っ赤にする帆風に対し05は親指と人差し指で輪っかを作りその中に指を入れようとし麦野に飛び蹴りを喰らった
「卑猥な説明すんな、このクソカブトムシが!」
「え、でも分かりやすいでしょう?私何か間違ってましたか?」
「テメェには論理てもんが欠如してんのか!?やっぱお前垣根の分身だよ!」
「
ニコニコとイケメンスマイルでこれ間違ってないでしょと笑う05。やはりこいつも垣根の一側面である
「ふふふ、では私はこれで………!?」
05が帰ろうとした瞬間だった、帆風達は同時にある方角を向く…その方角にあるのは
「……今、のは…」
帆風が無意識にそう呟いてしまった。冷や汗が流れてきた…何か良くないことが起ころうとしている…そう帆風達は感じ取った。そしてそれは現実になろうとしていた
上里の
「ーーーー!?」
足が動かない、正確には足に見えざる力が働き足を空間に固定し動けなくさせられているのだ
「………うふふ」
そしてゾンビの腹部に突き刺さっていた筈の妖精化の光の杭が消えた。それを見て目を見開くアレイスター達…同時に脳幹と上里を除く全員の胸に光の杭が突き刺さった
「………な?」
急速に力が失われていく、それはまるでパンパンに空気を詰めた自転車のタイヤを釘で穴を開けて一気に溜め込んだ空気を解き放つ感覚に似ていた。アレイスター達の魔力と力が失われていきアレイスター達は地に這い蹲る
「!アレイスター!?」
脳幹がアレイスターに走って近づく。上里は何が起こったのか理解できなかった。ゾンビはただただ笑うのみ
「貴方が言ったんじゃん、ンザンビは"不思議な力を持つ者達全ての総称"てさ。だから妖精化の制御を奪って術式を逆算して無効化して打ち消した。更に妖精化の光の杭を作り出して貴方達に打ち込んだの。オッケー?」
ゾンビは自分の胸に刺さった妖精化の光の杭を即座に解析、それを掌握し無効化しアレイスター達に意趣返しに打ち込んだ。ただそれだけだと笑うゾンビ
「さて……形勢逆転したと思った?残念、ゾンビちゃんはこれくらいじゃ負けないのだ☆」
「くっーーー!!」
倒れ伏したアレイスターに嘲笑を向けるゾンビ、それを見て歯噛みするアレイスター
「さて…後は皆殺しにするだけだけど…一人一人ずつ殺すのももうめんどくさいな〜」
ゾンビは面倒な事が苦手だ、アレイスター達の魔力を封じ後は殺すだけだが脳幹と上里がそれをよしとしないだろう。ならばまずは二人を殺すしかない。そしてその後アレイスター達を殺し幻想殺し達も殺し……そう考えると面倒な気分になる
「やる事が多いて面倒……そうだ!全部一片にやればいいんですわ!あたくし天才!」
そう手を叩いて自画自賛するゾンビ、そして自分の胸をなぞり何かの仕草をする…そしてゾンビの力が高まっていくのが分かった
「力が高まって……いや違う!まさか鏡合わせの分割を解除して魔神本来の力を!?」
「イェース☆その通りなんだぜ僧正」
魔神本来の力……無限の力を封印から解除しようとするゾンビ…だがそんな事をすれば世界は
「どうせ滅ぼすつもりだったんだ、予定が少し早まっただけ…てな訳で貴方達の頑張りは無駄でした♪残念だったね!」
空に亀裂が走った、ゾンビの無限としか表現できない存在に世界の許容量が限界を迎えているのだ。後数十秒で世界は宇宙を含め粉々に砕け散るだろう
「く、そ………!!」
歯噛みするオティヌス、メイザース達も彼女と同じ様に悔しそうな表情をゾンビへと向ける。それを見てゾンビは嬉しそうに笑みを浮かべる
「無様な姿ね敗北者ちゃん達、この勝負あたくしの勝ちよん♪」
そう宣言するゾンビ、もう世界全体が揺れ亀裂が世界中に走る…そんな中アレイスターは…
「…………ここまでは
その呟きは誰も届くことはなかった。そして世界は音を立てて空間が割れ空が砕け散りその破片が地上波と飛び散る。大地は闇へと落ち混乱した人々は悲鳴を上げながら闇へと落ちていく…ゾンビはそれを見て笑う。こうしてゆっくりと世界を滅ぼす為に力をゆっくりと解き放っているのだから
「バイバイ、私の
そのゾンビの一言と共に世界は滅亡した
病院内に無数に走る謎の亀裂、世界が音を立てて崩れていく音を上条達は聞いた
「な、なんですかこれは!?」
「亀裂!?幻想殺しで触れても…消えない!?」
「これは魔術でも科学じゃねェ…単なる
上条が右手で亀裂に触れても元に戻る気配はない、一方通行はその頭脳で今起きている現象を理解する…そして亀裂は徐々に繋がり真っ黒な空間に染まっていく…そして食蜂と美琴の足元が完全に崩壊し二人は黒の世界へと落ちていく
「「あ…………」」
「!?ーーーーーッ!!!」
二人は上条へと手を伸ばす…だがその手は届くことなく美琴と食蜂は闇の世界へと消えていく…上条がそれを見て何か叫ぼうとし…彼のいた空間も崩壊し上条も闇の世界へと消えていった
「女王!御坂さん!上条さん!」
帆風が叫ぶ様に声を荒げるが誰からの返事もない…気づけば一方通行と麦野、削板の姿も消えていた
「帆風さん!!」
「!カブトムシさ……」
05は白い翼を展開させ帆風へと翼を広げ飛行し彼女へと手を伸ばしていた。帆風はカブトムシさん、そう言おうが口を開いた瞬間、彼女の足元も崩壊し帆風も闇の中へと落ちていく……05の手は帆風へと届かなかった…もう帆風の眼には漆黒の闇しか映らない…彼女は落ちる、何処までも深く…世界の深淵までも落ちていく
(か、きね……さ…………)
意識すら薄れ始めた帆風は最後に自分の愛しい人の名前を呟き…………思考が途切れた
「起きてください帆風さん」
帆風はその声で意識を取り戻した
「……うぅ?……ふぁぁ…よく寝ました」
「全く、夜更かしでもしてたんですか?」
「あはは…すみません入鹿さん、勉強を夜遅くまでしていたもので…」
「全く…夜更かしは美容の天敵なんですよ」
眠りから覚め寝ぼけた眼を軽く擦ってあははと笑う帆風、そんな彼女の机の横で少し怒った様にむくれ顔になっているのは
「まあいいです、早く帰りませんか?」
「ええ、そうですわね」
そう言って帆風は席から立ち上がる。今日の授業の教科書が入った手提げ鞄を手に持って彼女は入鹿と共に教室から出た…空は夕焼けに染まっていた
「……………?」
「何してるんですか?ボサッとしてないで早く帰りましょうよ」
「あ、はい!すみません!」
何か忘れている…そう考える帆風だが入鹿に言われ慌てて彼女へと駆け出す…その
この世界には学園都市も、魔術も、超能力もない。この世界では帆風潤子は
次回から帆風ちゃんの学校生活が始まるよ!お楽しみに!(嘘予告)
さて真面目に言いますと、これはパラレルワールドでも並行世界でもありません。まあ次回になれば分かると思いますが…さてこれからどうやって逆転するのか?お楽しみに
そして白垣根(05)は真顔で交尾とかの話ができるタイプのイケメンです。やっぱり彼も垣根帝督て事です(笑)。そしてゾンビの口調はですわとかお嬢様口調になったり、普通の口調になったり、ギャルぽくなったりと変わったりします。そして一人称が「ゾンビちゃん」だったり「あたくし」だったりと変わったりします。これは彼女の気分によって変わったりします。ややこしいかもしれませんがご了承ください
注意、次回は今までとは桁違いにグロい描写が一部あります。ですがこれだけは言わせてください。自分は縦ロールちゃんが好きです、決して嫌いではありません、物語の都合状とちゃんとした理由でこうせざるを得なかっただけで彼女が嫌いというわけではありません。それだけは信じてください
次回もお楽しみに!