カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回はまさかのあの人物達と予想外過ぎるあのキャラが登場。そして待たせたな…今回はていとくんと縦ロールちゃんのラブコメだ。いや敵の目の前でイチャイチャすんなやとか言わないでください。恋愛描写下手だけど許して

それから調べて見たんですけど薔薇十字団て凄い著名人が勢ぞろいなんですね…なんとあのレオナルド・ダ・ヴィンチも所属していたらしいですし、アウレオルスの先祖 パラケルススも所属していたとか。それにあのシェイクスピアも所属し彼の作品を代筆したのは薔薇十字団だとか…とあるの新シリーズに薔薇十字団が出るのならパラケルススが出る可能性がある…つまりその子孫であるアウレオルスの再登場もある!?



地獄か、天国か

垣根は世界を漂っていた、世界はめくるめくる変わり続ける。争いも差別もない平和な世界、戦乱で満ちた世界、科学が発展せず魔術が発展した世界、原始的な生活を送る原人達の世界…垣根は様々な世界を歩み続けた…だが誰も垣根の存在に気づけない

 

「………はぁ、どれだけ時間が経ったか…それすらも分かんねぇ。誰も俺の姿が見えねえみてえだし何かに触る事も出来ない…幽霊みたいなもんかね?」

 

事実幽霊の様なものだろう、人とぶつかれば相手は垣根の体をすり抜ける。建物もすりぬけられた。今の垣根はただ思考するだけの存在…もしかしたらAIM系思考体と同類になっているのかもしれない

 

「つまり氷華やエイワスのクソ野郎と同じ存在て事か…」

 

等々人外の域にまで来たかと垣根は自虐げに笑う。もう垣根は疲れていた、正確な時間は覚えていないが恐らくは何千年も世界を彷徨っている筈だ、死ぬ事も消える事も生きる事も出来ない。誰かと喋る事も触れる事も出来ない

 

「……退屈なもんだな。ずっと一人てのは…もう疲れた」

 

そう言って垣根はその場に座り込む、もう楽になりたかった。こんな生き地獄に疲れてしまった。これがまだゾンビを倒す為の戦いだったら良かった、まだ目的があるからだ、だが一向にゾンビは現れる気配はない…人間は目的がなければ生きていけない、ゴールのないゴールを走り切る事が出来ないように

 

「……はは、やっぱり当麻は凄えや。オティちゃんの世界に耐え切れたんだからな。俺には十回も耐えられねえよ」

 

もう垣根は諦めたかった、このまま目を閉じたら自分という存在概念が消えればいいのに…そう考えながら目を閉じ始めようとしたその時

 

『何黄昏てんだよ偽物()

 

「!?」

 

誰かの声が聞こえた、誰かに喋りかけられた。実に数千年に誰かに話しかけられた。その声をかけた人物は……垣根帝督(・・・・)だった

 

「な………!?」

 

『言っておくが俺はお前だが(・・・・・・)お前じゃねえぞ(・・・・・・・)。俺は垣根帝督、お前とは別の俺、まあパラレルワールドの…お前がいう原作てやつの垣根帝督だよ」

 

原点における垣根帝督。この世界とは違う世界、一方通行に二度挑み破れ、オティヌスに球体状にされ利用された垣根帝督、この垣根帝督(転生者)とは違う正真正銘の垣根帝督だ

 

『長ったらしい話なんぞしねえ、単刀直入に用件を言う…もうお前の役目は終わったんだよ偽物。だからお前の身体を寄越せ』

 

垣根帝督は告げる、それが正しいのだと言うように

 

『お前の代わりに俺がゾンビてヤツをぶっ殺してやる。まあ、そいつをぶっ殺した後は第一位…いやこっちの世界では第三位だったか?あのクソ野郎を殺した後、アレイスターもぶっ殺す。お前にはそれが出来る力がある』

 

垣根帝督は下品な笑みを浮かべる、並行世界で自分を散々な目に合わした者達への復讐を果たす為に紛い物(垣根帝督)へと詰め寄る

 

『さあ、その力と肉体をよこせ垣根帝督の名を騙る誰か。その力は垣根帝督(本物)である俺が使うに相応しいんだからよ』

 

 

 

「ほら!少しは抵抗してくれないかしら!さっきからあたくし退屈でしてよ!」

 

「ーーーーッ!」

 

ゾンビがそう叫ぶと同時に帆風の身体が爆散した、単なる肉塊となって弾け飛んだ帆風の肉体は鮮血を散らしながら醜い姿となる…確実に死んだ。寧ろこの状態で生きている方がおかしい…帆風はゾンビに殺されたのだ

 

なのに気づけば帆風は五体満足で黒一色の世界に立っていた。これは彼女の能力によるものではない、ゾンビが帆風を自らの意思で蘇生させたのだ。善意などではなくもっと彼女を痛ぶる為に、一度殺した程度ではゾンビは満足しない…既に帆風は一度や二度程度では済まないほどに何度も殺されている

 

一万回、これが何の数字か分かるだろうか?これは帆風潤子が魔神 ゾンビに殺された(・・・・)回数だ。最初は帆風はその身にザフキエルを宿し神速でゾンビに迫った。だがいつの間にか自分の身体が上半身と下半身に切断されていた。そのまま帆風は一度死に…また黒一色の世界に立っていた

 

ゾンビが時間を巻き戻したのか記憶をリセットしたのか…どちらにせよ魔神である彼女にとっては息を吸うのと同じくらい動作もない事だろう。帆風は何度も何度もゾンビに殺された。それがあまりにも一瞬過ぎて何が起こったのか理解できなかったが一万回も殺されると段々と理解できていく

 

(恐らく彼女が扱う術式とやらは…"魔術を含めたありとあらゆる物"。人であれ物であれなんでも自分の思い通りに操る魔術。そう仮定すれば今までの自分の死に方に納得がいく)

 

今までの帆風の死に様は多くはゾンビの手刀による惨殺だ。首を刈り取られる、上半身と下半身に裂かれる、左右に真っ二つに切り裂かれる…どれも避けようとした瞬間に身体が止まり切り裂かれてしまう。次に身体が先程のように破裂して臓器や血、肉塊を撒き散らしながら死ぬ死に方だ。これも急に身体が止まってその後に破裂する。他にも色々な殺され方をされたがどれも避けようとしたり、殺される瞬間に身体が止まるという共通点があった。恐らくゾンビが扱う術式は"人も物も魔術も自分の意のままに操る術式"だろう

 

(恐らく"人体"も操作可能。それを使って一時的に身体の動きを封殺する事も、身体を膨張させ破裂させる事も可能…恐らくアウレオルスさんの黄金錬成とは違い何の制限もなくその術式を行使出来る…弱点はなく即死の威力、そして必中の攻撃……これが『魔神』!)

 

この術式は発動に時間がかかる、何かしらの欠点がある、発動条件に縛りがある、弱点が存在する……そんなものは一切ない。これが魔神、勝ち負けというくだらない概念を超越した存在

 

「分かった?これが『魔神』。最初から貴方は諦める道しかないの。てな訳で降参しなさい」

 

「お断りですわ、わたくしこの程度では諦めませんので」

 

「……こっちの身にもなってよ、一方的なワンサイドゲームは好きだけどこんなに沢山やると飽きちゃう…だからさっさと諦めて心折れろよ!」

 

そう言ってゾンビは右腕を大きく振るう、それだけでソニックブームが発生し帆風の身体を斜めに切断する。そして次の瞬間にはまた五体満足で帆風は立っていた

 

「……それならもうこうやってわたくしを蘇らせるのをやめればよろしいのでは?」

 

「それだとゾンビちゃんの負けみたいじゃん、だから貴方が折れて敗北しちゃいなよ☆」

 

帆風はそう反論するがゾンビはそれでは自分が敗北した様に感じるから嫌だと告げる。そして帆風の身体が膨張し破裂。花火の様に飛び散り血や肉を周囲に飛び散らす。そして再び黒一色の世界に帆風は立っていた

 

「そろそろ諦めてくれないかな〜、もう大抵のあたくしが出来る殺し方し尽くしちゃったからそろそろつまんないの」

 

「……神の代理人(メタトロン)

 

帆風はメタトロンをその身に降ろす、ゾンビの周囲の地面と虚空から白く輝く炎の槍を出現させゾンビの全身を串刺しにしようとする。だが槍は全て動きを止め、軌道を変えて帆風へと突き刺さった

 

「がぁ………!!?」

 

昆虫標本の様に串刺しにされた帆風。そしてそのまま心臓に槍が突き刺さり…またゾンビと向かい合う形で立っていた

 

「これで何回目だったけ?もう覚えてないな〜。もうゾンビちゃん飽きちゃったな〜。だからそろそろ終わろうよ」

 

「ま、だ…ですわ。わたくしは、諦めません」

 

「……うわぁ、貴方本当に人間?諦めの早い現代っ子が多い中でここまで我慢強いとか…マジ引くわ」

 

ゾンビはそう言ってドン引きしているが帆風は一切気に留めない。何度でも何度でもゾンビを攻撃してやる。何度殺されても何度攻撃を防がれても必ず一矢報いる。そして世界を元に戻す…全ては垣根と会う為だけに

 

「さあ、かかって来なさい。人間の諦めの悪さを教えて差し上げますわ」

 

天使の力は悉くゾンビには通用しなかった。ミカエルの力は一蹴されガブリエルの神戮はそもそも夜という概念がない為使えず、ラファエルの癒しの力で回復する間も無く、ウリエルの風と炎、光の力も通じない。メタトロンもザフキエルもラジエルもザドキエルもカマエルもハニエルも何もかもゾンビの前では無力。切り札たるサンダルフォンも当然の如くゾンビには通用しない

 

それでも帆風潤子は諦めない、例え自分がゾンビに勝つ確率が0.000000000000000001%もなくても必ず勝ってみせる。全ては自分が恋した少年に会う為に、その揺るぎない信念を胸に彼女は拳を握る

 

「……調子に乗んな!」

 

グチャ、と帆風の身体が弾け飛んだ。人体に干渉し身体を内側から炸裂させたのだろう

 

「ならお望み通り何度もぶっ殺してあげる!何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もねぇ!復活したら即座に殺す!それを何度も繰り返せば諦めないのを諦めてくれるでしょおおぉぉぉぉ!!?」

 

等々ゾンビはガチでキレた。本性を剥き出しにしてこれからは復活して即座に殺し、また復活させて即座に殺すという行動を繰り返すと告げた

 

「さぁて覚悟はいいですぅかぁーー!!?」

 

ゾンビが帆風に宣言した、だが帆風はゾンビの目の前にはいなかった(・・・・・)

 

「……ほへ?」

 

ゾンビは思った何故いないのかと、自分が誤って存在を消した?いやいやそんなヘマはしない。新たな世界を作ってそこに帆風を送ってしまった?いやそんな筈はない…なら何故帆風はゾンビの目の前にいない?

 

「………あれぇ?」

 

怒りを忘れゾンビはただただ頭を傾げた

 

 

帆風は白一色な世界に立っていた。ゾンビと共にいた黒一色の世界ではない

 

「………ここは…」

 

ここは一体何処なのかと呟こうとした時、背後から声が聞こえた

 

「ここはわらわが特別に、あなたとの会話をしてあげる為に作り出した空間ですわ」

 

「え……?どなた……」

 

どなたですか、そう答えようとした直後。帆風は背後の人物に突き飛ばされ態勢を崩した帆風は地面に四つん這いとなり、その背中に謎の人物が座る

 

「………中々いい座り心地の椅子じゃない。エイワスよりも座り心地はいいわね。気に入ったわ」

 

「いきなり椅子扱いですか!?」

 

初対面で椅子扱いは初めての経験だった、帆風は首を動かして自分の背中に座っている人物は誰かと見る。座っていたのは赤を基準としたドレスを着こなした薄い赤色の縦ロールが特徴的な10~12歳ほどの少女が足を組みながら帆風を見下ろしていた

 

「あ、貴方は?」

 

「わらわはアンナ=シュプレンゲル。気まぐれに『黄金』の設立許可を与え黄金夜明の種を世界中に蒔いた始祖の令嬢…そう呼ぶ輩もいるわね」

 

アンナ=シュプレンゲル、黄金夜明設立に深く関わる人物にしてかの薔薇十字の一因でもある人物。実在するかも定かではないと噂される女性だ

 

「……で、アンナさんは何故わたくしを椅子代わりに…?」

 

「誰が喋っていいと言ったのかしら?まあいいわ。椅子にしてる事自体には深い意味はないわ。あなたはわらわの椅子なんだもの、椅子に座るのに深い理由はいるの?」

 

「………」

 

帆風の事を椅子としか認識していないアンナ、帆風は一瞬思考を放棄しかける

 

「で、ではここは何処なのでしょう?」

 

「何度も同じ事を言わせるつもり?わらわが貴方に座る為に世界を作り出したの。貴方は頭の栄養が全てその胸に行くのかしら?」

 

「せ、世界を……?では、貴方は魔神…」

 

「わらわをあんな雑魚(・・)と一緒にしないでくれる?不快よ」

 

雑魚、魔神のことを彼女はそう評価した。それに驚く帆風だがアンナは不敵な笑みを崩さない

 

「本来なら惨たらしく殺してあげるのだけどあなたはわらわのお気に入りの一つなの。だから許してあげるわ。感謝なさい」

 

「は、はぁ……」

 

「さて、本題に入りましょう。あなたはゾンビに勝ちたい?」

 

「……ええ」

 

「そう、なら話は簡単よ。わらわが力を貸してあげるわ」

 

ゾンビに勝ちたいのなら力を貸してやろう、その言葉に帆風は大きく目を見開く。詳しい素性は分からないがアンナとやらは魔神を雑魚呼ばわりし、魔神と同じく世界(空間?)を作り出す程の実力を持った持ち主なのだ。彼女が力を貸してくれるのならゾンビにも勝てるかもしれない…そう帆風を考える…そして暫し考えたのち彼女はこう答えた

 

「丁重に断らせてもらいますわ」

 

帆風はその誘惑を自らの意思で断ち切った

 

「……理由は?」

 

「そう、ですね…貴方が信用出来ないのも理由の一つですが…一番の理由はあの魔神はわたくしの手で倒したいんです」

 

「……あなたでは絶対に倒せないわよ?」

 

「それでも、です。わたくしの好きな人をあんな酷い姿にした人物を…他の人の手を借りて倒す事だけはしたくないんです。わたくしの手だけであの女をぶん殴りたいんです」

 

例え自分の力では魔神(ゾンビ)を倒せなくとも。垣根の仇を取る為に他人の手なんか借りたくない。ゾンビは自分が倒さなければならないのだ。これは単なる帆風の我儘だ、彼女はそれを重々承知の上でそうはっきりと告げたのだった

 

「…………」

 

そんな子供の我儘の様な言葉を聞いて、アンナは押し黙る…そして彼女は笑った

 

「面白い、予想外の言葉よ。わらわの予想だとあなたはわらわに助けをこうと予想していたのに…垣根帝督といいあなたといい…わらわの予想の範疇を本当に超えてくれるわね」

 

その答えをアンナは気に入った。ニヤニヤと帆風を見て笑いながら手を叩く

 

「本当にあなた達二人は面白い。力ではエイワスの雑魚にも劣るけど面白さなら随一。薔薇十字に加えてあげたいくらいね。フランシス=ベーコンやレオナルド=ダ=ヴィンチ、ウィリアム=シェイクスピア…あの変人奇人達にも負けず劣らずのわらわが思わず笑ってしまう…本当に面白いわ」

 

「……3人ほど有名な人物の名前が出てきた事にわたくし驚いているのですが」

 

「驚く事はなくってよ。レオナルドもシェイクスピアもベーコンも薔薇十字の一員なのだから。そもそもシェイクスピアの阿呆の代わりに戯曲を書いてやったのはわらわ達薔薇十字なのよ?それに今の科学の原点はベーコンが作り上げたもの…薔薇十字とは今の世界に密接に関係する存在なのだから」

 

他にも薔薇十字の一員にはオティヌスが撃破したサンジェルマンやアウレオルスの始祖たるパラケルスス…他にも名だたる著名人が薔薇十字の一員として知られる

 

「誇っても良くてよ、わらわがこんなに気に入ったのは初めてなのだから。泣いてその誉れを喜び浸りなさい」

 

「………複雑ですわ」

 

そう高笑いするアンナ、椅子(帆風)は複雑な気持ちだった

 

「……さて。そろそろ無駄な会話はやめるとして…エイワス。さっさと用意した物を寄越しなさい」

 

『ああ、分かっているよ』

 

いつ現れたのか光り輝く天使が帆風の背後に立っていた。アンナはエイワスへと指示を出しエイワスはとあるものを取り出す。それはとある人間の右腕だった

 

「……右手?」

 

「ええ、垣根帝督(・・・・)のね。どう久しぶりに見たんじゃない?愛しい人の右腕…義手なんかじゃない本人の本当の右腕よ」

 

「……!?」

 

『知っているだろう?私が垣根帝督の右腕を代償にアレイスターにリリスを返してやった事を。その時の腕をずっと私と彼女で保存していたんだよ』

 

「……垣根さんの腕をどうする気ですの?答え次第によっては…」

 

垣根の右腕だと言われて帆風は全身から殺気を出した。悪用すると言うのならアンナ達の敵になると言わんばかりに。そんな帆風を見てアンナはやれやれと肩を動かす

 

「そう怖い顔しないの、四つん這いの状態で言っても怖くないわよ?…まあ、答えを言うとこの右腕を貴方の右腕に組み込む…まあ、融合て言った方が分かりやすいかしら?」

 

「……融、合?」

 

「ええ、アレイスターの思惑は確かに面白いけども…まだわらわにとっては刺激が足りないの。だからわらわが少し手を加えてあげようと思ってね」

 

『とはいえ、彼女もつい最近この考えを思いついたのだがね。アドリブというやつだよ。まさか嫌がらせのつもりで取っておいた垣根帝督の右腕がこんな形で役に立つとはね』

 

「……後で椅子になりなさいエイワス」

 

このエイワスの力が染み込んだ右腕(・・・・・・・・・・・・・・)を帆風の右手に組み込むのだと笑うアンナ。余計な事を言ったエイワスを睨みながら帆風の様子を伺うが帆風は黙って右腕を黙って見ていた

 

「……何か言うかと思ったけど無言とはこれもまた少し予想外ね」

 

「………ねさんが…わたくしの……中に?」

 

「?」

 

帆風の口から小さな声が聞こえ思わずアンナは耳をすます

 

「か、垣根さん(の身体の一部)がわたくしの体の中に!?え!?ちょ、そんな…わ、わたくし心の準備がまだ…!?」

 

「………わらわはどんな反応をしたらいいの?」

 

『おや、君が戸惑うなんて珍しい』

 

「右腕を見せてこんなにトリップするとは流石のわらわも予想すらできないわ…まあ、いいわ。エイワスさっさと組み込みなさい」

 

『分かった』

 

トリップする帆風を見て戸惑った顔をするアンナ、軽く息を吐きながらアンナは椅子代わりに座っていた帆風から降りて少し距離を置く。彼女はエイワスに命令しエイワスは言われるがまま垣根の右腕を光の粒子に変換して帆風の右腕に光の粒子を注がせる

 

「!?こ、これは……!?」

 

「アレイスターの考えていた計画(プラン)は悪くわないわ。でもね何故「神の代理人(メタトロン)」と「神の王国(サンダルフォン)」なのかしら?あなたのテレマには相応しい神格がいるのに…そこまで着眼点がなかったのかしら?だから仕方ないのでわらわが手を加えてあげますわ」

 

そう言って薄く笑うアンナ

 

「テレマの戦いと復讐の神である二重神 ホルスの一面 ラー・ホール・クイト。そして双児の兄弟である沈黙と内なる力の神 ホール・パアル・クラアト。この二神が揃えば魔神を超えた存在になれるわ…ただし一人ではその存在にはなれないのだけれど(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

そう言って不敵に笑うアンナ、それは新しい玩具を買ってもらった子供の様な無邪気な顔だ

 

「下準備は揃ったわ。後は垣根帝督と出会って互いの記憶を共有するだけよ」

 

「垣根さんと…?それに共有…?」

 

「そう、あなたはゾンビのお陰で一万回以上の死を経験している。そして垣根帝督は10万3000冊の魔道書の原典の知識がある。この二つが混ざり合った時。そして然るべき手順をこなせば…あなた達はゾンビに対抗し得る力を得る…わらわがここまで親切心を出してあげたんだから期待に応えなさい」

 

ここまでお膳立てをしたのだ。期待に応えられなかったら許さねえからな。と軽く脅す様に笑うアンナ

 

「でも記憶の共有とはどうやったら…?」

 

『いや君は既に持っているよ、記憶の共有ができるその霊装…アレイスターから託された小さな赤い玉がね』

 

「え?これですか?…でも使い方が……」

 

エイワスに言われ取り出したのは05から受け取ったあの赤い玉だった。確かに05は性魔術を応用した記憶の共有と言っていたが帆風には使い方が分からない。首をひねる帆風を見てエイワスは笑いながら彼女の耳元でその使い方について囁く

 

『ならば教えてあげよう。その使い方は…』

 

エイワスが使い方を教える。その言葉を聞いて帆風は一瞬何を言っているのか理解出来ず呆け…そして顔を一瞬で赤くした。顔から湯気が出るほどに

 

「え!?え!!?そ、そ、それって!?」

 

『初々しい反応だ。成る程、これはアレイスターがカップリングというのにハマる訳だ。私も少し興味が湧いた』

 

「……さて、そろそろ別の異分子(・・・・・)が垣根帝督を黒の世界に誘う頃かしら?さあ、お別れの時間よ。精々わらわ達を楽しませることね」

 

そんなアンナの言葉を最後に、帆風は白の世界から姿を消した

 

 

「嫌だ」

 

垣根は垣根帝督にそう言い放った

 

『あぁ?今何て言った?』

 

「嫌だ、て言ったんだよ」

 

そうはっきりと垣根帝督に言い放つ垣根、垣根帝督はジロリと垣根を睨む

 

『言うじゃねえか。さっきまで生きるのを諦めた様な顔をしてた癖に』

 

「……あぁ、確かにさっきまではもう楽になりたいて思ってたさ」

 

『なら…「でもさ」』

 

垣根帝督の言葉を遮って垣根は彼の顔を真っ直ぐ見つめながらこう答えた

 

「俺、まだ死にたくねえんだよ。単に死ぬのが怖いんじゃねえ。皆の幸せを取り戻したいんだ。ゾンビの好き勝手であいつらの幸せを壊されたまんまにしておきたくねえんだ」

 

アウレオルスの努力が叶った世界、アレイスターが娘を取り戻した世界、上条当麻が記憶を失わずに済んだ世界、一方通行に友達がと家族が出来た世界…こんな幸せな世界を好き勝手な理由で破壊されて、それを元に戻さないで死ぬなど嫌だ

 

「俺は世界を元に戻す。その前にくたばる訳にはいかねえんだ」

 

『……は、お優しい事で。俺はそんな事しねえぞ。やっぱりお前は偽物だよ』

 

「かもな、だが偽物でも構わねえ。皆が笑ってられるのならそれでもいい」

 

皆の幸せを守れるのなら偽物ぇも構わない、垣根はそう言うと垣根帝督は皮肉げに笑う

 

『お前にゾンビが倒せるのか?』

 

「無理かもしれない、だがやらないよりはマシだ」

 

『諦めなければ勝てると?夢物語だな』

 

「だろうな、だが諦めるよりはやってから諦めた方がいいに決まってる」

 

『…………カッコ悪いな、そんなのは垣根帝督()じゃねえ』

 

「安心しろ、自覚はある」

 

そう言葉を交わす垣根と垣根帝督…暫し両者は目を見つめ合う。そして垣根帝督は口を開いた

 

『…俺にも昔は守りたい女がいた。名前は杠林檎(ゆずりはりんご)

 

「……?」

 

『最初は一方通行の演算パターンを掴む為の道具だった…だがいつの間にかあいつを守りたいと思う様になっていた…大切な物を失って闇に堕ちた俺にまた一瞬の光を見せてくれた…俺にとってあいつはヒロインだったよ』

 

『……でも死んだよ』

 

自分の事について語り始める垣根帝督、淡々と自分がかつて守りたかった少女の名前を告げ彼女のことを話す時は少し楽しそうな顔をし…そしてまた無表情に戻った

 

『木原相似、あいつの所為で杠は死んだ。俺は希望を失った。だから決めた、一方通行をぶっ殺して第一候補になる事にした。まあ結局殺されて利用されて最後はバレーボールにされてポイ捨てだけどな…笑えるだろ?俺の人生て本当に何だっんだろうな』

 

「……お前」

 

『哀れんだ目を向けるんじゃねえ。不愉快だ、お前みたいな成功者には分かんねえよ。俺みたいな敗北者の気持ちがな…分かる筈がねえんだ。分かってたまるか』

 

そう自虐げに笑う垣根帝督、垣根は何か言おうとするが言うなと彼に睨まめる

 

『………正直お前が羨ましい、大事な物を守れて仲間がいて、誰が守れるヒーローのお前が妬ましい。お前みたいに俺も杠を守りたかった…だが俺には何も守れねえ。俺は結局誰かを傷つけて殺すだけしか出来ねえクソ野郎だ』

 

『だがお前は違えだろ、お前は俺と違って色んな奴を助けてきた。お前は俺みてえな悪党とは違うヒーローなんだ…だからこんな所で時間潰してる暇あんならさっさとゾンビて奴をぶっ倒しに行けよ』

 

「……垣根、帝督……お前」

 

垣根帝督は垣根の元に歩み寄り彼の襟首を掴んで自分の顔へ引き寄せる。そして厳しながらも激励を垣根に送る

 

『……はっ、なんで俺がこんな柄でもない暑苦しい真似しなきゃなんねえんだよ』

 

そう言って襟首を離し頭を掻く垣根帝督、そして垣根を見下ろしながら口を開く

 

『俺もあのゾンビて野郎は気に入らねえ、だから今回はお前から"垣根帝督"を奪うのは勘弁してやる。だがなこれだけは覚えとけ』

 

一旦一区切り着いてから彼はこう言った

 

『お前は俺みたいになるな、大切な物を死んでも守り抜け。守れねえ様ならまたお前から"垣根帝督"を奪いにきてやる。覚悟しときな』

 

仲間達を、友人達を…そして大切な女を守り抜け。さもなくばまた垣根の前に現れるぞと垣根は脅す。だがそれは垣根への激励の言葉だった。それを聞いた垣根は一瞬呆けて…そして笑った

 

「……お前ツンデレだろ」

 

『黙れクソメルヘンカプ厨』

 

「俺は垣根帝督だからお前もクソメルヘンカプ厨て事になるぞ」

 

『お前なんかと一緒にすんなクソボケ』

 

垣根帝督もほんの少し、ほんの少しだけだが口元を緩ませた

 

『お前が身体を取り戻せる方法はただ一つ。未元物質を使って肉体を複製すればいい。お前はそうすれば人間じゃなくなるだとか、反逆者に支配権を奪われるかもて思ってやらなかったみたいだが…そんな事言ってる場合じゃねえだろ…守りたいもんがあるならそれくらいの覚悟ぐらい決めろ』

 

そう言ってある程度助言し、垣根帝督は垣根の顔を見つめる

 

『早く行ってこい。精々足掻き苦しむ事だな。俺はお前のそんな様を見ててやるよ…お前がどんな結末を迎えるかを、な』

 

「……悪趣味な事で」

 

垣根は笑いながら立ち上がると垣根帝督に背を向けて何処かへと走り去る…垣根帝督は垣根が見えなくなった後ボソッと呟いた

 

『で、何見てやがる出歯亀が』

 

「出歯亀とは失礼ね/return」

 

少女の声が聞こえた、だが声の主らしき人物は何処にもいない。それもその筈、声の主は実体を持たない存在なのだから

 

『お前の言う通りあの野郎に喝を入れてやったぞ、これで満足か?』

 

「ええ/return。感謝するわ垣根帝督/return。実体のない私の代わりに帝督ちゃんに喝を入れてくれて/return」

 

『は、別にお前の為にやったんじゃねえ。俺の名を騙る偽物ならあれぐらいの敵に負けてんじゃねえ、て思ったから文句を言ってやっただけだ』

 

そう、彼女こそ垣根帝督に垣根にこんな所で諦めるなと喝を入れる様に頼んだのだ。彼女の名前はミサカネットワーク総体。ミサカネットワーク、その全体の大きな意思。それこそが彼女の正体だ

 

「君も素直じゃないねぇ/return、でもよかったの?/escape、帝督ちゃんの身体を奪わなくて/return」

 

『……お前には関係ねえ』

 

「ふーん?/escape。意外とツンデレなんだね君/return。でも/backspace、私そんなの嫌いじゃないよ/return」

 

そう言ってそっぽを向く垣根帝督、それを見てミサカネットワーク総体は笑った。正確に言えば彼女は肉体を持たないので笑っている様に聞こえているが正しいのだが

 

『……負けんじゃねえぞ偽物(垣根帝督)

 

そう言って垣根帝督は何処かへと消えていった

 

 

帆風はゾンビの目の前に立ってい、突然帆風が現れた事に一瞬驚くゾンビだがすぐに落ち着く

 

「成る程、少し復活するのに誤差が生じちゃったのか…ゾンビちゃんがミスるなんて珍しいな〜。まあいいか、早速殺してあげるよ♪」

 

ゾンビはそう言うとまた殺してやると笑いながら呟く、それに対して帆風はまた拳を強く握りしめる…そしてゾンビが攻撃を仕掛けようとしたその瞬間

 

「面白そうだな、俺も混ぜてくれよ」

 

「「!?」」

 

声が響いた。その声を聞いてゾンビは目を見開き、帆風は嬉しそうな顔になる…帆風は声が聞こえた方へと振り返る。そこには白い粉…未元物質の素粒子が形を成し何かを形成しようとしていた。それはすぐに人形になり色付き始める。服はワインレッドに、髪は茶髪…真っ白い身体はすぐに人の同じ色に変わっていく…そして最後に、少年の力の象徴たる純白の三対の翼を顕現させる

 

「……お久しぶりです、垣根さん」

 

「そうだな、久しぶり潤子ちゃん」

 

二人はそう言って笑い合った

 

「な、んで貴方がここにいる垣根帝督!?貴方はあたくしが殺して…!」

 

「脳を潰さなかったのが仇になったな、慢心してたお前の自業自得だよばーか」

 

「……っ!……まあ、いいですわ。貴方達二人一緒に心を折ってあげましょう!」

 

ゾンビは垣根が生きている事に驚くが帆風と共に殺し続けて心を折ってやろうと笑う。だが帆風はゾンビなど気にも止めず垣根へと近づく

 

「……垣根さん、今のわたくし達ではゾンビには勝てませんわ」

 

「珍しく弱気だな。まあ、その通りなんだが」

 

「ですが一つだけ勝つ手段があります」

 

このままでは勝てない、そうはっきり言う帆風にそれに賛同する垣根。だが彼女は勝つ方法が一つだけあると告げる

 

「……マジで?」

 

「大マジです…アレイスターさんがわたくし達の為にある物を残してくれましたから」

 

そう言って帆風は05から貰った小さな赤い玉二つを取り出す

 

「これは性魔術の応用で二人の記憶を共有する効果を持った霊装らしいです。これで垣根さんの10万3000冊の魔道書の記憶とわたくしの10000回の死の記憶が合わされば…ゾンビにも勝てる筈ですわ」

 

「……具体的にはどうやって?」

 

「それはこの霊装を使ってお教えしますわ。と言うわけでこの玉を口の中に入れてくださいまし」

 

「え?これ口の中に入れるの?飴ちゃんなの?食べて平気なの?」

 

「いえ食べるのではなく口の中に入れておいてください。決して食べない様に」

 

垣根は言われた通りに口の中に赤い玉を入れる。舐めても何の味もしなかった、食べ物でないのだから当然だが

 

「で、どうやって記憶の共有を……」

 

垣根がそう聞きかけたその時だ、帆風は黙ってゆっくりと垣根を抱きしめた

 

「っ!?じ、潤子ちゃ……!?」

 

帆風は垣根を見上げる形で顔を上げる。熱っぽい顔で垣根を見つめる帆風。その顔は今まで見た事がある彼女のどの顔よりも妖艶で色香に満ちていて…垣根は少し頬を赤くしてゴクリと生唾を飲み込む

 

「………暖かい、です。もう二度と離したくないほどに。…垣根さんが無惨な姿になった姿を見た時…胸の中に穴が空いたかと思いました。ゾンビが見せた世界で貴方が他の女の人と幸せそうにしているのを見て胸が苦しくなりました……」

 

そうブツブツと自分の胸の中の気持ちを露わにする帆風、彼女はニッコリと笑いながら垣根に告げる

 

「わたくし意外と嫉妬深い性格なんですね。初めて知りました…それ程までに…貴方が愛しいんです」

 

「……潤子ちゃん」

 

「ですから、もう二度と貴方を離しません。一人で何処かに行かせたりしません。これからはずっと、ずっと一緒にいたいです」

 

そうはっきりと意思を込めて帆風はそう言い放った

 

「わたくしは垣根さん、貴方が好きです。一人の殿方として初めてお会いした時からお慕い申しておりました」

 

そう言って帆風は自分の唇を垣根の唇にゆっくりと重ねた。帆風の薔薇色の唇が不器用ながらも押し当てられる。口の中で舌が絡み合う。互いの唾液を交換し合う。突然の出来事に垣根は驚愕のあまり目を見開く

 

その口付けと同時に垣根の頭の中に帆風の記憶が流れ込んでくる。彼女の10000回を超える死の記憶。彼女のあまりの惨い殺され方に顔を歪める垣根だが流れ込んで来たのは死の記憶だけではなかった。アレイスターの本当の計画、アンナとの会話…そして彼女がどれだけ垣根の事を想っているのか。そんな慕情の思いが流れ込んで来た

 

これがこの霊装の効果、互いに赤い玉を口の中に入れた対象二人が口付けする事により記憶を共有し合う能力。きっと帆風にも垣根の記憶が流れ込んで来ている筈だ。10万3000冊の魔道書の記憶と垣根の昔の記憶も

 

「「………………」」

 

二人は口内で絡め合っていた舌を離し、二人は唇を離した。両者とも頬を赤くし互いの身体を抱き合っていた。帆風はその豊満な肢体を垣根へと撓垂れ掛かりトロンと蕩けた目を向ける。そして微笑んでこう呟いた

 

「わたくし、今………とっても幸せです」

 

そうニッコリと、太陽の様に微笑む彼女を見て垣根は口をゆっくりと動かした

 

「……………俺も、こんなに幸せな気分になったのは……初めてだ」

 

帆風に負けず劣らずの笑みを浮かべる垣根。そして彼はずっと胸の奥に隠していた言葉を、感情を漏らす

 

「俺も、今まで隠してたけど………俺も潤子ちゃんが……好きだ」

 

その言葉を聞いた瞬間、帆風は一瞬固まり…そして目から一筋の涙を流した

 

「………嬉しい」

 

そう言って彼女が微笑んだ直後だった、二人の身体が爆ぜ、鮮血と肉片を周囲へと撒き散らした

 

「……あたくしの事忘れてませんか?」

 

その攻撃を放ったのはゾンビ、彼女はブチギレていた。自分をまるでいない様に扱い喜劇の様な行動をとった二人にムカついたのだ。くだらない茶番はもう結構だとゾンビは呟く

 

「充分楽しんだ?ならもういいでしょ、お楽しみタイムはしゅーりょーだクソが。これからは貴方達の恋が、幸せが、愛が瓦解するくらいの恐怖と絶望を教えてやる」

 

ゾンビは怒りの目で肉塊となった二人を見ていた。だから気づかなかった、二人がゾンビに殺された一瞬、笑っていた(・・・・・)事に

 

もう儀式はほぼ完遂していた、10000回の死の記憶により帆風と垣根の魂は生命の樹(セフィロト)のケテルへと到達し、完全なる魂魄を手に入れた。そして禁書目録の10万3000冊という魔道書の智慧を手に入れた。そして完全なる肉体は未元物質で形成すればいい…そして最後に一番大事なのが『死』だ

 

魔神とは『死』が密接に関わっている。例えば即身仏である僧正、首吊りのオティヌス(オーディン)、死者の守護神であるネフテュス、動く死体の起源となったンザンビ、クロウ=クルワッハに殺されたヌアダ、冥界へと連れ去られたプロセルピナ…魔神達は死と何らかの関係がある神格と同じ名を持つ

 

つまり魔神に至るには必ず死ななければならない。それも意味のある殺され方でなければならない。垣根と帆風の場合は致命者。長い苦しみの末、殺された者。自らの信仰のために命を失った者の事…これで儀式は完遂した

 

ゾンビの失敗はただ三つ、帆風が幾千の地獄を耐え抜いた事。そしてイレギュラーの介入。そしてアレイスターの計画だ

 

 

これにより世界に新たな産声を上げるのは二人の天使()。これにより始まるのは"神"と"神"の戦い。これから始まるのは神話の如き聖戦である…その戦いの審判は…………間もなく下る

 

 

 

 

 

 

 

 

 




魔神になる儀式、作中では明確に言われていませんが魔神達には目の色以外にも共通点があります。例えばプロセルピナは冥界に攫われ(これはギリシャ神話のペルセポネと同じ)、テスカトリポカは戦争(死)を司る神、娘々はキョンシー、忘れられた神(以前■■■■■と表現した)の元ネタはラヴクラフト御大…この方も死後にユゴス星から訪れた者が、ある重要な器官を持ち去ったと言われています…つまり魔神は全員死と関わりがある神格と過程できます。つまりていとくんと縦ロールちゃんが魔神になるには殺される必要があったというわけです

致命者とは殉教者と同じ意味(本当は少し違いますが)。二人の場合は信仰の為に死んだのではなく、何かを信じて死んだというだけですが儀式状の都合で便宜上致命者と呼びます。そして前からアレイスターが言っていたとある天使に二人はその神格を得る…それがアレイスターの計画…だったのをアンナさんが色々と破綻させてしまった(良い方に)。本来ならば科学の天使となる筈だった二人にテレマのとある神格を混ぜ合わせてしまった…そのせいで二人は魔術と科学が混じった魔神(正確には魔神に近い何か)に"神"化しました

10000回の死でケテルに到達できる、これはとある科学の一方通行でイサクが言っていた事です。これにより完璧な魂魄を、そして魔神は数多くの原典を読破しなければならない、それで禁書目録の智慧。そして完璧な肉体を…これで魔神へと達成できる…そう自分は考えました

さて次回は神と神の戦い。ゾンビとの決着編です。魔神…正確にはそれに近いものになったていとくんと縦ロールちゃんの活躍をお楽しみに
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