カプ厨がていとくんに憑依転生しました   作:暗愚魯鈍

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今回はサブタイの通り、彼女がメイン主人公。ていとくんの活躍は一切なし。ヤンデレ、メンヘラありなお話です。愛とは何か、それを考えて書いてみた……愛てなんだろう(哲学)




パトリシア=バードウェイは告りたい

「はぁ……」

 

可愛らしいため息が部屋に響く、声の主はパトリシア=バードウェイ。クリフォパズル545に憑依され神威混淆を無理やり発動され上里に助けられた少女である

 

「……おい、マーク。何故パトリシアはため息を吐いている?」

 

レイヴィニアが何故自分の可愛らしい妹がため息を吐いているのかとマーク(椅子)に尋ねる

 

「さあ?でも最近パトリシア嬢はため息を吐く事が多いようですね。昨日もため息を吐いている所を見ましたよ」

 

椅子(マーク)は最近ずっとあんな調子だと四つん這いの状態で答える

 

「何か悩み事でもあるのか?なら、この優しいお姉ちゃんが聞いてやるとするか」

 

「いや、ボスが優しいわけないじゃいですか。ボスは生粋のドS幼女…痛げぼぁ!?」

 

「やかましい」

 

余計な事を言った椅子(マーク)の腹を思い切り蹴り、レイヴィニアはパトリシアに歩み寄る

 

「どうしたパトリシア?何か悩み事か?この頼りになるお姉ちゃんが聞いてやらんこともないぞ」

 

「お姉さん……実は」

 

「うんうん。実は……何だ?」

 

妹まえではいいお姉ちゃんぶりたいレイヴィニア、そんな彼女を見て微笑ましく思うマーク。そんな二人を見てパトリシアも自分の悩みを打ち明ける

 

「……実は、私…好きな人が出来まして」

 

「「………What?」」

 

レイヴィニアとマークの思考が停止した、そして暫くしてからレイヴィニアが口を開いた

 

「……それを何処の馬の骨だ?お姉ちゃんが魔法使いの力でバラバラ死体にしてあげよう」

 

「ボス、もちついてください。ほらここに臼がありますので…」

 

「マークさんも落ち着いてください」

 

イイ笑顔でそう呟くレイヴィニア、マークは何処からか臼を持ってくる

 

「…マジかパトリシア?」

 

「大マジです、好きな人が出来ました」

 

「本当ですかパトリシア嬢」

 

「本当です、好きな人が出来ました」

 

「「……今日四月一日(エイプリルフール)じゃないよ?」」

 

「だから本当なんです、好きな人が出来ました」

 

何度も聞き返してしまうレイヴィニアとマーク、うんざりしたように何度も同じ言葉を言うパトリシア

 

「……早い!パトリシアには後20年早い!そんな破廉恥な事お姉ちゃん許しません!」

 

「いや、まだ好きな人が出来たて言っただけですよお姉さん、それに20年て私アラサーになっちゃいます。売れ残り(クリスマスケーキ)になってます」

 

「売れ残りになってもいい!いや、いっそパトリシアはずっと未婚のままでいろ!ずっとお姉ちゃんのそばにいてくれ!」

 

「おいコラクソ姉貴、妹離れしろ」

 

売れ残りになってもいいから結婚しないでくれ!と叫ぶレイヴィニアに青筋を立てるパトリシア。いくら温厚な彼女でも永遠に独り身でいろと姉に言われれば流石にブチギレる

 

「……ああ、ゲームの中の男キャラが好きになったんですね」

 

「違います、生身の現実の男性です」

 

「……同じ同学年の男の子ですか?まあ今時小学生同士のカップルもいますしね」

 

「いえ、自分より4、5上です。高校生です」

 

「………」

 

マークは現実から目を逸らそうと、まだ自分が納得できる範囲内の人物かと尋ねるが高校生を好きになったと言われマークが固まる

 

「こ、高校生だと!?ダメだダメ!年の差結婚などお姉ちゃん許しません!」

 

「何故もう結婚する流れなんです?いやしたいですけど」

 

「早まってはいけませんパトリシア嬢!その男の何に惚れたんです!?顔ですか!?金ですか!?それとも両方!?男は中身ですよ!」

 

「………命を助けてもらいました。それに裸も見られちゃったし…これは責任とって貰うしかないと思って」

 

「「なろうかよ!」」

 

自分の命を助けてくれたし、自分の裸も見られた。ならこれはもう責任とって貰うしかないと言うパトリシアに頭を抱える二人

 

「なんだ命を救ったて!?なろうの都合のいいヒロインか!なんだ裸を見られたってなろうの都合のいいラッキーイベントか!全部なろうにすればいいてもんじゃねえぞ!」

 

「どうせそいつは神様なり天使なりに貰った特典で「俺tueee!」て「悪者なら殺していいよね!」て敵キャラ殺してもヒロインからは「カッコいい!抱いて!」な都合のいい展開を望んでるクソ野郎なんですよ!」

 

「てか、なんだ転生て!異世界行くぐらいなら生き返って現実に生きろよ!空想に逃げるな!」

 

「コンビニ行く感覚で異世界に行き過ぎなんだよ!ゼロの○い魔や漂○教室を見習え!漂○教室は異世界転生じゃないけど!」

 

「……お二人は転生アンチですか?それにこれ以上言うとこの世界というか、この作品というか、垣根さんを否定しているみたいなので言わないでください」

 

暴走する二人を宥めるパトリシア、一旦二人が落ち着くのを待ってから話を再開することにする

 

「落ち着きましたか?」

 

「「……うん」」

 

「じゃあ続きから話しますね」

 

パトリシアが言うには、彼女が好きになった男性の名前は上里 翔流。もう今にも自殺しに樹海にGOする一歩手前だった彼を励ましていたら自分が悪魔みたいな存在に憑依されボスキャラになってしまった所、上里に物語のお姫様よろしく助けられ惚れの字になった。との事だ

 

「……おのれ上里翔流!私の可愛い可愛いパトリシアの心を奪いやがって!なんだ理想送り(ワールドリジェクター)てのは女の心も新天地(意味深)に送れるのか!?」

 

「……あのロリコンめ!まあ、そんな事よりパトリシア嬢は上里翔流をどれぐらい好きなのか教えてもらいたい」

 

「マーク!?何を言って……」

 

荒ぶるレイヴィニアを他所にマークがどれだけ上里が好きなのかと問いかける、レイヴィニアが何を言っていると止めようとするがマークが唇に指を当てて少し黙ってくれと支持する

 

(落ち着いてくださいボス、これはパトリシア嬢が上里翔流にどんな感情を向けているかチェックしているのです。もしかしたら親愛ではなく友愛かもしれません)

 

(な、成る程!流石だマーク!そうだ!何も親愛とは限らない!友愛かもしれんしな!)

 

そうまだ希望を捨てない二人、だがパトリシアの次の言葉が二人を絶望よりも深い深淵の闇へと誘った

 

「………監禁したいです」

 

レイヴィニアとマークの時が止まった、原因はパトリシアのその一言だった

 

「……なあ、マーク」

 

「なんですボス?」

 

「私は今パトリシアが「監禁したいです」て言った様に聞こえたが耳が悪くなったらしい。いい耳鼻科を知らないか?」

 

「奇遇ですねボス、私もボスと同じ言葉が聞こえました。でもきっと耳が歳のせいで悪くなったみたいなので今度一緒に耳鼻科行きましょう」

 

「?いえ、私は「監禁したいです」て、ちゃんと言いましたよ?」

 

「「嘘だと言ってよバーニィ!」」

 

二人は床に膝をついて両手で思い切り床を殴る。信じたくない、自分の妹が、ボスの妹が監禁したいですなんて言う筈がないと…だが悲しいかな、これって事実なのよね

 

「私の裸を見たんですよ?私凄く恥ずかしかったんですよ?それなのに責任も取らないとか馬鹿じゃないですか?それに上里さんには他の女の匂いが沢山しましたし…ハーレム?そんなもん なろう だけで充分です。ハーレムルートなんかありません。正妻だけで充分な筈。それに上里の服からはいい匂いがするし、あの匂いを私だけが独占したい…あぁそれなのにヒロイン多数とか今時の小説ですか……いっそ殺っちまうか」

 

「私の妹がヤンデレな筈がない」

 

眼のハイライトが消えた、ヤンデレ特有の超早口…完全にパトリシア=バードウェイはヤンデレである。ドウシテコウナッタ?

 

「……いけませんねボス、これはヤンデレ初期症状です」

 

「いや完全にヤンデレだろ」

 

「いえまだ間に合います!今から健全なカップル達を見せれば愛がどういうものかパトリシア嬢も理解する筈です!」

 

「……やってみるか」

 

まだ諦めるのは早いと叫ぶマーク、レイヴィニアは本当に上手くいくのかと訝しみながらも藁をも掴む思いでその賭けに乗る事にした

 

「で、アテがあるのか?その健全なカップルとやらに?」

 

「ええ、何組かアテがあります。そうですね最初に行くのは…」

 

 

 

所変わって第七学区の上条の学生寮にて、上条と美琴がそれぞれ、ポッキーの両端を加えて食べ進めていた…俗にいうポッキーゲームである。なお食蜂は二人の唇が当たる瞬間を写真に収める為シャッターチャンスを伺う

 

(どうしたんですかミコッちゃん?上条さんがこのまま唇奪っちゃいますの事よ?)

 

(ふ、ふにゃ…!わ、わかちぇるわよぉ、先輩のばかぁ)

 

(あぁ、いい。頬を赤らめてる美琴の顔は最高に可愛いわねぇ〜、これだけで食パン10枚は余裕で完食力なんだゾ)

 

いつも通りバカップルだった。食蜂は鼻から鼻血()が今にも流れそうだった。てか、何で目線だけで会話が成り立つんだこいつら

 

(ふ、今回も俺の勝ちだな。勝利の美酒ならぬ勝利の口付けは貰ったぜ!)

 

(あぁ、先輩に負けちゃう…で、でも先輩になら…イイ)

 

(美琴の恥じらい顔サイコー…それに上条さんもカッコいいし…眼福なんてレベルじゃないわぁ〜)

 

勝利を確信し顔をキリッとさせイケメンAAになる。それを見てドキドキしてふにゃーする美琴、もし上条が彼女の方に右手で触れてなきゃ部屋の中の家電が死んでた。それを見て思わず蕩け顔になる食蜂。上条の唇と美琴の唇が重なり合う、まさにその瞬間だった

 

「ダイナミックにお邪魔します!」

 

マークがガラス戸を破壊してエントリーした

 

「「「ふぉ!?」」」

 

驚きのあまり思わず上条と美琴ポッキーを割ってしまう、3人は驚きの目でマーク(不審者)を見るが彼は気にしない

 

「お入りください、ボス!」

 

「おう、普通にお邪魔するぞ」

 

ドーン☆とコミカルな音を立てて寮の玄関の扉を召喚爆撃で吹き飛ばし、レイヴィニア&パトリシアがご来場。吹き飛ばされた扉は上条達に命中し大きなたんこぶが出来上がる

 

「……何処が普通なんでせうか?」

 

「てか何でガラス戸割ったの?」

 

「……修理代請求していいかしらぁ?」

 

「さて、私達がここに来たのには訳がある」

 

『聞けよ人の話』

 

青筋を立てる3人を軽くスルーするレイヴィニア、これぞ彼女が永年『明け色の陽射し』のボスをやって来たからこそ培われたスリー力である(主にマークの有給をさせない為に彼の言葉をスルーし無理矢理有給をなしにする為)

 

「実はかくかくしかじかでな。説明する時間が惜しいからかくかくしかじかで理解しろ」

 

「え?お前の妹がヤンデレになったから、普通のカップルがどんなものか俺達に見せつけて欲しいだって?」

 

「そこで学園都市随一のオシドリカップルである私達を頼ってきたてワケね」

 

「成る程ねぇ、でもまさかあの上里のことを好きになるなんて物好きねぇ」

 

「いや、理解しろて言った私が言うのもなんだが…何故理解できた?」

 

かくかくしかじかで理解してしまう上条達、これも大体垣根てメルヘンが悪いんだ

 

「まあ、とにかく貴方方に普通のカップルというのをパトリシア嬢に教えて頂きたく…協力してくれませんか?」

 

「まあ、そういう事なら…単に俺達の事話すだけなら」

 

「ありがとうございます」

 

事情が分かった上条達は俺達に任せろとグーサインを出す。頼んだレイヴィニア達は本当にこいつら大丈夫かと内心思っていた

 

「パトリシアちゃん…だったか?まあ、好きな相手を束縛したいてのは分からなくもないけど…いきなり監禁は…なぁ?」

 

「……お兄さんには私の気持ちがわかりませんよ」

 

「いや分かるさ、俺だって美琴と操祈を束縛してる部分もあるしな。ほら、俺の彼女二人は美の女神の如く美しく可憐な漫画のお姫様みたいな美少女だろ?だからナンパしてくる男とかいるんだよ…まあ、全員漏れなく俺の黄金の右ストレートの餌食になったが」

 

パトリシアにそう真摯に彼女自慢をし始める上条、レイヴィニアとマークにとってはどうでもいい話だがパトリシアは興味ありげに耳を澄ましている

 

「でもさ、あんまり束縛し過ぎるのも上条さんは苦手なんですよ。束縛し過ぎて仲が悪くなって破局…なんて嫌だからな」

 

「成る程…でもナンパしてくる人達は殴ってるんですよね?」

 

「そりゃ当然だろ、人の女に手を出したんだからな。知らない男と楽しそうに話してても嫉妬するし、でも垣根達と話してても友達同士だから嫉妬はしない。まあ、束縛する=愛が重い=それだけそいつの事が大好きて事だから束縛したいて思うのは悪い事じゃない。実行するのはダメだけどな」

 

だから束縛したい、その気持ちはそれだけ相手が好きな証だといい話風に上条は言う。それに納得したのか何度も頭を頷かせるパトリシア

 

(いいんじゃないですかボス?)

 

(ああ、最初は何言ってんだこのウニ頭と思ったが…案外やるじゃないか)

 

レイヴィニアとマークはこれならパトリシアも考えを改めてくれるのでは?と期待する

 

パトリシアは次に美琴と食蜂に話しかける

 

「美琴さんと操祈さんにお一つお聞きしたい事があるんですけど…」

 

「何かしら?」

 

「答えられる範囲なら答えてあげるんだゾ☆」

 

そう二人がパトリシアに笑いかける、パトリシアも笑顔のまま口を開いた

 

「上条さんが凄いモテてて、何人か今でも二人から上条さんを寝取る(・・・)て考えてる人が何人もいる様ですが…それについてどう思っていますか?」

 

「「…………」」

 

((ば、爆弾投下しやがった!?))

 

美琴と食蜂の目から光が消える、何爆弾発言してんのこいつ!?とマークとレイヴィニアが冷や汗をかき始める

 

「……あ、うん…そうね……私達から先輩を寝取ろうとする奴がいたら…………………殺すわ」

 

(シンプルな殺意!)

 

「何言ってるのかしらぁ?私達と上条さんの愛という絆力は切れないのよぉ〜でも、もし仮にそれが切れちゃったら………うふふふ☆」

 

(怖えよこの女!)

 

光なき目でそう呟く美琴と食蜂、それを見てドン引きするマークとレイヴィニア

 

「もし上条さんが他の女の所に行ったとしたら…お二人はどうしますか?」

 

「「先輩/上条さんに夜這いして既成事実を作って、私達の事しか考えられない様に調教する。もう私達だけでしか満足できない体にする」」

 

((もうやだこの超能力者(レベル5)))

 

垣根といい、こいつらといい超能力者はまともな奴はいないのかと嘆くレイヴィニアとマーク。一方そんなヤバい発言を聞いた上条は…

 

「…二人ともそんなに俺の事を…涙でそう」

 

((何でお前は感動の涙流そうとしてんの!?))

 

感動のあまり泣いていた、こいつもこいつでヤベー奴である

 

「ほらねお姉さん、マークさん。普通のカップルでも私と同じ事を考えるですよ」

 

「………次のカップルの所に案内しろマーク!こいつらを選んだのは間違いだ!」

 

「はいボス!こんなヤンデレカップルを選んだ私が悪うございました!」

 

そう行ってマークはタロットカードを投擲、隣の部屋の壁を突き破ってマークはパトリシアを脇に抱えてレイヴィニアと共に立ち去っていく

 

「うにゃー!?部屋の壁が!?」

 

「おーなんだなんだー?!」

 

隣からシスコン軍曹と妹メイドの戸惑った声が聞こえてきた

 

「……ガラス戸と玄関の扉、そして壁まで破壊された……ふ、不幸だ」

 

 

マーク達が次に訪れたのは小萌とインデックス達が済むボロアパート、小萌の部屋の隣の部屋にいるエツァリ達に会いに来ていた

 

「最近エツァリさんと妹達(シスターズ)である17600号と付き合ったと聞きます。彼らなら普通のカップルらしさを見せてくれる筈です」

 

「だが妹達とは御坂美琴のクローンなのだろう?さっきのヤンデレさもあるかもしれない」

 

「クローンだからと言って全員同じ性格になるとは限りません。彼方のア○トラの登場人物達全員に怒られますよ」

 

ピンポーンと呼び鈴を鳴らすマーク、中からパンツ一丁のテクパトリが現れる

 

「フルティンかと思ったか?残念履いてますよ!」

 

「煩え、黙れ変態………まあいい、早くエツァリと17600号を呼んでくれ。二人に用があって来たんだ」

 

レイヴィニアがエツァリと17600号を呼ぶ様にいうとテクパトリは少し困った顔をする

 

「困ったな…あいつらは新婚旅行にグンマー帝国に行ったよ」

 

「「カップルじゃなくて新婚さんだった!?」

 

「わぁ、結婚おめでとうございます」

 

エツァリと17600号はグンマー帝国に新婚さんいらっしゃいしていた

 

「ちょっと待て待て待てぃ!結婚!?知らなかったぞ!?いつの間にあいつら大人の階段を一方通行(アクセラレータ)してたんだ!?」

 

「まあ、身内だけの小さな式だったがな…まあ身内ていっても17600号の妹達(姉妹)が20000人以上が来たんだけどな(笑)」

 

「小さな式てレベルじゃないですよね!?20000人とか収まり切れる結婚式場ないでしょう!?」

 

いつの間にか恋愛のABCのAどころか結婚(E)に達していたエツァリ達。まあ、妊娠(D)閨事(C)愛撫(B)はやっていないが

 

「てな訳でエツァリと17600号は今はいない…帰ってくれ」

 

そう言ってパタンと扉を閉めるテクパトリ

 

「仕方ありません、次のカップルの所に…」

 

マークが次の所に連れて行こうとした、その時だ。小萌の部屋の扉が開きインデックスとステイルが現れる

 

「ステイルー早く早く!早く昼ご飯食べに行くんだよ!」

 

「やれやれ…焦らせないでくれインデックス…ん?君達は確か…」

 

ステイルがマーク達がいる事に気づく

 

「確か明け色の陽射しの人達だったかな?何してるの?そんな身内がヤンデレになって困ってる顔してどうかしたのかな?」

 

「いや、どんな顔だ。てかよく分かったな」

 

「悩み事かい?神父として聞いてあげようか?」

 

「それが実は……」

 

マークがかくかくしかじかで二人に説明する

 

「成る程……まあ、愛て言うのは深いほど重いからね。ヤンデレになってしまうのは仕方ないかも」

 

「だが刃傷沙汰は不味いからね。神父である僕とシスターであるインデックスが導いてあげよう」

 

髪を染めてバーコードを刺青して、チャラチャラした格好をしてタバコを吸っている不良神父と暴飲暴食のイビルジョーこと半人前シスターに導かれたくなどないが状況が状況な為マークはあえて何も言わず二人を頼ることにした

 

「いいパトリシア?愛ていうのはね、与えてもらうだけじゃなくて与えるものなんだよ」

 

「与える……もの?」

 

「うん、愛を与えてくれる人は同じくらい愛を貰ってるの。親切な人ほど皆に好かれる。つまりそれだけ愛されてるて事なんだよ。多分かけるは皆に優しいから好かれるんだろうね」

 

「でもパトリシアはかけるの愛は独り占めにしたいんだよね?自分一人だけ愛してほしいんだよね?」

 

「………はい」

 

インデックスは目を軽く閉じながら祈る様に両手を重ねながら優しく説教する様に言い聞かせる

 

「それは悪い事じゃないんだよ、それだけパトリシアはかけるが好きて事なんだよ。でもね、愛ていうのは必ずしも一つじゃないんだよ」

 

「え………?」

 

「友愛、博愛、親愛、家族愛、兄弟愛。師弟愛…そして恋愛。世界にはいろんな愛があるんだよ。例えばパトリシアは男女の愛としてかけるが好きだけどレイヴィニアの事はお姉さんとして好きだし、マークは頼りになる大人として好きだよね?でもそれは全部同じ愛なのかと言われれば違う、でしょ?」

 

「……はい」

 

インデックスはニッコリと笑う、まるでその微笑みは絵画の中の聖母の如く

 

「なら大丈夫だよ、かけるは確かに他の子の事が好きかもしれない。でもそれは男女の愛ではなく友愛、仲間としての愛だよ。義妹は勿論家族愛…だからパトリシアが勇気を出して告白すればかけるの男女の愛はパトリシアが独り占め出来るんだよ」

 

そうパトリシアに言い聞かせるインデックス、レイヴィニアとマークは初めてインデックスがシスターなんだなて気づいた。ステイルは想い人の立派な姿を見て泣いた

 

「………おぉ神よ、彼女こそ天使なのですね」

 

「もう、大袈裟だよ。人を導くのがシスターなんだから」

 

跪き天に祈りを捧げるステイル、大袈裟だよと顔を少し赤くするインデックス

 

(これはやったんじゃないですかボス?)

 

(ああ、そうだな。最初はダメだと思ったがやるじゃないかシスター)

 

インデックスのお陰でパトリシアも心を改めてくれるかもしれない、マークとレイヴィニアはそう期待を込めた目でパトリシアを見る

 

「……つまり、夜這いして無理やり貞操奪えば上里さんのハートをキャッチ出来るて事ですね?」

 

「「さっきの話をどう聞いてたらそうなるんだぁぁぁぁぁ!!?」」

 

「………ごめんレイヴィニア、マーク。私の力じゃ彼女の愛は止められないんだよ」

 

いくら聖女の言葉でも、愛は止められない。そう恋とはいつでもハリケーンなのだから

 

「そうと決まれば早速睡眠薬と縄を用意しないと…ふふふ、でも愛の種類は一つじゃない…か、それを聞いて安心しました。なら他の奴らは私と上里さんの新婚生活を見せつけて血涙を流させてあげましょう」

 

「や、やったぞインデックス!刃傷沙汰は避けられそうだ!ヤンデレからメンヘラにもなったしこれでノー問題だ!」

 

「いや、メンヘラもメンヘラでヤベー事には変わりないんですけどね!?」

 

おめでとう!パトリシアはヤンデレからメンヘラに進化した!

 

「ごめんなんだよ…未熟な私じゃ彼女を救えないんだよ…情けない私を許して欲しいんだよ」

 

「い、いやこちらこそ無理な頼みですまん。他を当たるから気にしないでくれ!おい行くぞマーク!」

 

「はい!今度また菓子折りを持ってきますので!」

 

ピュ〜と風の如く立ち去るレイヴィニア達、落ち込むインデックスにステイルがポンと彼女の肩を叩く

 

「……インデックス、寿司を食べに行こう。勿論、回らない方だ」

 

「………いいの?」

 

「ああ、君が喜ぶのなら」

 

「………嬉しい」

 

回らない寿司屋に連れて行くとステイルが言うとインデックスは頬を緩める。そんな彼女を見て優しげに笑うステイル。その後彼の財布は氷河期を迎え小萌と神裂に頭を下げて小遣いを前借りする羽目になる

 

 

 

次にマーク達が訪れたのはデート途中の削板とアリサだ

 

「それで私達に会いに来たんですか?」

 

「たった一人の男を一途に想うなんてトンデモねえ愛情(根性)だな嬢ちゃん!」

 

愛情と書いて根性と読む漢 削板軍覇、学園都市の歌姫である鳴護アリサ。もうこの純粋無垢なカップルに頼るしかないとマークは決意する

 

「どうかお二人の力を貸してはもらえないでしょうか!このままではパトリシア嬢はメンヘラのままなのです!」

 

「私からも頼む。妹がヤンデレだったりメンヘラだったりすると…上里の奴と付き合うにしても後々困るだろうからな」

 

そう頭を下げるマーク、珍しく他人に頼み込むレイヴィニア…そんな二人に削板が言葉をかける

 

「別にメンヘラのままでもいいんじゃねえか?」

 

「私も別にそのままでいいと思うな」

 

「「……は?」」

 

「いや、そんなけ上里の奴を愛してるてわけだろ?ならメンヘラでもいいじゃねえか。そこに愛があるならな、そんな愛をお前らは否定するのか?」

 

メンヘラのままでいい、そう言った削板とアリサに驚愕の目を向けるマークとレイヴィニア

 

「愛てもんは人それぞれだ。それを否定する気はねえ。だがもし、嬢ちゃんが間違った方向に行きそうになったら姉ちゃんであるお前が止めればいい…それが姉妹てもんだろ」

 

普段根性しか言わない馬鹿である削板が真面目な顔でそう告げる、歪んだ愛のままでもいい、ただそれが間違った方向に行きかけたら止める。それが姉なのだと

 

「それにパトリシアちゃんも上里君の事が好きなら、こんな所で道草食ってないで上里君の所へ行って告白しちゃいなよ」

 

「!?」

 

「恋愛なんて早い者勝ちだよ、速く告白したもん勝ち。そしてら他の女の子達は上里君に手が出せなくなるんだから」

 

「な、成る程…」

 

「それに男なんて皆ロリコンて聞いた事があるから、パトリシアちゃんみたいな可愛い女の子が上目遣いで「お兄さん」呼びをしたら一発で即堕ちだよ。当麻君や帝督君だって付き合ってる子は年下だし、一方通行君もどうせロリコンだし。だから上里君もロリコンな筈だよ。あ、軍覇君はロリコンじゃないからね」

 

アリサもアリサで笑顔でパトリシアを諭す、確かに理が叶っているがその言い方はどうなのだろうか

 

「さあ!根性を出す時だぜパトリシア!勇気を出して上里に告白するんだ!安心しろ、お前なら出来る筈だ!」

 

「他の女の子に取られたくないのなら自分が積極的にアタックしなきゃ!大丈夫!パトリシアちゃんならきっと上手く行くよ!」

 

((なんで告白する流れになってんだ!?))

 

いつの間にかパトリシアが上里に告白する流れになっている事にツッコむマークとレイヴィニア

 

「…………分かりました、私……今から上里さんに告白しに行きます!」

 

((お前はお前で、なんで赤紙で軍隊に召集された兵士みたいな顔をしてんだよ!))

 

覚悟を決めた顔でパトリシアは強く頷く、それはまるで死地に向かう戦場の兵士の如く

 

「待っててください上里さん!今から貴方を、私のものにします!」

 

「頑張れよパトリシア!負けんじゃねえぞ!」

 

「応援してるからね!」

 

「「いや、ちょっと待てぇぇぇぇ!!」」

 

走って上里がいる病院まで向かうパトリシア、そんな彼女を追いかけるマークとレイヴィニア、3人に手を振る削板とアリサ

 

 

第七学区のとある病院のとある病室の一室にて、上里はリンゴの皮をペティナイフで剥いていた

 

「ほら、うさぎりんごだ」

 

「わあー、ありがとうお兄ちゃん」

 

「ありがとうございます上里君」

 

兎の様に見えるリンゴを去鳴と宛那に渡す上里、二人は笑みを浮かべてリンゴを咀嚼する

 

「皆元気になったみたいで良かったよ」

 

「まあね〜、こればっかりは私達の命を繋ぎとめてくれた冥土帰し先生と僧正さん達に感謝だね〜」

 

「全くだ」

 

そう楽しく談笑する3人、そんな時勢いよく扉が開かれパトリシアが病室に入ってくる

 

「「「!?」」」

 

「……………」

 

ビクンッと驚いた顔をする3人とキッと上里を睨んでいる様な目を向けるパトリシア、そのまま無言で上里達の方へと歩みを進める

 

(な、なんだ…!?怒ってるのか?!ま、まさか以前裸を見た事をまだ怒ってるのか!?)

 

上里は何をされるのかと恐怖でガクガクする、パトリシアは無言で上里に近づき顔を近づけ両肩に両手を置く。彼女の両目が上里の両目を捉える

 

「………上里さん」

 

「は、はい!ごめんなさい!あれは事故なんです!だからせめて一発で許してくだ……」

 

ビクビクしながら上里が許してください、そう言おうとした瞬間、上里の唇がパトリシアの唇で塞がれた

 

「ーーーーッ!!!?」

 

「〜〜〜〜〜〜///」

 

「「おぉー」」

 

キスされたと理解した上里は目を見開く、パトリシアは顔を赤くする。去鳴と宛那は目を輝かせてその光景を見入る

 

「…………」

 

「ぱ、パトリシア……?な、何を…?」

 

黙ったまま上里の唇から自身の唇を遠ざけるパトリシア、未だ困惑する上里は困惑しながら何か言おうとするが吃ってしまう

 

「………うぅ」

 

(えぇ!?泣き始めた!?何故に!?)

 

暫くパトリシアは無言で上里の顔を見ていたが急に泣き始める、それに驚く上里

 

「あーあー、泣かした泣かしたー、いけーないんだいけーないんだ。先生に言ってやろーと」

 

「上里君……最低です」

 

「すまない少し黙っててくれ二人共!ど、どうして泣いているんだ!?」

 

茶化す去鳴と冷たい眼をする宛那、上里は慌てながら何故泣いているのか尋ねる

 

「……だ、だって私が勇気だしてキスしたのに何の反応もないから…脈がないのかと思って」

 

「え……?それはどういう意味…」

 

「……好きです、私は、貴方の事が……上里さんの事が大好きです。だから、だから私と付き合ってください!」

 

パトリシアの一世一代の告白を聞いて上里は眼を見開いた、パトリシアは身体を震わせる。上里からの返答を聞きたい。でも「ごめん」と言われるかもしれないから聞きたくない。でも聞きたい。そんな相反する考えが彼女の頭の中を支配する

 

「……………」

 

上里は彼女の告白を聞いて…何も言わなかった。パトリシアはダメだったかと目尻に涙を浮かばせる

 

「……ぼくは誰とも付き合った事がない、そもそも誰かを本気で好きになった事がない」

 

「……?」

不意に、上里がそんな事を呟き始める、キョトンとするパトリシアを他所に上里は言葉を続ける

 

「それにぼくはいろんな女の子達に好意を向けられてきた、ぼくはそんな女の子達の好意を偽りのものと切り捨ててきた。そんなぼくに誰かと付き合う権利はないかもしれない」

 

でも、と上里は口を開く

 

「ぼくが全てを諦めて、死のうと考えていた時、きみがぼくを助けてくれた」

 

理想が消え、生きる気力がなくなり死のうと思っていたあの時。上里はパトリシアに救われた

 

「ぼくを助けてくれたきみを守ろうと思った、それが何の感情なのか今でもわからない…だから、一緒にこの気持ちが何なのか考えてくれないか」

 

「………それって」

 

上里がパトリシアに手をゆっくりと差し出す、その言葉の意味を理解しパトリシアは涙を流した。無論、悲しい涙ではなく歓喜の涙だ

 

「ぼくなんかでよければ喜んで。それにきみみたいな可愛い子ならぼくも嬉しいよ…周りからロリコン扱いされそうだが」

 

「…………上里さんの馬鹿」

 

上里はそう言って微笑んで、より一層顔を赤くしたパトリシアは上里の胸に自身の顔を埋める。そして照れ隠しかポカポカと軽く上里を両手で軽く殴る

 

「……今日はお赤飯だね〜」

 

「おや、お兄ちゃんラブな君のことだから怒り狂うかと思ってけど…平然としているね」

 

「いや〜確かにお兄ちゃん取られたのは悔しいよ?でも、誰と付き合うかはお兄ちゃんの自由だし、お兄ちゃんが幸せならそれでいいよ」

 

「成る程、同感だ。上里君が幸せなら私もそれでいいしね。しかし、あの時の女の子と付き合うとは…まさか上里君はロリコン…?」

 

素直に兄を祝福する義妹(去鳴)とロリコン疑惑を向ける同級生(宛那)。ともかく、二人はパトリシアと上里がくっついても平然としていた…彼女達(・・・)は、だが

 

「……で、宛那さん。後ろのあいつらどうする?」

 

「……それが問題だよね」

 

そう二人は病室の扉へと視線を向ける、その視線の先にいたのは……

 

『graaaaaaaaa………!!!』

 

某汎用人型決戦兵器の如く、獣化第二形態(ビーストモード)と化した上里勢力の女子(敗北者)達が四つん這いで扉の向こうから上里に抱きつくパトリシアを睨んでいた

 

『graaaaaaaaa……!!こ、ろす………殺すぅぅぅぅぅぅ!!!私の大将/上里君/上里様を奪う奴は粛清だaaaaaaaaaaaaaaa!!!!あのクソガキがぁaaぁぁaぁaぁaぁaaぁaaaッ!!!』

 

((……私達が上里君/お兄ちゃんとパトリシアちゃんを守らなきゃ))

 

今すぐパトリシアの喉笛に噛み付いて噛みちぎらんばかりの形相の獲冴達。自分達が二人の恋路をサポートしないとなと決意する去鳴と宛那。上里とパトリシアの恋路は始まったばかりである

 

 

 

 

「……姉の知らないところで妹は成長するんだなぁ、お姉ちゃん少しショック」

 

「……それを乗り越えて大人になるんですよボス、いい加減妹離れしましょう」

 

「というか姉より先に妹が彼氏を作ってしまった件について」

 

「……安心してくださいボス、私は年齢=彼女いない歴ですから」

 

「……自分で言って虚しくないのか?」

 

「……私も彼女が欲しいよ、ちくしょう。何だあいつロリコンかよ。私にも素敵な彼女が欲しい」

 

「……愚痴なら聞いてやるさ、シンデレラ片手にな。部下の悩みを聞くのもボスの役目だ…奢ってやる」

 

「……一生ついて行きますボス」

 

そんなコントじみた魔術結社のボスとその部下の会話があったそうな

 

 

 

 

 

 

 

 

 




上里君はロリコンじゃないよ、偶々告白されたのが幼女だっただけ!(人はそれをロリコンと呼ぶ)。でも男なんて皆ロリコンでしょ?(偏見)。今時のヒロインなんて殆ど幼女だし(作者が好きなロリ系キャラ とあるのレイヴィニア、SAOのシリカ、隣の吸血鬼さんのソフィー・トワイライト、終わりのセラフのクルル・ツェペシ、ブラック・ブレットのティナ、りゅうおうのおしごと!の夜叉神天衣、Z/Xの各務原あずみ、ゆゆゆの樹ちゃん…その他多数。勿論ロリキャラ以外も好き)皆さんも幼女好きですよね?

さて、次回から漸く反転物質 編スタート。次回からギャグと戦闘、シリアスが混じり合う予定です

次回もお楽しみに!
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