そう言えば昨日SAO四期を見てリビアの声の人がゆゆゆいの雪花ちゃんで驚いた、シャスターさんの声の人もアックアで驚いた。それだけです
とある女がいた、彼女はとある優秀な科学者の一族の生まれだった。彼女は幼い頃から『諦め』てばかりの人生だった。こんな歪んだ性格をしているから友達が作れない。だから『諦め』た、科学にしか興味がない性格だから恋人が作れない、だから彼女は全てを『諦め』た
彼女は色々なものを『諦め』た。自分でもうんざりするほど色々な事を『諦め』、相手を『諦め』させる『諦め』のプロフェショナルとなった。彼女には『諦め』しかなかった。それしか出来ない自分に心底呆れ、一生このままなのだと『諦め』ていた。そんな時に彼女は彼と出会った
彼は彼女が能力開発した少年だった、能力発現時から
ーーーいつかこの子を
そう彼女は決意したのだ、例え人の道に反したとしても…絶対に、その願いだけは『諦め』ないと
十一月の中旬、一端覧祭の準備期間。その休憩時間に垣根達はファミレスに集まり昼食を取っていた
「いやー、しっかし驚いたな。まさか垣根の方から潤子ちゃんに告るなんて」
「普通は男子から告ると思うぜ?お前らみたいに女子から告られるなんて余程のイケメンしかされないんだよ」
「だがこれで帝督も俺達と同じリア充の仲間入りだな!ようこそ俺達の世界へ!」
上条が揶揄う様に笑い、垣根は自分のやり方が普通なのだと常識を語り、削板はリア充の領域へようこそと笑う
「潤子先輩もようこそ私達リア充の世界へ、リア充の世界では私達がリア充の先輩として後輩である潤子先輩に手取り足取り教えてあげるわ」
「わたくしが後輩……ですか。ふふふ、ではご教示宜しくお願い致しますね、女王、御坂さん」
「まあ、潤子先輩の垣根さんに対する愛情力なら教える事は何もないと思うんだけどねぇ〜」
美琴と食蜂は潤子を挟み込む様にそれぞれ彼女の左右に座り、揶揄う様に彼女の肩を軽く肘でこつく。照れ照れと顔を少し赤く染めながらニコニコと笑う帆風
「は、恋人なンざいねェ俺達に対する当てつけのつもりかァ?」
「浜面に告白できない私に対する当てつけかこの野郎」
このメンバーの中で未だ恋人がいない一方通行と麦野は嫌味か、と、頬杖をしながらジト目を向ける。それを見て垣根はニヤッと笑う
「おんやぁ?仕上の事が好きなのに告白できないヘタレむぎのんと同居人兼弟子の少女に恋心抱いてるロリコンが何かほざいておりますなぁ〜?」
「「喧嘩売ってんなら言い値で買うぞゴラ」」
「所詮二人は敗北者じゃけぇ、一生告白できず独り身で過ごすのがお似合いじゃ。ふぉほほほほ!」
「「よし、フライドチキンにしてやる」」
「ステイですわ、お二人共。落ち着いてくださいまし」
ムカつく笑顔で挑発する垣根、青筋をピクピクさせながら麦野と一方通行は能力ぶち込んでやろうかと考える。それを宥める帆風
「帝督さんも挑発しないでください、この二人煽り耐性低いんですから」
「えー?そんなこと言われてもていとくん分かんないなー?」
「…………帝督さん?」
帆風は垣根を諌めるがあくまで巫山戯る垣根、すると帆風は声色低くして彼の名を呼び垣根がビクッとする。上条達も帆風のそんな声を聞いてビクリとする
「……挑発しないでください、分かりましたね?」
「…………ハイ」
ニッコリ笑顔でそう呟く帆風、垣根は片言で返事を返した
「……付き合い始めて潤子が結構怖い一面を見せる様になった件について」
「当たり前ですわ、そうでもしないと帝督さんの暴走を諌められませんし」
垣根はコットンキャンディーソーダを啜りながら呟き、帆風は当然だとシュークリームを咀嚼しながら返す
「……ん?お前ら呼び方変わったのか?垣根は潤子ちゃんから"潤子"に変わったし、潤子ちゃんは垣根さん呼びから"帝督さん"呼びになったんだな」
「まあな、付き合ったんだからちゃん付けの必要ねえし」
「垣根さんていうのも他人行儀ですし…え、変ですか?」
「いや別に…新鮮だと思っただけだよ」
上条が垣根と帆風がそれぞれの呼び方を変えたことに気づき、それを指摘する。それを聞いて麦野がいい悪戯を考えたと言わんばかりに笑みを浮かべる
「なぁ、お前らさ……恋愛のABCて何処まで進んでる?」
「ぶほっ!?」
麦野のその問いに帆風は飲んでいた紅茶をマーライオンの如く噴射した、それが削板の顔面にジャストミート。ゲホゲホと咳き込みながら顔を赤くする
「な、な、な、なぁ!?」
「なぁ教えてくれにゃーん?お前ら何処まで進んだのかにゃーん?当然キッスはしたわよねぇ?」
「へェ〜俺も気になるぜェ。教えてくれませんかねェていとくーーーーンッ!」
(こいつら、親戚のおっさんみたいな絡みだな)
ニヤニヤと悪どい笑みを浮かべる一方通行と麦野、帆風ははわわ!と慌てながら何を言おうかと思考を巡らせる
「えっと、その、ええっと、あの、わ、わたくし達わぁ……」
(ふふふ…いいわね、この慌てっぷり。愉悦だわ)
(くけけ、この慌てぶり……イイねェ最高だねェ!さあ、ていとくンはどんな反応を見せてくれるンでしょうかねェ!?)
「子供に見せられない笑み浮かべてんぞお前ら」
オーバーヒート瞬前の帆風を見て悪魔の如き笑みを浮かべる一方通行と麦野、それを見て呆れ顔の上条達。そんな中垣根は平然と口を開く
「え?俺達が何処まで進んだか?んなもん、ABCを特に超えちまってるよ」
『!?』
「か、帝督さん!?」
ABCを超えている、垣根はそう言うと一同は唖然とする、それを聞いて帆風は顔の赤いまま垣根を見入る
「え、ABCを超えてるて…ど、どう言う意味だていとくン!?」
「そのままの意味さ、俺と潤子は恋愛のABCなんか付き合って初日に全部済ましたんだよ」
『な、なんだってー!?』
「ちょ、帝督さ……!」
ABCなど付き合って初日で全て達成した、と豪語する垣根。全員が驚く、帆風は何か言いたげだ
「もう潤子の身体の事なら隅々まで知ってる…そう、本人以上にな」
「か、垣根……お前ってやつは」
「今では何処を弄れば一番喜ぶかも把握してる、どんなプレイが好きかもな」
『そ、そのプレイとは!?』
本人以上に身体の事を理解していると、手をわちゃわちゃさせながら答える垣根、それを聞いて上条達はゴクリンコしながらどんなプレイなのかと質問する
「ふ、そのプレイはな…………」
垣根は勢いよく目を見開く、その勢いのまま言葉を放った
「鏡プレ…「言わせません!!」ひでぶ!?」
帆風のローキックが垣根の腹部に命中、垣根はぐえぇと呻き声を上げて沈黙した
「嘘を言わないでください、嘘を!まだAしかしてないでしょう!?どうしてそんな見栄をはるんですか!?有る事無い事言って恥ずかしいです!」
「ほ、本当は目隠しか言葉攻めか悩んだんだが…鏡の方が変態ぽいかな、て思って」
「シャラップですわ!」
今まで垣根が語ったのは嘘だった様だ。本当は垣根と帆風はAしかやってない
「なんだ、まだ童貞とくンのままかよ。つまんねェな」
「黙れアー君、ロリコンに言われる筋合いはない」
「はっ、童貞がカッコつける程寒いもんはねぇにゃーん」
「黙れBBA、一人寂しく部屋でオナってろ」
煽る一方通行と麦野、そんな二人に中指を突き上げる垣根。また喧嘩になりそうなので美琴が帆風に話題を振る
「でもAしかしてないてのが意外。チャラ男ていうか、女遊びしそうな外見と中身なのに」
「泣くぞミコッちゃん」
「いいえ、帝督さんはヘタレですから手を出さないのではなく、手を出すのに戸惑う人なんです」
「潤子、余計なこと言わないで、お願い」
帆風が垣根はヘタレだと言うと垣根が言わないでくれと言うが時既に遅し、いい事を聞いたと全員悪い笑顔を浮かべる
「へぇー?垣根てヘタレなんだー?いつも俺達にエロい事しねえの?て言ってくる癖に自分はヘタレなんだー?そーなのかー」
「すご〜い!君はヘタレのフレンズなんだね!」
「ヘタレ力が上条さんに感染るから近寄らないでくれませんかぁ」
「ヘタレ菌が感染っちまうなァ、こりゃベクトル反射バリアしねェとな…バリア、バリア!」
「今日からお前は垣根帝督じゃなくて、ヘタレ帝督だにゃーん」
「頑張れよヘタレ!あ、すまん間違えた!垣根!」
「…うわーん、潤子ぉ。皆がいぢめてくるのぉ〜」
「て、帝督さ……!?え、えへへへ」
全員の一斉悪口放射に垣根がうわーんと、帆風の胸に抱きつく。彼女の豊かな胸に顔を埋める垣根に垣根に抱きつかれて人前に出せない顔をする帆風…それを見て上条達は若干引いた
「えへへへ……帝督さんが私に甘えて…えへへへ、帝督さんが私に甘えてきてくれたぁ〜うへへ」
「…………ふ」
「おいこいつ確信犯だぞ」
トリップする帆風に彼女の胸に埋もれて笑みを隠す垣根、こいつわざとだぞと麦野は確信した
「いや〜、やっぱり潤子は優しいなぁ〜、やっぱ俺の彼女が一番可愛い」
『……あ"あ?』
(あ、地雷踏みましたわ)
垣根の言った一言によって上条、削板、一方通行がブチギレる
「何言ってんだ垣根?潤子ちゃんが一番可愛い?まあ、確かに可愛いかもしれないな…だが、一番は美琴と食蜂だ。異論は言わせない」
「アリサが一番可愛い、それが唯一の答えだ。有無は言わせない」
「何ほざいてるんですかねェこの三下供はァ?俺のエステルは凄えぞ。努力家だし、真面目だし、可愛いし、巨乳だし。はい論破」
「………あ?何言ってやがるテメェら。俺の潤子が一番に決まってんだろ。潤子はなぁ、神が作った最高傑作なんだよ」
彼女自慢を始める垣根達、全員自分の彼女こそが至高だと考えを曲げない
「えっと……先輩?落ち着いて…」
「そ、そうだぞ上条さん…」
「二人は黙ってろ、この巫山戯た
「て、帝督さんも落ち着いて……」
「潤子は可愛いだろ、お前らの彼女よりもな」
「は、美学が足りねェな。教えてやるよ、俺の愛弟子の凄さをよぉ」
「アリサと俺の愛をその身体に物理で教え込んでやろう!」
帆風達が止めようとしても彼らは止まらない、譲れないものの為に彼らが止まる事はない。凄まじい形相で睨みつける垣根達。今にも能力を発動して殺し合いが始まり、ファミレスを半壊しそうな雰囲気だ
「あ、見つけたわよ!早く学校に戻って一端覧祭の準備を手伝いなさ……ごめんなさい、ここは悪鬼羅刹の集会だったみたいね」
「おっすカミやんに先輩!可愛い彼女を連れて何をやっているのかにゃ…すまん、ここは悪魔の集いの場だったみたいだぜい」
「なんやカミやん、こんな所で彼女連れ込んでたんかいな!なら、ボクも愛愉ちゃんを連れて…すんまへん、ここは地獄の悪霊の集合地みたいやったわ」
吹寄達が上条と一方通行を連れ戻しに来たが、垣根達の顔を見て頭を下げた
「なあなあむぎのん、カミやんどうしたん?滅茶苦茶怖いねんけど」
「むぎのん言うな、なんか誰の彼女が一番可愛いかて言い争ってるのよ」
「うわ、何よそのショボっい喧嘩」
「いやショボくはないぞ吹寄、自分の彼女が一番可愛いと思うのが彼氏て奴なのさ」
「あー、それは分かるわ。ボクも愛愉ちゃんが一番可愛い彼女だって無意識に思ってるからなぁ」
「……恋人がいない私に対する当てつけかしら?」
そうほざくシスコン軍曹と青ピ、それを聞いて当てつけかと二人を睨みながら言う吹寄
「俺の潤子の可愛さは世界一…いや宇宙一だ!性格もよし!スタイルもよし!それに強い!どう見ても最高の俺の嫁だろ!だか潤子がNo. 1!」
「何言ってるんですかこのメルヘンは!どう見ても俺のマイラブリーエンジェル 美琴&操祈が銀河一可愛いだろうが!いい加減にしろ!」
「ほざきやがれ三下ァ!エステルはドジっ娘、ポンコツ系、アホの子、羞恥心ゼロ、金髪巨乳、忠犬、弟子…魅惑的な要素てんこ盛りなンだよォォ!!」
「俺のアリサはとにかく可愛い!可愛いとしか言えない!何故なら可愛いのが事実だからだ!可愛いを擬人化したのがアリサなんだ!」
そう言って能力なしで殴り合う四人、もやしな一方通行はボコスカと殴られていた。反射?幻想殺しと常識が通用しない奴と根性馬鹿には無意味なのです
「あー、もう先輩たら何やってんのよ」
「もう、恥ずかしいんだゾ」
「男て本当に馬鹿だよな」
「あ、あはは……」
呆れ顔な美琴と食蜂、麦野。苦笑いの帆風…そろそろ仲裁に入ろうかと思いかけたその時だ。垣根の携帯の着信音が鳴り響く
「……あ?んだよいい所なのによぉ」
垣根は片手で掴んでいた
「はーいもしもしー。こちらていとくんです。あ、脳幹先生?おう、今暇ですが何かー?」
ぐりぐりと上条の頭を足で踏みつけながらそう返事する垣根、ついでにとテーブルにあった飲みかけのお冷やを削板と一方通行にぶっかける。反射?お冷に未元物質を入れたから反射できない
「え?緊急事態?いや俺一端覧祭の準備があるんすけど…」
そう気怠げな顔をする垣根だが…次の瞬間表情が変わる
「……それは本当か脳幹先生?」
「………?帝督さん?」
気怠げな顔から一転、表情を引き締める垣根。声色も巫山戯た感じから真面目に変わる。その変化を見て何かあったのだと帆風は感づく
「……チッ、分かった。すぐ行く……悪いなおでこDX。当麻達暫く借りるぞ」
「え?」
吹寄の返答を待たずに垣根はそのままファミレスの出口へと歩み始める。会計を済まし店を出る垣根…慌ててそれを追いかける上条達
「おい待てよ垣根!?何があったんだ?!」
上条がそう叫ぶと垣根は歩みを止める、そして無表情で上条達の方に振り向くとゆっくりと口を開く
「………あの女が、
『…………………!?』
木原病理が学園都市に侵入した、それを聞いて目を見開く上条達
「……あの人がまた……学園都市に?」
そう冷や汗を流しながら呟く帆風、上条達も全員事の重大さに気づき、顔を引き締める。何せ全員一度は病理に完敗しているのだ、気を引き締めるの当然だろう
「あの女が何をしに来たのかは分からねえ、だがどうせロクでもない事に決まってる」
そう断言する垣根、帆風も頷き返す。病理は決して放置していい存在ではない
「……一体、彼女は学園都市に何をしに来たのでしょう……?」
そんな帆風の問いに誰も答える事は出来なかった
第十学区、スキルアウトも立ち寄らない外れの路地裏で戦闘があった。木原一族とグレムリンの魔術師達が共闘し木原病理との交戦を始めたのだ。相手は一人、対してこちらは十数人。誰がどう見ても学園都市側の方が有利だった…のにも関わらず勝者は車椅子に座った女だった
「残念でしたね〜、皆で力を合わせれば病理さんに勝てるとでも?そう言う熱血系はマジで寒いです」
病理はそうケラケラ笑う、思いだけでは自分に勝つ事など出来ないとでも言いたげに
「く、そが………!!」
数多はそう罵言を吐く、病理と戦った者達吐く全員猛者揃いだった。木原一族からは体をサイボーグ化させた木原那由多、木原一族最年長の一人 木原幻生、幻覚のエキスパート 木原乱数、超電磁砲の威力を模した駆動鎧を装着したテレスティーナ=木原=ライフライン、数々の思考パターンをインプットした木原円周、そして格闘戦のプロ 木原数多。並みの軍隊ならたった一人でも壊滅しているほどの強さを誇る精鋭揃いだ
魔術師側も勝るとも劣らない凄腕揃いだった。乱数と同じく幻覚使いのウートガルザロキ、ディベートの達人シギン、現存する黒小人の一人 マリアン=スリンゲナイヤー とその相方 ミョルニル、聖人とワルキューレの
だが誰一人も病理には勝てなかった、彼女の背から出現した黒い翼の前には無力だった。トールも全能の力を引き出す前に不意打ちで倒され、あのブリュンヒルドさえ撃破されてしまった。数多の格闘術も未元物質と同じ硬度を誇る
「さてさて〜寄り道はここまで。私は私の目的を完遂させるとしましょう」
「も、く……てき、だと?テメェ……一体、何をしでかす気だ……?」
「そうですねぇ…強いて言うなら数多さん、貴方と
「あ……?俺と……似た様な、事…だと?それはどういう…」
「無駄話もここまで、ではさようなら〜」
数多が彼女の真意を聞こうとするが彼女はそれに応じず、その場から車椅子を動かして立ち去ってしまった
「……くっ、狂人の思考が俺に理解できるわけねえか…取り敢えず連絡を…」
唯一この中で意識がある数多は携帯電話を取り出して脳幹に連絡を取る
「……脳幹先生か?悪い、全滅しちまった。回収班頼めるか?それと第一位の野郎に連絡をした方がいい。あの女を倒せるのは…あのガキだけだ」
それだけ言うと数多は通話を終えて、地面に倒れたまま携帯をしまう
「……はぁ、ダッセェな俺。一方通行にカッコいいとこ見せたかったのによぉ」
「脳幹先生の話だと木原一族とグリムリンの魔術師達が共闘してアイツの討伐に出向いたらしいが…結果は惨敗、アイツ一人に全滅だってよ」
「……急ぎませんと被害が広がりそうですわね」
帆風は早く病理を見つけて倒さねば被害者が出てしまうと焦る、何せ未元物質の反物質化した能力
「……丁度いいタイミングでやって来てくれたな」
「?て、帝督さん?」
「アイツと俺の因縁に決着つける時だ。あの時とは違う、今の俺は昔の俺とは一味違うんだ」
「…………」
そう言い放つ垣根、無表情な顔で明確な怒りと殺意を滲み出している。帆風はそんな彼の手を優しく握る
「……?潤子?」
「……先に言っておきますけど、帝督さん一人で戦うんじゃありませんよ?わたくしも一緒に戦うんですから」
「…………は、分かってるよ。あの時とは違うて言っただろ?憎しみだけでアイツと一人で殺し合ってたあの頃の俺とは違う。今の俺には頼りになる
「………ええ、わたくしも頼りにしていますわ。貴方はわたくしの
そう言って笑い合う二人、憎悪と憤りだけで病理に挑んでいた頃とは違う。今の垣根には彼女がいる。だから病理には絶対に負けない。そう彼は信じていた
「それに
『!?』
「言ってただろ?『俺達を頼れよ』てな。だから言われた通りにお前らを頼る。一緒に病理を倒しに行こうぜ」
垣根のその一言に驚きを隠せない上条達、彼は以前上条が垣根に言った困った時は自分達に助けを求めてくれ。その一言を実行してくれたのだ。それは垣根が上条達を信頼していると言う事、共に戦って欲しいということ、その一言を聞いて彼等彼女等は笑ってこう返した
『任せろ』
たったの四文字に彼等彼女等の気持ち全てが詰まっていた。そしていざ垣根達が病理の元へと向かおうとしたその瞬間だった
「へぇ、仲間と協力して怨敵を討つ……か、う〜ん。燃える展開だねえ」
『!?』
頭上から声が聞こえた、振り返る垣根達。その話しかけてきた人物は建物のビルの上に腰をかけて座り込んでいた
「お、お前は……」
垣根はその姿を見て目を見開いた。彼女の姿に見覚えがある。とは言っても彼女に会った事があるわけではない。知識として知っているだけだ。そして先日アレイスターから彼女について報告があった。何でも魔神掃討の際に二柱の魔神を仕留め損なったと…確かその内の一柱の名前は…
「わたしは
彼女の名は魔神 娘々。闘争に愉悦を求める
「さあ、
木原病理と魔神 娘々。科学の狂人と戦闘狂いの神が君臨し、学園都市に災厄と混沌を齎すのだった
病理さん三度!そして傍迷惑なトリックスター娘々登場!娘々て新約22巻で見る限り的でも味方でもないトリックスター(というかお邪魔虫?)。ただ、戦闘を求めそれを愉悦とする快楽主義者なのかも知れない…まあ、神の思考は凡人では理解できない、てことですな
この章は病理さんのある秘密が暴かれる回、そして彼女の知られざる一面が暴かれる…何故彼女はていとくんに執着するのか?それがこの章で明らかに
次回もお楽しみに!