「それについては本編をどうぞ!」
side 函南
「で、どうするんだベッカー?」
「ん〜、船のエンジン切ってやるか。敵さん慌てるぞ〜♪」
俺達は機関室へ向かうことにした。
重い水密扉を無理矢理開ける。調理場か。道を間違えたな。
「丁度喉が渇いてたんだ。なんか飲もうぜ。」
ベッカーが冷蔵庫から飲み物を取り出し、俺達に投げ渡す。
俺も喉が渇いてたのでコーラを一気飲みする。
「何してんだお前ら!」
ゲ、調理場に敵!
「ああん? 俺の休息を邪魔する悪い子はお前か〜?」
長谷川がそう言って缶を投げ捨てる。俺と鷹見は見逃さなかった。缶に『ラムネ』と書いてあったのを。
「伏せろ!」
俺が叫ぶと鷹見は伏せたが、ベッカーがわけが分からず棒立ちしている。無理矢理襟首掴んで伏せさせると、長谷川がM249の乱射を始めた!
敵兵は見事に乱射を食らって穴あきチーズと化すが、長谷川は撃つのをやめない。
「撃ち方やめ! 撃ち方やめ!」
「え〜、もっと撃つ♪」
長谷川の頭をぶん殴って止める。仕方が無い。俺達まで撃たれるところだったのだから。
「と言うかここ違うだろ。本当の道は?」
「確かこっちだ。」
この野郎、飲み物奪うために違う道教えたな。
長谷川を前衛に狭い通路を進む。すると、機関室に到着した。エンジンがやかましい。
そして敵がいるな。
「ベッカー、どうする?」
「決まってるだろ。
俺は奥の通路の敵を撃つ。それぞれが狙った敵をどんどん撃ち、倒していく。
「ヒャッハー! 鉛弾を食らえ!」
長谷川は機関室だと言うのにバンバンぶっ放している。エンジンが爆発しなきゃいいんだがな。
「前進しろ!」
ベッカーの合図で俺達は進む。そして、停止レバーと思わしきレバーを見つけ、俺はためらう事なくレバーを倒した。
すると、警報が鳴り響く。エンジンを止めたからな。
すると機関室に敵が雪崩れ込んできた!
「めんどくせえ事になったな! 穴あきチーズにしてやれ!」
ベッカーのその言葉を聞いた長谷川が敵の入ってくる入り口を狙って弾幕を張る。入って来た敵は弾幕を浴びてどんどん倒れて行く。
「よしクリア!」
長谷川はM249のフィードカバーを開けてリロードしながら言う。
「次はブリッジだ! 行くぞ!」
「「「ウーラー!」」」
通路を進み、甲板に出る。丁度真ん中あたりかな。
すると、ブリッジへ走っていく人影が見えた。
「今のは!?」
俺は咄嗟にG36Cを構える。
「函南! 思い出した!」
「何をだ!?」
「この船にはチャンが乗ってる!」
「じゃあ今のスーツ野郎だな! 逃がすな!」
俺達はチャンを追いかける。すると、コンテナの間から敵兵!
「邪魔するな! 穴あきチーズにされてーのか!」
そう叫びながら長谷川はトリガーを引いて敵を穴あきチーズにしていく。警告と同時に発砲とは無慈悲な。
「全く! ブリッジから銃撃! ヘビーガンナーがいるぞ!」
ベッカーの指差す先にはコンテナの上に伏せている敵と、上の通路に陣取る敵の姿だ。
「弘行はヘビーガンナーを始末! 他のは俺達でやるぞ!」
「「「ウーラー!」」」
ベッカーは的確に指示を出す。勘は鈍ってないようだな。
コンテナに身を隠し、リーンショットで反撃。その間にもあちこちに銃弾が当たり、金属音が辺りに響く。
「Shit! 弘行! 早くヘビーガンナーを始末しろ!」
「船が揺れて狙いにくいんだよ! もうちょっと耐えてくれ!」
鷹見が機関銃手へ狙撃するが、船の揺れで狙いがズレ、機関銃本体へ命中した。
「とりあえず無力化!」
「ヒャッハー! 今度は僕のターンだお! アヒャヒャヒャヒャ!!」
ラムネの効果が残っていた長谷川がコンテナの間から躍り出て、腰だめでM249を乱射する。
流石は長谷川。敵よりも濃密な弾幕を張って敵を釘付けに、運の悪いやつは弾幕に巻き込んでいく。長谷川の銃口から左右に45度は危険と言った所だろう。
「アヒャヒャヒャ・・・あ? 弾切れかよ。」
数秒の乱射が数分に思えたけどな。
「まだ残ってる! 始末しろ!」
ベッカーが言う。俺はセレクターをセミオートに合わせ、敵を正確に狙い撃つ。
「クリア! 前進する!」
ベッカーに続いてブリッジへと走る。その時、ローター音が聞こえてきた。
「ベッカー! ヴェノムだ! 味方のようだ!」
ベッカーは時計を確認する。
「なら、あいつらより先にチャンを捕らえる。行くぞ!」
俺達が甲板を走っている間に、ヴェノムからは味方がザイルで降下する。
ブリッジへの階段を登る。
「おい待て!」
後ろからウラッドと思わしき声。だけど止まる訳には行かない。
ブリッジのドアの前につく。突入のタイミングは俺が合図だ。
GOサインを出し、扉を押し開けて突入し、チャンの周りの兵士を俺とベッカーが正確に撃つ。
4人を片付け、俺はチャンへ殴りかかる!
倒れた所をベッカーが抑え込む。そこで長谷川と鷹見も中に入ってきた。
「クリア!」
「やったなベッカー。」
その時、ドアの前で足音。ウラッド達だろう。間違って撃たれる危険があるので、全員銃をその場に置いて伏せる。
ドアが勢い良く開き、案の定、ウラッド達が突入して来た。
「何やってるんだお前ら!?」
「やっほー、ウラッド。どうにか生きてたぜ。」
「祐介・・・ってベッカー!? お前は死んだはずだろ!?」
「いや、捕まってた。で、このハゲがチャンだ。とっ捕まえといた。」
「分かった。キリル!」
「フヘヘヘ、どんな縛り方をご所望で?」
キリルはサディスティックな笑みを浮かべて縄を取り出す。結束バンドとか手錠じゃないの?
「フォートレス、ヴィンペル2-1だ。バルチャーとベッカーを発見! 保護した! あと、チャンを拘束。オーバー。」
「なんだと!? バルチャーとベッカーが生きてた!? しっかり連れて帰ってこい!」
「もとよりそのつもりです。ヴィンペル2-1アウト。」
俺達はヴェノムに乗って、ポセイドンへと帰還した。で、各種検査を受けるハメになったのは言うまでもない。
「キリルが見たってのは俺達だったのか。」
そうです。そして久し振りに長谷川がラムネ酔い・・・
「やめろ。アレをやられたら手のつけようがない。」
ところで、この小説も残すところ3話なんですよ。
「・・・は? もうそこまで!?」
はい。ラストはどうなるのか!?
「この先が不安だな・・・」
まあ、頑張ってくださいな。
「「それでは次回もよろしく!」」