【完結】CombatZone   作:Allenfort

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最近忙しい上に中々執筆が進まない・・・

それでは本編をどうぞ!


File08 点と点

日本 某山岳地帯上空

 

 

「酸素マスク確認。パラシュート装着よし。」

 

「確認。」

 

「確認。」

 

「確認しました。」

 

バルチャーの4人はC-130でとある山地の上空へ来ている。前回の作戦の際にPETNは見つからなかった。だが、ヴィンペルがPETNの送り先のメモを見つけ、それを元に捜索を続けた結果、この辺りに運び込まれた形跡があると判明。少数精鋭を投入し、調査することとなった。

 

「よし鷹見。プラットホームを降ろせ。そろそろ飛ぶぞ。」

 

鷹見がボタンを押してプラットホームを降ろし、降下地点への進入経路が正しいか確認する。

 

「経路よし!」

 

「降下地点到達。降下せよ。」

 

パイロットからの声。それを聞いた4人は走り、空へ飛び出していく。全身に風を受けて宙を舞う。雲を突き抜けて風に乗って降下する。函南はそれが大好きだ。

 

浮かんでいる間は自由だ。地上に縛り付けられない。ただ舞う。それだけでいい。

 

だが、そんな時間も終わりを告げる。インカムから警報音が響き、パラシュートの展開高度に来たことを告げる。

 

「パラシュート展開!」

 

4人はパラシュートを開くと、森の中へ降りていく。木の間を突き抜けて地上に降りる。

 

「全員いるか?」

 

「3-2着地成功。」

 

「3-3問題なし。」

 

「3-4もオーケーです。」

 

「よし。状況開始。この付近で不審なトラックが昨夜2100時に確認された。いいか、手がかりを探すのが今日のお仕事だ。」

 

「分かってるぜ函南。」

 

「鷹見は理解が早くて助かるよ。」

 

4人は近くの道路へ向けて進んでいく。

 

「モーションスキャン反応。何かいる。」

 

木に身を隠し、こっそりと様子を伺う。そこには敵の歩哨が2人いた。

 

「ビンゴだな。3-3と3-4がやれ。」

 

鷹見と宮間が素早く敵を排除した。4人は函南を先頭に進む。

 

「にしても、PETNの貯蔵庫なんて本当にあるのか?」

 

鷹見が後方を警戒しながら言う。

 

「昨夜2100時まで不審なトラックがここに止まっていたとのタレコミもあるからな。探す価値あるだろう。」

 

函南はそう言うと近くの道路を横切る。

 

『動体感知 車両』

 

「隠れろ。敵さんのお出ましだ。やり過ごせ。」

 

函南の指示を受け、木の幹に身を隠す。すると、道路を敵のものと思われるテクニカルが通過した。

 

「ビンゴだな。」

 

長谷川が呟く。

 

「追うぞ。」

 

テクニカルの後を追って道路沿いに進んで行く。しばらく進むとテクニカルに引き離され、見失ってしまう。

 

「ここまで来たのは確かだよな・・・手がかりを探そう。」

 

函南達はあちこち探って見る。

 

「おい、敵がいた。」

 

長谷川からの通信。敵の集団が長谷川の前方でたむろしていた。

 

「スルー出来るか?」

 

「いや、無理そうだな。」

 

「よし。1人も逃がすな。」

 

4人は木に隠れながら敵が密集するのを待つ。

 

「攻撃開始。」

 

函南が合図すると、一斉に敵へ攻撃を開始する。長谷川が弾幕を張って敵を釘付けにし、函南、鷹見、宮間が正確な射撃で敵を減らして行く。

 

敵弾が木の幹を削り、函南は咄嗟に身を隠すと、ポーチからグレネードを取り出し、敵へと投げつける。

 

グレネードは敵集団のど真ん中に落ち、周りにいた敵を爆殺した。

 

「クリア!」

 

が、辺りには何も見当たらない。

 

「おかしいな・・・なんで何もないんだ?」

 

鷹見があちこちを見回しながらボヤく。

 

「・・・なんだこれ?」

 

長谷川が岩肌を蹴ると、一部が真っ二つに割れた! どうやら、偽装網を被せた板か何かだったらしい。

 

「先があるな。突入しよう。」

 

函南が先に洞窟へ入って行く。中にはランタンがぶら下げてあり、誰かがここを使っているようだ。

 

「狭いな・・・」

 

鷹見がぶつくさ文句を言う。こんなところでドンパチになったら、隠れる場所がない。

 

ある程度進むと、少し広い部屋のようなところに辿り着いた。函南達はその辺の岩に身を隠す。

 

「前方にターゲット4。見えるか?」

 

鷹見が言う。それに3人が縦にうなづく。

 

「レーザーペイント。同時攻撃だ。」

 

函南がタックゴーグルのレーザー照準器で攻撃目標を指示する。

 

全員が狙いを合わせると、函南がタイマーを起動させる。射撃まで3秒。

 

タイマーのカウントダウンが0になった瞬間、4つの銃口が光り、4人の敵を斃した。

 

「クリア。長谷川、そこの発電機をぶっ壊してやれ。」

 

長谷川は発電機の配線をニッパーで切断し、壊した。

 

「電気工学の講習受けといてよかったぜ。」

 

「よし。先に進むぞ。」

 

IRNVを起動し、先に進む。先に進むと、だだっ広い洞窟に辿り着いた。ヒンヤリと冷たい空気が肌を撫でる。そこに、板で出来たプレハブ小屋のような物があり、4人は中に入る。

 

「これって・・・」

 

宮間が呟く。プレハブ小屋の中は旅客機の機内を模した訓練施設だった。

 

「奴ら、何かデカイことを企んでるな。気に入らねー!」

 

「落ち着け長谷川。」

 

鷹見が長谷川を宥める。

 

先に進み、プレハブ小屋を出ると、あちこちに設置されていたライトが一斉に点灯された! 最近のナイトビジョンには光量の調節装置が搭載されているので、ム○カ大佐のようなことにはならないようになっている。

 

「ナイトビジョンを切れ! モーションスキャンに動体反応! 敵さんのお出ましだ!」

 

岩に身を隠しながら敵と交戦する。宮間のAN-94の2点バーストが敵の頭に2つの穴を開け、ショットガンを持って接近する敵は函南と長谷川が迎撃、LMGを持った敵は鷹見が狙撃して斃す。

 

「今度は駅かよ!? 何を企んでるんだ!?」

 

先に進むと、今度は駅を模した訓練施設があった。敵がさらに押し寄せる。

 

「フォートレス、バルチャー3-1だ。洞窟内にて敵の訓練施設を発見! こんな大規模なのはダルンタ以来だ!」

 

「画像を確認した・・・こりゃ、思ったよりマズイことになるかもしれないな。」

 

「とりあえず交戦中! 3-1アウト!」

 

通信を切って戦闘に戻る。函南と宮間は素早くカバーポイントを変えながら敵へ精密射撃を行い、鷹見と長谷川が援護に回る。この連携には敵もタジタジで、徐々に数を減らして行く。

 

「いいぞ・・・このまま押し切れ!」

 

鷹見の胸に敵弾が命中するが、カーボンナノチューブ装甲が防ぎ、衝撃でよろけただけで済んだ。

 

「やりやがったな・・・」

 

「鷹見! 大丈夫か!?」

 

「安心しろ! 装甲が防いだから!」

 

その時、近くにグレネードが投げ込まれる。

 

「グレネード!」

 

とっさに長谷川がグレネードを蹴飛ばし、敵の方へ飛ばす。

 

グレネードは敵の頭の上で炸裂し、数人を吹き飛ばした。

 

「クリア!」

 

洞窟の敵を一掃したようだ。函南達は奥のドアを目指す。

 

4人は素早くドアの前に移動し、函南が突入の合図を出す。

 

「潰せ。」

 

函南がドアを蹴破り、左、愛良が右、長谷川が正面へ銃口を向ける。

 

「左クリア!」

 

「右クリア!」

 

「おい、これは・・・」

 

正面を見た長谷川が言葉を詰まらせる。そこには、大量のドラム缶が置いてあった。ご丁寧に『PETN』と書いてある。

 

「みーっけ。」

 

「おい長谷川、そこらじゅうにあるけども、これってどのくらいの威力あるんだ?」

 

「全部合わせりゃこの山が丸ごと吹き飛ぶな。フォートレス、バルチャー3-2だ。PETNを発見。画像を送信する。」

 

「確認した。そこは吹っ飛ばす。さっさと脱出しろ。」

 

「了解。吹っ飛ばすから脱出しろって・・・あれ?」

 

長谷川が振り向くと、そこには誰もいなかった。全員、洞窟の外へ出たようだ。

 

「おい! なんで置いて行ったんだよ!?」

 

「山が丸ごと吹き飛ぶと聞いて脱出したんだ。」

 

「チキンめ。」

 

近くの道路にAH-6が待機していた。が・・・

 

「RPG! 伏せろ!」

 

どこからか飛んできたRPGが乗り込もうとしていたAH-6に直撃した! ヘリは爆散し、道路に敵がグロウラーに乗って現れた!函南達は即座に応戦する。

 

「フォートレス!バルチャー3-1だ! 回収のヘリが落とされた! 現在交戦中!」

 

「回収地点Bまで行け!」

 

「簡単に言ってくれるな!」

 

そうしてる間にグロウラーに乗って来た敵を殲滅した。

 

「グロウラーに乗れ! 鷹見! 運転しろ!」

 

「わかった! 掴まってろよ!」

 

全員がグロウラーに乗り込み、鷹見がアクセルを踏み込んだその時、バギーに乗った敵が追いかけて来た! 長谷川が車載のM2で反撃する。

 

「お前ら! 予備のパラシュートってまだ持ってるか!?」

 

「持ってるぜ! 何をする気だ!?」

 

鷹見はさらにアクセルを踏み込む。その先はガードレール。そして、崖だ。

 

「おいおいおいおい! 正気か鷹見!?」

 

「パラシュート用意! We can fry!」

 

グロウラーはガードレールを突き破り、崖から飛び出した!

 

「飛べ!」

 

鷹見が叫ぶと、4人はグロウラーを飛び降りてパラシュートを開く。が、函南は足がグロウラーに引っかかり、そのまま急降下していく!

 

「函南!」

 

長谷川の視界から函南は消え、下の森へと落ちて行った。

 

「クソ!」

 

函南はグロウラーから足をどうにか外したが、かなり高度が落ちていた。そのまま、隣の山の森へと落ちて行き、パラシュートは木に引っかかり、あちこちに全身をぶつけて気を失った。

 

3人は既に回収地点へ進路をとっており、函南を助けに向かう事が出来なかった。




函南がピンチなラスト。どうなることやら・・・

それでは次回もよろしく!
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