【完結】CombatZone   作:Allenfort

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うーん、やっぱりスランプが続く・・・しばらくの間、こっちは月一更新になるかと思います。

それでは本編をどうぞ!


File09 巫女と兵士

USSポセイドン

 

 

「函南少尉のビーコン反応消失!」

 

「何があった!?」

 

「わかりません! バルチャー3-1! バルチャー3-1! 応答せよ!」

 

クルーが必死に呼びかけるが、ノイズが返って来るだけで函南からの返答はなかった。

 

「バルチャー3-2!状況を報告せよ!」

 

「3-2だ! 3-1が崖から転落! パラシュートは開いたが森のどっかに落ちた! ここからじゃ落下地点がわからない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

位置情報不明

 

 

森の中、函南は倒れていた。タックゴーグルの操作ディスプレイ下部に挿入されていた小型バッテリーユニットがどこかへ落ち、函南自身も太めの木の幹に頭をぶつけて気絶していた。

 

そこへ近づく人がいた。

 

「・・・誰?」

 

恐る恐る近寄って来た少女は巫女装束に身を包み、竹箒を持っていた。

 

函南は至る所に傷を負っており、とても痛々しい。ゴーグルにはヒビが入っている。

 

「ねえ・・・大丈夫?」

 

巫女は箒の柄で函南を突つくが、函南は微動だにしない。

 

「えーと・・・神社まで運ばなきゃ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある神社。山の麓に建っており、境内からは近くにある小さな村が一望出来る。

 

「神主様〜!」

 

「青葉、買い物は・・・その人はどうした?」

 

青葉と呼ばれた巫女は気絶している函南をなんとか神社まで運んで来たのだ。

 

「森の中で倒れてたんで運んで来たんです。」

 

「隣の山が吹っ飛んだのと関係あるのか? ん? これは・・・」

 

神主、そう呼ばれた男は函南の肩に着いているエンブレムの、『148th Task Force VULTURE』の文字に気づいた。

 

「タスクフォース148、バルチャー・・・よし。絵里! 奥の部屋に布団を敷いておいてくれ! 青葉、この人を運ぶぞ。」

 

「はい!」

 

神主は他の巫女に布団を敷くように言い、自分は青葉と函南を運ぶ。

 

(バルチャー・・・あの英雄か? まさか、こんな少年だとはな・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前には自分の角ばった手のひら。そして、その先には見知らぬ天井。函南は天井の木目を眺めている。

 

(俺、生きてるのか? でも、ここはどこで誰が運んだんだ・・・?)

 

和室に寝かされていると、辺りを見て気づく。枕元には上着が畳んである。装備もその隣に置いてあった。

 

(タックゴーグル・・・バッテリーユニットがない・・・ついてないな・・・)

 

その時、函南の後ろで襖が開く音がする。函南は咄嗟に振り向き、Mk.23を抜こうとするが・・・腰にホルスターは無かった。枕元にあったが、つい癖で腰に手を伸ばしてしまっていた。

 

「あの・・・大丈夫ですか・・・?」

 

「あ・・・ああ。ここは?」

 

函南は目の前の巫女を見て、敵ではないと判断した。

 

「萩月神社です。あなたは森の中で倒れていたんですよ?」

 

「森? ・・・ああ、そうだった・・・」

 

「あの・・・あなたは?」

 

「俺か? 函南祐介。タスクフォース148海兵隊所属。」

 

「兵士だったんですね。私は霜月青葉です。」

 

「えーと、霜月さん・・・」

 

「青葉でいいですよ。少尉さんの方が多分年上でしょ?」

 

「かもな・・・あと、少尉さんはやめてくれ。」

 

函南は少尉さんと呼ばれるのがなんだか嫌だった。壁があるように感じるというのが一番の理由と言えよう。

 

「じゃあ・・・祐介さん。体は大丈夫ですか?」

 

函南は立ち上がってみる。が、足を捻っていたようで、右足首に激痛を感じた。

 

「足を捻ったらしい・・・しばらく立てないな・・・」

 

「そうですか・・・ちょっと神主さんを呼んで来ますね。」

 

青葉はそう言って部屋を出る。

 

(・・・さて、どうやって戻ろうかな。)

 

函南はポセイドンに戻る手段を考え、無線が使えないのでしばらく捜索隊が来るのを待つということにした。

 

「やあ。気分はどうだい?」

 

部屋に少し若い神主(と、外見で判断)が入って来た。

 

「悪くないです。」

 

「そうか。私は塚本仁。ここの神主だ。それで、君は函南祐介と言ったね?」

 

「はい。知ってましたか?」

 

「君のドッグタグを見させてもらったよ。青葉は覚えてないようだったが、エンブレムからして、君はあの英雄の一人。そうじゃないか?」

 

函南は塚本の鋭さに血の気が引いた。まさかドッグタグを見るとは思ってもみなかった。

 

「当たり・・・です。」

 

「そうか。まあ、その怪我ではしばらく動けないだろう。ここはバスもほとんど通らないし、しばらく養生して行きなさい。仲間が探しに来るかもしれないだろう?」

 

「じゃあ・・・お言葉に甘えて・・・」

 

この神主は油断ならない。自分の考えとたまたま一致したのか、それとも読まれていたのか・・・函南の背中を冷や汗が流れた。

 

なんだかんだで函南は萩月神社の厄介となることになった。大怪我しているので、出来ることは限られているが。

 

 

その頃のUSSポセイドン

 

 

「ったく・・・どこにいるんだ?」

 

「・・・」

 

函南が心配な鷹見と長谷川は艦内をウロウロしている。

 

「おいジャック、あれはなんだ?」

 

それを見たアランがジャックに聞く。

 

「漂ってるバルチャー。」

 

「まあ、祐介が行方不明だしな・・・」

 

「そのうち見つかるだろ。」

 

ヘンリーがつぶやく。

 

「そうだな。ウィル、今日の定食なんだっけ?」

 

「定食Aはカレー。定食Bはハンバーガーだ。」

 

「なに!?ハンバーガーだと!?こうしちゃいられない。野郎ども! 行列が出来る前に食堂へ急げ!」

 

ジャッカルの4人は急いで食堂へ向かうが、既に行列が出来ていたのはいうまでもない。

 




函南〜・・・

函南「なんだ主。」

君はつくづく巫女さんと縁があるようで・・・

函南「東方だけでなくこっちでも巫女さん・・・まさか」

少しバルチャーのメンツに彼女なんてどうだろうと思って。というわけでこの展開であります。

函南「おいコラ、理由は?」

男ばかりだからたまにはね?

函南「納得。」

それでは次回もよろしく!
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