イナズマイレブン~円堂守と新生サッカー部~   作:ハマT

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今回から不定期更新になりますが読者参加型の小説を始めていこうと思います。皆さんよろしくお願いします


プロローグ

ゴールネットが揺れ試合終了のホイッスルがなる。だが誰もその場を動こうとしない。試合に疲れ動けない訳ではなく、ただ起きたことに唖然としていた。スコアは1-1。結果だけみれば引き分けだがその最後の一点が肝心だった。帝国学園と可憐花中のフットボールフロンティア参加規定変更によるエキシビションマッチ。

ーー来年度よりフットボールフロンティア参加チームは必ず一人以上女性選手をメンバーにいれること、但し特定の条件をみたしたチーム、または一定の審査を通過したチームは男性選手のみで参加が認められる。

きっかけは今まで男性のみしか参加できなかったフットボールフロンティアに届いた一つの手紙。そこにはとある女子校のサッカー部のサッカーにたいする思い、それがフットボールフロンティア運営委員会を動かした。

しかしいきなり変更といっても反発する学校も多い。それでこのエキシビションマッチだ。王者帝国学園と女子サッカー部が互角に戦えればその反発も消えるだろう。ーーそれがたとえ手加減だったとしても・・。

「き、鬼道・・これは・・」

「ああ・・まさか俺と同等の司令塔がいたなんてな・・」

手加減していたのは前半まで・・まさか後半、遅刻してきた一人のMFの指揮により少しばかり本気を出さざるを得なくなるとは誰も思っていなかった。技量はかなりの差があるにも関わらず帝国の隙をつく戦略。その結果一方的に攻められ始める帝国は試合終了間際、そのMFによって必殺技をあっさり破られ同点を許してしまった

 

ーー今にして思えばこれが全ての始まりだったのかもしれない。伝説のサッカー選手、イナズマイレブンを目指す私達の戦いはーー

 

一年後雷門中

少し前部員たった七人の雷門サッカー部に対してフットボールフロンティアで40年連続優勝を果たしている帝国学園からの練習試合が申し込まれた。弱小校と最強校、端から見れば結果は分かりきった試合。誰もがそう思っていた・・・前半が終わるまでは。

雷門サッカー部は前半だけで20-0という大差をつけられ帝国側のラフプレイによりボロボロ。更に恐怖からメンバーの一人が逃げだしてしまい、後半を戦うことが出来ない。そんな時、現れたのは炎のエースストライカー、豪炎寺だった。後半開始早々必殺技でゴールを奪おうとする帝国に対してキーパーで雷門サッカー部キャプテン、円堂はずっと練習していたゴッドハンドを遂に完成させ対抗。シュートを止めた円堂はゴール前に走っていた豪炎寺にパス、それを受けファイアトルネードを放ち遂に帝国から一点をもぎ取ることに成功する。それと同時になんと帝国が試合放棄、この練習試合は雷門の勝利で幕を閉じた。そしていよいよフットボールフロンティアに向けての挑戦が始まろうとしていたのだが・・

「フットボールフロンティアに出られない?!」

サッカー部室に円堂の叫び声が響く。部室には豪炎寺を除く帝国と戦った皆が集まっている。だが皆その表情は暗い。

「・・俺だってフットボールフロンティアに出たい!!でもこればっかりはどうしようもねぇんだ!!」

染岡が一枚の紙を円堂に渡す。それに合わせ他の皆も同じように紙を渡す。

ーー病院の診断書だ。書かれている内容は違うもののそれが意味することは同じだ。帝国のラフプレイによる怪我。この場で恐らく無事なのは円堂とあの時逃げ出したメガネの二人だけだ。

「フットボールフロンティアの参加規定を確認しましたが今のサッカー部はどの規定も満たしていません。この状態では参加は不可能ですね」

「参加規定って何がだめなんだ?」

「『参加チームには必ず一人以上女性選手をメンバーにいれること』、『初参加のチームは運営立ち会いのもの練習試合を行い審査を受けること』、『参加登録したチームメンバー以外の参加を禁止する』、この三つですね・・まずこのチームには女性選手はいません。それに円堂君以外が怪我をしている以上、練習試合の勝敗は関係ないとはいえ運営の審査を通過できるとは到底思えません」

メガネの言葉を聞き落胆する円堂。それもそうだろうサッカー少年憧れの大会フットボールフロンティア。去年は部員不足から参加は断念したもが今年は人数も揃っている。今年こそと思った矢先にこのような事態となったのだから。

「円堂・・実はたった一つ方法があるんだ・・この方法なら俺たちも大会に出られる可能性がある」

「本当か?!風丸!!」

風丸の言葉に飛び付く円堂。それをゆっくりと諭しながらその方法を説明する。その方法はもう一度部員を集め新しいサッカー部を作りフットボールフロンティアに参加するというとものだ。もし参加出来れば参加校の中から何かしらの理由で参加できなかったメンバーを集めた参加チームに選ばれる可能性がある。

「でも大丈夫ッスか?帝国の時でさえ試合直前にやっと集まったんッスよ」

「その心配には及びません!!」

部室に入ってきたのは二人の女子生徒だ。一人はサッカー部マネージャーの木野秋。もう一人は全く見ない顔だ。

「あ、皆!!この子マネージャー希望の・・」

「音無春奈です!!それより話は聞かせてもらいました!!新サッカー部の立ち上げ私もお手伝いします!!帝国との練習試合に助っ人が集まらなかったのはサッカー部があるのを知らなかったりどうやっても勝てないと思っていたのが理由みたいです!!でも帝国との練習試合は結果も含めて学校中の話題になっています!!あの時とは状況が違います!!」

「なら俺たちも手伝うぜ!!俺達だってサッカー部!!最大限のサポートはするぜ!!」

マネージャーを含めて皆が円陣を組む。

「新生雷門サッカー部!!皆で絶対に作るぞ!!」

「「「おお!!」」」

フットボールフロンティアに向けてサッカー部を作ろうと動き出す皆。

 

その様子を部室の外から伺っていた一人の女子生徒がいたことをを彼らはまだ知らないーー




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