敵キャラ募集中です
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後半
雷門も綺羅星も一切のメンバーを変更しなかった。スタミナの少ない優菜も前半殆ど動いてない事から続けて試合に参加している。
綺羅星ボールで再開する試合。直ぐ様黒牙がボールを奪うと何も見ずに後ろに蹴る。それを取ったのは誠也だ。すぐに相手のMFが来るもかわしそのまま上がっていく。
(・・あの女を餌にアイツを味方にするのは失敗したか・・でもこの一点を守れば!!)
この試合の結果に関係なく敗退が決まっていることを、知らないレンは皆にタクティクスを指示し、誠也から奪うとそのままシュートの体勢に入る。打ったシュートは真っ直ぐゴールに向かっていき、円堂も止めようとするも急にコースを変える。咄嗟の事に『ゴッドハンド』出す暇もない円堂は思いっきりパンチングし弾き飛ばす。
「今のって必殺技・・『熱血パンチ』がいいわね」
弾かれたボールを取ったのは古島。その古島も黒牙同様適当に蹴りそれを水瀬が取る。
(・・友紀のあの動き・・)
舞うようにプレイする友紀。 高いジャンプ力とバランス能力があるためそう見えるだけなのかも知れないがそれでも水瀬からすればいつか同じポジションとして追い付き存在だった。
「友紀の為に・・負けられません!!」
水瀬は『バブルホップ』というドリブル技を持っていたが、友紀から隠し玉として土壇場まで使わないように指示を受けていた。水瀬は練習中『バブルホップ』と友紀の舞う動きを合わせた必殺技を作り出そうとしていた。それが・・
「『泡沫の舞!!』」
泡まみれになった周りを踊るように滑り相手を抜き去っていく。抜き去った後すぐに前に蹴り出す。それを拾ったのは黒牙だ。
「こいつら・・」
ーー連携を全くしていない。
皆適当に蹴り出しそれを他のプレイヤーが拾う。連携が出来ないならしなければいい。それが雷門の出した結論だった。その作戦は上手く行き徐々にだが連携がとれはじめている。ボールを拾った黒牙が相手DFを抜きシュート体勢に入る。
「漆黒の怒りを・・思いしれ!!『ダークトルネード!!』」
黒牙の放ったシュートはキーパーもろともゴールに突き刺さる。
1-1
今の状況からすれば雷門にとって大きな一点。
「・・アイツら・・」
思いっきりゴールポストを蹴るイブ。もしこの状態が続けば負けるのは綺羅星。
「・・一発逆転だ・・アレをやる!!」
綺羅星のボールで再開すると同時にFWとMFだけでなくDFまでもが上がり始める。
「これって・・」
「トータルフットボール・・」
全員攻撃、全員守備のサッカー。雷門に実力の劣っている綺羅星。実力が足りないなら1人に対して多人数で当たれば有利にたてる。だがそれもちゃんとその戦術を身に付けていればの話だが・・。
「・・面白いけど・・」
攻めてくるレンからあっさりとボールを奪う優菜。すぐに奪い返しに来た相手をどんどんと抜き去っていく。
「あれだけ引っ掻き回したんだからあんたが決めなさい!!」
優菜が誠也にパス、それをそのままヘディングでゴールに叩き込む。
2-1
逆転。今の状況からすれば綺羅星にとって厳しい一点だ。
「・・バカ・・な・・」
まだ完全に身に付けていないとはいえ、攻撃も守備も人数的有利を作れるトータルフットボールを破られた綺羅星。それに皆が悟り始める。今の雷門には勝てないと。
再び綺羅星のボールで始まるも、直ぐ様奪われ豪炎寺にボールが回る。その後ろから走り込んでくる大那。飛び上がった大那の体を足場に更に飛び上がった豪炎寺がオーバーヘッドでシュートする。
「「『イナズマ落とし!!』」」
三度ネットを揺らすボール。
3-1
雷門のエースストライカーだが作者の都合で殆ど点が取れなかった豪炎寺が遂に一点を決めた。
再び綺羅星ボールで再開するも諦めかけた相手から簡単にボールを奪うと再び豪炎寺にボールが回る。そこに今度はGKの円堂が走り込んでくる。
「「『イナズマ1号!!』」」
円堂と豪炎寺のツインシュート。そのシュートは再びネットを揺らす。
そこから最早一方的だった。相手のボールで再開すればすぐに奪いシュートを打ち点を取るのワンサイドゲーム。綺羅星も少しでも点を押さえようとするも雷門の、勢いに呑まれ連携が上手くいかない。それどころか必殺タクティクスも上手く発動しない。試合が終了したのは15-1という大差がついた時だった。
「ふ、ふざけるなよ!!貴様ら!!」
試合が終了すると同時にレンが叫ぶ。
「この試合、脅しで勝ったくせにいい気にるなよ!!」
自分が雷門に行ったことをあたかも綺羅星がやられたように怒鳴り散らすレン。そこに鬼瓦がゆっくりと近付いてくる。
「空縞レン!!誘拐に監禁、脅迫の罪で逮捕する!!」
「刑事さん・・証拠はあるんですか?証拠がないのに・・」
「雷門の防犯カメラに空縞カンパニーの社員の姿が映っていてな。問い詰めたらお前の指示で誘拐したと自供した。それに監禁場所から見つかったこの髪、犯人じゃないならDNAを提出してもらう!!」
「クソ!!」
鬼瓦の言葉を聞き逃げ出すもすぐに警備員がレンを取り押さえる。そのまま身柄を渡されたレンは鬼瓦に連行され会場を後にした。
グラウンド近くの木陰
アホ毛のついたおかっぱ頭の少年が誰かと電話で話していた。
「・・空白さん・・今日帝国は試合だったんですよ・・」
『ごめんねジュンくん・・可憐花はメンバーギリギリ・・私が抜けたら確実に負けちゃうからね』
「・・まぁあの人が危険な目にあうのはボクとしても嫌だけどね・・」
電話を切り胸のペンダントを手にするその少年。そこには紫の短髪の女性の姿が写っていた。
「・・今どこに・・………さん・・」
◯月□日
今日は北海道に来た。雪原ではあの子が1人でいた。あの子が彼らと会うのはまだ先だけど今のうちにあの技を教えておかないと・・