実は竜王山のメンバー(募集キャラの龍を除く)と憲三さんには共通の元ネタがあります。皆わかるかな?←おい
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今から九年ほど前
「ねぇママ・・家にスケートリンクがあるのに何でここに来たの?」
友紀は母親である夕花に連れられ隣町にあるスケートリンクに来ていた。
「・・ここは家のスケートリンクと違って人が多いからね上手く人をかわしながら滑ってごらん」
母に言われて人混みの中に入って行く友紀。
「ママ~」
友紀が傷だらけで泣きながら戻ってきたのは一分も立たないうちの事だった。
夜
ベッドで眠る友紀の頭を優しく撫でる夕花。昼間何度も友紀を励まし人混みの中に入れたが全て泣きながら戻ってきた。友紀が母のようなフィギュアスケーターになりたいと言ったのは2ヶ月程前、自宅で滑っている夕花を見た時だった。その時、夕花が初めてまともに滑るのに二時間ほどかかったのだが友紀は五分で当時の夕花以上に滑ったのを見て少し落ち込んだのはまだ記憶に新しい。
「寝たのか?」
部屋の入り口には憲三がいた。相変わらず変なポーズを取っているがそれも愛嬌なのだろう。
「うん・・本当に友紀はすごいよ・・きっとボクの叶わなかった夢に手が届くかも・・」
ーーいつか世界に羽ばたく。氷上の妖精と呼ばれ、いくつもの大会で優勝してきた夕花が唯一敵わなかったのが世界。世界大会で優勝することを目標に特訓していたがやがて憲三と結婚し友紀を妊娠。気づけば夢からどんどんと遠ざかっていた。
でも娘ならーー。夕花以上の才能を持っているかもしれない友紀。だからこそ自身の変わりに友紀を、その思いでずっと友紀に指導をしてきた。
その日は雨が降っていた。会社でその電話を受けた憲三はすぐに病院へと向かった。病院に着いた憲三は看護婦に案内され奥の治療室に向かう。ベッドの上には夕花が寝ておりその横では友紀が泣いていた。
「・・飲酒運転による轢き逃げです・・奥様は娘さんを守ろうとして・・」
夕花は死亡、友紀も右腕を骨折している。突然すぎる死。
それから何をしていたのかは分からない。気が付けば葬式を終え部屋で仕事をしていた。日付からしてあの日から一週間は経っている。
「パパ・・」
「どうした?友紀・・」
「わた・・ボク・・サッカーをやりたいんだ・・」
ハーフタイム
「黒牙!!誠也!!」
フィールドで倒れた二人を連れてくる皆。どうやら先程の技はかなりの体力を使うようだ。
「・・後半は三人も交代・・」
「二人よ」
交代の話をしていると優菜話しかけてくる。
「私だってスタミナ切れで途中交代なんてもう嫌なのよ」
練習外でスタミナをつけていた優菜。前半をフルで戦った状態でも後半も戦えるだけのスタミナがまだ残っているようだ。
黒牙と誠也を交代させそれぞれのポジションに着く雷門。
FW 友紀 天宮
MF 優菜 白浪 切那
DF 大山 豪炎寺 アリス 古島 三日月
GK 円堂
「・・友紀・・気付いていないのか・・」
竜王山のボールで後半戦が始まる。すぐに友紀がボールを奪い攻め上がる。
「切那!!白浪!!」
優菜が二人に指示を出す出して友紀に続く。今の友紀はいつもと比べるとちゃんとしたプレイが出来ていない。だからこそ何とかして援護しなければならない。攻め上がる友紀に相手のMFが立ちはだかる。友紀はすぐに天宮にパスを出し突破。すぐにシュート体制に入る。
「『バウンドフレイム!!』」
「おぉ!!『炎竜の捕食!!』」
天宮が打ったシュートをハルは食べた。いやボールの回りの炎だけを吸収したのだ。
「食ったら力が沸いてきた!!」
炎が無くなり失速したボールをなんなく止めるとそのままゴール前にばす。そのパスはカットしようとした雷門の選手を吹き飛ばし龍のもとに。
「楽しかったよ雷門の皆・・でもこれで終わりだ・・『ドラゴンスクリュー!!』」
龍がボールを浮かして回転させるとそれにあわせ青と緑のドラゴンが現れるボールの回りを回りながら共にゴールへと向かっていく。
「『ファイアトルネード!!』」
豪炎寺がブロックするも止めることは出来ず弾かれる。だがコースをずらすことには、成功しシュートはゴールポストに直撃し再び龍の元に。
「『ドラゴンクラッシュ!!』」
再びシュートを打つ龍。
「『ゴッドハンド!!』」
今度はそのシュートをゴッドハンドで止める円堂。止めたボールを豪炎寺にパス。豪炎寺も相手を二人抜くと優菜にパスをだす。
「『アグレッシブビート!!』」
優菜が必殺技で相手をかわし友紀にパス。上がっていくも相手のスライディングでボールを奪われる。奪った相手はすぐにキーパーにパス。
「必殺タクティクス!!『超竜大砲!!』」
再び皆がダイレクトパスを繋ぎゴールへ。
「『ゴッドハンド!!』」
止めようと試みるもやはりゴールを割られてしまう。
1-2
再びの失点。ゴールからボールを拾った円堂が豪炎寺に渡した瞬間、豪炎寺が友紀目掛けて思いっきりシュート。突然の事態に対応出来ず弾き飛ばされる友紀。
「友紀!!試合に集中しろ!!お前が悩んでいるのはわかる・・だが周りを見ろ!!」
豪炎寺に言われ周りを見る友紀。そして気付く。皆が友紀を心配した表情で見ている。豪炎寺のボールで弾き飛ばされたからではない。友紀の今までのプレイを心配していたのだ。
(・・そうか・何を考えていたんだろう・・)
サッカー部をやめたくない思いが先走り皆を見ることを忘れていた。もしサッカー部をやめたとしても今までと同じ父に反抗し続ければいいだけの事。
「選手交代!!三日月スタミナもう無いよね?」
恐らく前半の必殺技でスタミナを使いきっていたのだろう。三日月と交代したのは大那。ポジションの変更はなく再び雷門のボールで試合が再開する。天宮からパスを受けた友紀は何故か動かない。竜達が一気に友紀に近付く。竜がスライディングで奪おうとした瞬間。友紀がジャンプ、それと同時に一気に上がっていく。
「止めろ!!」
龍の指示を受け皆が止めにいく。それに対して友紀はフィールドを凍らせると竜王山の選手をトリプルアクセルやイナバウアーなどフィギュアスケートの技で次々と抜いていく。
その様子を見ていた憲三が驚く。今の友紀はまるで『氷上の妖精』夕花ような動きをしている。
(・・そうか・・お前は・・)
友紀がサッカーをすることに反対する理由。それの一つが夕花だ。夕花の夢をいつかは友紀に叶えて貰いたい。その思いが強く残っていた。だが今の友紀を見れば分かる。夕花は友紀の中にいる。
(そうか・・前に進んでいないのは・・私だけだったのか・・)
次々と相手を抜き友紀がシュート体制に入る。
「『エターナルブリザード!!』」
友紀が打ったシュートはゴールではなく真下に、そこに走り込んで来た天宮がシュートを打ち込む。そのシュートにハルは反応出来ずボールはゴールネットを揺らす。
2-2
同点に追い付く雷門。それに残りの時間は僅か。次に点をとった方が勝つ。
竜王山のボールで再開する試合。龍はすぐにキーパーにボールをパス。
「必殺タクティクス!!『超竜大砲!!』」
再びダイレクトパスを繋いで行く竜王山。五人目から六人目に渡る瞬間、友紀がカットに入る。しかし連続で繋がれたボールはかなりの威力を持っておりなかなか蹴り返せない。
「友紀!!」
「友紀さん!!」
優菜と切那が助けに入る。流石に三人の力が加わったボールは竜王山のゴールへ。
「『炎竜の豪炎!!』」
ハルが止めようとするも超竜大砲の威力を跳ね返されたボールを止めれずゴールを割られてしまう。
3-2
それと同時にホイッスルが鳴り響く。予選Aブロック最終戦は雷門の勝利だ。
「おめでとう・・俺のシュートをことごとく防いだのは君たちだけだ・・」
「そっちこそかなり凄いシュートだったぜ!!」
互いに握手をかわす円堂と竜。
「・・・友紀」
その近くでは友紀に憲三が話しかけていた。
「パパ・・」
「・・どうやら夕花・・お前の母はお前の中で生きているようだな・・これからは好きにしろ・・・ただし!!必ず世界に羽ばたたけ!!」
そう言ってその場を後にする憲三。その背中を見て笑う友紀。
「ありがとう・・パパ・・皆!!サッカーやろうよ!!」
皆の所へ走って行く友紀。
その様子を見る紫の髪をした一人の女性。
「・・急いがないと・・あの子達が動き出す前に・・」
ゆっくりとその場を後にするその女性。壮絶な試合に誰もが見入っていたためかその女性がいたことに、ましてやその女性が突然現れた事に気付く者は誰一人としていなかった。
既に日付も変わった頃、竜王山のフィールドに一人の青年がいた。その青年は空中を叩くような動作をしている。
「・・やっぱりここに来ているみたいだぜ」
『』
「必要ねぇよあの人は必ず俺が連れ戻す・・だからそこで待ってろよ・・姉貴」
書いてない裏設定設定ですが・・
舞崎家の一人称
夕花→ボク
友紀→私(夕花生存時)→ボク(夕花死亡後)
憲三→私
両親の年齢
夕花→享年29才
憲三→33才(友花死亡時)
誕生日
友紀→5月23日
憲三→7月7日
夕花→12月23日