イナズマイレブン~円堂守と新生サッカー部~   作:ハマT

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すみません今回も短いです・・


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第18話監督を探せ!!

冬海を解任した次の日

「・・で、どうするんだ?」

部室では皆がこれからの事について話していた。このまま帝国戦までに監督が見つからなければ雷門は失格処分となる。

「・・とりあえず友紀とキャプテンが町に出て監督になってくれそうな人を探してるけども・・・」

サッカーバカと要領の悪い人。皆がかなり不安になりながらも結果を待つしかなかった。

 

河川敷

「・・探すっていってもねぇ・・」

監督になってくれそうな人を探す友紀は河川敷に来ていた。二人で別々に探した方が効率がいいと考えて円堂とは別行動を取っている。

「稲妻KFCの監督は忙しそうだし・・だからと言ってパパや皆に頼むのもあれだし・・」

情報。友紀の長所は、ある情報から最善の手を導きだす所にある。メンバー集めの際も『雷門のサッカー部が弱い』という情報があったため、『学校外のチームでサッカーをしている』『待ち時間を潰す』という可能性を導きだし『商店街の中で練習開始まで待つ』という結論にたどり着いた。だが裏を返せば情報が少なければ最善の手を見つけられないと言うこと。

「・・あ、嬢ちゃん久し振りじゃねぇか」

声のした方を見ると雷雷亭の店主が自転車に乗っていた。恐らく出前の帰りだろう。

「ほらこれ忘れもんだ」

店主から渡されたのは何枚かのお札。

「前に来たとき忘れてたおつりだ」

「あ、ありがとうございます」

「何か悩んでいるのか?」

店主に現状の雷門の事を告げる。なぜだかは分からないがこの店主には全て話せる。そう思う友紀。

「・・成る程なぁ・・そう言えば何か妙なやつを見たって噂を聞いたな・・何でも世界を旅してる監督らしいが・・っておい!!」

監督という言葉に反応し飛び出す友紀。

「全く・・うん?」

店主が何かに気付く。

ーー友紀の落とし物だ。ロケットペンダントのようだがチェーンが切れた様子はない。恐らくポケットから落ちたのだろう。

「・・これは?!」

その中にある写真を見た瞬間、店主が驚く。そこに写っているのは友紀に似た女性ーー夕花と妙なポーズをとる男性ーー憲三。そして円堂に似た男性。

「・・何で・・大介さんが・・」

 

 

日も完全に暮れた頃、友紀は一人で鉄塔に来ていた。店主に監督がいるらしいと聞いた友紀は、町中を探し続けたが結局見付からず鉄塔の上に上っていた。鉄塔から町を見れば少しは何か思い付くと考えたが何も思い浮かばない。

「ここからの景色は本当にいいよね・・」

「そうだね・・ってうわ?!」

自分しかいないと思っていた友紀に、突然誰かが声をかける。短い赤い髪の女性。見た目に20代前半に見える。

「ごめんね驚かせにゃって・・ちゃって」

思いっきり噛むその女性。

「・・君監督を探しているんだよね・・私は鶴崎友菜(つるさきともね)、日本中を旅してるりゅんだ・・るんだ」

もしかしたら店主が言っていた人はこの人かも知れない。

「・・よかったら私が監督を引き受けてもいいけどひとちゅ・・一つ勝負しない?」

 

鉄塔の下にある広場。そこで互いに向き合う友紀と友菜。ルールは友菜の蹴るボールを三本全て友紀が止めるというものだ。

「いい?どんな方法をちゅか・・使っても止めれたら良いからね・・行くよ!!」

友菜が思いっきり蹴る。かなり回転をかけており、ものすごく曲がるが友紀もそれを完全によみ蹴り返す。

「一本目!!止めたよ!!」

「お、しゃす・・流石だね・・ならさ、これならどう?」

友菜がボールを高く蹴りあげる。それと同時にどんどんと冷気がボールに貯まっていく。

「全てを凍てつかせろ・・『エターナルブリザード!!』」

友紀のエターナルブリザードとは違いオーバーヘッドで蹴る友菜。それを真正面から蹴り返す。多少押し込まれるも何とか止めることには成功する。

「・・凄い・・」

「しゃす・・流石だね・・じゃあ三本目行くよ!!」

友菜がボールを蹴りあげると先程とは比べ物にはならない冷気が甲高い音をたてながらボールを包み始める。

「『・・・・』」

必殺技の名前さえも冷気の音で全く聞こえない。友菜がボールを蹴るとゆっくりと友紀に向かって行く。構える友紀だがそのボールは友紀のもとまでは届かず地面に落ち爆発する。

「・・えっと・・」

「やっぱり・・失敗しきゃった・・しちゃったか・・」

不発に終わった必殺技で凍りついた鉄塔広場。それを見るだけでどれだけの威力の必殺技だったかが分かる。

「・・そう言えば勝負!!」

あまり威力に呆気にとられていたが、そもそもこの勝負は友菜に雷門の監督を引き受けてもらうためのものだ。

「・・リューリュ・・ルールは『どんな手を使ってもボールを止める』だからあなたの勝ちよ。引き受けてあげるわ・・雷門の監督を」

 

帝国学園

雷門との試合の前日。既に部活は終わっており、皆帰っているにも関わらず鬼道は一人グラウンドにいた。ある人から妙な話を聞いた鬼道は、次の雷門で似たような事が起きると考えていた。雷門とは真剣にぶつかり合いたい。そう考えるからこそグラウンドを調べる鬼道。しかし何も異変はない。

 

ーーそして結局何も見付からないまま決戦当日を迎えた。





★月■日

今日は沖縄に来た。久し振りだしサーフィンでもして楽しんでたらあの子が話し掛けてきた。本当にノリがいい子だ。

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