自分は普段やりたいところまでで1話(プロローグだと勧誘開始)を区切ってます。・・本当にすみません今回少しやり過ぎました・・
募集可能人数を増やしました
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1ヶ月前
野坂はこの日とある理由から病院に来ていた。
「・・それで先生・・結果は?」
「・・見たことのないものです・・原因も不明・・早く何とかした方がよいかと・・」
「・・分かっています・・原因も全て・・だからこそ・・」
(立ち止まれないんだ!!)
得点を決めポジションに戻る野坂。確かに雷門はレベルを上げている。だが心がまだ弱い。この程度で絶望していれば優勝などもっての他。
「・・さてどうでるか・・」
再び雷門のボールで再開。先程と違って激しくディフェンスしてくる王帝月ノ宮。何とか必死にかわすもなかなか前に進めない。
「舞埼先輩!」
裏から上がっていた友紀にパス、ジャンプを駆使してどんどん上がって行く。
(・・王帝月ノ宮の動き・・やっぱりボクたちの苦手を把握している・・)
友紀はジャンプ力とバランス力に優れている反面、タックル等の当たりに関しては平均レベル。それに対して王帝月ノ宮はタックルを中心にディフェンスをしてくる。黒牙は高いパワーとテクニックを持つボックスストライカー。その反面スピードは遅く、抜かれてもすぐさま追い付いてスタミナを削りにくる。
「豪炎寺!!黒牙!!」
(?今・・)
一瞬動きを止め二人に指示を出す友紀。それを見た野坂が何か違和感に気づく。もしかしたら・・。その考えに至った瞬間野坂が笑う。
(・・どうやら先に弱点を見つけたのは僕のようだね・・)
三人でペナルティエリアまで上がる。友紀にはゴールを決める策がある。その為にもキーパーと三対一の状況を作らなければならない。
「「『アンコール・バンディアン!!』」」
その三人の前に桜庭と香坂が立ちはだかる。二人は互いの右足と左足を合わせた後それを地面に叩き付ける。それと同時に巨大な遺跡が現れ地面を揺らす。黒牙と豪炎寺は転倒するも友紀は何とか耐えようとする。しかしそこに奥野が背後が近づきボールを奪いそのまま野坂にロングパス。それを受け取った野坂はタックルで突っ込んでくる大山をかわしシュートを放つ。
「『キングス・ランス!!』」
「『ゴッドハンド!!』」
止めようとするもやはり破られゴールを決められる。
2-0
王帝月ノ宮の追加点。相手のディフェンス力を考えても逆転は厳しい。
「・・皆!!少しフォーメーションを変えるよ!!それと絶対にこれ以上の失点はゆるさないで!!」
友紀が動き始める。さっきまでの絶望が嘘のように消え友紀の指示を聞くために集まり始める雷門サッカー部。
「おい!!そんなフォーメーションでこれから逆転できるのか?!」
「・・このフォーメーションは逆転を狙うんじゃなくて失点を防ぐフォーメーションだよ」
しかし友紀から聞かされたフォーメーションと指示はどう見ても逆転できるようなものではない。皆、少しは反論するも友紀の「全ては後半から」という言葉に納得はしていないがポジションにつき始める。
FW 切那 友紀
MF 豪炎寺
DF 白浪 古島 アリス 大山 三日月 黒牙 誠也
GK 円堂
DFを増やし確実に失点を抑える作戦を取ってきたと誰もが思えるフォーメーション。
(・・このフォーメーション・・普通に見れば守りに力を入れている・・でも・・何なんだこの違和感・・)
野坂もこのフォーメーションに違和感を感じる。
再び雷門ボールで再開。蹴り出した切那はそのまま上がりそれに友紀が続く。豪炎寺も上がり始めるがセンターサークル当たりで動きを止める。
「切那!!パス!!」
中盤まで上がった所で友紀がパスを求めるもやはり動きが止まる。それを見逃さなかった野坂がスライディングでボールを奪いそのまま上がって行く。
「『アイスグランド!!』」
直ぐ様友紀が追い付きボールを奪う。そのボールをそのままパスするが・・
「な?!」
「お、おい!!」
パスの相手は切那。皆が声を上げて驚く。切那はパスを出す事が出来ない。練習では少しづつ出せるようになっては来ているが試合になると体が震え動きが止まる。なのに何故ーー
「もしかして・・勝てないからって全ての責任を押し付けるつもりか!!」
友紀には考えがある。それを知るのは友紀本人と優菜の二人だけ。
(・・皆・・気づいて!!)
切那にボールを回しパスを要求。パスを出せずに奪われたボールを奪い返すと直ぐに切那にパス。 ただひたすらにそれを繰り返す。王帝月ノ宮もボールを奪って直ぐに攻めるもディフェンスに阻まれなかなかシュートに入れない。
「友紀!!」
豪炎寺から友紀にパス。それを受けとると直ぐに切那にパス。
ーーその瞬間王帝月宮の動きが変わった。今まで友紀や豪炎寺につけていたマークを外したのだ。パスの出せない切那にボールが渡ると他の皆にボールは回らない。そう判断し確実にボールを奪いに動き出したのだ。
(・・なるほど・・このフォーメーションは彼女にボールを回すため・・確かに彼女はどういうわけか王帝月ノ宮のディフェンスを突破するだけの力がある・・でもゴールを決めれるのはFWの二人か舞埼さんだけ・・)
野坂もフォーメーションの意味に気づく。だかそこまで脅威に感じていないのかそのまま何の対処もせず試合を続ける。結局前半は互いに攻めきれないまま2-0で終了した。
「おい!!これはどういうことだ!!」
ベンチに戻る様直ぐに大山が友紀に掴みかかる。それもそうだろう。前半友紀の策で失点を最小限に抑えれたが攻撃に関しては切那にボールを回し続けた為全く、チャンスはなかった。切那もパスが出来ない事がチャンスを潰してしまったと考え皆から離れたところに座っている。
「・・ねぇ友紀・・貴方が皆にこの作戦を話さない理由は分かる・・でもこのままじゃ逆効果じゃない!!」
優菜の言葉に皆が頭を傾げる。友紀もしばらく考え込んだ後その口を開く。
「・・王帝月ノ宮の弱点は司令塔の野坂にあるんだ・・」
友紀が見つけた弱点、それは王帝月ノ宮はほほ全てのメンバーが野坂の指示で動いていると言うことだ。オフェンスとディフェンスのタイミングとやり方、必殺技のタイミングそれを全てコントロールしているのが野坂だ。
「攻略するためには野坂の戦略を全て潰し指揮系統をマヒさせる必要があるんだ」
「・・それは分かったけどそれが・・」
「・・だから切那か!!」
豪炎寺が気づく。相手は切那がパスを出せない事を知っておりそれに対応した行動を取り始めた。もし切那がパスを出せば対応が遅れ隙が生まれる。それどころか切那への対応を考え直さなければならない。そしてここからは友紀の賭けだが考え直している間、野坂の指揮能力が低下するかもしれない。これが友紀が考えた策だった。
「・・皆に作戦を伝えなかったのは意識すると成功率が下がるからなんだ」
もし切那がパスを出せなかったら雷門は確実に負ける。少しでも成功率を上げるために敢えて作戦を皆に伝えなかったのだ。切那に余計なプレッシャーを与えないためにも。
「・・後半はメンバーを交代してフォーメーションも変える!!皆絶対に勝つよ!!」
友紀を中心に円陣を組む雷門。それを見た野坂は後半に向けて気持ちを入れ直す。
「・・野坂さん」
「雷門は後半動き出す・・西陰ゴールを頼むよ」
後半に向け皆がポジションに付き始める。
FW 天宮 友紀
WF 白浪 優菜 切那 古島
DF大山 豪炎寺 黒牙 アリス
GK 円堂
「・・これは・・」
雷門FWは全員がフィールドに出ているも内二人はDF、前半の事といい、全くポジションを守らない友紀。野坂さえも友紀の考えが分からないでいた。
(・・切那・・今度は私が・・あなたを助ける!!)
優菜がサッカーへ再び向き合う切っ掛けを作ってくれた切那。その恩返しにトラウマから切那を解放したい。その思いがあるからこそ優菜は友紀の賭けのような作戦にも乗った。勝負は後半。運命の後半戦が王帝月ノ宮ボールで始まった。
「古島!!白浪!!切那!!優菜!!」
友紀の指示を受け皆がフォーメーションを変え始める。だがそれよりも先に野坂が攻め上がる。
「『キングス・ランス!!』」
直ぐ様シュートを打つ野坂、その前に豪炎寺と黒牙が立ちはだかる。
「漆黒の門・・・勝手に通れると思うなよ!!『ダークトルネード!!』」
「『ファイアトルネード!!』」
二人でシュートをブロックするも弾き飛ばされる。だがそれにより大きく威力が弱まり難なく円堂がキャッチする。
「反撃いくぞ!!」
円堂から大山、優菜、そして切那へとパスが回る。パスを受けた切那が直ぐ様上がるもやはりパスを出そうとして動きが止まる。そこを野坂がスライディングでボールを奪い、上がり始める。
「『アイスグラウンド!!』優菜!!」
直ぐ様友紀がボールを奪い優菜にパス。それを優菜は切那にパス。しかしまたパスを出そうとして体が震え始める。
(・・あれ?・・今・・)
「・・優菜も気付いた?今・・確かにボールが転がった・・」
今までパスを出そうとして動きが止まると同時にボールもその動きを止めた。だが今、ほんの少しだか転がったのだ。
ーー僅かながら切那がボールを蹴ったのだ。
少しばかり見えた光明。もう一押しすればきっと・・。そう考え奪われたボールを取りに相手を追いかける二人。既にボールは野坂に回りシュートの体制に入る。
「俺だってやってやる!!」
そこに大山がタックル。それにより足下が狂ったのかボールはフィールドの外へ。
「・・無茶をするな!!サッカーは体ではなく足でするものだ!!」
古島が大山に声をかける。
「足でするもの・・」
友紀から必殺技の特訓という指示で何度も壁に体当たりをしたが全く感覚を掴めなかった。もしかしたら友紀の本当の目的はサッカーとラグビーの違いを教える為だったのかもしれない。
豪炎寺のスローインで試合が再開。直ぐ様野坂がボールを奪いシュートを打とうとする。
「やらせるかよ!!」
大山が大きくジャンプし着地。それにより地面がゆれ野坂が転ける。
「・・何か考えていたのと違うけど・・まぁいっか・・必殺技、名付けて『ジャンプブロック!!』」
「・・いやそのネーミングは無いわ・・『アースクエイク』の方がいいと思う」
前線で友紀が大山の必殺技に名前をつけるも、直ぐ様優菜が突っ込む。
(・・ここに来て向こうの士気が高まってる・・一体何故?)
先程まで劣勢だったはずの雷門。だがどういうわけかどんどん勢いを取り戻しつつある。
「・・まさか・・逆転の方法があるというのか?!」
大山が奪ったボールを再び前線に回す雷門。再び優菜に回ったボール。
「・・切那!!」
叫び、再び切那にパスを回す優菜。パスを受け取った瞬間切那の中に何かが流れ込んでくる。
(・・なんだろう・・物凄く・・暖かい・・・)
今までとは違う。物凄く暖かいボール。
ジュニア時代、父から下されたパスの禁止令。その為か皆のパスは冷たく、悲しいものだった。だが雷門のパスはとても暖かい。同じ勝つためのパスでも全く違う。
「切那!!」
優菜がパスを要求する。それに対して切那は・・・ボールを蹴り出した。
そう言えば試合ってちゃんと書けてますかね?前に一回雷門十二人で試合させてたことありましたから・・