機動戦士ガンダムSEED 貫く意志   作:賢者

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今日と言う日を記念して連続投稿の嵐
彼女がいないとかリア充ではないとかそんなの理由の一つでもないんだからね!
ないんだからね(震え声)

加筆しました


血塗られた刃

ジンが鬼気迫る勢いで三機のMSに迫ってくる。

 

三機はそれに対応して一機は後ろに下がり、もう二機はその一機を守るような陣形をとった。

 

セオリー通りの陣形とも取れるそれは素人に毛が生えたような操縦者だと相手に悟らせてしまう

物でもあった。

 

ジンは全勢力をもって前衛の二機を潰すことで自分たちの優位性を示そうとブースターを全開に

して肉薄する。

 

「新型MSなんて…ナチュラルの分際でェェェェ!」

 

一機のジンが蒼い機体に重斬刀を振り上げ斬りつけた。

 

狙ったのは腕…装備が集中している右腕を狙ったのだが機体はバランスを崩しただけで損傷は

見られなかった。

 

「何だと!」

 

蒼い機体は重斬刀を振りおろしたまま動かないジンを巨大な大剣で切り裂いた。

 

周りのパイロットにも動揺が走る。

 

「今のは何だ!?重斬刀がはじかれた‼」

 

「知るかよ!クッソッタレ、ナチュラル風情がめんどくさい物を作りやがって‼」

 

それはドンドンとナチュラルへの憎悪へと傾いていく。

 

彼らはコーディネーターと呼ばれる存在は所謂デザイナーベビーと言われる奴だ。

 

遺伝子操作により堅牢な肉体と優れた運動能力、優秀な頭脳を持って生まれたものだ。

 

元々親がナチュラルだと言うのにそれを軽蔑し差別する。

 

子供がコーディネーターなのにそれを嫌悪し差別する。

 

なかなか皮肉な話ではあるがこの世界ではそれが戦争に発展するほどとても重大な問題なのである

 

そして重斬刀に切られ無傷だった蒼い機体に乗っている少年、刹那・F・セイエイは

自分の手足のように動くこの機体に感動していた。

 

「何だこれは…すごい機動性だ…」

 

ジンの数倍の機動性と馬力…しかもそれにフェイズシフト装甲ー略称PS装甲ーがついているのだ。

 

フェイズシフト装甲とは一定の電圧の電流を流すことで相転移する特殊な金属でできた装甲である。

 

このことから相転移装甲とも呼ばれ、相転移した装甲は一定のエネルギーを消費することにより、

物理的な衝撃を無効化する効果がある。

 

これにより実質ビーム兵器でしかこの機体を落とすことが不可能と言うことになる。

 

同じGシリーズでなければ携行している兵器のほとんどがビームを実装していないため

これを撃墜するにはまずバッテリーを削ることから始めなければならない。

 

しかし全てのGシリーズには大型のバッテリーが搭載されておりしかも全てがビーム兵器と言う

一発当たったら終わりの恐ろしい兵器が通常搭載されている。

 

それから逃げきることはザフトの赤服クラスではない限り精神的にきついだろう。

 

「これでお前たちを…!」

 

刹那はエクシアのバーニアを噴かせて一機のジンに肉薄その勢いのまま袈裟懸けに斬り倒した。

 

「なんて駆動性だよ、コイツ!」

 

悪態をつきジンを離れさせようと指示を出すが

 

「遅いよ!」

 

ビームの本流がそれを許すことは無かった。

 

「グワァァァ、ナチュラルごときに俺がァァァ」

 

撃ち落としたのはオレンジ色の機体に乗っているアレルヤ・ハプティズムである。

 

彼は慎重に狙いをつけて照準を確認して放つ。

 

ジンであれば即刻落とされているがこの機体キュリオスだからこそできる芸当だ。

 

「俺たちがナチュラル如きに全滅なんて…許されるはずがァァァァァァァ」

 

狂ったように叫びながらジンのパイロットたちは突っ込んでくる。

 

「そんなに死にたいのかよ…なら望み通りに!」

 

しかしそんな必死の特攻も三機目の機体が儚く崩していく。

 

彼ーレイ・キンジーの乗る機体イオフィルの紫色のフレームが瞬いたと感じた瞬間には

 

ある機体はビームクロウで、またある機体はビームサーベルで落とされていく。

 

「ク……クソッたれがァァァァァァァ」

 

ジンとは違う機体(シグーと言うのだが)が焦ったかのように突っ込んでいった。

 

それはまさに自我を失った哀れな子羊のように荒れ狂っていた。

 

「これで…終わりだ!」

 

そして哀れな子羊は光の刃に切り刻まれ天へと昇っていく。

 

その圧倒的な戦闘にザフトも地球連合も、そして落としたパイロットでさえも口を大きく開け

ざるを得ないそれほど圧倒的な戦闘であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すべてのジンの反応が消えました!艦長…作戦は失敗です」

 

「言われんでもわかっておる!…クソッ…これではクルーゼ隊の除隊が決定してしまう…!」

 

この艦の艦長であるホーキンス・リザルトは今完全に取り乱している。

 

副官の男は横目でそう判断しクルーに指示を出す。

 

「ボケっとしていないで索敵を続行しろ!これでいいですね?艦長」

 

「ん?…あ、あぁ索敵をして周りを警戒しろ!連合の新型が落としに来るかもしれんぞ!」

 

副官の男はホーキンスに感嘆する。

 

こんなに狼狽しているのにクルーに緊張感を持たせ自分の気持ちに整理をつけようとしている。

 

多分今さっきの命令は無意識のうちに今自分が何をやればいいのかと言うのを頭の中で

シュミレーションして一番最適なものを選び声に出したのだろう。

 

戦場に出れば今とは違う凄まじい戦果を挙げるに違いない。

 

だからこそ勿体ない…ここで殺してしまうのは本当に勿体ない…

 

「…様、こちらは新型の鹵獲を失敗しました、はい…分かりました」

 

副官の男はさっきとは比べ物にならないほどの丁寧な物腰でとある男に連絡する。

 

『そぉか…まぁいいさ、ところでよぉ…お前は戦争は好きか?』

 

副官の男は本当の上司である男の態度に違和感を覚える。

 

「私は戦争は嫌いですね…まぁ儲けは得られますが人間同士で争うなんて非効率極まりない」

 

『そうか、俺は戦争が好きなんだよ…何故って言われちゃ返答に困るがただ一つ言えることは俺は

戦争が好きで好きでたまらない、人間のプリミティブな衝動に準じて生きる最低最悪の人間って

ことだ』

 

そして男はこう続けた。

 

『ところでよぉ…戦艦一隻とMS一機だとどっちが強いと思う?まぁどっちにしろ面白れぇ

戦争になるだろうがなぁ』

 

その瞬間戦艦はいくつもの刃に切り刻まれて落ちていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはとあるMSの中…とある男がゆっくりと落ちていく戦艦を見ながら笑っていた。

 

「まぁアイツは優秀だったが情報のリークは許せねぇよなぁ…」

 

男はゆっくりと笑いながらバーニアを噴かせ目標に向かって機体を動かす。

 

「にしてもコイツはとんでもねぇ兵器だ…戦争のし甲斐のある…あっちはどうなのかねぇ

面白れぇ戦争になることを祈るぜ」

 

その機体の名はスローネツヴァイ…第三位の階級を持つ座天使"スローンズ(Thrones)"から

とられたと思われる名前を持つその機体は名に似合わない邪悪な様相を呈しながら目標へと

飛んでいった…

 

目標にされた天使はそのことを知らない

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