この鬼畜姫に祝福を!   作:パイン村

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このすばも平成アニメって言われるんですかね。


第5話

 次の日、私たちはめぐみんをつれあの草原に来ていました。さあ、リベンジマッチといきましょう!

 

「爆裂魔法は最強魔法、故に使うまでには準備時間が必要です。それまで、あのカエルの足止めをお願いします」

 

 なるほど、魔法使いといえば後衛、ここは私たちがカエルを引き付け一網打尽にしましょうか。ちょうど、都合よく二匹もいますし。

 

「アクア、カエル達を引き付けてください。元女神とはいえそれくらいはできるでしょ?」

「元って何よ、元って!私は現在進行形で今も女神よ!見てなさい、あんな雑魚モンスター、私一人で倒してみせるわ!」

「ちょっ!勝手にいこうとしない!」

 

 先走ろうとするアクアを羽交い締めにして全力で止めるとめぐみんがこちらを不思議そうに見ます。

 

「女神ってなんです?」

「...彼女は、昔、頭を強く打ちまして、それから自分は女神だと吹聴するおかしい子に...。良ければ話を合わせてあげてください」

「そうなんですか。...かわいそうに」

「ええ、実に哀れな話...ってアクア!」

 

 めぐみんの哀れみの視線に耐えられなくなったのか、アクアは私の腕から抜け出しカエルへと駆け出していました。

 

「見てなさい!これが女神の真の実力!ゴッドレっ、ヒグ」

 

 そして、カエルの口のなかに消えました。

....あの子のせいで一網打尽にする計画が台無しなのですが。

服従のスペルを使ってでも、止めるべきでしたね。

これ、命じようとして口に出さないと何の効果もないんですよね。

だから、とっさにでた言葉だとなにも起きません。

いちいち、私の言葉で発動してたら日常生活に支障を来しますからね。と、そんなことよりは今は次の手を考えませんと。

 

「めぐみん、向こうのカエルをお願いします、私はあのバカを助けないといけないので」

「わかりました。任せください!」

 

 めぐみんは強くうなずき、杖を構えます。ああ、どこぞのだれかと違って頼りになります...!そうですよ、こういうのが仲間っていうんですよ。

そして、めぐみんの魔法の詠唱がはじます。すると、周囲の空気が震えだし、めぐみんの杖の先に光がともり始めます。

 私でもわかります、これはすごい魔法が飛び出しそうです。

 

「見ていてください、これが人類最強の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法です!」

 

めぐみんの杖の光がますます強まっていきます。

それはまるで極小の太陽のようで。

そして、めぐみんは、詠唱を止めたかと思うと、その紅い瞳を見開き力強く叫びました。

 

「『エクスプロージョン』ッ!」

 

その叫びとともに、とてつもない光が草原に放たれます。

そして、すさまじい閃光とともに轟音が鳴り響き、爆風がふきあれます。

それによって巻き上げられた砂塵が草原を覆いすべてを覆い隠します。

砂塵が晴れた後にはカエルの姿はなく、そこには何が起こったのかを指し示す巨大なクレーターしかありませんでした。

 

「これが魔法...。すごいです」

 

ゲームやアニメでしか見たことない景色に私は若干の感動を覚えます。

...個人がここまでの攻撃手段を有しているというファンタジー世界の現実に恐怖を覚えないでもないですが。

 

うん?なにか音がしますね。

私が音のするほうを見てみると、何匹ものカエルが地中から這い出していました。どうやら今ので、目が覚めたみたいですね。

...近くに水源もないのにどうやってカエルが生きてるのかと思っていましたが、そっかー、地中で水分を保っていたんですね。

うん、生命って不思議。

 

「めぐみん、ヤバイです!アクアを回収して逃げ...ますよ? 」

 

私は急いでこの場を離れようと、めぐみんの方を見るとなぜか倒れたままうごきません。

 

「めぐみーん?」

 

私が問いかけるとどうやら意識はあるようで、めぐみんは息も絶え絶えながらも自分に現状を説明し始めます

 

「ふ...我が爆裂魔法は絶大な威力ゆえ、消費魔力もまた絶大。....要約すると、限界を越えた魔力を消費したので身動きひとつとれません。すみません、助けてもらっていいです?このままだとやばいです。食われ...」

 

めぐみんは言い終わる前にカエルのなかに消えました。

気が付けば仲間はカエルの中に消え、私は一人カエルに囲まれ、まさに四面楚歌となっていました。

 

「ちょっ!私、一人でこれなんとかしないといけないんですか!?」

 

私はそう叫びながらカエルに切りかかっていました。

 

 

そしてなんとか、私は二人をカエルから助けだし、命からがらカエルの大群から逃げきりました。

 

....ああ、生きてるって素晴らしい。

 

一応、三日以内に五匹倒せたのでクエストはクリアしました。

 

 

▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼

 

 

「ありがどう...カズハ、あとでカエルの唐揚げあげるね....」

「いいですよ、いらないです。そんなことより早くお風呂入りましょうね....」

 

粘液まみれのアクアをあやしながら私は成功報酬を受けとるためにギルドに向かっていました。

 

「カエルのなかって臭いけどいい感じに暖かいんですね...」

「要らない知識をありがとう、めぐみん。でも、それ以上言わないでください、想像したくありませんから」

 

めぐみんは動けないので私がおぶって街までつれてきました。...私、仲間と冒険をしてるんですよね?介護をしてるんじゃないですよね?

 

めぐみんによると、魔力の限界を越えて魔法を使うと生命力を削ることになるらしいです、最悪、命を失うこともあるのだとか。

 

「私たちに全力を見せたかったのはわかりますが、今後は緊急時以外は爆裂魔法は禁止です。他の魔法で頑張ってくださいね?」

「...使えません」

「え?」

「私は爆裂魔法しか使えません」

「....嘘ですよね?」

「本当です」

 

 いやいや、爆裂魔法って最上級の魔法なんですよね?

それを習得するためには大量のスキルポイントが必要なわけで、そこまでポイントがためられているのなら他の魔法が取得できていないはずがないです。

現に後ろの女神はなんの役に立つのかわからない、宴会芸スキルをコンプリートした上でアークプリーストの全魔法を習得しました。

....本当、早く天界に帰ってほしい。

私がそんなことを考えていると背中にいためぐみんが喋り始めます。

 

「私は爆裂魔法をこよなく愛すウィザード。スキルポイントは全て、爆裂魔法習得とその強化に使いました。....他のスキルを取れば確かに楽に冒険ができるでしょう。しかし、ダメなのです。私は爆裂魔法しか愛せない。例え、私の魔力では一日一発が限界でも、使った後には倒れるとしても。それでも私は爆裂魔法しか愛せない! 何故なら爆裂魔法を使うためだけにアークウィザードの道を選んだのだから!」

 

 私が唖然としているとアクアがめぐみんに拍手を送ります。

 

「素晴らしい、素晴らしいわ!そのロマンのみを追求する姿に私は感動したわ!」

 

 やはり、最初に感じた嫌な予感は正しかったです。どう考えてもこの子は使えません。ただでさえ使えない駄女神がうちにはいるのです、これ以上のお荷物は...。

 

「そうですか。頑張ってください、今回の報酬は等分で。で、採用の方ですが今回はご縁がなかったということで!」

 

 そう言って、めぐみんをパージしようとすると、めぐみんは強い力で抵抗します。

 

「我が望みは爆裂魔法のみ。爆裂魔法さえ撃てるのであれば、無報酬でも構いません...強力なアークウィザードの力が食費と雑費だけで、これはもう採用まったなしなのではないだろうか!」

「いえいえ、その強力な力はきっと他のパーティーにこそふさわしいです。うちのような、弱小駆け出しパーティーにはもったいないですよ!」

 

 私は、全力でめぐみんを引き剥がそうとしますが、彼女も全力で抵抗します。...なんですか!魔法使いの握力じゃないですよ、これ!?

 

「弱小でも大丈夫です!私、上級職でもレベル6ですし、きっとレベルが上がれば倒れなくなりますよ。先行投資と思って」

「一撃で倒れる魔法使いとか使い勝手悪すぎです。どうせ貴女、他のパーティーでも見捨てられたのでしょう!うちは託児所じゃないんです!」

「見捨てないでください!もう、どこのパーティでも拾ってくれないのです!荷物持ちでも下僕でもなんでもしますから!」

 

 大きな声でめぐみんが叫ぶものですから、通行人がこちらを見てひそひそとなにかを話してます。

 

「あの子、たしかこの前、あそこの青い髪の女の子を椅子にしていた子よ。こんどはあんな小さい子を粘液まみれに...」

「女の子をいじめて楽しんでいる真性の変態、鬼畜の百合っ子にちがいないわ!」

「なんて恐ろしい子なの!」

 

 待って!私は変態でも鬼畜でも百合でもない...です!普通の女の子です!やばい、このままでは言われなき誤解が広まる...!

 

その時、背後の少女が悪魔のように笑ったのが見えました。

 

「どんな、プレイでもついていきます!なんなら、ここで裸」

「今日から貴女は仲間です!採用おめでとう!」

 

私はやけくそになりながら叫んでいました。

 

 

 

私の冒険はきっとこれから、これからなんです...。

 

 

 




令和時代にはアニメ3期が見れると信じています。
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