今回は長めです。
冒険者カズハのレベルが2あがった
カズハはレベルが6になった
知力が3あがった
俊敏が2あがった
魔力が2あがった
幸運が3あがった
スキルポイントを2かくとくした
という訳でレベルがまた上がりました。キャベツで....。
なんで、キャベツを捕まえるだけで経験値がこんなにもらえるんですか!!
...もう、いいです、まともに考えれば考えるほど、こっちがバカみたいです。
なんでもこの世界ではキャベツは高い経験値をもち、捕獲できる数も限られているため、大変な高級食材なんだそうです。
前々から何故キャベツのサラダごときが5000エリスもするかと思っていましたが...
しかも捕まえるだけでなく食べることによっても高い経験値が獲得できるとのことで、つまり、金持ちは楽して強くなれる訳です。
ですから、なにもないところから始めた冒険者と銀の匙をもって生まれた冒険者との間には筆舌尽くしがたい格差があるのだとか...
くそう!異世界に来てまで貧富の格差に苦しまされるんですか!
ああ、楽してお金がほしいです。
まあ、私、今回そこそこ稼ぎましたが。
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という訳で、お買い物です。
さすがにそろそろまともな装備を手に入れませんと。ジャージにショートソードってどんな冒険者だって話です。
...それに私だって少しはおしゃれだって...。
「...で、なんで私まで付き合わされているのよ。というか、なんでカズハお金持ってるの?キャベツの報酬はまだもらえてないでしょう?」
....隣にいる、駄女神がうるさいです。
「まだ、キャベツの報酬の支払いは先ですが、クリスから稼がせてもらったお金がありますので。あと、アクアも装備なんてその羽衣だけでしょう?ここでちゃんとしたのを買っておきましょうよ」
私はアクアが唯一装備している淡い紫の羽衣を見ます。会った時から身に付けていますが、どう見ても防御力があるようには思えません。
「バカね、カズハは。忘れてるみたいだけど私、女神なのよ、女神」
アクアが呆れたと言わんばかりの表情でこちらを見てきます。...服従のスペルで荷物持ち確定ですね。
「この羽衣だって神具に決まってるじゃない。あらゆる状態以上を無効にし、強力な耐久力をもち、様々な魔法がかけられた代物よ。これ以上の装備は地上には存在しないわ」
...貴女、その神具とやらを普通の洗濯物と一緒に洗って平気で馬小屋で藁と一緒に干してますよね?
「へぇー、そんなにすごいものなんですね。ということはお金に困ったらそれを売ればなんとかなりますね」
「ねえ、冗談よね?これ私が女神だと証明できる唯一のアイテムなのよ?カズハ?カズハさーん!」
もちろん、冗談でしたがアクアの様子が面白かったのでしばらく無視しました。
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「どうですか?これで私も冒険者らしくなったでしょう!」
私は、早速買った装備をパーティーのみんなに見せびらかしていました。羊毛で出来た服とズボン、革製の胸当てと金属製の籠手とすね当て、武具は片手剣、あとカッコいいから買った緑のマント。
ふっふっふ、これでようやく私も冒険者らしくなってきたではないですか。
「見違えたな、カズハ」
「おお、これでカズハもまとな冒険者の仲間入りですね」
はっはっは、もっと私を褒め称えるのです、崇めるのです。
「そういえば、なんでスカートじゃなくズボンなんです?」
「こっちの方が動きやすいですし、冒険者っぽいからです」
決して、女の子らしくしたらしたでダクネスやアクアと比べられるのが嫌だったとかではないです。ええ。
「変わったのは格好だけではないですよ。見ていてください!『クリエイト・ウォーター』ッ!」
私がそう唱えると、私の手から水がわき出て目の前にあったコップに注がれていきます。
「カズハ、《初級魔法》を覚えたんですね。」
そう、めぐみんの言うとおり私は手にいれたスキルポイントで《初級魔法》を覚えたのです。
名前の通り火、水、土、風の各属性の簡単な魔法を覚えられるというスキルです。
やはり、異世界に来たからには魔法ですよ、魔法。
ちなみに、スキルはこの前ダクネスが助けた冒険者にお礼ということで教えてもらいました。あの変態に借りを作るようで癪ですが。
他にも片手剣を上手く扱える《片手剣》スキルというのを覚えました。
両手剣にしなかったのは、魔法を使うには片手を開ける必要があるとスキルを教えてもらった冒険者さんがいっていたからです。
「という訳で、私は魔法と剣を使いこなす魔法剣士を目指します。
さあ、装備を整え、新たな力を手にいれたんです。クエストにいきますよ、クエスト!」
やはり、装備を新調すると自分の力を試したくなりますね。それにキャベツの報酬があるとはいえ、所持金が心もとないですし、少しは稼ぎませんと。
「それなら、ジャイアントトードの討伐はどうだ?異常繁殖した生き残りがまだ、街の近くをうろついているらしいから...」
「カエルはいやよ!」
「カエルはやめましょう!」
ダクネスの提案を、二人の声が遮ります。
「何故だ?ジャイアントトードは金にもなるし、装備さえ整ってれば駆け出しでも簡単に狩れるぞ?」
「ああ、そこの二人はカエルにトラウマがあるんですよ。パックリいかれ、粘液まみれなりましたからね」
それを聞いた変態は顔を赤らめます。
「...頭からパックリ...粘液まみれ....」
ぶつぶつと気持ち悪いことを。
「なに興奮しているんですか。 気持ち悪いです。近づかないで下さい、変態が移ります。」
「んっ....興奮などしていない。」
断言しやがりましたよ、この変態。
「行きたいなら一人でいってくださいね。パーティー結成後の初クエストです、楽なやつにしましょう、楽なやつに」
「なら、これならどうだ」
ダクネスがクエストが書かれた紙を渡してきます。
「なんです?えっと、町外れの墓地にでるゾンビメーカーの退治?ゾンビメーカー?」
「ゾンビメーカーはゾンビ達を操る悪霊の一種です。雑魚なのでプリーストさえいれば駆け出しでも簡単に狩れます」
めぐみんが私の疑問に答えてくれます。
ゾンビかー、グロいのは苦手ですがこれ以上選り好みもできませんね。
「では、それにしましょう。というかダクネスも最初からいってくださいよ」
「実はこれ、アクアのレベル上げのために探してたものなんだ」
あの駄女神のため?怪訝な顔した私を見てダクネスは話を続けます。
「プリーストはレベル上げが難しいんだ。なにせ、攻撃魔法がないからな。直接、敵を倒すことがほぼない。その唯一の例外がアンデッド族だ。彼らは神の理に反し、死から逃れた者達だ。だから神の力が全て逆に働く。回復魔法を受けると体が崩れるのだ」
なるほど、聖が邪を祓うということですか。
しかし、あの駄女神のレベルをあげたところでどれだけの意味が...
いや、待つのです!レベルが上がるということはステータスも上がる、つまりアクアの知力も上がる!
この女神、潜在能力だけは確かです。これを十全に使いこなせる頭さえあれば最強なのでは!
「やりましょう、是非やりましょう。....問題はダクネスの鎧がないことですが。」
ダクネスの鎧はキャベツに破壊されたため、現在修理中です。
そのため、今日のダクネスは黒のスカート、黒のタンクトップに革ブーツという騎士というよりは剣士風の格好です。
しかし、この変態、着痩せするタイプだったんですね。鎧着てる時よりも胸とか尻が強調されてやがります。
...なぜ、神はこんな変態に完璧な体を贈り、私を幼児体型に....。
あ、この世界の神って、あの駄女神じゃないですか。そりゃあ、変態があんな体になるわけです。
「鎧なら...どうしたカズハ?怖い顔をして私の体をじっと見て。視姦か、視姦というやつなのか!」
「違います、貴女を視姦なんかしたら目が腐ります。変態の癖に自分が見てもらえるとか思っているんですか?キモいです。カエルに食べられて人生やり直した方がいいんじゃないですか?」
「んっ...くっ...」
なんで本当にこんな変態が美人なんです?
そんなことを考えながらふと、ダクネスの隣にいためぐみんを見ます、こうダクネスのとなりにいると格差の産み出す悲劇がよくわかります。
...めぐみんには勝ってますね、私。
「おい、今私を見た意味を聞こうじゃないか」
「意味なんてないですよ。ただ、めぐみんは将来に期待できるなと思っただけで」
「それ、今はダメってことですよね。紅魔族は売られた喧嘩は買う種族、ここで始めましょうか?」
そんな、めぐみんを無視し、ダクネスと本題に戻ります。
「ともかくだ、わたしなら鎧無しでも大丈夫だ。このままでもアダマンマイマイより固い自信がある。それに、こっちの方が攻撃を受けた方が気持ち良いしな」
「今、攻撃が気持ち良いって」
「言ってない」
なぜ、こうも断言するのか、今さら取り繕ってもあなたがドMの変態ってことはバレバレですからね。
「そんなことより、アクアにその気があるのかだが。」
私はアクアの方を見ます。
あれ?あの駄女神いつの間にか消えてますね。
「もう一回よ、もう一回!」
なんか、隣のテーブルで賭けトランプに興じているアクアに似た女性は他人のそら似に違いありません。
...じっとできないってあの子は、子供ですか。
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そんなわけで、町外れの墓地へやって来ました。ここは身寄りやお金の無い人達を埋葬する、共同墓地なんだそうです。
ちなみに、この世界の一般的な埋葬方法は土葬だそうです。
この世界でも最後の審判の後で死者が神によって復活するとかいう教義があるんですかね。
「アクア!その肉は私が育成したやつです、返しなさい!」
「嫌よ、こっちの野菜が焼けてるからこっちを食べなさいよ!」
「キャベツ見てから、動き出しそうで食べたくないんです!」
ゾンビメーカーは夜に出没するらしいので私達は墓場から少しはなれた場所でBBQをしながら時間が過ぎるのを待っていました。ちなみに、材料は私が街の福引きで手に入れました。
「喰らえ!『クリエイト・アース』&『ウィンドブレス』ッ!」
私は左手で生み出した土を右手で造り出した風でアクアに飛ばします。
「目が、目があああ!」
フンッ、人の肉を盗ろうとするからそうなるんです。
「なんでカズハは魔法使い以上に初級魔法を使いこなしてるんですか。そんな使い方する人はじめて見ましたよ」
私たちのやり取りを見ていためぐみんがつぶやきます。
めぐみんはそう言いますが、そもそも、初級魔法自体覚える人は少ないんだそうです。
初級魔法は攻撃力皆無のものがほとんどで、だからみんなスキルポイントをためて攻撃魔法が覚えられる中級魔法から覚えるのだとか。
特に魔王軍なんているご時世じゃ、初級魔法なんて半ば忘れ去られてるような扱い。
私は、火をつけたりするのに使ってますがそんなのいくらでも代用品がありますしね。
「そういえば、この『クリエイト・アース』で作れる土ってなにか効能があるんです?」
「畑で使うと作物がよく育ちます。...それだけです」
うん、聞かなきゃよかった。
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夜になり、冷えてきました。さむいです。
「ねえ、カズハ?受けたクエストって本当にゾンビメーカーの討伐?そんな小物じゃなくてもっと大物が出そうな気がするのだけど。」
「アクア、そういうのはフラグになりますから、やめましょう。もしなにかあったらさっさと逃げますからね」
私は、そういって《敵感知》を使います。アクアの言葉が気になりますが、まあ、この駄女神のことです。心配するだけ無駄です。...ですよね?
「おっ、引っ掛かりましたね。感じます、感じますよ。一、二、三、...四?」
あれ?ゾンビメーカーの取り巻きは多くて三体と聞いていたのですが。まあ、誤差の範囲でしょう、きっと。
その時、墓場に青白い光が走ります。
そこには巨大な魔法陣が広がっていました。そしてその隣には黒いローブを着たあからさまに怪しい人影が。
「あれ、ゾンビメーカー....ではない....気がするの...ですが?」
めぐみんが自信なさげに呟きます。
「突っ込むか?なんにしてもこんな時間に墓場にいる以上アンデッドに違い無い。ならばアクアがいれば問題はない」
ダクネスが剣を握りしめながら聞いてきます。
いや、相手何者かわからないのに突っ込んだら危険でしょ、そんなこともわからないんですか?この変態は。
「いえ、やつらは都合よく一ヶ所に集まっています、ここは爆裂魔法で」
めぐみんはめぐみんで爆裂魔法を打ち込もうとしない!
「二人とも落ち着いて、ここはまず作戦をねりなおしまし...アクアは?」
「「あっち」」
そういって二人はさっきの黒ローブのほうを指差します。その方向を見るとアクアが黒ローブの人影に走り出していました。
「ちょっ!あの駄女神は!」
時すでに遅く、アクアは黒ローブの前にでると黒ローブに指を指し
「リッチーがこんなところにでるなんて不届きなっ!成敗してあげるわ!」
へ?リッチーってアンデッドの王とか呼ばれるあの?それがこんな駆け出しの町で?
「や、やや、やめてえええ!だれなんです!?なんで、行きなり現れて魔法陣を壊そうとするんです!?」
「黙りなさいアンデッド!どうせ、これでろくでもない事をしようとしてたんでしょ、こんなもの!こんなもの!」
アクアに半泣きにされている女性がリッチー?彼女の手下らしいゾンビも戸惑って立ち尽くしてますね。
うーん、アクアはリッチーとかいってますがどう見てもいじめっ子にいじめられているいじめられっ子にしか見えません。
ここはアクアを止めるのが正しいような気がしてきました。
「違います!悪いことなんてなにも!この魔法陣は彷徨える魂を天に返してあげるためのものなんです!」
彼女の言うとおり魂っぽい光が魔法陣にはいると天へと上っていきます。
「生意気な!そんな善行はこの私がやるからあんたはさっさと消えなさい!見てるがいいわ、こんなの一瞬で終わらしてあげる!」
「ええ!?ちょっと待ってください!」
アクアの突然の行動にリッチー?は慌てて止めようとしましたが間に合いません。
「『ターン・アンデッド』ッ!」
その言葉とともに墓地が白い光に包まれ、ゾンビやさ迷っていたらしい魂たちが次々と消えていきます。当然、リッチー?も...
「きゃー!か、身体が!やめて、やめてわたし消えちゃう!成仏しちゃう!」
「神の摂理に逆らい、死の運命から逃れようとした愚か者よ!ここで消え去るがいいわ!」
なんかアクアのほうが悪者にしか見えませんね、これ。
「やめてあげなさい」
私は服従のスペルでアクアに命じます。
「ちょっ!良いところだったのになんでとめるのよ、カズハ!?」
それによって、アクアの魔法は中断され墓地をおおっていた光は消えていきます。
私は、アクアの抗議を無視し先ほどの魔法のせいで、半透明になっているリッチー?に近づきます。
「大丈夫ですか?えっと、あなたはリッチーなんですよね?」
「ありがとうございます、助かりました。私はリッチーのウィズと申します」
ウィズさんはそういってローブを取ります。そこから現れたのは死者の王らしい骸骨...ではなく、二十歳ぐらいの美人のお姉さんでした。
...この街に来てから会ったなかで一番の美人かもしれません。
しかも、まともそう。もしかしてこの人なら...、と、今はウィズさんから話を聞きませんと。
「えっと、ウィズさんはなんでこんなことを?こういうのって街のプリーストの仕事じゃないんです?」
「カズハ、こんなのと話したらあんたもアンデッドになるわよ!『ターン・アンデッ」
「黙りなさい。いま、私はウィズさんと話をしているんです」
私は、服従のスペルでアクアを黙らせます。人が話をしてる最中邪魔しないで下さい、全くこの駄女神は。
「この街のプリーストは...なんというか、お金が第一といいますか...お金の無い人はほったらかにしているといいますか...」
なるほど、どこの国の宗教者も腐っていますね。ウィズさんは一応プリーストであるアクアに気を使って言葉を濁しているようですが。
「私はリッチーですし、迷える魂の声が聞こえるんです。ここで埋葬された人たちはまともに供養さえしてもらえず地上を彷徨っています。一応、アンデッドの王な私は定期的にこの子達を天に送ってあげてるんです」
なんていい人なんでしょう。美人でまともかつ性格もよく儚げでちょっと抜けてるところがありそうなところも完璧です、この人こそ私が追い求めていた人!
この人なら本当に、私の...になってくれるかもしれません!
「なにか手伝えることはありませんか?私でよければ、是非お力に!」
「おい、カズハ!?クエストはどうするのだ、ゾンビメーカーを退治するのだろう。せめて、ゾンビだけでもなんとかしないと」
ああ、そんなこともありましたね。今は極めてどうでもいいですが。
「ああ、この子たちが騒ぎになっていたんですね。...困りましたね、この子たちは私が呼び起こしてる訳ではないんです。私の魔力に反応して勝手に目覚めちゃうんです。私としてはこの魂たちがきちんと天に還ってくれるのならここに来る必要もないのですけど...」
なるほど、つまりウィズさんの代わりに成仏できない魂を天に送るものがいればいいと。
うちに丁度いいのがいますね。
「任してください!うちのアークプリーストが是非やると言ってますので」
「ちょっと!何勝手決めてるの!?私はまだ納得して」
「やりたいですよね、というかやりますよね、アクア」
私は、服従のスペルでアクアを無理やりうなずかせます。すごい顔でうなずいてますが問題はないです。
「おい、どうしたんだカズハ?さっきからちょっとおかしいぞ」
変態に言われたくないのですが、まあ、今はどう思われようと関係ないです。
「で、ウィズさん、代わりといってはなんですがお願いがあるのですが」
ウィズさんは少し戸惑ったようですが「はあ、わたしにできることなら」と快諾してくました。
「いえ、とても簡単なことです。私の、...私の
「へ?」
「「「「は?」」」」
ウィズさんと他のみんなから間の抜けた声が出ます。
「いえ、私にウィズさんをお姉ちゃんと呼ばさせてもらえるだけでもいいんです、お願いします!」
私は、頭を大地に擦り付けウィズさん、いえ、ウィズお姉ちゃんに懇願します。
「え、なんですこれ?理解が追い付かないというか、頭が理解を拒むのですが」
「うむ。正直、私も何が何やらさっぱりだ」
「カズハ!?なにいってるの!?相手はリッチーなのよ!ってか、それ以前になぜ、赤の他人を自分の姉にしようとしているの!?」
外野がうるさいですね。仕方ありません、ここは、私が転生する前からずっと秘めてきた思いを打ち明けましょう。
「私は、平凡な家の一人娘として生まれました。しかし、あるとき親戚の仲睦まじい姉妹を見て思ったのです。私も姉と妹がほしいと!」
なぜか、みんな黙っていますね。きっと私の熱い思いがこもった話に聞き入っているのでしょう。なにせ、十年以上願い続けてきた願いですからね。
「もちろん、すぐに親にお願いしました。今すぐ離婚して、私より年上の子と年下の子がいる人と再婚してほしいと!
...そしたら、なぜか、引っ張たかたれました。かわいい妹と美人の姉がほしいって極めて普通の欲求だと思うのですが。
一応、存在していた弟にも『その一生使わないだろう汚ったねえソーセージをどうにかしてアワビに変えてこい。じゃねーと私がつぶすぞ』
とお願いしたのですが、何故か泣かれまして、それを見た両親にまた引っ張かたれました。
仕方ないので、それから私は、いろんな女性に姉になってほしい、妹にならないかと声をかけてきました。
しかし、そのことごとくに断られました。きっと、私が妹や姉にふさわしくないと思われたのでしょう。
でもウィズさんなら受け入れてくれるって私、信じてます!」
「ヤバイですよ、ダクネス。何がヤバイって本気であれで自分が普通だと思ってますよ。自覚がないぶん、私やダクネスよりもたち悪いです」
「ああ、あれはやばい。私やめぐみんを仲間にしている時点で何かあるのではとは思ってはいたが...これほどとはな。そういえば、酒場でやけに女性を見ているなあと思ったが...」
「そういえば、私、カズハが外で遊んでる女の子を見て、50点、65点、とかぶつぶつ言ってるの聞いたことあるんだけど、あれって.....」
「やめましょう、これ以上は触れちゃいけない気がします....」
なにやら、みんなが私を見てごちゃごちゃいってますね。
今、大切なのはウィズさんの返事なので他のことはどうでもいいですが。
「....えっと、まあ....それだけでいいなら...」
「ありがとうございます、ウィズお姉ちゃん!」
お父さん、お母さん、私、異世界で姉ができました!
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墓場からの帰り道、なぜかみんなが私から離れて歩いています、なぜでしょうか?ゾンビの臭いでも移りましたかね。
墓場の件はアクアが定期的に浄化しに行くということで決着がつきました。
さすがに腐っても女神、魂の浄化は自分の仕事だと理解しているのか、嫌々ながら聞き入れてくれました。
まあ、聞き入れなかったとしても服従のスペルで無理矢理でも行かせましたが。
モンスターを見逃すことに抵抗感があった、ダクネスとめぐみんもウィズお姉ちゃんが今まで誰も襲ったことも無い心優しいリッチーだと知ると、納得してくれました。
「ウィズお姉ちゃんって結構近くに住んでいたんですね」
私はお姉ちゃんから渡された住所が書かれた紙を見ます。
なんでも、お姉ちゃんはアクセルの町で魔法道具屋を営んでいるらしいです。
アクセルの警備がざるで本当によかったです。なんたってお姉ちゃんと一緒の街で暮らせるんですから!
しかも、お姉ちゃんは次会ったら、リッチーのスキルを教えてくれると約束してくれました。
今日のお礼とのことです。お姉ちゃんになってくれただけでなく、スキルまで教えてくれるなんて、私の姉は天使です、リッチーですが。
「今日は疲れました。一応、まともだと思っていたカズハがあんな姉妹狂いだったとは...なんにせよ穏便に済んでよかったです。もし、戦闘になっていたら私やカズハは死んでましたよ。」
この子は何をいうのでしょう、私はこのパーティーの中では一番まともです。
姉や妹くらいみんなほしいでしょうに。
って戦闘になったら死んでた?
「お姉ちゃんってそんなに強いんですか?」
「もう自然にお姉ちゃん呼びなのがとても怖いですが、今は気にしません。...強いなんてもんじゃないですよ、強力な魔法防御をもつ上、魔法のかかった特殊な武器しか効きません。触れるだけで状態異常を引き起こし、相手の魔力、生命力を奪う伝説級のアンデッド。そんな相手になぜアクアの魔法が効いたのか不思議でなりません」
さすが、お姉ちゃんです、最強です。憧れます。
しかし、あの駄女神は腐っても女神。お姉ちゃんの天敵ですね、できるだけ遠ざけねば。
「カズハ、その紙渡しなさいよ。先回りして、家の周りに神聖な結界を張って涙目にしてくるから」
「それ、実行に移したら、私でも口にできないようなことさせますよ?やりませんよね?」
アクアは青い顔になって、黙ってうなずいてくれました。いつも、これくらい素直なら助かるんですけど。
次、お姉ちゃんに会うときはアクアはつれていかないようにしないと。
私がお姉ちゃんとの次の会瀬を想像しているとダクネスがポツリ
「結局、ゾンビメーカー退治はどうなるのだ?」
まあ、失敗でしょうね。モンスターもなにも退治してませんし。
私は姉ができたので満足ですが!
クエスト失敗
このすばの女性陣は何かしら変だからカズハもこうなったと言い訳をします。カズマも義理の妹がほしいと両親お願いしてなぐられてますしね?
違うんです、深夜テンションで興が乗っていつの間にかこうなってたんです。
二次創作ということで広い心でお許しください。
おまけ
カズハの
アクア 20点 ダメな子属性は妹として見れなくもないけど、そもそも、女性として女神としてどうなのかという点が多すぎ論外。
めぐみん 70点 自分の体が小さいことを気にしている点や厨二的な言動もポイント高し、爆裂魔法とネーミングセンスのなさが減点。あと十点で妹候補。
ダクネス 0点 見た目や礼節は問題ない、むしろ見た目だけなら姉候補トップランカー、が中身がド変態というのがすべてを台無しに。期待値が高った分、減点も大きく総合でゼロ点。
パーティー編とか書いてるけど次はないはず...