新勇者バーバラの冒険 未熟時代の外伝置き場   作:ランスロス・マッキ

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 四月馬鹿企画。執筆6時間のスピード勝負。
 メインでキチガイを煮詰める息抜きがてら何も考えずに書いた。
 移動されました。



もしもイブニクル2の主人公がバーバラだったら

 この世界は二つの病に侵されている。

 一つ目は魔物。

 一般人を蝕み、命を奪い続ける病。欲望のままに奪い、貪り、殺す存在である。人類は常にこれに蝕まれていた。

 これに対抗する医師はいる。戦士という選ばれた人間達の事である。

 彼等は魔物に対抗するために、スキルという強力な特効薬を用いて人類を助けていた。彼等の力によって人類は栄え、この世界に遍く平和に暮らす統一国家が出来上がる。

 しかし、そこに二つ目の病が現れる――――英雄病だ。

 ある時期からスキルを使った戦士達は、英雄病という『病気が治らなくなる病気』に罹患するようになった。

 英雄病に罹った戦士は様々な病気を発言し、闘病という苦しみの末に、最後には命を落とす。

 戦える戦士は次々と早逝し、魔物に跳梁跋扈される日々が戻り、少しずつ、少しずつ人類は痩せ細っていく。

 これは、そんな世界の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 ここはツクダニという田舎の村にある診療所。

 この診療所に暮らす一人の少女が、医学書を枕に涎を垂らしていた。

 

「すやすや……」

 

 少女の名はバーバラ。この物語の主人公である。

 

「起きろ。貴重な本の上で何をやっておるか!」

「ふぎゃあっ!?」

 

 怒声と共に、バーバラの頭にゲンコツが落ちた。

 

「ううぅ……何するのよぉ、お爺ちゃん!」

 

 バーバラの祖父――タウロスが疲れを滲ませた表情で立っていた。

 

「本を駄目にされてはたまらん。これは没収だ」

「これは勉強してただけだから! ちょ、ちょっと寝ちゃっただけで……」

「お前に生兵法を覚えられる方が迷惑じゃ。ただの風邪をゲンフルエンザと断定して勝手に劇薬を持ち出した時点で、今後5年間は人を診させん」

「むむぅっ……」

 

 この前の失敗を指摘され、バーバラは頬を膨らませた。自分の医学への熱を否定されては良い気がしない。

 

「いや、だから私も学ぼうとしたのよ。その本だって比較的優しい本でしょ? 『一年目から出来る盲腸手術』って」

「死人が出るだけじゃ! メスなど金輪際持たせるか!」

「失敗は成功の元とか、科学の発展に犠牲は付きものって言うじゃない。私も失敗はするかもしれないけれど、失敗を恐れてはいい医者になれないと思うの」

「それを言う時点でいい医者ではないわ!!!」

 

 頭の血管が切れかねない程の剣幕で、タウロスはバーバラを叱った。

 バーバラは、ドのつくポンコツであった。

 幼い頃から不注意が元の怪我をしては祖父の厄介になりまくる筆頭患者。包帯や絆創膏の取れない日が一日として無かった。誰に似てここまでお転婆でアホなのかと、頭を抱えたくなる有様であった。

 そんな甲斐甲斐しい治療の日々の中でバーバラが将来の夢としたのは、医者という職業だった。

 そう言われるのは、祖父として嬉しい。凄く嬉しい。

 だが才能がこれっぽっちもない。全く医者に向いていなかった。あるとしたら医療ミスの天才だ。ここ数年で、ツクダニの村は三途の川を見たと報告する老人が三倍になった。

 

「悪い事は言わんから諦めろ。お前は医者に向いていない」

「才能はあるでしょ。私しか使えないスキルがあるんだから!」

 

 そう言ってバーバラは右腕を掲げ、青い光を輝かせる。

 

「メディカか、それだけはまともじゃからな」

「伝説の医者アスクレイピオスが使える技が私も使える。むしろ神が私に医者になれって言ってるはず! これを駆使して有名な医者になって大金持ち待ったなし!」

 

 メディカ――バーバラが幼い頃から使える謎の力である。

 小さい怪我の治療、風邪、軽い火傷を<MPを使う事で治せるスキルであり、過去には聖人アスクレイピオス以外使えなかった彼女固有のスキルだ。

 

「だが、アスクレイピオスは万病を治したと聞く。お前のそれはどうだ?」

「っぐ……」

 

 治せない。そうでなければ苦手な小難しい書籍で勉強なんてしていない。

 

「夢物語をせずに、まずは料理とか、掃除や洗濯とかだな、身の回りの苦手な事でもしっかりやれるようになって……」

「あー、小言は聞きたくなーい! 私は名医になるんだから!」

 

 母親のような事を言い出した祖父に背を向けて、バーバラは診療所の扉を開けた。

 

「どこへ行く! 逃げるな!」

「適当に散歩と魔物退治! お金稼いでくる!」

 

 ツバキという元レンジャーに鍛えられたバーバラは戦闘経験も積んでいる。定期的にツクダニの魔物を倒すのが日課となっていた。

 

「ああもう、はあ……」

 

 タウロスが家を出ると、もう少女の後ろ姿は小さい。到底追いつけそうになかった。

 医者志望の14歳、バーバラの冒険はこうして始まった。

 

 

 

 

 

 

 続々と、ツクダニ近くの魔物は一所に集まっていく。

 甘い匂いに誘われ、アイテムの効果によって、彼等は目指していた。

 ただ、その森の中にある、匂いの中心は凄惨な光景になっている。

 

「炎の矢! 火爆破! ビリビリ! 強攻撃! 全力斬り! ハニ割り! 薙ぎ払い!」

「「「ギャアアアアアアアアアアアアアッ!!」」」

 

 スキルの乱舞が、魔物を襲う。

 意思ある炎熱が森を焦がし、斬撃が地形ごと巨躯を砕く。

 魔物を倒す為に生み出された力ある技が、怒涛の勢いで振るわれていく。

 

「いつ見ても凄いな。バーバラちゃんの戦い方は……」

 

 遠目から見る兵士が零すように、瞬く間に魔物が数を減らす様は圧巻だった。

 こんな戦い方はバーバラ以外やらない。戦士は常にスキルを出し惜しみするのが常識だ。

 スキルを使えば魔物は倒せる。聖女の儀式によって与えられた力ある技は強力だ。だが、今では英雄病という弊害のせいで、死と隣り合わせ。

 戦士が見れば一ヶ月どころか三日以内に複数の病気に侵されて死ぬと確信する、そんなハイペースでスキルが連打されている。

 だがバーバラは生まれてこの方、病気に罹ったことがない。メディカの濫用から始まったスキル頼りの戦法は、無茶な戦い方を可能としていた。レベルが上がってからは、今のような殲滅法になっている。

 

「氷雪吹雪! 光爆! 乱打乱打らんだー! これで終わりかなー!?」

 

 屍すらなく、黒い煙となって消え去る。後にはただ、静かな森があるばかりだった。

 正直、バーバラの才能は戦闘に特化している。スキル使い放題という利点を駆使した戦士として名を上げれば、すぐにでも地上最強候補の戦士となるかもしれない。

 だがそんなのは望んでいない。バーバラのやりたい事は医者だ。戦闘そのものは身と村を守る日課のようなものであり、そんな方向性に興味はなかった。

 つまるところ今の蹂躙は、好きな祖父に将来を否定されることに対する八つ当たりである。

 

「……はあ、虚しい。こんな事しても医者として成長するわけではないのにね」

 

 医者としての経験値があるなら欲しかった。

 後は散策があるばかり、バーバラは森の奥へと踏み入り、あたりを眺める。

 久しぶりに母の墓に顔を出そうかなと思っていたところで――――

 

「……………………」

 

 全裸で首を吊っている男を、発見した。

 

「きゃーーーーーっ!?」

 

 宙づりになった男の顔は青白く、足はびくんびくんと痙攣している。大きい口から伸びる舌は末期の言葉を吐こうと慄き、指の方向は制御を失ったようにあちこちに捻じれていた。

 つまり、まだ生きている。

 

「ちょっ、ちょーーーっとまーった!」

 

 バーバラは駆けて、男の首を吊っていた縄を切り裂いた。

 支えるものがなくなった男はそのまま落下し、草と幹の上に転がる。

 

「えっと、こういう時は意識……ないよね。心臓は動いてる。息は……ない」

 

 祖父から教えられた救急時の言葉を頼りに、茶髪の男の状態を確認する。

 少し年上な大人の男とか、厚い胸板に耳を傍立てるという行動に少し動揺するが、これでも医者志望。目の前に死にそうな人間が居たら助けるべきだった。

 ポンコツでも、こういう切羽詰まった時には比較的まともな判断が出来た。相手は喉を塞がれて、空気を吸うのを一時的に忘れている状態だ。

 

「息してない以外は、概ね問題ない。今有効そうなのは、人工呼吸ぐらい……うう」

 

 顔を赤くして、少女は唇を手に当てる。

 人工呼吸。それはつまり、目の前の男に接吻をするということ。

 初めてを捧げるということ。ただ、死のうとしていた男に。

 逡巡があり、葛藤があった。だが、目の前の男が息をしてない。そして、自分は医者になりたいのだ。

 こういう時、祖父だったらどうするか。

 

「……どんな理由かは知らないけど、死なないでね」

 

 大きく息を吸い込んむと、バーバラは男の大きい口に、そっと唇を当てた。

 相手の鼻を塞いで、溜まった空気を肺の中に送り込む。

 少女の顔は真っ赤だ。ただ確実に入るようにゆっくりと、確実に空気を送り込む。

 一回で劇的に何かが変わるという事はない。心臓マッサージも間にやって、二回、三回と口づけをした。

 やがて、男の顔色に血色が戻ると、思い出したように自発呼吸を始めた。

 

「……はあ」

 

 バーバラは男が助かった可能性が高いのを見て、尻餅をついた。

 最初の一回は勢い余って相手のギザ歯で唇を切った気がする。ひりつくような痛みと血の味。そしてむせるような男の香り。

 助けた相手をまじまじと見て、整った顔立ちで無駄な贅肉一つない肉体美であることに見惚れ、顔を逸らした。

 全裸の相手を横に置いて、バーバラはずっと俯いていた。

 

 

 

 

 

 

 

「…………ん」

「あ、起きた?」

 

 男が瞼を開けた時、金色の髪を揺らした美少女が横に居た。

 普段ならラッキーだったと喜んだろう。しかし、今日の彼は違う。

 

「…………何故、俺様を助けた」

「医者志望だから」

 

 バーバラが振り返ると、男の目は死んでいた。

 完全に世を捨て、人を捨て、全てがどうでもいいという表情をしていた。

 

「余計な事をしやがって」

「自殺するなら世所でやってよ。助けた手前、診察代として名前ぐらいは聞かせてくれない?」

「ランス」

 

 ランスは頭を抱えて、陰鬱そうに言葉を漏らす。

 

「ほっといてくれ。俺はもう生きてる価値がない。終わったんだ……」

「…………」

 

 バーバラは不快げに眉根を寄せた。

 自分の初めてを捧げた男が、死のうとしている。するべきではなかったという後悔が生まれる。だが、それと同時に捧げてまで生き返らせて、もう一度死なせてたまるかという思いもある。

 

「話してみなさいよ。医者だから、治せるかもしれない」

「っは、英雄病が治せるわけがないだろう」

「英雄病か、ランスは戦士だったのね」

「そうだ。史上最強にして空前絶後、天才の俺様にも病気には勝てない。色々治す方法を探してみたが駄目だった。こうなれば病気にではなく、自分から死んでやるのが英雄のやることなのだ」

 

 いやに自信満々な言葉が気になるが、死ぬ意思は頑なだった。そしてその原因が病気。医者志望のバーバラにとって、挑戦状を叩きつけられた気がした。

 

「……ねえ、メディカって試した事がある?」

「ああ、アスクレイピオスか。リセットが言ってたが、あれじゃ俺様は無理だろう」

「私、使えるわよ」

 

 ランスは怪訝な表情でバーバラを眺めた。

 

「なんだそりゃ。アスクレイピオスは若い女しか治さなかったエロ男の話だぞ」

「エロ男云々は知らないけど、使わない人がいないなら試してみる価値はある」

 

 バーバラはランスの肩に手を添え、頭を筋骨隆々胸に押しつけた。

 

「何やってんだ」

「個人的に、これが一番やりやすいのよ。村のお婆ちゃん相手とかだといつもこうやってる」

 

 バーバラ懐から取り出した二色半団子をありったけ口に含み、青白い光が掌から零れる。

 光がランスに纏わりつく。MPを次々とメディカに変換して、目の前の相手を治す事に集中する。

(普通じゃ怪我とか治すのが精々だけど、今回は全部治すつもりで、ありったけ…………!)

「お、おい!? うぐっ……!」

 

 BPも、MPも、自分の持てる全ての力を癒しに向け、相手の中に力を流し込む。

 少女は目を閉じて集中し、青い光の光量が増していく。

 

(…………! この力は、いつもと違う!?)

 

 壁を、超えた。そんな思いがあった。

 元から本来あるべき真の力が戻るように、不思議な力の正体が流れ込む。

 

「うおおっ!? こ、これは……!!」

(分かる……いける……! 治せる!)

 

 光はランスの下腹部の中心にあった。それを押し込み、刺激し、擦り上げるようにする事で力は高まり、悪いものを押し出すという感覚がある。それと同時に、自分も同じ位置に熱いものを感じる。

 

「…………ッ」

「おおっ、くうっ、がはははっ、あれだけ勃たなかったのが……!」

 

 バーバラに相手の声は聞こえない。それすら遮断して自身の力に集中している。白い光はいよいよ輝きを増して、強く発行し――自身の中に消化する形で、一息に押し込んだ。

 

(……い、けぇ…………!)

「おおおおおおおおおっ!!!」

 

 メディカの真の力の発動の確信と共に――

 

<びくびくんっ! びゅるっ! びゅるびゅるっ!>

 

「…………へ」

 

 バーバラの顔は、白濁に染まった。

 イカ臭い匂いとつんとした香りに目を開ける。そこには完全に勃起したペニスが元気に跳ねまわり、次々と少女の肢体に精液を付着させていく。

 

「…………い、いやあああああああああああああああああああああ!!!」

 

 そういえば、相手は裸だった。体を慌ててのけ反らせようとしたところで今度はランスが肩を回して抱き留める。

 

「凄い! なんて凄い名医なんだお前は! くーっ、出る出る―!」

「いやあああああああああ! 離して、離してええええええええええええ!!!」

 

 ランスの腕の力は強く、全く振りほどけない。じたばたともがこうが、彼女の体は次々と白色にコーティングされる。

 ああ、何故こんな事になったと思った時、メディカの部分の答えが頭を過ぎった。

 

【メディカ】

【相手の病気を治す事が出来る。なお、セックスをしなければ完治は出来ない。】

 

 メディカの能力は、若い異性を相手にしないと真の力を発揮しないのだ。

 これまでバーバラは限界集落の年寄りにしかメディカを使ってこなかった。その為にこの真の力が発揮される事はなかった為に気づかなかったのだ。

 今ならランスの状態も克明に分かる。一体どれだけの病に侵されていたのかも。

 

「ああ、凄い! 全ての症状がないとは信じられん! 体が軽いぞー!」

「そりゃそうでしょうよぉ……それより離してよぉ……」

 

 十日酔い、常在戦場、百六十肩、ホルモーン、風麟、ハニハニ、ロリコソ……数多の病気にランスは罹っていた。そのどれもが戦士として致命的になり得るものから、死に至りかねないものまで次々と。

 この戦士は、規格外だ。普通ならとっくに死んでいる。

 ランスは満面の笑みを湛えて、バーバラを見つめてきた。

 

「がははははは!! いや、本当にお前は名医だ! 王都のヤブ共に比べたら天と地だ! まさか俺様の最大の問題を治すとは! これで死ぬ必要はないな!」

「最大の問題……? どれもでしょ」

 

 どれもこれもが死に至るような病気だ。だが、ランスが選んだのは自死だった。精神病の類ではないはずとバーバラが思ったが、

 

「インポを治してくれた事にはどれだけ感謝しても足りんぞ! 今も可愛い女の子を抱き締めてガッチガチだ!」

 

 ランスの悩みは、勃たなくなる事であった。

 数多ある死病は鬱陶しいだけだ。だが、インポだけは死ぬに足る致命の病気であった。

 そそり立つ自分のモノを強調するかのようにバーバラの腹にこすりつける。

 

「…………っひ」

 

 腹の中に、凶悪な熱いモノが当たって悲鳴が上がる。

 バーバラは医者志望なだけの年頃の乙女だ。そんな状況は耐えられない。

 

「分かった! 分かったから! もう離してよ! お礼はいつか金銭と言う形でお願いね!」

「いーや、ちゃんと治ってるか確認する必要がある。ここはお礼をそういう形で示さないとな!」

 

 ランスは体重をかけてバーバラを押し倒した。

 少女の華奢な肢体を眺め、ハイパー兵器はもう完全に臨戦態勢だ。バーバラもメディカを使用した事によって、かなりの湿り気を帯びている。

 

「ぐふふ……口では言っておいて、そっちも望んでいるではないか」

「違うのお! これは能力の副作用なの!」

「おお、それは大変だ! 今度はこっちが治す番だな」

「やめてえええええええええええええ!!」

 

 じたばたと暴れて抵抗しようとするが、完治したランスの力は常軌を逸していた。高レベルのバーバラの力が全く通用しない。

 

(…………あ)

 

 その時、メディカの力が教えてくれた。

 

【インポ】

【完治条件、二色半団子】

 

 ランスのインポは、偶然にも、幸運にも、今二色半団子を口に含んだバーバラとセックスする事で、完治するという事だった。

 

「がはははははははははは!!! いっただっきまーーーーーーーす!!」

「いやあああああああああああああああああああ!!!! 助けてお爺ちゃーーーん!」

 

 バーバラはランスに初めてを散らされ、しっちゃかめっちゃかに犯された。

 

 

 

 

 

 

 

「がはははははははははは! 満足、満足!」

「…………あ、ぁぁ」

 

 凄惨な光景が広がっていた。

 精液塗れ、粘液塗れ、服の至るところが破れた少女が、泡を吐いて倒れている。

 涙に滲み切った目に、薬指に嵌った金色の指輪が映ってしまう。

 

(唇どころか……全て……)

 

 自殺者を助けたら、乙女心どころか貞操ごとまとめて踏み躙られた。

 どうしてこうなった。

 後悔ばかりが頭を支配し、こっちが自殺したくなる番だった。

 薬指を抱えて呆然とする少女に気づいたランスは、バーバラを抱えた。

 

「そういや初物だったな。安心しろ、きちんと嫁にしてやる」

 

 初めてを奪われ、体力の限界まで犯され切ったバーバラに抵抗する力はない。為すがままに連れ去られていく。

 向かうはタクアンの村。村と名を借りてるが、実態は30名近くのハーレムとランスの労働奴隷達がいる拠点だ。

 

「さーて、これからどうすっかな」

 

 自殺していた事が嘘だったかのように、上機嫌に笑いながらランスは次の事を考える。

 

「インポは解決した。だが俺様がこれから病気にかかるかもしれん。だからコイツは手放せん」

 

 ランスの目的はセックスだ。より良い美女を求めて戦っていたが、スキルを適当に使っていたら英雄病に次々と罹った。その英雄病を治した少女は、自分に無くてはならない存在だと認識していた。

 

「まずはこいつをハーレムに入れてメロメロにする。それが終わったら世界を一緒に旅してまだ見ぬ美女を手に入れるのだ。くくく、楽しみだな!」

 

 意気揚々と自身の村に帰宅するランス。

 

「ここから俺様の大冒険が始まるのだ! がーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 

 彼の旅は始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 ――――これは、愛の物語。

 

「お父さん! その、あんまり酷い事をしないでよぉ……ポニーさん泣いちゃったよ……」

「何を言う。俺様に抱かれる事は幸せだぞ、緑化病も解決したしドラゴン姉妹丼も堪能出来たし大成功だな」

「全ッ然成功じゃなーーーーーい! もう私この大陸にいられないから! どんな変態プレイさせてるの!」

 

 

 

 ――――これは、愛の物語。

 

「お前が諸悪の根源だったんだな! バーバラ!」

「私達を謀った報い…………受けて貰います!」

「ランスとピュロスどこいったのーーーー!? なんでここで残ってるのーーーー!?」

「虹色破壊光線!!!」

「地獄之神火!!!」

「いやああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

 女と病気を求めて東奔西走。

 世界を縦横無尽にぶっ壊し――

 

 そして、バーバラは――――

 

「いやー凄いね。この争奪戦でまさか君が取るなんて」

「ふ、ふふふ…………ホルス像は全て私のものよ。全て無かった事にしてやる……」

 

 ありとあらゆる手を尽くして、時間を巻き戻す選択をしていた。

 

「なんでも願いが叶うならあの時の事を無かった事にしましょう。もうやだ。お爺ちゃんと仲良くした日々に帰りたい……」

「いやー、滅茶苦茶酷い目に合うのが面白いから仲良くしてたらこうなるとはね」

 

 ホルス像を全て手にし、王家の台座に立つのはジョンとバーバラだけとなってしまった。

 

「さあさあホルス像を置いていきましょう。ジョンも手伝ってよ」

「いやー、僕全然力無くてさー、君が一人でやった方がいいんじゃないかな」

 

 と、バーバラ達がホルス像を約束の位置に置こうとした時。

 

「そこまでだよ! バーバラちゃん!」

「なっ……その声は!」

 

 83cmのお姉ちゃん、リセット・カラーが間に合っていた。

 ただ、事情は知っている為に同情的に目を細めている。

 

「……あのね、バーバラちゃんがすっごく酷い目にあって、悪いのはお父さんなのも分かってる。でも、それは辞めてくれないかな? きっと後が……」

「…………でも、でも、でも! 私、こうするしかないの!」

「バ、バーバラちゃん……」

 

 悩みながらでも、大好きなリセットの言葉でもバーバラは止まらない。その熱量ある瞳を悟って、リセットが悲し気に俯いた。

 

「マザー、説得は無駄です。この世界はやりたい事を押し通すには力しかない」

「ハーメルン!? キノコックスの時に滅んだはずじゃ!?」

「マザーに叩かれて、目が覚めましたよ。この世では愛こそが正しいと気づかせてくれました。そしてマザーの目指す世界の為に救ってもらった命を使いましょう」

 

 澄んだ目となったハーメルンは薬を取り出した。その数……4つ。

 

「今なら分かる。私なら制御出来ます」

 

 雀陰、除穢、非毒、尸狗。全てを口に含み、異形へと変じていく。

 

「全てを尽くして生き残った日には、マザーとムスバレマショウ…………!」

「だーーーーーーれがやるかーーーーーーーーーー!」

「お父さん!」

 

 ああ、やっぱり生きていた。宇宙船走る高魔力粘液に叩き込まれても生きていた。

 娘を奪う相手がいるならばランスは立ち上がる。

 

「ああもう…………なんだかわからないけど、ここが決戦よ! ここで勝ち残った方が全てを手にする!」

「とーぜん俺様だ! 世界中の女は俺様のものだー!!」

「オ,オオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

 ランスは高く跳躍した。

 

「まずはいきなりランスアタタターーーーーーーッック!!!」

 

 轟音と共に世界は揺れ―――――――

 

 これは、一人の女の子を気持ちいいからと苛め続けた挙句に滅茶苦茶になった、【麻薬】と言われた女の物語。




 楽屋裏。ツインテールの二人組は事態を呆れと共に眺めていた。

「あ~……こんな事をやってもいいかと思ったのじゃが」
「二次創作だからってやっていい事と悪い事あるでしょう!? これランスシリーズの作品ですよ!? イブニクル出していいんですか!?」
「一つだけ言っておこう」
「なんですか!? 予想はついてますけどね!」
「これは四月馬鹿じゃ。明日には消えとるから気にするな」
「開き直っちゃダメでしょおおおおおおおおおおお! 通報されても知りませんからねー!?」
「まぁまぁ、ここはいつものアレで締めるとしよう」

 クゥはない胸を張り、満面の笑みを浮かべた。

「駄目じゃこりゃ! 次行ってみよーう!」

 これでイブニクルの二次創作小説を初めて書いた人間になったかな(白目)

アンケート機能テスト。このまま再構成版turn0を見たい?

  • 書いてるのなら見せてくれ。
  • 別に要らない。勝手にやってて。
  • いつまで更新止めてんだ。本編進めろ。
  • 再構成なんかよりエロを書け。エロはよ。
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