シェリー・ポッターと神に愛された少年【完結】   作:悠魔

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28.ゴドリックvsヴォルデモート

 

──時は少し遡る……。

 

 今後の方針が決まったところで、ネビルや創設者達はとある一つの疑問に気付く。

 そもそも彼等はヴォルデモートの奸計により、城の奥深くまで連れて来られ、密閉空間でナギニに食い殺されようとしていたのだった。

 いわばここは、廃棄物処理場……疲弊した侵入者達をひとところに集めて、纏めて処理するための場所。

 

「つまり──エクスペリアームス!……やっぱり。簡単には逃げられないように壁や床もかなり頑丈に作られてるってことね」

「そういうことです」

 

 チョウは適当な魔弾を壁に向かって放つが、全くのノーダメージ。まるで大海に拳を突き出したかのような手応えのなさだ。

 

「ここに連れて来られた者は、あの大蛇に襲われる。大蛇から逃げようとしても、この部屋から脱出するのは難しい。強制的に大蛇と戦わせられて消耗してしまう……そういう仕組みですね」

「随分詳しいな……」

「禁じられた森も、元は侵入者を逃がさないための大仕掛けのトラップのようなものですから」

 

 これもそういう類のトラップだ。

 純粋な戦闘力こそ劣るものの、回復やサポートなどの能力が高い、放っておけば面倒な相手を纏めてこの処理場に放り込み、ナギニというシンプルな数の暴力で食い殺す……という。単純ながら、理に適っている。

 この城自体がヴォルデモートや紅い力の幹部が全力で戦えるように頑丈にできているのだが、ここはより堅牢な作りというわけだ。

 

(グレイバックも似たような戦術を取ってたな……)

「むっほっほ、しかし奴さんも計算が一つある。言わずもがな儂等の存在だのォ。

 若人よ、下がっていなさい。この程度の空間、儂の魔法なら簡単に穴を開けられる」

「おいサラ!お前の魔法は消耗が激しいパフ。魔力の少ない今、大技を下手に使えば即・魔力が尽きて受肉体から魂が離れてしまうパフよ!」

「まァそう言うでない。兵は拙速を尊ぶ、この程度のことにあまり時間はかけられんじゃろ?さっさと壁をブチ破って、外に出るに限るわい」

「……。チッ」

「ようし、それじゃあズドンと一発行くとするか!」

 

 サラザールはブラックバーンの杖を借りると、ブツブツと何やら唱え始める。彼の足下には禍々しい魔法陣が浮かび上がり、悪魔でも召喚するかのような仰々しさで狂気が紡がれる。

 

(あれ、この感じ……)

 

 真域使いの戦いを近くで見たネビルは理解する。この老人が操っている魔法が、神の領域にある魔法だと。

 

「真域の水、真域の風」

 

 右手には水、左手には風。

 天変地異を掌に乗せて、魔法の言葉を唱えましょう。

 

 

 

 さあさ君もおいでよ、死の行進(デス・パレード)

 大丈夫さ怖くない、手を繋いで一緒にさ。

 天に吠えて、地を捩じ伏せて。人の身に闇を灯す。

 

──溶けた。堅牢な壁が融解した。あまりの破壊力に、世界は音を忘れてしまっていた。余波で稲妻が生まれ、肌は暴威に総毛立つ。

 

「これって……ベガやベラトリックスが使っていた真域級の魔法……!?それを、二つ同時に使ったのか……」

「おお、この時代にも真域使いがいるのか。左様、属性魔法の頂点、神々の領域にある力。その力を儂は二つも振るう権利を戴いた。

 もっとも、そんなことをしたせいで神様の怒りを買っちまってのう。他の魔法を全て使えなくなってしもうたんじゃ!ズルはするもんじゃないのう、神様からバチを貰ってしもうた。今ではアロホモラすらできんわい」

 

 ……話のスケールが違いすぎる。ガッハッハと豪快に笑う禿頭の老人が、ダンブルドアの同類──伝説級の魔法使いだということを、まじまじと思い知らされた。

 

「ありがとう、サラ。それでは僕はこれで失礼」

「おう、気をつけて……、ム。もう行きよったか。相変わらず速いの、魔法界で二番目に速いと言われただけのことはある!」

 

 ……こんな絶大な力を持った魔法使い相手に、僕達ができることなんてないな……。

 それが分かると、何だか気が抜けてしまった。しかしルーナはマイペースにサラザールに話しかける。怖いものとかあるのかこいつ。

 

「さっきのあんたの攻撃も凄かったけど……闇の帝王のところにグリフィンドールを行かせたってことは、彼が一番腕が立つの?」

「ううむどうじゃろうなァ……ゴドと戦えば、100回の内の99回は儂が勝つじゃろうて」

「駄目じゃん」

「そうだのォ。四人の内、最強は儂じゃろう」

 

 「しかし、」と老人は過去を振り返るように続けた。

 

「彼奴はいつも僅か1パーセントを引き寄せる……そんな不思議な男じゃったよ」

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

(この赤髪……!腕が立つ……!!)

 

 ヴォルデモートは、三割の杖で盾の呪文を展開し、残りの七割の杖で攻撃する単純ながらも強力な戦法──それを放棄していた。

 今の彼は、魔力を鋭敏に感じ取り、高速で動き回る機動戦を行っている。それはヴォルデモート本人が望んだものではなく、そうせざるを得なかったのだ。

 

(あの剣、魔法を吸い込む能力ではなかったのか!?俺様の盾の呪文をいとも容易く切り捨てた……あまりにも鋭すぎる切れ味、触れればどうなるか分からん!)

 

 物理攻撃も、魔法攻撃も、関係ない。

 あの剣に触れたものは一切の抵抗なく切断される。あまりにも抵抗がないので、すり抜けているように錯覚したほどだ。

 

──ヴォルデモートは魔弾を放つ。

──しかし、切断される。

 

──ヴォルデモートは城を操作して質量で押し潰す。

──しかし、切断される!

 

 あの剣は何もかも擦り抜けて、そして分断する。それだけの威力を秘めている!何重もの盾の呪文を展開していながら、容易く首元を掠めた時は、心臓がまるで跳ね上がるかのようだった。

 

「あのロングボトムの小僧がその剣を振るった時は、そんな切れ味はなかった筈だが……!?」

「これがこの剣の本質です。とある小鬼の名工がその生涯をかけて作り上げた『失敗作』。特殊な力なんてありはしない、ただの切れ味が良すぎるだけの剣。

 一切の刃毀れは存在せず、刃が止まることはない。全てを拒絶するが故に、返り血さえ浴びることはない。斬れ過ぎて使い勝手が悪すぎるんで、性質を反転させてようやく実用に至ったじゃじゃ馬ですよ」

 

 ゴドリックはその剣があまり好きではない。

 手加減ができないのは勿論のこと、剣戟も鍔迫り合いもこの剣とは縁遠い存在だからだ。剣を交えて得る喜びを、鋭過ぎる斬れ味故に知ることはない。

 故にこれは剣というよりも──凶器。

 人を殺すことに特化した名もなき刃。

 

(こいつもどうせ時間稼ぎだと思っていた!アバーフォースのように、シェリーのように!ベガという最高戦力を万全の状態で俺様にぶつけるための捨て駒だと!)

 

 しかし、どうもそういう雰囲気ではない。

 殺しに来ている。獣を狩るように、淡々と、冷徹に。

 魔法使いは良くも悪くも感情的になりやすい者が多いが──…奴は冷静だ。冷淡すぎる。

 

(冷淡に俺様を殺しに来ている……!初めから全力全開で魔力を回してやがる、こいつめ!)

 

 勝負は互角。

 だが実態はそうではないことを、ヴォルデモートの魔眼は捉えていた。今のゴドリックは不安定な受肉体、魔力がなくなれば消えてしまう儚い存在。

 だからこの猛攻の狙いは、魔力が残っている内に押し切ろうとしているわけだ……!

 

「いいだろう──虚の震天!!」

「エクスペクト・パトローナム」

 

 現れたるは一頭の雄ライオンだ。豪放で雄大なたてがみが威厳を物語り、毅然とした顔が凛々しく、強さを感じさせる。

 だが──たかだか守護霊に何ができる?

 その思考を吹き飛ばすように、獅子は落雷のような威圧を孕んだ咆哮を上げる。そして……彼女達は一匹、そしてまた一匹と姿を現した。

 獅子の叫びに呼応して──どこから雌ライオン達が出現する。最初から潜んでいたかのように、突然に。瓦礫の隙間から金色の眼光を光らせて、彼女達は百獣の王に肉を捧げる女騎士となる。

 

「──突撃」

「ぐがォォォォォ!!!!!」

 

 ゴドリックの号令で、雌ライオン達が一斉に帝王目掛けて襲いかかる。十、二十……いやそれ以上。百頭にも登る獅子達による奮迅。数の暴力が牙を剥く。

 ヴォルデモートもまた、百本以上従えている杖から魔弾を放ち、獅子達を粉砕していく。

 一頭一頭はそれほど強力ではない。ヴォルデモートの魔弾ならば、獅子は数発当たれば消えてしまう。

 

 だが──…しかし、獅子の群れは顕在!

 一向に数は減ることはない!

 

(全く勢いが衰えない。確実に仕留めているのに、雌ライオン達は消える様子はなく、そして奥にいる雄ライオンは叫び続けている……。

 おそらく、あの雄ライオンを仕留めない限り、永遠に雌ライオンは尽きない。一度に呼べる数に上限はあっても呼べる回数に上限はないのだ!)

 

 虚の震天は杖の軍隊を創る能力だが……千年前にも似たようなことを考えた魔法使いがいたのか。

 

(俺様の第一神器が破られることはないが、獅子の守護霊は絶えず攻めてくる!これでは決着が着かん。

 となれば──…)

「勝敗は俺様達の攻防で決まる!という訳だな!」

霞染月(シルフ)!」

 

 ノーモーションの妖精魔法で、帝王の背後から斬りかからんとするゴドリック。こうも視界の外に移動されたのでは魔眼も通用しない。ゴドリックの魔力を感知し、瞬間移動する先に攻撃を当てるしかない。

 

(あの『何でも斬れる剣』に『姿現し』……面倒だ!おまけにこちらの魔弾は……)

燕千鳥(ノウム)!」

(奴の盾の呪文で威力を殺される……!何やら特殊な術式が施されているようだが)

 

 ゴドリックの盾の呪文は、ハッフルパフの使う盾の呪文ほど強固ではない代わりに、状況に応じて変幻自在に形と耐性を変える万能性が強みだ。

 攻撃が当たる箇所にだけ、盾の呪文が最高のタイミングで現れる……自動防御(オートガード)であり、瞬間的防御(ジャストガード)

 火炎魔法を使えば火の耐性を得るし、範囲が広ければその分盾も広がる……やり辛い相手だ。

 

(完全防御なら諦めもつくが、この盾の場合、俺様の攻撃を半減してるって感じが苛立たしいな……!

 いっそのことタイミングを合わせて過剰火力で吹き飛ばすか?ああ、いや、その場合だとあの剣を魔力吸収の方に切り替えて吸収するのか。よくできてる……)

「──ッ、そこか!」

 

 魔力一閃。ゴドリックを感知した瞬間に、超高速の魔弾を放つ。あの姿現しも、何度も行えば目が慣れる!

 タイミングも火力もバッチリだった、確実にダメージは入っている筈……、という、ヴォルデモートの目算は外れることになる。

 

鳩吹風(ニンフ)

「枯葉……!?囮か!」

 

 魔弾が貫いたのはゴドリックではなく、ただの紅葉。

 堆く積もった葉の集合体を囮に使われた……しかも、その紅葉は旋風と共に吹き荒れて、ヴォルデモートの視界を塞ぐではないか。

 

(ま──まずい!此奴相手に視界を塞がれるのは……!)

霞染月(シルフ)

「……!闇の帝王を、舐めるなぁッ!!」

 

 ヴォルデモートは風の魔力を飛ばして、強引に周囲一帯を捩じ切った。膨大な魔力が為せる荒業である。

 さしものゴドリックも瞠目した表情だ。ヴォルデモートのすぐ近くで剣を振るわんとしていたが……、高濃度の嵐のような風に、ほんの半歩、狙いが狂っていた。

 

「体勢を崩せば剣は振れまい!喰らえいッ!!」

 

 指揮者のように腕を振り、夜空の星々が如き数の魔力を叩き込まんとするヴォルデモート。

 しかしゴドリックもまた、戦いの申し子だった。

 

「なッ──…剣を捨て……ッ!?」

 

 ヴォルデモートの虚を突くため、ゴドリックは敢えて剣を手放した。手から離せばただの棒切れと化す杖と違って、剣は手元から離れようともその切れ味が衰えるわけではない。

 ましてあの凄まじい斬れ味を見せつけられた後では、ヴォルデモートの焦りも必然と言えよう。

 

「ふんッ!」

「があッ!?」

 

 ゴドリックはヴォルデモートの身体を投げ飛ばした。

 諸国を巡り修行の旅をしていた際に身に付けた、ちょいとした武術である。虚の震天のリソースのほとんどを守護霊に当てて、尚且つ剣を警戒して防御よりも回避の魔法を使っていたヴォルデモートは、その技を喰らってしまう。

 ぐるん──…

 ヴォルデモートの視界が反転し……

 そしてゴドリックは、無防備な体勢の帝王目掛けて渾身の一撃を放つ。

 

 それは後に、ウィーズリー家に伝わる秘奥義。

 空気中の魔力を凝縮して放つ──…

 

 

 

「──英雄の槍(ロンゴミニアド)!!」

 

 

 

 どれだけ捻じ曲がっていようとも、必ず前に進む螺旋の槍が、煌々とした赤い閃光となって弾けた。

 その威力たるや、烈火の如し。

 ヴォルデモートに出来た隙を見逃さなかった、ゴドリックという名うての勇者が喰らわせた一撃だった。

 

 英雄の槍は、ゴドリックの持つ魔法の中で最も高密度の破壊力を持つ魔法だ。これを喰らって無事で済んだ者はいなかった。かの創設者達でさえも。

 しかも今の攻撃は、紅花苺(イドラ)……妖精魔法の一種を付与した一撃だった。無言呪文を唱えれば完全詠唱並のパワーを、完全詠唱すれば無言呪文並のスピードを得る妖精魔法だ。

 パワーもスピードも、申し分なかった。

 ……決着は着いた、その筈だ。

 

──静けさが、場を支配する。

 

 ビリビリと、杖腕が痺れる感覚を味わうゴドリック。

 痺れを押して自身の名が冠された武器を拾い上げ……しかしてその鋭い眼光を絶やさない。勝利の余韻に浸ることはなく、目の前の相手をキッと睨んだ。

 

 

 

 

 

「があッ、はぁ、はぁ……!!」

 

 砂利を踏み締める音。

 ゴドリックは油断なく、杖と剣を再び構える。

 

「今のは痺れたぞ、クソめが……!!だが、まあ……重たい一撃だったが、貴様を倒すのに支障はない……!」

「……流石に凹みますね……」

 

──煙の中から現れるヴォルデモート。

 必殺の魔法を喰らっていながら、彼はしかし五体満足で立っている。

 

 ゴドリックは相変わらずのポーカーフェイスだったが内心では困惑を抑えられなかった。

 今の英雄の槍(ロンゴミニアド)は、通常より多く魔力を込めた。

 あらゆる魔力障壁をも貫く魔槍……それがあの程度の消耗で済んでいるのは、流石に何かおかしい。急所を外れたにせよ、あの魔法は毒も内蔵する。その魔力は確実に帝王の内部へ侵食し、傷を負わせたはずだ。

 

(しかしどう見ても奴に毒は回っていない……!

 この千年で防御や治癒の魔法が進化したと言われればそれまでですが……どうも様子が変だ……)

 

 まるで不死身の敵と戦っているような……。

 しかし、分霊箱(ホークラックス)の気配はない。

 奴に秘められた謎を解かなければ、奴を倒すことは敵わないだろう。

 

「……くっ……」

 

 だが、その謎を解く時間は、どうやら残されていないようだ。ゴドリックは膝をつき、息を荒くした。

 

「ようやく効いてきたか……貴様があの魔法の槍を放つ瞬間、俺様も呪法を放っていたのだ。高速で動き回る貴様にはカウンターが最も有効だと踏んでな」

「……そうですね。攻撃の瞬間だけは……回避や防御をすることができない……魔法使い同士の戦いでは、ままある決着の一つですね……」

「危ない賭けだったがな。しかし楽しめたよ。最期に貴様の名前を聞いておこう」

 

 チラリと視線を泳がせるゴドリック。

 守護霊の雄ライオンは、いつの間にやら倒されてしまっているようだった。数多くの獅子の群れを呼び、操るという強力な能力だが……それ故に魔力消費も大きい。

 加えてこの呪い……放って置いても、ゴドリックの魂は再び天に昇り、その役目を終えるだろう。

 

「……ゴドリック・グリフィンドール。勇敢で誇りある騎士たらんとする者だ」

「!やはりか……あの妙チキリンな剣が、どういう訳か貴様達を呼び寄せたのか……?

 しかし魔力こそ見劣りするものの、ベガやアレン、ダンブルドアに次ぐ力を魅せてくれたな……できることなら全盛期の貴様と戦ってみたかったが。俺様もこの貴重な時間を過ごせたことに感謝を表そう……。

 我が名はヴォルデモート卿。いずれ世界を支配する偉大なる闇の魔法使いだ。箔がついたな、ミスター・グリフィンドール」

 

 ヴォルデモートは、ゆっくりと手を上げて、数多の魔法の杖の照準をゴドリックに合わせた。

 

「……どうやら何か勘違いしているようですね、ヴォルデモート卿」

「なに?」

「今のは騎士として、最低限払うべき礼節を通したまでのこと。闇に堕ちた魔術師と言えど、王を名乗るならば名乗るのが必定。ましてや倒すべき敵として相対するなら尚のこと……」

「……何の話をしている」

「分かりませんか。戦場において魔法使いが名乗る理由は一つ。決闘の開始の合図だ」

 

 ゴドリック・グリフィンドールの眼は死んでいない。

 獅子の如き眼光は衰えを知らない。

 魔力を殆ど失ってしまっているというのに……ゴドリックのまるで、これから戦いが始まるかのような言い草に困惑するヴォルデモート。

 猛き紅獅子は、己を奮い立たせんと、裂帛の気合いを放っていた。

 

「何をする気だ!?……いや聞かんでもいい!今すぐ貴様を殺す!抵抗するなら勝手にしろ!」

 

 ヴォルデモートは一斉に魔弾を掃射する。

 目の前の脅威を即刻、排除するために──…。

 

「──死に体で抗えるならなあッ!!!」

 

 ゴドリックは、ポツリと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────紅い力、解放」

 

 

 

 

 

 

 




創設者は基本的には学びを乞う者には寛容で、分け隔てなく接してはいましたが、寮の精神に個性があるようにそれぞれ苦手な人種がありました。

ゴド→契約の抜け穴を突いてくる小鬼や、悪戯好きで気まぐれな妖精などの異種族が苦手。差別意識こそないが彼等には何度も痛い目を見ているため、扱いに困ると思っている。種族問わず勇敢で高潔な精神は好き。

パフ→医療の現場に差別意識は最も不要なものなので誰でも等しく扱う。強いて言うなら、治療を受けようとしない患者は嫌い。

レイ→向上心のない者、やる気のない者に嫌い…と言うよりも興味を持たない。他人の脚を引っ張る者、闇の輩を軽蔑、唾棄している。自分にない知識や技術を持つ人間を尊敬する。

ザリン→一見寛容で甘く見えるが、生まれつき強大な力を持つために無自覚に傲慢。マグルを魔力を持たない哀れで脆弱な生き物と思っており、魔法族がマグルを守るべきだと考えている。



◯ゴドリックの妖精魔法
紅花苺(イドラ) 冬の花 攻撃バフ
燕千鳥(ノウム) 夏の鳥 変幻自在の盾
鳩吹風(ニンフ) 秋の風 身代わり+回復
霞染月(シルフ) 春の月 特殊な姿現し
別に覚えなくていいです。
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