シェリー・ポッターと神に愛された少年【完結】   作:悠魔

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ジョニー・デップが名演であのイメージで固まっていただけに降板が残念。


7.オウル

「どうしたねコーネリウスや、そんな息を荒げて」

「黙れ!私は、私は証拠を掴んだぞ!」

 

 年貢の納め時だと言わんばかりに、ファッジは校長室で騒いだ。

 恐怖を誤魔化すための虚飾の怒りは学校中に届いていそうな程で、肖像画として設置されてある歴代の校長達はその騒ぎに目を細める。客観的に見てもそれは子供の癇癪以上の何物でもない。

 ただ一つ違うのは、そこには確たる証拠があるということ。

 その手に掴んだ書類があったからこそ、ファッジは揃えられるだけのメンバーを揃えて校長室に殴り込んだのだ。

 ホグワーツの監視役、アンブリッジにオスカー。

 そして自分の直属の部下であるパーシー、護衛のチャリタリにエミル、ドーリッシュ。キングズリーまで投入している。これ以上ない面子と言っていいだろう。

 ……相手がダンブルドアでなければ、だが。

 

「これを見ろ!エミルが見つけた、『世界征服計画』と書かれた書類だ!チャリタリが魔法痕や筆跡を調べたところ、貴様が書いたもので間違いないと分かった!」

(まあ実際わしが書いたしのう。そんでその紙を省に送りつけたんじゃが)

「ハッハー見たことか!それ見たことか!貴様には今国家転覆の容疑がかけられているのだぞ!!!」

「ああ、恥ずかしいのお。ついつい昔を思い出してそんな小っ恥ずかしい設定ノートを書いてしもうた。忘れておくれ」

「うんうん、よくやりますよねー」

「黙っていろエミル!!チャリタリ!!お前のボーイフレンドの手綱くらいしっかり握っておけ!!」

「ボ、ボーイフレンドだなんて、そんな、アタシは……」

「違うのか!!?ええいいじらしい……そんなことはいい!!ダンブルドア、この紙束には魔法省の詳細な地図や人員、そしてどう攻めれば良いかまで詳細に記載されてある!!ただの妄想を書き綴っただけではないのは明白だ!!」

(まあそれを調べたのは闇祓いの面々なんじゃが)

 

 ヴォルデモートはほぼ確実に魔法省を狙ってくるだろう、というのがダンブルドアの見立てだった。立地、資金、影響力、どれを取っても総本山としてここ以上の場所はないし、戦いが起きるとなれば必ずここだ。

 だからこそ魔法省勤務の不死鳥の騎士団メンバーに、魔法省を徹底的に調べ上げてもらった。今回はそれが役に立った。

 『ダンブルドアが世界征服を企てようとしている』という証拠さえあれば、魔法省に大義名分ができる。ダンブルドアを捕える、という筋書きができるのだ。

 

「このボケ老人を捕まえろ!!」

「了解ですわ大臣!!行きなさい闇祓い達!!」

「自分でやらないんですかあんた……えーと、かんねんしろー、ダンブルドアー!」

「大人しくお縄につけー!」

「ぐははははー、わしが大人しく捕まるとでも思ったかー!」

(酷い演技だ……)

 

 キングズリーは呆れ声を噛み殺した。

 それにしてもこのダンブルドア、ノリノリである。

 彼が杖を逆三角形の形に動かすと、濃密な魔力が溢れ出し、鳥籠からフォークスが飛び出して彼の周りを旋回する。不死鳥は主人を守るように飛行すると、そのまま燃え盛る。

 不死鳥による魔力の増強だ。不死鳥とはその存在自体が高密度のエーテル体と同然、その激烈なる力が渦巻いて一つの小規模な台風となるに至った。

 演技とはいえ、この濃度の魔力を突破するのは歴戦の魔法戦士でも難しい。混乱して喚くファッジやアンブリッジをチャリタリが床に抑え付け、エミルとキングズリーが防護壁を張る。パーシーやドーリッシュ、オスカーなどは既に自衛の魔法をかけていた。

 よく見ればこれは派手な竜巻を起こしているだけで防御さえしていれば問題ないと分かりそうなものだが、ファッジにもアンブリッジにもその余裕はないらしい。

 

「さ ら ば じゃーっ!!ははははーっ!!」

 

 校長室に高笑いが響き渡る。

 後に残ったのはしんとした静寂だけだった。

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

「マジでやりやがったあのジジイ」

 

 ベガはそう呟くと、隣に座っていたロンが大きく頷いた。

 必要の部屋にて、DAの主要メンバーは顔を突き合わせて今回の騒動について口々に意見を交わす。と言っても、ダンブルドアが姿を眩ますということは騎士団経由で知っていた。

 ただ、その行動の真意についてまでは聞かされていない。情報の漏洩を防ぐため、騎士団の中にも彼の行き地すら知っている者はほとんどいないのだとか。

 彼が何の打算もなく動く男ではないことは知っているが……。

 

「まあ、それぞれ思うところはあるだろうけど。考えても答えが出ないものを考えても仕方ないよ」

「だな。……ただ、ダンブルドアがいなくなったことでアンブリッジが校長と同程度の権力を持っちまった。お触れを見たか?高等尋問官に就任、だとさ。そして今日に至っては『親衛隊』だ」

 

 高等尋問官親衛隊──フレッドとジョージがアンブリッジの使い走りと揶揄するそれは、事実アンブリッジの私設部隊に等しい。

 スリザリンだけで構成された学生の組織。監督生すら上回る権力を持った立場に、あろうことかパンジーを始めとする典型的スリザリンの面々が選ばれてしまった。

 こうなればもうやりたい放題で、生徒達があちこちで点数を引かれまくり注意されまくりの魔境と化している。

 特にベガなどは、その反骨的な態度からスリザリンから何度も難癖つけられているらしい。まあそもそも彼に何かしようとしても上手く躱されるのがオチだが……。

 ちなみにドラコとコルダは参加していない。DA活動で忙しいのに親衛隊とかやってられない。親のことで今はそんな気分じゃないと言ったら納得してくれたようだ。

 

「親衛隊を発足したのには他にも理由があるわ。考えてみて、ダンブルドアを監視するという目的がなくなったアンブリッジとオスカーには、次にどんな命令が下されると思う?」

「えっと……僕達を監視する?」

「その通り。まだシェリーやベガっていう不穏分子が残っているんですもの、監視は継続して行われる。

 それにあのカエルババアからしてみれば、ダンブルドアを捕縛できる証拠を探していたのに、それを闇祓いに横取りされたわけ。大層な肩書きばかり貰っているけれど、実のところ、あいつはまだこの学校で何もできていないわ。

 何としても私達を検挙して、手柄が欲しいのよ」

「DAのこともまだ知られてねえしな……」

「フィルチや騎士団のお陰だよ、まったく」

 

 シェリーとの交流の影響か、フィルチは段々と態度を軟化させており、マクゴナガルを始めとする猫の愛好家達と喋ることが多くなっていったのだとか。クルックシャンクスを飼っているハーマイオニーと仲良く猫談議していた時は流石に驚いたが。

 そしてDA設立を騎士団に相談したお陰か、組織を運営する際のノウハウを教えてもらったり、厳格な情報統制を敷いていたり、その隠匿性は段違いに跳ね上がっている。キングズリーやルーピンからは組織運営の注意点、チャリタリやトンクスからは隠蔽工作の指南を直々に伝授されているのだ。

 シリウスからはもしバレた時の逃走方法について教えてもらった。流石脱走犯、アズカバンから逃げ果せた男の説得力は違う。

 そして騎士団にそれが伝わっているということは、必然的に教師達にも存在を知られているわけで。しかし言葉には出さないまでも、応援してくれる者が殆どだ。

 フリットウィックなど、決闘用の本を紹介する始末。

 単なる学生の集まりではなく、様々なバックグラウンドがある組織なのだ。これを正真正銘ただの学生の集まりに過ぎない親衛隊が見つけろと言われても無理がある。

 

「俺達の会合の存在には薄々気付いているんだろうが、あいつも証拠がないと動きようがねえしな」

 

 彼女もロン達の企みを暴けという指示は出しているのだろうが、何せ監督生以上の優遇という立場に釣られた学生達だ。あるかどうかも分からない組織探しより、貰った権力を振りかざす方に熱中しているらしい。

 そしてオスカーも、一応形式上は動いているのだろうが、積極的に動こうとはしない──というより、今の上司に不満を抱き、ベガ達に目こぼししている節がある。

 以前にアンブリッジ不在の際にオスカーが教壇に立った際、

『好きな科目の自習をしなさい。杖は使って構わない』

 という、カエル女の方針をまるっきり無視したことを行ったのは記憶に新しい。しかもロクにロン達の組織を探す気はないようだ。

 つまり。

 現状、真面目にDA探しを行っているのはアンブリッジだけ。

 正直言って、バレる要素は殆ど無いのだ。

 

「まあ、問題ない……とまではいかないけど、これまで以上に注意を入れなければいかないわね」

「今にして思えば、僕達って透明マントも無しによくやってきたよな」

「あれシェリーが持ってるしね」

「シェリーか……五年生が終わるまでに一度、無理矢理にでもDAに参加させてみるかな……。何だかんだ言って断れない性格だし、ちょっとずつでも歩みよれれば……」

 

 しかしDA活動は以前ほど盛り上がらなくなった。

 DA主要メンバーは五年生。その学年にはとあるビッグイベントが近付きつつあったからである。

 

「勉強!勉強!勉強勉強勉強っ!!」

 

 勉強だった。

 ふくろう試験を間近に控えた五年生は勉強に没頭することが多くなった。その筆頭がハーマイオニーで、その気迫たるや、下手に話しかければ消し炭になりそうなほどだ。

 というか、なった。

 被写体を失ったクリービー兄弟などは、下手に彼女に声をかけてしまい気がつけば魔法の練習台にたれてしまっていた。哀れ。

 

「あなたも他人事じゃないのよロナルド!!ここで芳しくない成績を残してお母様を悲しませるどころか人生棒に振りたいのかしらロナルド!!」

「忠告ありがとうハーマイオニー。何徹目だい?」

「十徹よ!!!」

「パーシーに似てきたな」

「……いやあんな奴、別にどうでもいいけど!!」

 

 今も尚、パーシー・ウィーズリーとは事実上の絶縁状態にあった。

 アズカバンの集団脱走の件があってもこれだ。ファッジ、というより魔法省はこの件の追求に関して無視を決め込むことにしたらしい。この事件については目下調査中であり、進展があれば新聞社に伝える、と。

 魔法省の対応について、魔法使い達は少しずつだが疑惑を覚え始めている。

 閑話休題。

 ハーマイオニーの勉強に対する意欲が強すぎて、DA、というか学校全体が勉強ムードに包まれていた。勉強で世界を変えた女。

 

「ああ、糞、君達は毎年試験前にこんなスパルタ指導されていたのか!?さっき僕にまで勉強のことで色々言ってきたんだが!」

「今年のハーマイオニーは一味違うぞ!今のあいつにグリフィンドールとかスリザリンとか関係ないからな気を付けろよ!」

「嘘だろ……おいコルダ、気を付けろ……よ……」

 

 ドラコが声をかけようとして、物憂げな顔で俯くコルダを見て言葉を詰まらせる。ルシウスの死後、彼女は時折こうした魂が抜けたような状態になることが多くなった。

 ドラコは、何かを言いかけて、口を閉じる。今何を言っても辛くなるだけ。それを自分がよく知っているからこそ何も言えない。

 

「………。ねえコルダ、ここ教えてくれる?」

「え?あ……ええと、ここはですね……」

「私も教えて欲しいな」

「ル、ルーナさんもですか?も、もう。分かりましたから……」

 

 ジニーとルーナがコルダに声をかけて意識を逸らした。

 四年生二人の気遣いにドラコは感謝の気持ちでいっぱいだった。こういう心の傷は、何か別のことをして気を紛らわせるのが一番……というよりそれ以外に癒す方法などない。

 厳密に言えばそれも傷が癒えるわけではない。傷口を他のもので覆い被せて見えなくするだけ。けれども、その選択肢を取ってくれた二人には頭が上がらない。

 ジニーがこっそりウインクを送った。

──もうコルダは一人じゃない。

 寮は違えど支えてくれる仲間がいる。

 主人公、ライバル。不思議ちゃんも添えてバランスも良い。

 

(ありがとう……皆んな)

「勉強!勉強!勉強勉強勉強っ!!」

(でもハーマイオニー、今は静かにしてほしかった)

 

 再び閑話休題。

 ふくろう試験について話していたら、DAでこんなに練習してるのだから寧ろ高得点取れないとおかしい、という話になった。

 

「ここまでやったんだから、防衛術と呪文学で『可・A』取れなかった奴は罰ゲームな」

「ぎゃああああああ!!」

「ひぇー、僕達は去年がふくろうで助かった……」

「何言ってやがるウィーズリーズ、六年生組も八〇点以下は罰ゲームだろ」

「ぎゃああああああ!!」

「ひぇー、僕達は四年生で助かった……」

「何言ってるのコリン、四年生以下も例外じゃないわ」

「ぎゃああああああ!!」

「ていうか五〇点以下取ろうものなら死刑よ死刑」

「ぎゃああああああああああああ!!」

 

 地獄の勉強会が始まった。

 

 

 

 

 

 ベガとハーマイオニーによるスパルタ勉強会を終えて、ヘロヘロでロンは寮に戻っていく。帰り際にトイレに行って遅れてしまい、今は門限ギリギリだ。早歩きで廊下を歩いていく。

 それにしてもベガ達の指導には全く容赦がない。一応リーダーであるロンにもズバズバとダメ出ししてくる。自信を失いそうだ。

 かつてのパーシーもこんな気分だったのかと考えて……首を振る。彼はもう関係ない人間だ。魔法省に取り入られた人間なのだ……。

 

「誰かと思えば。君はパーシーの兄弟だったな」

 

 凡庸な声に振り返ると、そこには眼鏡の男が立っていた。

 オスカー・フィッツジェラルド。

 声をかけられるまで全く気付かなかった。アッシュグレーの髪やスーツと相まって、まるで煙のような男だと感じた。

 彼は行動はともかく立場だけ見れば魔法省側……引いてはアンブリッジ側の人間だ。ロンは無意識のうちに身体が強張った。

 

「ん……ああ、緊張するのも無理はない。君達からしてみれば、私はあのカエル女の手先も同然だからな」

 

 自嘲気味に彼は笑った。

 

「どうだ、私の部屋でお茶でも……と、言いたいところだが……そうもいかないか。何が入っているのか分かったもんじゃない」

「…………は、はは……」

「パーシーのことだが、あまり責めないでやってくれないか」

「……あいつと随分仲が良いんですね」

「彼が就職したての頃に面倒を見てね。あの頃の彼は、家族のために沢山稼ぐのだと口癖のように言っていた。私にはあまりに眩しい若者だったよ」

「でも今は魔法省にべったりだ」

「だが最後に戻ってくるのは家族のところさ」

 

 間髪入れずに返されたロンは、言い返す言葉を見失う。

 あのアンブリッジの側近とは思えないほど優しい言葉。

 この男──自分の想像しているよりも、善に寄った人間なのではないか。

 

「彼は勉強熱心ではあるが、不器用だろう?今のパーシーは家族を想うあまりやる気が空回りしているだけさ」

「だからシェリーやベガを非難していいってのか!?」

「いずれ彼も間違いに気付く。その時に彼を受け入れてやる人がいなければ彼はどうなる?ここだけの話だが、パーシーは当初純血主義の連中に随分と煙たがられた。血を裏切る者、だからな。

 そういう事があったからこそ、アンブリッジやファッジに見初められた時は余計嬉しかったのさ。それが仮初のものだとしてもな」

「……それは、」

「パーシーは必ず戻ってくる。その時にあいつを拒まないでやって欲しい」

 

 それでも許せないなら、あいつを一発殴ってやればいいさ。そう言い残すとオスカーは革靴を鳴らして立ち去っていく。

 まさかの人物に諭されたことで、ロンは何とも言えない気分になる。今の言葉には人を騙眩かす要素が何ら含まれていなかった。

 ……それに……

 ……今の話ぶりを聞くに……

 

 

 

 ……彼はヴォルデモートの復活を信じているのか……?

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

「では将来の進路について話し合っていきましょうか」

「よろしくお願いします」

「ェヘヘン!エヘン!エヘン!」

「雑音は気にしなくて結構」

「!!?」

 

 空き教室には、シェリー、マクゴナガル、アンブリッジの三人が集まっていた。正確にはシェリーの進路相談にアンブリッジが首を突っ込んできたと表現した方が正しいか。

 この面接はシェリーが六年度にどの教科を選択するかを決めるものだ。六年生からの授業は専門性が増し格段に難しくなるので、将来に関わる科目以外は無理に受講する必要はないのである。

 中には全科目受ける狂人もいたらしいが、そこはそれ。

 

「どうです、将来何かやりたいことはありますか」

「……私、闇祓いになりたいんです」

 

 復讐に狂っているシェリーが闇祓いの仕事を選ぶのは当然の帰結であった。

 闇祓いならば今まで知り得なかった情報も手に入り、死喰い人達の喉元に最も迫れる。そのために彼女は今年から魔法薬などのあまり得意ではない科目も勉強するようになった。

 寧ろ、闇祓いに必要な科目以外を疎かにしがちと言っていいほど。スプラウトやハグリッドが悲しそうな顔をしているのが脳内に浮かんだ。ビンズはいつも通りだった。

 闇祓いの条件とは、最低でも五科目で『E・期待以上』の成績を取る必要があり、その後厳しい性格診断や適正テストを合格しなければならないというもの。アホのエミルや軽いトンクスで忘れられがちだが、優秀な成績を残した者のみがその職に就けることが許される狭き門なのだ。

 実際、ここ数年で試験を突破したのはチャリタリ、トンクス、エミル、ジキルくらいのもの。テスト前に勉強などしたことがないと言っていたエミルだが、闇祓いになると志してからは死ぬ気で勉強を重ねたらしい。

 現実問題として、シェリーも科目を絞って勉強をしてはいるが、それでも合格するとは言い難いのが現状だ。某隻眼男は適正審査は間違いなく合格だと言ってはいるが、他はまだ努力せねばなるまい。

 ……それに、彼女の場合は魔法省に目をつけられている。

 

「闇・祓・いィィ??あらあら嫌ですわァそんな冗談を口にするだなんてこの子は自分の成績が分かっていないのかしら!」

「……あの」

「わたくしの授業ではポッターの成績は最下位ですわ!!そんな体たらくでよくもまあエリートの闇祓いになりたいなどと、まあ!冗談は顔だけにしてほしいですわね!」

「いやあの、座ってください」

「何をおっしゃいますミス・ドローレス。成績は最高ですとも、然るべき教師の正しい指導であればの話ですが。あとポッターは可愛いですとも目ん玉ついてるんですか貴方」

「はぁああああ〜〜ン!?」

「あの、マクゴナガル先生、落ち着いて……」

 

 マクゴナガルは嫌悪も露わに言葉のナイフで突き刺した。

 それもその筈、シェリーの愛箒クリムゾンローズはアンブリッジに没収されており、今は彼女の部屋に鎖で繋がれているのだ。いくらクィディッチを引退したとはいえ、根っからの飛行馬鹿であるマクゴナガルがそんな暴挙を許す筈もない。箒も生き物、いくら高級品とて手入れをせねばいつかは駄目になるのである。

 シェリー本人としてはマクゴナガルには良識ある大人でいてほしかったのだが……。

 だが蛙と猫の口喧嘩はヒートアップした。

 シェリーをよそに。

 

「フシャアーッ!!」

「ゲコォーッ!!」

「せ、せめて人の言葉で議論を……」

 

 兎にも角にも勉強頑張れ、ということでお開きになった。

 微妙な面持ちで部屋を後にすると、廊下で待ち構えていたのか、オスカーが腕を組んで壁にもたれかかっていた。たまたま通りがかってアンブリッジの声が聞こえてきて、気になって聞いていたらしい。

 

「シェリー」

「?はい」

「闇祓い、良い目標だと思う。目指すといい」

「……ありがとうございます」

 

 眼鏡の男は柔らかな声でそう励ました。

 試験までの数週間、シェリーは多くの課題に翻弄されつつも、ヴォルデモートやハリーを殺すという意志で己を磨いていく。

 スネイプの閉心術も並行して続けていた。

 シェリーの預かり知らぬところではあるが、彼はダンブルドアに『閉心術の習得は必須。私情を挟むでない』と釘を刺されていた。

 よって、暫くの特訓の後、

 

「……チッ。まあ、闇の帝王の前には微々たる差でしかないやもしれんが、これで閉心術は一応習得した、といっていい」

 とのお墨付きが出た。

 

「ありがとうございました」

「グリフィンドールから一点減点」

「…………」

 

 ともあれ、まだまだスネイプの部屋に通う必要はあれど、彼が求める最低ラインには達したらしい。シェリーはより秘密の部屋に篭ることが多くなった。

 学んで、実践して、そしてまた学んで。

 ふくろう試験はやってきた。

 

「ベッベベガベ、ベガ、君、一日何時間勉強してる?」

「数時間ってとこか」

「数時間!僕は最低八時間勉強していたよ!やはり点数は勉強時間に比例するから僕はきっと大丈夫なんだぁ……!」

「あのなアーニー、自分が人より勉強してるって言って心を落ち着かせたいのは分かるけど、な?そういうのは他の連中を不安にさせるから……」

「私は二十徹よ!!!!!」

「落ち着けハーマイオニー」

 

 死屍累々だった。

 マクゴナガルの脅しによりグリフィンドールはノイローゼ気味の生徒が続出しており、フレッドとジョージが開発したリラックス系の魔法グッズが飛ぶように売れていた。

 ハーマイオニーなどは四六時中呪文を唱えていなければ落ち着かないようだったし、ネビルは脚の震えが止まらなかった。格好良いネビルはどこに行ったのだろう。

 緊張していたロンだったが、そんな仲間達を見て、多少は落ち着いたのか余裕は取り戻していた。

 

「余裕ぶっこいてる暇があったら勉強しなさい!!!呪文の定義と杖の振り方は紙に書いて説明できるようになりなさいな!!!!!」

「わ、分かったよ。あー、シェリーはどの範囲が出ると思う?」

「元気の出る呪文は頻出問題だしできてた方がいいかな……あの呪文は妖精系の呪文と構造が似てるから応用もしやすいし今からでも復習しておいた方が

……あっ」

「…………」

「…………」

「い、いや、私は別に……」

(この反応だよ)

(絶妙に悪人になりきれてないのよね)

(根が善良なんだよなあ)

 

 バツが悪そうにして、シェリーはそそくさと行ってしまった。

 ロンもそれを追いかけると、大広間で覚えのある赤毛を見つけた。

 

「パーシー……」

 

 その忘我の呟きはパーシーを振り返らせたが、彼はすぐに踵を返して去っていく。彼はファッジの側近に選ばれた筈だが、今日はあくまで魔法省の役人としてホグワーツに凱旋したらしい。

 完璧・パーフェクト・パーシー。

 ロンの憧れだった兄は、今や魔法省の手先だ。先日のオスカーの言葉を思い出す。『あまり責めないでやってくれないか』──

 

(……パーシーはいつも優秀で、公正だった)

 

 腕白ばかりが揃うウィーズリー家において、彼は最も正しく、最も模範となるべき存在であっただろう。ロンもああなりたいとは思ってはいなくとも、兄として人として尊敬はしていた。

 けれども、彼は唯一の裏切り者として家を去った。

 

(そんなあいつでも──間違えるのか?)

 

 もしかしたらパーシーは完璧でも何でもなく、

 ただ完璧に見せていただけなのではないか?

 魔法省で出世したいという理想、血を裏切る者として差別される現実、ファッジやクラウチに選ばれた喜びと、それが仮初のものだと家族に突きつけられた落胆、そして──完璧でなくとも、とても楽しそうな家族達へのコンプレックスがないまぜになって。

 

(だからとしても、シェリーやベガと縁切れって言ったのは許さないからな。いくら兄貴でも言っていいことと悪いことがある)

 

 ロンは朝食の席に着くと、呪文学問題集を開いた。

──正直言って。

 そういう諸々のことは試験になったら吹っ飛んだ。

 

 『呪文学』

 これほど神経を張り詰めた二時間は後にも先にもこれだけだろう。

 幸いにして、DAで実践した呪文が多く出題されていたので一問一答のところは全て埋めるところができたが、記述式に関してはどうにも自信がなかった。まさかシュメール人の古代魔術について取り扱うとは想定していなかった。朝に呪文集を開いておいてよかったと思う。

 

「ヒト、並びに魔法生物の魔力源はその肉体に依るものであるが時空の固定化、即ち擬似的な不老不死には自然界からの魔力供給が不可欠でありそれでも幾つかの制約を要する──私が書けたのはここまで、ああ、魔素の生成理論についても記述するんだったわ!」

「いやそこまで書けりゃ十分じゃねえか?魔力の流れと密度まで書いたら文章がとっ散らかるだろうし──てか、切り替えて次の試験の準備しようぜ。終わった試験のこと気にしても仕方ねえだろ」

「気にするわよ!これはあくまで自分との戦いなのは分かっているけれど、それはそれとして貴方にも負ける気はないもの!」

「……ハン。俺も負ける気はねえよ」

「………ネビル、今の会話分かった?」

「いや全然。負けた気しかしない」

 

 呪文学の実技。

 これに関してはもう何度も何度も練習した呪文が出てきたので気が楽だった。試験官のトフティ教授に一礼して、ワイングラスを浮遊させたり、ネズミをカラフルな色にしたり、発光する大きなきのこを生やしたりした。

 ビューン、フォイ。

 ロンの隣ではドラコがクッションを出現・消失させて、マーチバングス教授を喜ばせていた。名前負けしていない優秀な生徒だと。それが嬉しくてつい杖を緩めてしまい、試験官のカツラを消失させてしまったのはご愛嬌。

 

 闇の魔術に対する防衛術ではDA無双だ。

 タンスに隠れた生物に対しての逆呪いなど何度やったか分からない。大したミスもなく終えることができたし、ちょっとしたアピールのつもりで守護霊を出してみたら目ん玉ひん剥かれた。

 ロンの出した、半分ほど形の崩れたテリアをまじまじと見つめ、やがて満足そうに頷くとにっこりと微笑んで用紙に何やら書き込んだ。それに触発されてか、守護霊を出せるメンバーはこぞって出していた。守護霊を出せるのは十名ほど、その殆どが霧状だったり形が崩れてたりするが、それでも出せるだけ凄いのである。

 トフティ大仰天の巻。

 

「あー、それじゃあ次、ポッターさん。……もしかして君も守護霊出せるの?」

「?はい……『エクスペクト・パトローナム』」

「マジで!!?え、えと、じゃあレストレンジ君……君も?」

「──『蒼き焔は静かに燃ゆる』」

「うそぉ!?えっどうなってんのそれ!?」

 

 スネイプがいないと魔法薬学がこんなにも作業がスムーズなのを初めて知った。いつもより軽快に薬草を刻めた気がする。ポリジュース薬の原料は実際に作ったとで覚えている……と思ったらド忘れしていた。あの頃の自分が恨めしい。

 占い学は正直自信はない。

 魔法生物飼育学はハグリッドのためにも失敗できない……と思っていたのだがドジを踏んで火蟹を怒らせてしまった。仕方ないのでベガ仕込みの回避で躱し、ハグリッドがやっていたように床に組み伏せて押さえつけたのだが、試験官が口をあんぐり開けていたし、きっと良い点数は貰えないだろう。

 

「あの男何者だ……!?」

「何という対応力!杖を使わずあれだけの動きを……!」

 

 ほら、何か言ってるし。

 どんよりした気持ちで廊下に出ると、パグ犬、もといパンジー・パーキンソンが何やら騒いでいた。ニフラーの捕まえ方を忘れてしまったらしい。

 喚く彼女を放ってさっさと帰ろうとすると、近くに座っていたシェリーが呟いたのが聞こえた。

 

「……ニフラーは杖で偽金貨を出しておびき寄せて、罠魔法で捕まえるのが手っ取り早いよ。できるなら金貨そのものに罠魔法をかけてもいいし」

「ああ、そうだったわ!ありが……と………

 ……う、うるさいわね!!!ポッター!!!!!」

「……ごめん」

 

 今年度に入ってからシェリーは周囲に嫌われたがっているようだが、正直大分無理があると思う。

 悪と呼ぶにはあまりにも誠実が過ぎる……。

 薬草学の実技も筆記も満足いく出来でご機嫌なネビルと、実際に星を観察する必要のある天文学の試験を行うために天文台へ登る。

 望遠鏡の準備を終えて、星座図をセット。正直好きでも嫌いでもない学問だが、ここまできたからには合格したいよなー、とレンズを覗く。

──むかしむかし。空が明るい夜に、星が地上に落ちてきたことがあったという。その星は名もなき生き物にぶつかってしまった。

 すると不思議なことに、その生き物には不思議な力が宿るようになり、木の棒を振ると色々なことができるようになった。

 それが魔法使いの始まり。

 以来、流星群の夜になると、魔法使い達はその日のことを思い出して覚醒し魔力が高められる──という。

 まあこれは近代の作家が考えた空想上の御伽噺なわけだが、何故だか流星群の夜は魔法使いの魔力が高められるという結果が出ている。そのことについて色々と学説が発表されていたが、まだ決定的な事実は分かっていないのだとか。

 そんなことを考えていたら試験の時間が過ぎていった。分かるところは埋めたし、もう一度見直しでも……そう思ったところで、何やら騒ぎ声が聞こえた。

 

(何だよこんな時間にうるさいな……って、あれは……!)

「ハグリッド……!?ハグリッドの小屋に、アンブリッジが攻め入っているのか!?あんなに部下を連れて……!」

「こ、これこれ。試験中ですよ」

 

 トフティ教授の静止は聞こえなかった。

 次の瞬間、小屋から爆音が聞こえたからだ。何度も練習してきたから分かる、あれは失神呪文だ。しかも……あんなに大量に!

 もはやその場の誰もがテストのことを忘れていた。

 身を乗り出して、心優しき森の番人を心配しているのだ。此度のアンブリッジの行いは──あまりにも職務を逸脱している。

 よもやダンブルドアの行先を吐かせようというのか?だが、他にやりようはいくらでもあった筈。それをこんな……暴力という形で聞き出そうなどと。

 けれどもそんなものに屈するハグリッドではない。彼の半巨人の血によるものか、失神呪文を受けても無事なようだ。リラ・ダームストラングと似たタイプで、生半可な攻撃など通用しない肉体の持ち主なのだ。

 ハグリッドは怒りのままに突撃し、魔法使いの一人を吹き飛ばす。天文台からは喝采が上がった。

 

「ハグリッド、あんなのやっつけちゃえ──やめてッ!」

 

 パーバティが歓声を上げるが、すぐにそれは悲鳴へと変わる。

 主人の危機に飛び出した愛犬ファングが、襲撃した魔法使いの脚を噛んでいたのだが──血も涙もないアンブリッジが仲間ごと吹き飛ばし、そして離れた隙に何本もの失神呪文が身体を貫いたのだ。

 ファングは数メートル吹っ飛び、ノーバウンドで地面に叩きつけられ、ピクリとも動かなくなる。夜なので見え辛いものの、重傷を負っていることは誰の目にも明らかだ。

 

「貴様らァアアアアアアア!!!!!」

 

 ハグリッドがあんなにも怒り狂ったのを初めて見た。

 その咆哮だけで人を殺せそうな、暴力と破壊の化身がそこにはあった。襲撃に来た筈のアンブリッジが腰を抜かし、襲撃者達による疾風の如き魔法を暴風の如きただの体当たりで吹き飛ばす。

 そしてその勢いのまま数人まとめて突き飛ばすと、ごろごろと地面を転がり白目を剥く。アンブリッジは青ざめながらも、ハグリッドを口汚く罵っているようだった。

 ハグリッドが拳を握ろうとして、それを静止する声。

 ミネルバ・マクゴナガルだ。

 

「おやめなさい!!おやめなさい!!何をして──」

 

 二の句が紡がれることはなかった。

 マクゴナガルは非戦闘の意思を伝えるために敢えて杖を取り出さずに行ったのだが、それが仇となった。本来ならばあの程度の攻撃、彼女の実力ならば防げる筈であった。

 しかし、アンブリッジの指示により一斉にマクゴナガルに向けて失神呪文が放たれてしまう。ハグリッドによる恐怖で錯乱し、興奮状態にあった彼達にまともな判断能力は残っていなかったのだ。純正の闇祓いであれば攻撃ではなく捕縛という選択が取れたのだろうが、あの練度の低さを見るに素人連中らしい。……そも、あの誇りある闇祓い達がこんな仕事を受けるわけがない。

 それでも、マクゴナガルが判断を間違えたのは事実だった。

 彼女を四本の失神呪文が襲った。

 厳正な魔女は、その公正さ故にアンブリッジの愚かさを測り損ねた──。

 

「──貴様!!」

「アンブリッジ!!テメェ!!」

 

 シェリーとベガは、絶叫するより先に激怒した。

 獅子寮の生徒達は須くマクゴナガル女史を慕っているが、中でもとりわけ彼女を尊敬しているのがこの二人である。

 片や、親を失い親戚からいじめられていた中で、初めて魔法と愛情を教えてもらった紅の少女。

 片や、親を失い弟を失い家族との折り合いが付かなかった中、初めてその存在を肯定してもらった蒼の少年。

 共にマクゴナガルに敬愛を抱いていた二人である。

 怒りを抑えろなどと、できる筈もなかった。

 引き止める声が聞こえる。やめろと誰かが叫んだ。──両者は敢えてその声を無視した。

 

「『紅い力』、解放──」

「──『蒼き焔は静かに燃ゆる』!!」

 

 シェリーの髪が深紅に逆立つ。

 ベガの傍らで悪魔が蒼く燃える。

 並の大人を凌駕した能力を持つ二人にとって、天文台から飛び降りることなど造作もない。シェリーは脚部に魔力の暴風を噴かせて豪快に着地し、ベガは蒼炎の翅でふわりと降り立った。

 見やるはアンブリッジの姿。

 後のことなど知らない。これからどうなってもいい。

 今はただ、マクゴナガルを酷い目に遭わせたこいつ達を、徹底的に完膚なきまでに叩き潰す──!!

 

「やめるんだ!!!」

 

 眼鏡をかけた細身の男が、二人の進路に立ち塞がる。

 カエル女へと続くルートを塞がれ、たちまちブレーキをかけた。

 黙れ、邪魔だと杖を振るいそうになったが、その男の手には何も握られていないのを見て思い留まる。今攻撃してしまえば、アンブリッジと、マクゴナガルを攻撃した者達と一緒だ。

 重ねて言えば、その男は──アンブリッジの側近の男だった。

 

「オスカー先生……!?何で……」

「今出て行けばアンブリッジの思う壺だ!今度は君達がこの学校にいられなくなってしまうぞ!!」

「……だが──」

「見ろ、戦いはもう終わっている!ハグリッドはペットを連れて逃げているし、マクゴナガルは医務室に運ばれている!君達はこれ以上何かを望むのか!?」

 

 オスカー・フィッツジェラルドの正論に押し黙る。

 あの女に言ってやりたいことは山ほどある、が──ここでシェリー達がホグワーツを追放されてしまえば元も子もない。

 奥歯が砕けんばかりだった。

 けれども──

 渋々、本当に渋々、二人は魔法を解除した。

 

「ハァ、ハァ、あの野蛮人……!あら、オスカー。おほほ、何かしらこんな夜更けに、その二人を連れて……」

「…………………………」

「…………てめえ、この野郎」

 

 そうのたまうカエル女を、殺意も露わに睨みつける。

 血管がはち切れんばかりの勢いで血が流れているのが分かる。びきびきと、青筋が浮かぶのを抑えられない。

 そんな二人を見て、オスカーは言った。

 

「君達の代わりに、私が言おう」

「……何を、」

「これは許されることではない!!」

 

 オスカーの怒声がこだました。

 学校中の視線が彼に集まっているのが分かる。信用していた側近の突然の告白に、厚顔無恥なアンブリッジもその厚い皮を剥がされているようだった。

 

「パーシー、見ているんだろう!いい加減目を覚ませ!君が信じる魔法省は君の恩師に牙を剥いたのだぞ!!

 アンブリッジさん、貴方に育ててもらった恩はあれど、権力と暴力を使って攻撃するなど許されざる行為だ!!到底看過できるものではない!!」

「な──あ、あなた、自分が何を言っているか分かっているの!?この、このッ、高等尋問官である、校長である、上司である私に向かって何てことを……!!」

「──見たくないものに目を塞ぎ。聞きたくないものに耳を塞ぐ生き方よりもずっといい。そう──『闇の帝王が復活していない』、なんてことも嘘っぱちだ!」

 

 

 

 

 

「──ヴォルデモート卿が復活したこと……私は信じる!!」

 

 

 

 

 

 




現時点での原作との相違点。

・シェリーが閉心術マスターしてる。
ダンブルドアに言いつけられたからスネイプも真面目にやるしかない。

・DAがバレてない。
色んな人のサポートもあるし、マルフォイ兄妹がスリザリンに偽情報流したり親衛隊の動向を把握しているのが大きい。あと頭脳要員がベガとハーマイオニーの二人いる。バレる要素ほぼない。

・シリウスが出番ない。
原作では暖炉で話したりしてて、そのせいでアンブリッジに捕まる。

こういった理由でアンブリッジの企みは正直全然上手くいってないです。
親衛隊もドラコいないから纏め役いないので殆ど飾りですしね。
他にも色々ありますけども、大きく変わったところだけ書いてみました。
次回もお楽しみに!
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