つーか予定だと8,000文字くらいだったのに増えすぎでは?
パーシー・ウィーズリーが今でも最も尊敬する魔法使い。それは、誰あろうバーテミウス・クラウチだ。
彼の下で働いてからというもの、パーシーは世間の評価がいかにアテにならないかを知った。クラウチ氏は冷酷非道と言う者もいるが、実のところ彼は正義に殉じた男だったのだ。
クラウチ氏は強い男だった。
かつて多くの死喰い人達をアズカバンに送り、闇祓い達に条件付きとはいえ禁じられた呪文を行使できる権限を持たせ。魔法省が最も激動した時代に、確かなカリスマ性とリーダーシップを持って台頭した人物だ。
(レックス・アレンも、確かその時期に活躍したんだっけか)
アレンは当時から闇祓いとして非常に優れていた。
最強の属性魔法使い。大地を司る男。
そんな彼はムーディーを継ぐ男として非常に有望視されており、クラウチ氏が重用していた人物だ。彼の発掘も、クラウチ氏の功績と言えるだろう。
今の闇祓い制度があるのも、クラウチ氏の影響が大きい。
遠距離狙撃ならばアレンをも凌ぐエミル。
直接的な戦闘は並だが罠や工作面で優れたチャリタリ。
高い能力に加えて稀有な才能を持ったトンクス。
補助や回復に優れた特異体質のジキル。
かつての強さを絶対とする闇祓いから、一芸に秀でた闇祓いも活躍できる場が広がっているのだ。クラウチ氏が魔法省にいなければ死喰い人に遅れを取っていたことだろう。
(だが世間は彼を権力に溺れた悪人と見做した)
そう、それがクラウチ・ジュニアの一件である。
家庭を蔑ろにし、大臣の座を欲した愚か者と世間は断罪したのだ。
接する機会が多く歳の近いアレンを息子と重ねていたという見方もある程だ。しかしクラウチ氏と接したパーシーとしてはそれは権力のためではなく正義のための行動だと思っている。
更に言えば、彼はただの正義の従僕ではなく、家族に対して負い目を持っていた人間臭い男なのだと思う。
そうでなければ妻の願いを聞き入れ、アズカバンで息子と妻を入れ替えるようなことはしないだろう。
彼は酒が入ると、時折家族に対して懺悔の念を呟いた。
「すまなかった」「酷いことをした」と──。
聞き上手のオスカーはよく彼の愚痴を聞いていたらしい。
だから、クラウチ氏の波乱の人生を辿れば、狂おしい程の後悔と絶望が渦巻いていたように思うのだ。……それを知ったオスカーが、まさかあんな行動に出るとは。いや、知ったからか?
『これは許されることではない!!』
『ヴォルデモート卿が復活したこと……私は信じる!!』
(あれはオスカーなりの正義なのか?彼が信じる正義なのか。だったら僕にとっての正義ってなんだ?……)
パーシー・ウィーズリーが今でも最も尊敬する魔法使い。それは、誰あろうバーテミウス・クラウチだ。
そして二番目に尊敬する魔法使い。それは、公平であり、それでいて正義を貫けるオスカー・フィッツジェラルドだ──。
▽▽▽▽▽▽
『オスカー・フィッツジェラルド、貴方の処遇は追って伝えるわ……!!』
アンブリッジはそう絞り出すだけで精一杯だった。
部屋に戻り、どすんと椅子に座る。……本来なら校長室に座るべき筈なのに、あのガーゴイルが自分を入れようとしない。
腹が立つ。最近は上手くいかないことばかりだ。
シェリーやベガの企みを見抜けず、フィルチやドラコなどの部下として使う筈だった人間は思いの外集まらず、ダンブルドアを検挙する機会を闇祓いに奪われ。
そしてオスカーの裏切りときた。何なのだアレは。今まで側近として使っていた恩も忘れて何様のつもりだ。
彼はクビ寸前、今頃魔法省で引き継ぎの書類を作っている頃だろうが、それだけではこの苛立ちは収まらない。
……そう、思えばシェリー・ポッターを吸魂鬼に襲わせて廃人に、ないしアズカバンに送る計画すら頓挫した!あの頃からずっと上手くいかないことばかりではないか!
むかつく。腹が立つ。
……廊下から生徒達の声が聞こえる。
そうだ、この時間は試験が終わった頃か。
「終わったー!!」
「今回の魔法史難しくなかったですか?」
「うん、範囲広かったもン」
ああ、うるさい。
子供なんて大嫌いだ。
身勝手で粗暴ですぐ嘘をつく。
子供なんて全員苦しんで死んでしまえばいい。
痛めつけてやりたい。痛ぶってやりたい!
(うるさい……うるさいうるさいうるさいうるさい死ね死ね死ね殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスクタバレワタクシがコロス無様に惨めニ全員殺シテヤル)
アンブリッジの中の負の感情が膨れ上がっていく。
しかし──それは異常だった。たしかにアンブリッジは色々と人として必要なものが欠けているが、それでも、『うるさいわね、さっさとどそかへ行ってしまわないかしら』と思う程度だろう。
間違っても『うるさいから殺してやりたい』などと物騒な思考に陥ることなどまずないのである。しかも、本気の殺意、本気で殺したいほど憎しみが膨れ上がるなど有り得ない筈なのに。
自分の手で痛めつけてやりたい──という、ある種殺人鬼のような思考回路はしていない筈なのに。
「…………?」
獲物を仕留める直前の獣のように、アンブリッジは冷え切った視線を寄越した。
廊下を覗くと、歩いているのはコルダ、ジニー、ルーナの三人。
おかしな組み合わせだ。スリザリンはお世辞にも他の三寮と仲が良いとは言えない。それは今のホグワーツでも変わってはいない。
では、何故コルダ・マルフォイはあんなに楽しげに他寮の生徒と歩いている?仲が悪いのではないのか?
あんなに──あんなに仲睦まじく喋るなんて、アリエナイ。
「マルフォイ……コルダ・マルフォイ?」
そう……彼女はたしか、二年次に秘密の部屋に継承者に攫われたという記録が残っている。だがそれは果たして本当に誘拐だったのだろうか?継承者は純血は襲わないのではなかったか?
それにマルフォイといえば、先日アズカバンでルシウス氏が殉職したばかりだ。いやそれはいいのだが、あの死ははたして死喰い人達との仲間割れで起きたものなのだろうか?
あれが、『闇の帝王が復活したのではないか?』と世間に思わせるために起きた殺人だとしたら?
(……怪しい……あの子には何か秘密がある……)
──アンブリッジの今の思考回路は冴えすぎている。
本来なら決して考えが及ばぬことまで思いついてしまう。
ルシウスは正真正銘グレイバックとの戦いの末に敗れたのだが、今のアンブリッジはそれを都合の良いように解釈する。証拠も根拠もない矛盾だらけの推論だが、今の彼女にとってはそれが正解であるかのように思えて仕方ない。
すなわち。
コルダから情報を引き出せば、何かを掴めるのではないかと。
そんな支離滅裂で滅茶苦茶な結論が、彼女の脳内で正解であるかのように膨れ上がっていく。真実を知る者からしたらまるで見当違いな答えだが、それが正しいように思えて仕方ない。
アンブリッジは何者かに思考を操作されている。
肝心のその結論に至らぬまま、彼女は『コルダが怪しい』という疑念に取り憑かれ、コルダを調べなければという謎の使命感に突き動かされる。
矛盾に気付かないフリをして、カエル女は、コルダが一人になった瞬間に彼女に話しかけた。
「あれ?アンブリッジ先生?どうしたんです──」
「──ちょっといいかしら──?」
▽▽▽▽▽▽
ふくろう試験が終わり数時間が経った。
シェリーは秘密の部屋から出るところだった。
ふくろう試験後、勉強の復習をする気にもなれず紅い力の訓練を行ったが、いつもと同じくあまり成長の手応えは得られなかった。確かに魔力や身体能力は底上げされているが、グレイバックのように劇的に強くなったと感じられないまま終わってしまったのだ。
紅い力の謎は今日も解けないまま──。
考えても仕方ないとは思うが、せっかくの力を伸ばす糸口すら見つけられないことに歯噛みしつつ、シェリーは無人の女子トイレへと戻ってくる。
もう夜も更けてきた頃合いだ。
さて、透明マントを被ろうとしたところで声をかけられた。
マートルではない。
「あんたこんな時間に何してるの!?怪しいわね!!」
(げ……)
パンジー・パーキンソンだった。
「グリフィンドールから五点減点。ついでにスネイプ先生……の部屋はここからじゃ遠いわね、アンブリッジ先生に罰則でも付けてもらいましょう!来なさい!!」
「いや彷徨いてるのはパンジーも一緒じゃ」
「私はいいのよ、談話室に中々帰ってこないコルダを探してたんだから。というか口答えしてんじゃないわよ!」
「……ごめん」
パンジーに引き摺られてアンブリッジの部屋に行く。
どうやら試験の採点で忙しいだろうスネイプを煩わせないために、一人で校内を探していたのだとか。……面倒見が良いというか、無鉄砲というか。
ともあれアンブリッジの部屋に到着する。
他の教師達からは見つからなかった。この階の教師の部屋はここだけである。アンブリッジが嫌いなので今年は部屋を離したと噂されているが……そんな大人気ないことをするだろうか。……しそうだ。
「アンブリッジせんせーい。あれ?」
鍵は閉まっておらず、灯りも点いているくせに、その部屋は無人だった。訝しんで辺りを見渡すと、奥の方で物音がした。
何だいるのか、というパンジーと裏腹にシェリーは底知れない不安を感じた。何かおぞましいことが行われている、気がする。
──何だ?
──何か、嫌な予感がする。
シェリーの背筋に走る悪寒。けれどもパンジーはそんなことなどお構いなしにずんずんと奥へと進んでいく。
進んだ先で、見た、ものは。
「──クルーシオ!苦しめ!!」
「うあああああああああああああ!!!」
絶叫。
それはコルダのものだった。
椅子に縛られたコルダにアンブリッジが杖を振っていた。
びくり、とパンジーが硬直する。
コルダの様子は明らかにおかしかった。
アンブリッジが何かを唱える度に、苦悶の声を上げ、普段のお転婆ながらも気品溢れる彼女からは想像もつかないぐちゃぐちゃの顔で叫び喚く。この世全ての苦痛を与えられたかのような叫び。この世全ての絶望を一身に受けたかのような嘆き。う
対するアンブリッジの顔は……悪鬼そのもの。
人を見下しながら高慢に笑う姿はどこにもない。むしろ、普段のアンブリッジの方が百倍マシだと思えるほど、今のアンブリッジには余裕がなかった。
「答えなさい。ダンブルドアはどこにいるの?シェリー・ポッターとベガ・レストレンジは何を企んでいるの?ルシウスが死んだ理由は何故?何故グリフィンドールと仲良くしていたの?
ねえ?ねえねえねえねえ」
「し、知らない………あああああああああああ!!!」
「──なんて!なんて駄目な子なの!クルーシオ!!」
「があッ、ぃ、知ってても、ぁなた、なんかに……うああああああ!!!」
「クルーシオ!!恥を知りなさい!クルーシオ!!」
耳を疑った。
聞き間違いでなければ、今確かにこの女はクルーシオと言った。
許されざる呪文を平然と使った。
国家権力の側にありながら、コルダから情報を聞き出すためだけに禁忌を破ったのだ。シェリーの脳は、その惨状を理解することを拒んでいた。
──こんな。
──こんなことが、あってたまるものか。
有り得ない、そんな。
仮にも教師が生徒に磔の呪文を使っている、などと──!
「──ぇ。な、何してるの、アンブリッジ、先生……」
「!!!」
「ひっ!」
ようやく二人の存在に気付き、後ろを振り返る。
アンブリッジの眼は血走っていた。
狂い、怒り、負の感情がごちゃ混ぜになって形になっていた。
──彼女は明らかに異常だった。
同じスリザリン生の後輩が、あろうことかスリザリン贔屓のアンブリッジに拷問まがいのことをさせられているなど、ただの生徒に過ぎないパンジーにとっては青天の霹靂であっただろう。
パンジーから恐怖の声が漏れた。
シェリーは怒りを通り越した何かを感じていた。
「ぐずっ、ぅっ、あっ、ぎっ……」
「どうして……どうして貴方達がここに……鍵はちゃんと閉めた筈。おかしいわ、そんなの有り得ない。……勝手に入ってきたのね!?悪い子、駄目な子!パンジー・パーキンソン!!貴方がそんなことをしでかすなんて!!!」
「ち、ちが……」
「ぃっ、にげて、ください。この女、しょうきじゃ、ない……がッ!?」
「勝手に喋らないで頂戴!!!」
プラチナブロンドの少女が顔をはたかれた。
苦悶の声、シェリーはその短い悲鳴で、事ここに至ってようやく現状を理解し始める。
アンブリッジは手柄欲しさに情報を求めた結果、コルダを拷問することでそれを引き出そうとしたのだ。確かに彼女はスリザリンにいながら親衛隊に属さず、隠れてDAに参加していた。となれば、多少なりとも違和感のある行動も生まれてしまうかもしれない。
このカエル女は目敏くその違和感に気付き、彼女に接触したとしたら頷ける。しかし──仮にも教え子を磔の呪文にかけるなど!
(コルダは、まだ、十五歳なのに)
そして、だ。
もしDA内の誰かがその存在を誰かにバラせば呪いがかけられるとハーマイオニーから聞き及んでいる。コルダにはそれが見受けられず、今まで口を割らなかったことが推察される。
けれども……こんな目に遭わされてしまったと分かれば、彼達は納得してくれるだろうに。こんな拷問を受けたと分かれば、誰も彼女を責めやしないだろうに。
早く白状してしまえば、こんなにも磔の呪文は受けずに済んだかもしれないのに。……耐えた、というのか。
パンジーの発言が確かならば、彼女はこの時間までずっと、数時間に渡って拷問を受けさせられていたことになる。
何時間も拷問を受けて、それでも口を割らなかったというのか?
シェリーも、周りの人間も、見誤っていた。
父親が死んだこの子は可哀想な子だと。
それは勝手な思い込みであり、彼女に対する侮蔑だった。
「悪い子ね……コルダ・マルフォイ。貴方はもっと賢い子だと思っていたのだけど。あなたには躾が足りないようね!!」
「ッ、ふたりとも、にげ──」
「やめろ!!!」
激昂したアンブリッジが更なる追撃をかけようとするのを、瞋恚の叫びを持ってしてシェリーが阻止した。
「何……!?貴方まで歯向かうの!?私は、私は教師なのよ!?」
「それが──」
どうしたというのだ。
貴様は教育者ではない。
人間ですらない!
こいつは、
こいつは。
あの屑どもと同種の臭いがする。
腐った掃き溜めよりも下賤な臭いだ──!!
「──紅い力」
「解放」
ホグワーツの夜空に紅い影が浮かぶ。
紅く逆立った髪のシェリーがアンブリッジの頭部を掴み、窓から飛び出したのだ。突然の浮遊感覚に、アンブリッジは恐怖で狼狽する。
両者は重力に従って超スピードで落下していく。
「アクシオ!!クリムゾンローズ!!」
けれどもその落下より早く、風を突っ切って赤枝の箒がシェリーの手に収まった。紅い力を解放したシェリーの呼び寄せ呪文ならば、鎖など容易に断ち切って持ち主の下へと飛来する。
あわや地面に激突するというところで、箒による方向転換。箒に乗るのは久方ぶりなれど、飛行の天才シェリーの手にかかればまるで手足のように自在に操ることができる。
地面スレスレをクリムゾンローズによる超加速で飛行。
シェリーの右手は柄をしっかりと掴み、左手はアンブリッジを万力のように掴んで離さない。紅い力による筋力増強だ。
「ひっ、ぎゃあああああああああああああ!?」
風を切り裂いていく感覚を、まるで楽しいと思えなかった。
アンブリッジは情けない叫声を上げる。それも仕方ない、この体型では近々で箒に乗ったことなどないだろう。さらに頭部を鷲掴みにされたままプロ並のトップスピードで地面に当たるか当たらないかの位置を飛行するというのは、彼女でなくとも恐怖でしかない。
けれどもその恐怖は今までアンブリッジが与えてきたものだ。
今のシェリーにあるのは、この女をどんな目に遭わせてやろうか、という昏い殺意のみ。仲間を、心優しき少女を、くだらない名誉欲で辱めるなど赦さない。赦せない!
「ィィいいいいやァアアアアァアアアア!!!」
「醜い声を上げるな、蛙女風情が。痛みも、恐怖も!全て貴様がやってきたことだろうが!!!」
クリムゾンローズが進んでいたのは禁じられた森だった。
大木を紙一重で躱し、森の奥へ奥へと進んでいく。
ホグワーツが木々に隠れて見えなくなったところで、ようやくシェリーは左手の荷物を放り投げる。カエル女は息も絶え絶えで、これまでの飛行でよほど体力を使ったのが見て取れる。
だが、こんなもので済ますものか。
不当に傷つけられた痛みも恐怖も消えはしない。彼女の精神は傷つき弱り切っている。しかも磔の呪文は悪意があればあるほどその威力を増すのだ、この女には明らかにそれがあった!
極め付けは──この女は拷問の素人だ。
一歩間違えれば廃人になってしまうなど、考えもしていない!
ネビルの親がどんな目に遭ったかを知らない!
こいつは何をしでかそうとしたか、理解すらしていないのだ!
「貴様も──あの子と同じ目に遭えばいい!!」
シェリーは杖を振り上げた。
歯には歯を、拷問には拷問を。
コルダと同じだけ苦しまねば割に合わない!
ここは禁じられた森の奥深くだ、万が一にも止められる心配はない。ケンタウルスの巣も遠い!誰も見ていない!!
「クルー……」
振り下ろす、その瞬間。
シェリーはその女の顔を見た。見てしまった。
「ぁ、……や、ゃべて……」
鼻水だらけの、高慢も矜持も捨て去ったかのような懇願。
その顔を見た瞬間、シェリーの手が空中で止まってしまった。
唱えられなかった。
(……何を、何をやっているんだ、私。ここでこいつを痛めつけなければ誰がこの女を裁くというんだ。その為に連れてきたのに。その為に人のいないところまで連れてきたのに!
……何で、杖が、降ろせない……)
シェリーには人を過度に傷つけられないという悪癖がある。
いじめられていた過去の自分に重ねてしまい、同情してしまうからだ。かつてクィレルを見逃したのと同様に、ペティグリューに情けをかけたのと同様に。それはアンブリッジであっても同様だった。
けれど──それは今の自分の存在否定に他ならない。
シェリー・ポッターは復讐を誓った。
ヴォルデモート、ハリー・ポッターという邪悪によって無意味に殺されたセドリックやローズやブルー。更には両親やルシウスを殺した畜生どもを全員地獄に叩き落とす、そう誓ってこの一年を過ごしてきた筈だった。
だけど。
いざその畜生を前にした時、躊躇ってしまった。
殺してしまっては可哀想だと、心の防衛本能が告げている。
痛めつけてしまっては哀れだと、甘えた心が言っている。
(……大丈夫、この女は闇の勢力じゃないから殺さなくて大丈夫、こいつはまだ人を殺してないから大丈夫……)
そんな、吹けば飛ぶような理論武装で言い訳をする。
こいつを金輪際コルダに近付けさせなければもう大丈夫だと。
ふざけている。
当のコルダの意思を無視して、アンブリッジを殺すのが嫌だから逃してしまおうなどと、そんな暴論はふざけている。
そう、分かっているのに──シェリーの口は勝手に言葉を紡いだ。
「貴様のした行いは赦されない。だが貴様には、人生をかけて償いをしなければならない義務がある。残った命を自分が傷つけた人のための贖罪に使え。赦しを乞うためでなく、無償でその身を捧げろ……
……もう二度と、この城に近付くな……!!」
「ヒッ、ヒェエエエエエエ!!」
木をかきわけてどこかへ去っていくアンブリッジを、シェリーはただ呆然と見ているだけしかできなかった。
どのくらいそうしていただろうか。
酷い脱力感と共に、シェリーはくたびれた様子で箒に乗ると、城へと飛び去っていく。後悔と矛盾を載せた飛行は重く感じられた。
(殺せなかった──唱えることすらできなかった──)
こんなことで本当に大丈夫なのか。
シェリーの中にあったのは、突き抜ける程の危機感と焦燥感。
思えば、墓場でハリーを殺そうとした時も、何かと理由をつけて殺すのを先送りにしてしまった。今年だって一人で戦うと決めたのに、気が付けば周りを巻き込んでしまっている。
できないことだらけだ。
こんな調子で本当にヴォルデモートを殺せるのか?
いやそれ以前に……、
私はセドリック達を殺された怒りが風化しているのでは?
(──ふざけるな!!しっかりしろ!!)
それはあってはならないことだ。
怒りを忘れ、安穏と生きていては、罰にならない。
生きているだけで罪人の私は、常に誰かのために行動しなくてはならない。復讐の代行者でなければならない!なのに……!
(私が彼達の無念を晴らさなければ、誰が晴らすというんだ!!
死んでしまった者達は理不尽に怒ることもできない!!だから私はあの塵共を殺し尽くす、そう誓ったのに!!)
自己嫌悪で潰れそうになりながら、アンブリッジの部屋へと戻る。
パンジーがコルダの縄を外して簡単な治癒魔法をかけている真っ最中だった。幸い、時間はあまり経っていないようだった。
「……、……助かり……ました、シェリー」
「……うん。大丈夫?コルダ」
「パンジーさんに魔法をかけて貰ってるので何とか……。
意外でした、貴方が治癒魔法が得意だなんて……」
「う、うるさいわね。いつかドラコが怪我した時使えればと思って勉強してたのよ。まさかこんな形で活用する日が来るとは思っていなかったけれど……」
ひとまず無事で何よりだ。
……それにしても。
「アンブリッジの様子、何か変じゃなかったですか……?」
「そうね。いくら何でも生徒に許されざる呪文を使うなんてやり過ぎだし……」
「試験が終わった後、すぐにアンブリッジに呼ばれて、それで磔の呪文を……。でも、今にして思えばどこか挙動不審でした……。
確かにあの女は必要に迫られれば許されざる呪文を使ってきそうですけど、何だか今回のあいつは……妙なものを感じて……」
(妙なもの……?)
「あー、分かったから寝てなさいって。もう色んなことが起きすぎて混乱しそうよ」
シェリーは一人、考えに耽った。
アンブリッジはあれでも役人だ。あの人間性ならば磔の呪文を使うこと自体に抵抗はないかもしれないが、それでもよっぽど追い詰められなければ磔の呪文という選択肢は浮かばないだろう。
そう、例えばもう少しでシェリー達の企みを暴けるという段階で真実薬を切らしてしまい、聞き出すことができなくなったとか、そういう段階でなければ使おうとすらしない。今回にしたって、長い間拷問をしていたようだが、少し考えれば他にいくらでも聞き出す方法を思いつきそうなものなのに。
脅迫、恫喝。あらゆる段階を吹っ飛ばして、彼女はいきなり暴力という手段に出た。あまりにも不自然だ。
錯乱の呪文でもかけられていたのか……?
(……誰が?何のために……?)
アンブリッジに暴力を振るわせたことが目的?
コルダを襲わせたことが目的?
それとも他に理由があるのか?
目的が見えない。謎が多すぎる。
底無しの悪意の沼に嵌ってしまったような感じだ。
言いようのない不安に襲われて、ひとまずマダム・ポンフリーを呼んでこようと立ち上がったところで、気付いた。
「え……な、何?」
アンブリッジの部屋にはティーカップや皿が壁に飾り付けられており、その中を可愛らしい仔猫達が動き回っている。
いるのだが、今、仔猫達は一匹も動いていなかった。
一匹二匹なら昼寝でもしているのかと微笑ましくなるのだが、猫は漏れなく全てがごろんと横たわって動かない。
……いや、動かない、のではない。
動けないのだ。
つい先程までティーカップの中を無邪気に動き回っていた写真の猫達は全て死に絶えているのだから──!
「────!!?」
左上に飾られていたティーカップが割れた。
と思えば、その隣に面するティーカップが割れ、雪だるま式に全てのカップが粉々に砕けていく。強烈な悪意を感じて、シェリーはその場から飛び退き、コルダとパンジーを守るように立って杖を構える。
見るも無惨に砕け散ったカップの破片が、ひとりでに動いて竜巻のように回り出す。そして破片は更に細かくなり、粒となり──
──人型へと、姿が変わっていく。
頭が痛む。この痛みには覚えがある。
その男と邂逅した時の痛みだ……!!
「…………貴様、は」
『久しいな、シェリー・ポッター』
「ヴォルデモート……!!」
一年ぶりに、その姿を見る。
端正な顔立ちに美しく切れ長の瞳。素晴らしく均整の取れた肉体は芸術的ですらある。
だがその美しい青年の姿であっても隠しきれない闇、それこそがヴォルデモート卿が闇の帝王たる所以である。
これは、マグルでいうホログラムに近いか。向こうの動きをこちらに映像として送り込んでいるのだ。ホグワーツに直接投影するとは、大それたことをするものだ。
──ダンブルドア不在の今だからできる芸当ともいえる。
暖炉ネットワークで、顔だけ暖炉に突っ込んで他の家の暖炉に頭を出現させるというものがあるが、性質はそれに近いだろう。
「貴様、このクズ野郎。ノコノコと現れて何の用だ。ようやく己の罪深さを自覚して自害する気にでもなったか?」
『まあ、そう焦るなよ。気持ちは分かるがな』
そう言ってケラケラと笑う姿は無邪気なものだ。
けれども言動の端々に冷淡さが見え隠れしている。映像越しとはいえ、コルダもパンジーも萎縮しているようだった。
『なァ、シェリー、俺様は今どこにいると思う?』
「………?」
『イギリス魔法省だよ。完全復活して一年、そろそろ良い頃合いかと思ってな。俺様のアジトを魔法省へと変更することにした』
「何だと……」
『そこで特別に、お前を引越し記念パーティーに招待してやろうと思ってな?光栄に思えよ、俺様直々のご指名だ。今すぐ魔法省に来て存分に俺様を楽しませてくれ』
シェリーは考えを巡らせる。
ここは暖炉ネットワークで魔法省に繋がっている筈。煙突飛行粉を使えばすぐに行ける距離だ。
だが、十中八九、罠だろう。あの男が何の準備もなくシェリーを待っているわけがない。行けばすぐに捕まるのは確実だ。
(──けど、今行けば、私は誰も巻き込むことなく復讐を果たすことができる……)
『迷っているな、シェリー。
そんなお前にアドバイスだ!お前がやって来なければこの二人の頸が飛ぶぞ!!』
「…………人質、だと?」
ホログラムが歪み、二人の男女の姿が映し出される。
歳の頃中年の男女二人組が目隠しをさせられ、後ろ手に縛られ。ガチガチと恐怖に震え、怯えている。
帝王だなんだと言う割に、随分と姑息な手を……!
しかしシェリーはこの手に滅法弱い。彼女はトロッコのレバーを動かすことのできない人間、どうしようもない悪人でさえなければ、一切の差別なく助けようとする少女なのだ。
正義を愛する人間ではなく、悪を毛嫌いする人間。
目の前の人間を全力で助けようとはするが、後のことまで気が回らないタイプなのである。だから、人質を出されると弱い。
動揺を隠して嘘を答える。
「……、私にとって最重要課題は貴様達を殺すことだ。その二人がどうなったからといって私に何ら影響はない」
『ふむ。そうか、残念だ!
……なぁ、ところで。この二人に見覚えはないか?』
言われて、その二人を改めて観察する。
どこかで会ったような気もするし、会っていないような気もする。
奇妙な感覚だった。見覚えがあるようでない。シェリーは記憶と照らし合わせて──
『お前達の娘の名前を言ってみろ』
『あ、あああ……』
『ハー、マイ……オニー……』
「屑が──人面獣心のゴミ屑どもが!!」
怒りも露わに、シェリーは杖を振るい破壊魔法を叩きつける。
高笑いを残してカップの破片が飛び散っていく。それを見るのも煩わしいのか、シェリーは呼び寄せ呪文で「ポーチ!」と叫ぶ。
布袋が飛来し、彼女の手に収まった。
いつかの為に用意しておいた、シェリーがよく使う魔法グッズを纏めておいたポーチだ。物質を縮小し整頓する呪文がかけられている。
かつて、ニュート・スキャマンダーという魔法生物学者が、魔法生物にとって適切な環境を用意するために使ったトランクと原理は似ている。
シェリーはクリムゾンローズをポーチに放り込み、代わりに忍びの地図を取り出した。これはもう不要なものだ。
「これ、私の仲間に渡しておいて。これから死ぬかもしれないから、そのことも伝えてくれると助かる」
「な……!?あ、あんた……」
「……コルダのこと、よろしくね」
瞠目するパンジーを他所に、シェリーは暖炉の中へと入る。
──いけない。あれは、死にに行く者の瞳だ。
パンジーは慌てて廊下に出ると、声を張り上げる。誰か、誰か何とかしてくれる人間はいないのか──。
「だ、誰かッ!?誰かいないの!?」
「だからよ、ドラコ。あの記述問題は……あん?」
「いやベガ、その問題は当時の文化様式を……ん?パンジー?どうしたんだ」
▽▽▽▽▽▽
ベガとドラコがその廊下を通ったのは本当にたまたまだ。
お互いにテストのことで色々と話し合い、夜も更けてきたので寮へと帰っている道中にたまたまアンブリッジの部屋があった。まあ試験の採点で気付かないだろう、と通り過ぎるだけのつもりだった。
だがそれが、こんなことになるなんて。
ドラコは妹が磔の呪文を使われたと聞いて血相を変える。
そして彼女の話を聞き、ますます顔を青ざめさせる。
「……お兄様、……シェリーが、あの暖炉を使って魔法省に飛んで行きました。今あそこには闇の帝王がいて、ハーマイオニーの両親を人質にとっているんです……!」
「何だと……!?」
「シェリーを追ってください、今すぐ行かないと間に合わない……!早く彼女を連れ帰って、でないと大変なことになります……!」
ベガは暖炉の上の煙突飛行粉を確かめる。
……少ない。量が少なすぎる。
「な……煙突飛行粉があと二人分しかねえ……!?」
「嘘だろ!?」
ベガは忍びの地図を開いた。使い方は以前シェリーから聞いていたので問題はない。
……駄目だ。
少なくともこの階に戦える者はいない。魔法省に突撃するからには少しでも戦力が欲しいが、今すぐ呼びに行ける人間の中に、ベガ達以上に強い魔法使いはいない。
それもその筈、試験が終わって教師達の殆どは採点や通知表の作成に時間を費やしているのだろうし、生徒達ももう寮に戻っている頃合だろう……だが、それにしても、不自然なほどに人がいない。
このおかしな状況にベガは妙な違和感を覚える。鍵をかけていた筈のアンブリッジの部屋にシェリー達が入れたり、すぐ呼びに行ける位置に教師が一人もいなかったり、煙突飛行粉があと二人分しか置いてなかったり。
出来すぎていないか?
何か……何か、作為的なものを感じる。
誰かの掌の上で踊っているかのような……。
「……ともあれ、この中で魔法省に行く二人か……。
……コルダは動けねえし、俺とドラコで行くしかねえよな」
(私が候補から外れててよかった…)
「だ……だが!妹がこんな状態になってるんだ、放っておけるか!せめて医務室に行くまで付き添いを……!」
「──ドラコ・マルフォイ!!」
「私のこんな怪我なんて休めばすぐ治ります!!ていうか厳密には怪我ですらないですし精神的なもんですよ!!ですがシェリーは違う、敵地に突っ込んでいるんです!下手したら死ぬかもしれないんですよ!?また犠牲者を出してしまうかもしれない!大切な人がいなくなってしまうかもしれない!!
──お父様の二の舞になるかもなんです!!
ならば今やるべきことは、貴方なら分かるでしょう!!」
コルダは兄を叱咤した。
今、この状況で一番兄にいて欲しいのは彼女だろうに。最愛の人にいてほしいのはコルダの方であろうに。
それでもシェリーの方が大事だと、彼女はそう言った。
ドラコはしばし悩み、そして迷いを噛み殺して、言った。
「………パンジー、コルダを医務室に頼む!すまないコルダ、ちょっと行ってくる!すぐ三人で戻って来るから!!」
「──魔法省!!」
ベガとドラコは煙突飛行粉で魔法省へと飛んでいく。
これまで幾多の死戦を潜り抜けてきたのもあって、二人は精神的に見違えるほど成長していた。彼達だけではない、シェリーもコルダも学生とは思えぬ精神力だ。
パンジーはどこか、置いていかれたような気分だった。
「……行きましたか?」
「え、ええ。今頃はもう魔法省でしょうね」
「よかっ……た……」
コルダは意識を手放す。問題はない、眠っただけだ。
磔の呪文を何時間も食らい続けて、今まで意識を保っていただけでもとんでもないことなのだ。しかもコルダは辛さを噛み殺して兄に発破をかけるために気力を保っていた。
いつ精神に限界がきてもおかしくなかったというのに……。
兄に甘えたいだろうに、休みたいだろうに。仲間のため、たったそれだけのためにコルダは意識を保っていた。
何という精神力だろうか……。
パンジーはほんの少しだけ評価を改めると、彼女に肩を貸した。
「ああ、もう……行くわよ、コルダ」
──だが。
コルダにとって、パンジーにとって。
いや、ホグワーツにとって最も長い一日はここからだったのだ。
「はッ、はッ、はッ──」
アンブリッジは禁じられた森を走る。
杖はいつの間にか落としていた。方角も分からず、あてもなく森の中を彷徨っていた。
頭の中で繰り返されるのは、シェリーやオスカーの言葉。
『これは許されることではない!!』
『貴様のした行いは赦されない。だが貴様には、人生をかけて償いをしなければならない義務がある』
(わたくしに──非があったとでも──?)
先程まで狂気に取り憑かれていたアンブリッジの精神が、少しずつではあるが正常なものへと戻っていく。といっても、その変化は混沌が悪辣へと変わるだけであったが。
アンブリッジは何一つ反省していない。
シェリーが悪い。オスカーが悪い!情報を提供しなかったコルダも悪い!
そんな理不尽な思考が駆け巡る。
だがそれでも、無意識下で彼達の言葉は響いていた。
せめてあと少し、もう少し時が経って自らを客観的に省みるようなことがあったならば、彼女もほんの少しだけ変われたのかもしれない。もしくは悪意が凝り固まりすぎて全く変われなかったかもしれない。
それは分からない。
何故ならアンブリッジには未来はもうないからだ。
(それにしてもさっきまでの私は何かおかしかった……
コルダ・マルフォイを拷問した、別にそれは大したことではないけれど私があんな大胆な行動を取るなんて……
……って……あれは……)
「んー……?君ィ、アンブリッジだろ?何でこんなとこに」
「な……死喰い人……!?」
これまでの行いのツケを払う時が来たのか、彼女は死喰い人の集団に出くわしてしまったのだ。……何故、ここに!?
アンブリッジは知らなかったが、かつてペティグリューがスキャバーズとして潜んでいた時代にルートを確保していたのだ。
漆黒の衣。髑髏の面。
アンブリッジは直感で理解する。この男達は、危険だと。
「まあいいや。死んどけ」
事もなげにアンブリッジは殺される。
感傷に浸る暇もなく、何かをするわけでもなく、ただただ無意味にその命を終わらせられる。下手人はアントニン・ドロホフ。彼はその殺しに何ら感情を抱いていなかった。暫くすればすぐに忘れてしまう程度の出来事だった。
今はそんな事よりも、もっと心躍らせるものがある。
「──闇の帝王はオジサンに兵力を貸してくださった」
にやり、と笑う。
今ここに揃っているのは、闇の帝王に属する死喰い人。
武装した巨人の兵隊。
アズカバンから連れてきた吸魂鬼。
闇に蠢く吸血鬼。
ダームストラング家が寿蔵・開発した戦闘人形。
ヴォルデモート卿と紅い力の幹部を除く、数多くの屈強な精鋭が一堂に介しているのだ。
「長年ホグワーツに潜んでいたペティグリューからは、より詳細な情報が記載された改良版・忍びの地図を作ってもらった」
手にするは、かつて悪戯仕掛け人達が作成した忍びの地図よりも更に高精度になった改良版。確信を持って言える、世界最強の魔法使いはここにいない、と。
そして最高なことに、ここには副校長も、校長代理すらも存在しないのだ。いざという時に指揮を取れる人間がいない。
そして──何度も逆境を覆してきたシェリー達もいないのだ。
「ダンブルドアはもういねえ!!我達には最大にして最強の巨人軍団が揃っている!!今ここにいるのはガキどもだ、恐れるものは何もねえ!全てを壊し蹂躙せよ!!
──ホグワーツを陥落せよ!!!」
キーパーソンを欠いたまま、ホグワーツの戦いが始まる。
正史より、二年早く──。
ドローレス・アンブリッジ 死亡
死因:ドロホフによる死の呪文
執筆時間約一日。
なんか辛い展開だと書くの早いな…。
おまけ1
シェリーブチギレ度ランク
憤怒:ハリー、ヴォルデモート、アンブリッジ(New)
普通:グレイバック、マクネア
同情:クィレル、ロックハート
やっぱアンブリッジ先生はすげえや!
おまけ2
ミッション:ホグワーツを防衛せよ!
◯使用不可
【ダンブルドア、マクゴナガル、ハグリッド、シェリー、ベガ、ドラコ】
◯弱体化
【コルダ】
無理では?