月光のような銀髪の少年は、先日聖マンゴからめでたく退院した恩師とともに、すっかり逆転した身長差に年月を感じつつ、閑静というにはいささか風情に欠けた小さな村へとやって来ていた。
如何にも魔女然とした老婆の所作は美しく、時代遅れな格好と裏腹に英国淑女の模範と言うべき立居振る舞いだ。それに随伴する長い髪と美貌の少年。孫と散歩に来たというよりも、何処そこの貴族が従者を侍らせている様を思わせたが、ベガ・レストレンジとミネルバ・マクゴナガルの面持ちは僅かに警戒の色を帯びていた。
今の時世、いつどこで死喰い人に襲われるか知れたものではない。
「傷はもういいんで?」
「お気遣いありがとうレストレンジ。おかげさまでこの通りピンピンしてますよ。それともあのままくたばった方が、ガミガミうるさいのが消えてよかったですか?」
「縁起でもねえ。無事で何よりだよ先生」
ベガは顔を綻ばせる。マクゴナガルは彼が最も尊敬する教師であった。
その恩師がホグワーツの校長代理に任命されたのだという。ダンブルドアが聖マンゴで目を覚まさない以上、理事会は彼女が適任と目したのだろう。その彼女が、自分に同行してほしいと言ってきたというのだから、二つ返事で答えたのがついさっき。
あと単純に暇してた。
曰く、昔ホグワーツで教鞭を執っていた教師に復学してもらう予定なのだとか。彼ならばベッドで眠りこけてるダンブルドアも納得してくれるだろうと。
……そんな教師が住む家が、まさか、こんな古ぼけたものであろうとは。
蝶番は外れかかっており、意を決して中に入ると見る限り乱暴狼藉の跡が視界を埋め尽くした。
血の色がべったりと壁一面に広がり、むせ返るような鉄臭が出迎える。
家具という家具はひっくり返り、家主が食べる予定であったろうささやかな夕食は絨毯に無惨に転がったままだ。
この惨状、明らかに何者かに襲撃されたように見える。……だが。
「分かりますか?」
「……あの椅子か」
「よろしい」
抜き打ちテストは合格のようだ。
マクゴナガルがぽんと杖でその肘掛け椅子を叩くと、みるみるうちに手足が生え、老年の男へと変わっていく。いや、変わっていたものが戻っていく、と表現する方が適切だろうか。
禿頭に堂々としたセイウチ髭。背が低く、丸々とした身体はいかにも大学教授然としている……ように見えた。
「何でバレた?」
「それを私に聞きますか?私がホグワーツで何を教えているか、しばらく会わない内に忘れたのですか。何より、本当に死喰い人がやってきたのなら、家の上に闇の印が上がっている筈です」
「ああ、その理詰めの喋り方。相変わらずだな、ミネルバ。それに良い生徒に恵まれたように見える」
「貴方もお変わりないようで」
マクゴナガルは口元に笑みを浮かべた。
こんな状況ではロクに茶も啜れないと、家具の片付けを手早く行う。破壊された壁掛け時計を修復して直したり、血痕(ドラゴンの血らしい)を瓶詰めしていくと、しげしげと無遠慮にこちらを見てくるセイウチ髭の男の視線が気になった。
「何かついてます?」
「ああ、いや、はは……。ちょっとね、私の受け持っていた生徒達によく似ていたものだから、つい」
部屋を片付けると、案外整ったそれなりに良い部屋だった。彼はベガ達を死喰い人かと思い慌てて隠蔽工作したのだという。用心深い性格のようで、マグルの家を転々として棲家を変えているらしい。たった数分の内であの部屋を作り出すとは、見かけによらず俊敏な男だ。
「レストレンジ、こちらホラス・スラグホーン教授です」
「どうも」
「待った。レストレンジ、だって……?ファーストネームは?」
「……アー、ベガ・レストレンジです」
マクゴナガルは咳払いして本題に入った。
「単刀直入に言うと、多大な才能をもう一度ホグワーツで振るってほしいのです」
「やだもん」
「週一でマグルの家を引っ越す生活よりはマシでしょう」
「やだったらやだ。私はもう二度とあんな惨めな思いはせんぞっ。君達の行いは勇敢だし馬鹿げてるとも一切思わんが、その渦中に巻き込まれるのは御免だ!まあ昔のよしみでお茶と茶菓子とお土産くらいは出してやるが、一服したら足元に気をつけて帰ってくれ!」
嫌がってる人間を無理矢理復帰させなくとも、と思うのだが、どうやらマクゴナガルの弁では彼がベストなのだとか。
仕方なしにベガは『打ち合わせ通り』に台詞を言った。
「俺からも頼む。教師になってくれ」
「…………ッ、反則だろうミネルバ!よりにもよって、だ!デネヴとアルタイルの子を連れて来るなんて!ああ分かったよ!やればいいんだろうやればッ!」
「感謝しますよホラス」
「………?」
「ああ、それとお手洗いをお借りしても?」
「構わんとも。茶のお代わりを注いでこよう」
よく分からないが交渉は上手くいったらしい。ソファにぽつんと一人、暇を持て余したベガは、なんとなく、壁に飾られたコルクボードの写真を眺めた。教員時代に撮ったらしくホグワーツの制服を着た人物達がこちらに手を振っていた。
「────俺?いや……」
ベガは一瞬、コルクボードの中に自分の写真があるのかと思ってしまった。それほどまでにその二人はベガとよく似ていた。
スラグホーンの傍に立つ、一組の男女。
夜空のように黒い髪。琥珀の瞳が焔のように揺蕩って、長い睫毛の下からこちらを見据えていた。ベガは写真越しに心の本質を掴まれたような錯覚すら感じた。黒髪の青年は無表情だったが、玉鋼よりも頑強な意思があるように感じられたからだ。
そして──その男の傍に立つ女性は月光のような銀の髪だ。
ベガの瞳をどこまでも悲しい潮騒を奏でる泪の海と表現するならば、彼女のブルーは朝霧が揺らぐ静謐な湖畔だ。凛とした、見目麗しい女性。彼女がいるというだけで周りの空気が引き締められたかのような存在感。
「デネヴとアルタイルだ」
「!」
「散々手を焼かされたよ、君のお父さんとお母さんには。あの時のことは瞼の裏に焼きついて離れない、今でも鮮明に思い出せる……」
「……俺の、両親」
一年生の時、父と母のルーツを探していたことがあった。二人は優秀かつ有名な魔法使いだったらしく、探せば探すほど情報を得られた。だが、その人物像……性格については未だ薄ぼんやりとしている。
知りたい。両親のことが。
「……これは、私なんかより君が持っておくべきだな。うん。これをあげよう、デネヴとアルタイルが遺した日記だ」
スラグホーンは箱から格調高い分厚い本と、ごちゃごちゃと文字が書かれたスケッチブックを取り出した。どちらも古ぼけてはいるが丁寧に扱われているようだった。
ベガはまず、分厚い本の方から読み進めることにした。こちらがアルタイルの方の日記らしく、活字印刷されたみたいに綺麗な字で名前が書かれてあった。
心臓が高鳴るのを感じながら本を開く。
表紙裏にはこんな落書きが書いてあった。
──ベガ・レストレンジは神に愛された少年である。
──九月一日。
私、アルタイル・ヘミングスはスリザリンに入寮しました。組分け帽子によると、私の家系は入る寮は代々決まっているらしく、被った瞬間に「スリザリン!」とよく通る声で叫ばれたのをよく覚えています。
私自身、元からスリザリン的気質がありましたしその決定に何ら異を唱える気はなかったのですが、入学早々いじめの対象になれば流石に考えます。
スラグホーン先生に気に入られたのが良くなかったんでしょうか。あの人はある意味で平等であり、そしてある意味で不公平な人ですから。放課後の夕暮れ時、木陰で本を読んでいると、同じ寮の生徒達がやってきました。
「何よいい子ぶっちゃって気持ち悪い」
「落ちぶれヘミングス風情が、いい気になってんじゃないわよ」
落ちぶれヘミングス──それが私についた不名誉な渾名。
ヘミングス家とは父の代で落ちぶれた没落貴族なのです。どうして没落したか、その辺りの事情は何かの書物で読んでください書くのが面倒です殺しますよ。
どうして自分の日記でそんな面倒臭いことを書かなくてはならないんでしょうか。
そういうわけで、この人達は私が目立つのが面白くないので突っ掛かってきてるというわけです。
「何とかいいなさいよ!」
「──なんですか、お前達は。人が読書しているところにずけずけと。迷惑という言葉を知らないのかしら。この馬鹿どもが。人の都合くらい考えてほしいものね」
「はぁ!?」
「分かったら向こうへ行って頂戴。人の身分や貴賤で個人の価値を推し量るような人と私は金輪際話したくないので」
「──ッ、あんた、ねェ……ッ!」
今日もいじめられていた私は大勢の生徒に囲まれましたが、いくら頭数を揃えたところでやられてしまうような、ヤワな育てられ方はしていません。それに身体を動かしたかった気分たったので丁度いい。
返り討ちにしようと思ったところで、それが落ちてきました。
最初は目を疑いました。ええ、そうでしょうとも。先程まで自分がもたれかかっていた木の上から、まさか人が落ちてくるなんて、流石に予想外でしたよ。
頭おかしいんでしょうか。
(……何で木の上から人が……)
「うわっ酒くさっ!?」
「……ゥ〜〜ップ、ヒック……あぁ、頭痛えなこの野郎」
落ちてきた男の子には見覚えがあります。そう、確か……私と同じスリザリンの一年生だった筈です。名家のレストレンジ家出身だったでしょうか、綺麗な黒髪と美しく整った顔立ちが育ちの良さを伺わせます。
ただし顔は紅潮して、手にはファイア・ウイスキーの酒瓶を持っていて……とても正気とは思えませんでした。呂律も回らず、完全に酔っ払っているみたいです。
流石にちょっと引きました。
「くそ、せっかく厨房から酒をくすねて晩酌してたってのに。俺の安眠を妨げる悪い子ちゃんは誰だァァ〜〜!?」
「ぎゃあああああああっ!?」
「何よこいつ!いやほんとに何よ!?」
「死ねぇ!!ギャハハハハハハハ!!!」
「うわあああこいつ酒瓶で殴りかかってきやがったあああああああ!!?」
呆然とする私をよそに、その少年は大勢にも怯まぬ立ち回り。酒瓶片手に呪文の雨の中を掻い潜りぶん殴っていきます。あれは喧嘩慣れしているようで、後出しジャンケンのように超人的な反射神経で回避しているようでした。
彼の剣幕にいじめっ子達が逃げ出した後、気持ち悪くなったのか、その少年は急にえづき始めたので仕方なく背中をさすりました。
「ぉぇ……、ッ、……。ああ、すまん」
「?」
「──っふう。身体の制御を取り戻した。よし……おい、“ピーブス”!」
覚束ない様子で立ち上がると、その少年は虚空に向かって話しかけ始めました。
まだ酔いが覚めていないのかと思いましたがどうやらそうではないようです。何だか、今の彼は先程とは違い……落ち着いた、芯のある人間のように思えました。
まるで人が変わったかのように雰囲気が様変わりしていたのです。
少年は変わらず虚空へ声を荒げています。
「ピーブス!俺の身体を勝手に乗っ取るのはやめろと何度言えば分かるんだ」
『キィーッヒッヒッ!デネヴ!テメェに指図される謂れはねえなァーッ!』
するとどこからか、声が聞こえてきました。
「ああ、悪いな。混乱しているだろう。
──俺はデネヴ・レストレンジだ。確かお前とは同じ寮だったよな」
「えっ。ええ、ああ、はい」
「理由あって、俺の身体には二つの精神が同居している。先程までは『ピーブス』という人格が俺の身体を動かしていたんだ。お前も出てこい!」
デネヴさんが叫ぶと、どこからともなく人型の何かが現れました。
宙に浮かび、揺らめく肉体。もしやゴースト──?と一瞬思いましたが、悪戯っ子のように悪びれもなく口を歪めるそれは、ヒト属としては奇怪なつくりをしているように見受けられます。真ん丸と肥えた腹に細長い手足。私は童話のハンプティ・ダンプティを連想していました。
「こいつはピーブス。俺に取り憑いているポルターガイストだ」
『よろしくなァ辛気臭ェ嬢ちゃんよォ!』
「忘れもしない、あれは俺が墓参りに行った時のこと……。うん?たしかあの時は昼に行ったんだったか?」
『夕暮れ時だった気がすんなァ』
「ああ、そうだ夕暮れ時だ。だがその時は冬で夜が早くてな。家を出たのが夕暮れの少し前だったんだがこいつと出会ったのは確か夜のように暗い夕暮れ時だった。だが月は出ていなかった。まだ太陽は昇っていた時間帯だったよ。といっても、濃紺の雲の隙間から夕日が見え隠れしていた程度には暗かった。時折光が差し込むか差し込まないか、そんな日だった。まあ、家に帰ってきた頃には完全に暗かったんだが」
「……あの、天気の話はいいので話を先に進めてもらえます?」
「しかしピーブス、初対面の人に向けて辛気臭いと言ってはいけない」
『そこで俺の話に戻るのかッ?』
「いや、ピーブスの状態で会うのは初めてという意味だ。俺とアルタイルはこれまで話したことはほとんどないに等しいと言っていい間柄だが、初対面というわけではないだろう。お前が俺のことを現時点のそれより少し前までどう認識していたかは微妙なところではあるが、少なくとも今日初めて会ったわけではない。しかしピーブスの俺と話すのは初めてだろう」
「ちゃんと話す気がないなら帰りますけど」
「ところでお前の名前は何だ?」
ラチがあかないので、これから先のことは私が書いておきます。
デネヴさんは昔、先祖のお墓参りをしているとそこで悪戯をしていたポルターガイストのピーブスに出会い、身体を乗っ取られかけてしまったそうです。しかしデネヴさんの魔力と精神力は並外れていて、完全に乗っ取られる事態は避けたのだとか。
それからピーブスはデネヴさんから出て行くこともできず、仕方なく精神を乗っ取る日を虎視眈々と狙っているのだとか。
「……私には関係ないことですけど、一応助けられた身ですし、忠告しておきます。
一度専門の慰者に診てもらった方がいいですよ。先程人格が入れ替わっていたようてすし、完全に乗っ取られてしまう可能性だってゼロじゃないんですから」
『ふん、並の人間ならそうなんだがな。どうやらこの坊っちゃんは特別らしい。さっき俺が完璧に乗っ取るつもりでいたのにあっさり主導権を握り返しちまった』
「……寝る時とかはいいんですか。眠ってる間に身体が勝手に、なんてことは……」
「婆様に教えてもらった精神破壊の暗示をかけている。意識をバラバラにして夢も見ない状態で眠ることで、こいつも起きれなくなるというものだ。起きる頃には意識は再構築されているので問題はない」
『忌々しい呪いだぜッ』
よくよく聞いてみれば簡単な呪いで、睡眠時間の少ない闇祓い等が使用することもあるものでした。確かにそれならば、ピーブスが勝手に動き回るといったことはないでしょうが、逆に言えばそれはこの問題ばかり起こす癇癪玉と一生一緒にいなければならないということでもあります。
それでいいのかと聞くと、彼は笑って、「この関係も割と気に入っている。それにこいつはただここに存在しているだけだ。消す理由はない」と返してきました。もし人に迷惑をかけるようであれば、自分もその責任を被る、とも。
……私は、人を、身分や血統という物差しで推し量る輩が大嫌いです。そういう人達は勝手に人を値踏みして勝手に不用品と決めつけ切り捨てるから。
だけど、この人は──。
「とても馬鹿ですね」
「えっ」
「いいえ。……アルタイル・ヘミングスです。……何をとぼけた顔をしているの。さっき聞いたでしょう、私の名前」
「ああ!よろしくな、アルタイル。これで俺達は名実共に秘密を共有した知り合いになったというわけだ。俺はこの出会いに感謝する。何故ならば、この秘密を周りに話しても信じてもらえなかったからだ」
「……初対面でこういうこと言うのも何ですけど、あんたのその無駄に話長いくせに要領得なくて途中脱線するの、はっきり言ってクソだと思います」
『よく言った嬢ちゃん』
「む?そうか、すまん。次からはお前の理解度を考慮した上で話すようにしよう」
「悪気はないんでしょうけど滅茶苦茶むかつきますねこいつ」
──これが、私と、私の将来の夫になるデネヴ・レストレンジとの出会いでした。
▽▽▽▽▽▽
十一月十日
デネヴはとにかく研究が大好きでした。
純血一族の跡取り息子として生まれた彼はとにかく好奇心旺盛で、世界のあらゆる未知に興味を示し、知ろうとしました。この世の不思議を全て知りたい……それが彼が目指す目標なのだとか。
そしてその不思議の中には、当然マグルの知識も含まれます。頭の良い生徒やマグル出身の生徒を集めては研究や発明に没頭していたのです。私もその中にいました。
「リーマス!リーマス!俺に付き合ってくれ!一緒に研究しよう!」
「僕なんかじゃなくて、ジェームズやリリーを誘ってみたらどうだい?あの二人なら面白がって付き合ってくれると思うよ。僕よりも二人の方が成績は上だ。それに、研究ならスリザリンにはそういうのが好きそうなスネイプがいるじゃないか」
「その三人にはもう断られた!」
「おや、珍しいな。リリーもかい?」
「ああ、実は……」
『リリー・エバンズだな?マグル出身の生徒の中でお前が一番優秀と聞いている。是非その知識を貸して欲しい、俺はマグルのサイエンスに興味があるんだ』
『へえ……!デネヴだっけ?スリザリンにも貴方みたいな人がいるのね!いいわよ、私でよければ付き合うわ!』
『ああ!今回の研究には体力を使うからな、上手くいけばお前のその腹部の贅肉も解消できると思うぞ』
『最低!!!』
『ぐほぁっ!!!??』
『さっきは何故急にビンタされたのだろう……ん、ジェームズ・ポッターか!お前も研究に付き合ってくれ!』
『個人的には君のことは嫌いじゃないけど、お生憎様、リリーに人前で恥をかかすような人間と話す気はない。失せろ』
『?』
『ああ、セブルス!俺と研究……』
『うるさい、黙れ。お前と話すことなんて一つもない。リリーを乏しめる不埒な愚か者。僕の視界から消えろ』
『???』
「……ということがあってな」
「君はデリカシーがないな、本当に。分かったよ、付き合おう。それと女の子との接し方についても教えてあげよう」
というわけで、当分の間はオリジナルではなくマグルの発明品を再現することになったのです。電化製品や機械など、そういった精密なものをホグワーツに持ち込んで、どうにかして動かすことはできないかと。
結果は失敗。
『魔力を使えば似たような動きをする』オブジェが完成しただけで、オリジナルそのものには至りませんでした。しかも一回使えば壊れてしまうような不良品です。
「くそ、魔力が動力部が正常な動作の邪魔をしているのか。しかし分からんな、魔力が充満した場所では精密機器が動かないのなら、どのぐらいまでなら正常に動くんだ?」
デネヴの疑問はそこでした。
魔法と機械の境界はどこなのか。
機械の仕組みを弄ったり、一部を魔法で代用することで、何とか再現することができないだろうか。機械に影響が出るなら、どれくらいまでなら大丈夫なのか。
科学だなんだと線引きをしていても、結局は自然現象を再現しているにすぎない。ならば何故魔法と科学は相容れないのか。
それが、知りたい。
魔法と科学が共存する世界を創りたい。
「俺は知りたいんだ。この世の全てを。マグルが上とか、魔法使いが上とかではなく、どっちも使えた方が面白いだろう。魔法の研究もマグルの発明も、どちらもこの上なく面白いのに、どちらかしか使えないなんてのは真っ平御免だ!」
──そう、己の領分に囚われていない。貴族が興味を示すのは『自己の領分』。自分と自分を取り巻く世界に興味を示し完璧まで高めようとするのが貴族的な考え方。
彼はその真逆、領域の埒外にこそ大望を馳せているのです。己の身に余る夢を見ているのがデネヴという人間でした。
彼は自分が作ったロケットで宇宙に行きたいのだそうです。
地上の謎にも興味は尽きぬけれども、未知の宝庫たる空の果て。そこで叡智を、奇跡を目の当たりにしたい──。それがデネヴの大きすぎる野望。
ええ、嫌いじゃありませんとも。
「そしていつか『魔グル学』を作る」
「センスないですね、あんた」
「む?そうか、分かった。お前のセンスに合わせたネーミングにするとしよう」
「悪気はないんでしょうけど滅茶苦茶殴りたくなりますねこいつ」
▽▽▽▽▽▽
九月一日(二年目)
時は過ぎて、二年生が始まりました。
──ブラック・レギュラス!
──スリザリン!
ブラック家といえば純血一族の中でも名高い名家の家系。その御曹司はまだ一年生でありながら、既に女性をうっとりさせる美貌を持つ聡明そうな少年でした。
かくいう私達も、あの問題児のブラ……シリウスの弟ということもあり、彼の組分けには少しばかり注目していました。それにしても、実の弟だというのにシリウスのあの違うテーブルからでも分かる明らかな不機嫌オーラは何なんでしょうか。隣のペティグリューがとても怯えています。
あ、ポッターに頭殴られた。
「シリウスだがな、あまり弟と仲が良くないらしいぞ。リーマスから聞き齧った程度なんだが、活発で束縛を嫌うシリウスは純血というしきたりそのものを嫌っている跳ねっ返りで、反対に弟のレギュラスは内向的で親の言うことをよく聞くタイプらしい」
「へえ……」
「お、丁度俺達の隣に座るようだな。
レギュラスか。デネヴ・レストレンジだ、同じスリザリンの仲間同士よろしくな」
一応言っておくとデネヴさんは壊滅的に頭がおかしく言語能力が低いだけで、決してコミュニケーションが取れないというわけではありません。割と友好的に手を差し出して握手を求めました。
パシィ。
──その手は、弾かれました。
「んんwwww失敬失敬www拙者誇り高きブラック家の血筋ですのでwwwwレストレンジ家の恥たるデネヴ殿とはwww一緒にしないで貰えますかなwwww」
レギュラスの第一声がそれでした。
逸材が入ってきたなと思いました。
「いやあ拙者絵画という名の二次元に恋する者でして、マジ俺の嫁と申しますか、嫁を悲しませるわけにはいかないでごじゃるよww」
「おお、俺も絵画鑑賞は好きだ。折角だ、世界の名画について語ろうじゃないか」
「よかったですね、デネヴさんがこんなに友好的なのお前が初めてですよ多分」
「おっと拙者の話を聞いていないwwww拙者陰の者を極めし魔法使いでして三次元の根明リア友は御免被るで御座るよドゥルフフフフ」
「?俺は本気でお前と友達になりたいと思っているぞ」
「えっ……(トゥンク)」
「あの、いい加減蹴っ飛ばしたくなってきたので黙っててくれます?」
(うるっせえ………)
セブルスがこっちを睨んできましたが無視しました。
それにしても、絵画鑑賞とは。デネヴさんにもそんな殊勝な趣味があったんですね。
そんなことを談話室に帰る途中でポツリと言うと、ニッと笑って胸元のポケットから手帳を取り出し、挟まっていた写真を見せてくれました。
魔法界に住んでいる人間にとって絵や写真が動くのは当たり前のこと。それが普通で、動かない絵を見たことはなく、動かないのはおかしいことだと思っていました。
でも、これは──
──動かない、からこそ、美しい。
「……すごい」
「美しいだろう?とあるマグルの無名な画家が描いた作品だが、俺はこれが好きでいつも手帳に入れているんだ。……魔法界の、動く絵も素晴らしいと思う。けれど俺は、この動かない絵を知ってほしいと思うよ。美しいものに国境も魔法の有無も関係ないからな」
今日は一段と疲れた日だったけれど、一日の締めくくりにこんなに美しいものと出会えたのなら、とても素敵な一日だった……そんな気に、してくれました。
▽▽▽▽▽▽
十二月七日(三年目)
出る杭は打たれると言いますが、まさにデネヴは一際飛び出た杭でした。
いつものように発明をしていると上級生から絡まれ、その場は適当にあしらったのですが彼らはタチが悪く陰湿にも発明品に手を出してきたのです。
図面を書いて魔力を流して回路を考えて試行錯誤を繰り返して、ようやく出来上がった代物をあいつらは木っ端微塵にしたのです。
流石にキレました。
……私が。
「ご、ごべっ、やべっ」
「ああ!?あんたぶち殺しますよクソが!!」
「よ、よせ、アルタイル。流石に死ぬぞ」
『そ、そうだぜ嬢ちゃん。それ以上は……』
「死は平等!生き方が人生を決めるんです!だから他者を虐げるしか能のないクソみてえな生き方のこいつらはクソ、肥溜め出身家畜以下のゴミ野郎だわ!!金払え!!!」
「キレすぎだ、落ち着け、おい」
「ちょ、アルタイル!貴方いったい何をやっているの!?」
「ムカつく奴を蹴り飛ばしてるんですが!!」
「見れば分かるわよ!!」
「じゃあ聞かないでくれます!?」
「せ、先生を呼んでくる」
言い忘れてましたが、私は立場上いじめられることが多かったので、その度に相手を返り討ちにしてきましたので喧嘩は強い方です。
「クソ……ヘミングスの野郎!!そのうち痛い目見せてやる……」
「おっ?そこにいるのはレギュラスじゃねえか!なあ、お前ならあいつらの弱みの一つや二つくらい握ってるだろ?先輩からの頼みと思って何か情報を……」
「んんwwww年下に負けといて更に年下に泣きつくとか有り得ないwwwwwスリザリンの風上にも置けぬクソぶりwwww」
「覚えておくといいでござるよ、狡猾と卑劣を履き違えた愚昧風情じゃ、あの人達には一生敵わないってね」
▽▽▽▽▽▽
八月十九日(五年目)
私とデネヴさん、そしてスラグホーン先生の三人で禁じられた森に行ってました。
実はこの森には希少な植物やキノコが多数生息しているらしく、いつか採取することができれば……と、先生がポツリと漏らしていたのですが、
「俺もついていこう!」
と、デネヴさんが言い出したのが全ての始まりでした。そんな彼も大概ですが、スラグホーン先生も負けず劣らずの研究馬鹿で、二人で禁じられた森に行く計画をこっそり立てていたのです。それをたまたま聞いていた私も付き合う羽目になりました。
「いやあ実に良い散策だった!帰ったらバタービールの栓を開くとしようか!」
「そんな暇ないですからね、こっそり夜中に禁じられた森に行くとか、先生の場合クビだって有り得るんですから」
「む、むう……」
「しかしアルタイル、折角だし……」
「あ?」
「ひっ!そ、そんなに怒らなくても!」
「いやそうじゃなくて、あれ……」
そこにはケンタウルスの群れがありました。輪の中心で、ケンタウルスが一体、とても苦しそうにもがいていて、その彼を取り囲むように仲間のケンタウルスが立っていたのです。明らかに何か異変が起こっている。
そういえば聞いたことがあります。ケンタウルスには彼ら特有の病気がある、と……!
「おい!大丈夫か!?」
「む、ヒトの子か──手出し無用。こいつは今月死ぬ運命にあると宣告されていた」
「ケンタウルス独自の占星術とやらか……しかしまだ手は尽くしたというわけではないのだろう、まだ助かるかも……」
「既に星を詠んで占った結果だ」
「だから何だっていうんです。いい加減そこどいて頂戴。邪魔よ」
「これが我らなりの弔いだ。もう助かるまいが誇り高き戦士として安らかに……」
「運命……?運命だと?」
病気に苦しむ仲間を前にして、何もせずに突っ立ってるのが弔い?
そんな馬鹿な話がありますか。
ケンタウルス達を押し退けて、私とデネヴさんは苦しむ患者の前に行きました。
「どけ、こいつの治療を行う」
「ヒトの子よ、やめろ。我々はヒトの子に従属している訳ではない。施しは受けない」
「ここからじゃ城は遠い……先生、至急薬草を摘んできてくれ。アルタイル、魔術で俺のサポートを頼む」
「もう準備は整ってます」
「い、今すぐ行ってくる!」
「聞いているのか?余計なお世話だと言っている」
『こんな連中放っておけよデネヴ。お星様の言う通りって奴だ。こいつがここでくたばっちまってもそれは大自然のサイクルの中の一つに過ぎねえ……っていう風にこいつらは思ってるんだろ』
「今は出てくるなピーブス。後でいくらでも俺の肉体を貸してやる。だから俺に彼を治療させろ」
『…………、へいへい』
「そのポルターガイストの言う通りだ。お前の行いは隣人の領分を越している。我等は恩を着ないし、着せない」
「…………」
「俺という存在は自然の一部に過ぎない。人間が土や大気を汚してその因果で自分達が滅びようとも、それは地球からすればちっぽけなことで、大きな大自然の車輪の一つに過ぎないのだと思う」
「このケンタウロスもそうだろう。ここで彼が死ぬことや生きることに意味はないのかもしれない。彼を救ったとしても何も変わらないと思う」
「では何故俺がこうして癒しの魔法をかけているのか。答えは簡単だ。俺がそうしたいと思ったからだ。自分の理論が間違っていないのだと確認するためであり、言うなれば俺のエゴだ。後は俺の祖先と、君達の祖先の知識に敬意を払ってのことだ」
ケンタウロス達は訝しげな声を上げました。
「我々の祖先だと……?」
「俺達が施すのは、君達ケンタウロスからもたらされた知識を元に完成した魔法だ」
「…………」
「俺の行動はその知識が蔑ろにされることが我慢ならなかったので行っているだけだ。それとも同じ敷地内の隣人から施しを受けることを、君達の文化で恥と呼ぶのだろうか。
──そんな筈はないだろう。君達は誇り高い一族だが、それ故に他人の誇りを軽んじたりはしない筈だ」
──デネヴさんに本格的な治療の経験はありませんでした。
当然、私だってほんの基礎的な治療魔法くらいしか使えませんし、ましてや別種族のケンタウルスの病気の治療なんて、絶対に治せる保証はありません。
自信も技術もなく、ここにいる理由なんて彼をこのまま見殺しにするのが嫌というだけのことでした。責任なんて、ない。
それでも気高く彼は吼えたのです。
「……好きにしろ」
彼はそう言うと、静かに目を閉じました。
「ああ、好きにするさ」
今この時だけは、魔術師としての誇りが私を突き動かしていました。
程なくして、スラグホーンの指示に従い、彼等は少しずつ自分達にできることをやり始めました。
癒学の知識がある者は薬を。脚が速い者は薬草を。それぞれがそれぞれの働きをこなして、少しずつ、薬は形となっていきました。
──治療は、成功したのです。
『オイ、デネヴ!治療は終わったみてえだな!約束通りお前の身体は自由に──……』
「すー…すー…」
「……なんだ寝てやがんのかよ。……ま、今日は別にそんな気分でもねェし、乗っ取るのはまた今度にするかな」
この一件から、森のケンタウルスは人間に対しても友好的に接するようになっていったのですが、それはまた別の話です。
▽▽▽▽▽▽
六月一日(五年目)
今日はふくろう試験の日です。
まあなんてことない問題でしたし、エバンズには悪いですけど今年もテストの点数は私の方が上でしょうね。さて、テストで疲れたのでレギュの阿保で遊びたいところですが、ひとまずデネヴさんと解答を確認をするとしましょうか。
「デネヴさ……」
「ぎゃーっはははは!今日はピーブス様の天下だぜ!」
「じゃなくてピーブスですか。どうしたんですか?こんな昼間からお前が出てくるなんて珍しいですね」
「ほらこの間、禁じられた森でケンタウルスを助けただろ?その時言ってたじゃねえか、後で身体はいくらでも貸してやるって!だから今奪ってやったのよォ!ひゃははは悪さし放題だぜ!」
「……それを聞いて私が黙ってるとでも?」
「お?お前が相手してくれんのか?」
すると、何を勘違いしたのかこちらを見てヒソヒソ言う輩が出てきました。
暇なんでしょうか。
「おい見ろよ、落ちぶれヘミングスとトンチキデネヴだぜ」
「底辺同士、お似合いのカップルね」
「ああ〜〜〜〜!?俺の宿主の女にケチつけられるのはムカつくなァア〜〜!!」
「いや、まだ付き合ってるわけじゃ──」
「ちょっと待ってろッ!」
言うと、ピーブスは隠し通路に置いてあったデネヴの発明品を持って来ました。
その名も戦車。ピーブスの馬鹿が、勝手に戦車を走らせて廊下を爆走したのです。派手好きの彼のことです、戦車なんて代物をデネヴが作った時から動かしたくてたまらなかったのでしょう。
少し脅すつもりだったのでしょうが、調子に乗ったピーブスはホグワーツの壁をぶち破り庭まで出てきてしまいました。
「デネヴだ!!デネヴが出たぞおおおお!!」
「おいおいまたあいつの新作だぜ!今度はデカいな!?」
「な……あ……あなた何をやっているの!!!??」
「ギャアーーーーハッハッハァ!!!」
──ですが、ホグワーツのような魔力の充満した場所では機会の類は正常に機能しません。案の定、ピーブスはすぐに戦車の制御を失ってしまいました。というか、よく考えればこんな物をピーブスの手に届く場所に置いておいたデネヴも大概ですね。
「……なあおい、どうやって止めんだこれ!このままじゃ俺もただじゃ済まねえんだけど何これオイどうなってんの!?」
「馬鹿らしい。お前は一度そうやって痛い目見るといいわ」
「て、てめーーーーっ!!」
あとは正義感の塊みたいなアレンとかエバンズとかが何とかするでしょう、多分。
……ま、流石にデネヴさんが可哀想なので後でお見舞いにでも行きますか。
「おっと」
「っ、すみません」
「いや。気にするな」
私としたことが、よく確認せずに歩いて下級生にぶつかってしまいました。向こうが紳士的に対応してくれたので良かったです。
……レイブンクローに、あんな感じの生徒いましたっけ……?
眼鏡の、オッドアイの……あー何か名前が出てこないわ……オスロー?でしたっけ?それともオリバー?何か違うような……。
ううん……イマイチ印象に残らない雰囲気というか、煙みたいに、どこにでもいてすぐに消えてしまいそうな、そんな感じです。
(まあ、いいか……)
「行こうぜ、オスカー!」
「ああ」
▽▽▽▽▽▽
一月五日(七年目)
卒業を迎えたある日のこと。
星でも見に行こう──そんなデネヴさんの突拍子もない発言に乗っかり、ジャケットの上から毛布にくるまり、天文台の上でコッフェルのコーヒーを啜りながら、燦然と耀く星の美しさに心を許していました。
すっかり校則破りの常習犯となった私達にとってこの夜の散歩はほんの少しのスリルを伴った冒険のようなものでした。高学年にもなって寮を抜け出すなんて、下の子達に示しがつかないけれど、これから騎士団に入る前にホグワーツの美景を瞼の裏に残しておきたいというのは、ごく自然なこと……などと言い訳をしてみます。
「──ここから見る空がいっとう好きでな。寝転んで星を眺める、それだけの時間だが、何にも勝る至福とすら思える」
「ですね」
「だが俺はこの星を失いたくない」
「はい……はい?」
「お前は騎士団に入るな」
「は?」
「危険だ」
……この野郎。
人を夜更けに連れ出しておいて、何の用かと思えばそれが本題ですか。
回りくどいにも程がある。
「私の人生を何でお前が決めるんです。私は他者から影響を受けることはあっても他者に選択を委ねはしません。どういうつもりか知りませんが断固拒否します」
「俺はお前に生きていてほしい。長く生きて幸せになってほしいんだよ」
いやに真剣な表情。
強く言い聞かせているようでいて、声色は懇願するように震えていました。私の知る彼は夢見る少年であり不屈の青年であり達観した老人のようでもあり、けれどそこに怯えという感情は挟み込まれていませんでした。
ただ、七年も共に過ごすと、彼自信も与り知らぬ感情とやらが見えてくるようです。
啓示を受けた聖女のように星の光を浴びてデネヴは舌を回します。
「頼む、アルタイル。この通りだ。俺はお前のことを大切に思っている、お前が死んでしまうかもしれないことが怖い。戦争は必ず終わらせるから、お前のところに死喰い人は来させないから、お前とお前の大切なものは纏めて俺が守るから……
──だから……」
「ざけんな」
「────!?」
胸倉を掴んで顔を引き寄せる。突然のキスにさしものデネヴさんも驚きの表情を浮かべるほかないようでした。
「私はあんたに惚れてます。なので貴方と会えない地獄より、貴方といられる地獄の方を選びます。
──生きることは幸せではありません。短くたって一緒にいることに価値があるんです」
「……だが、俺と一緒にいれば──」
「お前が私が嫌いだからこの告白を受けないというのなら身も引きましょう。ですがそんな畜生にも劣るくだらない理由で、振られてやる気は毛頭ありません」
忘我の呟きを漏らす暇もなく、私の好意を畳み掛けます。
本当にいじらしい。
「それで?お前は私のこと好きですか?」
「……うん」
おまけその1
「デネヴ!!」
「む、父上に母上か。どうした?」
「貴様穢れた血や落ちぶれヘミングスなんぞと仲良くしおって!!レストレンジとしての誇りはないのか!?」
「穢れた血……前々から気になっていたが血管内に埃が付着しているとはどういう理屈だ?何故そんな状態で普通に動けている?それにマグルからしか生まれないのも気になる……実に面白い!次の研究テーマが決まった、ありがとう父上!」
「ちがうってもおおおおおおお!!」
おまけその2
「んんwwwクリーチャー氏は何萌えですかなwww」
「強いて言うなら脚、ですかね」
「同志ktkrwwwww」
(俺の弟うっっっざ……)
デネヴが頭おかしいと思われてたのはだいたいピーブスのせいです。
でも当の本人も大概変人なので、結局デネヴが頭おかしいことに変わりはありません。やったね!