よく分からないけど頑張るしかない!   作:ぽむぽむ

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今回も日常.....ではないですけど戦闘は無いです、無いよね?

雄介君(サイタマ)は怒ったり気分が乗ったりなどの、状況により口調が変わるタイプです
こういう人って怒ったら怖いよね。

それでは本文どうぞ。


攻略会議

「こ、ここか...」

 

あれから俺は20分ほど走り続けついにボス攻略会議の会場へとたどり着くことができた。

 

「いやぁ、遅刻だよなぁ...しかも初会議で10分はまずいよなぁ。」

 

初会議じゃなくてもまずいです。

 

「入りたく無ぇな~、入るしかないよな~」

 

隠蔽MAXでいざ出陣!

そーっと、そーっと....あ、キリト居るじゃん。あそこ行こ。

 

「キリト、おーいキリト。」

 

なるべく小声でそう話しかける。

 

「え、なんですか、ってサイタマ!?」

 

周りの人の目線が一気に集まる。

 

「すいません、ちょっと躓いちゃって!おいキリトうるせぇよ。」

 

「あっ、ごめん。でも今までどこにいたんだ?」

 

「あー、ちょっと道に迷っててな...そんで今どんな感じ?」

 

「あの青い髪の司会してる男、ディアベルが自己紹介をしてグループを組んだところだところだ。」

 

「え、ちょま、俺今来たからグループとかないんですけど。ボッチなんですけど。」

 

「ちゃんと俺と同じってことにしてあるから安心しろよ。」

 

「マジか、マジでありがとう。キリトさん素敵!イケメン!抱いて!」

 

「ちょ、止めてくれよ...あとアスナも同じグループだから。」

 

「えっ!?アスナ!?(あ、俺まだ知らないじゃん)って誰?」

 

「この前お前が言い合いしてた女性プレイヤーだよ。」

 

「なるほど、よろしく......え?なんで?」

 

「あんな偉そうなこと言ったあなたがどれほどのものか近くで見極めようと思ったのよ、悪い?」

 

「あ、いえ滅相もございまさん。キリトォォォォォォお前マジでやってくれたな!」

 

「俺もアスナも一人だったんだから仕方ないだろ!ていうかそんな小声で言っても隣だから聞こえるぞ。」

 

恐る恐る隣を見てみると小刻みに揺れるフード.....これはガチギレですわ。

 

「はぁ、もういいや。諦めよ」

 

「諦めるって何よ、私がいちゃ悪いの?」

 

「そういう事じゃないんですけど何というか、ねぇ?」

 

「俺に聞かないでくれよ...」

 

 

 

 

 

 

そんな事を話していると向こうの方から声が聞こえてきた。

 

「ちょお待ってんか!」

 

そこにいきなり出てきたのはトゲトゲとしたおっさんだった。

もうホントにトゲトゲしてんの、言動がとかじゃなくて見た目が、てか頭が。

 

「ワイはキバオウってもんや、ボスと戦う前に言わせてもらいたいことがある。こん中に今まで死んでいった2000人に詫び入れなアカンやつらがおるはずや!」

 

その言葉に周囲の人たちはざわつく。

 

「キバオウさん、君の言う奴らと言うのはつまり元βテスターの人たちの事、かな?」

 

そこでディアベルがそんな質問をした。

 

「えぇ~、なんで分かるんだよ...」

 

つい言ってしまった。でも詫び入れなきゃいけない奴らでβテスターになるか?

 

「決まってるやないか!βあがり共はこのクソゲームが始まったその日にニュービーらを見捨てて消えよった!やつらは旨い狩場やらボロイクエストを独り占めして自分らだけポンポン強なってそのあともずーっと知らんぷりや。」

 

そこでキバオウは一拍置きこう言った

 

「こん中にもおるはずやで!βあがりのやつらが!そいつらに土下座さして、貯め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわなパーティーメンバーとして命は預けられんし預かれん!」

 

その言葉にキリトの表情が暗くなる。

 

「発言いいか?」

 

声をした方を見るとガタイが良く、さらによく焼けた肌、スキンヘッドそして髭を生やした高身長というなんか、いかにもって感じの人が立っていた。

 

「俺はエギル(Agil)ってもんだがキバオウさん、あんたの言いたいことはつまり、元βテスターが面倒を見なかったからビギナーが沢山死んだ。その責任を取って謝罪・賠償しろ。という事だな?」

 

「そ、そうや!」

 

「このガイドブック、あんたももらっただろ?道具屋で無料配布してるからな。」

 

えぇ~、道具屋で貰ってないんですけどぉ。

ん?あれアルゴからもらったやつじゃね?うん、やっぱりそうだ。

あれガイドブックだったのか...

 

「も、もろたけど...それがなんや!」

 

「配布していたのは元βテスター達だ。」

 

予想していなかったからかキバオウは顔をしかめ、周りの人達は更にざわつく。

 

「いいか、情報は誰にでも手に入れられたんだ、なのに沢山のプレイヤーが死んだ。その失敗を踏まえて俺たちはどうボスに挑むべきなのか。それがこの場で論議されると俺は思っていたんだがな。」

 

そうエギルはこの場に居る全員に言った。そしてキバオウの方へ振り返った。

するとキバオウは立場が悪くなったことを察して席に戻ろうとした。

 

だがそこで予想外のことが起きた。誰かがいきなり笑い出したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブフォwwwwww」

 

はい、俺でした。

 

いやー、本場のキバオウの「蝶待ってんか!」のときから結構危なかったんだけどここまで耐えたんだよ。

だけどダメだったねー、さすがにキバオウさんには勝てませんわ、戦ってないけど。

 

「何か俺の話におかしかったところがあったか?」

 

ワァオ、エギルさんの事笑ったと思われてるよ。どうにか言い訳しないと...

 

「い、いやぁ、エギルさんのことを笑ったんじゃないんですよ?今飲み物を飲んだんですけどお茶が変な方に入っちゃった気がしてですね...それで吹き出したというかなんというか...」

 

「そんなん嘘やろ!さっきお前さんと目が合ったとき、そんときも笑いかけてたやろ!ワイの何が可笑しかったんや!?」

 

おいいいいいいいいいい!なんとなく言い逃れられそうだったのに何してくれとんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!

 

「ほら!言うてみぃ!」

 

無いよ!言う事なんて無いよ!ただひたすらに面白かっただけだよ!

でもなんか言わなきゃまずいよな、ここで何も言わなかったら会議中いきなり笑いだしたヤベーやつという烙印を押されちまう!

考えるんだ...状況を打破できて俺が普通の人だと示せるような何かを.......ん?これならいけるか?

 

「それじゃあお言葉に甘えて少し発言を。キバオウさん、少し質問いいですかね?」

 

「なんや言うてみぃ。」

 

「それじゃあ1つ、あなたはここまでどんな生活を送ってきましたか?」

 

「なんやそれ...まぁ構わんけど。どうって言われても普通や普通、このクソゲームが始まってから少しの間はパニックで始まりの町に何日かおって、そん後周りのやつらと別の町行ってモンスター狩ってって感じやけどそれがなんや?」

 

「いえ、それじゃあもう1つ」

 

「もうなんや!めんどくさい!早く言えや!」

 

「あなたがβテスターになぜ謝罪と賠償を求めてたんでしたっけ?」

 

「覚えてないんか!?めんどくさい、あれや、ビギナーの面倒見いひんくてさらにサポートもなにもしなかったからや。でもまぁ多少はサポートしてたんちゃうんか、でもまぁまだβテスターを許したわけちゃうからな!」

 

「そうですか...じゃああんたもビギナーにアイテムとお金、渡しに行ったらどうだ?」

 

「どういう事や!?」

 

「ここにいるβテスター以外の奴らからしたらβテスターにずるいとかせこいとか、更にはなんで見捨てて行ったんだと思ってるだろ?」

 

うなずく人が居たのをしっかりと確認してから俺は続ける。

 

「でもさぁ、死ぬのが怖くてまだ始まりの町にいる奴らの気持ち考えてみろよ。βテスターとか関係なく、先に行ったやつに対して"なんで見捨てたんだ"って思ってるはずだぜ?ほら、今のお前らと一緒だ。」

 

「........」

 

キバオウ含めここにいる全員が黙った。

 

「あとあんたはβテスターの何を知ってるんだ?あんたはあれか?1を知って100を知った気になるタイプだろ?あんたの見たβテスターは悪質な人間だったかもしれない、だがな少なくとも今まで俺が出会ったβテスターはバカみたいなお人よしや、良識ある人だったぞ。俺はそういうやつらを一纏めにせずに、個人個人で見たやるべきだと思うんだが?」

 

「ぐっ....」

 

作戦通り~~!このまま押し切ればいける!

 

「これは蛇足かもしれないが言わせてもらうぞ。」

 

「な、なんや!」

 

「βテスターかもしれない奴に命預けも預けられもしないならパーティー組まなきゃいいだろ。そしたら誰も損しねぇし。」

 

「なっ―――」

 

そう言うと少し怒りかけたキバオウだったが少しこちらをにらんだ後席に帰って行った。

 

俺の勝ちいぃぃぃぃぃぃ!!

FOOOOOOOOOOOOOO↑

.....ちょっとはしゃぎ過ぎたな、反省しよう。

 

「ええと、じゃあ再開していいかな?」

 

ディアベルがすかさずそう言った

 

「ボスの情報だが実は先ほど例のガイドブックの最新版が配布された。」

 

皆その情報を知らなかったのか驚きや喜びの声が聞こえる。

 

「それによるとボスの名前は【イルファング・ザ・コボルドロード】、それと、【ルインコボルド・センチネル】という取り巻きが居る。ボスの武器は斧とバックラー、四段あるHPバーの最後の一本が赤くなるとタルワールという武器に持ち替える、そして攻撃パターンも変わるという事だ!」

 

「すげー」や「そんなことまで...」また「いけるんじゃねぇか?」といった希望の色の強い声が聞こえた。

少し間を開けディアベルが口を開けた。

 

「攻略会議は以上だ、あとはアイテム分配だが金は山分け、アイテムはゲットした人のもの、経験値はモンスターを倒したパーティーの物とする。異存はないか?」

 

特に異論反論といった声は聞こえない。

ディアベルはそれを確認し

 

「それじゃあ明日朝10時に出発する、武器やアイテムの忘れが無いようにしてくれ、では解散!」

 

こうして第一回攻略会議が終了した。

 

 

 

「サイタマ、アスナ、ボス戦に向けて連携とかの確認をしにフィールドに行かないか?」

 

「分かったわ。」

 

「異論無しでーす。」

 

「それじゃあ行こう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?キリト、まず何すんの?」

 

「最初はスイッチをスムーズに行うための練習だな。」

 

「了解、誰からやる?」

 

「ちょっと待ってもらっていいかしら。」

 

「どうしたんだ(何)?」

 

「スイッチってなにかしら。」

 

「「あぁ.....そこからか......」」

 

「なによ、悪い?」

 

「いや、俺だって最初は分からんかったからな。ちゃんと教えてやるよ、キリトが。」

 

「俺かよ...まぁいいよ、スイッチって言うのは........」

 

俺はゲームの専門用語等の指導をキリトに任せ、一人ソードスキルの練習を始めた。

 

この前よりソードスキルのスピードが上がってんな、レベルが上がったからか?それとも俺がソードスキルに慣れたからか?

なんにしてもこのゲームよくできてんな....

 

「おーいサイタマ!こっちの座学の方は終わったから実践だ!」

 

「座学って講義でもしてたのかよ...今行くよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

~アスナside~

 

私はいまスイッチという基本技術の練習をしていた。

ローテーションで練習を行っているのでサイタマとかいう私に説教してきた男は休憩していて、今はキリト君とペアを組んで練習している。

モンスターをある程度倒し、ひと段落したときキリト君が話しかけてきた。

 

「なぁ、やっぱりサイタマの事嫌いか?」

 

「当たり前でしょ、あんないきなり私に説教してきて、更には言い逃げするなんて好印象持てるはずがないでしょう。」

 

「そっか...でもさ、アイツの言葉の本当の意味を分かってくれとは言わないから考えてみて欲しい。」

 

「本当の....意味....」

 

「さぁ、サイタマと合流して圏内に帰ろう。」

 

「うん....」

 

「なぁー二人ともー、早く宿帰って風呂入りたいんで急いでくれませーん?」

 

こんな奴の言葉に意味なんてあるのかしら....

 

「って、今何て言ったの!?」

 

「え?早く帰りたいと言いましたけど、なんすか?」

 

「そっちじゃない!そのあと!」

 

「風呂に入りたいと...」

 

「お風呂!?お風呂があるの!?」

 

「あ、有ります(怖いよ!目が怖いよ!)」

 

「連れてって!お風呂に!」

 

「分かった、分かったから離して!肩がミッシミシ言ってるから!」

 

「早く!早く連れてって頂戴!」

 

お風呂!お風呂に入れる!

 

「アスナもサイタマももう帰りません?」

 

「いや、俺はさっきから帰ろうとしてるじゃん...」

 

おっ風呂♪おっ風呂♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雄介side~

 

今俺の止まってる宿の風呂にはアスナさんがいらっしゃる、どうしてこうなった?もう一度言おう

 

ど う し て こ う な っ た !?

 

いや、分かってはいるんだけどね。

ここ一ヶ月女の子がお風呂に入ってないとなると、あのぐらいお風呂に反応を示すのもわからなくもないけどさぁ...

男の泊まってる宿だよ?危機感ねぇのか?

 

ごちゃごちゃ考えてたら風呂から出てきたな。

 

あらま、顔真っ赤、のぼせちゃったかな?

 

「ええっと、アスナさん大丈夫?」

 

「え!?なにが!?」

 

「いやぁ、顔赤いからのぼせたのかと思ったんだけど?」

 

「あ、そういう...」

 

「じゃあ俺も風呂入ってくるわ。」

 

「えっ、入るの?」

 

「そりゃ入るでしょ、俺の借りてる宿だし。じゃ、失礼するよ。」

 

「あっ...」

 

 

 

 

 

 

男の入浴シーンなんていらないよな?

んじゃあとっとと出るか...

 

外から話し声聞こえるんですけど、アスナさん一人だよね?ひとりごとかな?

ひとりごとってあんなに盛り上がるもんなんだなぁ...

 

「なわけねぇだろ!」

 

思わず叫んじゃったけど向こうの部屋で『ガッシャ―ン!』とか聞こえるんですけど、驚かせちゃったかな?

 

「サイ坊!どうしたんダ!?」

 

ここで状況を確認してみよう。

タオル一枚の俺、部屋に突っ込んできた何故か居るアルゴ、そしてその奥で俺のことを見てしまっているアスナさん。

つまり何が言いたいかというとだな。

 

「ちょ、なんd「「きゃぁぁぁぁぁぁ!」」待っ、静かにしろよ!」

 

「「いいから早く服着て!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で?なんでアルゴが居るんだ?」

 

「サイ坊が明日のボス攻略に参加するって聞いたから話しようと思って来たんダ。そしたらアーちゃんが居て、今仲良くなったんだヨ。」

 

「あっ、そうすか。んでアスナさんはどうして宿に入れたんでしょうか?」

 

「いや、あなたの知り合いだって言うから...」

 

「将来絶対詐欺に引っかかるぞ...」

 

「まずオレっちの用件だけ済ませていいカ?」

 

「あ、話あったんだっけ?何?」

 

「一言だけだけど、あの情報はあくまでβテスト時の情報ダ。油断しないでくれヨ。」

 

「わざわざ言いに来てくれたのか、ありがとな。もう帰っちゃうのか?」

 

「ああ、オネーサンにはやらなくちゃいけないことが沢山あるからナ。それじゃあナ。」

 

「おう、また今度。」

 

「一つだけ言い忘れてたヨ。サイ坊、絶対死ぬなヨ。」

 

「当たり前だ、もう真っ暗だからとっとと帰れよ。」

 

「そうさせてもらうヨ、アーちゃんもまたナ。」

 

「ええ、それじゃあまた。」

 

 

 

「アルゴは帰ったか...じゃあ俺も行くわ。」

 

「え?どこに行くのよ?」

 

「いや、別の宿取りに行くんだよ。」

 

「どうして?」

 

「どうして、って逆に聞くけどアスナさんは出会って早々ボロクソ言ってきたやつと同じ部屋に泊まりたいか?」

 

「それは....でもあなたが取った宿じゃない、出てくべきは私でしょう?」

 

「俺はこれでも気遣いは出来る方なんだぜ、女は風呂上り汗かきたくないだろ?それに簡単に人を部屋に入れるやつを外にほっぽるって言うのは気が引けるしな。」

 

お母さんが風呂上りに汗かくといつも怒ってたからなぁ...

 

「なっ!.....ごもっともです。」

 

「てことで俺は行かせてもらうぜ!また明日な!」

 

後ろから聞こえるアスナの叫び声を無視しつつ俺は街の暗がりへと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のことでアスナさんからの雄介君(サイタマ)への好感度は数ミリ上がったんじゃないかなと思います。

次回はついにボス戦のはず!

誤字脱字報告、感想、評価お待ちしております。
こんな作品ですが是非次回もお楽しみに!
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