よく分からないけど頑張るしかない! 作:ぽむぽむ
まぁいいや、本文どうぞ
もう4月に入り、季節は春。
外の世界の季節、気候が反映されるフロアではとても暖かく過ごしやすい気温になっている。
つまり何が言いたいかというと。
「くっそ眠ぃ....」
そう、俺は睡魔に襲われているのである。
今日は攻略会議があるので会場に向かっているのだが、眠すぎてそれどころじゃない。
そんな状況で宿に向かって歩ると、ふとある場所が気になった。
綺麗な草原、そこに生えている木でできた木陰。葉の間からこぼれる木漏れ日。
俺は思った、あそこ絶対よく寝れる。と。
そう思ってしまったらもう後戻りできない。
すぐに草むらに向かい横になった。
あぁ....やっぱり心地いいわぁ......
そういえば俺はタイタンズハンドの確保の前辺りから攻略に参加していた。
まぁ、クウガだとバレないようにフードで顔を隠しながらだけどね。
そうやって隠してるはずなんだけど何故かアスナやキリトにはバレてる。何故?
まぁ、そういう事で今日俺は攻略会議に向かってたんだが......嗚呼、もう寝そう......
んん......なんか周りがうるさくて目が覚めちまったな。
誰が喋ってんだ?
「いくらソロだからって......」
「今日はアイングラッドで.......」
声的にキリトとアスナか....
最近アスナは攻略に没頭しすぎて攻略の鬼って呼ばれるぐらい怖くなってるからなぁ。逃げよ。
そうして俺がゆっくりと歩き始めたときだった。
「サイタマ君、君にも当てはまるんだよ?」
ウワ・バレテーラ
「はぁ...一日ぐらい、それもこんな天気のいい日くらい休んだっていいと思うんですが。」
「その休んだ一日分私たちの現実での一日が失われていくんだよ!?」
「でも今俺たちが居るのはアイングラッドだ。」
キリトからの援護射撃が来たので一気に攻める。
「副団長さんは寝っ転がってないからわかんないんだよ。日向でも木陰でもいいから寝っ転がってみ?めっちゃ心地いいから。まぁ攻略しに行きたいなら止めないからいってらっしゃい。」
男二人いるところで居眠りなんてしたくないだろ、早く行ってくれないかなぁ、まだ眠い.....
そして俺はまた眠りに落ちて行った。
あれから30分ほどだろうか、時間が経ち目が覚めた。
言わせてもらおう、ど う し て こ う な っ た。
右には眠るキリト。
これはまだいい、だが問題はこっちだ。
左には、俺の腕に抱きつくアスナ。
うん、訳が分からないね。
てかなんで俺のハラスメントコード鳴ってないの?俺は何されてもいいの?
あっ、そっか、ハラスメントコードあるから俺動けないじゃん。
「ハァ。寝っ転がってみとは言ったけども、ハァ。」
ついため息が出る。
そう言えば最近睡眠PKが起こってるんだっけ?こいつら見守っとかなきゃじゃん。
まぁまず腕捕まれてる時点で動けないんですけどね。
時間はいくらでもあるし情報の整理をしよう。
まず、先日俺の体術スキルがMAXになった。
それに伴い特殊能力、というか、変身できる仮面ライダーに鬼追加された。
言い方悪くて分かりづらかったかもしれないな、つまり俺の使えるアイテムに
変身鬼弦 音錠
変身鬼笛 音笛
変身音叉 音角
が追加されていた。
そんでこの前変身してみようとして音角、音笛、音錠を使って威吹鬼、轟鬼には変身できたんだが響鬼への変身がなんかおかしかった。
不安定というか変身するときになんか違うというか.....自分でも説明できないわ。
まぁ、そういう事で鬼に変身できるようになっ...た!?
心の中の独り言を終わらせようとするといきなりお腹に衝撃が来た。
俺は恐る恐る目を開けてみる。
すると
「ようサイ坊久し振りだナ。お目覚めカ?」
アルゴが腹に乗っていた。
ねぇだからハラスメントコードなんで出ないの!?
てかこの状況おかしいだろ!エロゲか!?
「おう久し振りだな、早く降りようか?」
「これ以上下はサイ坊の......サイ坊はエッチだナ~。」
「俺から降りろって言ってんの、早く降りないと無理やり降ろすぞ。」
「オレっちに触ったらハラスメントコードが鳴るゾ?(まぁサイ坊から触られても鳴らないようにしたけどナ)」
勝てねぇ....
女ってこういう時強いよな。
「頼むって、コイツが左腕につかまってるから動けてないんだよ。その状態でそこに居られるのはキツイんだって。」
「ん?アーちゃん?.......エイッ!」
「なっ!?」
こいついきなり抱き着いてきた!
いや、なんで!?
「離れろって!これは良くない。」
「オイラこのまま寝るからナ。」
「とっとと起き上ってコイツを引き離してくれ。」
「仮面ライダーは一人の安眠も守らないのカ?」
「いやそういうもんじゃないっ..て....えっ?今なんで....え?仮面ライダーって.....え?」
「だってサイ坊は仮面ライダーなんだロ?」
ばれてる?なんで?
.......まぁアルゴなら大丈夫か?結構信用はしてるからな。
「.....ああ、そうだな。俺は仮面ライダーだ。」
「じゃあ安眠を守ってもらおうかナ。」
「お、おい!」
.......無視ですかそうですか。
てか結構大声出したのにキリトもアスナも起きないんですけど。
これって俺が見守っとかないといけないパターンですよね?
ハァ。
時間は分からないが現在陽が落ち始めてきて、太陽がオレンジ色に染まってきている。
「んん.....」
おっ、アルゴが起きてきたな。
「おはようさん、どけ。」
「うん....おはよう....」
目をこすり、寝ぼけながらそう返事してくるアルゴ。
うおぉ、めっちゃ可愛い。
いつもの飄々とした感じも見た目と合ってて良いけど、今のしおらしい感じはもっと可愛いわ。
これがギャップ萌え?
てかまたアルゴが寝そうだわ、起こさないと。
「おいおい寝るなよ、起きてもらわないと俺が死ぬ.....」
「うーん.....あっ!悪イ!今起きるゾ!」
「助かる。」
俺は何時間同じ体勢で居続けてたんだろう.....
やっと起きれ......ないですね、アスナさんがまだ寝てましたわ。
「なぁアルゴ、やっぱりコイツをどかして、って居ねぇ!?」
アルゴはすでに遠くの方へと去っていた。
さすがに早すぎじゃね?
「まじかぁ、引きはがすの手伝ってもらおうと思ったのに。」
今俺が出来るのは二人が起きるのを待つことぐらいか...
それから数分が経った。
「んん~!」
おっ、キリトが起きてきたか。
「よっ、キリトおはようさん。」
「ああ、おはよ......俺お邪魔かな?」
キリトの目線の先には俺の腕につかまるアスナ。
やべぇ!?アスナってメインヒロインじゃん!
ど、どどど、どうしよう!?
これキリトが嫉妬で怒り狂うとか無いよね!?
「いやいやいや!お邪魔なんかじゃないよ!むしろ...」
「むしろ、何?」
「い、いや、何でもない。」
表情的には怒ってないけど大丈夫かな...
なにか話題は...
「そ、そう言えば最近月夜の黒猫団の皆とはどうなんだ?」
「ああ、それなんだがな....」
歯切れが悪いな。
「なんかあったのか?」
「もっと早く言おうと思ってたんだけどタイミングが無くって...」
「深刻なのか?」
「深刻って言うか.....俺、サチと付き合ってる、と言うか結婚したんだ。」
「なるほど、サチと結婚ね......え゛?」
あれ?マジ?未来が、結末が変わってる?
ど、どうしよ.....
でも今はそれよりお祝いだよな。
「おめでとうキリト。もう二度と彼女、じゃなくて奥さんを危険な目に遭わせんなよ。」
「分かってるよ。でもありがとう。これからも頑張るよ。」
「頑張るのは良い事だけど悲しませるなよ。」
俺はいろんな意味を込めそう言った。
「ああ、もちろんだ。」
恐らくキリトは俺の言いたいことに気が付いてくれたのだろう。真剣な表情でそう言葉を返してきた。
てか今なんかイイ感じになってるけど俺アスナに腕掴まれた状態で寝っ転がってるんだよなぁ....
あっ!てか仮面ライダーの事をアルゴに言ったのキリトか聞かねぇと!
「くしゅん!」
うお!びっくりした...
どうやらアスナがくしゃみをしたようだ。
てことはやっと起きるのかな?長い戦いだった...
「あ、アスナも起きるみたいだし俺はこれで。」
そう言ってキリトが去っていく。
「ちょ、待っ、まだ聞くことがあるんだけど!」
願いは叶わずキリトは去っていく。
俺の周りは冷たいやつばっかだよ。
「んん....」
アスナは目を開ける。
まぁ、もちろんそこには俺の顔があるわけでして.....
「キャー!」
一瞬で俺から距離を取る。
顔真っ赤だけど照れてるんだよね?激怒してるわけじゃないよね?
まぁ俺がどう考えても無駄だし会話しよう。
「えっと、おはようさん。よく眠れたか?って聞くまでもないか...」
と、アスナの方を見ると固く拳を握っていた。
え?まじ?俺殺される?
と思ったら拳を開き手を降ろし、こちらを向いてきた。
「ごはん一回。」
アスナは小さな声でそういった。
「ごはんが一回なに?」
「ごはん一回奢るからそれでチャラ!いい!?」
「いや、別にいらないですけど...」
「それでチャラ!いい!?」
先ほどよりも強くそう言われる。
圧が凄い、圧が。
「わ、分かった。」
そして店へと向かうことになった。
店に着いたけど、今すぐに宿に帰りたい!
攻略組の女性プレイヤー、血盟騎士団の副団長という肩書を持つアスナは、さすがに注目されていた。
そのせいで周りはざわざわしていてこっちをチラ見してくる。
ざわざわしてるけど賭博黙示録じゃないよ!
冗談ぶち込んだけどテンション上がんないわ...
だってアスナが注目されるついでに俺も注目されるんだぜ?
奢られるのにこんなに気分上がんないのは意味が分からんわ...
そんな風に少し落ち込み気味でいるとアスナが口を開く。
「今日はその、ありがとう。」
「え?」
「寝てる間守っててくれて。」
「あー、なるほど。気にすんな。」
睡眠PKの話だろう。多分。
ていうかあなたが俺の腕を話してくれなかったから俺が動けなかったんですけどね!
「それでもそういう事件が実際起こってるわけで.....それに見守っててくれたし.....ありがと。」
アスナが少し照れながら言う。
あー、やべーわ。流石メインヒロインだわ。俺が何も知らないこの世界の住人だったら即惚れてるわ。
でもメインヒロインって言ってもキリトはサチと付き合って....結婚してるんだよな?アスナは落ち込んだりしてないのかな?
あっ、お礼に対して無言は良くないよな。
「どういたしまして。あ、そうだ、言った通り寝心地良かったろ?」
「ま、まぁそれは....」
するといきなり店の外から女性の叫び声が聞こえる。
俺とアスナはすぐに店を出て、叫び声の発生場所を探す。
するとそこには建物に吊るされながら胸に剣が刺さっている男性プレイヤーがいた。
「馬鹿野郎!早く剣を抜け!」
だが、その剣には返しが付いているようで男性は剣を抜くことができない。
「私が上から降ろすからサイタマ君は下で受け止めて!」
「分かった!」
そしてアスナは建物の中へ、俺は男性の足元へ向かった。
だが間に合う事はなく、男性はエフェクトとなり消え、残ったものは落ちてきた剣のみ。
これが圏内事件の始まりだった.....
はい、圏内事件です。
鬼シリーズに変身できるようになったのは、安直に「鍛えてますから」ってことで体術レベルMAXになったからですね。まぁ浅はか。
恋愛って言うか、アルゴが雄介君を好きってことを表すために、お昼寝に突撃させたんですが、他の小説みたいに甘酸っぱい感じとか、可愛さとかが出せてないです。ごめんなさい。
更に、キリトがアスナとではなくサチと結婚しました。
こんな展開認めない!って人には申し訳ないです。
誤字脱字報告、感想、評価お待ちしております。
こんな作品ですが是非次回もお楽しみに!