よく分からないけど頑張るしかない!   作:ぽむぽむ

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はい。また雑なサブタイです。

取り敢えず本文どうぞ


罪の茨

現在俺はアスナと一緒に、ある女性と話をしている。

 

「ええと、あの男性プレイヤーの知り合いとの事ですけど、お名前を聞いてもいいですかね?」

 

「は、はい。私はヨルコ(Yolko)って言います。」

 

「どんな関係だったか聞いても?」

 

「わ、私、さっき殺された人、カインズ(Caynz)と友達で、あと、前に同じギルドに居たんです....それで久しぶりに一緒にご飯を食べて、少ししたらはぐれちゃって.....そしたら...あんなことに....」

 

ヨルコさんは泣き出してしまった。

 

「そのとき誰か見たりしなかった?」

 

ヨルコさんの背中を撫でならアスナがそう質問する。

 

「一瞬なんですが....カインズの後ろに誰かが立っていたような......」

 

「その人影に見覚えはあった?」

 

無言で首を横に振る。

 

「その...失礼だけどカインズさんが恨まれるような事あったりしますかね?」

 

また首を横に振る。

 

その後ヨルコさんは顔を俯けてそのまま話さなかった。

 

まぁ当り前だろう。友人が目の前で死ぬなんて......

 

 

この後、この状態のヨルコさんを一人で帰すのは危ないという事になり、俺とアスナで送っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、こんなところまで送ってもらっちゃって.....」

 

「気にしないで。それよりもまたお話聞かせてくださいね?」

 

「はい.....」

 

アスナがそう優しく声をかけヨルコさんと別れた。

 

 

「んで、これからどうすんだ?」

 

「情報を整理しましょう。そしたら犯人に近づけるかもしれない。」

 

「了解。まずはあの剣の事についてだな。俺鑑定スキル持ってねぇしな~。副団長さんはどうよ?」

 

「ねぇ。」

 

「え?どうした?」

 

質問したの俺の方だよな?なんで俺が質問され始めてるの?

 

「私、君の事ずっとサイタマ君って名前で呼んでるよね?」

 

「え?うん、そうだけどいきなりどうしたの?」

 

「なんで私の事は名前で呼んでくれないの!?」

 

 は?

 

「は?」

 

「前まで名前で呼んでくれてたのに!どうして?」

 

「いや、どうしてと言われましても....」

 

「私、君に嫌われるような事したかな?」

 

いつもより小さな声で聞いてくる。

 

「え、えっとですね...血盟騎士団の副団長になって立場が前と変わったっていうのもあるし.....ね?」

 

「ていうのも、ってことはまだあるんでしょ?」

 

悲しそうにしながら聞いてくる。

 

 

勘弁してくれよ...こんな場面出くわしたことないからどうすりゃ良いのか分かんねぇよ....

 

「い、いやぁ、攻略とか攻略会議でいつもピリピリして対応してくるから嫌われてるもんだと....」

 

上の二つは本当に事実だ。

攻略会議で「アスナ」って呼んだら血盟騎士団の奴らに殺されるんじゃないか、ってぐらい睨まれるし、しょうがないだろ....

 

そんな事があり俺は最近、「アスナ」と口にだして呼んでいない。

そのせいでこんなことになるとは思っても無かったんですけど。

 

「そ、それは副団長の立場としてなの!不快だったよね、ごめんなさい!」

 

「いや、まぁ構わないですけど...」

 

女子に頭下げられるのキツイなぁ。

 

「対応を改善したらまた名前で呼んでくれる!?」

 

「えっと...それは難しいですかね...」

 

だって周りの奴らがねぇ。

 

「やっぱり私の事嫌いなんだ....」

 

う゛っ、泣かれそう。

 

「そ、そうじゃなくて!俺が名前で呼ぶと血盟騎士団とかの周りの連中が睨んでくるんだよ...」

 

「へ?なんで?」

 

「なんでって...美人女性プレイヤー・大手ギルド副団長。そんなプレイヤーが、よくわかんない男に名前で呼ばれて名前で呼んでるんだぜ?そりゃ睨まれるだろ。」

 

「美、美人.....な、なら!しばらくは知ってる人だけが居る時は名前で呼んでくれる?」

 

「まぁ、それなら良いけど。」

 

「よ、良かったぁ....」

 

えぇ...?そんなに大事ですかね、名前呼び。

 

「って、こんな話してる場合じゃなくて事件の事を...」

 

「こんな話じゃない!大事な話だよ!」

 

「あっ、ハイ。すみません。ええと...大事な話?も済んだことですし、そろそろ事件について話しません?」

 

「そ、そうね。あのスピアについて鑑定できる人は...」

 

「エギルが鑑定スキル持ってたはずだからお店行こうぜ。何回か行ったことあるから。」

 

「分かったわ。行きましょう。」

 

ん?今スピアって....

 

「って、ちょっと待ってくんね?」

 

「どうしたの?」

 

「今スピアって言ったよね?剣じゃないの?」

 

「スピア、槍よ、それ。」

 

マジかよ!

 

「早く言ってよ~、俺ずっと剣って言ってたじゃん。うわー、恥ず。」

 

「ふふふ。良いから行きましょう。」

 

「ちょ、笑わないでほしいんですけど....」

 

 

 

 

 

 

 

少し時間がたちエギルの店の前に着いた。

店に入ろうとすると一人のプレイヤーが出てくる。あまりいい顔をしていない。

まぁ、この店の価格設定微妙に高いからなぁ。

 

「よぉエギル、久しぶりに来たぜ。」

 

「おお!本当に久し振りだなあサイタマ、またドロップ品売りに来たか?っておい!お前とアスナってあんまり仲良くなかったはずだよな?ど、どういうことだ?」

 

と、めっちゃ動揺しながら聞いてくる。

 

「ちょっとした事情があってな。その事情について話があって来た。聞いてくれるか?」

 

俺が真剣な表情で話すと、エギルの方も真剣な表情になる。

 

「ああ、話してみろ。」

 

 

 

 

 

「なるほど、圏内でHPが....」

 

「ああ、だが情報や状況からして睡眠PKの可能性はないし、突発的なPKである可能性もほぼ無いだろう。これは計画されたものだと思って間違いねぇな。」

 

「それでこのスピアが。」

 

「そう、刺さってたんだ。鑑定頼めるか?」

 

「ああ。」

 

エギルは鑑定をし始めた。

 

「分かったか?」

 

「ああ、これはプレイヤーメイドだな。」

 

「そうなのか?」

 

「誰ですか?作成者は。」

 

俺とアスナがほぼ同時に聞く。

 

「グリムロックってやつらしい。聞いたことねぇな.....少なくとも一線級の刀匠じゃねぇ。それに武器自体も特に変わったところは無い。」

 

「でも、手掛かりにはなるはずよ。その武器の固有名は?」

 

「ギルティ―ソーン。罪の茨ってとこだな。」

 

そう言って俺に渡してきた。

 

「そうか...なぁ、この武器に変わったところは無いんだよな?」

 

「ああ。」

 

「なら...ふっ!」

 

俺は自分に剣...じゃなくて、槍を刺そうとして振り下ろす。

 

「ダメッ!」

 

するとアスナに手を掴まれ、ギリギリのところで槍が止まる。

 

「えっ?なに?」

 

「なに?じゃないでしょう!その武器で実際に死んだ人が居るのよ!」

 

机に身を乗り出して俺にそう言ってくる。

 

「だけど特別な効果は無いって言うし、それに本当にこの武器でHPが減るのか知っとく必要があるだろ?」

 

「そんな危ないことはしないで!これは、エギルさんに預かっておいてもらいます。」

 

俺から槍を奪い取ってエギルに渡す。

 

「お、おお。」

 

驚きながらもエギルが受け取る。

こうして鑑定が終わった。

 

 

帰りの用意をしているとエギルが話しかけてきた。

 

「なぁサイタマ、やっぱり噂って本当だったのか?」

 

「ん?噂?」

 

「知らないのか?噂ってのはアスナとアルゴ、二人と付き合ってるって噂だ。」

 

「........は?え、なに、そんな噂あんの?てか二人と付き合ってる?え?」

 

「お、落ち着けよ。」

 

「いや、どうやって落ち着けと?」

 

「いや、悪かったよ....それで、付き合っては無いんだな?」

 

「ああ、てか二人と付き合うってどうやるんだよ.....」

 

「それにしても気をつけろよ。」

 

「どういうこと?」

 

「いまお前さんはキリトと並ぶ女たらしのプロとして多くのプレイヤーに知られてるからな。」

 

「ええ......」

 

意味が分からん。バカしかいないのか、このゲーム。

 

「何にせよこれからがんばれよ。」

 

「あ、ああ。サンキュな。」

 

やっぱエギルは良いやつだよな...

 

「まぁ、俺個人としては修羅場的展開も見てみたいけどな。」

 

「少しでもお前をいいやつだと思った俺がバカだったか...」

 

「ハハハ!」

 

うわー、イラッと来るわー。

一発頭はたいてもいいかな。

 

アスナの用意も終わり、エギルの店を後にした。

 

 

 

 

 

 

そして俺とアスナは、今日は解散することになった。

 

「なぁアスナ。」

 

「!!な、何かしら。」

 

「さっきはすまんかった。」

 

「本当だよ!すっごく驚いたんだからね...」

 

「これからはああいう事に気をつける。本当にすまんかった。」

 

「分かってくれればいいの。」

 

「それじゃあお休み、また明日。」

 

「うん!おやすみ!」

 

 

 

 

 

 

 

宿に帰ってきた俺は今日の事を考えていた。

 

まさかアスナが、名前で呼ばれてないことを気にしていたなんて気づかなかった。

結構悲しかったっぽいし、申し訳ない事してたな...

 

 

明日はまたヨルコさんとの話か。

事件解決まで頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アスナさんとまた仲良くなったのかな?
そんな内容です。



誤字脱字報告、感想、評価お待ちしております。
こんな作品ですが是非次回もお楽しみに!
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