よく分からないけど頑張るしかない! 作:ぽむぽむ
~キリトside~
「「サイタマ(君)!!」」
俺とアスナがそう叫ぶ。
消滅エフェクトは見えていないからまだ死んでいないはず!
.....だがサイタマは返事を返さない。
耐え切れずにアスナと共に駆け出す。
しかし物事はそう上手くはいかない。
「おっと、どこに行こうとしてるんだ?」
「プー...!!」
「おいおい、そんなに睨むことねぇだろ?」
行く手を阻むプーを俺とアスナが睨む。
「良いからさっさとそこをどけよ」
そんな俺の怒気を孕んだ声が響く。
「そいつはできない相談だなぁ......おい、お前ら」
そう声をかけるとプーの陰からザザとジョニーが出てきて俺たちに襲い掛かる。
「そこを......どけよ!」
俺とアスナが足を一歩踏み出す
「「うおぉぉぉぉ(はあぁぁぁぁ)!」」
~雄介side~
「いっっっっってぇ!!!」
これあばら骨数本逝っちまってるんじゃないか?
てかそれにしても
「これHP残ってんの?」
1ミリも残ってるか分からないほどに微かに見える赤いHPバーを見て背筋が凍る。
「と、とりあえず回復だよな......」
今も恐らくキリトとアスナがあいつらと戦ってるはずだからすぐに向かわねぇと!
そう思い回復結晶を取り出した時だった。
「俺はまだ生きてると信じてたぜブラザー」
「マジかー、このタイミングかー」
ツイてないとかそういう次元じゃねぇぞこれ。どんぐらい飛ばされたか分からんけど来るの早すぎでしょ!
てかどーしよっかなぁ.....HP少ないのバレたら秒で殺されそうだしなぁ......
ブラフでどうにか切り抜けられたらいいんだけどなぁ。
そう思いそっと回復結晶を背中の方に隠す。
さあどう出るんだ、プー。
「HAHA!そう構えるなよブラザー!良い戦いだったぜ。じゃあな」
は?
いや、意味分からん。あいつは帰ったのか?
取り敢えず二人と合流する....か......
「うっ....」
そう言葉を溢し、地面に膝をつく。
やっべぇ.....体が言う事を...聞かな....い.....
そこで俺の記憶は途切れた
おはようございまーーす!!!!
いやぁ、響鬼としての初陣がPoH戦だったのは流石にきつかったかな。死んだように眠るっていうのを実感できたよ。やったね!
いや嬉しくねぇよ......
てかあの後どうなったんだろ。
キリトとアスナに聞きに行くか。
そこで体を起こそうとするが違和感に気づく。
..........は?
いやいやいや、ここどこ?
取り敢えず一旦状況を整理しよう。
普通ならここは俺の取った宿のはずなんだがベットはおろか椅子も机も何もない。
てか真っ白。バグか?
(そっと足元を見る)
ゑゑ!?
俺どこに立ってんの????
足元も真っ白だよ!!?!
怖いって!怖いよ!?
「あっ」
このとき雄介は恐怖で足を絡ませてしまい思い切り前に倒れてしまう
これ倒れたらそのまま終わりのないバンジージャンプみたいなことにならないよね?
なぁ、誰か教えてくれよ、てかマジでここどこーーー!?
この間僅か0.02秒の事だった
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」
「うわあぁぁぁぁ!」
「ぎゃあぁ......あ?」
後ろを見ると知らない人が立っていた.....いや、人と言うより影?うっわ全然見えねぇ。ハガレンの真理さんみてぇ。
まじでどっから見てもマジで真っ黒。すげぇ。
「あのー、雄介くん?そろそろなんか話してくれません?」
「あっ、はいスイマセンした」
やべ、陰キャ特有の喋り始めの<あっ>が出ちゃったけどなんも思われてねぇかな?マジで恥ずいわ。
「大丈夫だよ、結構喋り始めにあっっていう人多いから」
「へー、そうなんすねー」
くっそ、最後に(笑)が付いてそうな良い声で言いやがって。羨ましいなチクショウ。
「ハハハ。それは誉め言葉として受け取っておくよ」
「そうしてもらえると助かります。ハハハ.....は?」
え?俺本人に言っちゃってた?めっちゃ感じ悪いじゃん。反省しないと。
「いやいや、雄介くんは声に出してなかったよ。ただ僕が聞いちゃっただけ」
「やっぱ俺言ってなかったですよねぇぇええぇえぇ!?どゆこと!?てかなんで名前知ってんのぉ!?」
「流石に驚かれるよねぇ~。それじゃあいいタイミングだし自己紹介しようか?」
「はぁ...はぁ...お願いします...」
叫び過ぎたせいで息切らしたわ!(逆ギレ)
「えぇ...怒られても困るなぁ....っと、それじゃあ自己紹介します!どうも神です!」
「はいどうも神さんですね。よろしくお願いします。」
.......中二病患者だったか?
「違うよ!?というか心の声読んでるんだし信じてくれても良いんじゃないかな!?」
「いや、だってよく考えたらここSAOですよ?茅場の技術なら心の声ぐらい余裕かなーって」
「え......じゃあこの空間!ここは神っぽいでしょ!」
「自分今フルダイブ型の「うるさいよ!」えぇ......」
「こんなことならゲーム開始前に接触すればよかったよ.......」
泣きかけちゃってるしずっとブツブツ言ってるよ......はぁ
「分かりましたって信じなくてすみませんって。神様って信じるんでそろそろ元気出してくれません?」
「本当だね?信じるね?今言質取ったからね?」
「だから信じてますって......」
「よし!それじゃあ話を再開するからね!ってあぁ!!」
「うおっ!?どうしたんすか?」
「余計なことに時間をかけすぎたせいでもう時間切れだよ!」
「いや、それはまぁすんません」
「とりあえず今度またここに呼ぶからその時はスムーズな話し合いを頼むよ?」
「うい、了解です」
「ホントに分かってんのかなぁ....それじゃあまたね」
その言葉を皮切りに目の前が眩い光に包まれた。
いや、まっぶ!!!
「ん、んん........」
自分の体の感覚が戻ってきたため雄介は目を開け周りを見渡す。
「良かったぁ...普通の部屋だ....」
でも俺ここがどこか分からないんだけど。
取り敢えず歩くか。
そう思い足に力を入れるも動かない。
え?重くね?どゆこと?
そう思い足の方を見る。
するとそこには俺に寄り掛かって寝ているアスナがいた。
エエエエエエ!?!?
ナンデ!?アスナサンナンデ!?!?
っと、こういうときほど冷静に、クールにいないと「んっ」おほーーー!!!??
いや、冷静とは()
とりあえず起こさないようにどこうか「サイタマ君?」なぁ!?
うっそだろオイ。
さっきからことごとくダメダメだなぁ。
てか、まずは返事だよな。
「ど、どうも、サイタマです。」
いやなんだよ どうもサイタマです って!?
サザエさんの次回予告の名乗りかよ!?
マジで恥ずかし過ぎるだろ.......
「サイタマ君!!!!!!」
「のわっ!?」
そんな事を考えていたらいきなりアスナが抱きついてきた。
もう一度言おう、アスナが抱きついてきた。
「よ゛か゛っ゛た゛ー!」
「ちょ、え?まっ、ええ?」
おっとこれは予想外過ぎて吐きそうだわ。
「どうしたんだアスナ!?」
ここに来てキリトが登場ってのも予想外だわー(諦め)
って、あれ?今の状況は.......
ドアを開け俺達を見るキリト。
テンパって何もできずわたわたしてる俺。
泣きながら俺に抱きつくキリトのヒロインであるアスナ。
んん?これ俺死なない?大丈夫?キリトに殺されない?
「サイタマ!目が覚めたんだな!」
不安で胃袋吐き出しそうになってた俺にキリトが声をかける。
セーフか!?セーフっぽいよな!?てかセーフであってくれ!
と、内心ビビりつつも返事をする。
「お、おお。今さっきな」
よっし!セーフだろこれ!
「そうなのか!それにしても目が覚めてくれて本当に良かったよ...」
「そんな大げさなぁ、ちょっと寝てただけだろ?」
そう俺が声をかけると、二人は顔を見合わせアイコンタクトを取った後こっちに視線を戻し、口を開く。
「サイタマ君」
真剣な面持ちに声が少し上ずる。
「は、はい何でしょう?」
「......君はあれから十日間も眠ったままだったの」
「あぁ、なるほどね......」
ん?いまアスナ十日間って言ったか?
十日間ってあの十日間か?
「十日間って時間に表すと240時間な、あの十日間?」
「そうよ」
あー、やっぱそうだよなぁ......
「ええええぇぇぇぇぇぇぇええぇ!?!?!」
「「ちょ、うるさい(わよ)!」」
「ご、ごめん。流石に十日は予想外過ぎて......」
「まぁ、十日も寝てたら驚くよな」
「それよりも体の方は大丈夫なの?」
「ああ、何ともないみたいだ」
そう言いながら軽く体を動かしてみる。
「大事はないみたいで良かったよ。」
「あ、そうだ。私これからみんなを呼びに行ってくるわ」
「それなら俺も付いていくよ。ってことでサイタマは少し待っててくれ」
「応」
そう言って二人は今いる部屋から出て行った。
にしても十日間か......あんなよくわかんないところでよくわかんないヤツとちょっと話してただけなのに十日も経つのか。
世界って不思議だなぁ(遠い目)
十日もあったらキリトやアスナとかにレベル抜かされてそうだな...
最前線に戻るためにもここから頑張っていかないとな!
バン!
「ウェイ!?」
気を抜いて考え事をしているといきなり大きな音がした。
「「「サイタマ(サイ坊)(さん)!」」」」
「なんでおめぇはいつも無理しちまうんだよ!もっと俺らを頼ってくれよぅ...」
「クライン.....」
「サイ坊はなんでそんなにすぐ倒れるんダ!?オレッチの身にもなってくレ、心配するんだゾ...」
「アルゴ......」
「サイタマさん!すごく心配したんですよ!」
「シリカ......」
俺、こんなに心配してくれる仲間ができたんだな...
そして俺は大きく息を吸ってから口を開いた。
「みんな心配させてごめん!!あとありがとう!!こんな頼りない俺をこれからも支えて欲しい」
嬉しくてつい流れるように言っちゃったけど結構恥ずかしいな。
「もちろんだぜ!」
「当たり前だロ?」
「私なんかで良ければいつでも!」
「みんな......ありがとう!」
その後は圏内事件の事について少し話をした後解散になり、部屋に残ったのは俺とアスナだけになった。
気、気まずい......
何か会話を切り出さなければ。
「こ、今回の事はその、心配かけてすまんかった」
「本当よ、私がどれだけ心配したと思ってるのよ......」
「......すまん」
俺に気まずさを紛らわせるような会話は無理だったか...
「もう....もう絶対心配かけさせないでね?」
「あ、ああ。わかったよ」
そんな自信ないけど~、みたいなこと言おうとしたけど涙目+上目遣いには勝てんかったよ...
「よし!それならこんなしんみりした話はもうおしまい!サイタマ君はこれからどうする?まだ此処に居る?」
「いや、もう充分元気になったし自分の宿に帰ることにするよ。」
「そっか。それじゃあまたね!」
「ああ、またな。」
別れの言葉を交わし俺は部屋の扉のドアノブに手を掛ける。が、振り返ってアスナに問いかける。
「そういえばここどこ?」
待っていた方が居るのかは分かりませんが、大変お待たせいたしました。
言い訳になってしまいますがこの半年間、とても忙しく大変で小説に手を付けられない状況でした。
ひと段落が付いたので執筆させていただきました。
書き貯めもなく、これからもあわただしい毎日になるので投稿ペースは亀よりも遅いと思いますが、温かな心でお待ちしていただけると幸いです。