よく分からないけど頑張るしかない!   作:ぽむぽむ

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なんかサブタイトルを考えるのに一苦労です、内容と合ってないかも。

それでは本文どうぞ


揺れる心

視界に光が戻った俺が見たのは広場に集まる大量の人だった。

 

「キッ、キリト!?これどうなってんだ!?」

 

「お、俺にもわからない!」

 

周りのほぼ全ての人たちは驚きでざわついていた。

と、そのときだった、真っ赤なフードを被った巨人が現れたのだった。

この時がキタ、俺は心の中でそう叫んだ。

 

『ようこそ、プレイヤーの諸君、私の世界へ。』

 

『私は【茅場昌彦】、このゲームのゲームマスターだ。』

 

『君たちはログアウトボタンが無くなったことに気付いているだろう。』

 

『だがそれはバグなどではない、仕様だ。もう一度言う、それはこのゲーム本来の仕様だ。』

 

周囲のざわつきがさらに大きくなる。

 

『この世界では、死んだら二度と復活できない。そして、死んだら現実でナーヴギアが脳に高出力マイクロウェーブを流し脳を破壊し、生命活動を停止させる。』

 

『さらに外部の人間によるナーブギアの停止、解除が試みられた場合も同じく高出力マイクロウェーブが流れることになる。』

 

周りからは「ふざけんな!」や「演出だよな?」や「どういうこと!?」といった言葉が聞こえる。

 

「あ、あいつ頭おかしいんじゃねえのか?なぁ、キリト?」

 

「マイクロウェーブの原理は電子レンジと同じだ、リミッターを外せば脳を焼き、壊すことも不可能じゃない...」

 

「じ、じゃあよ、電源さえ切れば...」

 

「ナーブギアには内臓バッテリーがあるんだよ...」

 

「サ、サイタマ...」

 

 

『残念ながらすでに家族や友人などが警告を無視し、ナーブギアの強制解除を試みた例がある。その結果、213人がアイングラッド及び現実世界からも永久退場している。』

 

「永久退場...死か...それに213人も...」

 

「信じねぇ、信じねぇぞ俺は!」

 

 

『ご覧の通り、多数の死者が出た事を含め、この状況をあらゆるメディアが報道している。よってすでに強制的にナーブギアを解除される危険は低くなってると言っていいだろう。諸君らは安心してゲーム攻略に励んで欲しい。』

 

『そしてこの世界では蘇生手段は今までもこれからも機能しない。現在の地点はアイングラッド1層、つまり最下層だ。そしてここから各フロアの迷宮区を攻略し、さらにフロアボスを倒すことで次の層に進むことができる。そしてここから各フロアを攻略していき100層の最終ボスを倒せばゲームクリアだ。』

 

「クリアなんて...」「ひゃ、100層...」といった絶望色に染まった声がちらほらと聞こえてくる。

 

「ク、クリア...100層...ふざけんな!βテストだと碌に上がれなかったって聞いたぞ!」

 

「落ち着けクライン!」

 

「落ち着けなんて無理だろ!」

 

「そうは言っても...」

 

 

『それでは最後に、諸君には一つのプレゼントを贈ってある、アイテムストレージを確認してくれたまえ。』

 

「これは...手鏡?」

 

キリトだけではなく、ここにいる全員が手鏡を取り出した。

 

すると青白い光がプレイヤーたちを包み込んだ。

 

「うわっ!」

 

 

 

「大丈夫かキリト!?サイタマ!?...ん?キリト?サイタマ?」

 

「ああ大丈夫...って誰だ?」

 

「クライン、キリト、俺は大丈夫だがお前らは...クラインか?」

 

そこにはキリトの装備をした少し幼く見える少年や、クラインの装備を着た少し年を重ねた顔の違う男、サイタマの装備を着た元よりもすこしイケメンな少年が立っていた。

 

周りでは「お前男だったのかよ!」「おっさんじゃねぇか!」「汚エー!不っ細工!」といった声が聞こえてきた。

雄介は内心「あ、あのカップルやっぱネカマだった」と場違いな感想を考えていた。

 

「おめぇらがキリトとサイタマなんだよな?」

 

「あ、あぁ、それでクライン...だよな?」

 

「おう!その通りだ!でもなんで現実の姿になってんだ?」

 

「ナーブギアは顔をすっぽり覆っているから顔は読み取れることができたんだろう、でも身長や体形は...」

 

「キャリなんちゃらで自分の身体を触って触りまくっただろ、おそらくあれだろ。」

 

「おめぇら二人ともよく分かんな...」

 

そんな事を話しているとどこかの誰かが「キャァァァァァ!」と叫んだ。

それをきっかけに辺りはパニックに陥ってしまった。

「ふざけんなよ!」「殺す気か!」「嘘だろ...こんなの...」「出してくれー!」そんな声が聞こえてくる。

この騒ぎがおさまるような気配は感じられない。

 

雄介は心の中で自分の考えを改めていた。

ソードアート・オンラインを始める前まではこうなることを知っていたはずなのに軽くアニメを見るぐらいの感覚で参加しようなんて思っていた。

いや、思ってしまっていた。

だが現実はどうか、自分以外はこの世界を生きる住人であり、純粋にゲームをしようと思っている人間しかいなかった。

だがソードアート・オンラインがデスゲームと化した今、周りの人たちはどうだ?

心の底から恐怖し、絶望し、怯え、泣き叫び、助けを乞いている。

こんな中で俺はアニメを見ようと楽しんでいるのか?そう思うと酷く自分がアホらしく恥ずかしくなってきた。

 

俺は...俺はどうすれば...

 

「クライン、サイタマ、ちょっと来てくれ。」

 

キリトは二人を路地裏に連れ込んだ。

 

「ど、どうしたんだよ?キリト?」

 

俺はどうすれば...

 

「俺はこれからすぐに次の町に行こうと思う、茅場の言葉が事実だとしたら俺らは自分を強化していかなくちゃならない。危険な道のりになるかもしれないが先に進むにはこれが一番得策なんだ。ここの狩場はすぐに人で溢れモンスターと戦うこともままならない状態になると思う。その点すぐに次の町に移動すれば人も少ない、俺のβ版の知識を使えば多少は有利に進むことができる、どうだ二人とも。」

 

「すまねぇ、俺はリアルの友人たちと一緒にプレイしようって言ってたんだ俺ぁあいつらを見捨ててはおけねぇ、だから俺は行くことはできねぇ、すまねぇ...」

 

「(これ以上人数は流石に増やせないからな...どうすれば...)」

 

「キリト!これでも俺は別ゲーで頭だったんだ!心配すんな!それにおめぇから教わったテクで何かあっても切り抜けてやるよ!」

 

俺はどうすれば...

 

「そうか...ならここで別行動だ、何かあったらメッセージを送ってくれ。」

 

「おう!」

 

俺はどうすれば...

 

「それでサイタマはどうするんだ?」

 

俺は...俺は...

 

「行く...行かせてくれ。」

 

こっちの世界の住人じゃない、自分だけがこの先を知っている、原作にはかかわらない方が良い、死にたくない、何かが変わってしまったらどうする.....だが....だがそれがどうした!!

俺は知ってることがある!その知識でできることがあるんじゃないのか!?一人でも命を助けることができるんじゃないのか!?誰かの流すはずの涙を止めることができるんじゃないのか!?

だから俺は..........

 

 

 

    戦う!

 

 

 

「決まりだな、俺とサイタマは次の町へ、クラインはこの町にとどまる、これでいいか?」

 

「「おう!(ああ!)」」

 

「それじゃあ行こうサイタマ。一旦さよならだクライン、元気でな!」

 

「おい!キリト!おめぇ案外可愛らしい顔してんじゃねぇか!結構好みだぜ! サイタマ!おめぇはアバター微妙なくせしてリアルはイケメンじゃねぇかよ!」

 

「お前はその野武士面の方が10倍似合ってるよ!」

 

「クラインだってカッコイイおじさんって感じじゃねぇか!」

 

「それじゃあ」

 

「「「またな!」」」

 

 

今日ここで本当の意味でSAOは始まった、そして俺の中の【物語】も動き出した。

この動き出した足も物語も甘えのなくなった心も止めはしないそう決意した。

どんな敵にも負けはしない!

 

「「うおぉぉぉぉぉぉ!」」

 

そんな事を考えながら次の町へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




チート貰って俺TUEEEEEEEEEEEE!してる人でも死という物の恐怖は計り知れないと思います。
そんな死と対面して雄介君に悩んでもらいました、心が強いですね、雄介君。
俺がSAOの世界に行ったらたぶんずっと一層で子供と戯れてると思います。
それはともかくこれからの雄介君に期待ですね。

ちなみに今日の朝、俺が見たところまででアンケートを締め切ります。
勝手でごめんね



誤字脱字報告、感想、評価お待ちしております。
こんな作品ですが是非次回もお楽しみに!
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