五等分の花嫁 -上杉風子の場合-   作:悠魔

1 / 60
今回は本編とは全く関係ないおまけ話になります。
ネタバレめっちゃあります。


おまけ
もし五つ子が風邪をひいたら。+α


◯一花が看病する場合

 

「はーい、じゃあお姉さんが皆んなの看病したげるねー」

「不安しかないわ……」

「い、一花?家事とか、洗濯とか、ちゃんとできる?コホッ」

「大丈夫大丈夫、お姉さんに任せなさい!」

 

「とりあえずは、熱を測らなきゃだよね」

「そこはちゃんとやるんですね」

「あれ?体温計どこだ?あれーっ」

「…………」

「ま、いいや。おでことおでこを合わせる奴でいいよね」

「…………」

「うーん、熱だね!」

「でしょうね」

 

「お粥を作る……のは無理だから、コンビニで適当に買ってきたよー」

「まあ、変なものを作られるよりは……」

「あれっ?おかしいなー、ケトルどこだったっけー」

「…………」

「あー、あったあった。あれ?お粥のパックどこ置いたっけ」

「私達はいつお粥を食べられるんだろう…」

「お腹が空きましたぁ〜……」

「五月、それ元気だよね、絶対」

 

「ケホケホッ」

「四葉?大丈夫?」

「うん、ごめんね迷惑かけて」

「いいんだよ……よいしょっ」

「えっ、えっ?一花?」

「皆んなもこっち来て?私は寝るくらいしかできないし、お姉さんに移しちゃいなー」

「い、一花?それはいくらなんでも……」

「すぴー……」

「寝ちゃってるし」

「……っはは。じゃあ、私達もお昼寝しよっか」

 

「風邪ひいちゃいました〜〜…」

「任せて。風邪も治ったみたいだし、私が皆んなを看病する」

 

◯三玖が看病する場合

 

「じゃあ、皆んなはゆっくり休んでて。私が身の回りの世話をするから」

「……だ、大丈夫かなー?」

「それじゃあ早速お粥を」

「あー!お姉さん食欲無いかもー」

「実は私も、さっきからお腹痛くて」

「わ、私も!食べ過ぎてしまって!」

「そうなの?じゃあお粥は……」

「えーーーっと、実は皆んな、今ご飯を食べると死んでしまう病気にかかってるの!」

「!?そ、そんな………皆んな!頑張って看病するから!死なないで!」

「どうしろってのよ」

 

「病気は寝て治すのが一番。というわけで皆んな、寝て」

「そう言われてもねぇ……」

「すぴー……」

「一人例外はいるようだけど。急に寝ろって言われても、中々寝付けないわよ」

「あ、じゃあ皆んなにお話してあげる」

「お話かぁ、小さい頃はお母さんによくやって貰ってたよね」

「じゃあ、蝋燭百本点けなきゃね」

「それ恐怖のあまり寝付けないやつ」

 

「五月なんてほら、見なさいよ。布団の中でガッチガチに震えてるわよ」

「怖い話は苦手です……」

「何かもっとこう、ワクワクするような話がいいなー」

「ワクワクするような話……分かった」

「………」

「時は天分二十二年、北信濃の領地を巡って上杉謙信と武田信玄が幾度となくぶつかり合った。特に激しかったのは四回目の戦いで、この時の舞台が川中島だった事から、この戦を総称して川中島の戦いと……」

「そーいうんじゃなくてね?」

 

「はぁ、喋り疲れて……なんだか眠く……」

「わ、私も……」

「皆んなおやすみ〜〜……」

「ぐぅ………」

「すぴー……」

「…………ふふっ。何だか私たちらしいや。皆んな、おやすみ」

 

「風邪ひいた。お腹出して寝てたから……」

「わ、私が看病します!」

 

◯五月が看病する場合

 

「私がついていますので!どうぞ存分に頼ってください!」

「五月ちゃんかぁ〜…」

「頼りにしてる」

「まずはご飯ですね!風邪と言えどちゃんと食べないと身体壊します!」

「うんうん」

「と言うわけで、一人何合食べますか?」

「………炊きたての白米!?」

「漬物もあります!」

 

「え、えーと、ポカリとかない?」

「白米にポカリですか?変わってますね…」

「変わってるのはあんたよ。何で白米を炊こうと思ったのよ」

「皆んな食べたいかなと思って……」

「で、でも!明日のご飯の心配はしなくて済むかなー!冷凍して保存しておけば……」

「え?これ今日の分……」

「えっ」

 

「汗かいてますね、熱さまシート交換しておきます!」

「水がほしい?すぐ持ってきますね!」

「お薬の時間ですよ、どうぞ」

「……なんだかんだで、五月は働き者」

「いつも五月の頑張りに支えられてきたんだよね、私達」

「真面目、だからね。それが空回りする事もあるけど……着実に、進んでいける」

「五月、このタオル使ったやつじゃない?臭いわよ」

「ええっ!?」

 

「いーつきっ」

「ひゃあ!?な、何ですか?」

「手、握ってくれない?昔、ママがやってくれたみたいに」

「あ、良いねー。私の手もお願い」

「私も」

「私もー!」

「そ、そんなこと言っても私の手は二つしかありません!……あ、これなら」

「五人が手を合わせた形になったね」

「何ですか?もう……おやすみなさい」

 

「ぶり返しちゃいましたぁ……」

「治ったー!」

 

◯四葉が看病する場合

 

「私が看病するよー!」

「おー……」

「……そういえば、四葉が風邪ひくのってこれが初めてかもしれない」

「あ、確かに」

「リボンがしなってたわよ」

「四葉のリボンは体調を教えてくれる機能がついてるんだね」

「あはは。五月のアホ毛じゃないんだから」

『HAHAHAHA!!』

「どういう意味ですか!?」

 

「何の話してたのー?あ、冷やしタオル持って来たよー」

「ありがと〜、四葉」

「大丈夫、私が隣でサポートするから!」

「あぁ〜〜…、風邪でだるいわ」

「あとちょっとだよ!頑張れ頑張れ!」

「ゴホッ、ゴホッ」

「三玖!負けないで!」

「か、風邪なんかに負けませぇん……」

「ナイスガッツ!あと少し!」

「四葉……駅伝じゃないんだから」

 

「ああっ!?冷えピタ切れたー!」

「マジ?」

「体が火照って溶けそうです……」

「ごめーん!今すぐ買ってくるね!」

「……待って、四葉。側にいて」

「えっ?」

「冷やすなら、濡れタオルでもできる。だから……近くにいてほしい」

「あは、三玖の言う通りかもね。四葉ー、私の近くにも来てー」

「ちょっ、ちょ!いいの!?皆んなは……」

「あんたが側にいなきゃ、治るものも治らないわ」

「うう……私、でいいのなら……」

「ふふっ」

 

「風邪ひいた〜〜」

「治ったわ」

 

◯二乃が看病する場合

 

「お粥作るわよ。卵入ってるやつでいいわよね?」

「ありがとー。なんだかんだ二乃が一番安心できるね」

「料理は二乃担当だし」

「美味しいお粥が楽しみです!」

「だから五月それもう治ってるよね」

「お待たせー。あっ」

「な、何でこんなところにケチャップが!」

「あつーっ!!」

「い、五月ーーっ!!」

 

「なんか頭の中グチャグチャしてきました……」

「ご、ごめん……か、身体拭いたげるわ!」

「お願いしますぅ……」

「そういえば私も汗がひどくて……」

「実は私もー」

「私も」

「ええっ!?わ、分かったわよ、ほら、タオル寄越しなさい!」

 

「スッキリした〜…」

「熱も大分下がったわね。これなら明日には治ってそうね」

「明日はフータローの家庭教師の日だもんね」

「あんまり弱ってるところ見せて心配させたくないもんね!」

「じゃあ、明日に備えて寝なさい。片付けは私がやっておくわ」

「ありがとうございます、二乃」

「いいわよ、別に」

 

「おはよー。あれ?五月ちゃん、どうかしたの?」

「彼からメールが来まして……」

『今日は風邪をひいてそっちに行けそうにない。勉強は自分達だけでやってくれ。お父さんに今日の分の給料はいらないと伝えておいてくれ』

「………」

「………タイミング」

 

 

 

 

 

おまけのおまけ

五つ子の関係図(2019/04/24現在)。

小説を書くにあたって作ったものですが、せっかくなので一部載せます。

 

◯一花

二乃→恋のライバル。アプローチの仕方は真逆で、お互いにかなり意識している存在。

三玖→前までは三玖のことを密かに応援してて、その後恋のライバルになった。けど、最近すごい絡み方したね。

四葉→家族旅行編での「泣かないで」の印象が強いが、勉強会に参加してた事もあり、何気にそれ以前にも色々と絡みは多い。世話焼きのお姉ちゃんと世話を焼きたくなる妹。

五月→一花がお姉ちゃんらしい性格になった要因。それ故か、五月だけ唯一のちゃん付けをしている。尊い。

 

◯二乃

一花→以前は恋愛相談をするなど、頼りにしていた存在。今は……。

三玖→百合筆頭。紅茶と抹茶、積極的と奥手、料理上手と味音痴、etc……と、明らかに対照的に描かれているキャラ。

四葉→実は二乃は妹達に対してかなりお姉ちゃん力を出していて、七つのさよなら編では特にその傾向が顕著。

五月→初期はかなり絡んでいた。ご飯を作る側と食べる側に分かれたコンビ。フータロー反発組でもある。

 

◯三玖

一花→恋のアシストしてもらってた。家族旅行編では晴れてライバルに。三玖、お前はキレていい。前は仲良く買い物してたのに…。

二乃→お互いに一番の喧嘩相手でありながら、相手が落ち込んだ時はフォローに回る最高に美味しい関係。一話でフータローを不審者と思った三玖が二乃に報告してるの信頼してるっぽくて尊い。

四葉→恋愛相談に乗ってもらったり、天然ボケとツッコミでバランス良かったり、結構可愛い二人組。髪切った後はお姉ちゃん力上げてる。

五月→家族旅行の時に会話したくらい。君達あんまり話してないよね?

 

 

◯四葉

一花→歯磨いてあげるお姉ちゃんっぷりを発揮されつつ、「泣かないで」と励ましもする、お互いがお互いを慰めるコンビ。尊い

二乃→女子力高めの二乃と、パワー系の四葉。買い物当番と荷物持ち。この二人は変わることを恐れている。

三玖→すげえ仲良し。三玖の恋路を応援したりとか、料理手伝ったてあげたりとか、ゲーム貸し借りしたりとか。何気にこの子達も、体力ある方と無い方、活発と消極的とで対になってる気がする。

五月→上杉に恋心を抱いているとは明確にはハッキリしていない組。現状、唯一の癒し。嘘を言えない四葉と、素直になれない五月。

 

◯五月

一花→知らないところですごい心配されてるけど、当の本人は気付いてない。

二乃→ボケとツッコミで仲がいい。一緒の布団で寝たり、肝試し一緒に行ったり。と思いきや、喧嘩したらお互い家出するほど意地っ張りだったり。お腹が空きましたぁ〜

三玖→三玖って上杉君のことが好きだったのですか!?あの子は友達じゃない

四葉→零奈に関して、共謀説がまことしやかに囁かれている。天使とマスコット。学級長変わって!

 

 

 

 

 

◯もう一つのおまけ

独断と偏見で選んだ五つ子のオススメ百合シーンまとめ

 

 

この肉まんおばけ!(一巻)

三玖に抱きついてる一花(二巻)

一花と三玖が一緒のベッド←重要(三巻)

風呂、肝試し、四葉の「見ーっけ!」、三玖と一花のハグ(四巻)

お互いに髪を結んであげてる扉絵(五巻)

部活辞めちゃダメかな……、三玖のホテル突撃、二乃が四葉を諭すシーン、五月との和解(六巻)

ほんと……面倒な性格だわ、試験結果見て四葉に抱きついてるシーン(七巻)

良いじゃない姉妹なんだから!(八巻)

試験結果喜んでるシーン(九巻)

 

おわり。




扉絵は五つ子がイチャイチャしてるシーン多いから最高やわー。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。