お見舞いエンカウント
夢を見ていた。
君と初めて出会ったあの日の夢を。
あの日のことは私の脳裏に焼き付いて、一日も忘れたことはない。
幸せだった。
嬉しかった。
幸福すぎて、ずっとこの夢に浸っていたいとすら思ってしまう。
でも。
「フー子ちゃん?」
「上杉、起きなさいよ!」
「フー子」
「上杉ちゃ〜〜ん!」
「上杉さん、起きて?」
私達が教えてあげなきゃいけない馬鹿な子達がいる。夢はおしまい。
意識が覚醒していく。
私の今は、ここにある。
『今日の最下位はごめんなさ〜い、牡羊座のあなた!友達と会うと運気アップ!風邪が流行っています、人と会う時はしっかり対策を!』
「……確かに最下位で異論はないね」
私は病院のベッドの上からそう呟いた。
林間学校での熱が治らなくて、結局、入院する事になっちゃった。学校も休んでる。
つーか健康運がマイナス100はまぁ分かるけど、金運マイナス500て。我が家には貧乏神が取り憑いてるんじゃないのか?貧乏神が!
不幸中の幸いだったのは個室で気兼ね無く勉強に勤しめる事くらいかな。大げさだけど。
看護師の間では医院長の隠し子じゃないかとの噂で持ち切りだ。
その医院長といえば、
「まだ熱が引かないね。もうしばらく入院はしていてもらおうかな」
そう判断したのだった。
髪を中分けにしていて、若くて(と言っても高校生の娘がいるそうだけど)、イケメン。看護師にもモテモテらしい。
だけど私からしてみたら、なんていうか……無表情で怖いというか、目付き悪くて取っ付きにくい印象。無愛想だし。
でもそうか、しばらく学校に行けないとなると予習をもっと増やさないと……。
そんな事を考えていると、勢いよく扉が開いた。息急き切って現れたのは、二乃。
「誰もいないわね……!?」
「な、何?私の部屋だよ、ここ」
「いいでしょ!誰がお金払ってると思ってんのよ」
「あんた達のお父さんでしょ」
「そうよ!つまり私達が払ったも同然よ!」
うわー…お嬢様っているんだ…。
いや、だけど。
「まさか二乃がお見舞いに来てくれるなんて思ってなかったな」
「え、ええ……そうね。って、こんなことしてる場合じゃなかった。いい?私のことは黙ってなさい」
「?」
二乃はそう言ってカーテンの奥に隠れた。それと同時にまたしても扉が開かれる。おい、ノックしろよ。
「上杉ちゃん!ここに二乃が来ませんでしたか?」
「やっほー、林間学校ぶりだね」
「体調はどう?」
四葉、一花、三玖。
まさかこの子達まで来てくれるなんて…。
「ん?やはり二乃の匂いがします!」
四葉のリボンが、彼女の感情に合わせてピコーンと反応した。いやそれどういう仕組みになってんの?レーダーでも搭載してんのか。そのうち自分の声変えて名探偵の振りをして事件解決したりしないよね。
「ほんと一時はどうなるかと思ったんだよ。体温が真夏の最高気温くらいになってたからね」
「そーだね、変な夢は見るし。真夏の夜の悪夢だよ」
「回復してよかった。さみしくなったら呼んで、いつでも看病に来るから」
「さんきゅ。でも一人の方が楽だから、痛っ!」
一花のチョップを食らった。知ってる?私病人なんだけど。
「今のはフー子ちゃんが悪いぞ。あとこれ、休んでる間のプリントね」
「ふーん、学校行ってるんだね」
「……………、うん」
「ふふ。所詮その程度の覚悟か」
「もー、また意地悪言うんだから。……ほんと、なんであの子がキミなんだろうね」
「何が?」
「何でもない!」
一花はまるで、私と『誰か』を重ねているような目で見つめてくる。
いや……私みたいな人間が早々いるわけないし、気のせいか。
「フー子、ご飯嫌いなものあった?全然手をつけてないけど」
「や、ちょっと食欲なくって」
「言ってくれたら私が作ったのに」
言いつつ、三玖はロールパンを手にとって、私に差し出す。というか、私の口の辺りに持ってきてる。これってアレか。恋人同士でやる奴か。
「はい、あーん」
そう、それ。
「自分で食べられるよ」
「ちゃんと食べないとダメだぞ」
一花、お前もか。お二人さん、私の口は一つなんだけど……。
「プッ」
「くすくす」
なんだこれ。
「あ!二乃いた!」
「あんた犬か!」
すごいなー、四葉の嗅覚。五つ子同士のテレパシーみたいなのあるのかな。私にも目覚めてほしいな。らいはとやりたい。
「ほら行くよ」
「や、やめなさい!」
「じゃあ私達も」
「フー子も早く治るといいね」
嵐みたいな子達だった。いきなり現れていきなり消えて行く。だけどその時間を、決して不快さだとか迷惑だとかは思わなかった。
(あれっ?なんだろ……少し楽になってる)
これならあの堅物も、学校に行くのを許してくれるかな。
「うん、朝より良くなってるね。これなら明日にでも退院できるだろう」
「学校にもこれで行けるな!良かったな、フー子ちゃん!」
眼鏡の助手のお医者さんも喜んでくれてる。はー、よかった。朝の占いは最下位だったけど、友達と会って運気アップしたのは本当みたい。
「勉強が遅れて不安かな?君は学年一位の秀才らしいじゃないか。少しくらいわけないだろう」
「そうですね……。私は良いんですけど、私が教えてやらないといけない馬鹿たちがいるんです」
そうだ。今の私は、あの子達のために頑張るんだ。
………にしてもこの人の声、どっかで聞いたことあるんだよなー。なんか低くて威圧感あって、ヤクザっぽいというか。
「お、押さないでよ!」
あ、この声は二乃だ。あの子達まだいたんだ……。何故だか愚図っている二乃を、他の三人が説得しているみたい。
(一応お礼くらい言っとこうかな)
「もー、注射くらいで痛がってたらいつまでたってもピアス開けられないよ?」
ん?
注射?
「あ、上杉ちゃん」
「……あんた達、ここに何しに来たの?」
「何って、予防接種」
「……………………」
………私のお見舞いじゃないのかよ。
「毎年この時期は受けてるんだよねー、なのに五月ちゃんと二乃が逃げちゃって。でもついでにフー子ちゃんのお見舞いもできて良かったよ」
しかもついでかよ。
「いいじゃん来たんだから!」
「ついでだったんでしょ!」
「も、もちろん上杉ちゃんのことも心配でしたよ!?病院に来てから思い出したなんてことは絶対にないです!」
「四葉、バレバレ」
この裏切りもんがぁ!
というように私達が廊下で騒いでいたら、見かねたのか誰かがやって来た。あ、さっきの眼鏡の先生だ。
「やべぇ百合尊い……」
何言ってんだアンタ。
「じゃない、間違えた!ほら、病院は大人しくしてる!」
「え?はぁ……」
私は強制的に病室に向かわされた。
その様子を見ていたイケメンの先生が、微笑ましいものを見るような目で言った。……初めて笑ったんじゃないか、この人。
「上杉君。これからも励みたまえよ」
………やっぱり。
この人、どこかで見たような。
遠い昔。だけど一番強く記憶に刻まれている記憶。
「私が皆んなのお手本になるんだ」
そう、あれは、確か京都で。
名前は分からない。そもそもあの子の名前を聞いてない気がするし、聞いていたとしても覚えてない。
でも、あの日の光景は、写真見るみたいにありありと思い出せる。
たしか、髪の長い女の子と、スーツの男の人がいたんだ。あの時私は何を………?
「上杉風子ちゃん」
「バイバイ」
そこで目が覚めた。
弾かれるように起きた。
なんで。
なんで今になって、あの時のことを思い出したんだろう。この世に神様がいるのなら、それは啓示だったのかもしれない。
思い出せ、と。
思い出さなくてはならないのだと。
私の未来が変わった、あの時のことを。
私の現在を創った、あの時のことを。
私の過去に起きた、あの時のことを。
「あっ」
ベッドの側には、あの子が座っていた。
「…………」
「…………」
あれ、違う人だ。
アホ毛。星型のアクセサリー。変な髪。
なんだ五月か。驚かさないでよ。
「それはこちらの台詞です!」
はー、変な夢見ちゃったな。
寝ぼけていたとはいえ、まさか五月と五年前に会ったあの子を見間違えるなんて……。
「四葉たちが探してたよ」
「は、はは……なんのことでしょう」
おいおい大丈夫?虚空を見てるけど、そこには何もないよ?
つーかさっさと予防接種行けよ。
そうしているうちに、やがて五月は、意を決したように尋ねた。
「林間学校で分かりました。あなたとはもっとわかり合う必要があると。あなたの事をもっと知る必要があると。教えてください」
「?」
「あなたが勉強するその理由を」
五月は言った。
わかり合う理由、か。
赤の他人だのなんだの言われてた時から、随分と進歩したな。
どうして私なんかとわかり合いたいかは分からない。
パートナーとしてかもしれない。友達としてかもしれない。だけど、そこには確かな絆があった。
だから。五月に言った。
「嫌だけど」
「はい!…………えっ」
「昔の事だし、小っ恥ずかしいし」
「ちょ、ちょっと!今のは完全に言う流れだったでしょう!?」
「私が空気読まないの知ってるでしょ」
あんな悪ガキだったなんて知ったらなんて言われることやら。黒歴史だし。
「むむっ」
「……………」
「むむっ」
「何してんの?」
「あなたが勉強する理由、教えてくれるまで睨み続けます」
「あっそ。なら私はあんたが諦めるまで睨み続けようか?」
「い、いいでしょう……どちらが先に根を上げるか勝負です!」
永遠とも思える不毛な勝負は、外部からの手によって終結を迎えた。
「きゃー、あの二人見つめあってる。お熱いね〜」
「かわい〜」
即、目を逸らした。五月も同様だった。
恥ずかしい。看護師さんに見られるとは。
「お、教えてくださるまで離れませんから」
勘弁してよ。
………仕方ない。
記憶の海にダイヴして、あの日の出来事の記憶を引っ張り出す。随分昔のはずなのに、とても鮮明に思い出せるのは、それだけ印象的だったからだろう。
五年前、私は悪ガキだった。
髪を金色に染めて、服もできるだけチャラついた物に。今とは正反対、遊んでそうな女の子だったのが私だ。
小学生の時の修学旅行。たしかあの時は京都行きの電車の中で、友達とトランプしてたんだっけ。
▽▽▽▽▽▽
「これいらないっと。おらっ!喰らえ、フルハウス!キング二枚とエース三枚の最強コンボ!」
「あー、負けちゃった」
「ハァ……ハァ……敗北者………?」
「よっしゃーーー、勝ちィ!」
へっへーん。私が一番だ。
修学旅行と言えば、行きの電車でトランプするのはあるあるだけど、実際にやってみると面白さが倍付だよ。
「風子ちゃん強いなぁ、ほんと馬鹿なのにこういうのは得意だよね」
「うっさいな!それより、罰ゲームでしょ」
「ひいっ!?風子ちゃん、あれだけはやめてくれ!あれ以来魚が食えないんだ!」
「どーしよっかなー」
「何やらせたの……」
「あははは、早く着かないかなー!」
けらけら笑う私の視界の隅に、当時気になっていた男の子が入り込んだ。
「ホラ真田、お前も来いよ!」
細身の身体にメガネ。典型的なガリ勉だ。
だけど笑った顔は素敵で、学校にいる時はずっと彼のことを目で追ってる。私は真田を完璧に意識していた。
「え……僕はいいよ」
なんだそれ。私と遊ぶことより算数ドリルが大事なのか?
子供のくだらない醜い嫉妬。だけどそれはすぐに私の心に燃え上がった。
「お前、算数ドリルって…………逆にアンタバカァ!?」
「あっ」
算数ドリルをばら撒いた。こんなのより、私といた方が楽しいに決まってる。楽しくさせてみせる。
「修学旅行にこんなものいらないでしょ。不要な物は捨ててけ!私はこれだけで十分」
取り出したのは、インスタントの安っぽい奴じゃなくって、プロが使うような本格的なゴツいカメラ。
気をひける物は何でも持ってきた。
トランプも、カメラも。
必要なものは全部持ってきて、真田と楽しくワイワイやりたかった。
「お父さ………親父の仕事道具から持ってきたんだー。どう?真田も一緒に……」
するとそこに現れたのは、いかにも学級委員長然とした女の子の竹林だ。小学生ながらにしっかりしていて、私とは真逆のタイプ。
「風子ちゃん!こらっ!電車の中だから静かにしなさい!」
「なあに?竹林、せっかくの修学旅行なんだしつまんない事言わないでよ」
「もー。こんなに散らかして。ほら、真田くん!落ちてるよ」
「あっ、うん。ありがとう」
心の中に不快なものが広がった。
なに、二人で仲睦まじくやってんの。
胸がちくりと痛んだのは、きっと気のせいではないだろう。
「あの二人幼なじみらしいよ」
何、それ?
ずるいよ。
私だって、なれるものならなりたかった。
「家も近所で親同士も仲良し。家族ぐるみで旅行も行ってるみたい」
私が近付こうとする度に、二人の距離を、仲の良さをまざまざと見せつけられる。悔しくて、あの子の写真を撮る。
その中に私はいない。
「二人とも学級委員でお似合いだね」
………知らない、そんなの。
私も学級委員になったら、もっと仲良くなれるの。私も幼なじみだったら、もっと楽しくお喋りできたの。家が近かったら、もっと遊べてたって言うの?
そんなのがいるなんて、聞いてない。修学旅行のしおりには書いてない。
修学旅行の準備は万端だったのに。持ってきたバッグが頼りなく見えた。
京都に着いた。真田と一緒の班でウキウキしてたのに、その高揚感はいつの間にやらどこかへ消えてしまった。
皆んなそれぞれで楽しそうにしてる。
……私、いらないじゃん。
「いたたたた」
「?風子ちゃん、どうしたの?」
「ちょっと調子わるいなー。トイレ行ってくるから先に行ってて」
「なんで、待ってるよ」
「生理だ生理!いいから早く行きなって!」
やば、思ったより恥ずかしいな。
それは男の子連中も同じようで、顔を赤らめつつ行っちゃった。竹林には男の子の前でそういうことを言っちゃダメ、と怒られた。おっしゃる通りです。
「ちゃんと追いついてね」
「……………」
不要な物は置いてけ、か。
私じゃん。
ほんと、何やってんだろ。皆んなの足を引っ張って、人の輪を乱して、人から必要とされなくって、何してんだろ、私。
皆んなといるのが辛くて、修学旅行だってのに一人でボーッと過ごしてた。
早く夜にならないかな。
もう寝てしまいたい。
なんとなく。
ちょっとだけ、この時間が勿体ないなって思って、不意にカメラを構えた。
「ちょっと!今私のこと撮ったでしょ」
「………は?」
なんだこのおばさん。
いい歳してゴシック調の服着て、コスプレ?
でもコスプレイヤーは写真撮られるのが仕事って聞いてるし、単純に自分がまだ可愛いって思い込んでるタイプの人かな。
「盗撮よ!盗撮されました」
「してない!」
なーに言ってんだこのおばさん!
キャラが濃いおばさんがいるのは、田舎と大阪だけで充分だよ!
「どうされました?」
「私の色香に嫉妬したこの子に写真を撮られたのよ!」
「おば……お母さん、落ち着いて」
げ、警察……。
こんな所で警察に捕まったら、厄介なんてもんじゃない。楽しい修学旅行がパーだ。
「小学生?迷子かな」
「……童顔低身長の高校生だから。やば、バイト始まっちゃうわー」
「そんなわけないでしょ。とりあえず、カメラ見せてくれるかな?」
あ、そっか。
そうすればこのおばさんの誤解も解け……、
…………、この中には、真田の写真が……。
あの子が見てないところでいっぱい撮っちゃったから、これ、側から見たら盗撮に見えなくもないんじゃ……。まあ、それと同じくらい竹林の写真もあるんだけど。
カメラを渡すのは、憚られた。
「どうしたの?」
「……いや……えっと……」
どうしようどうしよう。
警察の人の私を見る目が、懐疑的なものへと変わっていく。
カメラを持つ手が汗でじっとりと濡れた。何でも良い、何か言わないと。
口から声にならない声を出した。
「……ぁ、わ、たしは、」
「その人は無罪だよ。私見てたもん」
知らない声だった。
知らない顔だった。
髪の長い女の子だった。階段の上から、にこにこと無垢な笑みを浮かべて降りてくる。
質素な白いワンピースと合わさって、まるで天使。私はその子を見て……
……こんなに綺麗な子はこの世に一人しかいないだろうな、って思った。
それが、私とその子の出会いだった。
『緊急ニュースです。未確認飛行物体が日本上空に出現。国会が占拠された模様です』
『我々は将棋星人じゃー、日本で最強の棋士よー、地球を懸けて勝負しろー』
『ああっと羽生九段が立ち上がったー!頑張れ永世七冠!地球の運命はお前にかかっているー!』
『藤浦?いやお前地球規模で考えろよ。羽生だろ』
『何で棒銀にしないんでしょうか』
こうして私の修学旅行は終わったんだ。
▽▽▽▽▽▽
「…………」
「…………」
「いや、何ですかそれ!そこからが聞きたいのに凄い雑に終わりましたよ!?地球はどうなったんですか!」
最後の方は、もう話すのが面倒臭くなってきたから適当にはぐらかしたんだけどなー。
大丈夫だって、将棋星人が勝ってたら今頃地球は崩壊してるから。羽生さん頑張ったんだよ。
「てか、もう話したくない。少し言うことを聞いたのは……この間の、お礼」
林間学校でお守りを失くして意気消沈してた私のために奔走してくれたのは、この子だ。
「………いまいち伝わりませんでしたが、昔のあなたと今のあなたが大きく違うことは分かります」
「……………」
「その子との出会いがあなたを変えたんですね。…私も、変われるのでしょうか。もし、できるなら、変われる手助けをしてほしい」
「あなたは……私たちに必要です」
必要、か。
あの時私が一番言われたかった言葉だ。
今でもその言葉が欲しいと思ってる。誰かと接するのは怖いけれど。それでも、誰かの助けになれる人間になりたかったんだ。
あの子にも言われたなー…。
『私には、君が必要だもん』
すごく嬉しかった。初めて私という存在を必要としてくれた気がしたから。
………これ、五月に言うの恥ずかしいな。
「私に教わってどうにかなるの?平均29.6点の雑魚め」
あ、なんか皮肉系の台詞出た。
「どうにかします!やれることはなんでもするんですから!ほら、昔持ってたお守りを引っ張り出してきました!」
神頼みかよ。
そういえばあの子もお守り沢山買ってたな。
五つもーー……。
「………い、五月。それどこで買ったの」
「?買ったのか貰ったのか、よく覚えてませんが……確か京都で、五年前………」
嘘?
それって、私の修学旅行の時と、タイミング一緒じゃ……。
……もしかして、私たち。知らず知らずの内に会ってる?それどころか、私に影響を与えたあの子そのものじゃ……。
「……………」
「……………」
「は、はは。偶然だよね」
『HAHAHAHA!!』
「あ!五月みーっけ!」
「五人揃ったから今度こそ行くよ!」
「ま、待ってください!いやああああ!」
五月は連れ去られた。
だけどそんなの目に入らないくらい、混乱と動揺が頭の中でぐるぐると喧嘩していた。
五年前………京都………。
偶然、だよね。
皆さまお久しぶりです。
ちょこちょこ更新していきます。
そういえば五等分の花嫁が講談社の何かの賞取ってましたね。何かの賞かは忘れたけど、何かおめでとう。
◯後悔してる事
風子が惚れてたのは竹林にしとけばよかったかもしれない。子供の時から百合。最高やね
◯ガチ考察
四葉は竹林(フータローの好きだった子)の真似をしている説
・フータローは竹林の写真ばっか撮ってた
→四葉が何らかのきっかけでカメラの中身を知る
→四葉はフータローが竹林を好きだと気付く
・竹林の髪型と四葉の髪型が似ている
・修学旅行中にぶつかった時、竹林は敬語
もしこの説が正しかったら四葉の健気さに泣く。