よっしゃこの話も誕生日に投稿するぞー!
できた!五つ子の誕生日に間に合っ……てねえ!
ま、まだだ!五月は単行本情報だと日を跨いで生まれたから一人だけ5月6日生まれなんだ!
6日に投稿すれば五月の誕生日には間に合う!
(5月7日投稿)
間に合ってねーっ!!
『番外編 ホワイトデーのお返し』
「……え、えー、私達も三年生になったということで……」
「上杉学級長?僕達は皆の手本となるべき存在だ、もっと大きな声で喋るべきだと思うんだよね。ねっ☆」
「う、うるさいな。こういうのあんまり得意じゃないんだって……えー、一学期のメインと言っていいあのイベントについて話し合いたいと思います!いよいよ始まる、全国実力模試について!」
「修学旅行だよね。ねっ☆」
「えー、そっちか…」
武田君が持ち前のリーダーシップでグイグイ行ってくれたおかげで、退屈な筈のホームルームも割とスムーズに進行している
……ように思える。
まあスムーズなのは良いことだ。一緒に仕事してみると意外なところが見えてくるもんだなー。
お昼休み。
私は五つ子達のところに来ていた。
「あー……と……皆んな、今日のお昼はどう済ませる予定?」
「どうって……普通に食堂行って適当に買って食べる予定だけど」
「あ、もしかしてお金ないの?昼ご飯くらい奢るよ?」
「違うって!……、もしよければなんだけど、その、弁当作ってきたから一緒に食べないかなー、とか、思ったりなんかして」
「お弁当!?」
すっごい驚かれた。
やっぱ嫌だったかなー。だよね。味音痴の私が作ったお弁当だもんね。一花もこの間エラい目に遭ってたし。
うん、まあ、想像通りのリアクション。
「や、そーゆーのじゃないよ!ちょっと驚いちゃっただけ!………フー子ちゃんが私達にお弁当作ってくれるなんて……」
「うん……三玖のホワイトデーのお返し何もしてなかったじゃん、私」
「そういえばそうだった。あれはお返しが欲しくてやったわけじゃないから、別に良いのに……」
「そーゆー訳にもいかないよ。って事でお弁当作ってみたんだけど、冷静に考えてみれば皆んなにお世話になりっぱなしだから全員分作ったんだよね」
一応、家庭教師として勉強を教えるって形で返してはいるけれど、明らかに釣り合いが取れてないよね。私の我儘に何度も付き合ってくれてるし、色んな迷惑もかけっぱなし、でさ。
このままおんぶに抱っこ状態のままじゃ駄目なんだ。だからまあ、これはそのお返しの一環?と、いうか。
これで全部がチャラなわけないけどね。
「もしよかったら食べてみてくれると……泣いてる……!?」
「いや、なんか……」
「こちらこそ迷惑かけっぱなしで……」
「むしろこちらこそいつもありがとうっていうか」
「私もうなんか胸がいっぱいです」
「あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「泣くなよ!!」
なんか恥ずい……。
それぞれにお弁当箱を渡していく。弁当箱は五人分買うと流石にお金がかかってしまうので、バイト先の人達から貸してもらった。あの人達にも先日チョコレートを渡して、そのお返しとして貸してもらう約束を取り付けたのだ。
流石にそれだけじゃあ悪いとお菓子やらもくれたのだけどね。
「上杉ちゃんの分も含めたら六人分……朝からこんなに作るなんて、大変じゃなかったですか?」
「まあ、ね。これからは学食じゃなくてコスパ削減でお弁当にしようと思ってて、その練習のためにね」
「それにしたって作りすぎだよ。ふふっ、もう。フー子らしいけど」
三玖に呆れられながら笑われる。なんかやり辛いな……。
五つ子が蓋を開けると、感嘆の声が漏れた。私は貧乏舌なもんだから、お弁当には単純な味の料理しか入れてないけど、その代わり見た目には拘ったのだ。
例えば一花のにんじんは花の形にカットしてあったり、とかね。二乃は兎、四葉はクローバー、五月は三日月だ。
「私は……ハッ!武田菱!」
「最初はヘッドホンにしようかと思ったんだけど、三玖はこっちの方がいいかなって思って」
「フー子!好き!」
「私も好きだよー」
「上杉さん、こう言っては何ですが結構可愛いピック使うんですね……意外です」
「らいはと買いに行ったからね。あの子の趣味に引き摺られたというか………あー、嫌だった?」
「そんな事ないですよ!お腹に入れば同じですから!」
「それはフォローになってないわよ」
ちなみに三玖はバレンタインにチョコくれたから、特別にお茶のサービスもついてるよ。至れり尽くせりだね。
お弁当って言ったらお茶だよねー。
まあ本当は人数分のお弁当作るのに手一杯で他に用意できなかったんだけど。
さて、お味の方はどうでしょーか。
「………、………。オイシイヨ」
顔が死んでる!
「いやその、なんてーか、何か調味料を間違えてる感が……」
「料理のさしすせそを一段ずつずらしたような味というか……」
「嘘っ!?ま、間違えた!?」
「そ、そんな事もあるよ……」
三玖に励まされた。
……ひっでえ顔。ほんと、ごめんね。
「あ、嫌なら残しても……」
「何言ってるの。食べるわよ、全部」
「……ごめん、ありがと」
「ふふ。いいよ」
や……優しい………!
何この子達すっごい優しい!
「こ、今度はちゃんとしたの作ってくるからね!今日のなんて目じゃないくらい美味しいの食べさせてあげるからっ!」
「ふふ。ええ、楽しみにしてます」
「絶対だからね!ああ、それと──」
「皆んな、いつもありがとう」
▽▽▽▽▽▽
『学級長の噂』
「上杉さんの」
「欲しい」
「もの?」
「そうです!あの人もうすぐ誕生日なんですけど、何か欲しいものとか見当ないかなーって」
「んー、そういえばあの人の趣味とか知らないなぁ」
「そうそう。何考えてるかもイマイチよく分からないし」
「高嶺の花だからなぁ」
うーん……忘れられてたり、悪い印象があるわけではないけれど、どうも距離があるみたい。
武田君ならどうだろう。
「彼女はそういうもの受け取らないタイプだと思うけど。ねっ☆」
解釈違いでした。
同じ女子なら何かアドバイスが期待できるかもっ!
「わかんなーい」
「だよねー」
これはどうしたもんでしょう……。
誰に聞いても分からないとは。ミステリアスと言えば聞こえは良いけど、裏を返せばあの人の良さが誰にも知られてないって事だからなぁ。
そこは時間をかけて理解してもらうしかない……のかな?
「そういえばさ、四葉ちゃん。小耳に挟んだんだけど、この噂知ってる?」
「え?」
「武田君と上杉さんが付き合ってるって」
「えっ?」
「ぜーっ、ぜーっ……や、やった。フー子に勝った」
「ハァ、ハァ………た、タッチの差のくせに調子に乗って……」
「勝ちは勝ちだよ………ぜーっ」
「すごいっ四葉ちゃん、6秒台だよ!」
「女子じゃぶっちぎりでトップ!流石!」
「あははー、どうも」
「………やめようこの話」
「うん………」
うーん、風が気持ちいい。
やっぱり走るのは良いなぁ。走ってる間は嫌な事を忘れさせてくれる。何も考えずに済む。……もっとも私は、普段から何も考えていないようなものだけれど。
「体育委員いるかー?」
「あ、今日は休みです」
「じゃあ学級長、体力測定の道具片付けておいてくれ」
「はい☆」
「ハァ……ハァ……はい……」
あー、上杉ちゃんが面倒事押し付けられてる。学級長って肩書きは良いけど、雑用ばかりだからなぁ。
体力が無い上杉ちゃんなんか、特にキツいだろうに。私も手伝いを………
「上杉さん、僕がこっちの大きい方を持つから、君は細かいのを頼むよ」
「え?でも……」
「いいからいいから、ほら☆」
あ………、
……そうだ、よね、武田君がいるよね。
あの人がいれば私なんて……。
…………いや、
これは学級長の仕事を手伝うだけであって、私の個人的な意思は存在しない。
だから、
私がこの空間に入っても大丈夫……、
な、はずだ。
そのはずなんだ。
「いやあ、それには及ばないよ。僕が二倍働けば済む話だからね。それにここは僕に華を持たせてくれ、せっかく女子の前で格好つけられるんだから、ねっ☆」
「!…………、あ、あー!ご、ごめんなさい、邪魔しちゃいましたね私っ!」
「え?よ、四葉ー?」
………何がしたいんだろう、私。
武田君のキラキラした瞳に圧倒された、というか、私なんかがここにいるのが到底場違いなように思えた。
武田君の上杉ちゃんを見る視線が、他の女子に向けるものと違っていた。
嫌な意味じゃない。
彼の視線は熱を帯びていて、慕って好んで見惚れて離せなくて、そしてどこか情熱的なもののように思えた。
私はその理由を知っている。
(恋してる)
武田君、上杉ちゃんの事好きなんだ。
いつも上杉ちゃんに恋してる三玖を見ているからか、何となく分かった。武田くんのそれは、三玖と同質のものだった。
邪魔しちゃいけないと思った。
入り込む余地などないと思った。
それが当たり前である筈なのに、私の生き方はあの時から決めていた筈なのに。
なのに。
──何で私はこうもショックを受けているのだろう?
「……ああ、その噂ねえ」
「え、二乃は知ってたの?上杉ちゃんと武田君が付き合ってるって噂……」
「まあ、一応ね。でもあいつの普段の様子からして有り得ないでしょ。男子達に人気なのは分かるけど、あの子にわざわざ猛アピールするような奇特な人間もそうそういないと思うけど?」
「そ、そう、だよね」
──でももしもその噂が本当になったとしたら?
その時私はどうする事もできなくて、きっと二人がくっついてるのを遠目から眺めるだけの存在になってしまうんだと思う。
想像するだけで、胸が苦しい。
武田君が上杉ちゃんの前でだけ見せる顔が私の見間違いであって欲しい。
「まあ、あいつが誰と付き合っていようが関係ないけれど……」
「え?」
「なんでもない。それにしても、あんたもそんな噂気にするのね」
「あ、そ、そりゃ、気にするよー!」
だって上杉ちゃんは、
「──大事な友達なんだから」
「え?武田君と私が付き合ってる?ないない、あり得ないって」
「で、ですよねー。でも女の子ってそういう恋バナ大好きですから、そういう噂が立つのも仕方ありませんよ」
「まあ気持ちは分からんでもないけどね。
恋、ね……」
「……あ、あれ?」
確かこういう話、上杉ちゃんは嫌いじゃなかったでしたっけ。
「本当に嫌いだったら林間学校の時に恋バナしようだなんて言ってないよ。確かに、ちょっと前までは学業から最もかけ離れた愚かな行為……だと思ってた時期もあったけど」
………やめて。
「あれほど真剣な気持ちを馬鹿にする気にはなれないし……」
………その話をするのはやめて。
「どうしたんですか?まさか、ついに誰かを好きに……ハッ、本当に武田君の事を好きになったり!?」
「無いって」
そんな顔を他の誰にも見せないで。
「でも良かった。上杉ちゃんが恋愛を愚かじゃないと言ってくれて。この先上杉ちゃんに好きな人ができるかもしれません。その時誰を好きになって、どんな恋をしたとしても!私は味方ですっ」
あなたを独り占めしたいわけじゃない。
「全力で応援します」
でもあなたに振り向かれないという事実を突き付けられるのは、死ぬよりつらい。
「じゃあ私、トイレ行きますねっ」
「う、うん………?」
あなたの傍にいるのがつらい。
私なんて眼中に無いんだって、思い知らされるから。この想いが届く事は永遠に無いんだって思ってしまうから。
考えたくない。私がいないあなたの世界を想像したくない。
私はずるい女だ。
他人の幸せを願うくせに、その幸せの中に自分が含まれていて欲しいと願う。
(三玖には申し訳ないけれど、どこまで行っても私達は女の子どうしなんだ)
友愛と恋愛は違う。
上杉ちゃんが同性どうしの愛を受け入れてくれる保証はどこにもない。カッコよくて、勉強もできて、皆んなにも好かれて。そんな男の子を……武田君みたいな人を好きになるのかもしれない。
(でも仮にあの人が女子を好きになったとして、それは私ではないんだろうな)
「四葉ちゃん、見て見て!」
「──え?」
「あれ!放課後の教室で武田君と上杉ちゃんが二人っきりだよ!」
あ。
武田君が、またあの顔をしてる。
一人の女の子に恋してる顔だ。
彼の頬がほんのり紅いのは、きっと夕焼けのせいだけではないだろう。
上杉ちゃんも満更でも無さそうで。
「キャー!ロマンティック!」
「やっぱり武田君と上杉ちゃんって……」
私は二人を否定できない。
「そうかも……しれませんね………」
ああ、駄目だ。
あの人を見たら駄目だ。
人生を否定されている気分になる。
己の価値観もエゴも矮小でくだらなくてそれがどうしようもなく嫌いで。
好きだ、って言えない自分も嫌い。
私は私が嫌い。
生きてる意味が見出せない私が嫌い。
あの子の幸せを祝福できない私が嫌い。
武田君を応援できない私が嫌い。
────だいっきらい。
武田ルート解放。四葉には病んでもらうね……。
風子と武田が急接近してもダメージ喰らうのは自分だから誰にも相談できなくて、自分が推薦したから他の人に変わってもらう訳にはいかなくて、友達が盛り上がってるのを否定するのもできなくて、手詰まりな状況になって自分の行いを後悔してもらうね……。
あと最近はあつ森とライザが楽しいです。
島クリエイトあれ永遠に終わんねえよ楽しすぎるよ。完成したらTwitterに上げたいけど永久に完成しない気がする。
ライザもシステム分かってくると楽しいね……でもできればもう少し歯応えのあるボスと戦いてえぜ……初めてのボスのドラゴンがブレイクしまくりのサンドバッグ状態だったぜ……。